JPH0699157A - タンク内の残留液処理システム、タンク内の残留液処理方法、タンク内の残留液排出回収方法、及びタンク内の洗浄方法 - Google Patents

タンク内の残留液処理システム、タンク内の残留液処理方法、タンク内の残留液排出回収方法、及びタンク内の洗浄方法

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JPH0699157A
JPH0699157A JP4277770A JP27777092A JPH0699157A JP H0699157 A JPH0699157 A JP H0699157A JP 4277770 A JP4277770 A JP 4277770A JP 27777092 A JP27777092 A JP 27777092A JP H0699157 A JPH0699157 A JP H0699157A
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liquid
suction
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    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B9/00Cleaning hollow articles by methods or apparatus specially adapted thereto 
    • B08B9/08Cleaning containers, e.g. tanks
    • B08B9/093Cleaning containers, e.g. tanks by the force of jets or sprays
    • B08B9/0933Removing sludge or the like from tank bottoms

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンクの内部の残留液を排出、回収したり、
タンクの内部に溜るスラッジなど破砕溶解して排出除去
したり、洗浄したり、或いはその排液を油水分離するな
どの種々の処理を適宜に行う。 【構成】 槽内を減圧してタンク1内の残留液を吸引・
排出する吸引槽9を備えた第1の機構Iと、排出した残
留液中の油分を分離する油水分離装置3を備えた第2の
機構IIと、イナートガス発生装置23を備えた第3の
機構IIIとからなり、第1の機構Iと、第2の機構I
Iと、第3の機構IIIとをそれぞれ別々の移動装置に
装備させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め組立・作製した3
つの機構により、例えばオイルタンクの内部の残留液を
排出、回収したり、オイルタンクの内部に溜るスラッジ
をオイルの噴射で破砕溶解して排出除去したり、オイル
により十分に洗浄した後、水又は温水により最終洗浄し
たり、或いはその排液を油水分離するなどの種々の処理
を適宜に行うことができるタンク内の残留液処理システ
ム、タンク内の残留液処理方法、タンク内の残留液排出
回収方法、及びタンク内の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オイルタンクの内部に堆積するワックス
状スラッジを除去するには、タンク内に設置した噴射装
置から高圧液を噴射させてスラッジを破砕溶解し、溶解
したスラッジによる液と噴射した液とをタンク外に排出
する方法が採用されている。この場合、スラッジによる
液及び噴射液、即ちタンクの底部に溜る液体分はできる
だけ速かにタンク外に排出しなければならない。その理
由は、スラッジが液体に浸っていると高圧液の噴射圧に
よる破砕溶解効果が軽減され、気体に露呈していると上
記効果が著しく増大するからであって、タンクに溜る液
体分の排出が緩慢であればスラッジが液に浸されること
になる。
【0003】そこで、従来は上記液体を排出するため、
ポンプに接続した吸引パイプをマンホールなどからタン
クの底部に臨ませ、該ポンプの駆動でタンク内部の液体
を吸引除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、ポンプ内にスラッジやタンク底部の錆な
どの固形物が流入し、ポンプの効率を減少させるし、極
端な場合にはポンプを破損させることがある。
【0005】又、液体のレベルが低くなると吸引パイプ
の先端がタンクの気体に開口するのでポンプが該気体を
吸い込むことがあり、気体を吸い込むとポンプに呼び液
が必要であったり、或いは自吸式ポンプであっても液の
再吸引まで長時間を要する等、タンク内留液の吸引性が
低下するためタンクの液除去効果が著しく低減すること
になる。
【0006】さらに、タンクの内部をオイルなどで洗浄
した後であっても、タンクの内部に人間が入って各種の
検査を行ったり或いは保守作業を行うので、内面の油膜
を除去するため最終的に水や温水で洗浄しなければなら
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、槽内を減圧してタンク内の残留液を吸引
・排出する吸引槽を備えた第1の機構と、排出した残留
液中の油分を分離する油水分離装置を備えた第2の機構
と、イナートガス発生装置を備えた第3の機構とからな
り、第1の機構と、第2の機構と、第3の機構とをそれ
ぞれ別々の移動装置に装備させたことを特徴とするタン
ク内の残留液処理システムに関するものである。
【0008】また、本発明は前記第1の機構と、第2の
機構と、第3の機構とをそれぞれ別々の移動装置に装備
し、各移動装置を現場に移動させて、適宜に配管・接続
することを特徴とするタンク内の残留液処理方法、並び
にその処理方法のうち、タンク内部の残留液を排出、回
収することを特徴とするタンク内の残留液排出回収方
法、タンクに臨ませた噴射装置により洗浄液を噴射する
ことを特徴とするタンク内の洗浄方法をも提案するもの
である。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】本発明は、概略すると予め組立・作製した
第1の機構I、第2の機構II、第3の機構IIIをそ
れぞれ別々の移動装置に装備させて現場に移動させて適
宜に配管・接続することによりタンク内の残留液を処理
するものである。そして、その処理概要は、図示実施例
のような固定屋根式オイルタンク1の内部にスラッジA
が堆積している場合、まず内部の液体Bをできるだけ抜
き取り、固定屋根2から高圧で液が噴射する噴射装置5
…をルーフマンホール2’に仮設してオイルタンク1の
内部に位置させ、上記噴射装置5…からの高圧液をスラ
ッジAに直接噴射して破砕溶解し、スラッジAを流動化
して液状にするのである。
【0011】上記第1の機構Iは、吸引槽9の内部に液
体の吸引ポンプ13を備えると共に気体の吸入ポンプ1
0を連結管11を介して吸引槽9の近傍に臨ませてな
る。そして、気密な吸引槽9の後部上面に流出管6が連
結され、その先端は分岐してある。又、吸入ポンプ10
には連結管12が連結され、吸引ポンプ13の吐出管
(前)14は分岐され、その先端に第1バルブ15,第
3バルブ21が設けられている。
【0012】又、第2の機構IIは、回収したオイルを
オイル貯留槽16へ送出する吐出管(後)14を備える
と共に回収した液体を油水分離装置23で処理して温水
を送出する温水流出管29を備え、上記オイル貯留槽1
6若しくは温水流出管29からの液体をオイルタンク1
の内部に臨ませた噴射装置5に圧送する圧送ポンプ17
を備えてなる。尚、上記オイル貯留槽16はオイルタン
ク1に並設してある空になったオイルタンクを利用すれ
ば良い。又、油水分離装置23には液体を流入させる連
結管22が設けられ、第4バルブ25及び連結管24を
介して油水分離装置23と前記吐出管(後)14とが接
続され、さらに油水分離装置23の内部には加熱コイル
27が設けられている。又、温水流出管29は後述する
排水処理装置への分岐路を介して第5バルブ26が設け
られ、さらにその先端はポンプ17を有するパイプ19
に接続されている。
【0013】尚、上記第2の機構IIに設けられる排水
処理装置は、油水分離装置23と第5バルブ26との間
の温水流出管29にはポンプ31及び第6バルブ40を
介して連結管32を接続してあり、該連結管32の他端
を凝集攪拌槽33の流入側に接続する。そして、凝集攪
拌槽33と、真空式脱水機35と、ポンプ37と、活性
炭ろ過槽39とを連結管34,36,38を介して直列
に連結してある。
【0014】さらに、第3の機構IIIは、イナートガ
ス発生装置3を備えてなり、図示実施例では上記イナー
トガス発生装置3にガスを流出する連結管4が設けられ
ると共に、その先端に第7バルブ41を備えて冷却水を
流出する冷却流出管28が設けられている。
【0015】上記構成の各機構I,II,IIIは前述
のように予め組立・作製されて図示しないトラック等の
移動装置にそれぞれ別々に装備されているが、処理に際
して、まず、各機構I,II,IIIをそれぞれ現場に
移動させる。
【0016】そして、第1の機構Iの分岐された流出管
6の一方をオイルタンク1のマンホール1’からオイル
タンク1内部へ連通させ、その先端に設けた吸引口7を
オイルタンク1の底面内部に臨ませ、他方をオイルタン
ク1に設けられているドレンノズル部8に連結する。
又、連結管12をルーフマンホール2’からオイルタン
ク1の内部に連通させる。
【0017】又、第2の機構IIの吐出管(後)14を
前記第1機構Iの第1バルブ15に接続すると共に接続
管22を第3バルブ21に接続する。又、パイプ管19
をオイル貯留槽16に設けられた第2バルブ18に接続
し、圧送ポンプ17を噴射装置5に通ずる連絡管20に
接続する。
【0018】さらに、第3の機構IIIの連結管4をオ
イルタンク1の内部に連通させ、第7バルブ41を第2
機構IIの油水分離装置23に連結する。
【0019】上述のように各機構I,II,IIIを現
場に移動させて適宜に配管・接続させることにより、以
下のような作用を行うことができる処理システムを容易
に形成することができる。
【0020】まず、オイルタンク1の内部にオイルを噴
射してスラッジAを破砕溶解しながら洗浄するには、ポ
ンプ10,13,17を駆動させ、第1バルブ15、第
2バルブ18を開けると共に第3バルブ21、第4バル
ブ25、第5バルブ26、第6バルブ40及び第7バル
ブ41を閉じる。
【0021】この状態で吸入ポンプ10を駆動させる
と、吸引槽9の内部が負圧となり、吸引口7に吸引作用
が生じるのでオイルタンク1の内低部に溜る液体が吸入
されて流出管6から吸引槽9へ流入する。この吸引槽9
の内部では、吸引ポンプ13の駆動と吸入ポンプ10の
駆動とが相俟って大きな負圧を生ずるので、オイルタン
ク1内の液体を連続的に吸引して吸引槽9の内部へ流入
させることができる。
【0022】そして、吸引槽9の内部に流入された液体
は、吸引ポンプ13により吐出管14へ吐出され、オイ
ル貯留槽16へ流入する。更に、このオイル貯留槽16
内のオイルは、圧送ポンプ17の駆動でパイプ19から
連結管20を通り、噴射装置5からオイルタンク1の内
部へ高圧噴射される。
【0023】したがって、オイルタンク1の内部のオイ
ルは、流出管6から吸引槽9へ吸引され、吸引ポンプ1
3から吐出管14へ吐出されてオイル貯留槽16に流入
し、パイプ19から連結管20を通って噴射装置5から
オイルタンク1の内部へ高圧噴射される循環流となり、
特に噴射装置5からオイルを高圧噴射することでオイル
タンク1内のスラッジAが破砕溶解される。
【0024】このようにスラッジAが十分に破砕溶解
し、且つオイルタンク1の内部のオイルが殆ど排出した
後に、温水による最終洗浄を行う。この温水洗浄の場合
には各ポンプ10,13,17をそのまま駆動し、第1
バルブ15と第2バルブ18とを閉じると共に第3バル
ブ21、第4バルブ25、第5バルブ26、第7バルブ
41を開ける。
【0025】この状態では、第7バルブ41の開放によ
り油水分離槽23にはイナートガス発生装置3の冷却水
が流入し、第3バルブ21の開放によりポンプ13から
吐出する油水混合液が吐出管(前)14から連結管22
を通って油水分離装置23へ流入する。そして、油水分
離装置23から流出するオイルは、連結管24から吐出
管(後)14を通ってオイル貯留槽16へ流入する。
【0026】又、油水分離装置23から流出する水は、
温水流出管29からパイプ19を通って圧送ポンプ17
により連結管20内へ圧送され、噴射装置5からオイル
タンク1の内部へ高圧噴射される。尚、上記油水分離装
置23の内部に配設された加熱コイル27は蒸気によっ
て加温されている。
【0027】そして、噴射装置5から温水が高圧噴射す
ると、この温水はオイルタンク1の内部の各面、特に壁
面や固定屋根2の下面である天井面に付着した油膜を洗
浄除去する。そして洗浄水は、吸入ポンプ10により減
圧状態となっている吸引槽9に吸引され、該吸引槽9で
は次第に水分が多くなって吸引ポンプ13より吐出され
る。
【0028】したがって、オイルタンク1の内部に噴射
される水も、流出管6から吸引槽9に吸引され、吸引ポ
ンプ13で吐出管(前)14へ吐出され、さらに連結管
22を通って油水分離装置23へ流入して加熱コイル2
7で加温され、温水流出管29からパイプ19を通り、
圧送ポンプ17で連結管20に圧送されて噴射装置5か
らオイルタンク1の内部へ高圧噴射される循環流とな
る。そして、このような温水の循環流によってオイルタ
ンク1の内部が十分に洗浄されると最終洗浄が終了す
る。
【0029】尚、循環温水中の油分を除去するには、各
ポンプ10,13,31,37を駆動し、第1パルブ1
5、第2パルブ18、第4パルブ25、第5バルブ2
6、第7パルブ41を閉じると共に第3パルブ21、第
6バルブ40を開ける。
【0030】この状態において、第6バルブ40の開放
によりポンプ31で吐出される温水液は、温水流出管2
9から連結管32を通って凝集攪拌槽33へ流入する。
そして、上記凝集攪拌槽33で攪拌された液は、流出管
34を通って真空脱水機35へ流入する。その際、油分
は凝集固体になり、脱水され、真空脱水機35外に排出
される。又、脱水分は、流出管36よりポンプ37で吸
引されて流出管38へ吐出され、活性炭ろ過槽39へ流
入し、油分を再除去して排水される。
【0031】この様に本発明の処理方法は、噴射装置5
から噴射する高圧オイルによりオイルタンク1の内部に
堆積するスラッジAを破砕溶解し、スラッジAの破砕溶
解により生じる液体及び噴射される液を吸引槽9の負圧
により吸引して該吸引槽9に流入させるようにしたオイ
ル洗浄と、オイル洗浄によりスラッジAが存在しなくな
ると共にオイルタンク1内にオイルがほとんどなくなっ
た場合に行う最終的な温水洗浄とからなり、いずれの洗
浄においてもオイルタンク1の液体レベルが低くなって
吸引口7からオイルタンク1の内部の気体が吸引されて
も、吸入ポンプ10の駆動で吸引槽9内を負圧に維持す
ることができるので液体の吸引効率を低下させることが
ない。
【0032】又、本発明ではオイルタンク1内が錆その
他金属の析出等により検査、修理、塗装上障害となる場
合は、超高圧でウェットサンド又はジェットスクレープ
を行い、その後で排水処理のうえ洗浄を完結することも
できる。このことにより工程を飛躍的に短縮する機能も
持たせたものとなる。
【0033】さらに、オイル洗浄時に噴射装置5を使用
してオイルタンク1の内部に堆積するスラッジを破砕溶
解する場合、静電気による爆発を防止するためオイルタ
ンク1の内部に不活性ガスを充満して不活性雰囲気とし
ているが、タンク内の不活性ガスを吸引すると隙間から
大気が流入して酸素濃度の上昇により気体組成が変化
し、不活性雰囲気を維持できないことがある。しかし、
図示実施例によれば、吸入ポンプ10の吐出管12をオ
イルタンク1の内部に開口してあるので、吸引口7から
気体を吸入しても直ちにオイルタンク1に戻すことにな
って気体組成に変化を生じないので、オイルタンク1内
の酸素濃度を上昇させることがない。そして、オイルタ
ンク1内から吸引する排気は全てタンク内に送気するこ
とになるのでオイルタンク1内の気体雰囲気を変化させ
ないし、不活性ガスやオイルから発生するガスがオイル
タンク1周囲に放散することがなく、臭気及び引火の危
険を防止することができる。
【0034】又、図示実施例における吸引槽9は50M
3 /MIN近い巨大強力な吸引力を有し、オイルタンク
1のドレンノズル8から排出されるものは吸引量に対し
て少ないため、常に液状物は全て吸引されることにな
る。そして、上記吸引槽9では吐出用の吸引ポンプ13
が常に作動しており、吐出圧力が少なくなると第1バル
ブ15或いは第3バルブ21を調整して吐出量を絞れば
良いので、吸引物は常に全て吐出することになり、吸引
ポンプ13も支障なく運転される。
【0035】さらに、回収された液体中に含まれる固形
物の大部分は吸引ポンプ13により粉砕されて油水分離
装置23や凝集攪拌槽33で回収されるが、吸引槽9の
底部を開放可能に構成すれば鉄錆、砂、石、泥を吸引槽
9からも容易に回収することができる。
【0036】一方、吸引槽9に吸引されたオイルタンク
1内の気体は吸入ポンプ10及び連結管12により全量
オイルタンク1に戻されるため、外気が入ることもな
く、オイルタンク1内の雰囲気の調整も極めて容易であ
る。
【0037】さらに、イナートガス発生装置3は、オイ
ルタンク1内の雰囲気を常に安全に管理できるものであ
る。即ち、オイルタンク1内の酸素を8%以下にして不
活性化し、如何なる状態でも発火の危険をなくしてい
る。
【0038】そして、洗浄水が不要となった洗浄の終了
までにはポンプ31、凝集攪拌槽33、真空式脱水機3
5の組み合わせにより凝集化したエマルジョン水を5p
pm以下にして排水するように自動運転させることもで
きる。又、本発明による洗浄の後には、精密洗浄や検査
等を安全に行うことができる。
【0039】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は前記した実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り
どのようにでも実施することができる。例えば、実施例
では残留液を排出回収する処理と、タンク内を洗浄する
処理とを一連に行う態様を示したが、タンク内の残留液
及びその状態、或いはその必要性に応じ、残留液を排出
回収する処理のみの場合やタンク内を洗浄する処理のみ
の場合もあるし、それぞれの処理において排液の油水分
離やタンク内のイナートガス雰囲気が必要である場合と
そうでない場合とがある。これを概略的に示すと、排出
のみを行う場合、第1の機構だけを適用する、第2の機
構だけを適用する(油水分離を伴う,排出は既設ポンプ
を使用)、第1の機構及び第2の機構を適用する(油水
分離を伴う)、態様があり、洗浄のみを行う場合、噴射
装置と第1の機構を適用する、噴射装置と第1の機構及
び第3の機構を適用する、噴射装置と第2の機構を適用
する(油水分離を伴う,排出は既設ポンプを使用)、噴
射装置と第2の機構及び第3の機構を適用する(油水分
離を伴う,排出は既設ポンプを使用)、噴射装置と第1
の機構及び第2の機構を適用する(油水分離を伴う)、
噴射装置と第1の機構、第2の機構、第3の機構を適用
する(油水分離を伴う)、態様がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はタンク内
の残留液の処理において、予め組立・作製され、それぞ
れ別々の移動装置に装備された第1の機構、第2の機
構、第3の機構を現場に移動させ、適宜に配管・接続す
ることにより、タンク、例えばオイルタンクの内部の残
留液を排出、回収したり、オイルタンクの内部に溜るス
ラッジをオイルの噴射で破砕溶解して排出除去したり、
オイルにより十分に洗浄した後、水又は温水により最終
洗浄したり、その際にオイルタンク内をイナートガス雰
囲気にして安全に洗浄を行うようにしたり、或いはその
排液を油水分離するなどの種々の処理を適宜に選択して
行うことができる。
【0041】そして、上記処理のうちオイルタンクの内
部をオイル洗浄した後に温水洗浄するように処理する
と、その後の精密洗浄や漏洩等の検査、或いは修理など
を安全に施すことができる。この場合、従来では比較的
小型のオイルタンクの洗浄は一般的に人力が主力である
労働集約型の作業であり、又、そのため危険が多く内在
して充分な安全管理を施すことができないものであった
が、安全に且つ迅速に、しかも確実にオイルタンクの内
部を洗浄することができ、その後の管理も安全に行うこ
とができる。
【0041】また、本発明は、各機構を移動装置に装備
させて現場に移動させて適宜に配管・接続させるので、
種々の機器や装置をそれぞれタンクの近傍までに運搬し
て組み立て・設置していた作業を不要とするので、全体
的な作業におけるより一層の高速化を促進することがで
きる。又、上記組み立て・設置作業を行う敷地の確保も
必要としないので、近年の集密化された設備に対して極
めて実用性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の機構内容を示す概略流れ図である。
【符号の説明】
I 第1の機構 II 第2の機構 III 第3の機構 1 オイルタンク 3 イナートガス発生装置 5 噴射装置 9 吸引槽 23 油水分離装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内を減圧してタンク内の残留液を吸引
    ・排出する吸引槽を備えた第1の機構と、 排出した残留液中の油分を分離する油水分離装置を備え
    た第2の機構と、 イナートガス発生装置を備えた第3の機構とからなり、 第1の機構と、第2の機構と、第3の機構とをそれぞれ
    別々の移動装置に装備させたことを特徴とするタンク内
    の残留液処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第1の機構と、第2の
    機構と、第3の機構とをそれぞれ別々の移動装置に装備
    し、各移動装置を現場に移動させて、適宜に配管・接続
    することを特徴とするタンク内の残留液処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の第1の機構と、第2の
    機構と、第3の機構とをそれぞれ別々の移動装置に装備
    し、各移動装置を現場に移動させて、適宜に配管・接続
    してタンク内部の残留液を排出、回収することを特徴と
    するタンク内の残留液排出回収方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の第1の機構と、第2の
    機構と、第3の機構とをそれぞれ別々の移動装置に装備
    し、各移動装置を現場に移動させて、適宜に配管・接続
    すると共に、タンクに臨ませた噴射装置により洗浄液を
    噴射することを特徴とするタンク内の洗浄方法。
JP27777092A 1992-09-24 1992-09-24 タンク内の残留液処理システム、タンク内の残留液処理方法、タンク内の残留液排出回収方法、及びタンク内の洗浄方法 Expired - Fee Related JP3196124B2 (ja)

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