JPH0699052B2 - ディスタックフィーダ - Google Patents

ディスタックフィーダ

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JPH0699052B2
JPH0699052B2 JP17569788A JP17569788A JPH0699052B2 JP H0699052 B2 JPH0699052 B2 JP H0699052B2 JP 17569788 A JP17569788 A JP 17569788A JP 17569788 A JP17569788 A JP 17569788A JP H0699052 B2 JPH0699052 B2 JP H0699052B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プレス機械にブランクを供給するディスタッ
クフィーダに関する。
[従来の技術] プレス機械の生産性向上と自動化にディスタックフィー
ダが広く利用されていれる。
かかるディスタックフィーダは、複数のブランクから1
枚のブランクを取出して、これをプレス機械側へ供給す
るものである。
従来のディスタックフィーダは、複数ブランクを保持す
る定量ホールド装置と、この定量ホールド装置に保持さ
れている複数ブランクから1枚のブランクを分離するブ
ランク分離装置と、分離された最上位の1枚ブランクを
バキュームカップ等により吸着して取出す吸着装置と、
下方から定量ホールド装置に複数ブランクを押上げるリ
フトシリンダ装置とから構成されている。また、分離装
置は複数のマグネットをディスタックセンタを挟み対向
配設した構成とされているのが一般である。
したがって、リフトシリンダ装置によって押上げられた
ブランクは、定量ホールド装置で保持され、かつ分離装
置によって1枚づつに分離される。
しかる後に、吸着装置が分離された最上位の1枚ブラン
クをプレス機械側に引渡すに適宜な位置へ移送する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のディスタックフィーダには、
次のよう多くの問題点を有していた。
すなわち、定量ホールド装置・分離装置を予め所定位置
に設けておいても、複数のブランクを格納したパレット
を所定位置に位置づけ停止することは相当困難である。
性能上、分離装置の各マグネットとブランクとの隙間を
小さく設定する必要があるためである。
したがって、かかる状態を放置したままで、ブランクを
リフトシリンダ装置で押上げると、衝突により定量ホー
ルド装置や分離装置を破損させることがある。
また、このような機器破損を防止するためにリフトシリ
ンダ装置で押上げられるブランクの位置やブランクの形
態に応じて、定量ホールド装置や分離装置を都度に位置
調節しつつ交換することは、交換作業に過大な労力を要
しかつ設備経済の負担や保管スペースが過大となる。結
果としてプレス加工の生産性を低下しコスト高となる。
なお、上記交換作業容易化のため、例えば実開昭56−65
31号公報に開示された如く、定量ホールド装置と分離装
置とを走行可能なフレームに組立てておき、他所におい
て交換することが実施されているが、これとして加工す
るブランクの形態に応じて多数の定量ホールド装置等を
準備しておかなければならないので、設備経済の負担は
大きく抜本的対策といい難い。特に、多種多様な形態の
ブランクをプレス加工する現今要請を満足できない。
また、分離装置の複数マグネットを定量ホールド装置に
保持されているブランクに小さな隙間をもって設定する
場合、せいぜいリフトシリンダ装置と吸着装置とで上下
から複数ブランクを挟持するだけである。したがって、
各マグネットの強い磁力によって複数ブランクの全部又
は一部が水平方向に位置づれしてしまうという問題もあ
る。
さらに、定量ホールド装置と分離装置とは、対象とする
ブランクの形態に応じて設定する、つまり上記公報開示
の如く、フレーム等に固着されているのが一般的であ
る。したがって、複数のブランクを一旦ホールド装置に
支持させた後に、金型交換や生産個数の変更があった場
合、定量ホールド装置に残存したブランクを回収するこ
とが至難であった。
特に、定量ホールド装置の形態や設置数は分離装置との
関係やレイアウト的、経済的な理由から制限される。し
たがって、複数形態のブランクや高重量のブランクを安
定して保持することができず多種多様な形態や重量のブ
ランクを対象とする今日要請を満足できないという欠点
がある。
ここに本発明の目的は、上記課題を解決するもので、定
量ホールド装置の負担軽減を図るとともに多種多様なブ
ランクを安定保持しつつ円滑・迅速にブランクの供給を
することができる適用性の優れたディスタックフィーダ
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、定量ホールド装置に供給する以前にブランク
の位置規制を行なうセンタリング装置等を設けるととも
に、これらセンタリング装置等に定量ホールド装置の負
荷を軽減する爪部材を設け、かつ少なくともセンタリン
グ装置に設けられた爪部材を向き変更可能に形成したも
のである。
すなわち、ディスタックセンタを挟み対向配設された複
数のマグネットを有する分離装置と,マグネット間に積
重ねられた複数ブランクを保持する定量ホールド装置
と,分離されたブランクを吸着して中間搬送手段に引渡
す吸着装置とを備えたディスタックフィーダにおいて、 フロントストッパと,このフロントストッパに複数ブラ
ンクを押圧して前記定量ホールド装置等に対するブラン
クの位置規制を行なうセンタリング装置とをディスタッ
クセンタを挟み対向配設し、 フロントストッパおよびセンタリング装置のそれぞれに
マグネット間に保持されたブランクを支持して定量ホー
ルド装置の負荷を軽減させる爪部材を設けるとともに、
少なくともセンタリング装置に設けられる爪部材を水平
面内において向き変更可能にセンタリング装置に装着し
た構成とし、 前記目的を達成するものである。
[作用] 上記構成による本発明では、フロントストッパとセンタ
リング装置との協働により位置規制を行なった後、複数
ブランクを定量ホールド装置に押上げるので、機器破損
を防止し正確な位置でブランクを供給できる。と同時
に、これら装置の爪部材でブランク荷重の一部を支える
から定量ホールド装置の負荷を軽減できる。
また、少なくともセンタリング装置側の爪部材をブラン
クの形態に応じて向き変更できるので、複雑形態のブラ
ンクを安定して保持でき、対象ブランクの拡大と利用性
とを飛躍的に向上することができる。
[実施例] 以下、本発明に係るディスタックフィーダの好適な一実
施例を図面を参照にして詳細に説明する。
まず、本ディスタックフィーダの利用面と本来的機能面
とを把握するために、本実施例におけるブランク供給装
置の概略を述べる。
第10図において、ブランク供給装置は、大別してディス
タックフィード手段60と中間搬送手段94とからなり、ト
ランスファプレス100にブランクを1枚づつ所定タイミ
ングごとに供給する。
ディスタックフィーダ手段60は、複数のブランクWを補
給する補給位置CからディスタックセンタP1に水平移送
するチェーンコンベア方式の移送装置61を有し、補給位
置CにはブランクWを昇降可能なリフタ62とディスタッ
クセンタP1に昇降可能なリフトシリンダ装置63が設けら
れている。また、ディスタックセンタP1を中心にフロン
トストッパ調整装置10とセンタリング装置30が対向配設
されている。また、これら装置10,30の上方側にはブラ
ンク定量ホールド装置70,ブランクの分離装置80とが設
けられている。
ディスタックセンタP1に沿って昇降可能なバキュームカ
ップからなる吸着装置91は、分離装置80で分離された最
上位の1枚のブランクWを搬送ラインLに保持するもの
である。
2枚検出装置92は、搬送ラインL上において、吸着装置
91に保持されているブランクWの枚数が2枚以上である
か否かを検出するもので、2枚以上であると検出した場
合には2枚排出機構93に駆動信号を与えるものである。
したがって、補給位置Cからリフタ62,移送装置61を用
いて補給されたブランクWは、リフトシリンダ装置63で
図で上方に持上げられ、フロントストッパ調整装置10と
センタリング装置30との協働によって位置合せされる。
その後に、定量ホールド装置70にホールドされかつ分離
装置80によって1枚づつ離隔分離される。この実施例の
分離装置80は、複数のマグネット81を含み形成されてい
る。
磁力分離された最上位のブランクWは、下降してきた吸
着装置91のバキュームカップにより吸着され、搬送ライ
ンLに引き上げられる。ここで、2枚検出装置92が作し
て吸着されているブランクの枚数をチェックする。1枚
である場合には、中間搬送手段94によって、トランスフ
ァプレス100(図で101はトランスフィード手段,102は金
型,103はボルスタである。)にピッチ搬送される。
すなわち、中間搬送手段94は、一定ストロークで往復移
動する移動体95とバキュームカップ97を搬送ラインLと
保持部材99との間を昇降させる昇降体96と吸着装置91に
吸着されていたブランクWを挟持するグリップジョー98
等から構成されている。したがって、ディスタックセン
タP1ら最終アイドルステージセンタP5のの各アイドルス
テージセンタP2,P3,P4ごとの所定ピッチでブランクWを
搬送できる。最終アイドルステージP5からプレス第1ス
テージセンタまではトランスファフィード手段101によ
って運ばれる。
ここに、本発明におけるディスタックフィーダ60の技術
特徴事項は、第1図〜第9図に示す如く、定量ホールド
装置70等に対する複数ブランクWの位置規制をして押上
げられた複数ブランクWと定量ホールド装置70等との衝
突を回避し、それら機器の破損を防止するためにフロン
トストッパ11とセンタリング装置30とを対向配設し、ま
た、フロントストッパ11とセンタリング装置30のそれぞ
れに定量ホールド装置70(爪部材71)と同等の機能を持
つ爪部材16、35を設けて定量ホールド装置70(爪部材7
1)の負荷軽減を行うことがきるように形成し、かつ対
象ブランクの確実保持のための爪部材35を水平面内で向
き変更可能としてセンタリング装置30に装着している。
加えて、上記機能を一層発揮させかつ有効利用するもの
として、第1図に示す如く、フロントストッパ11とセン
タリング装置30の押圧部材32の各一部分を定量ホールド
装置70の上方に突出させ、かつディスタックセンタP1に
離隔接近可能としてホールドされている複数ブランクW
に横方向力を加えてブランクの位置づれを無くし、強力
マグネット81を有する分離装置80のセットを迅速かつ正
確に行えるよう構成している。
さらにまたは、フロントストッパ11は、ディスタックセ
ンタP1に対して位置調整可能とするためにフロントスト
ッパ調整装置10の一部を形成するものとし、かつフロン
トストッパ11は、所定の衝突力に耐える構造として、移
送装置61により積重ねられたままの複数ブランクWを横
移送できるようにする、とともに複数ブランクWのディ
スタックセンタP1に対する位置精度の向上ができるよう
にしている。
以下、かかる主要構成要素を分説する。
フロントストッパ調整装置10は、第1図、第5図〜第7
図に示される如く、大別して押圧部材12と爪部材16と駆
動制御機構と受圧手段とを機枠29−1に取付けた構成と
されている。
すなわち、押圧部材12は、ディスタックセンタ(位置)
P1に平行に立設され、その表面はフロントストッパ(基
準面)11を形成するとともに定量ホールド装置70(第11
図に示す如く、8個の爪部材71)の上方に一部分12Uが
突出する形態である。但し、この一部分12Uは、下側(1
2D)と分割して製作便宜を図ることができる。
かかるフロントストッパ11は、移送装置61で横移送され
てきた積重ね複数ブランクの先端側を衝突させ、そのブ
ランクWのディスタックセンタP1に対する位置を規制す
る役目を持つ。したがって、その衝突力を受ける受圧手
段としてシリンダ装置28が設けられている。シリンダ装
置28は、機枠29−1と一体のブラケット29−2に取付け
られている。また、ブランクWがフロントストッパ11と
衝突したことを検出する当接検出器15Dを作動させるた
めの作動バー15が設けられている。この作動バー15は、
押圧部材12の支軸13に回動自在に装着されかつ下端がフ
ロントストッパ11より図で左方向に突出する。突出量は
図示しないバネとストップピン14で規制される。
また、爪部材16は、定量ホールド装置70の負荷を軽減
し、さらには、生産計画変更等があった場合に、定量ホ
ールド装置70内に残置する複数ブランクWを回収するこ
とができるように形成されている。
すなわち、爪部材16は、第6図に示す如く定量ホールド
装置70を形成する爪部材71と同様な形態とされ、押圧部
材12に支軸19を介して回動可能に装着されている。ま
た、バネ18で付勢されかつ所定姿勢となるようにリミッ
トピン17で係止されていれる。また、爪部材16の先端側
はフロントストッパ11よりもディスタックセンタP1側に
突出し、上面は水平である。したがって、第1図におい
て、下方から押上げられた複数ブランクWは、バネ18の
付勢力に抗して爪部材16を右回転させつつ、さらに上方
に押上げられる。そして、バネ18の付勢力で再び所定姿
勢となった爪部材16により、当該ブランクWは支持され
る。すなわち、爪部材16は、アンチバック方式により押
圧部材12に装着されている。
ここに、爪部材16は、第11図に示す如く、4組が設けら
れている。
駆動制御機構は、第5図〜第7図に見られるように、フ
ロントストッパ11をディスタックセンタP1方向の所望位
置に位置決めするもので、第1図に示す如く、一対のス
クリュー25,25の進退動によって駆動制御される。
各スクリュー25は、ブラケット29−2に回転自在に装着
された雌ネジ回転体22により駆動される。両雌ネジ回転
体22,22は、スプロケット23,23に渡張されたチェーン24
で同期回転される。駆動源は第1図で下側の雌ネジ回転
体22にギヤ機構21をして連結されたモータ20である。各
スクリュー25は、球面軸受27を介して押圧部材12に連結
されている。なお、23は送り量検出用の光学円板であ
る。
したがって、図示しない適宜な制御回路でモータ20を回
転制御し、ギヤ機構21等を介して両雌ネジ回転体22を回
転させれば、スクリュー25を進退動できる。進退動の変
位置は、光学円板23からの回転量を該制御回路にフィー
ドバックして正確にコントロールされる。ここに駆動制
御機構は、機枠29−1の一部たるブラケット29−2に対
してフロントストッパ11を定量的に進退動させることが
できる。
なお、大幅な進退動を要する場合には、機枠29−1自体
を車輪3,3を介して機体(レール2)に対し移動させか
つ固定できるように形成されている。つまり、機体に対
する粗位置は機枠29−1の固定位置により定まり、この
機枠29−1(ブラケット29−2)を位置基準としたフロ
ントストッパ11の位置は、駆動制御機構の微調整により
行われる構成である。
次に、センタリング装置30は、第1図〜第3図、第8
図、第9図および第11図に示される。
基体43は、車輪3,3を介してレール2に往復移動可能に
装着されている。この基体43の前端部分に押圧部材32が
設けられている。なお、押圧部材32、機能強力発揮上、
定量ホールド装置70の上方に突出させた上部32Uと下部3
2Dとの2分割型とされている。
まず、押圧部材32全体は、機体に装着されたスクリュー
41をギヤ機構40を介してモータ39により回動させること
により、進退動される。モータ39の回転制御は、図示し
ない制御回路(フロントストッパ調整装置10の制御回路
と同等)により行なわれ、光学円板42を用いたフィード
バック制御とされている。
したがって、該制御回路により機体43を往復動制御すれ
ば押圧部材32を形成する上部32U(押圧面31U)の位置決
めができる。
一方、下部32Dは、基体43に対して定ストロークだけ往
復動できる。すなわち、下部32Dは、基体43に摺動自在
に案内された一対の案内ロッド47,47に支持され、シリ
ンダ装置44(シリンダ45,ロッド46)により駆動され
る。
ここに、押圧部材32の下部32D(押圧面31D)は、ブラン
クWを定量ホールド装置70に供給する以前に、フロント
ストッパ11と協働し、ブランクWに横方向の押圧力を加
えて、テーブル64上におけるブランクWの姿勢つまり定
量ホールド装置70に対する位置調整をするときに用いら
れる。
その上部32U(押圧面31U)は、定量ホールド装置70に支
持されている複数ブランクWに押圧部材12の上方に突出
した一部分12Uと協働して横方向力を加える。分離装置8
0の強力マグネット81を設定するときにブランクWが位
置づれしないようにするためである。
また、押圧部材32には、バネ37とリミットピン36とで位
置規制された爪部材35が設けられ、爪部材35は支軸38に
回転可能に装着されている。
この爪部材35は、フロントストッパ調整装置10の爪部材
16と同様にアンチバック方式と形成され、第11図に示す
如く、2組を定量ホールド装置70の爪部材71,71間に位
置するように配設されている。
ここに、爪部材35は、第2図に詳細を示した角度調整手
段48を介して、水平面内において向き変更可能にセンタ
リング装置30(押圧部材32U)に装着されている。な
お、第8図、第9図では、説明便宜のため角度調整手段
48を図示省略している。
すなわち、移送装置61で横移送された複数のブランクW
を、フロントストッパ11に衝突させて機械的に位置決め
するには、必然的にブランクWの移送姿勢が決められ
る。例えば、第4図に示されるようなブランクWの形態
の場合には、直線部Sをフロントストッパ11側に向けて
移送する。
したがって、センタリング装置30側の爪部材35が傾斜部
に対応するためブランクWを有効に保持できない場合が
多い。
この技術的課題を解決するために設けられた角度調整手
段48は第2図、第3図に示す如く構成とされている。第
2図において、爪部材35は、支軸38を介して回動体48E
に設けられ、回動体48Eには軸48Bを介してハンドル48A
が直結されている。また、軸48Bの上部には周囲に等角
度配設された複数の穴48Cが設けられている。この穴48C
には、ロックピン48Dが挿入される。
したがって、ロックピン48Dを穴48Cから引抜き、ハンド
ル48Aで回動体48Eを回転させることにより、爪部材35を
水平面内で向き変更できる。設定角度は、ロックピン48
Dを当該穴48Cに挿入することによりロックされる。な
お、この実施例では、0度、30度、45度、60度に角度設
定できるよう7個の穴48Cを設けている。
また、本実施例における分離装置80は、第11図に示す如
く、左右各3組と幅方向一対の計8個のマグネット81,8
1…を有し、各マグネット81は、各ベース83に進退動自
在とされかつハンドル84,傘歯車85等を含み形成された
角度設定機構82により軸86を中心に回動され、ブランク
Wの輪郭に応じた角度に設定されるように形成されてい
る。
したがって、各マグネット81を予め当該ブランクWの輪
郭に合うように設定しておき、一旦、各マグネット81を
ブランクWに当接させ、しかる後に各マグネット81を例
えば7mmだけ後退させてロックすることにより、分離装
置80の設定が完了される。
一方、定量ホールド装置70は、上記分離装置80内に所定
量(枚数)のブランクWを支持して置くもので、各マグ
ネット81の表面から突出するように各マグネット81の保
持体に装着されている。
この装置70は、第1図に示す如く、爪部材71とこの爪部
材71を回転可能に支持する支軸74と爪部材35の所定姿勢
を保持するためのバネ73およびリミットピン72とから形
成され、マグネット81の数の同数が設けられている。
かかる爪部材71等は、フロントストッパ調整装置10の爪
部材16等およびセンタリング装置30の爪部材35等と同一
構造とされ、かつ各爪部材16,35,71は同一高さとなるよ
うに取付けられている。
[作用] 以下に、本実施例の作用を説明する。
まず、フロントストッパ調整装置10の基準面つまりフロ
ントストッパ11の位置を設定する。
設定位置は、移送装置61で横移送されてきたブランクW
の先端(直線部S)がフロントストッパ11に当接したと
きに、当該ブランクWがディスタックセンタP1に対して
所定の位置になるよう選定される。
ここで、移送されてきた複数ブランクWがフロントスト
ッパ11に当接されると、当該検出器15Dが作動して移送
装置61を停止する。したがって、複数ブランクWは、デ
ィスタックセンタP1に対して所定位置に停止される。こ
こに、パレットを用いずに複数ブランクWを積重ねられ
たままの状態で所定位置に供給することができる。
次に、リフトシリンダ装置63を作動し、テーブル64で複
数ブランクWを調整位置(第1図で2点鎖線でW1と示
す)まで押上げる。
続いて、センタリング装置30のシリンダ装置44を作動さ
せ、押圧部材32Dを第1図で右方向に押出し、その押圧
面31Dでテーブル64上の複数ブランクW1へ横方向力を加
える。ブランクW1は、フロントストッパ11との間で姿勢
が正される。その後に、シリンダ装置44を元の位置に戻
す。
さらに、リフトシリンダ置63によりテーブル64を押上げ
る。複数ブランクの最上位が、定量ホールド装置70の爪
部材71を、支軸74を中心に回動させる。フロントストッ
パ調整装置10の爪部材16およびセンタリング装置30の爪
部材35も同様に回動される。さらにテーブル64を押上
げ、複数ブランクの最下位が各爪部材71,16,35よりも上
方に到達したことを確認し、その後にテーブル64を下方
に引降す。
ここに、複数ブランクは第1図の2点鎖線で示したW2の
位置となる。すなわち、定量ホールド装置70によってホ
ールドされ、下方には落下しない。各爪部材16,35は、
定量ホールド装置70の負荷を軽減し、また、複雑形態の
ブランクを安定保持するに有効である。
すなわち、センタリング装置30の爪部材35は、角度調整
手段48によって当該ブランクの形態に応じて角度設定さ
れているものとする。つまり、第4図に示す如く、水平
面内における向きを変更しておくことにより、複数形態
のブランクをも安定に保持することができる。
そして、センタリング装置30のモータ39を制御して、押
圧部材37UをさらにディスタックセンタP1側に微量かつ
正確に押出し、複数ブランクW2をフロントストッパ11の
一部分12Uに押付ける。複数ブランクW2は、一部分12Uと
押圧部材32Uとの間で圧挟され位置固定される。少なく
とも他の外力により複数ブランクW2の全部または一部が
水平方向に位置づれすることはない。
かかる状態において、分離装置80を設定する。
すなわち、予め角度調整された各マグネット81を一旦ブ
ランクW2に当接させ、この状態から例えば7mmだけ後退
させる。したがって、各マグネット81は、定量ホールド
装置70に保持されたブランクに対して、等しく7mmだけ
隙間をもつ。
この場合、各マグネット81の磁力が大きくともブランク
が位置づれすることはない。引続き、モータ39により押
圧部材32Uをブランクから離反するように引戻すと、複
数ブランクは、分離装置80によって磁力的に分離され
る。
そして、分離された最上位の1枚ブランクは吸着装置91
で吸着され、中間搬送手段94に引渡される。
なお、定量ホールド装置70で保持されたブランクを、フ
ロントストッパ11の一部分12Uと押圧部材32の一部分32U
とで横方向力により圧挟する前に、従来通り吸着装着91
のバキュームカップ等を下降させるとともにテーブル64
を上昇させて上下方向の力でブランクを押さえておいて
もよい。
しかして、この実施例によれば、フロントストッパ調整
装置10(フロントストッパ11)とセンタリング装置30と
を対向配設し、定量ホールド装置70に支持させるに先立
って複数ブランクWの位置規制乃至調整を行なう構成で
あるから、ブランクWと定量ホールド装置70等との衝突
が防止され円滑なブランク供給ができる。
また、フロントストッパ(基準面)11と押圧部材32U
(押圧面31U)は、ともにディスタックセンタP1に対し
離隔接近可能に形成され、かつ移送装置61と定量ホール
ド装置70との間でブランクの位置を正すことができるか
ら、従来の如く定量ホールド装置70や分離装置80を各ブ
ランクごとに枠体に固定し、ブランクに応じてその枠体
を交換する煩わしさや設備重複が避けられ、かつ多種多
様なブランクを供給できる適応性の広いものとなる。
また、押圧部材12(フロントストッパ11),押圧部材32
(32U)に爪部材16,35を設けているので、定量ホールド
装置70の負荷を軽減できるばかりか、異形ブランクをも
安定して保持することができる。
特に、爪部材35は水平面内で向き変更可能として、セン
タリング装置30(押圧部材32U)に装着されているの
で、当該ブランクの形態に応じた角度調整をしておくこ
とにより、複雑形態のブランクでも確実に保持でき、設
置数などが制限され易い定量ホールド装置70(爪部材7
1)の欠点を補いかつ定量ホールド装置を簡素化できき
る。
また、フトントストッパ11の一部分12Uと押圧部材32の
一部分32Uとは、定量ホールド装置70(爪部材71)の上
方に突出す構成とされ、かつ各一部分12U,32Uはディス
タックセンタに離隔接近可能に構成されているので、定
量ホールド装置70に保持されたブランクを、マグネット
81の強力磁力に影響されずに、安定保持できる。したが
って、分離装置80の設定を迅速かつ正確に行える。
また、フロントストッパ調整装置10は、フロントストッ
パ11をモータ制御により微小かつ正確に位置づけでき、
また、車輪3を介して機体(レール2)に対する粗大位
置調整ができるから、多様形態のブランクWにも適用で
きる。しかも、受圧手段としてのシリンダ装置28が設け
られているので、パレットを排除して積重ねられた複数
ブランクWをそのまま移送し、かつ正確に位置決めでき
る。これにより、移送装置61やディスタックセンタP1周
りの制御機器等を一層簡素化でき、また設定スペースを
挟小とすることができる。
さらに、センタリング装置30は、押圧部材32(32U,32
D)をモータ制御により微小かつ正確に位置決めでき、
かつ下方側押圧部材32Dのみをシリンダ装置44で所定ス
トロークだけ出没可能に構成したので、定量ホールド装
置70への供給に先立つブランクの位置規制と、分離装置
80の設定のためのブランクづれ防止とを能率良く行え
る。
さらにまた、フロンストッパ調整装置10および定量ホー
ルド装置70の爪部材16,35は、マグネット81とともに進
退動する定量ホールド装置70の爪部材71に代って適量の
複数ブランクを保持できるから、上記手順を逆手順によ
り、一旦、定量ホールド装置70に支持されたブランクW
を再びテーブル64に載置させ移送装置61へ回収すること
ができる。
なお、フロントストッパ調整装置10のフロントストッパ
11を形成する押圧部材12は、一体成形としたが、センタ
リング装置30の押圧部材32を32Uと32Dとの分割型に形成
したと同様に、下方側の一部分(12D)と上方側の一部
分12Uとに分割型と構成してもよい。また、押圧部材32U
と32Uとを一体に構成しても実施できる。
もとより、フロントストッパ調整装置10側の爪部材16
を、センタリング装置30側の爪部材35と同様に向き変更
可能に形成することも容易である。
[発明の効果] 以上の説明から明かの通り、本発明はフロントストッパ
と協働させるセンタリング装置で複数ブランクの位置規
制をした後に定量ホールド装置へ供給し、フロントスト
ッパとセンタリング装置に爪部材を設け、かつセンタリ
ング装置側の爪部材は水平面内で向き変更可能に装着し
た構成とされているので、機器の破損を招くことなく複
数ブランクを供給できるとともに定量ホールド装置の負
荷を軽減しかつ複雑形態のブランクをも確実保持でき、
迅速で円滑なディスタックフィードを達成できる優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す正面図、第2図は、角度
調整手段の断面図、第3図はディスタックセンタ側から
見た角度調整手段の要部を示す図、第4図はブランクと
爪部材との関係を説明するための図、第5図〜第7図は
フロントストッパ調整装置の構成要素を示し、第5図は
駆動制御機構を拡大した図、第6図はフロントストッパ
の正面図、第7図は上下スクリューを同期回転させる場
合を説明するための図、第8図はセンタリング装置の平
面図、第9図は同じく正面図、第10図は本実施例のブラ
ンク供給装置全体の正面図および第11図は同じく平面図
である。 10……フロントストッパ調整装置、11……フロントスト
ッパ(基準面)、12……押圧部材、12U……フロントス
トッパ(押圧部材)の一部分、16……爪部材、30……セ
ンタリング装置、32……押圧部材、32U……押圧部材32
の一部分、35……爪部材、48……角度調整手段、60……
ディスタックフィード手段、61……移送装置、62……リ
フタ、63……リフトシリンダ装置、70……定量ホールド
装置、80……分離装置、81……マグネット、91……吸着
装置、94……中間搬送手段、100……トランスファプレ
ス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスタックセンタを挟み対向配設された
    複数のマグネットを有する分離装置と,マグネット間に
    積重ねられた複数ブランクを保持する定量ホールド装置
    と,分離されたブランクを吸着して中間搬送手段に引渡
    す吸着装置とを備えたディスタックフィーダにおいて、 フロントストッパと,このフロントストッパに複数ブラ
    ンクを押圧して前記定量ホールド装置等に対するブラン
    クの位置規制を行なうセンタリング装置とをディスタッ
    クセンタを挟み対向配設し、 フロントストッパおよびセンタリング装置のそれぞれに
    マグネット間に保持されたブランクを支持して定量ホー
    ルド装置の負荷を軽減させる爪部材を設けるとともに、
    少なくともセンタリング装置に設けられる爪部材を水平
    面内において向き変更可能にセンタリング装置に装着し
    たことを特徴とするディスタックフィーダ。
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