JPH069887B2 - 医療用バツグの製造方法 - Google Patents

医療用バツグの製造方法

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JPH069887B2
JPH069887B2 JP61276495A JP27649586A JPH069887B2 JP H069887 B2 JPH069887 B2 JP H069887B2 JP 61276495 A JP61276495 A JP 61276495A JP 27649586 A JP27649586 A JP 27649586A JP H069887 B2 JPH069887 B2 JP H069887B2
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富士男 和田
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Kawasumi Laboratories Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療用バッグに液体流通用のチューブや輸液
口、輸血口等を溶着する方法に関する。
(従来技術及びその問題点) 血液の保存、成分分離などに軟質塩化ビニル製の血液バ
ッグが汎用されている。
この血液バッグには、たとえば第8図に示すように、バ
ッグ上端部に、他のバッグとの連結チューブ50や採血
チューブ51、あるいはプロテクター52で覆われた輸
血口53などが取付けられている。
これらの部品を取付るにあたって、従来では第9図に示
すように、バッグとなる2枚のプラスチックシート5
4、54の端縁部に、前記輸液口53、53や各チュー
ブ50、51の口筒50a、51aなどの筒体58を挿
入し、第10図に示すような導電性材料の高周波溶着用
コアピン55を挿入するとともに、前記筒体58の径及
びシート54の厚さの和よりわずかに小さな直管状の溝
56、56が形成された高周波溶着用金型57、57を
シート54、54から押しつけて溶着していた。
しかしながらこのような方法によると、溶着時に溶融し
た筒体及びシートの構成材料が筒体とシートの溶着シー
ル部を越えて強制的に押し出されて、第11図に示すご
とく水滴型のバリ59としてバッグやプロテクターの内
部空間に突出してしまう。特にバッグ内部側に水滴型の
バリ59が生じると、そのバリによって形成された狭隘
部に血液が残留したり、各筒体の開口面積が狭くなって
血液の流出入が悪くなったり、血球破損の原因になるな
どの問題を生じることになる。他方バッグ外側のバリ5
9は、プロテクター52のパンク不良につながる危険性
があった。
また、柔軟な薄いシート54、54に比べ前記筒体58
は肉厚が厚く、相体的に剛性が大きいため、シートと筒
体を加熱しながら圧着する際、完全に両者を溶着させよ
うとすると、第12図に示すごとく筒体の下端部におい
て融着しシートが薄肉化し、脆弱部60ができ、破損し
やすくなったり、さらにはピンホールができるという問
題もあった。
このような現象は、プロテクター52の内面部にも生
じ、その脆弱部が破損して輸血口が汚染される危険性が
あった。
またこのような脆弱部60のために血液バッグのシート
は、溶着シール部の個所から内側へ折れ曲り2枚のシー
トがお互いにくっいてしまう傾向があった。このため高
圧蒸気滅菌処理時に時々ブロッキングが生じ、血液を内
部に導入しにくいという問題があった。
そこで出願人には、特願昭60-172477号に示したよう
に、金型61の溝部62の端縁部に金型61の形状内に
納まるように、シート押圧部63、63′とその断面を
ストレートに形成した非導電部64、64′を装置し
て、シート65及びチューブ66をクランプして溶着す
る方法を提案した(第13図参照)。この方法は、チュ
ーブ66とシート65、65の構成材料がシート融着シ
ール部を越えて流出せず医療用バッグの内面のバリの発
生を抑制できる優れた発明である。
しかし、溶着後にクランプ圧がかかり、溶着部と非溶
着部との境界が不定型になる傾向がある。
非導電部64と64′のシート押圧部63〜63′間
は、構成材料が溶着しないのでチューブ66とシート6
5の厚さの和より接近できず、金型61のシート押圧部
67〜67′間の樹脂は、照り焼き状態となり該樹脂間
に気泡が生じやすくなっていた。
これら、により完璧な溶着状態を維持することに難
点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、プラスチックシートを重ね合せて袋状に形成
する医療用バッグの製造方法において、 端縁部に内側に湾曲した溝部を形成しかつ該溝部の縁部
に外側に湾曲したシート押圧部を形成した非導電部を装
着した金型と、 チューブの端部を当接するための段部を形成し先端にチ
ューブを嵌挿したコアピンとの間にプラスチックシート
を挟んで、 金型によりクランプして高周波溶着する、医療用バッグ
の製造方法を提供する。
(作用) 金型のシート押圧部によりクランプされ溶融したチュー
ブとシートの構成材料は、上下方向に流出し、非導電部
に達っした構成材料はその流出を制御され、これにより
チューブとシートの溶着部は厚肉に補強される。
(実施例) 第1実施例 以下本発明の第1実施例を第1図〜第3図に従って説明
する。
第1図は医療用バッグの製造方法を示す概略図、第2図
及び第3図は医療用バッグの製造工程を示す縦断面図を
示す。
図中1、1はポリ塩化ビニール製の軟質プラスチックシ
ートで、2は内部に薄膜3が形成され輸血口として使用
されるチューブ(以下「チューブ」と略す)である。
4は前記チューブ2を嵌挿するためのコアピンで、鉄、
ステンレス、黄銅、ジュラルミン等の導電性材料で構成
されており、嵌挿されるチューブ2の下端部に対応する
位置には、チューブ2の端部を当接するための段部9が
形成されている。5はエアー抜き用の穴で、これはコア
ピン4をチューブ2に挿入する時、独立空間Aが生成
し、コアピン4の先端が薄膜3に突きあたるまで挿入す
ると空間Aのエアーは、圧縮されてコアピン4が押しか
えされる現象が生じるのでこれを防ぐために形成された
ものである。
6、6は金型で中央に溝部8が形成され、その両側にス
トレートに形成されたシート押圧部7、7が形成されて
いる。
金型6、6の端縁部には内側に湾曲した溝部10が形成
されかつ該溝部10の縁部に外側に湾曲したシート押圧
部11を形成した非導電部13、13が装着固定されて
いる。前期溝部10とシート押圧部11は前記チューブ
2下端部と前記シート2のシール部上端に対応する位置
に配置される。非導電部13、13は、テフロン、ベー
クライト等の非導電性の部材より構成されている。14
は前記非導電部13を金型に固定するためのネジであ
る。
チューブ2とシート1、1は次のように溶着される。
チューブ2をコアピン4の先端に嵌挿し、これを2枚の
シート1、1間に置いて、両側より金型6、6によりク
ランプした後、高周波を印加する。
この時、チューブ2のコアピン4の密着した箇所とシー
ト1、1の金型6、6のシート押圧部7、7と密着した
箇所はすみやかに溶融し、非導電部13、13と接触し
た箇所は熱が充分に伝わらず半溶融状態となっている。
金型6、6間のクランプが進むにつれて溶融したチュー
ブ2とシート1の構成材料は、クランプ時に受ける突出
力により逃げ場を失なって上下方向に移動する。
非導電部13、13と接触した部分のチューブ2とシー
ト1の構成材料は、金型から熱が直接伝わらず半溶融状
態にあるので、ほとんど移動しない。前記金型6、6と
直接接触し、溶融した構成材料のみが上下方向に移動す
るが、非導電部13、13の位置に達すると温度が低下
するので流出速度も急激に低下する。
下方向に移動する構成材料は、段部9に一度衝突してか
らさらに流出することになるから実質的には、シート融
着シール部の最下端部15を越えて融着したシート1、
1により形成される医療用バッグの口部16の内円周面
上に、前記段部9の形状と対応した定型的で肉厚の補強
部材12が形成される。
上方向に移動する構成材料は、非導電部13によりその
流出速度がほとんど均一に抑制されるので、チューブ2
とシート1の溶着部は肉厚となり補強される。
溶融した構成材料の流出量は、金型6に装着される非導
電部13の幅Xを適宜変更することにより調整する事が
可能である。幅Xが大きい時は、構成材料に伝わる熱が
少なくなるので流出量が抑制され、幅Xが小さい時に
は、構成材料に伝わる熱量が多くなるので流出量が多く
なる。すなわち溝部8の幅をYとすると、X/Y≧1.
5の時は、チューブ2とシート1の構成材料はシート融
着シール部の最下端部15を越えて流出せずX/Y<
1.5ではシート融着シール部の最下端部15を越えて
流出する。
さらに、非導電部13、13のシート押圧部11、11
は、湾曲状に形成されているので、クランプ時にシート
1は、該湾曲面に沿って、円弧状に膨らみ、シート溶着
後も該形状が維持される。
第2実施例 次に本発明の第2実施例について説明する。
第4図は金型26のシート押圧部27に、該金型26の
中央に形成された溝部28と不連続的に独立空間17を
形成したものである。図中33は、溝部30と湾曲状の
シート押圧部31が形成された非導電部である。
チューブ22とシート21、21は、第5図に示すよう
に第1実施例と同様にコアピン24と金型26、26間
で次のように溶着される。
チューブ22のコアピン24と密着した箇所とシート2
1、21の金型26、26のシート押圧部27、27と
密着した箇所はすみやかに溶融し、非導電部33、33
と接触した箇所は熱が充分に伝わらず半溶融状態となっ
ている。
金型26、26間のクランプが進むにつれて溶融したチ
ューブ22とシート21の構成材料は、クランプ時に受
ける突出力により、移動を開始するが、該溶融した構成
材料の一部はこの過程で独立空間17に誘導され、部分
的に充填されるので急激な突出は緩和される。
非導電部33、33と接触した部分のチューブ22とシ
ート21の構成材料はほとんど移動せず、前述のように
溶融した移動を開始しても非導電部付近33で流出速度
が遅滞する。
上下方向に移動する構成材料の流出量は第1実施例と比
較して独立空間17に充填された分だけ減少し、その分
だけ医療用バッグ内への流出と上部のシート21とチュ
ーブ22間(プロテクターをシート21とチューブ22
間に装着して溶着した場合はプロテクター内)への流出
が抑制される。
よって医療用バッグ内及びプロテクター内への流出を防
止したい時は、金型26に装着される非導電部33の幅
と溝部28の幅YをX/Y≧1.5にすることにより調
整することができる。
補強部材32を形成したい時はX/Y<1.5に調整す
れば良い。
第7図は本実施例により形成される医療用バッグのチュ
ーブとシートの溶着部の断面図で、溶着されたシート2
1の両面には前記した独立空間17に吸着充填されたチ
ューブ及びシートの構成材料がリブ37として形成され
るので、偏肉や溶着具合が良く識別できると共にこの箇
所の強度を維持でき、使用に際してバッグ内に血液を収
容し、分離する際の遠心分離処理する時の遠心力にも充
分耐え得る。
(発明の効果) 以上のように本発明では、 医療用バッグの口部基部の肉厚が厚く形成されると共
に口部の内円周面上に沿って補強部材が形成されかつ補
強部材は、コアピンの端部の形状に対応して定型的に形
成されるので、チューブとシートとの間に脆弱部やピン
ホールの発生がなくなり、このアール部に血液が滞留し
て残血等の問題が生じる危険がない。
シート1は、湾曲状に膨らんでいるので高圧蒸気滅菌
時に、シートのブロッキングが生じることなく血液の導
入がスムーズに実施でき、かつ血液を導出する際も血液
は湾曲面に沿ってスムーズに排出されるので残血、血液
のクロット等が生ぜず作業が実施しやすい。
等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による医療用バッグの製造方法を示す斜
視図、第2図及び第3図は本発明により医療用バッグを
製造する工程の第1実施例を示す縦断面図、第4図は本
発明に使用される金型のその他の実施例を示す斜視図、
第5図及び第6図は本発明により医療用バッグを製造す
る工程の第2実施例を示す縦断面図、第7図は第6図の
A−A断面図、第8図は血液バッグの平面図、第9、1
0、11、12、13図は従来の医療用バッグの製造方
法をを示す概略図である。 図中、1、21はシート、2、22はチューブ、4、2
4はコアピン、6、26は金型、7、27はシート押圧
部、8、28は溝部、9、29は段部、10、30は溝
部、11、31はシート押圧部、12、32は補強部
材、13、33は非導電部、15、35はシート融着シ
ール部の最下端部、16、36は口部、17は独立空
間、37はリブである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックシートを重ね合せて袋状に形
    成する医療用バッグの製造方法において、 端縁部に内側に湾曲した溝部を形成しかつ該溝部の縁部
    に外側に湾曲したシート押圧部を形成した非導電部を装
    着した金型と、 チューブの端部を当接するための段部を形成し先端にチ
    ューブを嵌挿したコアピンとの間にプラスチックシート
    を挟んで、 金型によりクランプして高周波溶着すること、を特徴と
    する医療用バッグの製造方法。
JP61276495A 1986-11-21 1986-11-21 医療用バツグの製造方法 Expired - Lifetime JPH069887B2 (ja)

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JP2754232B2 (ja) * 1989-04-07 1998-05-20 川澄化学工業株式会社 血液バッグ及びその製造方法

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