JPH0698879A - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

核磁気共鳴イメージング装置

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JPH0698879A
JPH0698879A JP4251385A JP25138592A JPH0698879A JP H0698879 A JPH0698879 A JP H0698879A JP 4251385 A JP4251385 A JP 4251385A JP 25138592 A JP25138592 A JP 25138592A JP H0698879 A JPH0698879 A JP H0698879A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetic resonance
imaging apparatus
resonance imaging
nuclear magnetic
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JP4251385A
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Takashi Mori
隆 森
Yasuhiko Nara
安彦 奈良
Akihiko Nara
明彦 奈良
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 核磁気共鳴イメージング装置の構成を大幅に
変更することなく、磁性体の侵入を検出でき、静磁場、
高周波磁場等に悪影響を及ぼすことが無い磁性体の侵入
検出手段を有する核磁気共鳴イメージング装置を実現す
る。 【構成】 患者の測定に先だって、NMR信号処理部1
3からの核磁気共鳴信号がバッファリング部144を介
して1次元フーリエ変換部145に供給され、スペクト
ルが得られる。このスペクトルの半値幅が、初期値とし
て判定部150に格納される。患者の測定に際し、現在
の半値幅と初期半値幅とが判定部150にて比較され、
現在の半値幅が初期半値幅より大であれば磁性体の侵入
と判断される。すると、判定部150は指令信号を警報
入出力部156に供給し、警報入出力部156は、警報
発生部15に警報指令信号を供給する。そして、警報発
生部15により磁性体の侵入が警報される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴イメージン
グ装置に係り、特に、核磁気共鳴イメージング装置の磁
石に、磁性体が吸引されることにより、患者等の人的障
害及び機器の損傷を防止する核磁気共鳴イメージング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴現象を利用して、人体等の断
層画像を得る核磁気共鳴イメージング装置がある。この
核磁気共鳴イメージング装置には、超電導又は常電導磁
石、静磁場発生手段、高周波磁場発生手段等が用いられ
ているが、超電導又は常電導磁石は、磁性体を強力に吸
引するため、これに対する種々の安全対策が施されてい
る。
【0003】つまり、核磁気共鳴イメージング装置を設
置している病院、研究所等及び核磁気共鳴イメージング
装置の製造工場等において、磁石が磁性体を吸引するに
より、人的障害および機器の損傷という事故が発生する
可能性がある。磁性体吸引事故の原因を列記すると次の
通りである。
【0004】(a)核磁気共鳴イメージング装置が磁石
を使用しており、その強力な磁場により磁性体が、吸引
されることを知らされていない者、又は、その認識が希
薄な者の磁性体持込み。 (b)核磁気共鳴イメージング装置が磁石を使用してお
り、磁性体吸引に対する危険性を十分承知しているが、
持込んだ物体が磁性体を含んでいないと思っている者の
磁性体持込み。 (c)核磁気共鳴イメージング装置が磁石を使用してお
り、磁性体吸引に対する危険性を十分承知しているが、
患者の健康維持、診療、設備保全等、やむを得ず磁性体
を持ち込み、吸引限界が不明なため、磁石への磁性体の
接近し過ぎ。 そして、これらを防止するための対策は、次の通りであ
る。 (1)金属探知器の設備化。 (2)備品への磁性体有無シールの貼付。 (3)ポスター、安全手帳、取扱い説明による危険表示
や指導。 (4)磁性体吸引限界ゾーン(色区分)の室内表示。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁性体吸引防止対策は、次の問題点を有する。 (1)金属探知器による防止対策は、上記(b)に有効
ではない。つまり、金属探知器で検知されても、検知さ
れた物体が磁性体であるにも拘らず、非磁性体である
と、誤認識していれば、金属探知器による防止対策は、
無効となってしまう。さらに、金属探知器は、非磁性体
でも金属であれば探知するため、核磁気共鳴イメージン
グ装置のための、オーステナイト系ステンレス製診療器
具、銅ベリリウム製工具、アルミニウム製備品等をも検
知してしまい、非磁性体であり、有効な器具等の持込み
の妨害となる。 (2)磁性体の有無の区別シールの備品への貼付は、上
記(c)には有効でない。 (3)ポスター、安全手帳、取扱い説明による危険表
示、指導は実施されているが、これだけでは、吸引事故
の防止対策としては、不充分である。 (4)磁性体吸引限界ゾーン(色区分)の室内表示は、
上記(c)には、極めて有効であるが、上記(a)及び
(b)には有効ではない。
【0006】そこで、例えば、特開平3−70545号
公報に記載されているように、静磁場発生手段を備えた
超電導磁石架台の外側面に、検出コイルからなる磁性体
検出手段を配置することが考えられる。この磁性体検出
手段は、磁性体が接近すると、検出コイルから発生され
た磁場が乱れるので、これを検知して、磁性体の侵入を
検知するものである。
【0007】ところが、上記検出コイルからなる磁性体
検出手段を用いる場合には、既存の核磁気共鳴イメージ
ング装置に、別個に上記磁性体検出手段を備えなければ
ならず、装置の構成を複雑化してしまうという問題点が
あった。さらに、上記磁性体検出手段は、検出コイルか
ら磁場を発生するが、この磁場により、核磁気共鳴イメ
ージング装置本体の、静磁場、高周波磁場等に悪影響を
及ぼし、得られる画像の鮮明度を低下させてしまうとい
う問題点があった。
【0008】本発明の目的は、既存の核磁気共鳴イメー
ジング装置の構成を大幅に変更することなく、磁性体の
侵入を検出でき、かつ、核磁気共鳴イメージング装置本
体の、静磁場、高周波磁場等に悪影響を及ぼすことが無
い磁性体の侵入検出手段を有する核磁気共鳴イメージン
グ装置を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。静磁場を発生する
磁石と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場信号発生手段
と、核磁気共鳴信号受信手段と、高周波磁場信号発生手
段及び核磁気共鳴信号受信手段を制御するとともに、上
記受信手段からの核磁気共鳴信号に基づいて、被検査体
の断層画像情報を算出する信号処理手段とを有する核磁
気共鳴イメージング装置において、被検査体の配置領域
に磁性体が存在しないときの磁場均一度が、高周波磁場
信号発生手段と核磁気共鳴信号受信手段とを用いて測定
され、この測定された磁場均一度を記憶する記憶手段
と、現時点での配置領域の磁場均一度と、記憶手段に記
憶された磁場均一度とを比較し、磁性体が磁石に接近し
ているか否かを判定する判定手段と、この判定手段によ
る判定結果に基づいて、磁性体の磁石への接近を警報す
る警報手段と、を備える。
【0010】好ましくは、上記核磁気共鳴イメージング
装置において、受信手段により受信された核磁気共鳴信
号の自由減衰信号を、フーリエ変換し、このフーリエ変
換された信号に基づいて、磁場均一度を得るように構成
される。また、好ましくは、上記核磁気共鳴イメージン
グ装置において、被検査体が被検査体配置領域に配置さ
れていないときに、磁場均一度を測定し、この磁場均一
度を、配置領域に磁性体が存在していないときの磁場均
一度として上記記憶手段に記憶するように構成される。
【0011】また、好ましくは、上記核磁気共鳴イメー
ジング装置において、被検査体の非測定時に、被検体が
配置される寝台上の天板と連動して、被検査体配置領域
にファントムを配置する機構を有し、このファントムか
らの核磁気共鳴信号に基づいて、上記配置領域に磁性体
が存在しないときの磁場均一度を測定するように構成さ
れる。
【0012】
【作用】被検査体の配置領域に、磁性体が存在する場合
には、磁場均一度が乱される。したがって、被検査体の
配置領域に、磁性体が存在しない場合の磁場均一度を測
定して、記憶しておき、記憶した磁場均一度と配置領域
の現在の磁場均一度とを比較することにより、磁性体が
上記配置領域に存在しているか否かを判定することがで
きる。磁性体が、上記配置領域に存在する場合には、警
報手段により、磁性体が、磁石に接近していることが警
報される。これにより、既存の核磁気共鳴イメージング
装置の構成を大幅に変更することなく、磁性体の侵入を
検出でき、かつ、核磁気共鳴イメージング装置本体の、
静磁場、高周波磁場等に悪影響を及ぼすことが無い磁性
体の侵入検出手段を有する核磁気共鳴イメージング装置
を実現することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例の要部ブロック
図、図2は、本発明の一実施例の全体構成ブロック図、
図3は、一実施例の概略側面図である。まず、図3にお
いて、核磁気共鳴イメージング装置の撮影室に設置され
る主要なユニットとして、磁石1と患者をガントリ内に
出入させるための寝台9がある。核磁気共鳴現象を発生
させるRFコイル(高周波磁場コイル)3は、磁場均一
度が最も良好な磁石1の、空芯内中心に配置される。ス
ライス位置情報を取り出すのに不可欠な傾斜磁場コイル
2は、磁石1の空芯内でRFコイル3の外周側に配置さ
れる。4は、磁場均一度を測定するに好適なファントム
であり、このファントム4は、磁場均一度を測定する場
合、つまり、被検体である患者の測定に先だって、RF
コイル3の中心に配置される。そして、患者を測定する
場合には、患者を寝台9の上の天板8に寝せ、RFコイ
ル3内に測定したい部位が入るまで天板受け5に沿って
ガントリ内に搬入する。患者を測定する場合は、ファン
トム4は磁石1の外側に搬出する必要がある。これを自
動的に行うために、天板8に連結継手7でファントム4
を連結し、寝台9の上の天板8の患者をガントリ内に搬
入する動作と連動して、ファントム4がファントム搬送
ガイド6に沿って、ガントリ内から搬出されるように、
構成されている。患者の測定の終了後、ガントリ外に患
者を搬出する時には、天板8を寝台9上に戻し、後退限
界まで戻った時には、ファントム4がRFコイル3の中
心まで搬入される。
【0014】次に、図2において、RFコイル3は送受
信兼用であり、送信部11と受信部10に接続されてい
る。一方、傾斜磁場コイル2は、傾斜磁場電源12から
パルス状の電流信号が供給される。送信部11、受信部
10及び傾斜磁場電源12は、制御部14と双方向の制
御信号授受を行っている。RFコイル3からの核磁気共
鳴信号は、受信部10を介して、NMR信号処理部13
に供給され、A/D変換された後、制御部14に供給さ
れる。制御部14は、後述する磁場均一度の乱れパター
ンにより、磁性体接近の方向と吸引力を推定し、あらか
じめプログラムされている警戒レベルを参照し、警報発
生部15に警報を発生するように指令信号を供給する。
【0015】次に、図1は、制御部14の機能ブロック
図であり、141は、主プロセッサ、142は、主メモ
リである。この主プロセッサ141は、データバスを介
して、生信号バッファリング部144、パルスシーケン
ス出力制御部151、画像ディスプレイ出力部152、
補助メモリ入出力部153、コンソール表示部154、
キーボード制御部155及び警報入出力部156に接続
されている。そして、パルスシーケンス出力制御部15
1から、受信部10、送信部11、傾斜磁場電源12及
びNMR信号処理部13に、指令信号が供給される。
【0016】また、NMR信号処理部13からの核磁気
共鳴信号は、生信号バッファリング部144を介して、
1次元フーリエ変換部145に供給される。そして、こ
の1次元フーリエ変換部145によってフーリエ変換さ
れた核磁気共鳴信号は、2次元フーリエ変換部146を
介して3次元フーリエ変換部147に供給される。2次
元フーリエ変換部146により2次元フーリエ変換され
た信号及び3次元フーリエ変換部147により3次元フ
ーリエ変換された信号は、それぞれ画像メモリ148に
供給される。
【0017】1次元フーリエ変換部145によりフーリ
エ変換された核磁気共鳴信号は、シグナルデータプロジ
ェクション部149を介して磁場均一度判定部150に
供給される。そして、この磁場均一度判定部150によ
り、後述するように、磁場均一度が判定され、均一度が
正常ではない場合には、磁性体が侵入したことを示す信
号を警報入出力部156に供給する。すると、警報入出
力部156は、警報を発生するための音声情報を音声出
力部157から取り出す。そして、警報入出力部156
は、警報発生部15に音声による警戒警報を発生するよ
うに、指令信号を供給する。なお、画像ディスプレイ出
力部152、補助メモリ入出力部153、コンソール表
示部154、キーボード判定部155、警報入出力部1
56及び音声出力部157により、I/O制御部158
が構成される。
【0018】次に、本発明の一実施例における磁性体の
侵入の検出動作について、説明する。図4は、上記磁性
体の侵入検出の動作フローチャートである。図4のステ
ップ16において、核磁気共鳴イメージングシステムの
電源がオンとされると、ステップ17において、磁場均
一度が測定され、その初期値が格納される。この場合、
上述したように、ファントム4がRFコイル3内に配置
された状態で、磁場均一度が測定される。そして、コイ
ル3内の空間に傾斜磁場を印加し、指定されたスライス
面でのスライスモード磁場均一度と、傾斜磁場を印加せ
ずRFコイル3全体のノンスライスモード磁場均一度両
方を測定し、その値が正常範囲内であればこれを初期値
として制御部14内に格納する。
【0019】つまり、NMR信号処理部13からの核磁
気共鳴信号は、バッファリング部144を介して1次元
フーリエ変換部145に供給される。ここで、図5に示
すように、磁場均一度の優れた静磁場の中においては、
核磁気共鳴現象から発生する信号は指数関数的に減衰し
自由減衰信号33として現われる。この信号には周波数
成分が合成されており、これを、1次元フーリエ変換部
145において、フーリエ変換する事で、図6に示すよ
うなスペクトル34が得られる。そして、このスペクト
ル34が、プロジェクション部149を介して磁場均一
度判定部150に供給され、スペクトル34の半値幅3
5が、初期値として、判定部150に格納される。
【0020】次に、動作は、図4のステップ17から1
8に進み、患者予約残が有るか否かを判定し、無ければ
ステップ32に進み、システム電源をオフとして、処理
を終了する。ステップ18において、患者予約が残って
いれば、ステップ19に進み、ノンスライスモードで磁
場均一度を測定し、ステップ20にて、磁場均一度が正
常か否かを判断する。つまり、図6に示した半値幅35
は、磁場均一度に反比例し、磁場均一度が劣化すれば、
増大する。磁場均一度の劣化は、磁性体の侵入を示して
いる。したがって、現在の半値幅35と初期値とを、磁
場均一度判定部150にて、比較することにより、磁性
体の侵入を検知することができる。
【0021】ステップ20において、磁場均一度が正常
であれば、ステップ21において、患者がセッティング
されているか否かを判断する。患者がセッティングされ
ていなければ、ステップ18に戻る。患者がセッティン
グされていれば、ステップ22において、患者の測定が
行われた後に、ステップ18に戻る。
【0022】ステップ20において、磁場均一度が正常
でないならば、ステップ23において、警報発生部15
により、磁性体接近警戒警報を直ちに実行する。そし
て、ステップ24に進み、スライスモードで複数のスラ
イス面で磁場均一度測定24に移行し複数のスライス面
の核磁気共鳴信号を測定し、測定面の数だけスペクトル
34を得る。そして、ステップ25において、磁場均一
度が劣化しているか否かを判定する。劣化していなけれ
ば、警戒警報発令により磁性体が持ち去られたと判断し
て、ステップ26において、オペレータが警報解除を手
動で実行する。続いて、ステップ18に戻る。
【0023】ステップ25において、磁場均一度が劣化
していると判断したら、ステップ27に進む。このステ
ップ27において、磁石中心からみた磁場均一度劣化度
合をベクトル化し、磁石のタイプで決まる吸引力と磁場
均一度劣化との関係のデータベースを用いて、磁性体接
近の方向と吸引力を推定する。そして、この推定した方
向と吸引力を警報発生部15により、告知させる。次
に、ステップ28において、警戒レベルが最大か否かを
判定し、最大でなければ、ステップ24に戻る。ステッ
プ28において、警戒レベルが最大であれば、ステップ
29に進み、磁石減磁警告を発生し、磁性体の除去を、
さらに警告する。そして、ステップ30において、磁性
体が磁石に吸引されてしまう限界を超えているか否かを
判定し、超えていなければ、ステップ24に戻る。ステ
ップ30において、吸引限界を超えている場合には、ス
テップ31に進み、減磁発令が実行され、速やかに減磁
が実行される。そして、ステップ32に進み、システム
電源がオフとされ、処理は終了する。
【0024】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、磁性体の侵入の検出を、核磁気共鳴イメージング装
置に既存の核磁気共鳴送受信手段を用いて、行うように
したので、既存の核磁気共鳴イメージング装置の構成を
大幅に変更することなく、磁性体の侵入を検出でき、か
つ、核磁気共鳴イメージング装置本体の、静磁場、高周
波磁場等に悪影響を及ぼすことが無い磁性体の侵入検出
手段を有する核磁気共鳴イメージング装置を実現する事
ができる。
【0025】なお、算出した磁性体の吸引力から、警戒
レベルを区分し、磁性体持込み者とオペレータ等に音声
や光、あるいはアラーム、又はこれらの組み合わせで警
告し、かつ、適切な表示手段に磁性体の位置情報と危険
度合とを緑、黄、赤色で区分表示するようにしてもよ
い。また、危険度合に比例して警告ブザーの周波数を上
げ、かつ、インタバールを短かくする事で危険性を分り
易く表現してもよい。
【0026】また、磁性体は、通常水平方向の扉から持
ち込めれるが、磁石の設置状態によっては、垂直方向
(天井、地下)の扉より持ち込まれる可能性もある。こ
の場合は、ファントムによる磁場均一度の測定方向に、
垂直方向を加えれば良い。さらに、磁場均一度の測定を
3軸方向から測定する全方向測定としてもよい。また、
扉方向にオブリークをかけて測定してもよい。
【0027】また、ファントムは、オペレータにより、
手動にてRFコイル内に配置及び除去してもよい。無い
設定も可能である。RFコイルが据置きタイプでない場
合は、磁場均一度の測定が可能なRFコイルとファント
ムの手動設定方式も可能である。
【0028】また、RFコイルの照射損失を無視するこ
とができれば、リング状のファントムあるいは複数個の
小ファントムをRFコイルの外側あるいは内側に固定す
る構成としてもよい。さらに、漏洩磁場を利用して磁石
の中心部以外の場所にRFコイルとファントムを設置す
る場合にも、本発明は適用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、磁性体
の侵入の検出を、核磁気共鳴イメージング装置に既存の
核磁気共鳴送受信手段を用いて、行うようにしたので、
既存の核磁気共鳴イメージング装置の構成を大幅に変更
することなく、磁性体の侵入を検出でき、かつ、核磁気
共鳴イメージング装置本体の、静磁場、高周波磁場等に
悪影響を及ぼすことが無い磁性体の侵入検出手段を有す
る核磁気共鳴イメージング装置を実現する事ができる。
【0030】さらに、詳述すれば、本発明は、以下のよ
うな効果がある。 (1)磁性体持込み者の吸引事故に対する認識度合に頼
らず、磁性体の接近による危険度合を定量的に把握し、
磁性体持込み者とオペレータ等に対し核磁気共鳴イメー
ジング装置自身がその危険度合を警報する事によりアク
ティブでかつ効果的に磁石への磁性体吸引事故を防止す
る事ができる。
【0031】(2)磁石への吸引限界を越えて磁性体が
接近し、その吸引力が大である場合は、人体の安全確保
と機器の損傷を防ぐ本質的な安全処理すなわち磁場を発
生している磁石を緊急に減磁する指示を発令する事がで
きる。
【0032】(3)核磁気共鳴イメージング装置自身に
おいて、磁場均一度を測定する事により磁性体接近認知
が可能となり、磁性体を認知するための特別な計測器を
必要としないため、構成簡単で安価に磁性体の接近を検
知する手段を実現する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部機能実施例を示す機構
図である。
【図2】本発明の一実施例の全体構成ブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の概略側面図である。
【図4】本発明の一実施例における磁性体侵入検出の動
作フローチャートである。
【図5】核磁気共鳴現象における自由減衰信号の概略波
形図である。
【図6】核磁気共鳴信号のスペクトル図である。
【符号の説明】
1 磁石 2 傾斜磁場コイル 3 RFコイル 4 ファントム 5 天板受け 6 ファントム搬送ガイド 7 連結継手 8 天板 9 寝台 10 受信部 11 送信部 12 傾斜磁場電源 13 NMR信号処理部 14 制御部 15 警報発生部 141 主プロセッサ 142 主メモリ 145 1次元フーリエ変換部 146 2次元フーリエ変換部 147 3次元フーリエ変換部 150 磁場均一度判定部 156 警報入出力部 157 音声出力部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体が配置される領域に静磁場を発
    生する磁石と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場信号発
    生手段と、核磁気共鳴信号受信手段と、上記高周波磁場
    信号発生手段及び核磁気共鳴信号受信手段の動作を制御
    するとともに、上記受信手段からの核磁気共鳴信号に基
    づいて、被検査体の断層画像情報を算出する信号処理手
    段とを有する核磁気共鳴イメージング装置において、 被検査体の配置領域に磁性体が存在しないときの磁場均
    一度が、上記高周波磁場信号発生手段と核磁気共鳴信号
    受信手段とを用いて測定され、この測定された磁場均一
    度を記憶する記憶手段と、 現時点での上記配置領域の磁場均一度と、上記記憶手段
    に記憶された磁場均一度とを比較し、磁性体が上記磁石
    に接近しているか否かを判定する判定手段と、 上記判定手段による判定結果に基づいて、磁性体の上記
    磁石への接近を警報する警報手段と、 を備えることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の核磁気共鳴イメージング
    装置において、上記受信手段により受信された核磁気共
    鳴信号の自由減衰信号を、フーリエ変換し、このフーリ
    エ変換された信号に基づいて、上記磁場均一度を得るこ
    とを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の核磁気共鳴イメージング
    装置において、被検査体が上記被検査体配置領域に配置
    されていないときに、磁場均一度を測定し、この磁場均
    一度を、上記配置領域に磁性体が存在していないときの
    磁場均一度として上記記憶手段に記憶することを特徴と
    する核磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の核磁気共鳴イメージング
    装置において、被検査体の非測定時に、被検体が配置さ
    れる寝台上の天板と連動して、上記被検査体配置領域に
    ファントムを配置する機構を有し、このファントムから
    の核磁気共鳴信号に基づいて、上記配置領域に磁性体が
    存在しないときの磁場均一度を測定することを特徴とす
    る核磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3及び4のいずれかひと
    つに記載の核磁気共鳴イメージング装置において、上記
    記憶手段に記憶された磁場均一度と現時点での上記配置
    領域の磁場均一度との乱れパターンから磁性体接近の方
    向と吸引力の推定を、上記判定手段が行うことを特徴と
    する核磁気共鳴イメージング装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の核磁気共鳴イメージング
    装置において、推定した磁性体の吸引力の大きさに基づ
    いて、警戒レベルを区分し、上記警報手段が、区分され
    た警戒レベルで、磁性体の接近を警報することを特徴と
    する核磁気共鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の核磁気共鳴イメージング
    装置において、上記警戒レベルの最大を超過した場合に
    は、磁場を発生している磁石を自動的に減磁する手段を
    備えることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の核磁気共鳴
    イメージング装置において、上記警報手段は、磁性体の
    接近とその警戒レベルを音声あるいは光によって出力、
    あるいはディスプレイに表示およびアラーム音の単独や
    複合組合せにより、磁性体持込者及び操作者へ警報する
    ことを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の核磁気共鳴装置におい
    て、上記記憶手段に記憶された磁場均一度と現時点での
    上記配置領域の磁場均一度との乱れパターンから磁性体
    接近の方向と吸引力の推定を、上記判定手段が行い、フ
    ァントムに対して、複数のスライス面における磁場均一
    度を測定して記憶し、記憶された磁場均一度と上記複数
    のスライス面の現時点での磁場均一度とを比較し、磁場
    均一度の劣化勾配を示すベクトルを合成して、磁性体の
    接近方向及び磁場均一度の劣化勾配の大きさにより、上
    記判定手段吸引力を推定することを特徴とする核磁気共
    鳴イメージング装置。
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