JPH0698822B2 - 画像形成体及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成体及び画像形成方法

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JPH0698822B2
JPH0698822B2 JP1082209A JP8220989A JPH0698822B2 JP H0698822 B2 JPH0698822 B2 JP H0698822B2 JP 1082209 A JP1082209 A JP 1082209A JP 8220989 A JP8220989 A JP 8220989A JP H0698822 B2 JPH0698822 B2 JP H0698822B2
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富義 渋谷
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Toppan Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、磁気カードや有価証券等に利用され、偽造を
防止するための隠し画像(文字、図形等)を印刷した画
像形成体及びその隠し画像の形成方法に関する。
〈従来の技術〉 従来のこの種の偽造防止技術を施した画像形成体として
は、例えば第6図〜第9図に示すものが知られている。
第6図及び第7図に示すものは、カード基体1の表面の
一部に、隠し画像として「T」を形成したものである。
すなわち、一方向に沿って多数の細い印字線(万線)3
を等間隔で互いに平行となるように印刷して「T」の画
像を形成すると共に、この周りに万線3と直角方向に延
びる万線5を印刷したものであり、万線3と万線5のイ
ンキの盛りは同一の高さとなっている。
このものにあっては、第6図に示すように基体1の表面
に対して正面から見た場合には隠し画像「T」は見えな
いが、第7図に示すように基体1の表面に対して万線3
の直角方向斜めから目視した場合には万線3の間隔が詰
まって見えて「T」の画像が確認できる。
また、第8図に示すものは、カード基体1の表面の一部
に一方向へ延びる万線7を印刷し、この万線7の一部分
7aを「T」に対応してインキを盛り上げて形成し、万線
7の中に隠し画像として「T」を形成したものである。
このものにあっては、第8図に示すように基体1の表面
に対して正面から見た場合には隠し画像「T」は見えな
いが、第9図に拡大して示すように基体1の表面に対し
て万線7の直角方向斜めから目視した場合には万線7の
盛り上がり部分7aの高さの差が見えて「T」の画像が確
認できる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 第6図及び第7図に示した画像形成体にあっては、隠し
画像「T」に対応した範囲で万線3の方向が万線5に対
して連続的に異なっており、また、第8図及び第9図に
示した画像形成体にあっては、万線7の隠し画像「T」
に対応した部分7aの高さが他の部分に対して連続的に異
なっている。すなわち、いずれのものにあっても、隠し
画像に対応した範囲で万線の性状が連続的に変化してい
るものであるため、この性状変化が基体1の表面に対し
て正面からでも確認でき、隠し画像「T」が見えてしま
うという問題があった。
また、上記のものの隠し画像はオフセット印刷等の通常
的な方法で形成でき、また、正面から隠し画像が見えて
しまうことから写真撮影によって容易に複製することが
でき、容易に偽造されてしまうという問題もあった。
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、隠し画
像の信頼性に優れた画像形体及びその隠し画像を形成す
る方法を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明に係る画像形成体は、基体表面に印刷による万線
を形成した画像形成体において、万線が交差して配設さ
れ、画像に対応して該万線の交差点のインキが残りの部
分より盛り上げられていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法は、基体表面に一方向に連続
した第1の万線を印刷した後、画像に対応した部分では
第1の万線と交差し残りの部分では第1の万線の隙間部
分に位置する間欠的な第2の万線を印刷し、第1と第2
の万線の交差点のインキを画像に対応して残りの部分よ
り盛り上げたことを特徴とする。
〈作用〉 本発明の隠し画像は、インキの盛りを高くするこにより
形成した点(交差点)で画成され、万線の性状が変化す
る範囲が従来に較べて極めて小さくなっている。
〈実施例〉 本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
第2図及び第3図には凹版印刷法による本実施例の画像
形成方法に用いる第1の版及び第2の版を示してある。
第2図に示す第1の版11は多数の微細な溝13を等間隔で
互いに平行に有しており、20〜30μm程度の範囲でこれ
ら全ての微細溝13は均一の深さに設定されている。これ
ら微細溝13はそれぞれ連続して延設されており、この第
1の版11によって連続的な万線が印刷される。
第3図に示す第2の版12は多数の間欠的に伸びる微細な
溝14を等間隔で互いに平行に有しており、これら微細溝
14も20〜30μm程度の範囲で全て均一な深さに設定され
ている。第2の版12は第1の版11に対応して形成されて
おり、第2の版12の微細溝14は第1の版11の微細溝13と
直交する方向に延設されている。そして、これら微細溝
14は、隠し画像「T」に対応する範囲14aでは第1の版1
1の連続溝13に重なる長さに設定されており、この他の
範囲では間欠部が連続溝13に重なると共に間欠溝14が連
続溝13の隙間部分13aに重なる長さに設定してある。
本実施例の隠し画像「T」は第1の版11と第2の版12と
による重ね印刷によって形成される。
まず、第1の版11でカード基体1の表面に一方向に伸び
る連続した万線15を印刷する。次いで、この万線に重ね
て第2の版12で間欠的な万線16をカード基体1の表面に
印刷する。
この第2の版12による重ね印刷を行うと、間欠的な万線
16は隠し画像「T」に対応した部分で連続的な万線15と
交差し、残りの部分では間欠的な万線16は連続的な万線
15の隙間部分15aに位置することとなる。すなわち、ほ
とんどの部分では間欠的な万線16と連続的な万線15とが
重ならずこれら万線は均一なインキの盛りによって形成
される一方、間欠的な万線16と連続的な万線15とが重な
る交差点17ではインキが残りの部分より10〜20μm程度
盛り上がり、これら交差点17によって隠し画像「T」が
画成される。
この結果、第4図に示すように、万線が交差して配設さ
れた格子パターンの万線模様18が基体1の表面に印刷さ
れる。この万線模様18は基体1の表面を正面から見ただ
けでは単なる格子パターンとしか見えず、基体1の表面
を斜めから見たときには第1図及び第5図に示すように
インキの盛り上がりによる点17で画成された隠し画像
「T」が浮き上がって見える。
尚、上記実施例では、第1の版と第2の版とを凹版とし
た例を示したが、これらを凸版とすることもできる。
〈効果〉 本発明の画像形成体によれば、隠し画像をインキが盛り
上がった万線の交差点によって画成したため、万線全体
に対する性状の異なる範囲が極めて小さく抑えられ、隠
し画像の正面からの視認を回避することができる。そし
て、インキを点状に盛り上げて隠し画像を形成するとい
う印刷は通常のオフセット印刷では困難であり、また、
正面から視認できないことから写真複製もできないた
め、偽造が有効に防止できる。
本発明の画像形成方法によれば、上記のように正面視認
ができず、偽造が困難な隠し画像を容易かつ高精度に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る画像形成体の一部を示
す斜視図、第2図は第1の版の正面図、第3図は第2の
版の正面図、第4図は万線パターンが印刷された画像形
成体の一部を示す正面図、第5図は万線パターンを拡大
して示す斜視図、第6図は従来例に係る画像形成体の一
部を示す正面図、第7図はその画像形成体を斜めから見
た状態を示す斜視図、第8図は他の従来例に係る画像形
成体の一部を示す正面図、第9図はその万線の一部を拡
大して示す図である。 1は基体、 11は第1の版、 12は第2の版、 13は連続溝、 14は間欠溝、 15は連続万線、 16は間欠万線、 17は交差点、 18格子状万線模様である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体表面に印刷による万線を形成した画像
    形成体において、万線が交差して配設され、画像に対応
    して該万線の交差点のインキが残りの部分より盛り上げ
    られていることを特徴とする画像形成体。
  2. 【請求項2】基体表面に一方向に連続した第1の万線を
    印刷した後、画像に対応した部分では第1の万線と交差
    し残りの部分では第1の万線の隙間部分に位置する間欠
    的な第2の万線を印刷し、第1と第2の万線の交差点の
    インキを画像に対応して残りの部分より盛り上げたこと
    を特徴とする画像形成方法。
JP1082209A 1989-03-31 1989-03-31 画像形成体及び画像形成方法 Expired - Lifetime JPH0698822B2 (ja)

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JPH02305686A JPH02305686A (ja) 1990-12-19
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JP3931557B2 (ja) * 2000-12-04 2007-06-20 凸版印刷株式会社 偽造防止パターン及びこれを用いた有価証券
US8310718B2 (en) * 2009-03-16 2012-11-13 Xerox Corporation High resolution scalable gloss effect
JP5998617B2 (ja) * 2012-04-27 2016-09-28 日本精機株式会社 ドット模様表示体、計器装置、及び、ドット模様表示体の生産方法

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