JPH0698821B2 - マーキングシートとその製造方法 - Google Patents

マーキングシートとその製造方法

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JPH0698821B2
JPH0698821B2 JP34005689A JP34005689A JPH0698821B2 JP H0698821 B2 JPH0698821 B2 JP H0698821B2 JP 34005689 A JP34005689 A JP 34005689A JP 34005689 A JP34005689 A JP 34005689A JP H0698821 B2 JPH0698821 B2 JP H0698821B2
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polyvinyl chloride
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賛二 村上
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はマーキングシートとその製造方法に関し、更に
詳しくは看板基体表面に接着して商号等を表示するマー
キングシートとその製造方法に関する。
<従来の技術> 街頭に設けられる看板は、従来、看板基板にペンキ等を
用いて商号や業務を記載し、ビルの2階等の外壁に取り
つけるのが、通常であった。
しかしながら、ペンキ等を用いて記載した場合には剥離
が生じたり、古くなった場合等、表示を改めたい場合に
極めて取扱いが不便であった。
そこで、近年、耐候性や強度に優れた編織布を内蔵した
ポリ塩化ビニルシートに、表示したい内容そのものの形
状(例えば文字の形状)をした着色シートを張り合わせ
てマーキングシートとし、このマーキングシートを上記
看板基体に張り合せて看板を構成する方法が提案され、
実施されている。表示を改める場合には、このマーキン
グシートを看板基体から剥離して新たにマーキングシー
トを張り合わせるのである。
しかるに、編織布を内蔵したポリ塩化ビニルシートは、
その表面に編織布の凹凸が存在することから、このポリ
塩化ビニルシートと着色シートの間に空気が残留し易
く、またシートそれ自体の厚みと弾性のため、端部から
剥離し易いという問題を有していた。
かかる問題解決のため、本出願人は、先に、減圧下で接
着性絵柄層をポリ塩化ビニルシート表面へ転写する技術
を提案した(特願昭63-273888号)。
<発明が解決しようとする課題> 特願昭63-273888号の方法によれば、得られるマーキン
グシートの接着性絵柄層の存在しない部分はポリ塩化ビ
ニルが露出しており、油脂分やほこりが付着して、長期
間の使用が不可能となっていた。
<課題を解決するための手段> この問題を解決するため、請求項1の発明は、編織布を
内蔵したポリ塩化ビニルシート表面全面に防汚性樹脂層
を設け、この防汚性樹脂層面に接性着絵柄層を設けて成
るマーキングシートを提供する。
また、請求項2の発明は、剥離性シート上に接着性絵柄
層を形成して成る転写シートと、編織布を内蔵したポリ
塩化ビニルシート表面全面に防汚性樹脂層を設けて成る
積層シートを、減圧下に重ねて、上記接着性絵柄層を防
汚性樹脂層表面に転写することを特徴とするマーキング
シートの製造方法を提供する。
また、請求項3の発明は、編織布を内蔵したポリ塩化ビ
ニルシートに接着性絵柄層を設け、その上全面に防汚性
樹脂層を設けて成るマーキングシートを提供する。
更に請求項4の発明は、剥離性シート上に接着性絵柄層
を設けて成る転写シート、編織布を内蔵したポリ塩化ビ
ニルシートを、減圧下に重ねて、上記接着性絵柄層をポ
リ塩化ビニルシート表面に転写し、次いでその転写表面
全面に防汚性樹脂層を設けることを特徴とするマーキン
グシートの製造方法を提供する。
本発明に係る転写シート(1)は第3図に示すように剥
離性シート(11)と接着性絵柄層(12)から成る。
剥離性シート(11)は接着性絵柄層(12)を剥離容易に
支持するもので、ポリプロピレン等のポリオレフィンフ
ィルム、ポリエステルフィルム、あるいは紙等の支持体
上にポリプロピレン樹脂やポリエチレンテレフタレート
樹脂、あるいはシリコーン樹脂層から成る剥離層を積層
したシート等が使用できる。
接着性絵柄層(12)は看板の表示を構成するもので例え
ば文字等の形状に形成する。
接着性絵柄層(12)は、熱接着性樹脂バインダーと着色
剤を混合したインキから成る単一のインキ層から成って
いても良いが、機能に合わせた多層構造から成るものが
好ましい。すなわち、第1図に示すように、剥離性シー
ト(11)側から、保護層(12a)、着色層(12b)、接着
層(12c)を積層した構造である。
保護層(12a)は剥離性シート(11)から剥離すると共
に、転写後、風雨等から着色層(12b)を保護するもの
で、耐候性と防湿性の優れた透明樹脂から成ることが望
ましい。例えば、アクリル樹脂、あるいはポリ塩化ビニ
ル樹脂とアクリル樹脂の混合物、アクリル樹脂と変性ア
クリル樹脂等である。
着色層(12b)は接着性絵柄層(12)を可視化するもの
で、着色剤を含むインキが望ましい。インキのバインダ
ーとしては、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(可塑
剤を含む)等が使用できる。
接着層(12c)は着色層(12b)を強固に被転写体に密着
するもをで、熱により溶融軟化して接着力を発揮する樹
脂が望ましい。例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、特殊塩ビ樹脂、セルロース樹脂である。接着性絵
柄層(12)は、各層(12a)(12b)(12c)を所定の形
状に印刷しても良いが、全面ベタに印刷積層した後、刃
物やレーザーを用いて接着性絵柄層(12)を切り抜き、
不要部分を除去する方が簡単であり、小ロットの要望に
対応し易い。この時、接着性絵柄層(12)と共にポリプ
ロピレン等の剥離層の部分も同時に除去すると、除去し
たインキが再付着することがなくなるので好ましい。
被転写体は第4図に示す編織布を内蔵したポリ塩化ビニ
ルシートの表面全体に防汚性樹脂層を設けて成る積層シ
ート(2)、及び第5図に示す編織布を内蔵したポリ塩
化ビニルシート(2′)である。
編織布(21)は、積層シート(2)及びポリ塩化ビニル
シート(2′)の強度を向上するためのもので、ポリア
ミドヤーン(ナイロン)、ポリエステルヤーン等の強度
の大きい繊維を編んだネット又は織物が望ましい。
編織布(21)を内蔵したポリ塩化ビニルシートを製造す
るには、この編織布の両面にポリ塩化ビニルシート(2
2)を載置し、熱圧してこの編織布(21)の内部までポ
リ塩化ビニルシート(22)を浸透させることにより可能
である。ポリ塩化ビニルシート(22)としては、軟質の
ポリ塩化ビニルシートが使用できる。この際、編織布
(21)による凹凸がシートの表面に現われる。
本発明において防汚性とは油脂の吸着のないこと、離型
性の優れることをいい、防汚性樹脂(23)としてはアク
リル系樹脂、あるいは一フッ化ビニリデン樹脂やニフッ
化ビニリエン樹脂等のフッ素系樹脂が使用できる。アク
リル系樹脂の場合には溶剤に溶解又は分散してポリ塩化
ビニル表面に塗布乾燥して設けることができる。フッ素
系樹脂の場合は、予め静膜したフッ素系樹脂をポリ塩化
ビニル表面に重ね、熱圧着して設けることができる。
防汚性樹脂層(23)は、編織布を内蔵したポリ塩化ビニ
ルシートに全面に設ける必要がある。長期間の屋外使用
に際して汚染を防ぐためである。両面に設けることもで
きるが、第2図に示すように片面で十分である。
転写は、転写シート(1)と積層シート(2)あるいは
ポリ塩化ビニルシート(2′)から成る被転写体を減圧
下で重ね、加熱加圧することにより行うことができる。
滅圧は、転写シート(1)と被転写体の間の空気が除去
されれば十分であり、両者の密着を強固にするが、転写
装置全体を滅圧室内に設置しても良い。滅圧は、圧力50
torr以下であれば良いが、20torr以下であることが望ま
しい。接着性絵柄層(12)と被転写体が密着して、被転
写体表面の凹凸の凹部と接着性柄層(12)の間に空気が
残存しないからである。
転写後、剥離性シート(11)のみを剥離除去する。
第1図および第2図は本発明のマーキングシートの構成
を示す断面図であり、第1図は予め防汚性樹脂層を設け
ておいてから転写した場合、第2図は転写した後に防汚
性樹脂層を設けた場合である。
第6図は、請求項2に示す転写方法を説明するための説
明図である。なお、請求項4に示す方法もこれに準じ
る。装置全体の20torr以下の滅圧室内に設けられてい
る。
第6図において、まず、積層シート(2)は巻取りから
引出され、バックシート(3)を介して予熱ロール
(4)上重ね、次いで転写シート(1)を介して積層シ
ート(2)、バックシート(3)の順に加熱ロール
(5)上に重ねて、転写される。バックシート(3)
は、転写シート(1)の余白の部分に残存する接着性絵
柄層(12)を接着して、ロール等の汚染を防止するため
である。次いで、剥離性シート(11)、転写された積層
シート(2)、バックシート(3)をそれぞれ剥離して
別個に巻き取る。
なお、第6図は転写シート(1)も積層シート(2)も
長尺のものである場合の例であり、枚葉状の場合には、
基盤上に両者を重ねて加熱すれば良い。加熱は熱盤や赤
外線で可能である。
<実施例1> 紙にポリプロピレンを積層したシートを剥離性シートと
し、このポリプロピレン面に、アクリル樹脂を保護層と
して全面に塗布し、次いでポリ塩化ビニル樹脂とアクリ
ル樹脂をバインダーとする紺色インキを全面に5回繰り
返して塗布し、更にアクリル系接着剤を全面に塗布し
た。なお、保護層、着色層、接着層はいずれもグラビア
印刷機により塗布した。次いでカッティング機で保護
層、着色層、接着層を文字型に切断し、不要部分を除去
して転写シートとした。
ポリエステルヤーンのネットの両側に軟質ポリ塩化ビニ
ルシートを重ね、熱圧して一体化した後、更にこの片面
に二フッ化ビニルデンフィルムを重ね、熱圧して全体を
一体化して被転写体とした。2torrの滅圧室内で、第3
図に示すように転写シートと被転写体を重ね、130℃、
3分の条件で転写して剥離シートを除去してマーキング
シートを得た。シートには、接着性絵柄層が密着し、被
転写体と接着性絵柄層の間に空気の残留もなく、また、
容易に剥がれ難いものであった。また、接着性絵柄層の
存在する部分及び存在しない部分のいずれの部分におい
ても極めて汚染し難いものであった。
<実施例2> ポリエステルヤーンのネットの両側に軟質ポリ塩化ビニ
ルシートを重ねて熱圧一体化したものを被転写体とし、
転写後にその表面全面に二フッ化ビニリデンフィルムを
重ねて熱圧着する以外は、実施例1と同様にして、マー
キングシートを得た。
<発明の効果> 以上のように、本発明によれば、編織布を内蔵するプラ
スチックシート表面に剥離し難く絵柄が形成でき、しか
も汚染に対する耐性が優れており、看板用マーキングシ
ートとして最適である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図および第2図はマ
ーキングシートの構成を示す断面図、第3図は転写シー
ト第4図と第5図は被転写体の構成を示す断面図、第6
図は転写方法を説明する説明図である。 (1)……転写シート、(11)……剥離性シート (12)……接着性絵柄層、(12a)……保護層 (12b)……着色層、(12c)……接着層 (2)……積層シート、(2′)……ポリ塩化ビニルシ
ート (21)……編織布、(22)……プラスチックシート (23)……防汚性樹脂層、(3)……バックシート (4)……プラスチックシート、(5)……加熱ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】編織布を内蔵したポリ塩化ビニルシート表
    面全面に防汚性樹脂層を設け、この防汚性樹脂層面に接
    着性絵柄層を設けて成るマーキングシート。
  2. 【請求項2】剥離性シート上に接着性絵柄層を設けて成
    る転写シートと、編織布を内蔵したポリ塩化ビニルシー
    ト表面全面に防汚性樹脂層を設けて成る積層シートを、
    減圧下に重ねて、上記接着性絵柄層を防汚性樹脂層表面
    に転写することを特徴とするマーキングシートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】編織布を内蔵したポリ塩化ビニルシートに
    接着性絵柄層を設け、その上全面に防汚性樹脂層を設け
    て成るマーキングシート。
  4. 【請求項4】剥離性シート上に接着性絵柄層を設けて成
    る転写シートと、編織布を内蔵したポリ塩化ビニルシー
    トを減圧下に重ねて、上記接着性絵柄層をポリ塩化ビニ
    ルシート表面に転写し、次いでその転写表面全面に防汚
    性樹脂層を設けることを特徴とするマーキングシートの
    製造方法。
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JP5912501B2 (ja) * 2011-12-19 2016-04-27 大倉工業株式会社 支持体層付き転写用基材フィルム、該支持体層付き転写用基材フィルムの製膜方法、及び該支持体層付き転写用基材フィルムを用いて成型体を加飾する方法

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