JPH0698048B2 - 防水性靴胛被の製造法 - Google Patents

防水性靴胛被の製造法

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JPH0698048B2
JPH0698048B2 JP3102096A JP10209691A JPH0698048B2 JP H0698048 B2 JPH0698048 B2 JP H0698048B2 JP 3102096 A JP3102096 A JP 3102096A JP 10209691 A JP10209691 A JP 10209691A JP H0698048 B2 JPH0698048 B2 JP H0698048B2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
waterproof
manufacturing
shoe
sewn
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JP3102096A
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Inventor
茂喜 秋満
一春 浦塚
博喜 山村
Original Assignee
月星化成株式会社
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防水性靴胛被の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】靴の胛被を防水性にするためには、ゴム
長靴のように靴型に被着した裏布の表面に未加硫ゴム部
材を貼り合わせ熱空気加硫するか、又は靴型に被着した
裏布の表面に未加硫ゴム部材を貼り合わせ、さらに所望
の個所に装飾的要素を有する未加硫ゴム部材を貼り合わ
せ熱空気加硫する方法が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記方法によって得ら
れた靴胛被は、外観が比較的単調であるため、消費者の
購買意欲を積極的にそそることができなかった。従っ
て、胛被の外観の単調さをなくそうとして、装飾的要素
を有する胛被材同士の縫製による胛被の製造又は胛被表
面に装飾片等を縫製する方法等が考えられていたが、縫
製に使用した糸と胛被材との間、又は前記糸と装飾片と
の間にそれぞれ空隙が生じ、降雨中の履用時に前記空隙
から浸水し履き心地を著しく損なう欠点があった。
【0004】本発明は、前記事情に鑑み、縫製後に生じ
る糸と胛被材との間の空隙、糸と装飾片との間の空隙を
ゴム又は熱可塑性樹脂で埋めることにより、靴内への浸
水を防止しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、表布と裏布と
を発泡剤入り未加硫ゴム配合物で貼り合わせ、胛被材を
得、所定胛被材の端縁を突き合わせ、熱可塑性樹脂で表
面処理した糸で縫製し、熱空気加硫することを特徴とす
る防水性靴胛被の製造法を第一の要旨とするものであ
り、表布と裏布とを発泡剤入り未加硫ゴム配合物で貼り
合わせて、胛被材を得、所定胛被材の端縁を突き合わ
せ、熱可塑性樹脂で表面処理した糸で縫製し、その縫製
部分の所定の一つの面に熱可塑性樹脂層を有する防水テ
ープを当て、熱可塑性樹脂で表面処理した糸で縫製し、
熱空気加硫することを特徴とする防水性靴胛被の製造法
を第二の要旨とするものであり、糸を表面処理している
熱可塑性樹脂に発泡剤が添加されていることを特徴する
第一の要旨又は第二の要旨記載の防水性靴胛被の製造法
を第三の要旨とするものである。
【0006】前記熱可塑性樹脂は、加硫条件を考慮して
融点が90℃〜120℃のもの、例えばポリアミド,ポ
リエステル,エチレン酢酸ビニル共重合体,ポリウレタ
ン,エチレン・エチル・アクリレート共重合体が好まし
い。前記縫製に使用される糸は、前記熱可塑性樹脂で全
表面を完全に被覆していてもよいし、つる巻バネ状に表
面を巻付けた形状になっていてもよいし、又、効果をよ
り促進するために熱可塑性樹脂に発泡剤を入れておくこ
とが好ましい。
【0007】
【作用】表布と裏布を貼り合わせる未加硫ゴム配合物に
は、発泡剤が入っているので、加硫工程中膨張し、縫着
した後の糸の周辺に生じている空隙に侵入し、空隙の大
部分を埋めることができ、さらに前記糸の周辺は熱可塑
性樹脂で被覆されているので、加硫工程中流延し前記膨
張したゴムと一体となり、空隙を埋める働きを助けるこ
とができる。この働きは糸の周辺に被覆されている熱可
塑性樹脂に発泡剤を入れることにより、更に確実にする
ことができる。
【0008】
【実施例1】表布(表皮のないヌバック調の合成皮革)
の裏面及び裏布(アクリルボア)の裏面にそれぞれラテ
ックス(天然ゴムラテックス/スチレン・ブタジエン共
重合ゴムラテックス=50/50)を片面引きする。 天然ゴム 70 重量部 スチレン・ブタジエン共重合ゴム 30 〃 亜鉛華 5 〃 ステアリン酸 1 〃 硫 黄 2 〃 重質炭酸カルシウム 50 〃 OBSH系発泡剤 3 〃 尿素化合物 3 重量部 前記重量比で得られた未加硫ゴム配合物を、逆L4本カ
レンダー機を使って、ラテックスで処理した前記表布と
裏布との面に同時トッピングを行い貼り合わせた。他
方、前記表布と色調が異なる表布を使用し、全く同じ方
法で表布と裏布を貼り合わせた。これら二種の胛被材を
所定形状に切断し、端縁を突き合わせ融点80℃のポリ
アミド樹脂で全面を被覆したポリエステル糸により縫製
し胛被とした。この胛被を靴型に被着し中底,中芯等と
共に未加硫の外底を装着し、130℃の間接加硫缶(空
気圧2.5kg/cm2)中に60分間入れ熱空気加硫を行っ
た。このようにして得られた靴を雨中にて履用したが、
縫目からの浸水は全くなかった。
【0009】
【実施例2】実施例1で用いた熱空気加硫前の胛被の縫
目上に下面に融点90℃のエチレン・酢酸ビニル共重合
体(厚み40ミクロン)を重層した装飾片(表皮のない
ヌバック調の合成皮革)を実施例1で使用した糸で縫製
する。このようにして得られた胛被を靴型に被着し中
底,中芯等と共に未加硫の外底を装着し、130℃の間
接加硫缶(空気圧2.5kg/cm2)中に60分間入れ、熱
空気加硫を行った。このようにして得られた靴を雨中に
て履用したが縫目からの浸水は全くなかった。
【0010】
【効果】本発明を実施することにより、デザイン等を向
上させるために装飾片等を胛被に縫製しても又、胛被材
同士を縫製しても、縫目から靴内に水が浸入しない靴を
得ることができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表布と裏布とを発泡剤入り未加硫ゴム配
    合物で貼り合わせ、胛被材を得、所定胛被材の端縁を突
    き合わせ、熱可塑性樹脂で表面処理した糸で縫製し、熱
    空気加硫することを特徴とする防水性靴胛被の製造法。
  2. 【請求項2】 表布と裏布とを発泡剤入り未加硫ゴム配
    合物で貼り合わせ、胛被材を得、所定胛被材の端縁を突
    き合わせ、熱可塑性樹脂で表面処理した糸で縫製し、そ
    の縫製部分の所定の一つの面に熱可塑性樹脂層を有する
    防水テープを当て、熱可塑性樹脂で表面処理した糸で縫
    製し、熱空気加硫することを特徴とする防水性靴胛被の
    製造法。
  3. 【請求項3】 糸を表面処理している熱可塑性樹脂に発
    泡剤が添加されていることを特徴する請求項1又は2記
    載の防水性靴胛被の製造法。
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JP2014050522A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Rikio:Kk ステッチ付きゴム履物およびその製造方法
JP6559206B2 (ja) * 2017-11-02 2019-08-14 株式会社力王 履物の製造方法
CN111410775A (zh) * 2020-02-11 2020-07-14 林浩钜 乳胶鞋面、鞋及其制备方法

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