JPH0697777A - 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法 - Google Patents

巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法

Info

Publication number
JPH0697777A
JPH0697777A JP13958792A JP13958792A JPH0697777A JP H0697777 A JPH0697777 A JP H0697777A JP 13958792 A JP13958792 A JP 13958792A JP 13958792 A JP13958792 A JP 13958792A JP H0697777 A JPH0697777 A JP H0697777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impulse response
digital filter
recursive digital
filter
recursive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13958792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Hirata
能睦 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAUNDO CRAFT KK
Original Assignee
SAUNDO CRAFT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAUNDO CRAFT KK filed Critical SAUNDO CRAFT KK
Priority to JP13958792A priority Critical patent/JPH0697777A/ja
Publication of JPH0697777A publication Critical patent/JPH0697777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多項式の数値計算あるいは離散的逆フーリエ変
換などの演算法を用いずに、所望の周波数振幅特性を与
える非巡回型ディジタルフィルターを設計する方法を提
供すること。 【構成】所望周波数振幅特性を与える巡回型ディジタル
フィルターのインパルス応答を測定し、該インパルス応
答を所定の応答時間に制限した制限インパルス応答を求
め、該制限インパルス応答と該制限インパルス応答の時
間軸を前後反転した反転インパルス応答をそれぞれイン
パルス応答係数とするように第1および第2の非巡回型
ディジタルフィルターの係数を設定し、前記第1および
第2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続した非
巡回型ディジタルフィルターの構成によって、前記所望
周波数振幅特性の2乗で表わされる周波数振幅特性を得
るようにするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】伝送、画像、音響、オーディオ産
業の分野における信号処理に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】非巡回型ディジタルフィルターは、その
インパルス応答が有限なることからFIR(ファイナイ
ト インパルス レスポンス)フィルターとも呼ばれ
る。これに対して巡回型ディジタルフィルターはそのイ
ンパルス応答が理論上無限に続くことかIIR(インフ
ァイナイト インパルス レスポンス)フィルターと呼
ばれている。IIRフィルターに関する従来から知られ
た設計方法は、アナログフィルターの伝達関数を双一次
変換によってディジタルフィルターの伝達関数に直し、
対応する係数を求めるもので、所望の周波数振幅特性を
与えるフィルター係数は通常コンピューターを用いて予
め計算し、記憶装置内に表として収納される。一方、F
IRフィルターの場合は、決定すべき係数の数をn個と
すると、未知数である係数をn個含んだ多項式で周波数
振幅特性が与えられるので、所望の周波数振幅特性につ
いてn個の周波数におけるn個の振幅を与えることによ
って、上記多項式のn個の未知数であるところの係数を
数値計算によって求めることができる。これら係数を非
巡回型ディジタルフィルターの係数すなわちインパルス
応答係数とすれば、nの数に応じて所望の周波数振幅特
性を近似的に実現することができる。また、よく用いら
れる技術として、所望の周波数特性に離散的逆フーリエ
変換(IDFT)を施してインパルス応答を求め、この
インパルス応答を近似するように係数すなわちインパル
ス応答係数を定めるという方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多項式の数値計算ある
いは離散的逆フーリエ変換などの演算法を用いることな
く、所望の周波数振幅特性を与える非巡回型ディジタル
フィルターを設計する方法を提供することが、本発明の
解決しようとする課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、所定周波数振幅特性を与える巡回型ディ
ジタルフィルターのインパルス応答を所定の応答時間に
制限した制限インパルス応答と等価なインパルス応答を
与えるようにインパルス応答係数を定めた第1の非巡回
型ディジタルフィルターと、前記制限インパルス応答の
時間軸を前後反転した反転インパルス応答と等価なイン
パルス応答を与えるようにインパルス応答係数を定めた
第2の非巡回型ディジタルフィルター直列接続するこ
と、もしくは前記第1の非巡回型ディジタルフィルター
と前記第2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続
して得られるフィルターのインパルス応答と等価なイン
パルス応答を与えるように非巡回型ディジタルフィルタ
ーのインパルス応答係数を定めることによって、前記所
定周波数振幅特性の2乗で表わされる周波数振幅特性を
近似的に示す非巡回型ディジタルフィルターを得ること
を特徴とする、巡回型ディジタルフィルターのインパル
ス応答を用いた非巡回型ディジタルフィルターの設計
法、を手段とするものであり、特に、前記巡回型ディジ
タルフィルターはコンピュータープログラムによるソフ
トウェアもしくはディジタル信号処理専用回路を用いる
ハードウェアによって実現するものである前記設計法、
をその手段とするもので、更に、前記巡回型ディジタル
フィルターの前記所定周波数振幅特性は、周波数振幅特
性の極大値もしくは極小値を与える特徴周波数と該特徴
周波数における振幅と周波数振幅特性の共振鋭度を用い
て算出されるフィルター係数によって一義的に与えられ
るものである前記設計法をその手段とするものである。
【0005】
【作用】以下、本発明の作用を数式を用いて説明する。
巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答をh
(t)とし、その周波数伝達関数をS(f)とする。た
だし、tは時間、fは周波数を表わす。S(f)は h
(t)のフーリエ積分で与えられ、
【数1】 上記インパルス応答を所定の応答時間Tに制限した制限
インパルス応答の周波数伝達関数S(f)は、
【数2】 で表わされる。また、制限インパルス応答の時間軸を反
転した反転インパルス応答h(T−t)の周波数伝達関
数S’(f)は
【数3】 となる。従って、制限インパルス応答をインパルス応答
とする第1の非巡回型ディジタルフィルターと反転イン
パルス応答をインパルス応答とする第2の非巡回型ディ
ジタルフィルターを直列接続して得られるフィルターの
周波数伝達関数S(f)は
【数4】 となり、指数関数部分が遅延時間Tを表わす時間遅れ要
素であることを考慮すれば、S(f)の周波数振幅特
由よS(f)の周波数振幅特性の2乗になることがわ
かる。ここで第1の非巡回型ディジタルフィルターと第
2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続して得ら
れるフィルターのインパルス応答をg(t)とすると、
【数5】 で与えられる。従って
【数6】 となり、g(t)は時間Tを中心とした前後対称の波形
となり、時間Tを基準とすると(数4)および(数6)
のいずれからも、第1の非巡回型ディジタルフィルター
と第2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続して
得られるフィルターは位相平坦特性を示すことがわか
る。以上の説明から明らかなように、Tが十分大きけれ
ば、S(f)はS(f)で近似することができ、S
(f)の絶対値(すなわち周波数振幅特性)はS(f)
の絶対値(すなわち周波数振幅特性)の2乗と近似的に
等しくなる。なお、上記説明においてインパルス応答に
ついては、これを時間に関して連続的な量として扱い解
析を行なったものであるが、ディジタル信号(DA変換
以前の信号)は離散的なものと考え、これを離散的な量
として扱う場合は積分の表現を和(サムメーション)の
表現にすればよい。しかしながら考慮する信号の周波数
の上限を標本化周波数の1/2以下とするならば、ここ
で示した取扱い方は何ら問題なく、離散的な量として取
り扱った場合と本質的に異なることはない。
【0006】次に、巡回型ディジタルフィルターの周波
数振幅特性とインパルス応答について説明する。巡回型
ディジタルフィルターをディジタル信号処理専用回路
(DSP ディジタル シグナル プロセッサー)で実
現する場合のフィルター構成例を図2に示す。図2にお
いて、4ないし7は1サンプル分の遅延を入力信号に与
える遅延器、8ないし12は入力信号をそれぞれA
、A、B、B倍する係数器、1は入力端子、
2は加算器、3は出力端子を表わす。この構成は現在実
用化されているDSPの標準的な巡回型フィルターの形
で、これが複数段直列接続されている。図2の構成によ
るディジタルフィルターのフィルター特性(伝達関数)
G(Z)は、
【数7】 となる。ただし
【数8】 Fは標本化周波数を表わす。所望のフィルター特性はA
、A、A、B、Bの5つの係数を適切に与え
ることによって実現することができる。インパルス応答
は入力端子に一定振幅の1サンプルのインパルスを加え
たときの出力端子に生じる出力信号で与えられる。一般
に図2のフィルターが複数段直列接続されている場合、
その伝達関数は各フィルターの伝達関数の積で表わさ
れ、インパルス応答は初段の入力端子に一定振幅の1サ
ンプルのインパルスを加えたときの最終段の出力端子に
生じる出力信号で与えられる。周波数振幅特性はG
(z)の絶対値で与えられるが、これは入力端子に一定
振幅の周波数掃引波形を加えたときの出力信号の振幅特
性を測定することによって求めることができる。図2の
フィルター構成による巡回型ディジタルフィルターをソ
フトウェア(コンピュータプログラム)で実現する場合
は次の通りである。入力信号(数値列)をD、D
、・・・、D、・・・とするとき、X、X
、・・・X、・・・を
【数9】 で与える。ただしk≧1、D−1=D=0とする。こ
のXを用いて、更にY、Y、Y、・・・、
、・・・を次式
【数10】 に従って順次求める。ただしY−1=Y=0とする。
こうして求められた出力信号(Y)と入力信号
(D)の関係は、図2の出力と入力信号の関係と等価
になる。インパルス応答は、D=1、D=0(k≠
1)としたときの出力信号(Y)で与えられる。一般
に図2のフィルターが複数段直列接続された場合は、各
段の入力信号を前段の出力信号で与えるという手順を繰
り返すことによって最終段の出力信号を求めることがで
きる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明による巡回型ディジタルフィ
ルターのインパルス応答を用いた非巡回型ディジタルフ
ィルターの設計法を使用して、音響信号の周波数特性を
非巡回型ディジタルフィルターで制御するようにした実
施例のブロック図を示したものである。図1において、
1はCRT(ディスプレイ装置)、2はパーソナルコン
ピュータ、3および5は制御用ボード4は測定用ボー
ド、6は巡回型ディジタルフィルター(IIR)、7は
非巡回型ディジタルフィルター(FIR)、8は測定用
ボードのスイッチ出力端子、9は音響信号(ディジタル
信号)入力端子、10は音響信号(ディジタル信号)の
スイッチ出力端子、11は非巡回型ディジタルフィルタ
ー(FIR)のスイッチ入力端子、12は出力端子を示
す。CRTは巡回型および非巡回型ディジタルフィルタ
ーの周波数振幅特性をグラフ表示するものであり、パー
ソナルコンピュータによって制御されてその出力表示が
なされる。ディジタルフィルター(IIRおよびFI
R)は接続された各制御用ボードの出力信号によってコ
ントロールされ、フィルター係数が送り込まれる。ま
た、ディジタルフィルターのインパルス応答は測定用ボ
ードを介した信号送り込みと出力信号の取り込みによっ
て求められるが、これら制御用ボードと測定用ボードは
パーソナルコンピュータによってコントロールされる。
次に、図1の実施例に基づいて、非巡回型デジタルフィ
ルター(FIR)7の設計すなわちインパルス応答係数
の設定がどのような手順でなされるかについて説明を行
う。巡回型ディジタルフィルター(IIR)の周波数振
幅特性は、図2で示される回路が複数段直列接続されて
いるものとすれば、各段の伝達関数の積の絶対値で表さ
れるが、1段の伝達関数は5つの係数によって定まる。
これらの5つの係数(フィルター係数)と周波数振幅特
性との関係は、特許出願(特願平1−249047、特
願平1−249048)に示されているように、周波数
振幅特性の極大値もしくは極小値を与える特徴周波数f
ととfにおける振幅(もしくは利得)Gと共振鋭度
Q(もしくはダンピング係数R=1/2Q)によって一
義的に定まる関係にある。それで、パーソナルコンピュ
ータのキーボード操作によって、fとGとQを入力し
て、低域フィルタ、高域フィルタ、帯域フィルタ、ノッ
チフィルタ等に応じた所定の式による計算から5つの係
数の値が算出され、これら係数が制御用ボード3を経て
巡回型ディジタルフィルター(IIR)6に送リ込まれ
る。このときの周波数振幅特性は伝達関数もしくは実測
によって求められ、CRT1に表示される。次にCRT
上に表示された周波数振幅特性の2乗の特性(振幅をデ
ジベル表示とすると2倍の大きさになる)を非巡回型デ
ィジタルフィルターによって実現するのであるが、前記
の周波数振幅特性の表示において、その値をあらかじめ
2乗(デジベル表示で2倍のスケール上に画く)として
おいて、このCRT上の周波数振幅特性を与えるように
非巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答係数を
定めるようにしてもよい。このようにして、所定周波数
振幅特性を示すIIRフィルターのインパルス応答を求
める。すなわち、測定用ボードを介してIIRフィルタ
ー6にインパルスが加えられ、その出力であるインパル
ス応答が求められる。このインパルス応答の応答時間を
所定の長さ(第1もしくは第2の非巡回型ディジタルフ
ィルターのインパルス応答係数の長さに相当する時間を
上限とする)に制限した制限インパルス応答をパーソナ
ルコンピュータで求め、この制限インパルス応答を用い
て非巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答係数
を設定する。ここで、非巡回型ディジタルフィルターの
構成例を図3に示し、インパルス応答係数についての説
明を加える。図3において1は入力端子、13は出力端
子、2ないし5は係数器で、a、a、・・・、a
は各係数器で入力信号に掛け合される係数の値を示し、
6ないし9はそれぞれ信号に1サンプル分の遅延を与え
る遅延器、10ないし12は加算器を表わす。同図の構
成において、入力端子に振幅1のインパルス(1サンプ
ルの信号)を加えたときの出力端子に生じるインパルス
応答は数値列(a、・・・、a、a、aで表わ
される。この数値列で示される非巡回型ディジタルフィ
ルターの係数がインパルス応答係数である。従って、図
3の構成で示される非巡回型ディジタルフィルターの係
数をa、a、a、・・・、aの順序で前記制限
インパルス応答の値に等しく設定すると、インパルス応
答係数は制限インパルス応答の時間軸を前後反転した反
転インパルス応答に等しくなり、またa、・・・、a
、a、aの順で制限インパルス応答の値に設定す
ると、インパルス応答係数は制限インパルス応答に等し
くなる。図4は、上記のようにして制限インパルス応答
と反転インパルス応答に、それぞれ等価なインパルス応
答となるようにインパルス応答係数を与えられた第1の
非巡回型ディジタルフィルター(FIR−1)2と第2
の非巡回型ディジタルフィルター(FIR−2)3を直
列接続して構成された非巡回型ディジタルフィルターを
示したもので、1は入力端子、4は出力端子である。図
1のブロック図中に示された非巡回型ディジタルフィル
ター(FIR)7を、図4で示されるものとすれば、そ
の周波数振幅特性は巡回型ディジタルフィルター(II
R)6の周波数振幅特性を2乗したものと近似的に等し
いものとなる。
【0008】ここで更に、オーディオ信号の音質調整に
用いられるパラメトリック・イコライザーを本発明の設
計法で実現する場合を、具体例として説明する。パラメ
トリック・イコライザーの周波数振幅特性とIIRフィ
ルターの5つの係数との関係は、特許出願(特願平1−
303329)に示されているように、次式
【数11】 で表される。ただし、(数11)式において、Rは非
巡回型ディジタルフィルター(図2の左側部分)のダン
ピング係数、Rは巡回型ディジタルフィルター(図2
の右側部分)のダンピング係数、Kは2sin(πf
/F)であり、f=fにおける極大値もしくは極小値
の利得GはR/Rで与えられる。従って、fとG
を与え、RとRの値を調整すれば、所望の急峻さを
もった山もしくは谷の周波数振幅特性を与えるIIRフ
ィルターが得られることになる。このときのIIRフィ
ルターのインパルス応答を既に説明したように、測定用
ボードを介してパーソナルコンピュータに取り込み、所
定の応答時間の長さに制限して、図4で示されるような
2つの非巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答
係数を、それぞれ順方向と逆方向で等しくなるように設
定したものを、図1の非巡回型フィルターとすれば、前
記パラメトリック・イコライザーの周波数振幅特性の2
乗の特性を近似的に与えるFIRフィルターを得ること
になる。このようにして実現した周波数振幅特性が正確
にどのようなものかを調べる場合は、図1の測定用ボー
ドのスイッチ出力端子8と非巡回型ディジタルフィルタ
ー(FIR)のスイッチ入力端子11を接続状態とし
て、測定用ボード4を介して非巡回型ディジタルフィル
ター(FIR)7のインパルス応答を求め、パーソナル
コンピュータを用いてFFT(高速フリーエ交換)によ
る周波数分析を行ない、その結果をCRT上に示して、
それを確かめることができる。IIRフィルターのイン
パルス応答の長さを制限したことによる影響は、周波数
振幅特性上のリップル(細かな山谷)となって現れる
が、リップルの大きさは制限インパルス応答の長さが長
いほど小さくなる。かくして得られた非巡回型ディジタ
ルフィルター(FIR)7のスイッチ入力端子11と音
響信号のスイッチ出力端子10を接続状態とすれば、音
響信号入力端子9に加えられた信号は、その周波数成分
を非巡回型ディジタルフィルター(FIR)7の周波数
振幅特性に応じて調整されて出力端子12に出力される
ことになる。なお、図1には直接示されていないが、I
IR6およびFIR7の各入出力部分にA/D変換器、
D/A変換器を備えたもの用いた場合は、測定用ボード
4の入出力信号および入力端子9と出力端子12の信号
はアナログ信号となる。
【0009】
【発明の効果】IIRフィルターのインパルス応答を直
接用いてFIRフィルターのインパルス応答係数を設定
することが出来るために、非巡回型ディジタルフィルタ
ーの設計が非常に簡単になるという効果がある。特にI
IRフィルターの設計が3つのパラメータ(f,G,
QもしくはR)の設定で容易に行なえるので、本発明の
方式による非巡回型ディジタルフィルターの設計法の効
果は著しいものがある。本方式を用いて音質調整用フィ
ルター(グラフィック・イコライザー、パラメットリッ
ク・イコライザー)を実現した場合、従来法では必要と
されたような膨大な表(係数記憶用ROM)が不要にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答
を用いた非巡回型ディジタルフィルターの設計法を使用
して、音響信号の音質調整を非巡回型フィルターで行う
ようにした実施例のブロック図を示したものである。
【符号の説明】
1 CRT(ディスプレイ装置) 2 パーソナルコンピュータ 3 制御用ボード 4 測定用ボード 5 制御用ボード 6 巡回型ディジタルフィルター(IIR) 7 非巡回型ディジタルフィルター(FIR) 8 測定用ボードのスイッチ出力端子 9 音響信号入力端子 10 音響信号のスイッチ出力端子 11 非巡回型ディジタルフィルター(FIR)のスイ
ッチ入力端子 12 非巡回型ディジタルフィルター(FIR)の出力
端子
【図2】巡回型ディジタルフィルターの構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 加算器 3 出力端子 4〜7 遅延器 8〜12 係数器
【図3】非巡回型ディジタルフィルターの構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2〜5係数器 6〜9遅延器 10〜12 加算器 13 出力端子
【図4】直列接続された2つの非巡回型フィルターを示
す図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1の非巡回型フィルター 3 第2の非巡回型フィルター 4 出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周波数振幅特性を与える巡回型ディジ
    タルフィルターのインパルス応答を所定の応答時間に制
    限した制限インパルス応答と等価なインパルス応答を与
    えるようにインパルス応答係数を定めた第1の非巡回型
    ディジタルフィルターと、前記制限インパルス応答の時
    間軸を前後反転した反転インパルス応答と等価なインパ
    ルス応答を与えるようにインパルス応答係数を定めた第
    2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続するこ
    と、もしくは前記第1の非巡回型ディジタルフィルター
    と前記第2の非巡回型ディジタルフィルターを直列接続
    して得られるフィルターのインパルス応答と等価なイン
    パルス応答を与えるように非巡回型ディジタルフィルタ
    ーのインパルス応答係数を定めることによって、前記所
    定周波数振幅特性の2乗で表わされる周波数振幅特性を
    近似的に示す非巡回型ディジタルフィルターを得ること
    を特徴とする、巡回型ディジタルフィルターのインパル
    ス応答を用いた非巡回型ディジタルフィルターの設計
    法。
  2. 【請求項2】前記巡回型ディジタルフィルターはコンピ
    ュータープログラムによるソフトウェアもしくはディジ
    タル信号処理専用回路を用いるハードウェアによって実
    現するものである特許請求の範囲請求項1記載の巡回型
    ディジタフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型
    ディジタルフィルターの設計法。
  3. 【請求項3】前記巡回型ディジタルフィルターの前記所
    定周波数振幅特性は、周波数振幅特性の極大値もしくは
    極小値を与える特徴周波数と該特徴周波数における振幅
    と周波数振幅特性の共振鋭度を用いて算出されるフィル
    ター係数によって一義的に与えられるものである特許請
    求の範囲請求項1および2記載の巡回型ディジタルフィ
    ルターのインパルス応答を用いた非巡回型ディジタルフ
    ィルターの設計法。
JP13958792A 1992-04-15 1992-04-15 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法 Pending JPH0697777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13958792A JPH0697777A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13958792A JPH0697777A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0697777A true JPH0697777A (ja) 1994-04-08

Family

ID=15248744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13958792A Pending JPH0697777A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0697777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009002137T5 (de) 2008-10-06 2012-01-19 Mitsubishi Electric Corporation Signalverarbeitungsschaltung

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009002137T5 (de) 2008-10-06 2012-01-19 Mitsubishi Electric Corporation Signalverarbeitungsschaltung
US8583717B2 (en) 2008-10-06 2013-11-12 Mitsubishi Electric Corporation Signal processing circuit
DE112009002137B4 (de) * 2008-10-06 2014-09-04 Mitsubishi Electric Corporation Signalverarbeitungsschaltung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11261376A (ja) 少ない乗算器によるディジタルiirフィルタ
US20070053420A1 (en) Method, apparatus, and program for designing digital filters
US7529788B2 (en) Digital filter design method and device, digital filter design program, and digital filter
JPH0697777A (ja) 巡回型ディジタルフィルターのインパルス応答を用いた非巡回型 ディジタルフィルターの設計法
WO2003047097A1 (fr) Procede de conception d'un filtre numerique, appareil de projet, programme de projet pour la realisation d'un tel filtre, et filtre numerique y relatif
JPWO2004079905A1 (ja) デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ
WO2007102611A1 (ja) 補間関数生成回路
JPH08162906A (ja) ディジタル信号処理装置
JP4214391B2 (ja) デジタル・フィルタの設計方法
JPH0662284A (ja) 雑音除去装置
JP2979712B2 (ja) フィルタ装置
JPH10308650A (ja) フィルタ設計方法およびディジタルフィルタ
US7290022B2 (en) Method and filter arrangement for digital recursive filtering in the time domain
JP2883494B2 (ja) デジタルフィルター
JP3777511B2 (ja) デジタル低域/高域通過フィルタ装置及び方法
JPH05199071A (ja) フィルタ設計方法および音声フィルタ
JP2775887B2 (ja) 電力系統の事故電流測定用ディジタルフィルタ
JPS6326112A (ja) トランスバ−サルフイルタ−係数演算装置
JPH05111091A (ja) マイクロフオン
JP3021994B2 (ja) 帯域通過ディジタルフィルタのタップ係数決定装置
JP2629705B2 (ja) 音質調整装置
JP2000341786A (ja) 電子ボリューム切換方法および電子ボリューム切換装置
JP4326282B2 (ja) フィルタ装置
JPH0446512B2 (ja)
JPH1022786A (ja) ディジタルフィルタの設計方法およびディジタルフィルタ設計装置