JPH0697462A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0697462A
JPH0697462A JP24148792A JP24148792A JPH0697462A JP H0697462 A JPH0697462 A JP H0697462A JP 24148792 A JP24148792 A JP 24148792A JP 24148792 A JP24148792 A JP 24148792A JP H0697462 A JPH0697462 A JP H0697462A
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JP
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semiconductor
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semiconductor region
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JP24148792A
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Toshihiko Yoshida
稔彦 吉田
Hiroyasu Kawachi
浩康 河内
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明では、充分に高い電流増幅率を有し、
かつ、充分に広い逆バイアス安全動作領域を有する半導
体装置を提供する。 【構成】 本発明は、n+ 型メインソース領域6のそれ
ぞれの間の側方に位置するp型ゲート拡散領域5の表層
部の複数箇所に、n+ 型メインソース領域6の形態と同
一の形態を成す長形状のn+ 型サブソース領域12を直
交方向に設けるとともに、n+ 型メインソース領域6及
びn+ 型サブソース領域12のそれぞれの上面部にわた
って、所定のシート抵抗を有するポリシリコン層7を連
続的に設置し、さらに、n+ 型サブソース領域12のそ
れぞれの間に位置するp型ゲート拡散領域5の上面部の
複数箇所にはゲート・コンタクト部13を、また、n+
型メインソース領域6のそれぞれの間の上方に位置する
ポリシリコン層7の上面部の複数箇所にはソース・コン
タクト部14をそれぞれ設けて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関するも
のであり、特に、複数の主電流路を有する静電誘導トラ
ンジスタ、静電誘導サイリスタ、バイポーラ・トランジ
スタなどの、いわゆる、電流駆動型の半導体装置に係わ
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、静電誘導トランジスタ、静電誘
導サイリスタ、バイポーラ・トランジスタなどにより、
電力増幅用又はスイッチング用の半導体装置を構成する
場合、当然のことながら、それらの半導体装置には、高
耐圧化及び大電流容量化を図るための技術設計が施され
なければならない。以下、その高耐圧化及び大電流容量
化を図る手法について、静電誘導トランジスタの場合を
例に挙げて説明する。
【0003】図2は、従来例に係るn型チャネル構造を
採る静電誘導トランジスタの構成を示す図である。ただ
し、同図(a)は、その静電誘導トランジスタの内部構
造を示す縦断面図、同図(b)は、その静電誘導トラン
ジスタの平面構造を示す上面透過図、同図(c)は、そ
の静電誘導トランジスタの等価回路を示す図である。な
お、同図(a)は、同図(b)に示す一点鎖線X−X′
における縦断面である。
【0004】まず、同図(a)に示すように、この従来
例に係る静電誘導トランジスタにおいては、半導体基板
1の母材を構成する部位として、n型不純物を高濃度に
含有して成るシリコン基板がn+ 型ドレイン領域2に充
てられており、さらに、このn+ 型ドレイン領域2を成
すシリコン基板の上面部にエピタキシャル成長を施すこ
とにより、そのn+ 型ドレイン領域2の上方には、n型
不純物を低濃度に含有して成るn- 型エピタキシャル層
3が形成されている。そして、これら2層の半導体領域
から成る半導体基板1の上面部、すなわち、n- 型エピ
タキシャル層3の上面部には、例えば、その全面の酸化
によってシリコン酸化膜(Si O2 )などの第1絶縁膜
4が形成され、以下、この第1絶縁膜4の部分除去と再
形成とを繰り返し行いながら、n- 型エピタキシャル層
3の上層部及び表層部に対し、例えば、拡散法やイオン
打込み法などの手法を用いてp型不純物又はn型不純物
を選択的に導入することにより、この静電誘導トランジ
スタに各半導体領域が設けられる。
【0005】すなわち、同図(a)及び(b)に示すよ
うに、n- 型エピタキシャル層3の上層部には、上述の
手法を用いることにより、p型不純物を所定の濃度に含
有して成るp型ゲート拡散領域5が、その主要部におい
て深度が浅く、かつ、周辺部において深度が深くなるよ
うに形成されており、さらに、そのp型ゲート拡散領域
5において深度が浅く形成されている領域の表層部の複
数箇所には、共にn型不純物を高濃度に含有して成る長
形状のn+ 型メインソース領域6(後の説明の便宜上、
「メイン」という語を付してある)が、ブロックごと
に、互いに所定の間隔をおきながら極めて浅い深度で並
列に形成されている。なお、n+ 型メインソース領域6
の直下に位置するp型ゲート拡散領域5は、実質的に、
この静電誘導トランジスタの主電流路の一部を成すと同
時に、n+ 型メインソース領域6に流れる主電流を制御
するチャネル領域(周辺の領域と区別するための符号は
特に付していない)を成している。
【0006】次に、p型ゲート拡散領域5の上面部に位
置する第1絶縁膜4の上面部を含むn+ 型メインソース
領域6のそれぞれの上面部には、例えば、CVD法(化
学的気相堆積法)などの手法を用いてポリシリコン材料
を堆積させた後に不要部分を除去することにより、所定
のシート抵抗を有するバラスト抵抗としてのポリシリコ
ン層7(ドープト)がブロックごとに連続的に設置され
ている。なお、このポリシリコン層7にn型不純物を高
濃度に含有させてシート抵抗を設定する場合には、その
n型不純物をドライブ処理によってp型ゲート拡散領域
5の表層部に導入させることにより、先のn+ 型メイン
ソース領域6を形成することも可能である。そして、こ
のポリシリコン層7の周縁部を含む第1絶縁膜4の上面
部には、例えば、先のCVD法などの手法を用いて酸化
シリコン材料(Si O2 )を堆積させた後に不要部分を
除去することにより、後述する半導体基板1の上方に設
置される各電極同士の絶縁を図るための第2絶縁膜8が
設置されている。
【0007】すなわち、第2絶縁膜8が設置された半導
体基板1の上方には、例えば、その全面に真空蒸着法や
スパッタリング法などの手法を用いてアルミニウムなど
の金属の粒子を堆積させた後に不要部分を除去すること
により、p型ゲート拡散領域5において深度が深く形成
されている領域の上面部に接触した状態のゲート電極9
と、ポリシリコン層7の上面部に接触した状態のソース
電極10とがそれぞれ設置されている。一方、半導体基
板1の下方には、同じく、その全面に真空蒸着法やスパ
ッタリング法などの手法を用いて金属の粒子を堆積させ
ることにより、n+ 型ドレイン領域2の下面部に接触し
た状態のドレイン電極11が設置されている。
【0008】そして、同図(a)及び(c)に示すよう
に、ゲート電極9、ソース電極10及びドレイン電極1
1からは、それぞれ、ゲート端子G、ソース端子S及び
ドレイン端子Dが引き出され、ここに、n+ 型メインソ
ース領域6とソース電極10(ソース端子S)との間に
位置するポリシリコン層7によって生じる抵抗rS を具
備して成るn型チャネル構造を採る静電誘導トランジス
タが得られるようになる。
【0009】ここで、一般に、この静電誘導トランジス
タの高耐圧化を図ろうとする場合には、n- 型エピタキ
シャル層3の層厚を厚めに形成すればよく、一方、その
大電流容量化を図ろうとする場合には、より多くのn+
型メインソース領域6を並列に形成して主電流路の一部
を成すチャネル領域の数を増加させればよい。なお、こ
の手法によって静電誘導トランジスタの大電流容量化を
図った場合には、結果的に、その電流増幅率も向上する
ようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の手法
を採用しさえすれば、この静電誘導トランジスタの高耐
圧化及び大電流容量化は一応は図られるようにはなる
が、それらの手法を採用した際の電流増幅率の高低(大
小)に着目した場合、以下に説明するような不都合が生
じてしまう。
【0011】すなわち、この静電誘導トランジスタの高
耐圧化を図るために、n- 型エピタキシャル層3の層厚
を厚めに形成すればするほど、それにともない電流増幅
率が低下してしまい、一方、これを避けるために、チャ
ネル領域の数を増加させて電流増幅率を向上させようと
しても、半導体基板1にn+ 型メインソース領域6を並
列に形成することができる領域には限りがあるので、あ
る所定の値以上の電流増幅率を得ることは極めて困難な
こととなる。
【0012】また、仮に、より多くのn+ 型メインソー
ス領域6を半導体基板1に並列に形成することが可能で
あっても、その数を増やすに従って、p型ゲート拡散領
域5を長めに形成する必要が生じることから、そのp型
ゲート拡散領域5の長手方向(ゲート電極9に沿う方
向)の拡散抵抗が大きくなり、その結果、この静電誘導
トランジスタの実動作時のp型ゲート拡散領域5におけ
る電流分布が著しく不均一な状態となってしまう。特
に、この静電誘導トランジスタをスイッチング用とした
場合には、その実動作時におけるスイッチングのターン
オフ時間を短縮させるために、入力側に大きな逆バイア
ス電流を流す操作が必要とされるが、このとき、p型ゲ
ート拡散領域5の電流分布が不均一な状態となっていれ
ば、何れかのn+ 型メインソース領域6の中央部に順バ
イアス電流が偏りやすくなるので、その何れかのn+
メインソース領域6の中央部がドレイン電流の集中によ
って破壊されやすくなり(ピンチイン効果)、結果的
に、この静電誘導トランジスタの逆バイアス安全動作領
域を低下させることになる。
【0013】換言すれば、前述の高耐圧化の手法と大電
流容量化の手法との兼ね合いによって静電誘導トランジ
スタの電流増幅率を向上させようとしても、その一方
で、逆バイアス安全動作領域を低下させる結果となって
しまい、今までよりも充分に高い電流増幅率を有し、か
つ、充分に広い逆バイアス安全動作領域を有する静電誘
導トランジスタを得るためには、必然的に、何らかの別
な手法による技術設計が必要となってくる。無論、こう
した技術設計は、この種の静電誘導トランジスタに構成
及び動作が類似する静電誘導サイリスタやバイポーラ・
トランジスタなどの半導体装置についても必要とされ
る。
【0014】本発明は、こうした実情に鑑みて為された
ものであり、その目的は、充分に高い電流増幅率を有
し、かつ、充分に広い逆バイアス安全動作領域を有する
半導体装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
表層部の複数箇所に、主電流路の一部を成す長形状の第
1半導体領域を互いに所定の間隔をおいて並列に設ける
とともに、第1半導体領域のそれぞれの下方から側方に
かけて、主電流路の一部を成すと同時に第1半導体領域
に流れる主電流を制御する第2半導体領域を連続的に設
けて成る半導体装置に適用されるものであり、第1半導
体領域のそれぞれの間の側方に位置する第2半導体領域
の表層部の複数箇所に、第1半導体領域の形態と同一の
形態を成す長形状の第3半導体領域を直列に設けるとと
もに、第1半導体領域及び第3半導体領域のそれぞれの
上面部にわたって、所定のシート抵抗を有するポリシリ
コン層を連続的に設置し、さらに、第3半導体領域のそ
れぞれの間に位置する第2半導体領域の上面部の複数箇
所に第1コンタクト部を、また、第1半導体領域のそれ
ぞれの間の上方に位置するポリシリコン層の上面部の複
数箇所に第2コンタクト部をそれぞれ設けて成ることを
特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明においては、これまでは非動作領域であ
った第2半導体領域の表層部の複数箇所に第3半導体領
域を形成することにより、ここに新たな動作領域が設け
られる。そして、第2半導体領域の上面部の複数箇所に
第1コンタクト部を設けることにより、第2半導体領域
の長手方向の見掛け上の拡散抵抗が小さくなり、装置の
実動作時の第2半導体領域における電流分布が均一化さ
れる。また、第1半導体領域及び第3半導体領域のそれ
ぞれの上面部にわたってポリシリコン層を連続的に設置
し、さらに、このポリシリコン層の上面部の複数箇所に
第2コンタクト部を設けることにより、装置の実動作時
の第1半導体領域及び第3半導体領域のそれぞれにおけ
る電流分布も均一化される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る
n型マルチチャネル構造を採る静電誘導トランジスタの
構成を示す図である。ただし、同図(a)は、その静電
誘導トランジスタの内部構造を示す縦断面図、同図
(b)は、その静電誘導トランジスタの平面構造を示す
上面透過図、同図(c)は、その静電誘導トランジスタ
の等価回路を示す図である。なお、同図(a)は、同図
(b)に示す一点鎖線Y−Y′における縦断面である。
また、本図においては、図2の従来例に示した部位と同
一又は同等な部位に関して同一の符号を付すものとし、
さらに、本図による本実施例の説明は、本発明に特徴的
な部分を中心に行うものとする。
【0018】まず、同図(a)及び(b)に示すよう
に、この実施例に係る静電誘導トランジスタには、従来
例と同様に、半導体基板1に、n+ 型ドレイン領域2、
- 型エピタキシャル層3、p型ゲート拡散領域5及び
+ 型メインソース領域6の各半導体領域が設けられて
いることに加え、特に、p型ゲート拡散領域5の表層部
に新たな半導体領域が設けられている。
【0019】すなわち、n+ 型メインソース領域6のそ
れぞれの間の側方に位置するp型ゲート拡散領域5の表
層部の複数箇所には、そのn+ 型メインソース領域6の
形態と同一の形態を成し、共にn型不純物を高濃度に含
有して成る長形状のn+ 型サブソース領域12が極めて
浅い深度で直交方向に形成されている。また、このn +
型サブソース領域12の直下に位置するp型ゲート拡散
領域5は、その部分がチャネル領域(従来例と同様に、
周辺の領域と区別するための符号は特に付していない)
として動作するように浅めに形成されている。なお、n
+ 型サブソース領域12の形成は、勿論、これと形態が
同一であるn+ 型メインソース領域6の形成と同時に行
うことが可能である。
【0020】次に、n+ 型サブソース領域12のそれぞ
れの間に位置するp型ゲート拡散領域5の上面部の複数
箇所には、第1絶縁膜4の部分除去(第2絶縁膜8の部
分除去を含む)により、ゲート電極9の下面部との接触
を図るためのゲート・コンタクト部13が設けられてお
り、さらに、その第1絶縁膜4の上面部を含むn+ 型メ
インソース領域6及びn+ 型サブソース領域12のそれ
ぞれの上面部にわたって、所定のシート抵抗を有するバ
ラスト抵抗としてのポリシリコン層7(ドープト)が連
続的に設置されている。また、n+ 型メインソース領域
6のそれぞれの間の上方に位置するポリシリコン層7の
上面部の複数箇所には、第2絶縁膜8の部分除去によ
り、ソース電極10の下面部との接触を図るためのソー
ス・コンタクト部14が設けられており、しかも、1つ
のソース・コンタクト部14から、その周囲に位置する
4つのn+ 型サブソース領域12までのポリシリコン層
7のバラスト抵抗の値が、それぞれ互いに等しくなるよ
うに設定されている。なお、このポリシリコン層7のバ
ラスト抵抗の値の最適化を図る際には、不純物の含有量
によってシート抵抗を変更する一般的な手法以外に、例
えば、ポリシリコン層7の幅やソース・コンタクト部1
4の開口面積などを変更する手法を用いることも可能で
ある。ただし、以上のうちの何れの手法を用いる場合に
も、この静電誘導トランジスタの他の特性に悪影響を与
えることがないように、バラスト抵抗の値は数十オーム
程度に抑える必要がある。
【0021】そして、同図(a)及び(c)に示すよう
に、ゲート電極9、ソース電極10及びドレイン電極1
1からは、従来例と同様に、それぞれ、ゲート端子G、
ソース端子S及びドレイン端子Dが引き出され、ここ
に、n+ 型メインソース領域6及びn+ 型サブソース領
域12とソース電極10(ソース端子S)との間に位置
するポリシリコン層7によって生じる抵抗RS を具備し
て成り、充分に高い電流増幅率を有し、かつ、充分に広
い逆バイアス安全動作領域を有するn型マルチチャネル
構造を採る静電誘導トランジスタが得られるようにな
る。
【0022】ここで、以上のように構成された静電誘導
トランジスタの電流増幅率の向上が図られる原理と、そ
の逆バイアス安全動作領域の向上が図られる原理とにつ
いて説明すれば、以下のようになる。
【0023】すなわち、これまでは非動作領域であった
p型ゲート拡散領域5の表層部の複数箇所にn+ 型サブ
ソース領域12を直交方向に形成し、チャネル領域の数
を増加させて新たな動作領域を設けたことにより、ま
ず、この静電誘導トランジスタの電流増幅率が向上する
ようになる。そして、p型ゲート拡散領域5の上面部の
複数箇所にゲート・コンタクト部13を設けたことによ
り、p型ゲート拡散領域5の長手方向(ゲート電極9に
沿う方向)の見掛け上の拡散抵抗が小さくなるので、こ
の静電誘導トランジスタの実動作時のp型ゲート拡散領
域5における電流分布が均一化され、その結果、この静
電誘導トランジスタの電流増幅率の向上を図りながら
も、その逆バイアス安全動作領域が向上するようにな
る。また、n+型メインソース領域6及びn+ 型サブソ
ース領域12のそれぞれの上面部にわたってポリシリコ
ン層7を連続的に設置し、さらに、このポリシリコン層
7の上面部の複数箇所にソース・コンタクト部14を設
けたことにより、この静電誘導トランジスタの実動作時
のn+ 型メインソース領域6及びn+ 型サブソース領域
12のそれぞれにおける電流分布も均一化され、その結
果、この静電誘導トランジスタの逆バイアス安全動作領
域が一層向上するようになる。
【0024】なお、以上のような手法により、充分に広
い逆バイアス安全動作領域を有する静電誘導トランジス
タが得られれば、結果的に、その高耐圧化も同時に図ら
れるようになることから、従来例のように、n- 型エピ
タキシャル層3の層厚を厚めに形成することによって静
電誘導トランジスタの高耐圧化を図る必要性がなくな
り、そのn- 型エピタキシャル層3を層厚を薄めに形成
することで、静電誘導トランジスタの電流増幅率の一層
の向上を図ることも可能となる。また、このことによ
り、充分に高い電流増幅率を有する静電誘導トランジス
タが極めて容易に得られるようになることから、実使用
時に必要とされる電流増幅率が充分に満足されるような
範囲であれば、この静電誘導トランジスタを構成する際
のチップ面積を縮小させることも可能となる。
【0025】以上、本実施例においては、本発明をn型
マルチチャネル構造を採る静電誘導トランジスタに適用
した例によって説明したが、無論、本発明は、p型マル
チチャネル構造を採る静電誘導トランジスタに対しても
適用が可能であり、その場合には、単に、図示の各半導
体領域の導電型を反対の導電型に変更するだけで足り
る。また、本実施例に示した静電誘導トランジスタの構
成を若干変更することにより、それに類似する静電誘導
サイリスタやバイポーラ・トランジスタにも本発明を容
易に適用することができ、例えば、本発明を静電誘導サ
イリスタに適用する場合には、図示のドレイン領域の下
方にアノード領域を新たに設ければよく、一方、本発明
をバイポーラ・トランジスタに適用する場合には、図示
の各半導体領域の不純物の濃度を適切な値に変更すれば
よい。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、これまでは非動作領域であった第2半導体領域
の表層部の複数箇所に第3半導体領域を形成し、ここに
新たな動作領域を設けたことから、装置の電流増幅率が
向上するようになる。そして、第2半導体領域の上面部
の複数箇所に第1コンタクト部を設けたことから、第2
半導体領域の長手方向の見掛け上の拡散抵抗が小さくな
るので、装置の実動作時の第2半導体領域における電流
分布が均一化され、その結果、装置の電流増幅率の向上
を図りながらも逆バイアス安全動作領域が向上するよう
になる。また、第1半導体領域及び第3半導体領域のそ
れぞれの上面部にわたってポリシリコン層を連続的に設
置し、さらに、このポリシリコン層の上面部の複数箇所
に第2コンタクト部を設けたことから、装置の実動作時
の第1半導体領域及び第3半導体領域のそれぞれにおけ
る電流分布も均一化され、その結果、装置の逆バイアス
安全動作領域が一層向上するようになる。
【0027】なお、以上により、充分に広い逆バイアス
安全動作領域を有する装置が得られれば、その高耐圧化
も同時に図られるようになることから、エピタキシャル
層を層厚を薄めに形成することで、装置の電流増幅率の
一層の向上を図ることも可能となる。また、このことに
より、充分に高い電流増幅率を有する装置が極めて容易
に得られるようになることから、実使用時に必要とされ
る電流増幅率が充分に満足されるような範囲であれば、
装置を構成する際のチップ面積を縮小させることも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るn型チャネル構造を採る
静電誘導トランジスタの構成を示す図であり、(a)は
その内部構造を示す縦断面図、(b)はその平面構造を
示す上面透過図、(c)はその等価回路を示す図であ
る。
【図2】従来例に係るn型チャネル構造を採る静電誘導
トランジスタの構成を示す図であり(a)はその内部構
造を示す縦断面図、(b)はその平面構造を示す上面透
過図、(c)はその等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 n+ 型ドレイン領域 3 n- 型エピタキシャル層 4 第1絶縁膜 5 p型ゲート拡散領域 6 n+ 型メインソース領域 7 ポリシリコン層 8 第2絶縁膜 9 ゲート電極 10 ソース電極 11 ドレイン電極 12 n+ 型サブソース領域 13 ゲート・コンタクト部 14 ソース・コンタクト部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表層部の複数箇所に、主電
    流路の一部を成す長形状の第1半導体領域を互いに所定
    の間隔をおいて設けるとともに、前記第1半導体領域の
    それぞれの下方から側方にかけて、前記主電流路の一部
    を成すとともに前記第1半導体領域に流れる主電流を制
    御する第2半導体領域を連続的に設けて成る半導体装置
    において、 前記第1半導体領域のそれぞれの間の側方に位置する前
    記第2半導体領域の表層部の複数箇所に、長形状の第3
    半導体領域を設けるとともに、前記第1半導体領域及び
    前記第3半導体領域のそれぞれの上面部にわたって、所
    定のシート抵抗を有するポリシリコン層を連続的に設置
    し、さらに、前記第3半導体領域のそれぞれの間に位置
    する前記第2半導体領域の上面部に第1コンタクト部
    を、また、前記第1半導体領域のそれぞれの間の上方に
    位置する前記ポリシリコン層の上面部の複数箇所に第2
    コンタクト部をそれぞれ設けて成ることを特徴とする半
    導体装置。
JP24148792A 1992-09-10 1992-09-10 半導体装置 Withdrawn JPH0697462A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8328199B2 (en) 2009-09-24 2012-12-11 Eagle Industry Co., Ltd. Seal device
US8419019B2 (en) 2010-07-23 2013-04-16 Chi-Yun Kung Magnetic fluid shaft-sealing device

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