JPH0696585A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0696585A
JPH0696585A JP4243120A JP24312092A JPH0696585A JP H0696585 A JPH0696585 A JP H0696585A JP 4243120 A JP4243120 A JP 4243120A JP 24312092 A JP24312092 A JP 24312092A JP H0696585 A JPH0696585 A JP H0696585A
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separation
gate
transistor
reset
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Hiroyoshi Tomita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は半導体記憶装置に関し、セルに印加
される電圧を低減した上で高速動作可能な半導体記憶装
置の実現を目的とする。 【構成】 セル1を配列したセルアレイと、セル1に記
憶された情報が電位差として出力されるビット線と、ビ
ット線に生じた電位差を増幅するセンスアンプ2とを備
える半導体記憶装置において、ビット線をセルアレイ内
ビット線BL1,/BL1とセンスアンプ内ビット線B
L2,/BL2とに分離する分離トランジスタQB1,
QB2と、セルアレイ内ビット線BL1,/BL1を第
1のリセット電位にリセットする第1リセット手段3
と、センスアンプ内ビット線BL2,/BL2を第1の
リセット電位より高電位の第2のリセット電位にリセッ
トする第2リセット手段4とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置、特に
ダイナミックRAM(DRAM)に関し、記憶セル(メ
モリセル)への印加電圧が低く且つ高速動作が可能なD
RAMに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置では、通常直角方向に配
置されたワード線とビット線の交差点に対応させてセル
を配置している。各セルへのアクセスは、ワード線を活
性化した上でビット線を選択的に後段に接続することに
より行う。書き込み時にはビット線に設定した電位状態
をセルに記憶する。読み出し時には、ビット線にセルの
情報を出力して電位差を発生させ、その電位差をセンス
アンプで増幅した上で出力している。
【0003】図16は従来のDRAMの構成例を示す図
である。図において、140は1列分のセル列を示し、
このようなセル列が複数配列されている。セル列140
は左右2つの部分に分けられており、中央にセンスアン
プ142を有している。セル列には、2本のビット線が
設けられており、2組の分離トランジスタQB1,QB
2;QB3,QB4で左側のセルアレイ内のビット線B
L1,/BL1と、センスアンプ142の部分のビット
線BL2,/BL2と、右側のセルアレイ内のビット線
BL3,/BL3とに分けられている。通常センスアン
プ142はビット線BL2,/BL2も含んだ部分を指
すため、ビット線BL2,/BL2をセンスアンプ内ビ
ット線と称する。2組の分離トランジスタQB1,QB
2;QB3,QB4はそれぞれ左BT駆動回路148と
右BT駆動回路149で制御される。
【0004】1411 と1412 はセルであり、それぞ
れワード線WL0,WL1にゲート電極が接続されたト
ランジスタを介してビット線BL1,/BL1と低電位
側の電源VSSに接続されたキャパシタを有している。こ
のようなセルが多数接続されており、アクセス時にはワ
ード線WL0,WL1,…のいずれかにロウアクセス信
号を印加することにより、キャパシタをビット線に接続
した状態にする。ワード線は左ワード線駆動回路145
と右ワード線駆動回路146で制御される。書き込み時
にはビット線を所定の電位レベルとしてVSSとの電位差
にあたる電圧をキャパシタに記憶し、読み出し時にはビ
ット線を所定のリセット電位にリセットした後、キャパ
シタをビット線に接続してキャパシタに蓄積された電圧
に応じた電位差をビット線に発生させ、その電位差をセ
ンスアンプ142で増幅して出力する。なおセンスアン
プ142は、各ビット列毎に設けられており、カラムア
クセス信号によってその出力を選択的に読み出すが、図
14ではこの部分は省略している。
【0005】図16において、左右両端及び中央部に示
した2本のビット線を接続する直列に接続されたトラン
ジスタは、ビット線をリセットするリセット用トランジ
スタであり、リセット制御回路147によって制御され
る。セルからの読み出しは、2本のビット線を等電位に
リセットした上で対象となるセルにアクセスし、セルが
接続されるビット線にキャパシタに蓄積された電圧に応
じて生じさせる。すなわち正のデータであればセルが接
続されるビット線の電位が他方のビット線の電位より高
くなり、負のデータであれば逆にセルが接続されるビッ
ト線の電位が他方のビット線の電位より小さくなる。こ
の電位差をセンスアンプ142で増幅する。
【0006】上記のように読み出し時のビット線の電位
は、他方のビット線の電位、すなわちリセット電位に対
して、データの正負に応じて逆方向に変化する。正負デ
ータで同一の電位差が生じるためには、リセット電位
は、セルへの記憶時の正負データに対応する電位、すな
わち増幅後の2本のビット線の電位の平均レベルである
ことが必要であり、リセット電位をこの平均レベルに設
定するのが一般的である。
【0007】図16の構成では、セル列を左右に分け、
センスアンプ142の部分との間を分離トランジスタQ
B1,QB2,QB3,QB4で接続している。これは
高集積化に伴って1つのセル列に属するセル数が増加し
た時に、ビット線の負荷容量が増大して読み出し時に生
じる電位差が減少するのを防止するためであり、例えば
セル列の左側のセルにアクセスする時には右側の分離ト
ランジスタQB3,QB4をオフ状態としてセル列の右
側を切り離し、負荷容量を半分程度に減少させることが
できる。しかしたとえ分離トランジスタQB1,QB
2,QB3,QB4があっても、リセット電位はすべて
同一レベルである。
【0008】センスアンプ142としては各種形式のも
のが用いられるが、Nチャンネル型(N型)トランジス
タとPチャンネル型(P型)トランジスタを組み合わせ
たCMOS型が、消費電力を小さくできることから広く
用いられている。一般的に、N型トランジスタの方がP
型トランジスタより駆動能力が大きい。そのためビット
線の電位差をCMOS型のセンスアンプで増幅する場合
には、同じ変化幅であれば電位を降下させる方がより高
速である。そこでセンスアンプによる増幅を高速化する
ためには、増幅を開始する前のビット線の電位を中間レ
ベルより高くしておくことが望ましい。しかし現状のD
RAMでは、前述のように正負データに応じて生じるビ
ット線の電位差をほぼ同一にするため、リセット電位は
中間レベルに設定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体記憶装置
の高集積化に伴って、素子の信頼性確保の為に電源電圧
の降圧がなされている。また、それと同時にセル面積の
縮小に伴うセル容量の減少を補う為、セルの3次元化と
同時にセルのキャパシタの絶縁膜の薄膜化がなされてい
る。その為、セルのキャパシタの絶縁膜にかかる電圧
は、素子にかかる電圧以上の更なる降圧が望まれてい
る。また、ビット線電位の降圧によって、消費電流の低
減、ワード線電位の降圧によるセルのトランジスタ、ワ
ード線駆動回路内トランジスタの信頼性確保、等にも大
きな効果があり、この点からもセルのキャパシタにかか
る電圧の低減が望まれている。
【0010】一方半導体記憶装置の高速化のため、セン
スアンプの高速化が求められている。本発明は上記のセ
ルキャパシタにかかる電圧の低減とセンスアンプの高速
化を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、DRAMを例とする半導体記憶装置のセル列
と駆動制御部の一部を示している。図1において、1は
セルであり、ビット線BL1,/BL1に沿って多数配
列されセルアレイを成している。セル1に記憶された情
報はビット線BL1,/BL1に出力されて電位差を生
じる。センスアンプ2はビット線に生じた電位差を増幅
する。Nチャンネルセンスアンプ駆動回路6とPチャン
ネルセンスアンプ駆動回路7はセンスアンプ2のNチャ
ンネル型トランジスタとPチャンネル型センスアンプを
それぞれ駆動する。以上の構成は、従来の半導体記憶装
置のものである。本発明の半導体記憶装置は、上記目的
を達成するため、ビット線をセルアレイ内ビット線BL
1,/BL1とセンスアンプ内ビット線BL2,/BL
2とに分離する分離トランジスタQB1,QB2と、セ
ルアレイ内ビット線BL1,/BL1を第1のリセット
電位にリセットする第1リセット手段3と、センスアン
プ内ビット線BL2,/BL2を第1のリセット電位よ
り高電位の第2のリセット電位にリセットする第2リセ
ット手段4と、分離トランジスタQB1,QB2をチッ
プ非活性状態ではオフ状態とし、チップ活性後ワード線
駆動信号の立ち上がりから所定時間後にゲート電位が緩
い電位変化をしながらオン状態に立ち上がるように制御
する分離ゲート駆動回路5とを備えるように構成され
る。
【0012】
【作用】以下の説明は、セル1を構成するトランジスタ
Q1がNチャンネル型(N型)トランジスタであり、分
離トランジスタQB1,QB2もN型トランジスタであ
るとして行う。例えば、BL1,BL2が“H”Lev
elである場合を考えると、分離トランジスタQB1,
QB2のゲート電極に印加されるBT電位信号が、被制
御電極に接続されるビット線BL2の電位よりも分離ト
ランジスタの閾値電圧Vth以上の電位であれば、接続さ
れるビット線の間には差は生じない。そしてBT電位信
号がそれより低電位の場合には、ビット線BL1の電位
はBT電位から分離トランジスタの閾値電圧Vthを差し
引いた電位となり、分離トランジスタによってビット線
BL1の降圧ができる。従ってセルのキャパシタに印加
される電圧はその分だけ低減される。
【0013】また第2リセット電圧は第1リセット電圧
より高電位であるため、セルアレイ内ビット線BL1,
/BL1をセンスアンプ内ビット線BL2,/BL2に
接続すると電位レベルは高電位にシフトする。これによ
りセンスアンプ2がCMOS型であれば、増幅を開始す
る時のビット線の電位は高くなるため、前述のようによ
り高速に増幅が可能になる。
【0014】図2は本発明の第2の態様における読み出
し時の各部の電位変化を示す電圧波形図である。以下図
2に基づいて動作を説明する。ここではBTゲート信号
は電位が緩く変化する。最初、セルアレイ内ビット線B
L1,/BL1は第1リセット電位VPR1に、センス
アンプ内ビット線BL2,/BL2は第2リセット電位
VPR2にリセットされている。そして、ワード線WL
の上昇に伴いセル・トランスファー・トランジスタQ1
がオンし、キャパシタC1に蓄えられていた電荷がBL
1,/BL1に転送される。ここでは、BL1がこのC
1によって100〜300mV程度高電位になったとす
る。それとほぼ同じ時間に、セルアレイ内ビット線とセ
ンスアンプ内ビット線を分離する分離トランジスタQB
1,QB2のゲート電位BTを上昇させ始める。
【0015】そして、BTの電位が〔/BL1の電位+
(QB1,QB2のしきい値電圧)〕に達すると,QB
2がオンをし/BL2の電荷を引き抜き始める。この時
点ではQB1はオンしておらず、BL2はVPR2のま
まである。そして、もう少しBT電位が上昇するとQB
1がオンをし、BL2の電位も降下を始める。この時点
ではBL1と/BL1の電位差がQB1,QB2によっ
て増幅され、BL2と/BL2により大きな電位差とし
て得られる。
【0016】そして、その直後にセンスアンプ駆動回路
を活性化させ、セルのデータを増幅、確定させる。ま
た、分離トランジスタQB1,QB2をP型トランジス
タで構成する場合には、全て電位が逆となる。このよう
に本発明の第2の態様では、分離トランジスタQB1,
QB2のBTゲート電位を緩く変化させることにより、
分離トランジスタの増幅作用が利用できる。その上この
増幅作用による結果は、リセット電位が高く設定された
センスアンプ内ビット線BL2,/BL2に現れるた
め、センスアンプ2による増幅も更に高速になる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を説明するが、各実施例はDR
AMに本発明を適用したものであり、まずDRAMの全
体構成について簡単に説明する。図3はDRAMの全体
構成を示す図である。図3において、31はセルアレイ
であり、直角方向に配列されたワード線とビット線対の
交差点に対応して記憶素子であるセルが配列されてい
る。32はセンスアンプであり、33は分離トランジス
タで構成されるBTゲートであり、34は出力部である
I/O回路である。センスアンプ32で増幅された信号
はこのI/O回路で2値データとして確定された後出力
される。361から363はロウアドレス信号からワー
ド線を選択的に活性化する部分であり、ロウアドレスバ
ッファ361、ロウアドレスデコーダ362、ワード線
駆動回路363で構成される。37は制御部であり、入
力される/RAS信号に応答して制御信号を生成する。
381と382はカラムアドレス信号と/CAS信号か
らアクセスするセル列を選択する部分であり、カラムア
ドレスバッファ381とカラムアドレスデコーダ382
で構成される。この部分で生成されたカラム選択信号は
I/O回路34に印加され、選択するセル列をI/O回
路34の内部に接続する。
【0018】以上がDRAMの全体構成であるが、これ
らは広く知られており、これ以上の詳細な説明は省略す
る。図4は第1実施例の構成を示す図であり、セルアレ
イ31の1列分とこれに付属するBTゲート33、セン
スアンプ32の部分を示している。なお以下の説明にお
いては、セルを構成するトランジスタはn型であるとし
て説明を行う。
【0019】図4において、BL1と/BL1がセルア
レイ内ビット線であり、BL2と/BL2がセンスアン
プ内ビット線である。Q21とQ22はセルアレイ内ビ
ット線BL1,/BL1とセンスアンプ内ビット線BL
2,/BL2を分離する分離トランジスタであり、ゲー
ト電極に印加されるBT信号をBT1で示している。Q
23とQ24は、センスアンプ42に対して右側に設け
たセルアレイ用の分離トランジスタであるが、ここでは
右側の部分については図示しない。
【0020】トランジスタQ1とキャパシタC1はセル
を構成している。トランジスタQ1のゲート電極はワー
ド線WL0に接続されており、ソース電極はビット線B
L1に接続され、ドレイン電極はキャパシタC1に接続
されている。キャパシタのもう一方の端子は、低電位側
の基準電位VPCの共通電極に接続されている。このよ
うなセルが多数設けられており、ビット線BL1と/B
L1に交互に接続されている。42はセンスアンプであ
る。
【0021】第1実施例においては、セルアレイ内ビッ
ト線BL1,/BL1のリセットを行うためにトランジ
スタQ11,Q12,Q13で構成される第1リセット
回路が設けられている。各トランジスタのゲート電極に
は信号BRS1が印加され、BRS1が高電位の時に各
トランジスタがオン状態となりリセット動作が行われ
る。トランジスタQ11がオン状態となることによりビ
ット線BL1と/BL1が短絡し、等電位になる。トラ
ンジスタQ12とQ13のソース電極は第1のリセット
電位に相当する基準電位VPR1の端子線に接続されて
おり、ビット線BL1,/BL1を電位VPR1にす
る。
【0022】トランジスタQ11がなくても電位VPR
1へのリセットは行なえるが、トランジスタQ11を設
けることによりリセット動作の高速化が図れる。トラン
ジスタQ31,Q32,Q33は同様にセンスアンプ内
ビット線BL2,/BL2を基準電位VPR2にリセッ
トする第2リセット回路を構成する。VPR2はVPR
1よりも高電位である。
【0023】リセット動作は、ゲート電位BT1を低電
位側に設定して分離トランジスタQ21,Q22をオフ
状態とした上で、信号BRS1,BRS2に高電位を印
加することにより行う。図5は第2実施例の構成を示す
図であり、第1実施例において、セルアレイ内ビット線
BL1と/BL1を信号BRS1に応答して短絡するト
ランジスタQ34を分離トランジスタQ21,Q22の
近くに設けたものである。セルアレイ内ビット線には多
数のセルが接続されるためビット線の負荷容量が大きく
なる。そのため図4のように端にのみリセット回路を設
けたのでは分離トランジスタQ21,Q22の近くでの
リセット動作が遅くなる。そこでトランジスタQ34を
設けることにより、リセット動作の高速化を図れる。
【0024】図6は第3実施例の構成を示す図である。
第3実施例は第2実施例におけるトランジスタQ31を
省略したものである。この実施例におけるリセット動作
は、まず最初にBRS1を立ち上げ、セルアレイ内ビッ
ト線BL1,/BL1とセンスアンプ内ビット線BL
2,/BL2がVPR1になるようにリセットする。そ
の後BT1を立ち下げ、更にBRS2を立ち上げ、セン
スアンプ内ビット線BL2,/BL2をVPR2にリセ
ットする。
【0025】この場合には、セル容量確保の為にぎりぎ
りまで薄膜化したセル容量絶縁膜の耐圧の為、一般的に
セル内の方が降圧されている。その為、ビット線を一旦
VPR1にリセットした後、VPR2にセットすると、
センスアンプ内のビット線は一旦BL2,/BL2の電
圧の1/2の電圧より低電位に一旦リセットされてから
VPR2に持ち上げられる為、消費電流に若干の無駄が
でる。
【0026】第7図にリセット回路の第4実施例を示
し、図8にそのリセット動作時の電圧波形を示す。この
場合は、まず最初にBRS1を立ち上げ、全ビット線を
VPR1にリセットする。その後、BT1を立ち下げ、
クロックφを立ち上げ、平行平板容量、MOS容量等で
構成されたC11,C12を使用し、センスアンプ内ビ
ット線を更に高電位にする。
【0027】第9図にセンスアンプ・リセット回路の第
5実施例を示す。この場合は、まず最初にBT1を立ち
下げ、セル内ビット線とセンスアンプ内ビット線を分離
する。その後、BRS1を立ち上げ、セル内ビット線を
VPR1にリセットする。それと同時に、センスアンプ
内ビット線を「H」,「L」に分かれたビット線の中間
電位にリセットする。そして、クロックφを立ち上げ、
平行平板容量、MOS容量等で構成されたC11,C1
2を使用し、センスアンプ内ビット線を更に高電位にす
る。セル容量確保の為にぎりぎりまで薄膜化したセル容
量絶縁膜の耐圧の為、一般的にセル内の方が降圧されて
いる為、先にBT1を立ち下げてからφを立ち上げた方
が消費電流の無駄が少なくできる。
【0028】以上の第1実施例から第5実施例は、セル
アレイ内ビット線BL1,/BL1とセンスアンプ内ビ
ット線BL2,/BL2を異なるリセット電位にリセッ
トするためのリセット回路を示したものである。次に分
離トランジスタQB1,QB2のゲート電極に印加する
信号を生成する回路の実施例を示す。前述の図2による
説明からも明らかなように、分離トランジスタQB1,
QB2のゲート電極の電位は、セルアレイ内ビット線の
リセット電位VPR1に分離トランジスタのしきい値電
圧を加えた値付近に長くいた方が、分離トランジスタに
よる増幅効果は大きい。そのためその付近でゲート電位
BTの立ち上がり波形を鈍らせた方が有利である。以下
の実施例はこのようなゲート電位信号を生成する回路で
ある。
【0029】図10は第6実施例における分離トランジ
スタのゲート電極印加信号の生成部の構成を示す図であ
る。図示のように、ワード線駆動クロック発生器81
は、/RAS信号に応答してアクセス信号のワード線へ
の印加タイミングの基礎となるクロックを発生させる。
BT駆動クロック発生器82も同様に/RAS信号に応
答してクロック信号を発生させる。但しワード線クロッ
クに比べて所定時間遅延した信号を発生させる。このク
ロック信号はインバータ85を介して並列に接続された
2個のインバータ86,87に印加され、その出力は共
通に接続されてBT信号となる。この時のBT信号の駆
動能力は2個のインバータ86,87の合計の駆動能力
である。なおインバータ86にトライステートバッファ
機能を有しており、インバータ86の駆動能力はインバ
ータ87よりも大きい。
【0030】クロック信号は、遅延回路83に入力され
て所定時間の遅延の後にインバータ86の出力をトライ
ステート状態にする。これによりBT信号の駆動能力は
インバータ87の駆動能力だけになるため低下し、ゲー
ト電極の電位変化は緩くなる。なお遅延回路83の遅延
時間は、2個のインバータ86,87を合わせた出力で
BT信号線を駆動した時に、BT電位がVPR1と分離
トランジスタのしきい値電圧の合計値に到達するまでの
時間付近に設定する。
【0031】図11は第7実施例におけるBTゲートの
制御信号生成部の構成を示す図である。この場合も遅延
回路83は第6実施例と同様であり、BT信号がVPR
1と分離トランジスタのしきい値電圧の合計値付近に到
達した時に、トランジスタ94を動作させて、BTゲー
ト線にキャパシタ95を付加して負荷容量を増加させ
る。これによりBT信号の電位がVPR1+しきい値電
圧付近で緩く変化する。
【0032】図12は第8実施例の構成を示す図であ
り、第6実施例と同様BTゲート線を駆動する2個のイ
ンバータの一方を途中でトライステート状態とすること
によりBT信号の変化を緩くしている。本実施例では、
インバータ103をトライステート状態にするタイミン
グを検出するため、BTゲート線と同様の負荷容量を有
するダミーBT線104を設け、それをインバータ10
2と103を合わせた駆動能力を有するインバータ10
1で駆動している。そしてBT線電位検出回路105
が、ダミーBT線104の電位がVPR1と分離トラン
ジスタのしきい値電圧の合計値になったことを検出した
時にインバータ103をトライステート状態にする。
【0033】図13はBT線電位検出回路の例である。
トランジスタ114は分離トランジスタのしきい値電圧
を有するものであり、ゲート電極にVPR1を印加する
ことにより、増幅器のマイナス入力端子にはVPR1+
しきい値電圧の電位が現れる。これとダミーBT線11
1の電位との電位差を増幅することによって検出を行
う。
【0034】図14は第9実施例の構成を示す図であ
る。この実施例は、第7実施例と同様に、途中でBTゲ
ート線を駆動するインバータ121の負荷を増加させる
ものである。但し、負荷を増加させるタイミングは、実
際に駆動するBTゲート線の電位がVPR1+しきい値
電圧になったことをBT線電位検出回路122が検出し
た時である。
【0035】以上がBTゲート線に印加する信号を生成
する回路の実施例であるが、次にDRAMにおける各部
の配置に関する実施例を示す。第15図にBTゲート駆
動回路の配置の例を示す。ワード線印加信号WL,BT
信号の波形は大きなCRの為鈍っている。この為、セル
アレイ上でWL駆動回路、BT駆動回路からの距離に依
って、その波形が大きく異なる。セルアレイ上でWL駆
動回路、BT駆動回路から距離的に近い場所では遠い場
所に比べ早く高電位に到達する。WL駆動回路、BT駆
動回路がセルアレイのそれぞれ反対側にレイアウトされ
ていた場合、WL駆動回路に近い場所ではWLが上がっ
ているのにBTが上がってくるのが遅い、BT駆動回路
に近い場所ではWLが上がっているのにBTが上がって
くるのが遅くなってしまう。そして、WL駆動回路に近
い場所ではセンスの遅れが生じ、BT駆動回路に近い場
所ではWLが上がりセルデータが十分にビット線に出る
前にBTゲートに依る増幅が始まってしまいセル容量の
無駄が生じる。しかし、本実施例ではWL駆動回路、B
T駆動回路がセルアレイに対して同じ側にレイアウトさ
れていた場合は、WLの上昇とBTゲートの上昇がセル
アレイ上のどの場所でも同期している為、上の様な事は
生じない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ルアレイ内ビット線の電位差が低減されるため、セルの
キャパシタに印加される電圧が低下し、更に分離トラン
ジスタに増幅作用を持たせることによって更なる高速化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の動作原理を説明する電圧波形図であ
る。
【図3】実施例の対象であるDRAMの全体構成を示す
図である。
【図4】第1実施例における1列のセル列の構成を示す
図である。
【図5】第2実施例の構成を示す図である。
【図6】第3実施例の構成を示す図である。
【図7】第4実施例の構成を示す図である。
【図8】第4実施例におけるリセット動作を説明する電
圧波形図である。
【図9】第5実施例の構成を示す図である。
【図10】第6実施例におけるBTゲートの制御信号生
成部の構成を示す図である。
【図11】第7実施例の構成を示す図である。
【図12】第8実施例の構成を示す図である。
【図13】BT線電位検出回路の例を示す図である。
【図14】第9実施例の構成を示す図である。
【図15】DRAMにおけるBTゲート駆動回路の配置
例を示す図である。
【図16】従来のDRAMの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…セル 2…センスアンプ 3…第1リセット手段 4…第2リセット手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル(1)を配列したセルアレイと、前
    記セル(1)に記憶された情報が電位差として出力され
    るビット線と、該ビット線に生じた電位差を増幅するセ
    ンスアンプ(2)とを備える半導体記憶装置において、 前記ビット線をセルアレイ内ビット線(BL1,/BL
    1)とセンスアンプ内ビット線(BL2,/BL2)と
    に分離するトランジスタ(QB1,QB2)と、 前記セルアレイ内ビット線(BL1,/BL1)を第1
    のリセット電位にリセットする第1リセット手段(3)
    と、 前記センスアンプ内ビット線(BL2,/BL2)を前
    記第1のリセット電位より高電位の第2のリセット電位
    にリセットする第2リセット手段(4)と、 前記分離トランジスタ(QB1,QB2)を、チップ非
    活性状態ではオフ状態とし、チップ活性後ワード線駆動
    信号の立ち上がりから所定時間後に、ゲート電位が緩い
    電位変化をしながらオン状態に立ち上がるように制御す
    る分離ゲート駆動回路(5)とを備えることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記セル(1)はNチャンネル型トラン
    ジスタで構成されており、前記分離トランジスタ(QB
    1,QB2)もNチャンネル型トランジスタであること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記分離ゲート駆動回路(5)は、前記
    分離トランジスタ(QB1,QB2)のゲート電位が前
    記第1のリセット電位より前記分離トランジスタ(QB
    1,QB2)のしきい値電圧だけ高い電位付近に到達し
    た時点で、駆動能力を減少させることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記分離ゲート駆動回路(5)は、前記
    分離トランジスタ(QB1,QB2)のゲート電位が第
    1のリセット電位より前記分離トランジスタ(QB1,
    QB2)のしきい値電圧だけ高い電位付近に到達した時
    点で、駆動信号線に大きな負荷容量を接続して緩い電位
    変化をさせることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記セル(1)はPチャンネル型トラン
    ジスタで構成されており、前記分離トランジスタ(QB
    1,QB2)はNチャンネル型トランジスタであること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記分離トランジスタ(QB1,QB
    2)を、チップ非活性状態ではオフ状態とし、チップ活
    性後ワード線駆動信号の立ち下がりから所定時間後に、
    ゲート電位が緩い電位変化をしながらオン状態に立ち下
    がるように制御する分離ゲート駆動回路(5)を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記分離ゲート駆動回路(5)は、前記
    分離トランジスタ(QB1,QB2)のゲート電位が前
    記第1のリセット電位より前記分離トランジスタ(QB
    1,QB2)のしきい値電圧だけ高い電位付近に到達し
    た時点で、駆動能力を減少させることを特徴とする請求
    項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記分離ゲート駆動回路(5)は、前記
    分離トランジスタ(QB1,QB2)のゲート電位が第
    1のリセット電位より前記分離トランジスタ(QB1,
    QB2)のしきい値電圧だけ高い電位付近に到達した時
    点で、駆動信号線に大きな負荷容量を接続して緩い電位
    変化をさせることを特徴とする請求項6に記載の半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記分離トランジスタ(QB1,QB
    2)の分離ゲート駆動回路(5)とワード線駆動回路
    が、ワード線に対して同方向に配置されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
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