JPH069597U - ロールペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この考案は、トイレットペーパーを代表と
する、ロール状ペーパーの据え付けホルダーに関するも
のである。 【構 成】 アーム軸６を回転軸に可動するアーム５の
先に切刃部１を付けロールペーパー７の下部に垂らし、
紙の引出し部４を、紙を手前に引いた時それに沿って切
刃部１を引掛け可動する様に、切刃２の取り付け壁９側
に配置する。さらに、弾性体の押え部３で紙を押える箇
所を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、トイレットペーパーなどの比較的に破れ易いロール状ペー パーを据え付て使用する時のホルダーである。

【０００２】

【従来の技術】

最も普及しているロールペーパーホルダーの場合、切刃の付いたカバー が直接ロールに乗っており、その刃をもって引き切られる。 そこで、このホルダーには次の欠点があげられる。 １） カバーが切れ端を覆い隠し、つぎの紙の引出しを不便にしている。 ２） ロールが大きい時は、紙をカットした後の切れ端がロールに付着し 取りづらいことがある。 ３） ロールの紙量の大小によって、紙を引き上げ切るタイミング、要領 が変る。 ４） カバーにロールが隠されるので、ロールの有無が気付きづらい。 以上の事は、ペーパーホルダーとして、紙を引出し切るを繰り返す、ロー ルをセットするなどの基本機能に関することであるが、スムーズさを欠き 不便さを感ずる。 紙の扱いは、人それぞれであり、どうでも良いことの ようではあるが、本考案者は、病気で片手でどこかを支えとしなくては立 っていられない様な身体が衰弱した時があり、その時にトイレットホルダ ーの不便さを痛感した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本案はペーパーホルダーとして、紙を引出して切るを繰り返す、ロール をセットするなどの基本機能の向上を考え以下の事を課題とした。 １） 紙の引出しが仕易い様、切れ端がすぐ取れる。 ２） 紙の切り方はロールの多少に関係なく常に同じ要領でする。 ３） 以上、紙を引出して切るを繰り返す事をできれば片手でスムーズに 処理できる。 ４） ロールの残量に気づく様、ロールを隠さない。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

この解決手段を図面を追って説明する。 １） 図１において、ロールペーパー７は、ロール軸１０により設置され ている。 ２） アーム軸６をもったアーム５の先に切刃２をもつ切刃部１がロール ペーパー７の下部に垂れ下がっている。この切刃部１はアーム軸６を 回転軸に可動することとなる。 ３） 取り付け壁９には、切刃部１に相対した押え部３が付いている。 この押え部３は切刃部１からの衝撃や押圧を緩和する様、また切刃２ と引出し部４を密着させるため、弾性体を使用する。 ４） ロールペーパー７の切れ端は、引出し部４として、適量が取り付け 壁側９から切刃２と押え部３の間に垂れ下がっている。 ５） 刃先は安全を考えて、正面に向かないような構成とする。尚、切刃 ２は、素手を切る事のないよう鈍刃とする。

【０００５】

【作用】

以上の様に構成された本考案の作用を述べる。 １） 紙を引出すには、切刃２と押え部３に充分な間隔があるので、その 引出し部４をとれば良い。切刃部１は可動するので、紙の引出しに邪 魔にはならない。 ２） 紙を切るには、引出し部４を切刃２に引掛ける。 切刃部１は適度 な重みがあり可動するので、刃が固定している場合に比べ、切刃と紙 は滑らず、作用力の加減や角度の調節により適当なタイミングをもっ て紙を引き上げ切る。 ３） 切取りのミシン目があるロールペーパーは、切刃に関係なくミシン 目から切れる場合も少なくないが、その時も引出し部４は充分残す事 となる。 ４） 確実に紙を切取る場合には、片手で切刃部１を押え、紙を切刃２と 押え部３に挟み込んでから引き上げ切る。 ５） 何れの場合も、引出し部４を残す事になり、次の紙の引出しを容易 にする事が出来る。

【０００６】

【実施例】

以上、構成と作用をの述べたわけであるが、これを基本構成とした実地 例とその作用を図面を追って幾つか述べる。

【０００７】 第１例 １） 図４の様に、アーム軸６を押え部頂点Ａより、取り付け壁９側に位 置する。 この事により切刃部１は押え部３の方向にモーメント力が 働き、常に引出し部４を押えた状態となる。 ２） 図４の様に、アーム軸穴Ｂを溝状にする。この事により、切刃部１ がより自由に可動でき、無理な力が刃先Ｃに加った時の素手の保護に なる。 ３） 図４の様に、刃先Ｃを押え部頂点Ａより、取り付け壁９側に位置す る。この事により、図５の様に、切刃部１を引上げた時、切れ端Ｄが 自然に押え部３から離れ垂れ下がるようになり、より取り易くなる。 以上、図４の構成による作用を述べると、引出し部４を取るには軽く切刃 部１を手前に引けば、図５の様に切れ端Ｄが垂れ下がり容易に取ることが できる。 切る時は、引出し部４を押え部３の重みで挟み込み固定させれ ば、より引き切り易い。尚、図４の引出し部４は、使用する量の紙を引出 し、カットする寸前の状態である。

【０００８】 第２例 図６は、第１例の様の構成に押え部３と切刃２に指の入る様な間隔を設 け、切刃部１を動かす事なく切れ端Ｄが取れる様にした例。

【０００９】 第３例 図７の様に、押え部３を切刃部１側に設置する。 この押え部３は、取り付け壁に押え付けなくとも、紙のカットの時に引 出し部４の滑り止めにもなる。

【００１０】 第４例 図８は、第１例に似てアーム軸６を取り付け壁９側に近づけ、切刃部１ にモーメント力をもたせ、さらに第３例のごとく、押え部３を切刃部１側 に設置した例。

【００１１】 第５例 図９の様に、アーム５の内側に半球状の凸部分Ｆを、それに相対する凹 部分Ｅを軸受８の外側に設ける。そして凹凸部分が、図１０の様に切刃部 １を押えた時に重ね合わさり凹凸合体状態Ｇを生ずることにより固定装置 となり、切刃部１が引出し部４を挟んだままロックする様にする。引出し 部４を取る時には、軽く切刃部１を手前に引きロックを解除すればよい。 片方の手で切刃部１を押えることなく、引き切る事が容易になる。 尚、アーム５側に凹部分を、軸受８に凸部分を設けてもよいし、凹部分 は抜いた穴でもよい。

【００１２】

【考案の効果】

１） 紙の引出し部分を残してカットするので、次の紙を取ることが素速 くおこなえる。 ２） 紙のカットは、切刃がロールの引出し部分に対して適度な重みと切 る時の最適な角度を設定できるので、ロールの多少量に関係なく、同 じ操作で比較的切りやすい。 ３） 以上の事により、紙を引出して切るの連続操作を片手で比較的スム ーズにおこなえる。 ４） ロールペーパーをカバー等で覆うことをしないので、紙の有無が一 目してわかる。 ５） 切刃が取り付け壁側、下方向に向いているので、比較的安全である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基本構成の側面図

【図２】本考案の基本構成の正面図

【図３】本考案の基本構成の斜視図正面図

【図４】本考案の実施例の第１例を示す側面図

【図５】本考案の実施例の第１例の動作を説明する側面
図

【図６】本考案の実施例の第２例を示す側面図

【図７】本考案の実施例の第３例を示す側面図

【図８】本考案の実施例の第４例を示す側面図

【図９】本考案の実施例の第５例を示す側面図

【図１０】本考案の実施例の第５例の動作を説明する側
面図

【符号の説明】 以下は、すべての図面に共通な符号 １は、切刃部 （切刃の付いている取手部分） ２は、切刃 ３は、押え部 （紙を押える部分） ４は、引出し部 （ロールから紙を引出した部分） ５は、アーム ６は、アーム軸 ７は、ロールペーパー ８は、軸受 （アーム軸とロール軸兼用） ９は、取り付け壁 １０は、ロール軸 Ａは、押え部預点 （取り付け壁より最も離れている押
え部の箇所） Ｂは、アーム軸穴 Ｃは、刃先 Ｄは、切れ端 （引出し部４の先端） Ｅは、凹部分（固定装置の凹部分） Ｆは、凸部分（固定装置の凸部分） Ｇは、凹凸合体状態（凹部分Ｅと凸部分Ｆが合体した状
態）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】１） 可動するアーム５の先に切刃部１を
   付けロールペーパー７の下部に垂らす。 ２） 紙の引出し部４を、切刃２の取り付け壁９側に配
   する様にする。以上の構成を含んだロールペーパーホル
   ダー。