JPH069570B2 - 卵管結紮具 - Google Patents

卵管結紮具

Info

Publication number
JPH069570B2
JPH069570B2 JP60174702A JP17470285A JPH069570B2 JP H069570 B2 JPH069570 B2 JP H069570B2 JP 60174702 A JP60174702 A JP 60174702A JP 17470285 A JP17470285 A JP 17470285A JP H069570 B2 JPH069570 B2 JP H069570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
ligature
deformed
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60174702A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6234555A (ja
Inventor
成人 真貝
康弘 植田
五月雄 永井
雅明 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP60174702A priority Critical patent/JPH069570B2/ja
Publication of JPS6234555A publication Critical patent/JPS6234555A/ja
Priority to US07/183,288 priority patent/US4805618A/en
Publication of JPH069570B2 publication Critical patent/JPH069570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は卵管を結紮して避妊するための卵管結紮具に
関する。
[従来の技術] たとえば避妊方式の一つとして卵管を焼灼することが知
られている。しかし、この避妊方式は手術が困難で術者
の熟練を要する上、再生は完全に不能であるという欠点
を有する。
そこで、このような問題を解決するために卵管をクリッ
プで挟んで結紮するスプリングクリップ方式が知られて
いる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のスプリングクリップ方式は結紮お
よび取外しのいずれのときもそのクリップを機械的に開
閉するため、大がかりな装置が必要となるばかりか、上
記クリップの装着や取外しが容易に行なえないという欠
点があった。
この発明は、卵管の結紮や再生を大掛りな装置を用いず
に容易かつ確実に行なえるようにした卵管結紮具を提供
することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用] この発明は、形状記憶合金からなる板材をほぼU字状に
曲成して挟持部4を有する形状に形成するとともに、こ
の挟持部4の内面に合成樹脂またはゴムなどの折り曲げ
自在な弾性材5を設けて構成し、上記挟持部4は温度変
化によって挟持状態あるいは開放状態に変形するように
する。そして、上記挟持部4で卵管を結紮するようにし
たものである。
[実施例] 以下、この発明の第1の実施例を第1図乃至第4図を参
照して説明する。第1図は結紮具1を示す。この結紮具
1は一方向性の形状記憶合金、たとえば生体に適合しや
すいTi−Ni合金からなる帯状の板材をほぼU字状に
曲成して形成されている。つまり、上記結紮具1は中間
部2と、この中間部2の両端にほぼ直角に曲成された一
対の挟持片3からなり、この一対の挟持片3が後述する
ごとく卵管を挟持する挟持部4を形成している。そし
て、中間部2と挟持片3との内面には合成樹脂やゴムな
どの折曲げ自在な部材としての弾性材5が固着されてい
る。
上記構造の結紮具1の最初の加工形状は第2図に示すご
とく一対の挟持片3が接近する方向に屈曲して弾性材5
が接合した状態、つまり挟持部4が閉じた状態に形成さ
れ、この状態の金属の結晶構造は母相となっている。そ
の後室温付近に冷却して塑性変形され、第1図に示すよ
うに一対の挟持片3が平行に離間してこれらの内面の弾
性材5間に隙間6ができる状態、つまり挟持部4が開か
れた状態に形成されている。この状態の形状記憶合金は
マルテンサイト相を形成している。上記結紮具1を形成
する形状記憶合金がマルテンサイト相から母相へと逆変
態する温度、つまり挟持部4が開いた状態から閉じる状
態へ変形する温度、すなはち変態温度は体温よりもわず
かに高い温度、例えば40℃程度に設定されている。し
たがって、上記結紮具1を変態温度以上に加熱すれば、
その挟持部4が開いた状態から閉じる状態へ変形するよ
うになっている。
上記結紮具1は、その挟持部4が開いた状態で図示せぬ
腹腔鏡に挿入された可撓性を有するパイプ材からなる保
持具20に保持されて体腔内に取り込まれ、子宮21の
卵管22にその挟持部4が係合される。ついで、上記保
持具20から体腔内へ加熱プローブ23が挿入され、こ
の加熱プローブ23によって上記結紮具1が加熱され
る。すると、結紮具1の挟持部4は閉じる方向に変形す
るから、その一対の挟持片3が変形してこれらの内面に
設けられた弾性材5によって上記卵管22が結紮される
ことになる。挟持片3の内面に弾性材5が設けられてい
ることによって上記挟持片3を大きく変形させなくとも
上記弾性材5によって卵管22を結紮することができ
る。したがって、挟持片3を変形させることによって中
間部2や挟持片3に歪みが発生しずらい。
第5図はこの発明の第2の実施例で、これは挟持部4が
閉じたときに接合する弾性材5の面を波形状の凹凸面1
1に形成し、挟持部4を開いた状態で卵管22に係合さ
せたとき、この結紮具1が卵管1から外れずらいように
した。
第6図は第3の実施例で、これは第2の実施例と凹凸面
11の形状が異なるだけであり、他の構造は同じであ
る。
第7図はこの発明の第4の実施例で、これは挟持片3に
外面側に突出する突起12を形成する一方、保持具20
には上記突起12が係合する凹部13を形成する。そし
て、結紮具1を加熱して変形させることによってこの結
紮具1が保持具20から外れるようにしたものである。
このようにすれば、結紮具1が卵管22を挟持する前に
保持具20から外れるのを防止できる。
なお、この発明は上記各実施例に限定されず、たとえば
上記各実施例において結紮具1の挟持部4が加熱された
ときに開くようにしてもよい。また、形状記憶合金とし
て二方向性のものを用い、挟持4部を高温側で閉じ、低
温側で開くあるいはその逆に変形するように設定しても
よい。また、結紮具1の表面にテフロンを被覆して、結
紮具1が卵管22などの臓器を傷付けるのを防止するよ
うにしてもよい。さらに、結紮具1の変態温度を体温と
ほぼ同じに設定し、加熱プローブ23を用いずに上記結
紮具1を変形させるようにてもよい。また、保持具20
を用いずにかん子などの処置具で結紮具1を卵管22に
係合させたのち、これを加熱プローブ23で加熱変形さ
せるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明の卵管結紮具は、板材をほぼ
U字状に曲成して挟持部を有する形状に形成されるとと
もに、この挟持部の内面に合成樹脂またはゴムなどの折
り曲げ自在な弾性材を設けてなり、この挟持部は温度変
化によって挟持状態あるいは開放状態に変形させるよう
にしたから、結紮具を簡単な装置で容易に取付けたり取
外すことができる。したがって、卵管の結紮や再生を迅
速かつ確実に行なうことができる。また、挟持部の内面
に弾性材を設けたから、この挟持部をわずかに変形させ
るだけで上記弾性材によって卵管を強い力で確実に結紮
することができるばかりか、挟持部に大きな歪みが発生
しずらいから、挟持部の開閉性能が長期にわたって良好
に維持される。
また、形状記憶合金からなる板材をU字状に曲成した挟
持部の内面に弾性材を設けたことで、上記板材に加えら
れた熱が弾性材によって遮断され、卵管に伝わりずら
い。卵管やその他の器管は直接的に加熱したり、冷却す
ることは極力、押さえることが望ましいから、そのよう
な観点からも結紮具として優れている。
しかも、Niが卵管などの器管に与える影響についても
安全性が確認されていないため、器管に直接、接触させ
ない方がよく、そのような点から挟持部の内面の弾性材
を設けたことで、Niを含む形状記憶合金を器管に直接
接触させるのを防止できる。
さらに、形状記憶合金からなる挟持部の形状の変形量に
微妙なばらつきがあっても、挟持部の内面に設けられた
上記弾性材によって卵管に与える締付け力をほぼ一定に
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例を示す結紮具の挟持部
が閉じた状態の側面図、第2図は同じく開いた状態の斜
視図、第3図は同じく手術状態の説明図、第4図は同じ
く保持具に結紮具を保持した状態の側面図、第5図と第
6図はそれぞれこの発明の第2、第3の実施例を示す結
紮具の側面図、第7図はこの発明の第3の実施例を示す
保持具に結紮具を保持した状態の断面図である。 2……中間片、3……挟持片、4……挟持部、5……弾
性材(部材)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶合金からなる板材をほぼU字状に
    曲成して挟持部を有する形状に形成するとともに、この
    挟持部の内面には合成樹脂またはゴムなどの折り曲げ自
    在な弾性材が設けられてなり、上記挟持部は温度変化に
    よって挟持状態あるいは開放状態に変化することを特徴
    とする卵管結紮具。
  2. 【請求項2】上記形状記憶合金は一方向性形状記憶合金
    で、変態温度以上に加熱することによって上記挟持部が
    挟持状態に変形することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の卵管結紮具。
  3. 【請求項3】上記形状記憶合金は一方向性形状記憶合金
    で、変態温度以上に加熱することによって上記挟持部が
    開放状態に変形することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の卵管結紮具。
  4. 【請求項4】上記形状記憶合金は二方向性形状記憶合金
    からなり、上記挟持部は高温側で挟持状態に変形し、低
    温側で開放状態に変形することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の卵管結紮具。
  5. 【請求項5】上記形状記憶合金は二方向性形状記憶合金
    からなり、上記挟持部は低温側で挟持状態に変形し、高
    温側で開放状態に変形することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の卵管結紮具。
  6. 【請求項6】上記形状記憶合金はTi−Ni合金からな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5項い
    ずれかの卵管結紮具。
JP60174702A 1985-08-08 1985-08-08 卵管結紮具 Expired - Lifetime JPH069570B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60174702A JPH069570B2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08 卵管結紮具
US07/183,288 US4805618A (en) 1985-08-08 1988-04-11 Oviduct closing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60174702A JPH069570B2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08 卵管結紮具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6234555A JPS6234555A (ja) 1987-02-14
JPH069570B2 true JPH069570B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=15983168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60174702A Expired - Lifetime JPH069570B2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08 卵管結紮具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069570B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015147440A1 (ko) * 2014-03-26 2015-10-01 동국대학교 산학협력단 외과용 혈관 클립 및 이를 이용하는 혈관 클립 어플라이어

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS642636A (en) * 1987-06-25 1989-01-06 Toshiba Corp Treatment device
JP2506390B2 (ja) * 1987-11-27 1996-06-12 オリンパス光学工業株式会社 結紮装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57156752A (en) * 1981-03-23 1982-09-28 Olympus Optical Co Clip apparatus
JPS58192541A (ja) * 1982-04-14 1983-11-10 ビボナ インコ−ポレイテツド 体管を可逆的に閉塞するための装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57156752A (en) * 1981-03-23 1982-09-28 Olympus Optical Co Clip apparatus
JPS58192541A (ja) * 1982-04-14 1983-11-10 ビボナ インコ−ポレイテツド 体管を可逆的に閉塞するための装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015147440A1 (ko) * 2014-03-26 2015-10-01 동국대학교 산학협력단 외과용 혈관 클립 및 이를 이용하는 혈관 클립 어플라이어

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6234555A (ja) 1987-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4805618A (en) Oviduct closing apparatus
JP4623450B2 (ja) 外科用クリップ
US4360023A (en) Cerebral aneurysm clip
US3926195A (en) Clip, clamping jaw and assembly for the interruption of the urogenital system
US5571121A (en) Atraumatic clamp for temporary occlusion of blood vessels
US5593414A (en) Method of applying a surgical ligation clip
CA1240581A (en) Surgical clip and forceps for clamping the same
US5074870A (en) Clamp for clamping blood vessels or aneurysms
US4487204A (en) Device for applying haemostatic clips
US11291459B2 (en) Latching wire clip
JPH059100B2 (ja)
US20060129168A1 (en) Surgical ligation clip
JP2004216058A (ja) 生体組織のクリップ装置
JPH0560384B2 (ja)
JPH0819548A (ja) 大腸粘膜用のクリップ装置
JPH0198607U (ja)
JPH069570B2 (ja) 卵管結紮具
GB2177748A (en) Sexual sterilisation device
JP2588589B2 (ja) 外科手術用鉗子
JPH0817778B2 (ja) 生体組織の留置クリップ装置
JP4935039B2 (ja) 内視鏡用クリップ
JPS6234556A (ja) 卵管結紮具
JP3081235B2 (ja) クランプ
JP2004089457A (ja) インプラント
JPH07503907A (ja) かしめ工具