JPH069554A - 殺昆虫性、殺線虫性および殺ダニ性の2−ハロ−3−置換−5−アリールピロール化合物の製法 - Google Patents

殺昆虫性、殺線虫性および殺ダニ性の2−ハロ−3−置換−5−アリールピロール化合物の製法

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JPH069554A
JPH069554A JP3348518A JP34851891A JPH069554A JP H069554 A JPH069554 A JP H069554A JP 3348518 A JP3348518 A JP 3348518A JP 34851891 A JP34851891 A JP 34851891A JP H069554 A JPH069554 A JP H069554A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2−ハロ−3−置換−5−アリールピロール
の新規で効率的製法の提供。 【構成】 式(II)の置換アセトニトリルを反応させ
て、ハロゲン化水素飽和の溶媒中で反応させることを特
徴とする、式(I)の2−ハロ−3−置換−5−アリー
ルピロールの製法。 〔式中、XはCl,Brであり;EはCN,COOR,
CONRRであり;R,RはH,C1−4アルキル
であり;LはH,F,Cl,Brであり;M,QはH,
Cl,Br,I,CN,NO,CF,C1−3アル
キル、C1−3アルコキシ、CFO,CFS等であ
る〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式I
【0002】
【化8】
【0003】[式中、XはClまたはBrであり、Eは
CN、CO2RまたはCONRR1であり、RおよびR1
は互いに独立して、水素またはC1−C4アルキルであ
り、Lは水素、F、ClまたはBrであり、MおよびQ
は互いに独立して、水素、F、Cl、Br、I、CN、
NO2、CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルス
ルフィニル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zで
あり、ZはS(O)nまたはOであり、nは1または2の
整数であり、そしてR2は水素、F、CHF2、CHFC
lまたはCF3である]の2−ハロ−3−置換された−
5−アリールピロール化合物の効率的な製造方法に関す
るものである。
【0004】驚くべきことに、式II
【0005】
【化9】E−CH2−CN (II) [式中、Eは上記の如くである]の置換されたアセトニ
トリル化合物を溶媒の存在下で塩基および式III
【0006】
【化10】
【0007】[式中、X、L、MおよびQは上記の如く
である]の置換されたフェナシルハライド化合物と反応
させて式IV
【0008】
【化11】
【0009】[式中、E、L、MおよびQは上記の如く
である]の置換されたフェナシルアセトニトリル化合物
を得て、そして該式IVの化合物を過剰量のハロゲン化水
素を飽和させた溶媒中で反応させることにより、式Iの
2−ハロ−3−置換された−5−アリールピロール化合
物を製造できることを見いだした。
【0010】本発明の一好適態様は、式IIの上記の如き
置換されたアセトニトリル化合物を溶媒の存在下で約−
5℃〜40℃の温度範囲において少なくとも約1モル当
量の、好適には約1−3モル当量の、塩基および少なく
とも約1モル当量の、好適には約1−3モル当量の、式
IIIの上記の如き置換されたフェナシルハライド化合物
と反応させて上記の如き式IVの置換されたフェナシルア
セトニトリル化合物を生成し、そして式IVの化合物を過
剰量のハロゲン化水素、好適には塩化水素または臭化水
素、を飽和させた溶媒中で約0℃〜50℃の温度範囲に
おいて反応させて式Iの2−ハロ−3−置換された−5
−アリールピロール化合物を生成することを含んでい
る。
【0011】式Iの化合物は一般的技術により、例えば
水を用いる反応混合物の希釈および濾過または適当な溶
媒を用いる抽出により、単離することができる。適当な
抽出溶媒には、水−非混和性の溶媒、例えばエーテル、
酢酸エチル、トルエン、塩化メチレンなどが包含され
る。
【0012】本発明の方法で使用するために適している
塩基類には、アルカリ金属C1−C6アルコキシド類、ア
ルカリ金属水酸化物類、アルカリ金属水素化物類、アル
カリ金属炭酸塩類、C1−C4トリアルキルアミン類およ
びピリジンが包含される。好適な塩基類は、カリウムタ
ーシャリー−ブトキシド、ナトリウムメトキシドおよび
水素化ナトリウムである。
【0013】本発明で使用するために適している反応溶
媒には、有機溶媒、例えばエーテル、テトラヒドロフラ
ン、塩素化された炭化水素類、C1−C6アルコール類お
よびそれらの混合物が包含される。塩素化された炭化水
素類およびテトラヒドロフランが好適な反応溶媒であ
る。
【0014】式IIの置換されたアセトニトリル類は一般
的工程に従い製造される。
【0015】出発物質の一種である式IIIの置換された
フェナシルハライド類は一般的工程に従い製造される。
【0016】2−ハロ−5−アリールピロール−3−カ
ルボニトリルから対応する式Vの2,4−ジハロ−5−
アリールピロール−3−カルボニトリルへの転化は、上
記の2−ハロ−5−アリールピロール−3−カルボニト
リルを例えばジオキサン、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、酢酸、塩素化された炭化水素溶媒またはそれらの混
合物の如き溶媒の存在下で少なくとも1当量のスルフリ
ルハライドと反応させることにより、容易に行われる。
上記の反応で使用できる他の有効なハロゲン化剤には、
次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸t−ブチル、N−ブ
ロモスクシンイミドなどが包含される。反応は下記の如
く示すことができる:
【0017】
【化12】
【0018】[式中、XはClまたはBrであり、Yは
ClまたはBrであり、Lは水素、F、ClまたはBr
であり、MおよびQは互いに独立して、水素、F、C
l、Br、I、CN、NO2、CF3、C1−C3アルキ
ル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルスルホニ
ル、C1−C3アルキルスルフィニル、C1−C3アルキル
チオまたはR2CF2Zであり、ZはS(O)nまたはOで
あり、nは1または2の整数であり、そしてR2は水
素、F、CHF2、CHFClまたはCF3である]。
【0019】N−置換された式Vの2,4−ジハロ−5
−アリールピロール−3−カルボニトリル化合物は、式
Vのピロールをアルカリ金属アルコキシドまたは水素化
物の存在下でアルキル化剤またはアシル化剤と反応させ
ることにより、製造できる。反応は下記の如く示すこと
ができる:
【0020】
【化13】
【0021】[式中、X、Y、L、MおよびQは式Vに
関して以上で記されている如くであり、そしてWはC
l、BrまたはIであり、Rは任意に1−3個のハロゲ
ン原子、1個のシアノ、1個のC1−C4アルコキシ、1
個のC1−C6アルキルカルボニルオキシ基、1個のC1
−C6アルコキシカルボニル基またはベンジルオキシ基
により置換されていてもよいC1−C6アルキルであ
る]。
【0022】式Iのピロール環置換基EがCONRR1
でありそしてRおよびR1が水素である場合には、アミ
ドを例えば五酸化燐またはオキシ塩化燐の如き試薬を用
いて一般的方法により希望するニトリル(E=CN)に
転化させることができる。同様に、RがHでありそして
1がC1−C4アルキルである場合には、PCl5の使用
により同じ結果が得られる。
【0023】ニトリルへの転化用に適しているピロール
アミド類はEがCONRR1であるE−CH2−CNから
直接製造することもでき、またはそれらをEがCO2
でありそしてRが水素またはC1−C4アルキルである合
成から生じたピロールから製造することもできる。この
場合には、酸(R=H)を例えばジシクロヘキシルカル
ボジイミドの如き結合剤の存在下でのアミンRR1NH
との反応によりアミドに転化させることができる。Rが
1−C4アルキルである時には、転化はアミンRR1
Hとの直接反応により実施することもでき、または最初
にエステルCO2Rを酸CO2Hへ加水分解しそして上記
の如く進行させることにより実施することもできる。
【0024】本発明をさらに良く理解するために、本発
明のさらに個別の詳細事項を説明するために下記の実施
例を示す。本発明は特許請求の範囲に規定されているも
の以外には実施例により限定されるものではない。
【0025】
【実施例】実施例1 (3,4−ジクロロフェナシル)マロノニトリルの製造
【0026】
【化14】
【0027】マロノニトリル(9.9g、0.15モル)
を、カリウムターシャリー−ブトキシド(18.5g、
0.165モル)およびテトラヒドロフラン(600m
l)の0℃混合物に加えた。20分後に、臭化2,4−
ジクロロフェナシル(41.0g、0.15モル)を反応
混合物に滴々添加し、そして撹拌を0℃において40分
間続けた。溶媒を真空中で除去し、残渣を希釈し、そし
て水で研和して固体を与えた。固体を集めそして乾燥し
て、標記化合物をベージュ色の固体状で与えた(37
g、97.5%、融点142−145℃)。それはIR
およびNMRスペクトル分析により同定された。
【0028】実施例1の工程に従い、下記の同族体が製
造された。
【0029】
【化15】
【0030】
【表1】 融点℃ H 4−Cl H 143−145 H 4−Br H 160−164 H 4−OCHF2 H 125−129 H 4−Br 3−Cl − H 4−CF3 3−F − 2−F 4−CN 3−Cl −実施例2 2−クロロ−5−(3,4−ジクロロフェニル)ピロー
ル−3−カルボニトリルの製造
【0031】
【化16】
【0032】反応混合物の温度を35°−40℃以下に
保ちながら、塩化水素気体を(3,4−ジクロロフェナ
シル)マロノニトリル(8.3g、0.333モル)、エ
ーテル(150ml)およびクロロホルム(100m
l)の混合物中に穏やかな速度で泡立たせた。25分後
に、TLCは紫外線分析により反応が完了したことを示
していた。褐色の反応混合物を氷−水混合物中に注ぎ、
そしてエーテルで抽出した。一緒にした有機抽出物を食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、そし
て真空中で濃縮すると、褐色の固体が得られた。褐色の
固体を塩化メチレンで洗浄し、そして濾過すると、標記
化合物が灰白色の固体状で得られた(6.7g、76
%、融点>200℃)。それはIRおよびNMRスペク
トル分析により同定された。
【0033】実施例3 2−ブロモ−5−(3,4−ジクロロフェニル)ピロー
ル−3−カルボニトリルの製造
【0034】
【化17】
【0035】反応混合物の温度を35°−40℃以下に
保ちながら、臭化水素気体を(3,4−ジクロロフェナ
シル)マロノニトリル(10.0g、0.395モル)の
エーテル(150ml)およびクロロホルム(100m
l)中混合物の中に穏やかな速度で泡立たせた。10分
後に、TLCは紫外線分析により反応が完了したことを
示していた。褐色の反応混合物を氷−水混合物中に注
ぎ、層を分離し、そして水層をエーテルで抽出した。一
緒にした有機層およびエーテル抽出物を乾燥し、そして
真空中で濃縮すると、褐色の固体が得られた。褐色の固
体を塩化メチレンで洗浄し、そして濾過すると、標記化
合物が灰白色の固体状で得られた(3.0g、24%、
融点>200℃)。それはIRおよびNMRスペクトル
分析により同定された。
【0036】微量分析115BrCl22 計算値: C、41.77%;H、1.58%;N、8.
86%実測値: C、42.46%;H、1.75%;N、8.
72% 実施例2および3の工程に従い、下記の化合物が製造さ
れた。
【0037】
【化18】
【0038】
【表2】 融点℃ Cl H 4−Cl H >200 Cl H 4−Br H 195−200 Br H 4−Cl H >200 Cl H 4−OCHF2 H 145−153 Br H 4−Br 3−Cl − Cl H 4−CF3 3−F − Br 2−F 4−CN 3−Cl −実施例4 3−(p−クロロベンゾイル)−2−シアノプロピオン
アミドの製造
【0039】
【化19】
【0040】シアノアセトアミド(2.5g、0.030
モル)およびテトラヒドロフラン(160ml)の撹拌
されている混合物にカリウムターシャリー−ブトキシド
(3.3g、0.030モル)をゆっくり加え、その後に
臭化p−クロロフェナシル(7.0g、0.030モル)
を加えた。反応はわずかに発熱性であり、それから短時
間後にTLCは臭化p−クロロフェナシルが存在してい
ないことを示した。反応混合物を水および食塩水で希釈
し、そしてエーテルで抽出した。エーテル抽出物を乾燥
し、そして真空中で濃縮すると、赤色の油が得られた。
油にヘキサン/酢酸エチル混合物(3:1)を加える
と、固体が生成しそしてそれを濾過により集めると、標
記生成物が薄黄色の固体状で得られ(1.4g、20
%、融点160°−161℃)、それはIRおよびNM
Rにより同定された。
【0041】実施例5 2−クロロ−5−(p−クロロフェニル)ピロール−3
−カルボキサミドの製造
【0042】
【化20】
【0043】3−(p−クロロベンゾイル)−2−シア
ノプロピオンアミド(1.0g、0.0042モル)、エ
ーテルおよびクロロホルムの混合物中に乾燥塩化水素を
約10分間にわたり泡立たせた。TLCは残存している
3−(p−クロロベンゾイル)−2−シアノプロピオン
アミドを示さなかった。溶媒を真空中で除去し、そして
残渣を酢酸エチルおよび水の間に分配させた。有機相を
分離し、水および食塩水で洗浄し、そして硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。溶媒を除去し、生成した固体をエー
テルで研和し、そして集めると、標記化合物が薄褐色の
固体状で得られた(0.50g、46%、融点>200
℃)。それはIRおよびNMRにより同定された。
【0044】実施例6 3−(p−クロロベンゾイル)−2−シアノプロピオン
酸メチルの製造
【0045】
【化21】
【0046】ジイソプロピルエチルアミン(15.5
g、0.12モル)を乾燥テトラヒドロフラン(60m
l)に加え、その後にシアノ酢酸メチル(5.4g、0.
055モル)のテトラヒドロフラン(10ml)中溶液
を加えた。最後に、α−ブロモ−p−クロロアセトフェ
ノン(11.0g、0.05モル)のテトラヒドロフラン
(50ml)中溶液を加えた。室温における3時間後
に、TLC(75/25ヘキサン類/酢酸エチル)は非
常に少量の出発物質を示した。反応混合物を次に50℃
に15分間加熱し、冷却し、そして濾過した。濾液を真
空中で濃縮すると油が得られ、それは希塩酸で処理した
時に固化した。上澄み液を傾斜させ、残渣を酢酸エチル
中に加え、そして乾燥した。処理すると、褐色のワック
ス状固体が残り(8.0g、64%粗収率)、それをメ
タノールから再結晶化させると、標記化合物が白色の固
体状で得られた(4.3g、融点75−79℃)。
【0047】微量分析1210ClNO3 計算値: C、57.27%;H、4.00%;N、5.
56%実測値: C、56.78%;H、4.01%;N、5.
03%実施例7 2−クロロ−5−(p−クロロフェニル)−ピロール−
3−カルボン酸メチルの製造
【0048】
【化22】
【0049】3−(p−クロロベンゾイル)−2−シア
ノプロピオン酸メチル(4.6g、0.018モル)を2
00mlのエーテルおよびクロロホルムの1:1混合物
中に溶解させた。次に塩化水素気体を溶液中に、TLC
(3:1ヘキサン類/酢酸エチル)が出発物質の不存在
を示すようになるまで、泡立たせた。気体の添加中、反
応混合物の温度を冷却により30℃以下に保った。反応
混合物を次に濾過して不溶性固体を除去し、それは標記
化合物であった(1.2g)。濾液を水で数回洗浄し
た。有機層を分離し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥
した。処理すると、3.2gの粘着性の固体が残り、そ
れを1,2−ジクロロエタン(30ml)と共に沸騰さ
せそして冷却時に濾過すると、さらに1.2gの標記化
合物が得られた。得られた標記化合物の合計重量は2.
4gであった(50%、融点228−232℃)。
【0050】微量分析129NO2Cl2 計算値: C、53.36%;H、3.36%;N、5.
18%実測値: C、53.23%;H、3.41%;N、5.
35%実施例8 2,4−ジクロロ−5−(3,4−ジクロロフェニル)−
ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0051】
【化23】
【0052】塩化スルフリル(1.8g)を2−クロロ
−5−(3,4−ジクロロフェニル)−ピロール−3−
カルボニトリル、エーテル(30ml)および酢酸(3
0ml)の0℃混合物に滴々添加した。0℃における2
時間の撹拌後に、反応混合物を氷−水スラリー中に注い
だ。冷たい混合物をヘキサンで希釈し、固体を集め、そ
して乾燥すると、標記化合物がベージュ色の固体状で得
られ(融点>200℃)、それは13C NMRスペクト
ル分析により同定された。
【0053】微量分析114Cl42 計算値: C、43.14%;H、1.31%;Cl、4
6.41%;N、9.15% 実測値: C、43.11%;H、1.52%;Cl、4
5.37%;N、8.88% 実施例9 2,4−ジクロロ−5−(3,4−ジクロロフェニル)−
1−(エトキシメチル)ピロール−3−カルボニトリル
の製造
【0054】
【化24】
【0055】カリウムターシャリー−ブトキシド(0.
62g、0.0055モル)およびテトラヒドロフラン
(50ml)の混合物に2,4−ジクロロ−5−(3,4
−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボニトリル
(1.3g、0.0043モル)を加え、その後にクロロ
メチルエチルエーテル(0.52g、0.0055モル)
を加えた。反応混合物を一夜撹拌した後に、TLC
(1:1ヘキサン類/酢酸エチル)は残存している出発
物質を示さず、そして反応物を真空中で濃縮した。水を
残渣に加えると、固体が得られ、それを集め、そして乾
燥すると、標記化合物が褐色の固体状で得られ(1.4
g、90%、融点106°−109℃)、それはIRお
よびNMRスペクトル分析により同定された。
【0056】微量分析1410Cl42計算値: C、46.15%;H、2.75%;N、7.
69%実測値: C、46.74%;H、2.72%;N、7.
42% 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0057】1.構造式
【0058】
【化25】
【0059】[式中、XはClまたはBrであり、Eは
CN、CO2RまたはCONRR1であり、RおよびR1
は互いに独立して、水素またはC1−C4アルキルであ
り、Lは水素、F、ClまたはBrであり、MおよびQ
は互いに独立して、水素、F、Cl、Br、I、CN、
NO2、CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルス
ルフィニル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zで
あり、ZはS(O)nまたはOであり、nは1または2の
整数であり、そしてR2は水素、F、CHF2、CHFC
lまたはCF3である]を有する2−ハロ−3−置換さ
れた−5−アリールピロール化合物の製造方法におい
て、構造式
【0060】
【化26】E−CH2−CN [式中、Eは上記の如くである]を有する置換されたア
セトニトリル化合物を溶媒の存在下で少なくとも約1モ
ル当量の塩基および少なくとも約1モル当量の構造式
【0061】
【化27】
【0062】[式中、X、L、MおよびQは上記の如く
である]を有する置換されたフェナシルハライド化合物
と反応させて構造式
【0063】
【化28】
【0064】[式中、E、L、MおよびQは上記の如く
である]を有する置換されたフェナシルアセトニトリル
化合物を得て、そして生成した該置換されたフェナシル
アセトニトリル化合物を過剰量のハロゲン化水素を飽和
させた溶媒中で反応させて該2−ハロ−3−置換された
−5−アリールピロール化合物を生成することを特徴と
する方法。
【0065】2.塩基が約1−3モル当量の量で存在し
ており、そして置換されたフェナシルハライド化合物が
約1−3モル当量の量で存在している、上記1の方法。
【0066】3.ハロゲン化水素が塩化水素または臭化
水素である、上記1の方法。
【0067】4.塩基がアルカリ金属C1−C6アルコキ
シド、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属炭酸塩また
はC1−C4トリアルキルアミンである、上記1の方法。
【0068】5.置換されたアセトニトリル化合物を塩
基および置換されたフェナシルハライド化合物と反応さ
せるために使用される溶媒が、塩素化された炭化水素、
テトラヒドロフラン、C1−C6アルコールおよびエーテ
ルからなる群から選択される、上記1の方法。
【0069】6.置換されたフェナシルアセトニトリル
化合物を過剰量のハロゲン化水素と反応させるために使
用される溶媒が、塩素化された炭化水素、テトラヒドロ
フラン、C1−C6アルコールおよびエーテルからなる群
から選択される、上記1の方法。
【0070】7.構造式
【0071】
【化29】
【0072】[式中、XはClまたはBrであり、Eは
CN、CO2RまたはCONRR1であり、RおよびR1
は互いに独立して、水素またはC1−C4アルキルであ
り、Lは水素、F、ClまたはBrであり、MおよびQ
は互いに独立して、水素、F、Cl、Br、I、CN、
NO2、CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルス
ルフィニル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zで
あり、ZはS(O)nまたはOであり、nは1または2の
整数であり、そしてR2は水素、F、CHF2、CHFC
lまたはCF3である]を有する2−ハロ−3−置換さ
れた−5−アリールピロール化合物の製造方法におい
て、構造式
【0073】
【化30】
【0074】[式中、E、L、MおよびQは上記の如く
である]を有する置換されたフェナシルアセトニトリル
化合物を過剰量のハロゲン化水素を飽和させた溶媒中で
反応させて該2−ハロ−3−置換された−5−アリール
ピロール化合物を生成することを特徴とする方法。
【0075】8.ハロゲン水素が塩化水素または臭化水
素であり、そして溶媒が塩素化された炭化水素、エーテ
ルおよびC1−C6アルコールからなる群から選択され
る、上記7の方法。
【0076】9.構造式
【0077】
【化31】
【0078】[式中、XはClまたはBrであり、Rは
水素またはC1−C4アルキルであり、Lは水素、F、C
lまたはBrであり、MおよびQは互いに独立して、水
素、F、Cl、Br、I、CN、NO2、CF3、C1
3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル
スルホニル、C1−C3アルキルスルフィニル、C1−C3
アルキルチオまたはR2CF2Zであり、ZはS(O)nま
たはOであり、nは1または2の整数であり、そしてR
2は水素、F、CHF2、CHFClまたはCF3であ
る]を有する化合物。
【0079】10.構造式
【0080】
【化32】
【0081】[式中、XはClまたはBrであり、Rお
よびR1は互いに独立して、水素またはC1−C4アルキ
ルであり、Lは水素、F、ClまたはBrであり、Mお
よびQは互いに独立して、水素、F、Cl、Br、I、
CN、NO2、CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アル
コキシ、C1−C3アルキルスルホニル、C1−C3アルキ
ルスルフィニル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2
Zであり、ZはS(O)nまたはOであり、nは1または
2の整数であり、そしてR2は水素、F、CHF2、CH
FClまたはCF3である]を有する化合物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 【化1】 [式中、 XはClまたはBrであり、 EはCN、CO2RまたはCONRR1であり、 RおよびR1は互いに独立して、水素またはC1−C4
    ルキルであり、 Lは水素、F、ClまたはBrであり、 MおよびQは互いに独立して、水素、F、Cl、Br、
    I、CN、NO2、 CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1
    3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルスルフィニ
    ル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zであり、 ZはS(O)nまたはOであり、 nは1または2の整数であり、そしてR2は水素、F、
    CHF2、CHFClまたはCF3である]を有する2−
    ハロ−3−置換された−5−アリールピロール化合物の
    製造方法において、構造式 【化2】E−CH2−CN [式中、 Eは上記の如くである]を有する置換されたアセトニト
    リル化合物を溶媒の存在下で少なくとも約1モル当量の
    塩基および少なくとも約1モル当量の構造式 【化3】 [式中、 X、L、MおよびQは上記の如くである]を有する置換
    されたフェナシルハライド化合物と反応させて構造式 【化4】 [式中、 E、L、MおよびQは上記の如くである]を有する置換
    されたフェナシルアセトニトリル化合物を得て、そして
    生成した該置換されたフェナシルアセトニトリル化合物
    を過剰量のハロゲン化水素を飽和させた溶媒中で反応さ
    せて該2−ハロ−3−置換された−5−アリールピロー
    ル化合物を生成することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 構造式 【化5】 [式中、 XはClまたはBrであり、 EはCN、CO2RまたはCONRR1であり、 RおよびR1は互いに独立して、水素またはC1−C4
    ルキルであり、 Lは水素、F、ClまたはBrであり、 MおよびQは互いに独立して、水素、F、Cl、Br、
    I、CN、NO2、 CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1
    3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルスルフィニ
    ル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zであり、 ZはS(O)nまたはOであり、 nは1または2の整数であり、そしてR2は水素、F、
    CHF2、CHFClまたはCF3である]を有する2−
    ハロ−3−置換された−5−アリールピロール化合物の
    製造方法において、構造式 【化6】 [式中、 E、L、MおよびQは上記の如くである]を有する置換
    されたフェナシルアセトニトリル化合物を過剰量のハロ
    ゲン化水素を飽和させた溶媒中で反応させて該2−ハロ
    −3−置換された−5−アリールピロール化合物を生成
    することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 構造式 【化7】 [式中、 XはClまたはBrであり、 Rは水素またはC1−C4アルキルであり、 Lは水素、F、ClまたはBrであり、 MおよびQは互いに独立して、水素、F、Cl、Br、
    I、CN、NO2、 CF3、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1
    3アルキルスルホニル、C1−C3アルキルスルフィニ
    ル、C1−C3アルキルチオまたはR2CF2Zであり、 ZはS(O)nまたはOであり、 nは1または2の整数であり、そしてR2は水素、F、
    CHF2、CHFClまたはCF3である]を有する化合
    物。
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