JPH0695123A - 電極基板の製造方法 - Google Patents

電極基板の製造方法

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JPH0695123A
JPH0695123A JP24381492A JP24381492A JPH0695123A JP H0695123 A JPH0695123 A JP H0695123A JP 24381492 A JP24381492 A JP 24381492A JP 24381492 A JP24381492 A JP 24381492A JP H0695123 A JPH0695123 A JP H0695123A
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JP
Japan
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substrate
substrate material
monomolecular
molecules
monomolecular layer
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Application number
JP24381492A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakajima
靖 中島
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の側縁に対して斜交する方向に沿って分
子が略一様に並んだ単分子膜をLB法により容易に形成
することが可能な電極基板の製造方法を提供する。 【構成】 長方形の基板材1′に設定した正方形の基板
領域AL 内に、透明電極5を基板材1′の側縁1′a,
1′aに所定の角度θで交差する方向に延在形成する。
この基板材1′をその側縁1′a,1′aが垂直となる
姿勢で支持したまま水槽10内の純水中に浸漬する。そ
して、水槽10の水面に配向膜材料の単分子層Aを展開
させ、この単分子層Aの表面圧を一定圧に保ちつつ基板
材1′を一定速度で引き上げ、単分子層Aを基板材1′
の透明電極5上に被着させる。これにより、分子mの配
向方向が略一様に電極延在方向dに対して角度θで斜交
する単分子膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LB(Langumuir-Bl
odgett) 法により形成された単分子積層膜を備えた電極
基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば液晶表示素子等の各種光学素子の
基板面に、分子配列方向が一方向に揃った単分子積層膜
を形成して配向膜等として用いることが知られており、
この単分子積層膜はLB法で形成される。LB法は、配
向膜や光学膜となる液状の材料物質を静水面上に展開し
て単分子層を形成させ、この単分子層を基板の表面に複
数層被着させて単分子積層膜を形成する方法である。
【0003】上述の単分子積層膜を配向膜として用いた
液晶表示素子は、対向配置した一対の基板の対向する各
内面夫々に、互いに交差する方向に延在する電極とこの
電極を覆って液晶分子を所定の方向に配向させる為の配
向膜とが形成され、これら一対の基板間には液晶材料が
封入されている。
【0004】図10は、上述のLB法を用いて配向膜を
形成する従来の方法を示している。同図において、ガラ
ス等からなる長方形の透明な基板aは、その上にITO
膜等からなる透明な電極bが基板aの両側縁a1,a1
に平行に延在形成され、ア−ムdにより支持されてい
る。水槽cには純水が満たされており、基板aはその両
側縁a1,a1が垂直となる姿勢にア−ムdで支持さ
れ、水槽c内の水中に垂直に浸漬される。
【0005】そして、水槽c内の水面上に配向膜材料と
しての例えばポリアミック酸誘導体化合物の液状物質を
滴下してその単分子層を形成し、基板aを一定速度で垂
直に引き上げながらその水面上の単分子層を基板a面に
被着させる。
【0006】これにより、基板a面にポリアミック酸誘
導体化合物の単分子層が形成され、この単分子層のポリ
アミック酸誘導体化合物の分子が基板aの引き上げ方向
に沿って一様に向きを揃えて並ぶ。
【0007】上記工程を繰り返して基板a面に単分子層
を複数積層し、そののちポリアミック酸誘導体化合物の
単分子層を熱処理によりイミド化することにより、ポリ
イミド主鎖が所定の方向にほぼ均一に配列する単分子膜
が得られる。この様にして得られた配向膜の分子配向方
向は、基板の引き上げ方向と略一致するから基板の両側
縁a1,a1に平行となる。
【0008】又、配向膜の分子配向方向を基板aの側縁
a1に対して所定の角度で斜交させる場合は、図8に示
す様に、基板aを側縁a1が垂直方向に対して所定の角
度θをなすようにア−ムdで保持し、この姿勢のまま垂
直に引き上げることによって単分子積層膜が形成され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
では、角度θを正確に確保する為に基板aの保持姿勢を
調整するのに手間がかかるという問題を有している。
又、図9に示す様に、単分子膜の分子mの向きが乱れる
という問題がある。
【0010】即ち、基板aの引き上げ方向に対する基板
の幅が変化する為に水面に展開した配向膜材料の分子の
流れが乱れ、基板に被着した分子mの配列方向が基板の
周辺部で乱れ、分子mが所定方向に均一に配列した配向
膜が得られない。この様に分子配向方向が乱れた配向膜
を用いた液晶表示素子は、液晶分子を均一に配向させる
ことができなくなり、表示品質の低下を招く。
【0011】本発明は、上述の問題点に着目してなされ
たものであって、分子が基板の側縁に対し斜交する方向
に略一様に並んだ単分子膜をLB法により容易に形成す
ることが可能な電極基板の製造方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の様な目
的を達成する為、透明電極が形成された基板上にラング
ミュア・ブロジェット法により前記基板の一辺と斜めに
交差する方向に分子が配列した単分子積層膜を形成する
電極基板の製造方法において、互いに平行な一対の縁を
有する多角形形状に形成された基板材に、この基板材の
互いに平行な前記一対の縁と斜めに交差する方向に延長
された透明電極を配設し、この基板材を平行な前記一対
の縁が垂直となる姿勢で支持したまま水中に浸漬し、配
向膜材料を水面に分散させた後、この基板材を垂直方向
に引き上げ、前記基板材の前記透明電極を配設した領域
を含む基板領域以外を除去することを要点とするもので
ある。
【0013】
【作用】この発明によれば、互いに平行な一対の縁を有
する多角形形状の基板材に、その縁と所定の角度で交差
する方向に複数配列した電極を形成し、これらの電極を
配設した領域を含む基板領域を形成し、この基板材をそ
の平行な一対の辺が垂直となる姿勢で支持したまま水中
に浸漬した後、単分子層が表面に展開された水中からそ
の基板材を垂直方向に引き上げるから、基板材の昇降動
作中において基板材と単分子膜との接触長さが常に一定
に保たれ、基板材に被着した単分子層の分子配列が全面
に亘り均一になる。その結果、単分子積層膜の分子が基
板材の昇降方向に沿って一様に並び、基板の全面に亘り
分子の配向方向が所望方向に均一に揃った配向膜を容易
に形成することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1乃至図
7を参照して説明する。この実施例は、液晶表示素子に
用いられる電極形成基板を製造する例である。
【0015】本発明の電極形成基板は、互いに平行に向
い合う一対の縁を有する多角形形状を有する基板材、即
ち、本実施例では長方形形状の基板材から形成される。
この基板材には、互いに平行な一対の縁と斜めに交差す
る方向に延長された複数の透明電極が互いに略平行に配
列されており、これらの透明電極の配設領域を包含し、
一辺が前記一対の縁と斜めに交差するように配置された
方形の基板領域が形成されている。この基板領域が形成
された基板材の表面には、以下に示すLB法によりポリ
イミド樹脂からなる単分子積層膜が形成される。
【0016】LB法による単分子積層膜の形成方法は、
水面上に展開した配向膜材料の単分子層を基板面に複数
層被着させる方法である。まず、図2に示すように、親
水性処理を施した基板材1′をその側縁1′a,1′a
が垂直となるようにア−ム13により支持して、その姿
勢のまま水槽10に満たされた純水11中に浸漬する。
【0017】次いで、水槽10内の水面上に、ポリアミ
ック酸誘導体化合物の希薄溶液を滴下してその単分子層
Aを展開させる。このポリアミック酸誘導体化合物の希
薄溶液は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとから
合成されるポリアミック酸を、NMPとベンザンとを
1:1の割合で混合した混合溶媒に溶解したポリアミッ
ク酸溶液と、同一溶媒を用いかつ同一濃度或いはそれよ
り濃い濃度の長鎖アルキルアミン溶液とを1:1の割合
で混合して得た溶液である。
【0018】上述の様な状態下で、図3に示す様に、水
面上を移動する移動バリア12を基板材1′の基板面へ
向けて移動させて水面上の単分子を密集させ、単分子層
Aの表面圧を一定圧(25dyn/cm) に調整したのち、単
分子層Aの表面圧を一定に保ちつつ基板材1′を一定速
度(2mm/min)で垂直方向vへ引き上げ、水面上の単分子
層Aを基板材1′の略全表面に被着させる。
【0019】この時、長方形の基板材1′を垂直方向へ
引き上げるから、単分子層Aと基板材1′表面とが接触
する領域は基板材1′の幅Wで一定であり、単分子層A
の基板材1′に付着する量も引き上げ方向に対してほぼ
均一であるので、図4に示す様に、基板材1′上に被着
した単分子層Aの分子mは、その引き上げ方向vつまり
基板材1′の側縁1′aに沿って一様に配列する。従っ
て、単分子層Aの分子mは、基板領域AL に形成された
透明電極5の延在方向dに対し、基板領域の全面に亘っ
て所定の角度θをなして配列する。
【0020】上述した単分子層Aの被着工程は、必要に
応じて複数回繰り返され、基板材1′上に単分子層Aが
所定の厚さに積層される。この膜被着工程において、単
分子層Aを展開させる水の温度は、水が凍らない範囲で
できるだけ低温に保つことが好ましい。
【0021】例えば、水槽10内の純水11を5〜10
℃に保持し、この状態で基板材1′に単分子層Aを被着
させればよい。これにより、水面上に展開する単分子層
Aの分子mの自由度が抑制され、単分子層Aの分子mの
向きが一定方向に略一様に揃った状態で基板材1′上に
付着する。その結果、基板材1′上に被着した単分子層
Aの分子mの配向をより一層均一に整えることができ
る。
【0022】この後、上述した単分子層Aの積層工程の
後、基板材1′上に形成されたポリアミック酸誘導体化
合物の積層膜を熱処理によりイミド化し、ポリイミド主
鎖が基板材1′の引き上げ方向vに沿って一様に配向し
たポリイミド配向膜を得る。
【0023】ポリイミド配向膜を形成した後は、図4に
示す基板材1′を基板領域AL の外形線に沿って切断
し、不要部分を除去する。これにより、図5に示す液晶
表示素子の基板1が得られる。
【0024】この様にして形成された基板1において
は、ポリイミド配向膜の分子mの配向方向が透明電極5
の延在方向に対しその略全域に亘って略一様に角度θを
なしており、このポリイミド配向膜の分子mの配向性
は、その薄膜のリタデ−ション及び光学的軸の方向を測
定することによって確認することができる。
【0025】そして、上記基板1は、図6に示す様に、
透明電極5と交差するように配置された対向する透明電
極6と配向膜8が被着形成された対向基板2と、所定の
間隙を隔ててシ−ル材3で接合し、これらの基板1,2
間に液晶材料4を封入して液晶表示素子が構成される。
なお、ここでは、一方の基板1に設ける配向膜7の形成
方法について説明したが、他方の基板2に設ける配向膜
8も同様に形成することができる。
【0026】次に、本発明の他の実施例について図7に
基づき説明する。図7に示す様に、本例の基板材14′
は平行に向い合う一対の縁14′a,14′aを有する
五角形をなしている。この基板材14′には、八角形の
基板領域AL が形成されている。そして、その基板領域
AL には透明電極15が前記基板材14′の互いに平行
な一対の縁14′a,14′aに対して所定角度θで交
差する方向dに沿って延在形成されている。
【0027】この様に構成した基板材14′を、ア−ム
13でその三角形部14′bを把持し、一対の平行に向
い合う縁辺14′a,14′aが垂直となるように支持
し、その支持姿勢のまま水槽10の純水11中に浸漬す
る。この場合、三角部14′bを水没させないようにす
る。以下、上記実施例と同一の方法で単分子層を基板材
表面に積層する。
【0028】本例の方法によっても、基板材14′に透
明電極15を所定方向に正確に延在形成することによ
り、分子軸が透明電極15の延在方向dと所定の角度θ
で交差する方向に一様に配列する配向膜を、容易に形成
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、本発明によ
れば、互いに平行な縁を有する多角形形状の基板材を用
い、この基板材にその平行な前記一対の縁に対して所定
の角度で交差する方向に延在する複数の電極が配設さ
れ、これら電極の配設領域を含む基板領域が形成され
る。
【0030】そして、この基板材を平行な前記一対の辺
が垂直となる姿勢で支持したまま少なくとも前記基板領
域が水没するまで水中に浸漬し、その水面に単分子層を
展開した後、この基板材を垂直方向に引き上げるから、
単分子層が基板材の引き上げと共に略一定量づつ均一に
付着し、基板領域の全面に亘り分子が引き上げ方向に沿
って略一様に並んだ配向性が均一な単分子膜を安定的に
形成できる。従って、分子が基板の縁に対して所定角度
で交差する方向に配列した単分子積層膜を容易に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において基板材に単分子層を
被着させる状態を示す正面図。
【図2】本発明の一実施例において基板材に単分子層を
被着させる状態を示す側面図。
【図3】本発明の一実施例において基板材に単分子層を
被着させる状態を示す斜視図。
【図4】本発明の一実施例における単分子層を被着され
た基板を示す平面図。
【図5】本発明の一実施例における液晶表示素子用に仕
上げた基板を示す平面図。
【図6】本発明の一実施例により製造された液晶表示素
子を示す断面図。
【図7】本発明の他の実施例において基板材に単分子層
を被着させる状態を示す正面図。
【図8】従来例としての配向膜形成方法を示す正面図。
【図9】従来例の配向膜形成方法により単分子層が被着
された基板を示す平面図。
【図10】他の従来例としての配向膜形成方法を示す正
面図。
【符号の説明】
1,2,14…基板 1′,14′…基板材 3…シ−ル材 4…液晶 5,6,15…透明電極 7,8…配向膜 10…水槽 11…純水 12…移動バリア 13…ア−ム A…単分子層 AL …基板領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極が形成された基板上にラングミ
    ュア・ブロジェット法により前記基板の一辺と斜めに交
    差する方向に分子が配列した単分子積層膜を形成する電
    極基板の製造方法において、 互いに平行な一対の縁を有する多角形形状に形成された
    基板材に、この基板材の互いに平行な前記一対の縁と斜
    めに交差する方向に延長された透明電極を配設し、この
    基板材を平行な前記一対の縁が垂直となる姿勢で支持し
    たまま水中に浸漬し、配向膜材料を水面に分散させた
    後、この基板材を垂直方向に引き上げ、前記基板材の前
    記透明電極を配設した領域を含む基板領域以外を除去す
    ることを特徴とする電極基板の製造方法。
JP24381492A 1992-09-11 1992-09-11 電極基板の製造方法 Pending JPH0695123A (ja)

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