JPH0695054B2 - トルクセンサ - Google Patents
トルクセンサInfo
- Publication number
- JPH0695054B2 JPH0695054B2 JP60289925A JP28992585A JPH0695054B2 JP H0695054 B2 JPH0695054 B2 JP H0695054B2 JP 60289925 A JP60289925 A JP 60289925A JP 28992585 A JP28992585 A JP 28992585A JP H0695054 B2 JPH0695054 B2 JP H0695054B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- torque sensor
- magnetic alloy
- torque
- shaped body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は非接触で軸のトルクを検出できるトルクセンサ
に関する。
に関する。
従来の技術 従来のトルクセンサを第3図に示す。図中1は軸、2は
磁歪を有する軟磁性合金、4はコイルである。軸1にト
ルクが伝わると、磁歪を有する軟磁性合金2中に歪が発
生し、透磁率が変化する。これをコイル4のインダクタ
ンス変化として検出する事によりトルクを検出できる
(例えば特開昭58−9034号公報)。
磁歪を有する軟磁性合金、4はコイルである。軸1にト
ルクが伝わると、磁歪を有する軟磁性合金2中に歪が発
生し、透磁率が変化する。これをコイル4のインダクタ
ンス変化として検出する事によりトルクを検出できる
(例えば特開昭58−9034号公報)。
発明が解決しようとする問題点 従来の構成のトルクセンサでは、軸に磁歪を有する軟磁
性合金を直接固着しているため、温度変化が生じると軸
と軟磁性合金の熱膨張差により、出力の温度変化が生
じ、この温度変化の挙動が軸の材質により大きく変化す
るため、軸の材質を変更すると回路的温度補償等を根本
的に変更する必要があった。本発明はそのような欠点を
除去するため、軸の材質に影響されず、つねに一定の温
特を示すトルクセンサを提供することを目的とする。
性合金を直接固着しているため、温度変化が生じると軸
と軟磁性合金の熱膨張差により、出力の温度変化が生
じ、この温度変化の挙動が軸の材質により大きく変化す
るため、軸の材質を変更すると回路的温度補償等を根本
的に変更する必要があった。本発明はそのような欠点を
除去するため、軸の材質に影響されず、つねに一定の温
特を示すトルクセンサを提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明によるトルクセンサは回転軸の表面上に、軸の軸
長さ方向に対し平行に配置された、少なくとも1つの磁
歪を有するアモルファス薄帯を丸めて形成した軟磁性合
金製棒状体の両端を、軸長さ方向に摺動可能になる様に
金属製支持体を介して軸に固着し、前記棒状体の外側に
一定空隙を介して、軸表面と同心円状にコイルを巻固し
た構造にしたものである。
長さ方向に対し平行に配置された、少なくとも1つの磁
歪を有するアモルファス薄帯を丸めて形成した軟磁性合
金製棒状体の両端を、軸長さ方向に摺動可能になる様に
金属製支持体を介して軸に固着し、前記棒状体の外側に
一定空隙を介して、軸表面と同心円状にコイルを巻固し
た構造にしたものである。
作 用 上記構成によれば軸と軟磁性棒状体の熱膨張差のうち、
軸の軸長さ方向の成分については、軟磁性棒状体の両端
固定部を摺動可能にする事で除去でき、かつ、垂直方向
については、軸磁性棒状体と金属製支持体との熱膨張差
のみによって決まり、軸材に影響されず、常に同じ温特
を示すトルクセンサを実現できる。
軸の軸長さ方向の成分については、軟磁性棒状体の両端
固定部を摺動可能にする事で除去でき、かつ、垂直方向
については、軸磁性棒状体と金属製支持体との熱膨張差
のみによって決まり、軸材に影響されず、常に同じ温特
を示すトルクセンサを実現できる。
実施例 第1図に本発明による一実施例を示す。図中1はFe系の
一般の軸である。2は、Fe系のアモルファス磁性合金薄
体を円柱形状になるように熱処理し巻きぐせをつけたも
のである。3は、45%Ni鋼よりなるドーナツ状のリング
であり、軸上に溶接してある。アモルファス磁性合金製
の円柱2は支持孔3aの部分に差し込んである。支持孔3a
の径は、アモルファス磁性合金製の円柱の径より、5%
程度小さくなっており、アモルファス磁性合金製円柱の
バネ性を利用して、ガタのないように固定されている。
4はコイルであり、検出回路5に接合してある。以上の
構成を有するトルクセンサにおいて、トルクが軸1に伝
わると、軸1がねじれ、このねじれによって磁歪を有す
る軟磁性合金2の透磁率が変化し、コイル4のインダク
タンスが変化する。これから、トルクの値を得ることが
できる。
一般の軸である。2は、Fe系のアモルファス磁性合金薄
体を円柱形状になるように熱処理し巻きぐせをつけたも
のである。3は、45%Ni鋼よりなるドーナツ状のリング
であり、軸上に溶接してある。アモルファス磁性合金製
の円柱2は支持孔3aの部分に差し込んである。支持孔3a
の径は、アモルファス磁性合金製の円柱の径より、5%
程度小さくなっており、アモルファス磁性合金製円柱の
バネ性を利用して、ガタのないように固定されている。
4はコイルであり、検出回路5に接合してある。以上の
構成を有するトルクセンサにおいて、トルクが軸1に伝
わると、軸1がねじれ、このねじれによって磁歪を有す
る軟磁性合金2の透磁率が変化し、コイル4のインダク
タンスが変化する。これから、トルクの値を得ることが
できる。
第2図aにトルク5Kgm下での温度特性を示してある。図
中実線は、軸材をSVS430とした時、破線は、42%Ni鋼を
軸材とした時の温特である。第2図bには、従来構成の
トルクセンサを用いた場合のものである。第2図b中実
線は、軸材がSUS430、破線が42%Ni鋼の場合である。図
から明らかなように、本実施例によるトルクセンサで
は、温特が軸材に影響されない。
中実線は、軸材をSVS430とした時、破線は、42%Ni鋼を
軸材とした時の温特である。第2図bには、従来構成の
トルクセンサを用いた場合のものである。第2図b中実
線は、軸材がSUS430、破線が42%Ni鋼の場合である。図
から明らかなように、本実施例によるトルクセンサで
は、温特が軸材に影響されない。
発明の効果 上記実施例より明らかなように本発明によれば、軸材の
材質に影響を受けず、常に一定の温度特性を示すトルク
センサが実現できるほか、軸長さ方向の応力に対し出力
が影響を受けないトルクセンサを実現できる。
材質に影響を受けず、常に一定の温度特性を示すトルク
センサが実現できるほか、軸長さ方向の応力に対し出力
が影響を受けないトルクセンサを実現できる。
第1図は本発明の一実施例によるトルクセンサの斜視
図、第2図はトルクセンサ出力の温度特性図、第3図は
従来のトルクセンサの斜視図である。 1……軸、2……アモルファス磁性合金、3……支持
部、4……コイル。
図、第2図はトルクセンサ出力の温度特性図、第3図は
従来のトルクセンサの斜視図である。 1……軸、2……アモルファス磁性合金、3……支持
部、4……コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若宮 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−32835(JP,A) 特開 昭57−211030(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】回転軸の表面上に、軸の長さ方向に対して
平行に配置された少なくとも1つの磁歪を有するアモル
ファス磁性合金薄帯を丸めて形成した軟磁性合金製棒状
体の両端を、軸長さ方向に摺動可能な状態で金属支持体
を介して軸に固着し 前記棒状体の外側に、一定空隙を介して軸表面と同心円
状にコイルを巻固し、トルクによる前記軸のねじれを前
記軸のインダクタンス変化として検出することを特徴と
するトルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60289925A JPH0695054B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60289925A JPH0695054B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | トルクセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62148821A JPS62148821A (ja) | 1987-07-02 |
JPH0695054B2 true JPH0695054B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=17749533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60289925A Expired - Fee Related JPH0695054B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695054B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3099680B2 (ja) * | 1995-02-13 | 2000-10-16 | 株式会社豊田自動織機製作所 | トルクセンサ及び歪み検出素子 |
JPH09145496A (ja) * | 1995-11-27 | 1997-06-06 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4414855A (en) * | 1981-06-01 | 1983-11-15 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Torque sensor |
JPS5932835A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-22 | Komatsu Ltd | トルクセンサ |
-
1985
- 1985-12-23 JP JP60289925A patent/JPH0695054B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62148821A (ja) | 1987-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |