JPH0694965A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH0694965A
JPH0694965A JP26971092A JP26971092A JPH0694965A JP H0694965 A JPH0694965 A JP H0694965A JP 26971092 A JP26971092 A JP 26971092A JP 26971092 A JP26971092 A JP 26971092A JP H0694965 A JPH0694965 A JP H0694965A
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JP
Japan
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lens barrel
barrel
cam
roller
fixed
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JP26971092A
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Jun Sugita
杉田  潤
Masahisa Tamura
田村  昌久
Toshimi Iizuka
俊美 飯塚
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない部品構成で、自由度の高い設計制約
で、モールド部品同志のカム構成によるズームレンズ鏡
筒の実現を可能とする。 【構成】 コロ軸6を介してコロ4が固定され凸カム部
2aに回動保持される為のカムオロワー部3aを有する
第1の移動鏡筒3と、この第1の移動鏡筒3のカムフォ
ロワー部3aを嵌合回動保持する凸カム部2aを一体成
形し、該第1の移動鏡筒3に固定される前記コロ4の貫
通逃げ部2bを有する第2の移動鏡筒2と、前記第1の
移動鏡筒3に固定される前記コロ4の嵌合するカム部1
aを有する案内筒1とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ、ビデオカメラ等
に用いられるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ鏡筒を構成するモールド部品にカ
ムを成形する場合、放射方向からの型抜きに対しアンダ
ーカットにならないようにカムにテーパーを設けること
が一般的に知られている。この場合、コロにもテーパー
を形成し、コロのテーパー部をカムのテーパー部に付勢
バネにより付勢させている。一つのレンズ系の中で2つ
のモールド部品のカムによる差分で、もう一つの移動群
を移動させようとする場合、図11に示すような移動群
構成が考えられる。
【0003】図11において51は案内筒であり、この
案内筒51はレンズ59を保持するレンズ鏡筒53を移
動させるためのテーパーカム51aを有する。52はレ
ンズ群60を保持し、不図示のカム筒、移動筒コロ等に
より直進駆動されることが可能な移動筒であり、この移
動筒52は上記レンズ鏡筒53を移動させるための差分
テーパーカム52aを有する。58はレンズ鏡筒53に
取付けたコロ軸、54,55はコロ軸58でレンズ鏡筒
53に取付けられ、それぞれテーパーカム51a、差分
テーパーカム52aに接するテーパーを有するテーパー
コロ、56,57はテーパーコロ54,55を付勢する
ための付勢バネである。
【0004】不図示のカム筒、移動筒コロ等により、移
動筒52が直進駆動されると、レンズ鏡筒53は2つの
テーパーカム51a,52aの交点に添って回転しなが
ら移動する。
【0005】次に移動筒52の差分テーパーカム52a
がカムの前後が別の成形型により成形される段違い前後
スライド抜きカムを有する場合の移動群構成を図12に
示す。前記図11と同一部分に同一符号を付して重複説
明を省略した図12において、61はレンズ群60を保
持し、不図示のカム筒、移動筒コロ等により直進駆動さ
れることが可能な移動筒であり、この移動筒61はレン
ズ鏡筒53を移動させるための差分カム61aが、カム
の前後が径位置をずらして別の成形型により成形された
段違い前後スライド抜きカムである。64はレンズ鏡筒
53に取付けられたコロ軸、62はコロ軸64によって
レンズ鏡筒53に取付けられたコロであり、このコロ6
2は移動筒61の差分カム61aと案内筒51のテーパ
ーカム51aに接する。63はコロ62のテーパー部を
案内筒51のテーパーカム51aに付勢するための付勢
バネである。
【0006】上記移動筒61が有するところの段違い前
後スライド抜きカムは、その成形方法の性質上、カム幅
が安定しないため、上記付勢バネ63はコロ62、コロ
軸64を介してレンズ鏡筒53をカムの基準となる面に
付勢する。
【0007】不図示のカム筒、移動筒コロ等により、移
動筒61が直進駆動されると、レンズ鏡筒53はテーパ
ーカム51a、差分カム61aの交点に添って回転しな
がら移動する。
【0008】近年、一眼レフカメラに取付けられる交換
レンズは、ズームレンズが主流となりつつあり、望遠比
は増大する傾向にある。そのため、レンズ構成上、第1
群レンズの繰出し量を大きくとり、望遠比を増大させる
ことが考えられる。しかしながら、レンズ鏡筒本体とし
ては、レンズ全長は、コンパクト性、携帯性を考える
と、今後ますます小さく、短くする方向にある。
【0009】また、現在はレンズ鏡筒内の電子化、数個
のレンズ駆動アクチュエータの搭載の必要なオートフォ
ーカス用レンズ鏡筒が重要視されてきているが、これは
レンズ鏡筒の軽簿短小化に反する。
【0010】図13は従来のオートフォーカス用レンズ
鏡筒の縦断面図を示すもので、中心線より下側がワイド
端状態、上側がテレ端状態を示している。図13におい
て、71は不図示のカメラ本体と接続されるマウント、
72はマウント71に固定されている固定筒、73は固
定筒72に固定され、光軸方向に延びた不図示の数本の
直進溝を有する案内筒、74は案内筒73の外周部に回
転可能に支持されたカム筒、75はカム筒74の外周面
に嵌合した直進筒、76は案内筒73の直進溝とカム筒
74に切られたカム溝とに係合し、外側面を直進筒75
にビス止めされている直進キー、77は直進筒75の前
側に係合、固定され、内周面にガラスを保持している第
1群鏡筒、78は直進筒75に固定され、フィルター等
の取付け部を有し、第1群鏡筒77が繰出した時にレン
ズ鏡筒内部が見えないように隠しているフィルター枠、
79は固定筒72に回転可能に支持されているズームリ
ング、80はズームリング79とカム筒74を接続して
いるズームキーである。このズームリング79の外周部
には、操作性向上のためのすべり止め部材(ゴムリン
グ)79aが巻きつけられている。81はレンズをオー
トフォーカス駆動するためのモーター部の位置を表し、
82はモーターを駆動するための電気回路基板、83は
後群レンズ及び後群鏡筒である。
【0011】以下、ワイド端からテレ端にかけてのレン
ズ鏡筒の動作を説明する。まず、ズームリング79をワ
イド端からテレ端に向かって回転させると、ズームリン
グ79の内側で係合されているズームキー80を通じ
て、カム筒74が案内筒73の外周部で回転する。する
と、カム筒74上のカム溝と案内筒73の案内溝の交角
により、直進キー76が光軸と平行に移動し、この直進
キー76に固定された直進筒75及び第1群鏡筒77、
フィルター枠78が同時に、光軸方向に移動してテレ状
態となる。
【0012】図14は他の従来のレンズ鏡筒を示す縦断
面図であり、図14において、91は1群レンズを保持
した1群鏡筒、92はフォーカスピン92aが固定され
2群レンズを保持した2群鏡筒、93は3群レンズを保
持した3群移動枠、94は4群レンズを保持した4群鏡
筒、95は5群レンズを保持した5群鏡筒である。
【0013】96は2群鏡筒92を嵌合保持しフォーカ
ス調整を行うためのカムを有するフォーカス環、97は
1群鏡筒91を保持する直進筒である。各群は案内筒9
8、カム筒99等に不図示のコロ、コロ軸により嵌合保
持されており、カム筒99に固定されるズームピン99
aを回転することにより、ズーム移動される。
【0014】100はズーム操作環、101はフォーカ
ス操作環であり、この両操作環100、101は固定筒
102に回動保持され、それぞれズームピン99a、フ
ォーカスピン92aに結合されている。103は直進筒
97に固定された前枠であり、テレンプ104により、
ズーム操作環100とのすき間をふさいでいる。
【0015】上記の構造では、ズーム操作で直進筒97
が作動する範囲において、フォーカスピン92a、ズー
ムピン99aの回転領域を確保するために、直進筒97
に大きな切欠きを設けていなければならず、この開口部
をふさぐ手段はなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テーパ
ーカム同志による移動筒構成の図11に示す従来例で
は、外側のテーパーカムのカム幅が広くなってしまい、
全体のカム配置などに対する制約が大きくなってしま
う。また、独立したコロや付勢バネなど部品点数が増
え、組立も困難になるという問題点もあった。
【0017】そして、移動筒のカムと段違い前後スライ
ド抜きカムによって成形し、付勢のためのバネを入れる
という移動筒構成の図12に示す従来例では、バネのた
めに部品点数が増え、またバネを配置するために設計上
の制約が生ずるという問題点があった。
【0018】図13に示すオートフォーカス用レンズ鏡
筒の従来例ではレンズ全長を決めるファクターとして光
学系の第1群鏡筒の位置によるものの他に、メカ構成上
の都合によるところの制約が大きい。例えば、 (a)ズームリング79の内径のカム溝とフィルター枠
78との嵌合部分が第1群鏡筒77の移動量分だけ必要
なこと。
【0019】(b)レンズ駆動用モーターを有している
ため、鏡筒内に繰り込んでくるフィルター枠78の長さ
に限界があること。
【0020】(c)第1群鏡筒77が最も繰り込んだ状
態でも、ズームリング79の先端よりも前側にフィルタ
ー枠78のフード取付溝のあること。
【0021】また、第1群鏡筒及びレンズは一般に経が
大きく重量もあるため、前側に大きく繰り出すほど、レ
ンズの重心が前側に移動するため、ある程度、幅広のズ
ームリング79がないと、持った時にバランスが悪くな
り、手ブレの原因となる。
【0022】図14の従来例のように、直進筒97が大
きく切欠かれたままだと、前枠103とズーム操作環1
00の間のテレンプ104の継目、あるいは摩耗した場
合のすき間などから迷光、または塵等が進入し、それが
光路中に及んでフレア、ゴースト等の悪影響を及ぼす可
能性が高い。また、前群の繰出し量の大きいレンズなど
では、前群のレンズの焦点距離が直進筒の開口部を通過
して、その外側にある部材までの距離と一致する可能性
があり、この場合、大陽光が直射した時などはその部材
が燃焼してしまうおそれがある。
【0023】本発明は上記のような問題点を解消したレ
ンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0025】(1)コロ軸を介してコロが固定され凸カ
ム部に回動保持される為のカムフォロワー部を有する第
1の移動鏡筒と、この第1の移動鏡筒のカムフォロワー
部を嵌合回動保持する凸カム部を一体成形し、該第1の
移動鏡筒に固定される前記コロの貫通逃げ部を有する第
2の移動鏡筒と、前記第1の移動鏡筒に固定される前記
コロの嵌合するカム部を有する案内筒とを備えたことに
より、第1の移動鏡筒が第2の移動鏡筒に設けられた凸
カム部と案内筒に設けられたカム部の合成された軌跡を
回転しつつ移動できるようになり、少ない部品構成と自
由度の高い設計制約で、モールド部品同志のカム構成に
よるズームレンズ鏡筒の実現を可能とする。
【0026】(2)回転操作する操作環と、直進動作を
する直進筒との間に回転・直進動作をする中間筒を設け
たことにより、第1群鏡筒の繰出し量を、ズームリング
と中間筒、かつ、中間筒とフィルター枠の間の繰出しに
より実現することができ、最もレンズが短くなった状態
でのメカスペースを小さくできる。かつ中間筒をズーム
操作部品の一部とすることにより、操作性の向上を図る
ことができる。
【0027】(3)開口部を有する移動部材と該開口部
を遮蔽する位置に存在する他の移動部材、あるいは固定
部材との間に、伸縮自在ならせん形状をしており、最大
伸長時にも、互いに隣合う部分が重なり合うように構成
された伸縮自在の遮光環を取付けたことにより、開口部
を有する前群の移動に応じて伸縮する伸縮自在の遮光環
が前群の開口部を遮蔽することができ、どのズーム域で
も開口部を遮蔽し、迷光、塵等による悪影響を防ぐこと
ができる。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。図1は請求項1の発明の実施例を示す要部の分解斜
視図、図2はその要部の縦断面図である。図1、図2に
おいて、3はレンズ系を構成する一つのレンズ群を保持
している第1の移動鏡筒であり、凸カムを嵌合保持する
カムフォロワー部3aとコロ軸6、バネ5を介してコロ
4を保持するための取付部3bを有している。
【0029】2はレンズ系を構成する別の一つのレンズ
群を保持している第2の移動鏡筒であり、上記第1の移
動鏡筒3のカムフォロワー部3aに嵌合保持される差分
の凸カム部2aと、第1の移動鏡筒3に固定されるコロ
4を逃げる貫通逃げ部2bを有している。この第2の移
動鏡筒2は案内筒1に嵌合保持され、不図示のカム筒、
コロ等により直進駆動される構造となっている。
【0030】また、案内筒1には第2の移動鏡筒2の貫
通逃げ部2bを通して第1の移動鏡筒3にコロ軸6、バ
ネ5を介して固定されたコロ4が嵌合するカム部1aが
設けられている。
【0031】上記の構成において、不図示のカム筒を作
動させることにより、第2の移動鏡筒が直進移動する
と、凸カム部2aと案内筒1のカム部1aにそれぞれ嵌
合回動保持されている第1の移動鏡筒3が、第2の移動
鏡筒2の凸カム部2aと案内筒1のカム部1aの合成さ
れた交点に添って回転しつつ移動する。
【0032】なお、本実施例では案内筒1のカム部1a
がモールド成形のためにテーパーカムとなっており、嵌
合するコロ4もテーパーコロであり、バネ5により付勢
されているが、上記カム部1aはカム切り加工をされた
垂直のカムであってもさしつかえない。 実施例2.図3は他の実施例を示す要部の分解斜視図で
あり、第1の移動鏡筒3に固定されるコロ4の逃げであ
るところの第2の移動鏡筒7の逃げ部7bが、凸カム部
7aと同様のカム形状の貫通逃げ部ではなく、鏡筒その
ものが大きく切欠かれている形状となっているもので、
その他の構成、作用は前述の実施例1と同様である。 実施例3.図4は請求項2の発明の実施例を示すレンズ
鏡筒の縦断面図である。図4において、11は不図示の
カメラ本体との接続のためのマウント、12はマウント
11に固定されているレンズ内固定部である固定筒、1
3は固定筒12に固定され、光軸方向にのびた数個の直
進溝をもつ案内筒、14は案内筒13の外周に嵌合しバ
ヨネット等により回転可能に支持されたカム筒、16は
カム筒14に作られた前群移動カムと固定筒12に設け
られた直進溝とによって位置決めされ、カム筒14の回
動により光軸方向に進退する直進キーであり、不図示の
止メビスによって直進筒15と結合されている。この直
進筒15の左端(前端)には、前群レンズを保持する前
群鏡筒17とフィルター、フードの取付部を有するフィ
ルター枠18が固定されている。24は内径側にメスヘ
リコイドを有する中間筒であり、フィルター枠18の外
周側に設けられた突起部に上記メスヘリコイドを嵌合さ
せて取付けられている。
【0033】また、中間筒24の外周側には突起が設け
られており、ズームリング19の内周の直進溝と嵌合す
る。このズームリング19は固定筒12の外周側先端部
に回動可能に支持されている。21はフォーカスレンズ
駆動用のアクチュエータであるが、本実施例では詳しい
説明は省略する。25,26は操作部材である中間筒2
4とズームリング19の外周部にそれぞれ貼付けたズー
ム操作上のスベリ止めとなるゴムリングである。20は
カム筒4に固定されたズームキーであり、ズームリング
19の内周面にある凹部に係合し、ズームリング19の
回動をカム筒14へ伝えている。
【0034】上記構成において、ズーミングの動作を説
明する。まず、ゴムリング25を持ってズームリング1
9を回転させると、その回転はズームキー20により直
接カム筒14に伝わる。このカム筒14には前群及び後
群レンズのズームによる移動カム溝が何本が切ってあ
り、また、案内筒13には何本かの直進溝が形成されて
おり、上記カム溝と直進溝の交点にコロがあり、このコ
ロが各鏡筒に固定されている。
【0035】前群の場合は、大きく繰出した時の倒れ防
止のために、直進溝との嵌合面を大きくとった直進キー
16を使用している。また、カム筒14の外周部に嵌合
している直進筒15は、止メビスにより直進キー16と
固定される。
【0036】前群鏡筒17は直進筒15に固定され、ま
た、フィルター枠18も直進筒15に固定されているた
め、ズーミングによって直進キー16、直進筒15、前
群鏡筒17、フィルター枠18は一体となって光軸方向
へ進退する。
【0037】フィルター枠18の突起部18aは、中間
筒24の内周面に設けられたヘリコイドねじ24aと係
合しており、また中間筒24の外周部突起24bは、ズ
ームリング19の内周面に設けられた直進溝19aと係
合し、光軸方向のみの進退ができる。
【0038】そこで、ズームリング19を回転させる
と、中間筒24には回転力のみが伝達され、直進筒15
の動いて行く方向と反対の方向に、直進筒15に対して
中間筒24が移動するようなヘリコイドねじ18a,2
4aとなっている。
【0039】今、ズームリング19の回転角をθとし
て、前群の繰出量をD1 とすると、ヘリコイドのリード
Lは、L<D1 ×360°/θであり、最も短く収納
(ワイド端側)させるには、L=(D1 ×360°/
θ)/2が良い。 実施例4.図5は請求項2の発明の他の実施例を示すレ
ンズ鏡筒の縦断面図であり、前記図4と同一部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。
【0040】前記実施例3では、フィルター枠18の突
起部18aと中間筒24の内周部のメスヘリコイド24
aによる係合のために、ズームリング19の回転量に比
例した中間筒24の繰出し量しか得られなかったが、本
実施例4では、図6に示すようにフィルター枠18の突
起部18aがコロ形状であり、中間筒24の内周面がカ
ム溝形状24bとなっているため、テレ端側での中間筒
24の繰出し量を抑え、ズームリング19との光軸方向
の移動のない、ズームリング19と一体として使用でき
る幅広ズームリングとすることができ、テレ端付近での
手ブレをなくし、安定した撮影を可能としている。ま
た、上記カム形状はどのような形状でもよく、使いやす
く設計すればよい。 実施例5.図7は請求項4の発明の実施例を示すレンズ
鏡筒の縦断面図、図8はその要部の分解斜視図である。
図7、図8において、27は1群レンズを保持した1群
鏡筒、28はフォーカスピン28aが固定され2群レン
ズを保持した2群鏡筒、29は3群レンズを保持した3
群移動枠、30は4群レンズを保持した4群鏡筒、31
は5群レンズを保持した5群鏡筒である。
【0041】32は2群鏡筒28を嵌合保持しフォーカ
ス調整を行うためのカムを有するフォーカス環、33は
1群鏡筒27を保持する直進筒である。各群は案内筒3
4、カム筒35等に不図示のコロ、コロ軸により嵌合保
持されており、カム筒35に固定されるズームピン35
aを回転することにより、ズーム移動される。
【0042】直進筒33は、ズーム操作により直進筒自
体が移動する範囲、フォーカスピン28a、ズームピン
35aの回転作動範囲を逃げるように開口部33aがあ
いている。また、固定筒36に回動可能に保持されたズ
ーム操作環37、フォーカス操作環38は、それぞれズ
ームピン35a、フォーカスピン28aに結合されてい
る。前枠39は直進筒33に固定され、テレンプ40に
よりズーム操作環37との隙間を塞いでいる。41はバ
ネ性金属材料、またはポリプロプレン、マイラーシート
等で作製されツヤ消し処理が施されている伸縮自在なら
せん形状をしている遮光環であり、一端を周縁に略等間
隔に設けられた取付部41aを介して固定部材である案
内筒34に取付け、他端を周縁に略等間隔に設けられた
取付部41bを介して移動部材である直進筒33に取付
けられており、図9の短縮状態から図10の最大伸長状
態に繰出したときにも、互いに隣合う部分が重なり合う
ように幅と巻数が設定されている。
【0043】上記の構成において、ズーミング操作によ
り直進筒33が繰出されると、その内側で遮光環41が
直進筒33に引張られて伸長するから、直進筒33の開
口部33aは常に遮蔽状態に保持され、迷光、塵等によ
る悪影響を受けることがない。
【0044】また、本実施例5では遮光環41の一端が
移動部材である直進筒33、他端が固定部材である案内
筒34に取付けられているが、開口部33aを塞ぐ効果
が得られれば、別の移動部材に取付けてもよいものであ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、凸カムとコロによるカム嵌合を合成した作動が
行えるように構成したので、少ない部品構成と、自由度
の高い設計制約で、モールド部品同志のカム構成による
ズームレンズ鏡筒の実現を可能にできる効果がある。
【0046】請求項2,3の発明によれば、フィルター
枠とズームリングの間に回転、直進動作する中間筒を設
けたので、以下のような効果が得られる。
【0047】(1)中間筒を用いることにより、ワイド
端側でコンパクトにまとめられ、かつ、テレ端側で大き
な繰出し量を実現できる。
【0048】(2)フィルター枠が回転しないので、偏
光フィルターが容易に使用できる。
【0049】(3)中間筒の外周部にゴムリングがまい
てあるため、大きく、重い前群が大きく繰出してレンズ
の重心が前に傾いても、ズームリングの前に中間筒が常
にのびてゆくため、ズーミング時のバランスがとりやす
く、操作性が向上する。
【0050】請求項4〜7の発明によれば、開口部を有
する移動部材、あるいは固定部材との間に、伸縮自在な
らせん形状をしており、最大伸長時にも互いに隣合う部
分が重なり合う遮光環を取付けるように構成したので、
どのズーム域でも開口部を遮蔽し、迷光、塵等による悪
影響を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1の発明の実施例を示す要部の分
解斜視図。
【図2】図2は図1の要部の縦断面図。
【図3】図3は他の実施例を示す要部の分解斜視図。
【図4】図4は請求項の発明の実施例を示すレンズ鏡筒
の縦断面図。
【図5】図5は他の実施例を示すレンズ鏡筒の縦断面
図。
【図6】図6は図5の一部の拡大平面図。
【図7】図7は請求項4の発明の実施例を示すレンズ鏡
筒の縦断面図。
【図8】図8は図7の要部の分解斜視図。
【図9】図9は短縮状態の遮光環を示す斜視図。
【図10】図10は最大伸長状態の遮光環を示す斜視
図。
【図11】図11は従来のレンズ鏡筒を示す一部の拡大
図。
【図12】図12は従来の他のレンズ鏡筒を示す一部の
拡大図。
【図13】図13は従来のオートフォーカス用レンズ鏡
筒の縦断面図。
【図14】図14は従来の他のレンズ鏡筒を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 案内筒 1a カム部 2 第2の移動鏡筒 2a 凸カム部 2b 貫通逃げ部 3 第1の移動鏡筒 3a カムフォロワー部 4 コロ 6 コロ軸 14 カム筒(操作環) 15 直進筒 24 中間筒 25,26 ゴムリング(すべり止め部材) 33 直進筒(移動部材) 34 案内筒(移動部材あるいは固定部材) 41 遮光環 41a,41b 取付部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロ軸を介してコロが固定され凸カム部
    に回動保持される為のカムフォロワー部を有する第1の
    移動鏡筒と、この第1の移動鏡筒のカムフォロワー部を
    嵌合回動保持する凸カム部を一体成形し、該第1の移動
    鏡筒に固定される前記コロの貫通逃げ部を有する第2の
    移動鏡筒と、前記第1の移動鏡筒に固定される前記コロ
    の嵌合するカム部を有する案内筒とを備えたことを特徴
    とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 回転操作する操作環と、直進動作をする
    直進筒との間に回転・直進動作をする中間筒を設けたこ
    とを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記中間筒の外周面にすべり止め用の部
    材を設けたことを特徴とする請求項2のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 開口部を有する移動部材と該開口部を遮
    蔽する位置に存在する他の移動部材あるいは固定部材と
    の間に伸縮自在ならせん形状をした遮光環を設け、この
    遮光環は最大伸長時にも互いに隣合う部分が重なり合う
    ように構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記遮光環がばね性材料で製作されてい
    ることを特徴とする請求項4のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記遮光環の巻き始め部と、巻き終わり
    部にそれぞれ少なくとも一つ以上の取付部を有し、少な
    くとも一つの取付部が移動部材に固定されることを特徴
    とする請求項4のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記遮光環はツヤ消し処理が施されてい
    ることを特徴とする請求項4のレンズ鏡筒。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047453A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Nitto Kogaku Kk 鏡筒
JP2014186225A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Canon Inc レンズ鏡筒および光学装置

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