JPH0694936A - 光導波路デバイスの位置合わせ装置 - Google Patents

光導波路デバイスの位置合わせ装置

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JPH0694936A
JPH0694936A JP4265556A JP26555692A JPH0694936A JP H0694936 A JPH0694936 A JP H0694936A JP 4265556 A JP4265556 A JP 4265556A JP 26555692 A JP26555692 A JP 26555692A JP H0694936 A JPH0694936 A JP H0694936A
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JP
Japan
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substrate
waveguide
light
incident
alignment
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JP4265556A
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English (en)
Inventor
Yutaka Iwasaki
豊 岩崎
Yasushi Oki
裕史 大木
Jun Iwasaki
純 岩崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単にかつ高精度に、光導波路デバイス入射
面と入射光スポットの相対的位置合わせを行うことがで
きる位置合わせ装置を提供する。 【構成】 被検基板1上には、光導波路デバイス(光ス
イッチング網3)が形成されていると共に、位置合わせ
用のダブルモード導波路4,5、ダブルモード導波路
4,5からの出射光を分岐させる導波路分岐手段6,
7、分岐された光をそれぞれ独立に検出する光検出1
2,13,14,15が設けられている。光検出器12
と13及び14と15の差信号出力に基づいて、光ファ
イバアレイ2と光導波路デバイス入射面との相対的な位
置ズレ量、ズレ方向が検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上に設けられた光
導波路デバイスとデバイスに入射させるべき入射光のス
ポットとを相対的に位置合わせするための装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】基板上に形成された光導波路デバイスを
動作させるあたっては、光導波路デバイスに光を入射さ
せる必要がある。その際、入射光を効率よく光導波路デ
バイス内に入射させるには、入射光スポットと光導波路
デバイスの入射面を適切な位置関係に配置する必要があ
る。ここで言う、適切な位置関係とは、入射光スポット
の界分布と光導波路デバイスの入射面近傍に立ち得る導
波モードの界分布の重なりが最も大きくなる位置関係の
ことである。
【0003】光導波路入射面近傍に立ち得る導波モード
の界分布は、理論上光導波路の形状と屈折率分布から正
確にまたは近似的に求めることができる。また、入射光
スポット内の界分布は正規分布に代表されるように一般
に対称であり、そのピーク位置は容易に知ることができ
る。従って、最も適切な両者間の位置関係は、それぞれ
の形状から予め知ることができる。
【0004】しかし、上記のように計算によって光導波
路デバイス入射面と入射光スポットの適切な位置関係を
求める方法は、光導波路デバイスの製造上の誤差などに
よって必ずしも適切な位置関係が得られないため実際に
は採用されておらず、従来においては次のような方法で
光導波路デバイス入射面と入射光スポットの位置合わせ
が行われている。
【0005】即ち、従来においては、入射光スポットと
光導波路デバイス入射面とを適切な位置関係に配置する
ために、入射光スポットを光導波路デバイスの入射面に
入射させた後、光導波路デバイスの出射端からの出射光
を光強度検出器で検出する構成をとっている。そして、
入射光スポット(入射光の光源)と光導波路デバイス入
射面との相対位置関係の調整を試行錯誤的に繰り返すこ
とによって、光検出器からの出力が最大となった位置関
係を適切な位置関係としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の位置合わせ方法では、次のような問題点がある。
即ち、入射光スポットと光導波路デバイス入射面との位
置関係を調整するにあたって、両者の位置関係が適切な
位置関係に対してどの方向にずれているのか不明である
ので、試行錯誤的に位置関係を補正しなければならず、
その操作は煩雑なものとなる。また、試行錯誤的に光検
出器からの出力が最大となる位置関係を決定する場合、
適切な位置関係を見落とす懸念もある。
【0007】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、簡単にかつ高精度に、光導波路デバイス入射面と入
射光スポットの相対的位置合わせを行うことができる光
導波路デバイスの位置合わせ装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の位置合わせ装
置は、被検基板上に形成された光導波路デバイスの入射
面と該入射面に入射させるべき入射光のスポットとを相
対的に位置合わせするための装置であって、上記の課題
を達成するために、前記被検基板又は該被検基板と一定
の位置関係にある位置合わせ用基板上に形成されたダブ
ルモード導波路と、前記光導波路デバイスに入射させる
べき入射光スポットと一定の位置関係を有し前記ダブル
モード導波路に入射させる光を射出する発光手段と、前
記ダブルモード導波路からの出射光を分岐させる導波路
分岐手段と、該導波路分岐手段により分岐された光をそ
れぞれ独立に検出する光検出手段とを備え、該光検出手
段からの信号に基づいて前記光導波路入射面と前記入射
光スポットの相対的な位置合わせを行うものである。
【0009】請求項2の位置合わせ装置は、前記ダブル
モード導波路の長さLは、該ダブルモード導波路中を伝
搬する0次モード光と1次モード光との完全結合長をL
cとするとき、L=m・Lc(mは自然数)となるよう
に構成されたものである。
【0010】請求項3の位置合わせ装置は、前記ダブル
モード導波路が形成されている前記被検基板又は位置合
わせ用基板が、電気光学効果を有する誘電体結晶からな
る基板で構成されたものである。
【0011】請求項4の位置合わせ装置は、前記ダブル
モード導波路が形成されている前記被検基板又は位置合
わせ用基板が、Si基板又は化合物半導体基板で構成さ
れ、前記光検出手段が前記Si基板又は化合物半導体基
板上にモノリシックに集積化されたものである。
【0012】請求項5の位置合わせ装置は、前記ダブル
モード導波路に、0次モード光と1次モード光との完全
結合長を調整するための電極が設けられたものである。
【0013】
【作用】本発明では、上述のように、光導波路デバイス
が形成されている被検基板又は被検基板と一定の位置関
係にある位置合わせ用基板上に、位置合わせ用のダブル
モード導波路を設けている。
【0014】このダブルモード導波路に入射する入射光
がダブルモード導波路の幅方向に対して強度または位相
の非対称性を有している場合、ダブルモード導波路内に
は、0次モードと1次モードが励起される。これらの2
つのモードはダブルモード導波路内でモード間干渉を起
こし、横方向にエネルギーが振動した光がダブルモード
導波路中に励起される。この振動の半周期は完全結合長
(以下Lcという)と呼ばれ、導波路の形状、屈折率分
布、導波する光の波長よって決定される。
【0015】そして、ダブルモード導波路の長さLがL
=Lc・(n/2)(但しnは整数)の時以外には、入
射光スポットの強度の非対称性の程度に応じて、分岐手
段によるダブルモード導波路射出光の分岐比が変化す
る。この分岐比の変化の量は、ダブルモード導波路の長
さLがLcの整数倍の時最も大きくなる。
【0016】一方、上記のダブルモード導波路の入射面
の幅方向に対して対称な強度分布を有する入射光スポッ
トが入射した場合、ダブルモード導波路内には0次モー
ドのみが励起されるので、上述のような光エネルギーの
振動は起こらない。そのためダブルモード導波路内を伝
搬した光は分岐手段で等分配される。
【0017】また、入射光スポットの強度分布の非対称
性はダブルモード導波路入射面に対して相対的なもので
あり、入射光スポット自身の形状は対称であっても、ダ
ブルモード導波路入射面の幅方向の中心に対して光スポ
ットの中心が横方向にずれていれば、入射光スポット内
に強度分布の非対称性がある場合と同様に分岐手段によ
る光の分岐比が変化する。
【0018】従って、長さLがほぼLcの整数倍である
ダブルモード導波路に入射する入射光スポットのダブル
モード導波路入射面中心からのズレ量は、分岐後の出射
光量をそれぞれ独立して検出することによって分岐比の
変化として知ることができる。また、分岐された光を検
出する2つの光検出器からの出力の差信号は、入射光ス
ポットのダブルモード導波路入射面中心からのズレの方
向によって、符号が逆転するので、これによってズレの
方向を知ることができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)次に図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は、第1実施例による位置合わせ装置
の構成を示す要部平面図である。図において被検基板1
上には、光ファイバーアレイ2に対して相対的に位置合
わせを必要とする4×4光スイッチング網3を含む光集
積回路が形成されているとともに、位置合わせ用のダブ
ルモード導波路4,5、このダブルモード導波路からの
それぞれの出射光を分岐する導波路分岐手段6,7、及
び導波路分岐手段に6,7により分岐されたそれぞれの
光を導波する導波路8,9と10,11が形成されてい
る。
【0020】また、光ファイバアレイ2には、ダブルモ
ード導波路4,5に光を入射させるための位置合わせ用
のファイバ20,21が設けられ、導波路8,9,1
0,11の射出端には、それぞれ導波路からの出射光量
を独立に検出する光検出器12,13,ならびに14,
15が設けられている。
【0021】以上のような構成において、光スイッチン
グ網3の導波路に光を入射させるための光ファイバ1
6,17,18,19及びダブルモード導波路4,5に
光を入射させるための光ファイバー20,21は図のよ
うにアレイ状に配置されており、各ファイバー間隔P
1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 は被検基板1上の光スイッ
チング網3の導波路及びダブルモード導波路4,5の入
射面中心の間隔と一致するように作製してある。これら
の光ファイバのうち、ダブルモード導波路4,5の入射
面に対面する光ファイバ20,21はシングルモードで
あり、そのコア径はダブルモード導波路4,5の入射面
の幅と同程度の大きさになっている。
【0022】本実施例では、被検基板1としてZカット
LiNbO3 基板を用いており、被検基板1上の光スイ
ッチング網3を構成する導波路、位置合わせ用のダブル
モード導波路4,5、導波路分岐手段6,7、及び導波
路8〜11は、被検基板1にTiを熱拡散することによ
って作製している。
【0023】また、光スイッチング網3を構成する導波
路上に設けられた電極27,28,29,30,31は
スパッタリングによって形成されたSiO2 薄膜上にA
lを真空蒸着することによって形成している。但し、こ
れらの材料および作製方法は本実施例に示したものに限
られるわけではなくそのほかの材料方法を用いて作製し
ても良いものである。
【0024】次に図2を参照して本実施例における位置
合わせ方法について具体的に説明する。図2は、前述し
た図1の一部を拡大したものである。図において、光フ
ァイバー20から出射した光は被検基板1上のダブルモ
ード導波路4の入射面32に入射する。
【0025】このとき、光ファイバー20の中心がダブ
ルモード導波路4幅の丁度中央に位置しない場合(図中
33,34で示す)、入射光の強度分布はダブルモード
導波路4の中心軸に対して非対称(図中35,36で示
す)となりダブルモード導波路4には0次および1次モ
ードの光が励振され、両モード間の干渉によってダブル
モード領域の幅方向に光パワーが振動する(図中37,
38で示す)。
【0026】本実施例では、ダブルモード導波路4の長
さは0次および1次モードの完全結合長LC のほぼ整数
倍となっているため、分岐手段6では光ファイバー20
とダブルモード導波路4幅の中心の間のズレ量に応じて
光が分配される。そのため、分岐後の光を導波するふた
つの導波路8,9の出力端に設けた光検出器12,13
からは異なった強度の信号が得られる。この信号強度の
差は、光ファイバー20の中心が図示しない移動手段に
よって移動されてダブルモード導波路4幅の中心に近づ
けられるにつれて小さくなる。そして、丁度中心に位置
したとき(図中39で示す)、ダブルモード導波路4に
は0次モードの光しか励起されないので、入射光は図中
40で示すようにふたつの導波路8,9に等分配され、
光検出器12,13の信号強度差は零となる。
【0027】さらに、光ファイバー20の中心がダブル
モード導波路4幅の中心に対して、近づいてきたときと
反対側に遠ざかると、再び入射光強度の分布は非対称と
なり、光検出器12,13出力信号の差は零ではなくな
り、かつ、その正負の符号は近づくときの逆となる。
【0028】上記の光検出器12,13の出力の差信号
と光ファイバー20の中心とダブルモード導波路4幅中
心間のズレ量の関係を模式的に示すと、図3のようにな
る。図において、縦軸は光検出器12,13の出力の差
信号強度を表し、横軸は光ファイバー20の中心とダブ
ルモード導波路4との中心間のズレ量を表しており、両
軸の交点はズレ量が零である位置を示している。
【0029】図にも示されるように、光検出器12,1
3のの差信号強度と符号から、光ファイバー20の中心
軸とダブルモード導波路4の幅中心との横方向のズレの
大きさと方向を知ることができる。
【0030】また、光ファイバー21とダブルモード導
波路5についても同様であることは言うまでもない。そ
して、光ファイバー20,21は光スイッチング網3の
導波路と対面する光ファイバ16〜19と一定の位置関
係にあり、ダブルモード導波路4,5は光スイッチング
網3と同じ被検基板1上にある。従って、光ファイバー
20,21とダブルモード導波路4,5の中心が一致す
る時に、光スイッチング網3を構成する導波路と光ファ
イバ16〜19の中心も一致する。
【0031】しかるに、本実施例の位置合わせ装置にお
いては、光検出器12,13の差信号強度、光検出器1
4,15の差信号強度に基づいて、差信号が零となるよ
うに被検基板1と光ファイバアレイ2の相対的な位置関
係を調整すれば、試行錯誤を繰り返すことなく、正確に
位置合わせを行うことができる。
【0032】また、本実施例では、位置合わせ用のダブ
ルモード導波路4,5を被検基板1の両端に設けている
ので、被検基板1と光ファイバーアレイ2は、被検基板
1の傾きを含めて正しく位置合わせを行うことができ、
これにより、光スイッチング網3の導波路入射面に光フ
ァイバ16〜19からの光を効率よく結合することがで
きる。
【0033】また、本実施例では、ダブルモード導波路
4,5の長さLを完全結合長LC の整数倍としている
が、L=LC ・(n/2)(nは整数)以外であれば、
必ずしもLC の整数倍でなくとも、光検出器12,1
3、及び14,15の差信号から光ファイバーアレイ2
と被検基板1のズレの大きさと方向を知ることができ
る。但し、ダブルモード導波路4,5の長さがLC の整
数倍であるとき最も高い検出感度が得られるので、ダブ
ルモード導波路4,5の長さはLC の整数倍であること
が好ましい。
【0034】その際、ダブルモード導波路4,5の長さ
LをLC の整数倍に設定したとしても製造上の誤差が生
じることが考えられるが、図1中のA又はBに示したよ
うにダブルモード導波路4,5に電極を設けて電圧を印
加することによって、ダブルモード導波路4,5長に合
わせてLC を変化させるようにしても良い。即ち、Aの
例では、ダブルモード導波路4を挟むように電極24,
26を設けるとともにダブルモード導波路4上に電極2
5を設け、電極24,26を接地し、電極25に所定の
電圧を印加する。また、Bの例では、ダブルモード導波
路4を挟むように電極22,23を設け、一方の電極2
3を接地し、他方の電極22に所定の電圧を印加する。
このようにすれば、ダブルモード導波路4の長さが厳密
にLC の整数倍でなくとも高い感度を得ることができ
る。
【0035】なお、上記の実施例では、光スイッチング
網を有する光集積回路と光ファイバーを結合する場合を
例にとって説明したが、これに限定されるものでないこ
とは言うまでもなく、本発明の位置合わせ装置は相対的
な位置合わせが必要な光デバイス同志の結合であれば、
適用できることは言うまでもない。
【0036】(実施例2)次に、図4を参照して、本発
明の第2実施例を説明する。本実施例では、本発明を光
導波路デバイスの検査に用いた例について説明する。
【0037】図において、被検基板41上には既知の間
隔で被検導波路デバイス42,43,44,45が形成
されている。さらに被検基板41上には被検導波路デバ
イス42および45にそれぞれ隣接してシングルモード
導波路46,47が既知の間隔で設けられている。シン
グルモード導波路46,47の入射端48,49にはレ
ンズ50を介してレーザダイオード51,52からの出
射光が結合されている。
【0038】一方、位置合わせ用基板55上には、被検
基板41上の被検導波路デバイス42,43,44,4
5と対応する導波路60,61,62,63が設けられ
ており、被検基板41と反対側の導波路60,61,6
2,63の入射面にはレーザーダイオード56,57,
58,59が設けられている。即ち、被検導波路デバイ
ス42,43,44,45にはレーザダイオード56,
57,58,59からの光が、導波路60,61,6
2,63を介して入射される。
【0039】また、位置合わせ用基板55上には、位置
合わせ用のダブルモード導波路74,75が設けてあ
り、ダブルモード導波路74,75の入射端76,77
とそれぞれ隣接する導波路の出射端78,79との間隔
は、被検基板41上のシングルモード導波路46,47
とそれぞれ隣接する被検導波路デバイス42,45との
間隔と相等しくなっている。
【0040】上記のダブルモード導波路74,75には
射出光を分岐するための分岐手段64,65が設けら
れ、この分岐手段64,65には分岐された光を導波さ
せるために各々に2本ずつの導波路70,71と72,
73が接続されている。そして、導波路70,71,7
2,73の各出射端には、独立して光を検出可能な光検
出器66,67,68,69が設けられている。
【0041】また、被検導波路デバイス42,43,4
4,45からの出射光を検出するための光検出器アレイ
80がレンズ50を介して被検導波路デバイス42,4
3,44,45に対面している。
【0042】上記のレーザダイオード51,52とシン
グルモード導波路46,47間の結合は厳密である必要
はなく、シングルモード導波路46,47の出射端5
3,54からの出射光が位置合わせ用基板55上のダブ
ルモード導波路74,75に入射され、光検出器66,
67,68,69によって、分岐手段64,65での分
岐比が求められれば良い。
【0043】上記のような構成において、被検基板41
を位置合わせ用基板55に対して図示しない移動手段に
よって接近させ、被検基板41上のシングルモード導波
路46,47から出射した光を位置合わせ用基板55上
のダブルモード導波路74,75にそれぞれ入射させ
る。このとき、シングルモード導波路46,47とダブ
ルモード導波路74,75の相対位置関係は実施例1と
全く同様な方法で光検出器66,67,68,69から
の出力に基づいて知ることができる。
【0044】従って、本実施例においては、光検出器6
6と67及び68と69の差信号が零となるように図示
しない移動手段で被検基板41を移動させ、シングルモ
ード導波路46,47をダブルモード導波路74,75
の中心に位置合わせすることが容易に達成される。この
とき被検基板41上の被検導波路デバイス42,43,
44,45と位置合わせ用基板55上の導波路60,6
1,62,63は適切な位置関係に配置されるることに
なる。
【0045】しかるに、本実施例の位置合わせ装置を用
いれば、被検基板41を次々に交換しても、被検基板4
1上の被検導波路デバイス42,43,44,45に対
して検査用の入射光を適切な位置で入射させることが容
易にできるため、検査時間を短縮することが可能とな
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の位置合わせ装置
は、位置合わせ用にダブルモード導波路を設けてこのダ
ブルモード導波路から射出される光を分岐し、分岐され
た光を独立に検出する構成となっているので、分岐比の
変化から光導波路デバイス入射面と入射光スポットの相
対的な位置のズレ量及びズレ方向を知ることができる。
従って、本発明によれば、入射光スポットと光導波路デ
バイス入射面との位置合わせを試行錯誤をくり返すこと
なく、容易に短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例による位置合わせ装置の構成
を示す模式的な平面図である。
【図2】図1の実施例における位置合わせ方法を説明す
るための説明図である。
【図3】図1の実施例における光検出器の差信号出力
と、入射光スポットとダブルモード導波路中心間のズレ
量の関係を示した概念図である。
【図4】本発明第2実施例による位置合わせ装置の構成
を示す模式的な平面図である。
【符号の説明】
1,41…被検基板、2…光ファイバーアレイ、4,
5,74,75…ダブルモード導波路、6,7,64,
65…導波路分岐手段、12,13,14,15,6
6,67,68,69…光検出器、50…レンズ、5
1,52,56,57,58,59…レーザダイオー
ド、55…位置合わせ用基板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検基板上に形成された光導波路デバイ
    スの入射面と該入射面に入射させるべき入射光のスポッ
    トとを相対的に位置合わせするための装置であって、 前記被検基板又は該被検基板と一定の位置関係にある位
    置合わせ用基板上に形成されたダブルモード導波路と、
    前記光導波路デバイスに入射させるべき入射光スポット
    と一定の位置関係を有し前記ダブルモード導波路に入射
    させる光を射出する発光手段と、前記ダブルモード導波
    路からの出射光を分岐させる導波路分岐手段と、該導波
    路分岐手段により分岐された光をそれぞれ独立に検出す
    る光検出手段とを備え、該光検出手段からの信号に基づ
    いて前記光導波路入射面と前記入射光スポットの相対的
    な位置合わせを行うことを特徴とする光導波路デバイス
    の位置合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記ダブルモード導波路の長さLは、該
    ダブルモード導波路中を伝搬する0次モード光と1次モ
    ード光との完全結合長をLcとするとき、L=m・Lc
    (mは自然数)であることを特徴とする請求項1の光導
    波路デバイスの位置合わせ装置。
  3. 【請求項3】 前記ダブルモード導波路が形成されてい
    る前記被検基板又は位置合わせ用基板は、電気光学効果
    を有する誘電体結晶からなることを特徴とする請求項1
    の光導波路デバイスの位置合わせ装置。
  4. 【請求項4】 前記ダブルモード導波路が形成されてい
    る前記被検基板又は位置合わせ用基板はSi基板又は化
    合物半導体基板からなり、前記光検出手段は前記Si基
    板又は化合物半導体基板上にモノリシックに集積化され
    たことを特徴とする請求項1の光導波路デバイスの位置
    合わせ装置。
  5. 【請求項5】 前記ダブルモード導波路には、0次モー
    ド光と1次モード光との完全結合長を調整するための電
    極が設けられたことを特徴とする請求項1の光導波路デ
    バイスの位置合わせ装置。
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