JPH06946Y2 - 定植パネルカバー - Google Patents

定植パネルカバー

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JPH06946Y2
JPH06946Y2 JP1990077554U JP7755490U JPH06946Y2 JP H06946 Y2 JPH06946 Y2 JP H06946Y2 JP 1990077554 U JP1990077554 U JP 1990077554U JP 7755490 U JP7755490 U JP 7755490U JP H06946 Y2 JPH06946 Y2 JP H06946Y2
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JP
Japan
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planting panel
panel cover
planting
culture solution
cultivated product
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JP1990077554U
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JPH0435755U (ja
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耕資 小出
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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    • Y02P60/216

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  • Hydroponics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、水耕栽培用栽培物保持器が組み付けられた水
耕栽培用定植パネルの上面に載置される定植パネルカバ
ーに関するものである。
〔従来の技術〕
植物を栽培する方法の一つに、土の代わりに培養液を用
いて、植物に必要な養分を補給する水耕栽培がある。こ
の水耕栽培には、一般に、栽培物の種子を保持して育苗
する水耕栽培用栽培物保持器(以下栽培物保持器と称す
る。)が用いられており、栽培物は、栽培物保持器が培
養液上に浮かべられた水耕栽培用定植パネル(以下定植
パネルと称する。)に組み付けられることで、所定の数
量単位で大量に育成されるようになっている。
この際、栽培物は、安定した湿度および温度等を有する
環境で育成されることが良好な生長を促進する上で望ま
しく、特に播種してから発芽するまでの期間中は、通
常、土の中に埋まっていることからも比較的に高湿度で
あることが望ましい。従って、従来、上記の期間中は、
第4図に示すように、定植パネル31・31に組み付け
られた栽培物保持器32…の上面に例えば布や塩化ビニ
ルシート等の定植パネルカバー33・33が被せられる
ようになっており、栽培物は、この定植パネルカバー3
3・33、栽培物保持器32…、および定植パネル31
・31とで形成された水分が容易に蒸発しない空間で栽
培されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の定植パネルカバー33・33
では、水耕栽培のスペース効率を向上させることが困難
になっている。
即ち、水耕栽培を行う敷地面積は、例えば建屋の大きさ
等の理由で制限されることが多く、水耕栽培は、スペー
ス効率の向上による省スペース化が望まれている。とこ
ろが、従来の定植パネルカバー33・33では、定植パ
ネルカバー33・33で形成される空間および栽培物の
根に水分を供給するため、各定植パネル31・31を培
養液34上に浮かべる必要がある。従って、この定植パ
ネルカバー33・33を用いた場合には、播種から出荷
に至る全ての段階で、栽培物を培養液34上で平面的に
育成することになり、この平面的な育成は、水耕栽培の
スペース効率の向上を困難にする要因になっている。
従って、本考案においては、播種してから発芽するまで
の期間中の栽培物を立体的に育成可能にすることで、水
耕栽培のスペース効率を向上させることができる定植パ
ネルカバーを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る定植パネルカバーは、上記課題を解決する
ために、栽培物を育成する開口部が形成された水耕栽培
用定植パネルに載置されるものであり、上記開口部に対
応した位置に配置され、下面が開口部に遊嵌可能である
と共に上面で培養液を保持可能な凹状部が形成されてい
ることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、定植パネルカバーには、定植パネ
ルの開口部に対応した位置に配置された凹状部が形成さ
れており、凹状部は、下面が開口部に遊嵌されるように
なっている。従って、定植パネルカバーが定植パネルに
載置された場合には、開口部と凹状部とで空間部が形成
されることになる。また、凹状部は、上面で培養液を保
持可能になっている。従って、培養液は、定植パネルカ
バーを定植パネルに載置した状態で積み重ねた場合で
も、凹状部に培養液を投入することで各定植パネルの開
口部の下方に位置することになる。これにより、空間部
は、開口部の下方に位置する培養液で栽培物の育成に適
した環境を得ることが可能になっている。
このように、定植パネルカバーは、定植パネルを積み重
ねた場合でも、栽培物の育成に適した環境を得ることを
可能にしており、播種してから発芽するまでの期間中の
栽培物を立体的に育成可能にすることで、水耕栽培のス
ペース効率を向上させることを可能にしている。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
本実施例に係る定植パネルカバーは、第3図に示すよう
に、水耕栽培用栽培物保持器(以下栽培物保持器と称す
る。)が組み付けられた水耕栽培用定植パネル1(以下
定植パネル1と称する。)の上面に載置されており、こ
の定植パネル1と定植パネルカバー12とを1組みとし
て複数組みが積層されるようになっている。
上記の定植パネル1は、例えば発泡ポリスチレン等で板
状に形成されており、培養液2上に浮かべられるように
なっている。この定植パネル1には、第1図および第2
図に示すように、栽培物保持器8を保持する複数の開口
部1aが形成されている。これらの各開口部1aは、定
植パネル1の表面から裏面にかけて連通されており、栽
培物保持器で保持された栽培物は、根が培養液2に到達
するようになっている。また、各開口部1aには、保持
部9・9が長手方向の両端部に形成されており、これら
の保持部9・9は、栽培物保持器8の底面および側面に
当接して栽培物保持器8を確実に保持するようになって
いる。
上記の保持部9・9で保持される栽培物保持器8は、栽
培物を保持する支持部材11と、この支持部材11の裏
面となる培養液2側に張設された保水性部材10とから
なっており、支持部材11には、栽培物の根を通過させ
て培養液2に到達させる複数の切欠部11a…が形成さ
れている。
また、定植パネル1に載置される定植パネルカバー12
は、例えば太陽光等の光が僅かに透過する程度の透過度
を有しており、カバー本体14と、このカバー本体14
の定植パネル1側となる面に貼設された保水性部材15
とからなっている。上記のカバー本体14は、例えば発
泡ポリスチレン等で形成されており、保水性部材15
は、保水性を有する例えば不織布、寒冷沙、または発泡
ポリウレタンフォーム等で形成されている。尚、定植パ
ネルカバー12は、上記の保水性部材15がカバー本体
14に貼設されていることが望ましいが必ずしも必要で
はなく、カバー本体14のみで構成されていても良い。
一方、上記の定植パネルカバー12には、培養液2を上
面で保持可能な凹状部12aが形成されている。この凹
状部12aは、定植パネル1の各開口部1aに対応した
位置に配置されており、下面が各開口部1aに遊嵌可能
に形成されている。そして、この凹状部12aは、開口
部1aに遊嵌された際に、底部が開口部1a内の栽培物
保持器8の底部よりも上方に位置するように形成されて
いる。これにより、定植パネルカバー12が載置された
定植パネル1には、上記の突設部12aが開口部1aに
遊嵌された際に、定植パネルカバー12と栽培物保持器
8と定植パネル1とで空間部13が形成されるようにな
っている。
また、定植パネルカバー12の重量は、栽培物の根が栽
培物保持器8を通過して培養液2へ生長する際に生じる
上方への力で押し上げられない程度で、且つ栽培物の根
が培養液2に到達して、ある程度生長した際に栽培物が
上方へ伸びる力で押し上げられる程度に設定されてい
る。これにより、栽培物の生長の程度は、最上層の定植
パネルカバー12が定植パネル1に当接しているか否か
で確認できるようになっている。
上記の構成において、定植パネルカバー12を用いた水
耕栽培の手順について以下に説明する。
先ず、栽培物の種子が栽培物保持器8に播種され、この
栽培物保持器8が定植パネル1の各開口部1aに組み付
けられる。この際、栽培物保持器8は、底面および側面
が保持部9・9に当接することで、充分に安定して保持
されたものになっている。
上記の栽培物保持器8の組み付けが完了すると、定植パ
ネルカバー12が定植パネル1の上面に載置され、定植
パネルカバー12が載置された状態で培養液2上に浮か
べられることになる。そして、この1組みの定植パネル
カバー12および定植パネル1で形成された空間部13
が第1層の栽培層とされることになる。
次いで、上記の定植パネルカバー12の全ての凹状部1
2aに培養液2が投入される。この後、上述の第1層の
栽培層を形成した手順と同一手順で、栽培物保持器8が
定植パネル1に組み付けられると共に、定植パネルカバ
ー12が載置されることになる。そして、上記の定植パ
ネル1が第1層の栽培層を形成する定植パネルカバー1
2の上面に、定植パネルカバー12の凹状部12aと定
植パネル1の開口部1aとが一致するように載置され、
この1組みの定植パネルカバー12および定植パネル1
で形成される空間部13が第2層の栽培層とされること
になる。
さらに、第2層の栽培層を形成した手順を繰り返して、
1組みの定植パネルカバー12および定植パネル1を積
み重ねることで、第3層および第4層の栽培層が形成さ
れることになる。そして、最終の栽培層を形成する定植
パネルカバー12には、培養液2を凹状部12aに投入
せず、定植パネルカバー12の重量のみが定植パネル1
に付与されるようにして、栽培物の成長状態を確認でき
るようにする。
次に、上記の手順で形成された各栽培層となる空間部1
3の状態について以下に説明する。
第1層の栽培層となる空間部13の下方には、定植パネ
ル1が培養液2上に浮かべられているため、培養液2が
存在することになる。また、第2層以上の栽培層となる
空間部13の下方には、定植パネルカバー12の凹状部
12aに保持された培養液2が存在することになる。こ
れにより、各層の栽培層となる空間部13の下方には、
かならず培養液2が存在することになり、各空間部13
には、培養液2から蒸発した水蒸気が栽培物保持器8の
切欠部11a…を介して侵入することになる。そして、
この水蒸気は、栽培物保持器8と定植パネルカバー12
とで形成された空間部13に滞留することになり、滞留
した水蒸気は、定植パネルカバー12の保水性部材15
に保持されると共に、栽培物保持器8の側壁部に結露し
て水滴となる。
上記の水滴は、側壁部を滑り落ちて栽培物保持器8の底
部に到達し、栽培物保持器8の下面に形成された保水性
部材10で保持される。これにより、空間部13には、
培養液2からの水蒸気により栽培物の生長にとって良好
な環境となる湿度が維持されることになる。
上記の空間部13で生長する栽培物の根は、栽培物保持
器8の切欠部1a…および切欠部11a…の下方に位置
する保水性部材10を通過して、それぞれの下方に位置
する培養液2に向かうことになる。この際、上記の根
は、切欠部11a…や保水性部材10に接触すること
で、栽培物保持器8を充分に通過できないまま、根の生
長と共に栽培物を上方へ押し上げてしまう場合がある。
この場合、上方へ押し上げられた栽培物は、定植パネル
カバー12の凹状部12aに当接する。ところが、最上
層を除いた空間部13で育成される栽培物は、定植パネ
ルカバー12が積層されているため、凹状部12aで充
分に押さえ付けられることになり、根が培養液2に到達
することになる。一方、最上層の空間部13で育成され
る栽培物は、定植パネルカバー12の重量が栽培物保持
器8を通過する際の根の生長で生じる上方への力で押し
上げられない程度に設定されているため、凹状部12a
で押さえ付けられ、根が培養液2に到達することにな
る。
培養液2に根が到達した栽培物は、茎や葉の生長が促進
される。この際、定植パネルカバー12の重量は、ある
程度生長した栽培物の上方へ伸びる力で押し上げられる
程度に設定されている。従って、栽培物の生長状態は、
最上層の空間部13を形成する定植パネルカバー12と
定植パネル1とが当接しているか否かを視認することで
確認できることになる。そして、定植パネルカバー12
が栽培物で押し上げられた場合には、空間部13での育
成が完了したとして、積層された定植パネル1…から各
定植パネルカバー…12が取り外された後、各定植パネ
ル1が培養液2上に浮かべられることになる。
このように、本実施例の定植パネル1および定植パネル
カバー12で水耕栽培を行った場合には、栽培物が所定
の段階に生長する期間である播種してから発芽するまで
の期間中を定植パネル1と定植パネルカバー12とを積
層した状態で栽培することが可能になっている。そし
て、この積層した状態は、栽培物を立体的に育成させる
ことで、所定の段階以降の栽培に要する面積をより広く
使用することを可能にすることになり、水耕栽培のスペ
ース効率を向上させることになっている。
〔考案の効果〕
本考案に係る定植パネルカバーは、以上のように、栽培
物を育成する開口部が形成された水耕栽培用定植パネル
に載置されるものであり、上記開口部に対応した位置に
配置され、下面が開口部に遊嵌可能であると共に上面で
培養液を保持可能な凹状部が形成されている構成であ
る。
これにより、定植パネルカバーを定植パネルに載置した
状態で積み重ねた場合でも、凹状部に培養液を投入する
ことで各定植パネルの開口部の下方に培養液を位置させ
ることが可能になり、この定植パネルの積み重ねが播種
してから発芽するまでの期間中の栽培物を立体的に育成
可能にすることで、水耕栽培のスペース効率を向上させ
ることを可能にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、本考案の一実施例を示すもので
ある。 第1図は、積層された定植パネルカバーおよび定植パネ
ルの縦断面を示す正面図である。 第2図は、積層された定植パネルカバーおよび定植パネ
ルの縦断面を示す側面図である。 第3図は、積層された定植パネルカバーおよび定植パネ
ルの斜視図である。 第4図は、従来例を示すものであり、定植パネルカバー
が載置された定植パネルの斜視図である。 1は定植パネル、8は栽培物保持器、9は保持部、10
は保水性部材、11は支持部材、12は定植パネルカバ
ー、12aは凹状部、13は空間部、14はカバー本
体、15は保水性部材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】栽培物を育成する開口部が形成された水耕
    栽培用定植パネルに載置されるものであり、 上記開口部に対応した位置に配置され、下面が開口部に
    遊嵌可能であると共に上面で培養液を保持可能な凹状部
    が形成されていることを特徴とする定植パネルカバー。
JP1990077554U 1990-07-20 1990-07-20 定植パネルカバー Expired - Lifetime JPH06946Y2 (ja)

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JP1990077554U JPH06946Y2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 定植パネルカバー

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JP1990077554U JPH06946Y2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 定植パネルカバー

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Publication Number Publication Date
JPH0435755U JPH0435755U (ja) 1992-03-25
JPH06946Y2 true JPH06946Y2 (ja) 1994-01-12

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ID=31620051

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JPH0435755U (ja) 1992-03-25

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