JPH0694635A - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置

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Publication number
JPH0694635A
JPH0694635A JP26655492A JP26655492A JPH0694635A JP H0694635 A JPH0694635 A JP H0694635A JP 26655492 A JP26655492 A JP 26655492A JP 26655492 A JP26655492 A JP 26655492A JP H0694635 A JPH0694635 A JP H0694635A
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JP
Japan
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defect
pattern
defect candidate
image signal
candidate
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Pending
Application number
JP26655492A
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English (en)
Inventor
Takao Kanai
孝夫 金井
Hitoshi Atsuta
均 熱田
Yoshiisa Sezaki
吉功 瀬崎
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過大な記憶容量を必要とせず、処理時間が短
く、しかもより実際に即した繊細な欠陥の判定を行う。 【構成】 画像信号PISの走査に同期して、欠陥候補
検出部100では特徴抽出法により、欠陥候補とその種
類を検出する。同時に、I/Fメモリ部301、302
の中の1つには、欠陥候補検出部100が注目する画素
の周辺領域の画像信号PISが、更新されつつ記憶され
る。欠陥候補が見いだされると、記憶されるI/Fメモ
リ301、302が切り替わる。同時に欠陥判定部20
0において、非同期的に時間をかけて、切り替わる直前
のI/Fメモリ301、302の1つを精密に検査し
て、欠陥候補が真性であるかどうかを吟味する。 【効果】 過大な記憶容量を必要とせず、処理時間が短
く、しかもより実際に即した繊細な欠陥の判定が実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプリント基板
の配線パターンの欠陥の検査に用いられるパターン検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の配線パターンなどの検査
を行う従来装置として、例えば、本出願人による特開平
4−194604号公報(従来例1)、「サーキットテ
クノロジー」第3巻第1号(1988年)第2頁〜第1
2頁;小田原ほか著(従来例2)、及び特開平3−85
742号公報(従来例3)などが知られている。従来例
1及び従来例2の技術は、いわゆる特徴抽出法に基づい
て欠陥を検出する。従来例3の技術は、比較法を用いて
検出した欠陥候補に対して、更に真の欠陥であるかどう
かを調べて判定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリント基板の配線パ
ターンにおいて、例えば図13に示すようなパターン1
が本来の幅よりも狭い部分であるパターン細り2を有し
ている場合に、パターン細り2におけるパターン1の幅
が極端に狭い図13(c)、及び幅はそれほど狭くはな
いがパターン1の長手方向にある程度以上長い図13
(b)の場合には欠陥とすべきであるが、幅の狭さ、長
手方向の長さともに甚大でない図13(a)の場合には
欠陥とすべきではない。また、パターン1が本来の幅よ
りも太い部分であるパターン太りを有している場合に、
パターン太りが欠陥であるかどうかは、パターン太り自
身の幅よりも、むしろパターン1に隣接する別のパター
ン1との間隔の大きさで判定するのが、より現実の要求
に即している。更に、配線パターンが電源ミックスパタ
ーンである場合などにおいて、例えばクリアランスホー
ルによるパターン細りは欠陥とすべきではない。
【0004】しかしながら従来例1及び従来例2の技術
は、上記の例のような現実的で繊細な判定の要求には応
えることができないという問題点を有していた。また、
従来例3の技術は、これらの要求に応えることは可能で
あるが、比較法では欠陥の種類を特定することができな
いので、欠陥候補を更に検査する際に欠陥候補の種類を
特定する前処理を必要とする。そのために従来例3の技
術では、検査の処理時間が長い上に、画像信号を記憶す
る記憶手段に過大な記憶容量を要するという問題点があ
った。
【0005】この発明は、従来の装置が有する上記の欠
点を解消することを目指したもので、過大な記憶容量を
必要とせず、処理時間は短く、しかもより実際に即した
繊細な欠陥の判定を行い得るパターン検査装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1に記載のパターン検査装置は、パターンを有する検査
すべき対象物の画像を読み取って得られる前記パターン
の画像を表現する画像信号に基づいて、前記パターンの
欠陥の有無を検査するパターン検査装置であって、
(a)前記画像信号を走査しつつ、当該画像信号に特徴
抽出法を適用して、前記パターンにおける欠陥候補をそ
の種類とともに検出する手段と、(b)前記画像信号が
表現する画像の中の前記欠陥候補を包含する所定の領域
を検査し、前記欠陥候補の種類毎にあらかじめ設定され
る所定の基準に基づいて、前記欠陥候補が欠陥であるか
どうかを判定する手段と、を備える。
【0007】更にこの発明にかかる請求項2に記載のパ
ターン検査装置は、請求項1に記載のパターン検査装置
であって、(c)所定の大きさの画像を表現する画像信
号を記憶する複数の記憶手段と、(d)前記手段(a)
による前記画像信号の走査に伴って、前記複数の記憶手
段の1つを選択して前記走査の位置を包含する前記所定
の大きさの画像領域を表現する前記画像信号の部分を更
新しつつ記憶させ、前記欠陥候補が検出される毎に、前
記複数の記憶手段の別の1つを選択して、前記画像信号
の部分を更新しつつ記憶させる手段と、を更に備え、前
記手段(b)が検査する前記所定の領域は、前記複数の
記憶手段の中の、前記欠陥候補が検出されるまで手段
(d)によって選択されていた1つが記憶する前記画像
信号の部分である。
【0008】
【作用】この発明におけるパターン検査装置は、欠陥候
補の有無を検査した後に、欠陥候補の種類毎に設定され
た基準にもとづいて、欠陥候補が欠陥であるかどうかを
更に判定するので、現実的で繊細な欠陥の判定が行われ
る。更に欠陥候補の検査は特徴抽出法によって行われる
ので、欠陥候補の種類を容易に特定することができる。
このため、過大な記憶容量の記憶手段を必要とせず、し
かも短時間で欠陥の判定が行い得る(請求項1及び請求
項2)。
【0009】この発明におけるパターン検査装置は、更
に複数の記憶手段を備えており、欠陥候補の検査の過程
における走査に伴って、記憶手段の1つに逐次走査位置
を含む所定領域の画像を記憶する。欠陥候補が検出され
ると、この画像をもとに欠陥の判定が行われるので、検
査対象全体の画像を記憶する記憶手段を要せず、記憶手
段の容量を小さくできる。更に、欠陥の判定と同時に、
別の記憶手段に逐次走査位置の近傍の画像が継続して記
憶されるので、欠陥候補の検査を欠陥の判定と並行して
行い得る。このため検査に要する時間を更に短縮できる
(請求項2)。
【0010】
【実施例】
[1.全体構成]この発明の一実施例におけるパターン
検査装置10の全体構成を示す概略ブロック図を図1に
示す。被検査対象物であるプリント基板の主面上を主及
び副走査方向へ順次走査しつつ、画素毎にその画像を読
み取って得られ、その主面上に形成された配線パターン
の画像を表現する2値化信号である画像信号PISが、
画素毎に逐次パターン検査装置10へ入力される。画像
信号PISは配線パターンに対応する画素では、例えば
値”1”を有し、そうでない画素では値”0”を有す
る。欠陥候補検出部100は遅延部400を介して画像
信号PISを受け取り、画像信号PISを2次元的に展
開した上で、特徴抽出法に基づいて欠陥候補をその種類
と共に検出する。欠陥候補の種類はパターン細り、パタ
ーン太り、スペースエラー、ピンホール、及びパターン
残りの5種類である。
【0011】画像信号PISは、同時にライン展開部4
10にも入力され、ここで画像信号PISは副走査方向
に沿って線状に展開された後、I/Fメモリ部300が
有する2つのI/Fメモリ301、302のいずれか一
方へ記憶される。スイッチ回路420はこれらの間に介
在して、画像信号PISをI/Fメモリ301、302
の何れか一方へ振り分ける。I/Fメモリ301、30
2は、主及び副走査方向に所定の範囲で2次元的に展開
した形で、画像信号PISを記憶する。遅延部400
は、欠陥候補検出部100における画像信号PISの中
の注目画素と、I/Fメモリ301又は302の中の画
像信号PISの中心画素とが、同時刻において常に一致
するように、画像信号PISが欠陥候補検出部100へ
供給されるタイミングを調整する。このため、欠陥候補
検出部100において欠陥候補が検出されたときには、
当該欠陥候補はI/Fメモリ301又は302に記憶さ
れる画像信号PISの中心画素に位置している。
【0012】欠陥候補検出部100は、欠陥候補を検出
すると、欠陥候補の存在とその種類とを表現した検出信
号を欠陥判定部200のCPU201へ送信する。これ
らの検出信号はI/Fメモリコントローラ430へも送
信され、I/Fメモリコントローラ430は検出信号を
受け取ると、スイッチ回路420へ制御信号を供給し、
スイッチ回路420を切り替えて、それまでとは別の一
方のI/Fメモリ301又は302へライン展開部41
0を接続する。これにより、それまで接続されていたI
/Fメモリ301又は302の記憶内容は更新されず保
持され、新たに選択されたI/Fメモリ301又は30
2には、その後継続して画像信号PISが入力される。
欠陥候補検出部100にも同様に継続して画像信号PI
Sが供給され、欠陥候補検出部100は新たな欠陥候補
の検査を継続する。これと同時に、欠陥判定部200は
ROM202に書き込まれた所定のプログラムに従っ
て、スイッチ回路420が切り離したI/Fメモリ30
1又は302に記憶される画像信号PISを検査し、欠
陥候補が真の欠陥であるかどうかを吟味し判定する。
【0013】欠陥候補検出部100は、ソフトウェアの
搭載なしでハードウェアのみで構成される。このため、
欠陥候補検出部100では、画像信号PISが画素毎に
入力されるのに同期して高速で処理が進行する。I/F
メモリ部300も高速での書き込みが可能な半導体メモ
リ(RAM)で構成される。すなわち、欠陥候補の検出
は高速の同期処理で行われ、欠陥候補が見つかった後の
真の欠陥であるかどうかの判定は、ソフトウェアを搭載
した欠陥判定部200で時間をかけて注意深く行われ
る。同時に、次の新たな欠陥候補の検出は、非同期的な
欠陥判定部200の処理と並行して続行される。
【0014】欠陥判定部200は、CPU201、RO
M202の他に、検出信号等を一時保持するRAM20
3、欠陥候補検出部100との間のインタフェイスであ
るI/O204、外部のホストコンピュータとのインタ
フェイスであるI/O205を備えている。
【0015】[2.欠陥候補検出部] <2−1.回路構成>図2は欠陥候補検出部100の内
部回路図である。2次元展開部101は画像信号PIS
を、所定の範囲で2次元的に展開して、ライン信号L1
〜L4 及び注目画素信号P0 を出力する。図3は、ライ
ン信号L1 〜L4 に対応し、上記所定の範囲(欠陥候補
検査範囲)PDの中で主走査方向MS及び副走査方向S
Sに配列する画素の列、並びに注目画素信号P0 に対応
する画素を模式的に示す。逐次新たな走査位置に対応し
た画像信号PISが入力されるのに同期して、欠陥候補
検査範囲PDは、プリント基板の主面上を逐次主及び副
走査方向MS、SSに移動する。これにより、プリント
基板の全体を検査することができる。
【0016】これらのライン信号L1 〜L4 は、プライ
オリティエンコーダ102〜105にそれぞれ入力され
る。プライオリティエンコーダ102は、ライン信号L
1 において、注目画素信号P0 から遠ざかる方向に注目
画素信号P0 の値と同一の値が継続する画素(注目画素
信号P0 を除く)の個数(継続幅)LD1 を出力すると
ともに、ライン信号L1 の全てが注目画素信号P0 と同
一の値であるときにはフラグLA1 に値”1”を出力
し、そうでない場合には値”0”を出力する。他のプラ
イオリティエンコーダ103〜105も同様に、継続幅
LD2 〜LD4 、及びフラグLA2 〜LA4 を出力す
る。
【0017】加算器106は継続幅LD1 とLD2 に更
に値”1”を加える演算を行い、演算結果に対応する信
号を出力する。加算器107も同様に、継続幅LD3 と
LD4 と値”1”を加算し出力する。マルチプレクサ1
14〜117は、値”1”が入力される選択信号C1 又
はC2 に応答して、それぞれ入力信号D1 又はD2 を選
択して出力する。比較器118〜124は、入力信号A
とBの値を互いに比較して、不等式が成立すると値”
1”を出力し、成立しなければ値”0”を出力する。
【0018】<2−2.パターン太り、細り候補の検出
>以上のように構成される欠陥候補検出部100は、つ
ぎのように動作する。図4〜図6は、欠陥候補検出部1
00に関する動作説明図である。以下の図において、画
像信号PISが値”1”を有する領域、すなわちパター
ン1が存在する部分を表現する画像領域にはハッチング
を施し、そうでない領域にはハッチングなしで描画す
る。副走査方向SSの方向に配置される配線パターン1
(図面上で副走査方向SSを横方向としており、便宜的
に以下、横パターンと呼ぶ)が欠陥候補検査範囲PDの
中に入って、しかも注目画素信号P0 がパターン1の中
に含まれるとき、ライン信号L1 〜L4 及び注目画素信
号P0 の値は、図4(a)に示すとおりとなる。このと
き、注目画素信号P0 の値は”1”であり、フラグLA
1 、LA2 は1、フラグLA3 、LA4 は0である。こ
のため、AND回路108〜113の中で、AND回路
108のみが値”1”を出力する。すなわち、AND回
路108の出力信号PTYは、横パターンを検査中であ
ることを表示する。マルチプレクサ114は、出力信号
PTYの指示に基づいて、加算器107の出力を選択し
て出力する。従って、出力信号WPTはパターン幅LD
3 +LD4+1を表現する。
【0019】主走査方向MSの方向に配置される配線パ
ターン1(図面上で主走査方向MSを縦方向としてお
り、便宜的に以下、縦パターンと呼ぶ)に中に、注目画
素信号P0 がパターン1の中に入ったとき、ライン信号
L1 〜L4 及び注目画素信号P0 の値は、図4(b)に
示すとおりとなる。このとき、AND回路109のみが
値”1”を出力する。すなわち出力信号PTXは縦パタ
ーンを検査中であることを表示する。マルチプレクサ1
14は、出力信号PTXの指示に基づき、パターン幅L
D1 +LD2 +1に相当する加算器106の出力を、出
力信号WPTとして選択する。
【0020】比較器120はパターン幅WPTを所定の
基準値WPTmax と比較して、パターン幅WPTの方が
大きければ、値”1”を出力し、その結果検出信号LF
Cに、パターン太り欠陥候補の存在を意味する値”1”
が出力される。比較器121は、パターン幅WPTを所
定の基準値WPTmin (ただしWPTmin <WPTmax
)と比較して、パターン幅WPTの方が小さければ、
値”1”を出力し、その結果パターン細り欠陥候補の存
在を表現すべく、検出信号LTCに値”1”が出力され
る。
【0021】<2−3.スペースエラー候補の検出>配
線パターン1同士の副走査方向SSの方向に沿った隙間
(図面上で副走査方向SSを横方向としており、便宜的
に以下、横スペースと呼ぶ)の中に注目画素信号P0 が
入ったとき、ライン信号L1 〜L4 及び注目画素信号P
0 の値は、図5(a)に示すとおりとなる。このとき、
AND回路110のみが値”1”を出力する。すなわち
出力信号SPYは横スペースを検査中であることを表示
する。マルチプレクサ115は、出力信号SPYの指示
に基づき、スペース幅LD3 +LD4 +1に相当する加
算器107の出力を、出力信号WSPとして選択する。
【0022】同様に、図5(b)に示すように、主走査
方向MSの方向に沿った隙間(図面上で主走査方向MS
を縦方向としており、便宜的に以下、縦スペースと呼
ぶ)の中に注目画素信号P0 が入った時には、AND回
路111のみが値”1”を出力し、出力信号SPXは縦
スペースを検査中であることを表示する。マルチプレク
サ115は、出力信号SPXの指示に基づき、スペース
幅LD1 +LD2 +1に相当する加算器106の出力
を、出力信号WSPとして選択する。
【0023】比較器122はスペース幅WSPを所定の
基準値WSPmin と比較して、スペース幅WSPの方が
小さければ、値”1”を出力し、その結果スペースエラ
ー欠陥候補に対応する検出信号SPCに値”1”が出力
される。
【0024】<2−4.過大ピンホール候補の検出>パ
ターン1の中に空洞(ピンホール)があって、その中に
注目画素信号P0 が入ったとき、ライン信号L1 〜L4
及び注目画素信号P0 の値は、図6(a)に示すとおり
となる。このとき、フラグLA1 〜LA4 のいずれもが
値”0”であり、注目画素信号P0 は値”0”となる。
このため、AND回路112のみが値”1”を出力す
る。比較器118は、ピンホールの横径であるLD1 +
LD2 +1と、縦径であるLD3 +LD4 +1とを比較
し、値の小さい方を選択すべくマルチプレクサ116へ
選択信号を供給する。すなわち、マルチプレクサ116
は、ピンホールの横径と縦径の中で小さい方の径の値
を、出力信号WPNとして選択する。比較器123では
この最小径WPNを所定の基準値WPNmax と比較し
て、最小径WPNが大きければ、値”1”を出力し、そ
の結果過大ピンホール候補の存在を表現すべく、検出信
号PNHに値”1”が出力される。
【0025】<2−5.過大パターン残り候補の検出>
スペースの領域の中に不要なパターン(パターン残り)
があって、その中に注目画素信号P0 が入ったとき、ラ
イン信号L1 〜L4 及び注目画素信号P0 の値は、図6
(b)に示すとおりとなる。このとき、フラグLA1 〜
LA4 のいずれもが値”0”であり、注目画素信号P0
は値”1”となる。このため、AND回路113のみが
値”1”を出力する。比較器119は、パターン残りの
横径であるLD1 +LD2 +1と、縦径であるLD3 +
LD4 +1とを比較し、値の小さい方を選択すべくマル
チプレクサ117へ選択信号を供給する。すなわち、マ
ルチプレクサ117は、パターン残りの横径と縦径の中
で小さい方の径の値を、出力信号WPCとして選択す
る。比較器124ではこの最小径WPCを所定の基準値
WPCmax と比較して、最小径WPCが大きければ、
値”1”を出力し、その結果過大パターン残り候補に対
応する検出信号PTCに値”1”が出力される。
【0026】以上のように、パターン太り、細り、スペ
ースエラー、過大ピンホール、及び過大パターン残りの
各欠陥候補の検出に対応して、それぞれLFC、LTC
等の検出信号が値”1”を持つ。更に、パターン太り、
細り、及びスペースエラーに関しては、パターン又はス
ペースが横方向(副走査方向SS)に沿ったものか、縦
方向(主走査方向MS)かを指示する信号も同時に出力
される。すなわち、この実施例の欠陥候補検出部100
は、欠陥候補の存在を検出するだけでなく、その種類を
も容易に特定する。しかも、欠陥候補検出部100はハ
ードウェアのみで構成されており、入力される画像信号
PISがプリント基板の表面を走査するのに同期して、
高速で処理を行う。
【0027】なお、上述の諸基準値は、ホストコンピュ
ータから欠陥判定部200を介して、欠陥候補検出部1
00へ供給されるので、ホストコンピュータに備わる入
力装置によって、その値は検査対象物に応じて適宜設定
することができる。
【0028】[3.欠陥判定部]欠陥候補検出部100
において、欠陥候補が検出され、いずれかの検出信号に
値”1”が送出されると、この検出信号は欠陥判定部2
00へ送られ、前述のように欠陥判定部200におい
て、I/Fメモリ部300の1つに記憶される画像信号
PISをもとに、欠陥候補の詳細な吟味が行われる。図
7は、欠陥判定部200における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0029】<3−1.円弧判定>処理が開始される
と、まず欠陥候補の一部が円弧であるかどうかを判定す
る(ステップS1及びステップS2)。これは、図8に
示すようにパターン1に円弧状のクリアランスホール3
が設けられていて、このクリアランスホール3によって
誤検出された欠陥候補を、真性の欠陥から排除すること
を目的としている。図8(a)はクリアランスホール3
によるスペースエラー候補の誤検出の例であり、図8
(b)は同様にパターン細り候補の誤検出の例である。
円弧であるかどうかの判定は、I/Fメモリ部301、
又は302に記憶される画像信号PISが表現する画像
の領域(ウィンドウ)WDの中心である欠陥候補の位置
を主発点として、図8(a)又は図8(b)の双方向矢
印が示す方向に順次、パターン1またはスペースの長さ
を計測する。計測を進める方向は、出力信号PTY、P
TX、SPY、及びSPXを参照することにより、効率
よく決定し得る。その長さの増加傾向を、あらかじめR
AM203に記憶された円弧状のクリアランスホール3
における増加傾向と比較することにより、パターン1又
はスペースが円弧の一部を成しているかどうかを判断
し、円弧の一部であれば、当該欠陥候補は真性の欠陥で
はないと判定して、欠陥の検出に対応した信号をホスト
コンピュータへ送信することなく処理を終了する。逆
に、円弧の一部でなければ真性の欠陥の可能性があると
して、処理はステップS3へ進む。
【0030】ステップS3〜ステップS7は、検出され
た欠陥候補が5種類の欠陥候補のいずれであるかを判断
する。これらの判断は前述の検出信号に基づいて行われ
る。例えば過大ピンホール信号PNHが値”1”を持つ
ならば、ステップS6からステップS15及びステップ
S16へ至って、過大ピンホールが真性の欠陥であるか
どうかを吟味する。真性であると判断されればステップ
S10へ至って、欠陥の存在と、その位置とを表現する
信号をホストコンピュータへ送信した後、処理を終了す
る。欠陥候補が他の種類である場合も同様である。
【0031】<3−2.パターン細り、太り判定>ステ
ップS8及びステップS9で実行される、パターン細り
候補が真性欠陥であるかどうかの判断は図9に示す要領
で行われる。すなわち、標準パターン幅Lを有するパタ
ーン1に存在するパターン細り2におけるパターン幅
が、所定の最低許容幅L1 を超えて小さい部分の長さ
t、及び最小のパターン幅L2 に対して、t≧T0 、又
はL2 ≦L0 が成立するときに、当該パターン細り候補
は真性の欠陥であると判定される。ここで、T0 及びL
0 は、それぞれ所定の基準値である。パターン細りの可
否は、パターン1を流れる電流に耐えられるかどうか、
あるいは信号を十分に伝達し得るかどうかで判断するの
が実際的であり、上記の条件はこれらの実際的な判断基
準をよく反映している。
【0032】ステップS11及びステップS12で実行
される、パターン太り候補が真性欠陥であるかどうかの
判断は図10に示す要領で行われる。すなわち、パター
ン1に存在するパターン太り4における、隣接するパタ
ーン1との間の最小距離w1が、所定の最小許容間隔W1
に対して、w1 ≦W1 であるときに、当該パターン太
り4は真性の欠陥であると判定される。過度なパターン
太りは、隣接するパターン1同士の間隔を狭め、互いの
耐電圧を低下させる他、電気的雑音の原因となる。この
ため、パターン太りの可否は隣接するパターン1同士の
間隔の大きさで判断するのが実際的であり、上記の条件
はこの要請に応えるものである。
【0033】なお、距離t、L2 、w1 などを計測する
際に、検出信号PTY、PTXを参照することにより、
その計測の方向を効率よく決定することができる。
【0034】<3−3.スペースエラー判定>ステップ
S13及びステップS14で実行される、スペースエラ
ー候補が真性欠陥であるかどうかの判断は図11に示す
要領で行われる。すなわち、スペースエラー5におい
て、隣接する本来のパターン1の間に、パターン残り6
があってそれぞれのスペースの幅をw2 及びw3 とする
と、所定の幅D及び所定の間隔W2 に対して、
【0035】
【数1】
【0036】または、
【0037】
【数2】
【0038】のいずれかが成立すれば、真性のスペース
エラーであると判定する。スペースエラーも前述のパタ
ーン太りと同様にパターン1の間の耐電圧などにより判
断するのが実際的である。上記の条件はこの実際的な要
請を反映したものである。
【0039】なお、幅w2 、w3 などを計測する際に、
検出信号SPY、SPXを参照することにより、その計
測の方向を効率よく決定することができる。
【0040】<3−4.ピンホール、パターン残り判定
>ステップS15及びステップS16で実行される、過
大ピンホール候補が真性欠陥であるかどうかの判断は図
12に示す要領で行われる。すなわち、過大ピンホール
候補P1 の周辺において、ウィンドウWDの中に位置す
るピンホールの個数nとこれらのピンホールP1 〜Pn
のサイズp1 〜pn の中での最大のサイズpを計測し
て、これらの個数nと最大ピンホールサイズpが、n≧
N1 、又は、p≧Pのいずれかの条件を満たす場合に、
当該ピンホールが真性欠陥であると判定される。ここ
で、比較対照値N1 及びPはそれぞれ所定の基準値であ
る。この処理は、単に1個のピンホールの大きさだけで
なく、周辺におけるピンホールの分布状態をも考慮し
て、総合的に真の欠陥であるかどうかを吟味するもの
で、より実際的な判断を行っている。
【0041】ステップS17及びステップS18で実行
される、過大パターン残り候補が真性欠陥であるかどう
かの判断は、過大ピンホールの判定と同要領で実行され
る。すなわち、過大パターン残り候補Q1 の周辺におい
て、ウィンドウWDの中に位置するパターン残りの個数
mとこれらのパターン残りQ1 〜Qm のサイズq1 〜q
m の中での最大のサイズqを計測して、これらの個数m
と最大パターン残りサイズqが、m≧M1 、又は、q≧
Qのいずれかの条件を満たす場合に、当該ピンホールが
真性欠陥であると判定される。ここで、比較対象M1 及
びQはそれぞれ所定の基準値である。この処理も、周辺
におけるパターン残りの分布状態を考慮して、総合的に
真の欠陥であるかどうかを吟味するものであり、より実
際的な判断を行っている。
【0042】<3−5.I/Fメモリの大きさなど>欠
陥判定部200における、処理開始から処理終了までの
一連の処理を1回行うのに要する時間を概算する。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すように、1種類の判定に対して
約0.41msecを要する。これは、CPU201にモト
ローラ社製の16ビットCPUである68000を使用
し、クロック周波数12.5MHzで動作させた場合に
得られる数字である。判定以外に20%程度の所要時間
を要し、更に円弧判定にも同程度を要すると推定する
と、処理開始から処理終了までの一連の処理を1回行う
のに要する時間は、総計1msecと概算される。
【0045】この1msecの間に、画像信号PISを得る
べく画像読取り装置がプリント基板の表面を走査する距
離は、1次元CCDカメラを備えた画像読取り装置にお
いても、4走査線分、すなわち約64μm程度である。
一方、欠陥の多いプリント基板においても、欠陥の頻度
は2ミリ四方に1個程度である。
【0046】欠陥候補検出部100において次の新たな
欠陥候補が見いだされる間に、欠陥判定部200の非同
期処理は終了している必要があるが、以上の概算からわ
かるように、I/Fメモリ部300が備えるべきI/F
メモリは、この実施例におけるように2個を用意すれば
十分である。
【0047】なお、I/Fメモリ301、302が記憶
すべき、画像信号PISの2次元的な範囲(すなわちウ
ィンドウWD)は、例えば256画素×256画素程度
である。この広さは、隣接する画素間の間隔が8μmと
すれば2mm×2mmに相当し、欠陥候補の周囲を高い
信頼性をもって検査するのに実際上十分である。
【0048】以上のように、欠陥判定部200ではソフ
トウェアにより、ウィンドウWDの画像を時間をかけ
て、より複雑な手順を伴う演算処理を行って、精密に吟
味するので、より実際的で精密な欠陥の判定が可能であ
る。しかも、欠陥候補検出部100が次の欠陥候補を追
跡している間に、同時並行して処理が行われるので、時
間の無駄がなく効率のよい検査が実現する。
【0049】この実施例では、検査対照物としてプリン
ト基板を例に取り上げて説明したが、この発明はプリン
ト基板に限らず、2値化画像信号で表現されるパターン
の検査一般に適用し得る。
【0050】
【発明の効果】この発明におけるパターン検査装置は、
過大な記憶容量の記憶手段を必要とせず、しかも短時間
で効率よく、現実的で精密な欠陥の判定を行い得る(請
求項1及び請求項2)。
【0051】この発明におけるパターン検査装置は、検
査対象物全体の画像を記憶する記憶手段を要せず、記憶
手段の容量を更に小さくできるとともに、欠陥候補の検
査を欠陥の判定と並行して行い得るので、検査に要する
時間を更に短縮できる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるパターン検査装置の
全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】欠陥候補検出部の内部回路図である。
【図3】ライン信号L1 〜L4 、及び注目画素信号P0
に対応する画素の配列を示す模式図である。
【図4】欠陥候補検出部の処理内容を説明する説明図で
ある。
【図5】欠陥候補検出部の処理内容を説明する説明図で
ある。
【図6】欠陥候補検出部の処理内容を説明する説明図で
ある。
【図7】欠陥判定部における処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図8】クリアランスホールによる欠陥候補の誤検出の
例を示す説明図である。
【図9】パターン細り候補が真性欠陥であるかどうかの
判断要領を示す説明図である。
【図10】パターン太り候補が真性欠陥であるかどうか
の判断要領を示す説明図である。
【図11】スペースエラー候補が真性欠陥であるかどう
かの判断要領を示す説明図である。
【図12】過大ピンホール候補が真性欠陥であるかどう
かの判断要領を示す説明図である。
【図13】従来のパターン検査装置の動作を説明する説
明図である。
【符号の説明】
1 パターン PIS 画像信号 10 パターン検査装置 100 欠陥候補検出部 200 欠陥判定部 WD ウィンドウ(画像信号の部分) 301、302 I/Fメモリ(記憶手段) 400 遅延部 420 スイッチ回路 430 I/Fメモリコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬崎 吉功 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンを有する検査すべき対象物の画
    像を読み取って得られる前記パターンの画像を表現する
    画像信号に基づいて、前記パターンの欠陥の有無を検査
    するパターン検査装置であって、(a)前記画像信号を
    走査しつつ、当該画像信号に特徴抽出法を適用して、前
    記パターンにおける欠陥候補をその種類とともに検出す
    る手段と、(b)前記画像信号が表現する画像の中の前
    記欠陥候補を包含する所定の領域を検査し、前記欠陥候
    補の種類毎にあらかじめ設定される所定の基準に基づい
    て、前記欠陥候補が欠陥であるかどうかを判定する手段
    と、を備えるパターン検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパターン検査装置であ
    って、(c)所定の大きさの画像を表現する画像信号を
    記憶する複数の記憶手段と、(d)前記手段(a)によ
    る前記画像信号の走査に伴って、前記複数の記憶手段の
    1つを選択して前記走査の位置を包含する前記所定の大
    きさの画像領域を表現する前記画像信号の部分を更新し
    つつ記憶させ、前記欠陥候補が検出される毎に、前記複
    数の記憶手段の別の1つを選択して、前記画像信号の部
    分を更新しつつ記憶させる手段と、を更に備え、 前記手段(b)が検査する前記所定の領域が、前記複数
    の記憶手段の中の、前記欠陥候補が検出されるまで手段
    (d)によって選択されていた1つが記憶する前記画像
    信号の部分である、パターン検査装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62119442A (ja) * 1985-11-20 1987-05-30 Fujitsu Ltd パタ−ン検査装置
JPS62228150A (ja) * 1986-03-29 1987-10-07 Toshiba Corp 欠陥識別装置
JPH04238207A (ja) * 1991-01-22 1992-08-26 Toshiba Corp 欠陥検査装置

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