JPH0694576A - ジェットエンジン試験設備の校正システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験設備の校正を簡単な構成で端末から一括
して容易に実施することを可能とする。 【構成】 ジェットエンジン２を取付けるアダプタ３を
備えた試験設備１において、上記アダプタ３にジェット
エンジンに替えてジェットエンジン２と同じ運転情報を
出力する情報発生器１２を取付けて試験設備１の校正を
行うようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ジェットエンジン試験
設備の校正システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ジェットエンジンの運転試験を行う手段
として、図２に示すような試験設備１が用いられてい
る。この試験設備１はジェットエンジン２を取付けるア
ダプタ３を備え、アダプタ３を介して得られるエンジン
運転時の温度、圧力、回転、角度、変位等の各種の運転
情報をセンサ８およびシグナルコンディショナ９を介し
て制御部１０に入力し、計測、記憶等の処理を行うよう
になっている。

【０００３】このような試験設備１においては、その信
頼性を維持するためにセンサ８等が正確に働いているか
どうかを定期的に校正する必要がある。このため、従来
では、アダプタ３とセンサ８あるいはシグナルコンディ
ショナ９との間にジェットエンジンと同じ運転情報を出
力する情報発生器１２を接続し、これらセンサ８等の校
正を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような校正システムにおいては、その都度情報発生器１
２を所定の接続部に接続しなければならず、手間がかか
ると共に、接続部から端末のアダプタ３までの間の校正
を実施することができないという欠点があった。なお、
上記接続部に切換弁２０や切換スイッチを設けて校正を
容易に実施できるようにしたものも提案されているが、
切換弁２０等を必要とし、構成が煩雑化すると共にこれ
らが故障し易いという問題がある。

【０００５】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、試験設備の校正を簡単な構成で端末から一括して容
易に実施することができるジェットエンジン試験設備の
校正システムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のジェットエンジン試験設備の校正システム
は、ジェットエンジンを取付けるアダプタを備えた試験
設備において、上記アダプタにジェットエンジンに替え
てジェットエンジンと同じ運転情報を出力する情報発生
器を取付けて試験設備の校正を行うようにしたことを特
徴としている。

【０００７】

【作用】ジェットエンジンを取付けるアダプタに情報発
生器を取付けて試験設備の校正を行うようにしたので、
試験設備の校正を簡単な構成で端末から一括して容易に
実施することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。

【０００９】図１において、１はジェットエンジンの試
験設備で、この試験設備１はジェットエンジン２を取付
けるためのアダプタ３を備えている。このアダプタ３は
天井に架設したレール４に懸垂支持されて走行する走行
装置５の下部に設けられ、ジェットエンジン２は図示し
ない準備室でアダプタ３に取付けられ、走行装置５によ
り試験室６に搬送されるようになっている。

【００１０】試験室６には上記走行装置５を位置決め固
定する試験ステーション７が設けられ、この試験ステー
ション７にはアダプタ３を介して得られるエンジン運転
時の情報を検出するセンサ８およびシグナルコンディシ
ョナ９が配置されている。センサ８は、ジェットエンジ
ン２から導かれた圧力等の物理量を電気信号に変換する
機器で、シグナルコンディショナ９はジェットエンジン
２から温度センサ等を介して得られる電気信号を後述の
制御部１０で処理し易い別の電気信号に変換する機器で
ある。

【００１１】これらセンサ８およびシグナルコンディシ
ョナ９の出力信号は、制御部１０に入力され、各種の計
測データが演算、記憶等処理されるようになっている。

【００１２】そして、このように構成された試験設備１
たる計測システムの校正を行うために次のような校正シ
ステム１１が構成される。すなわち、この校正システム
１１として、上記アダプタ３にはジェットエンジン２と
同じ温度、圧力等の運転情報を出力する情報発生器１２
が取付けられ、この情報発生器１２は制御部１０により
各種の運転情報を出力すべく制御されるようになってい
る。制御部１０は、情報発生器１２から出力する校正信
号の設定値と、情報発生器１２からアダプタ３およびセ
ンサ８等を介して得られる校正信号の検出値とを比較演
算して、校正を行うようになっている。具体的には、制
御部１０は情報発生器１２から例えば１０Ｖの校正信号
を発生させ、センサ８等を介して得られる検出値が９Ｖ
である場合には、これを所定の関係式により１０Ｖとす
るように自動校正するようになっている。

【００１３】次に実施例の作用を述べる。上記試験設備
１たる計測システムの校正を行う場合には、先ず準備室
においてアダプタ３に情報発生器１２を取付け、これを
走行装置５により試験ステーション７に搬送してジェッ
トエンジンの運転試験と同じ状態で校正試験を実施す
る。

【００１４】このように、ジェットエンジン２を取付け
るアダプタ３に情報発生器１２を取付けて、試験設備１
の校正を行うようにしたので、試験設備１の校正を簡単
な構成で端末から一括して容易に実施することができ
る。

【００１５】

【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ジェット
エンジンを取付けるアダプタに情報発生器を取付けて試
験設備の校正を行うようにしたので、試験設備の校正を
簡単な構成で端末から一括して容易に実施することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るジェットエンジン試験設備の校正
装置の一実施例を示す図である。

【図２】従来の校正装置を示す図である。

【符号の説明】

１ 試験設備 ２ ジェットエンジン ３ アダプタ １２ 情報発生器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ジェットエンジンを取付けるアダプタを
   備えた試験設備において、上記アダプタにジェットエン
   ジンに替えてジェットエンジンと同じ運転情報を出力す
   る情報発生器を取付けて試験設備の校正を行うようにし
   たことを特徴とするジェットエンジン試験設備の校正シ
   ステム。