JPH069455A - エリスリトール結晶の製造方法 - Google Patents

エリスリトール結晶の製造方法

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JPH069455A
JPH069455A JP26087191A JP26087191A JPH069455A JP H069455 A JPH069455 A JP H069455A JP 26087191 A JP26087191 A JP 26087191A JP 26087191 A JP26087191 A JP 26087191A JP H069455 A JPH069455 A JP H069455A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】醗酵法から得られたエリスリトール含有液から
のエリスリトール結晶の製造方法において、エリスリト
ール結晶を含むエリスリトール含有スラリー液中からエ
リスリトール結晶を晶析する際の、アセトイン濃度を1
〜20重量ppmとすることを特徴とするエリスリトー
ル結晶の製造方法。 【効果】本発明によれば、薬品様の刺激臭のない、より
庶糖に近い快い甘味の風味を持った、著しく好ましい清
涼な甘味を持つエリスリトール結晶を、工業的に安定し
て生産できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、醗酵法によるエリスリ
トール結晶の製造法に関するもので、特に、薬品様の刺
激臭が無く、より蔗糖に近い快い甘味の風味を持った、
著しく好ましい清涼な甘味を有する飲食用に適したエリ
スリトール結晶を製造するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エリスリトールは、低カロリー甘味剤
(甘さは蔗糖の約0.8倍)として注目を浴びている。
エリスリトールの製造法としては、ぶどう糖を原料とし
て、これを水性培地中で、オーレオバシディウムsp.
SN−G42菌株(特開平3−43091号公報参照)
やモニリエラ・トメントサ・バール・ポリニス菌(特開
昭60−110298号公報参照)、キャンディダ・リ
ポリティカ菌(特公昭47−41549号公報参照)等
で代表されるイースト様のカビの存在下、好気性培養を
行う方法が一般的である。培養により得られたエリスリ
トールを含有する培養液より、菌体を除去し、イオン交
換樹脂や活性炭等により脱塩脱色精製した後、これを晶
析してエリスリトール結晶を製造していた。しかし、従
来の方法では、醗酵工程で微量副生する薬品様の臭気成
分が特に精製系で充分に除去されずに、晶析工程に供給
され、それがエリスリトール結晶中に微量混入し、無臭
で且つ好ましい清涼な甘味を有するエリスリトール結晶
が得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術における問題点を解決し、醗酵法により得られたエ
リスリトールを含む液から、無臭で且つより蔗糖に近い
快い甘味の風味を持った、著しく好ましい清涼な甘味を
有するエリスリトール結晶を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、上記の問題がエ
リスリトール醗酵時に副生するアセトインに起因するこ
とを知得し、晶析缶内のエリスリトール含有液中のアセ
トイン濃度を特定範囲に保持することにより、薬品様刺
激臭の無い、著しく好ましい清涼な甘味を有するエリス
リトール結晶が得られることを見出し本発明に到達し
た。即ち、本発明は、醗酵法から得られたエリスリトー
ル含有液からのエリスリトール結晶の製造方法におい
て、エリスリトール結晶を含むスラリー液中からエリス
リトール結晶を晶析する際のアセトイン濃度を1〜20
重量ppmとすることを特徴とするエリスリトール結晶
の製造方法に存する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。エリスリ
トールを醗酵により得る方法は、従来の方法が適宜採用
し得る。例えばぶどう糖を原料とし、オーレオバシディ
ウムsp.SN−G42菌株やモニリエラトメントサ・
バール・ポリニス菌、キャンディダ・リポリティカ菌等
で代表されるイースト様のカビの存在下、好気性培養を
行うことにより、エリスリトール含有醗酵液が得られ
る。従来の技術によれば、醗酵で得られたエリスリトー
ル含有液から菌体を分離し、次いでイオン交換樹脂や活
性炭により脱塩脱色し、濃縮後晶析にかけることによ
り、エリスリトール結晶を得ていた。しかし、この晶析
工程で不純物が結晶に混入し、得られた結晶に薬品様の
刺激臭が残存する。この製品結晶に与える好ましくない
薬品様の刺激臭の原因は、醗酵系で生成する微量のアセ
トインが、精製工程で充分に除去されず、晶析工程に供
給され、製品結晶中に混入し、製品の品質を著しく低下
させている。
【0006】アセトインは、各種醗酵製品、例えばビー
ルには18〜26ppm、清酒には4〜30ppm、ワ
インには20ppm以下、りんご酒には300〜400
ppm、ヴィネガーには800ppm以下含まれている
ことが知られている。これらのアセトインは2,3−ブ
タンジオールとともに副生しているが、上記の醗酵製品
ではアセトインが他の香気成分とうまく調和し、薬品様
の刺激臭として問題になっていない。一方、エリスリト
ール結晶のガスクロマト法によるアセトイン定量分析の
結果では、薬品様の刺激臭があり問題のあった結晶で
も、分析下限界(20重量%のエリスリトール水溶液と
して1ppm)以下で検出されていない。それにも係わ
らず、エリスリトール結晶の場合には、他に香気成分が
含まれていない為、定量分析が困難なほどの極く微量の
アセトインが含まれているだけで、アセトインの臭気が
結晶の薬品様の刺激臭として強調されてくるものと考え
られる。
【0007】醗酵液中のアセトイン生成濃度は培養条件
により異なるが、およそ25〜300重量ppmであ
る。この醗酵液を従来の方法で精製し、晶析を行うと、
アセトインが晶析系で他の不純物と共に結晶に微量混入
し、エリスリトール結晶に好ましくない薬品様の刺激臭
が発生する。
【0008】この問題を解決するために、精製工程にお
けるアセトインの有効な除去法および晶析工程でのアセ
トインの混入防止法を鋭意検討した。以下の(1)〜
(4)の4つの方法が、薬品様の刺激臭のない、より蔗
糖に近い快い甘味の風味をもつ、著しく好ましい清涼な
甘味をもつエリスリトール結晶を製造する方法として、
有効であり、好ましい方法の例として挙げられる。
【0009】(1) アセトインの蒸発分離による方法 アセトインの沸点は148°C(THE MERCK
INDEX,NINTH EDITIONより)である
が、濃縮工程において、凝縮水側に移行するので水と共
に蒸発させることができる。この現象を効率良く行うに
は、エリスリトール濃縮液に再度水を直接加え希釈後、
再濃縮する際に水と共にアセトインも蒸発除去させるこ
とである。しかし、これは工程数を増加させるので実際
的でない。これに代わる方法として以下の方法が挙げら
れる。いずれの方法においても、エリスリトール含有液
が水で充分希釈されるようにする。
【0010】 培養液から菌体を分離する際、分離さ
れた湿菌体の洗浄に充分な水(湿菌体体積の0.5〜2
容量倍)を用い、1〜3回の水洗を行うことにより、湿
菌体とともにロスされるエリスリトールを極力回収する
とともに、その菌体洗浄液を菌体分離後の培養上清液に
加え、精製工程での濃縮時、蒸発水量を積極的に多くす
ることにより、培養液中のアセトインを蒸発除去する方
法。
【0011】 晶析スラリーを遠心分離機で晶析母液
と湿結晶に分離し、その湿結晶を水洗した際に排出され
る洗浄液を、その晶析工程の上流側の濃縮工程に戻す
か、又は晶析母液に加えることにより、濃縮工程での蒸
発水量を増加させ、エリスリトール含有液中のアセトイ
ンを蒸発除去させる方法。この方法では、湿結晶への付
着母液を出来るだけ洗い流し、高純度の結晶を得るため
には、洗浄水を多く使用するのが好ましい。しかし、エ
リスリトールの水に対する溶解度が大きいので、大量の
水の使用は結晶の溶解ロスにつながる。湿結晶に対する
洗浄水の使用量は湿結晶重量の0.2〜1.5倍量が好
ましい。
【0012】 特開平1−199583号公報の方
法。この方法は、濃縮工程での蒸発水量の増加という点
において非常に有効である。即ち、同公報の方法によれ
ば、まず、エリスリトール醗酵液から菌体を除去し、次
いで濃縮を行い、クロマト分離を行う。クロマト分離に
より、エリスリトール含有画分は希釈されるため、晶析
に際しては再度濃縮が必要であり、この2段にわたる濃
縮が臭気成分の除去に著しく有効である。
【0013】上述の方法以外にも、何らかの目的(例え
ば、エリスリトールの回収等の目的)で水を用い、その
回収液を精製工程のエリスリトール含有液に加え、濃縮
工程の蒸発水量を多くすることにより、水の蒸発ととも
にアセトインを蒸発除去する方法であれば、いずれの方
法でもよい。
【0014】製品結晶に与えるアセトインの許容濃度に
ついては、種々検討した結果、晶析缶内の結晶を含むス
ラリー液のアセトイン濃度は20重量ppm以下であれ
ば、そのエリスリトール含有液から晶析された製品結晶
は、一般大衆にとって薬品様の刺激臭を示さないことが
判った。製品臭気という点では、晶析缶内液のアセトイ
ン濃度は低ければ、低い程製品臭気は少なくなるが、そ
の為には、精製工程で何らかの形で多量の水を添加し、
濃縮工程での蒸発水量を増加させる必要がある。しか
し、これは、熱源使用量を必要以上に増加させ、好まし
くない。臭気に対し著しく過敏な人でも全く感じられな
い様なエリスリトール結晶が得られる晶析系に於けるア
セトイン濃度下限値を求めると、晶析缶内液のアセトイ
ン濃度は1ppmまで下げれば充分であり、それ以上の
アセトイン濃度の低下は、必要以上のエネルギー消費量
の増加を引き起し、好ましくない。
【0015】(2) 晶析缶内液のエリスリトール濃度
調整による方法 晶析工程でのエリスリトール濃度を高く保持して、晶析
を行うことは、濃縮工程での蒸発水量の増加につなが
り、アセトイン濃度の低下をもたらす。しかし、アセト
インの除去率を高める為、濃縮工程での蒸発水量を多く
すればするほど、晶析工程でのエリスリトール結晶の析
出量が増加し、晶析スラリーの配管輸送が困難となる。
またこのような条件においては、微小結晶が相互に付着
した凝集晶が生成しやすく、結晶の遠心分離工程や乾燥
工程でこれらの凝集晶が破砕し易いと言う問題を引き起
こす。一方、晶析缶内液のエリスリトール濃度が低い
と、蒸発させるべき水量が少なく、アセトインの除去率
が低くなる。又晶析缶での析出結晶量も少なくなり、好
ましくない。このような点を併せみて、晶析缶内液の結
晶を含むスラリー液中のエリスリトール含有量を40〜
65重量%に調整するのが好ましい。晶析方法として
は、回分晶析、連続晶析いずれでもよい。回分冷却晶析
であれば、晶析缶供給液組成と缶内液組成は同一なの
で、晶析缶供給液のエリスリトール含率を40〜65重
量%とすればよい。連続蒸発晶析であれば、晶析缶内の
スラリー液全量に対し析出結晶を含めた全エリスリトー
ルの含有率を40〜65%重量%に保持すれば良い。
【0016】(3) 晶析母液のパージによる方法 精製系に於けるアセトインの積極的な除去法としては前
述した蒸発分離法があるが、多段晶析に於て湿結晶の洗
浄液を含めて、晶析母液の一部または全部を上段の晶析
工程に戻している場合は、晶析系に蓄積するアセトイン
については、他の不純物とともに晶析母液の一部として
パージする必要が生じる。その際多段晶析を含め、直接
製品を得ようとする晶析缶内液のアセトイン濃度を1〜
20重量ppmの範囲になる様に、晶析母液のパージを
行えば良い。しかし、晶析缶内液のアセトイン濃度を下
げるため、必要以上にパージを行うことは、精製系での
エリスリトール回収率の低下やエネルギー消費の増加を
引き起し、好ましくない。
【0017】(4) 晶析母液のイオン交換樹脂による
脱塩脱色処理による方法 上記(1)乃至(3)の方法で、晶析缶内液のアセトイ
ン濃度を1〜20重量ppmとして晶析操作を行うに当
たり、多段晶析ではその晶析母液を再度濃縮し、晶析に
より製品結晶が取得される。この際更に、晶析母液を再
度イオン交換樹脂塔で脱塩脱色処理し、濃縮晶析するこ
とにより、薬品様の刺激臭のない、より庶糖に近い快い
甘味の風味を持った、著しく好ましい清涼な甘味を持っ
た製品結晶が得られる。晶析母液を単に再度濃縮し晶析
したのみでも、晶析缶内液のアセトイン濃度を1〜20
重量ppmとすることにより、製品結晶として無臭の結
晶を製造可能であるが、その甘味の風味に差を生じるこ
とが判った。晶析母液を再度イオン交換樹脂処理した方
が、より庶糖に近い快い甘味の風味となり、著しく好ま
しい清涼な甘味を持ったエリスリトール結晶が得られ
る。晶析母液の脱塩装置としては、発酵液の脱塩装置と
別個に持ってもよいし、また通液の時間をずらし併用し
てもよい。更に、晶析母液中の溶解固形分当たりのエリ
スリトール純度が高ければ、菌体を分離した上清液に混
合して、同時に脱塩処理を行っても良い。
【0018】発酵液中のアセトイン濃度に応じて、上記
(1)〜(4)の方法を任意に組み合わせることによ
り、晶析缶内液のアセトイン濃度を1〜20重量ppm
として晶析すると、薬品様の刺激臭のない、より庶糖に
近い甘味の風味を持った、著しく好ましい清涼な甘味を
持ったエリスリトール結晶が得られる。
【0019】実施例 以下に実施例をあげて更に詳細に述べるが、本発明はそ
の要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0020】実施例1 精製ぶどう糖300g/l、酵母エキス2.5g/l、
麦芽エキス2.5g/l、ポリペプトン5g/lの組成
を有する殺菌した種培地0.6lずつを3l三角フラス
コ3本に入れ、オーレオバシディウムSN−G42菌株
を植菌後、30℃で96時間振とう培養を行い、前培養
液とした。殺菌した50lジャーに、個別に殺菌した精
製ぶどう糖(ぶどう糖純度95重量%)11.16kg
を溶解した液及びコーンスチープリカー(CSL)1.
87kgを加え、次いで振とう培養で得た前培養液1.
62lを加え、pHを4.2に調節後、本培養を行なっ
た。本培養開始時の液量は26.7lで、その組成は、
ぶどう糖397g/l、CSL70g/lであった。撹
拌速度600rpm、空気供給速度0.5vvm、温度
35℃で96時間本培養を行なった。培養終了時の液量
は24.2lで、組成はエリスリトール214.3g/
l、グリセリン17.5g/l、アセトイン67.7m
g/l、菌体体積10.8v/v%であった。本培養で
得た液の1/2量、12.1lを用いて精製を行なっ
た。
【0021】12.1lの培養液を分離板式連続遠心分
離機に供給し、湿菌体と上清液に分離した。湿菌体は洗
浄のため2.05l(分離湿菌体と同容積)の水を加
え、撹拌後、再度分離板式連続遠心分離機で湿菌体と上
清液に分離した。湿菌体の洗浄操作を更にもう一度同一
条件で繰り返し行った。洗浄で得られた上清液をすべ
て、培養液の遠心分離で得られた上清液に加えた。上清
液の全液量は14.2lであった。
【0022】14.2lの上清液を脱塩処理するため、
イオン交換装置として、強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤ
イオン(「ダイヤイオン」は登録商標)SKIB H型
(三菱化成(株)製)1.5l充填カラム(50mmφ
×765mm充填長)、弱塩基性陰イオン交換樹脂ダイ
ヤイオンWA30 OH型(三菱化成(株)製)1.5
l充填カラム(50mmφ×765mm充填長)、混床
塔として強酸性陰イオン交換樹脂ダイヤイオンSKIB
H型(三菱化成(株)製)0.5l及び強塩基性陽イ
オン交換樹脂ダイヤイオンPA408 OH型(三菱化
成(株)製)1.0lが混合充填されたカラム(50m
mφ×765mm充填長)を用いた。上清液をこれらの
3本シリーズのイオン交換塔にSV2(1/H)で供給
し、上清液がなくなると、同一速度で水押し出しを行っ
た。上清液を2.7l供給した時点から、混床塔から希
薄エリスリトールの流出が始まったので、採液を開始
し、エリスリトールが流出し終わるまで採液したとこ
ろ、全採液量は18.2l(19.4kg)であった。
【0023】次いで、粉末活性炭を31g添加し、良く
撹拌後濾別した。濾別活性炭は93gの水で懸洗し、濾
液は活性炭処理液に加えた。この工程までのエリスリト
ール回収率は、充分な菌体水洗、イオン交換塔の水押し
出し及び活性炭水洗により、98.3%と高い値を得
た。精製工程で水洗や水押し出しに多量の水を用いたた
め、液量は19.4kgに増加し、エリスリトール濃度
は13.1重量%に低下していた。次いで、活性炭処理
液を4.31kgまで濃縮したところ、エリスリトール
は59.5重量%、アセトインは16.5重量ppmで
あった。濃縮工程でのアセトインの除去率は91%であ
った。
【0024】かかる濃縮液を晶析缶で70℃から20℃
まで8時間をかけて除冷し、析出した結晶を濾別し、さ
らに湿結晶を5℃の冷水1.01kg(濾別湿結晶の
0.5倍量)で洗浄した。湿結晶を減圧乾燥したとこ
ろ、1.74kgの結晶が得られた。この結晶には薬品
様の刺激臭が感じられなかった。晶析母液及び結晶洗浄
濾液の混合液量は3.58kgで、エリスリトール濃度
23.0重量%、アセトイン濃度19.9重量ppmで
あった。
【0025】比較例1 実施例1で得た本培養液の残り1/2量、12.1lを
用い、精製を行なった。12.1lの培養液を分離版式
連続遠心分離機に供給し、湿菌体と上清液に分離した。
湿菌体の水洗を行なわず上清液が希釈されるのを避け、
湿菌体はそのまま廃棄した。得られた上清液は10.1
lであった。
【0026】10.1lの上清液を脱塩処理するため、
実施例1と同じイオン交換装置を用いた。上清液を実施
例1と同様にSV2(1/H)で供給し、上清液がなく
なると、同一速度で水押し出しを行なった。イオン交換
処理により処理液が希釈されるのを避けて、混床塔から
の流出液の濃度が供給液の濃度の半分になってから採液
を始め、原液供給停止後の水押し出しにより流出液の濃
度が原液の半分に低下した時点で採液をやめた。
【0027】次いで、脱塩処理液に活性炭を25g加
え、良く撹拌後濾別した。精製工程で水による希釈を避
けたため、処理液量は11.1kgで、エリスリトール
濃度18.3重量%と高い値を得た。しかし、この工程
までのエリスリトール回収率は78.1%と低かった。
【0028】活性炭処理液を4.22kgまで濃縮した
ところ、エリスリトール濃度は48.0重量%、アセト
イン濃度は33.4重量ppmであった。濃縮工程での
アセトインの除去率は78%であった。
【0029】かかる濃縮液を晶析缶で55℃から20℃
まで8時間で徐冷し、析出した結晶を濾別した。更に湿
結晶を5℃の水614g(湿結晶の0.5倍量)で洗浄
した。湿結晶を乾燥したところ、1.06kgの結晶が
得られた。この結晶には弱い薬品様の刺激臭が感じられ
た。
【0030】実施例2 精製ぶどう糖300g/l、酵母エキス2.5g/l、
麦芽エキス2.5g/l、ポリペプトン5g/lの組成
の殺菌した種培地0.6lづつを3l三角フラスコ4本
に入れ、オーレオバシディウムSN−G42菌体を植菌
後、30℃で96時間振とう培養を行い、前培養液とし
た。殺菌した50lジャーに、個別に殺菌した精製ぶど
う糖(ぶどう糖純度95重量%)12.12kgを溶解
した液及びコーンスチープリカー(CSL)1.87k
gを加え、次いで振等培養で得た前培養液1.90lを
加えpHを4.2に調節後、本培養を行った。本培養開
始時の液量は30.7lで、その組成は、ぶどう糖37
5g/l、CSL61g/lであった。撹拌速度300
rpm、空気供給速度0.25vvm、温度35℃で1
42時間本培養を行った。培養終了時の液量は23.2
lで、組成はエリストール198g/l、グリセリン1
2g/l、アセトイン102mg/l、菌体体積15.
8v/v%であった。
【0031】本培養で得た液の1/2量、11.6lを
用いて、精製を行なった。11.6lの培養液を分離板
式連続遠心分離機に供給し、湿菌体と上清液に分離し
た。湿菌体は洗浄のため2.96l(分離湿菌体と等容
量)の水を加え、撹拌後、再度分離板式連続遠心分離機
で湿菌体と上清液に分離した。湿菌体の洗浄操作を更に
もう一度同一条件で繰り返し行った。洗浄で得られた上
清液をすべて、培養液の遠心分離で得られた上清液に加
えた。上清液の全液量は、14.6lであった。
【0032】クロマト分離により上清液中の塩類及び原
料精製ぶどう糖中のオリゴ糖を除去するに当たり、菌体
分離上清液を6.74kgまで濃縮したところ、エリス
リトール濃度は33.3重量%、アセトイン濃度は5
5.1重量ppmであった。濃縮工程でのアセトインの
除去率は68%であった。
【0033】75℃に於て、エリスリトール濃縮液を強
酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオンUBK530 Na
型(三菱化成(株)製)57.4l充填クロマトカラム
(250mmφ×1,170mm充填長)にSV0.5
7(1/H)で塔上部から通液し、濃縮液がなくなると
引続き、75℃の水を供給した。塔下部からの流出液の
34.4lまでは、主として濃縮液中に含まれる塩類で
あり、廃棄した。次いで流出してくる液にはエリスリト
ールが含まれていたので、採液を開始し、合計16.1
l段階でもはや流出液中にエリスリトールが認められな
くなったので採液をやめた。
【0034】16.1lの上清液を脱塩処理するため、
イオン交換装置として、強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤ
イオンSKIB H型(三菱化成(株)製)1.5l充
填カラム(50mmφ×765mm充填長)、弱塩基性
陰イオン交換樹脂ダイヤイオンWA30 OH型(三菱
化成(株)製)1.5l充填カラム(50mmφ×76
5mm充填長)、混床塔として強酸性陽イオン交換樹脂
ダイヤイオン SK1B H型(三菱化成(株)製)
0.5l及び強塩基性陰イオン交換樹脂ダイヤイオンP
A408 OH型(三菱化成(株)製)1.0lが混合
充填されたカラム(50mmφ×765mm充填長)を
用いた。上清液をこれらの3本シリーズのイオン交換塔
SV2(1/H)で供給し、上清液がなくなると、同一
速度で水押し出しを行った。上清液を2.7l供給した
時点から、混床塔から希薄エリスリトールの流出が始ま
ったので、採液を開始し、エリスリトールが流出し終わ
るまで採液したところ、全採液量は20.1l(21.
1kg)であった。
【0035】次いで、活性炭を25g添加し、良く撹拌
後濾別した。濾別活性炭は75gの水で懸洗し、濾液は
活性炭処理に加えた。この工程までのエリスリトール回
収率は、充分な菌体水洗、イオン交換塔の水押し出し及
び活性炭水洗により、96.6%と高い値を得た。精製
工程で水洗や水押し出しに大量の水を用い希釈したた
め、液量は21.1kgに増加し、エリスリトール濃度
は10.5重量%に低下していた。次いで、活性炭処理
液を4.05kgまで濃縮したところ、エリスリトール
は54.7重量%、アセトインは7.9重量ppmであ
った。2段の濃縮工程でのアセトインの総除去率は97
%であった。
【0036】かかる濃縮液を晶析缶で60℃から20℃
まで8時間をかけて徐冷し、析出した結晶を濾別し、さ
らに湿結晶を5℃の冷水754g(湿結晶の0.5倍
量)で洗浄した。湿結晶を減圧乾燥したところ、1.3
0kgの結晶が得られた。この結晶には全く薬品様の刺
激臭が感じられなかった。晶析母液及び結晶洗浄濾液の
混合液量は3.51kgで、エリスリトール濃度26.
3重量%、アセトイン濃度10.5重量ppmであっ
た。
【0037】比較例2 実施例2で得た本培養液の残り1/2量、11.6lを
用い、精製を行なった。11.6lの培養液を分離版式
連続遠心分離機に供給し、湿菌体と上清液に分離した。
湿菌体は洗浄のため2.96l(分離湿菌体と等容量)
の水を加え、撹拌後、再度分離板式連続遠心分離機で湿
菌体と上清液に分離した。湿菌体の洗浄で得られた上清
液は、培養液の遠心分離で得られた上清液に加えた。上
清液の全液量は、11.6lであった。
【0038】11.6lの上清液を脱塩処理するため、
実施例2と同じイオン交換装置を用いた。上清液を実施
例2と同様にSV2(1/H)で供給し、上清液がなく
なると、同一速度で水押し出しを行った。イオン交換処
理により処理液が希釈されるのを避けて、混床塔からの
流出液の濃度が供給液の濃度の半分になってから採液を
始め、原液供給停止後の水押し出しにより流出液の濃度
が原液の半分に低下した時点で採液をやめた。次いで、
脱塩処理液に活性炭を25g加え、良く撹拌後濾別し
た。精製工程で水による希釈を避けたため、処理液量は
12.6kgで、エリスリトール濃度16.0重量%と
高い値を得た。しかし、この工程までのエリスリトール
回収率は87.6%と低かった。
【0039】活性炭処理液を3.99kgまで濃縮した
ところ、エリスリトール濃度は50.4重量%、アセト
イン濃度は44.4重量ppmであった。濃縮工程での
アセトインの除去率は83%であった。かかる濃縮液を
晶析缶で58℃から20℃まで8時間で徐冷し、析出し
た結晶を濾別した。更に湿結晶を5℃の水657g(湿
結晶の0.5倍量)で洗浄した。湿結晶を乾燥したとこ
ろ、1.13kgの結晶が得られた。この結晶には強い
薬品様の刺激臭が感じられた。
【0040】実施例3 実施例1の晶析母液及び結晶洗浄液の混合液6.58k
gを2等分し、その1.79kgを脱塩処理した。1.
79kgの混合液を脱塩処理するため、イオン交換装置
として、強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオンSKIB
H型(三菱化成(株)製)0.2l充填カラム(20
mmφ×637mm充填長)、弱塩基性陰イオン交換樹
脂ダイヤイオンWA30 OH型(三菱化成(株)製)
0.2l充填カラム(20mmφ×637mm充填
長)、混床塔として強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオ
ンSKIB H型(三菱化成(株)製)0.067l及
び強塩基性陰イオン交換樹脂ダイヤイオンPA408
OH型(三菱化成(株)製)0.133lが混合充填さ
れたカラム(20mmφ×637mm充填長)を用い
た。混合液をこれらの3本シリーズのイオン交換塔にS
V2(1/H)で供給し、混合液がなくなると、同一速
度で水押し出しを行なった。混合液を0.36l供給し
た時点から、混床塔から希薄エリスリトールの流出が始
まったので、採液を開始し、エリスリトールが流出し終
わるまで採液したところ、全採液量は2.33kgであ
った。処理液のエリスリトール濃度は17.7重量%で
あった。
【0041】イオン交換樹脂処理液を1.01kgまで
濃縮したところ、エリスリトール濃度は40.7重量
%、アセトイン濃度は9.3重量ppmであった。濃縮
工程でのアセトイン除去率は74%であった。濃縮液を
晶析缶で57℃から20℃まで8時間で徐冷し、エリス
リトール結晶を析出させた。析出した結晶を濾別し、次
いで5℃の水133g(湿結晶の0.5倍量)で洗浄し
た。湿結晶を乾燥したところ229gの乾燥結晶が得ら
れた。
【0042】実施例1の晶析母液及び結晶洗浄液の混合
液の残り1/2の1.79kgはそのままエリスリトー
ルが40.7重量%になるまで濃縮した。濃縮液量は
1.01kgで、アセトイン濃度は13.3重量ppm
であった。濃縮工程でのアセトイン除去率は62%であ
った。
【0043】次いで、濃縮液を晶析缶で57℃から20
℃まで8時間で徐冷し、エリスリトール結晶を析出させ
た。析出した結晶を濾別し、5℃の水134g(湿結晶
の0.5倍量)で洗浄した。湿結晶を乾燥したところ2
29gの乾燥結晶が得られた。2種類の精製法で得られ
た乾燥結晶を比較したところ、いずれの結晶も薬品様の
刺激臭は感じられなかった。晶析母液をイオン交換樹脂
処理した結晶の方が、より庶糖に近い快い甘味の風味を
もち、著しく清涼な甘味を持ったエリスリトール結晶で
あった。
【0044】実施例4 実施例2の晶析母液及び結晶洗浄濾液の混合液量は3.
51kg、エリスリトール濃度26.3重量%、アセト
イン濃度10.5重量ppmを実施例3の脱塩装置にS
V2(1/H)で通液し、引続き水押し出しを行った。
混合液を0.36l供給した時点から、混床塔から希薄
エリスリトールの流出が始まったので、採液を開始し、
エリスリトールが流出し終わるまで採液したところ、全
採液量は4.05kgであった。処理液のエリスリトー
ル濃度は22.7重量%であった。
【0045】イオン交換樹脂処理液を2.02kgまで
濃縮したところ、エリスリトール濃度は45.6重量
%、アセトイン濃度は5.7重量ppmであった。濃縮
工程でのアセトイン除去率は69%であった。濃縮液を
晶析缶で53℃から20℃まで8時間で徐冷し、エリス
リトール結晶を析出させた。析出した結晶を濾別し、次
いで5℃の水274g(湿結晶の0.5倍量)で洗浄し
た。湿結晶を乾燥したところ471gの乾燥結晶が得ら
れた。得られた乾燥結晶には薬品様の刺激臭は全く認め
られず、より庶糖に近い快い甘味の風味を持ち、好まし
い清涼な甘味を持ったエリスリトール結晶が得られた。
【0046】実施例5 結晶ぶどう糖300g/l、酵母エキス20g/l、塩
酸チアミン1.5g/l、の組成の殺菌した種培地0.
6lづつを3l三角フラスコ3本に入れ、キャンディダ
・リポリティカ菌を植菌後、30℃で94時間振とう培
養を行い、前培養液とした。殺菌した30lジャーに、
個別に殺菌した結晶ぶどう糖6.09kgを溶解した液
及び酵母エキス0.34kg、塩酸チアミン25.5g
を溶解した液を加え、次いで振とう培養で得た前培養液
1.70lを加え、pHを4.6に調節後、本培養を行
った。本培養開始時の液量は17.0lで、その組成
は、ぶどう糖358g/l、酵母エキス20g/l、塩
酸チアミン1.5g/lであった。撹拌速度500rp
m、空気供給速度1.00vvm、温度27℃で120
時間本培養を行なった。培養終了時の液量は14.8l
で、組成はエリスリトール215g/l、残ぶどう糖1
6g/l、アセトイン29.0mg/l、菌体体積1
2.0v/v%であった。
【0047】14.8lの培養液を分離板式連続遠心分
離機に供給し、湿菌体と上清液に分離した。湿菌体は洗
浄のため2.78lの水を加え、撹拌後、再度分離板式
連続遠心分離機で湿菌体と上清液に分離した。湿菌体の
洗浄操作を更にもう一度同一条件で繰り返し行なった。
洗浄で得られた上清液をすべて、培養液の遠心分離で得
られた上清液に加えた。上清液の全液量は17.5lで
あった。
【0048】クロマト分離により上清液中の塩類を除去
するに当たり、菌体分離上清液を8.19kgまで濃縮
したところ、エリスリトール濃度は33.3重量%、ア
セトイン濃度は17.4重量ppmであった。濃縮工程
でのアセトインの除去率は61%であった。
【0049】75℃に於て、エリスリトール濃縮液を強
酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオンUBK550 Na
型(三菱化成(株)製)70.9l充填クロマトカラム
(250mmφ×1,445mm充填長)にSV0.5
7(1/H)で塔上部から通液し、濃縮液がなくなると
引続き、75℃の水を供給した。塔下部からの流出液の
42.5lまでは、主として濃縮液中に含まれる塩類で
あり、廃棄した。次いで流出してくる液にはエリスリト
ールが含まれていたので、採液を開始し、合計19.9
l採液した段階で、もはや流出液中にエリスリトールが
認められなくなったので、採液をやめた。
【0050】19.9lのクロマト処理液を脱塩処理す
るため、イオン交換装置として、強酸性陽イオン交換樹
脂ダイヤイオンSK1B H型(三菱化成(株)製)
1.5l充填カラム(50mmφ×765mm充填
長)、弱塩基性陰イオン交換樹脂ダイヤイオンWA30
OH型(三菱化成(株)製)1.5l充填カラム(5
0mmφ×765mm充填長)、混床塔として強酸性陽
イオン交換樹脂ダイヤコンSK1B H型(三菱化成
(株)製)0.5l及び強塩基性陰イオン交換樹脂ダイ
ヤイオンPA408 OH型(三菱化成(株)製)1.
0lが混合充填されたカラム(50mmφ×765mm
充填長)を用いた。上清液をこれらの3本シリーズのイ
オン交換塔にSV2(1/H)で供給し、上清液がなく
なると、同一速度で水押し出しを行なった。上清液を
2.7l供給した時点から、混床塔から希薄エリスリト
ールの流出が始まったので、採液を開始し、エリスリト
ールが流出し終わるまで採液したところ、全採液量は2
3.9l(24.9kg)であった。
【0051】次いで、活性炭を28g添加し、良く撹拌
後濾別した。濾別活性炭は85gの水で懸洗し、濾液は
活性炭処理液に加えた。この工程までのエリスリトール
回収率は、充分な菌体水洗、イオン交換塔の水押し出し
及び活性炭水洗により、97.2%と高い値を得た。
【0052】精製工程で水洗や水押し出しに多量の水を
用い希釈したため、液量は25.0kgに増加し、エリ
スリトール濃度は10.8重量%に低下していた。次い
で、活性炭処理液を5.37kgまで濃縮したところ、
エリスリトールは50.2重量%、アセトインは3.0
重量ppmであった。2段の濃縮工程でのアセトインの
総除去率は96%であった。
【0053】かかる濃縮液を晶析缶で60℃から20℃
まで8時間をかけて徐冷し、析出した結晶を濾別し、さ
らに湿結晶を5℃の冷水770gで洗浄した。湿結晶を
減圧乾燥したところ、1.32kgの結晶が得られた。
この結晶には全く薬品様の刺激臭が感じられなかった。
晶析母液及び結晶洗浄濾液の混合液量は4.82kg
で、エリスリトール濃度28.3重量%、アセトイン濃
度3.4重量ppmであった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、薬品様の刺激臭のな
い、より庶糖に近い快い甘味の風味を持った、著しく好
ましい清涼な甘味を持つエリスリトール結晶を、工業的
に安定して生産できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醗酵法から得られたエリスリトール含
    有液からのエリスリトール結晶の製造方法において、エ
    リスリトール結晶を含むエリスリトール含有スラリー液
    中からエリスリトール結晶を晶析する際のアセトイン濃
    度を1〜20重量ppmとすることを特徴とするエリス
    リトール結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 エリスリトール結晶を含むエリスリト
    ール含有スラリー液中のエリスリトール濃度を40〜6
    5重量%として、エリスリトール結晶を晶析することを
    特徴とする請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR19980066546A (ko) * 1997-01-25 1998-10-15 백운화 에리스리톨의 제조방법
KR100566523B1 (ko) * 1997-10-07 2006-11-30 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 고순도에리트리톨결정의제조방법

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