JP2981257B2 - 新規なキシロース製造方法 - Google Patents

新規なキシロース製造方法

Info

Publication number
JP2981257B2
JP2981257B2 JP2155609A JP15560990A JP2981257B2 JP 2981257 B2 JP2981257 B2 JP 2981257B2 JP 2155609 A JP2155609 A JP 2155609A JP 15560990 A JP15560990 A JP 15560990A JP 2981257 B2 JP2981257 B2 JP 2981257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
xylose
xylulose
fraction
syrup
arabitol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2155609A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0367596A (ja
Inventor
ベルナール ルルフ ジャン
デュフロー ピエリック
カボシュ ジャン―ジャック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
**** *******
Original Assignee
**** *******
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by **** ******* filed Critical **** *******
Publication of JPH0367596A publication Critical patent/JPH0367596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2981257B2 publication Critical patent/JP2981257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/04Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/24Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of an isomerase, e.g. fructose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/02Monosaccharides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C13SUGAR INDUSTRY
    • C13KSACCHARIDES OBTAINED FROM NATURAL SOURCES OR BY HYDROLYSIS OF NATURALLY OCCURRING DISACCHARIDES, OLIGOSACCHARIDES OR POLYSACCHARIDES
    • C13K13/00Sugars not otherwise provided for in this class
    • C13K13/002Xylose
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/803Physical recovery methods, e.g. chromatography, grinding
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/8215Microorganisms
    • Y10S435/911Microorganisms using fungi
    • Y10S435/938Pichia

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はD−キシロースの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
例えばかばの木、とうきびの穂芯、アーモンドの種子
の殻のような原料からD−キシロースを製造することは
公知である。これらの原料を温度及び圧力の極端な条件
のもとで酸加水分解することによってD−キシロースの
重合物であるキシランがキシロースに分解されるが、こ
のキシロースの主な用途は、これを水素添加してキシリ
トールの製造に用いることである。
しかしながらこの方法は多くの欠点を有し、それらの
主なものをあげるならば: ○ それら原料のキシラン含有量が低いことによってキ
シロースの収量が低く(使用原料の8ないし15重量
%)、そして総合的価値の向上を見出すことが困難であ
り、しかも廃棄したときに甚だしい汚染を引起こすかな
りの量の副生物を生ずる。
○ これらの原料の加水分解物中にキシロース以外の、
諸性質がD−キシロースによく似ている他の糖類、すな
わちグルコース、マンノース、ガラクトース、及びアラ
ビノースよりなる群の糖類が含まれ(これら糖類の水素
添加物の物理的性質はキシリトールのそれに近い)、そ
れによってこれとD−キシロースとの分離(そして必要
の場合キシリトールの分離)が非常に困難になり、すな
わち例えば水素化された木材の加水分解物中に通常見出
されてシロップを濃縮したときにキシリトールと一緒に
結晶化するガラクチトールの存在はキシリトールを食品
に用いようとするときは望ましくなく、と言うのはガラ
クチトールが白内障を引き起こすからである。
D−アラビトールを特にグルコースの発酵によって製
造する方法を記述しているフランス特許第2,009,331号
公報には、D−アラビトールがD−キシルロースをへて
D−キシロースを製造するための重要な原料であること
を示していが、この特許はD−キシルロースをD−キシ
ロースに転化するのに使用できる手段についてはなにも
記載しておらず、ペントースが(このものの光学異性体
であるL−キシロースを用いて)水素添加によって100
%のキシリトールを生ずることが述べられているだけで
ある。
化学的方法によってD−キシルロースをD−キシロー
スに部分的に異性化することも考えられるけれども、こ
れには危険な溶媒類が導入されると言う欠点がある。
従って酵素反応的異性化が好ましいと考えられる。ま
た、Hochster及びWatson(カナダ国、3105オッタワ、ナ
ショナル・リサーチ・カウンシル)はD−キシロースを
D−キシルロースへ、またその逆へ転化することのでき
る幾つかの酵素によって実験的にD−キシルロースのD
−キシロースへの異性化を行なったけれども、これは高
純度でD−キシロースを分離することなく、そして温度
及び、中でもその濃度の条件が工業的規模での利用に全
く堪えないような条件のもとで行なっている。
加えて、これらの酵素を用いてもたらされる転化は化
学的異性化と同様に部分的な転化であり、このような異
性化では最大で75%の収率でしかD−キシローズを得る
ことができず、従ってD−キシルロースの25%は取り返
しの余地なく失われてしまうのであり、と言うのはこの
ものはD−キシロースに転化されないからである。
D−キシルロースからD−キシロースを分離するため
に、これら糖類の含まれているシロップを重亜硫酸塩の
形で交換吸着されているアニオン樹脂の上でクロマトグ
ラフ処理することが提案されている(フランス特許第2,
117,558号)。しかしながらこの技術の欠点は、D−キ
シロースの1部が非可逆的にその樹脂に結合してしまう
こと、及び認め得る性能低下を経験することなく分離サ
イクルを5回以上続けて実施することが困難であるとい
うことである〔S.P.Olivier及びP.J.du Toit:“Biotech
nology and Bioengineering"第XXVIII巻、684−699頁
(1986)〕。
1972年以降日本国特許出願第47−13707号によってグ
ルコースからダブル好気性発酵により得られたD−キシ
ルロースを、キシロースを経過することなく直接水素化
するによってキシリトールを製造することが提案されて
いる。この方法の欠点は、この水素添加が50%のD−ア
ラビトールと一緒に50%のキシリトールしか生じないこ
とであり、前者はこのような割合で存在した場合にキシ
リトールと分離することが困難である。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、D−クルコースからD−アラビトールを経て
約40%の低い収率でしか得ることができないようなキシ
ルロースから工業的規模でD−キシロース又はキシリト
ールを充分に高い純度及び収率で製造することを可能と
するような方法は未だ存在していない。
従って本発明の目的は、それ自身はD−グルコースか
ら得られるところのD−キシルロースからD−キシロー
スを製造するための、工業的製造業者がD−グルコース
から所望の最終生成物に至るまでの多数の工程段階を容
認しても済む程に充分に高い収率及び純度でD−キシロ
ースに達するのに適した方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
約20年間も悩まされてきたこの問題に対して出願人
は、カチオン交換樹脂、好ましくは特にグルコース及び
フルクトースのクロマトグラフィーによる分離に用いら
れるようなそれの上、或はゼオライトの上でのクロマト
グラフィーによって、D−キシロースとD−キシルロー
スとの混合物からD−キシロースを高い純度の状態で分
離することが可能であることを見出し、それによってこ
の問題の解決に貢献するに至った。
従って本発明に従うD−キシロースの製造方法は、 イ) 第1段階において、D−キシロースのシロップを
酵素反応的異性化過程にかけてD−キシロースとD−キ
シルロースとの混合物を作り、 ロ) 第2段階において、上記混合物をクロマトグラフ
ィー処理して一方のD−キシロースに強く富んでいるフ
ラクション(フラクションX1)と他方のD−キシルロー
スに強く富んでいるフラクション(フラクションX2)と
の少なくとも2つのフラクションに導き、 ハ) 第3段階において、このフラクションX2を前の異
性化段階へ戻して再循環させ、 その際D−キシロースはフラクションX1から回収され、
そしてこの後者は直接水素化段階にかけてもよいことを
特徴とする。
D−キシルロースは公知の方法で得ることができ、そ
してその好ましい製造方法の他にd−アラビトールの微
生物による酸化反応によって得ることができるが、この
D−アラビトールはD−グルコースの好気的発酵によっ
て得られる。
有利な具体例の一つによれば、本発明に従うD−キシ
ルロースの製造方法は従ってその出発D−キシロースを
下記の1連の工程段階の中で、すなわち a) D−グルコースのシロップをPichia属の好浸透圧
性微生物により好気性発酵させてD−グルコースをD−
アラビトールに変える段階 b) このD−アラビトールのシロップをD−アラビト
ールのD−キシルロースへの転化に適した、Acetobacte
r、Gluconobacter又はKlebsiella属の、アルコール脱水
素酵素を作り出す微生物により好気性発酵させる段階、
及び c) そのキシルロースのシロップをグルコースイソメ
ラーゼの作用により、又はキシロースイソメラーゼの作
用によりD−キシロースに富んだシロップにする段階 によって作ることを特徴とする。
このグルコースの好気的発酵に変えて、グルコースの
グルコン酸(これはカルシウム塩の形においていわゆる
RUFF法により脱カルボキシル化してD−アラビノースを
得ることができる)への酸化を経るような変法を用いる
こともできる(米国特許第3,755,294号参照)。次にD
−アラビノースを公知の方法で水素添加してD−アラビ
トールにする。
見掛け上の複雑さにもかかわらず、本発明に従う方法
はこの方法を構成する各工程段階の特別な組み合わせに
よって、廃棄されるほどに低価格の原料である出発D−
グルコースについて30%よりも高い収率でD−キシロー
スの製造を可能にする。
従来技術に従う種々の方法に比較して、使用する原料
の量及びこのD−キシロースの製造の際、また従ってキ
シリトールの製造の際に生ずる副生成物の量、またそれ
による汚染も著しく少なくなる。
その他の諸利点は ○原料であるD−グルコースを集めることに関する兵站
学的な問題が存在せず、 ○この原料の加工を通常の、極端に高い温度や圧力に堪
える必要がなく、また腐食性の媒体に耐える必要もない
装置の中で実施でき、 ○その得られたD−キシロースはガラクトースを含ま
ず、その水素添加によって得られたキシリトールは従っ
てガラクチトールを含まないので食品に使用することが
できる ことである。
本発明の技術的範囲を制限する意図なく、以下に添付
の図面の参照のもとにあげる追加的な具体的説明によっ
て、本発明は更によく理解できるであろう。
添付の第1図にブロック図で示すように、本発明の方
法は ○ M1におけるD−グルコースのD−アラビトールへの
転化 ○ M2におけるD−アラビトールのD−キシルロースへ
の転化 ○ M3におけるD−キシルロースの異性化 ○ M4における異性化されたシロップのクロマトグラフ
ィー処理 ○ N1におけるD−キシロースに富んだシロップの回収
及び ○ N2におけるD−キシルロースに富んだシロップの回
収 ○ D−キシルロースに富んだシロップのパイプPを通
してのN2からM3への再循環 の順に行なわれる。
グルコースの発酵のためには下記の組成を有する培地
を用いることができる: デキストロース 150−200g/ 有機窒素(コーンスティープ又は酵母抽出物の形の)
2− 4g/(N×6.25) KH2PO4 1− 3g/ MgSO4・7H2O 1− 2g/ この培地を発酵器中に導入し、滅菌し、ついで例えば
ATCCに保存されているPichia Ohmeri No.20209株(すな
わちPichia farinosa株)のようなPichia属の微生物の2
4時間培養物の約10%を接種するが、この培養物は例え
ば下記 グルコース 50g/ 酵母抽出物 10g/ KH2PO4 3g/ MgSO4・7H2O 1g/ よりなる培地で得られたものである。
発酵は30℃に近い温度において空気容積/培養液容積
/分の値で1ないし1.5に相当する通気状態のもとに4
と6との間のpH、好ましくはアンモニアによって維持さ
れる4.5に近いpHにおいて80ないし100時間にわたり継続
し、それによって一般に65ないし90g/のアラビトール
含有量が得られ、このアラビトールは培地中にこの発酵
の終りに存在する甘味物質の70ないし85%を占める。
用いたグルコースについてのアラビトールの収率は約
40ないし50%である。
次にこの発酵器の全内容物(アラビトールに富んだ発
酵液)を滅菌して酵母を破壊し、このものに次にD−ア
ラビトールの発酵段階のために下記の組成 アラビトール 50 g/ ソルビトール 2 g/ 酵母抽出物 2 g/ KH2PO4 0.2g/ MgSO4・7H2O 0.2g/ CaCO3 5 g/ を有する培地で約20時間培養されたAcetobacter suboxy
dansの培養物を接種する(約10%)。
このアラビトールに富んだ発酵液にAcetobacterを接
種するに先立って、これを遠心分離又は濾過によって精
製するのが有利である。
D−アラビトールの発酵は他の栄養物質を加えること
なく空気容積/培養液容積/分の値で1ないし1.5に相
当する通気のもとに4.0ないし6.0のpHにおいて一般に24
時間から48時間までの発酵時間にわたり20−40℃の温度
において継続すればD−キシルロースに富んだ発酵液が
得られ、このD−キシルロースの量はこの第2発酵の終
りにおいて存在する甘味物質の70ないし85%を占める。
この段階において存在する甘味質不純物は主としてAc
etobacterによる酸化を逃れたD−アラビトール及び第
1発酵の過程においてアラビトールと一緒に形成された
キシリトールであり、そしてこれら不純物の中にはリキ
ソースのような糖類並びにグルコースの痕跡或は原料と
して用いられたデキストローズ中の不純物の形で存在し
ていた種々のサッカライドも見出される。
このD−アラビトールの発酵段階の終りに得られる発
酵液の糖質組成は下記のようである: キシルロース 70−85% アラビトール 5−15% キシリトール 1− 5% 種々のサッカライド 5−10% この発酵物は公知の方法(濾過、活性炭による脱色及
び脱塩)により精製することができ、次いで異性化段階
にかけるに先立って濃縮することができる。
異性化をピストン効果反応器中で固定化した酵素によ
って連続的に実施する場合に上述の精製を採用するのが
好ましく、この精製は、酵素の損失を含む不連続的に行
なわれるバッチ式異性化の場合には不必要である。
この異性化段階にはフルクトース含有量の高いコーン
シロップの製造に用いられるような型の市販のキシロー
スイソメラーゼ、すなわち例えば ○ 商標SPEZYMEによって知られるSuomen Sokeriから販
売されているもの ○ 商標LYSASE GI 2000により知られていて本出願人の
会社から販売されているもの(フランス特許第2,353,56
2号) を用いることができる。
好ましくはその使用する酵素の量は、4ないし48時間
以内に反応平衡に達するようなものであり、例えば重亜
硫酸ナトリウム及び/又はマグネシウム塩のような酵素
に対する保護剤の存在することが好ましい。
異性化は40−80℃の温度で6.0ないし8.5のpHにおいて
行なわれる。
一般にこの異性化段階の各パラメータは一般にこれが
53%よりも高いD−キシロース含有量を有するシロップ
が得られるように選ばれる。
この異性化段階の終りに得られる異性化されたシロッ
プの糖質組成は一般に次のようである: キシロース 53−64% キシルロース 17−22% アラビトール 5−15% キシリトール 1− 5% 種々のサッカライド 5−10% 驚くべきことに、グルコースの発酵の間にアラビトー
ルと一緒に形成され、且つD−アラビトールの発酵時に
転化されなかったキシリトールの存在がキシロースイソ
メラーゼの働きを阻害しないことが見出され、と言うの
はキシロースの最高割合が純粋なキシロースの異性化に
おいて前以て得られた割合と同じ(約75%)だからであ
る。
この事実は、雑誌“J.Ferment.Technol."第66巻No.
1、33−36頁(1988)にIzumori及びTsuzakiがキシリト
ールはキシロースイソメラーゼの拮抗阻害剤であるもの
のようであると記載していることよりますます予想でき
なかったことであり、このものが異性化のための種々の
シロップ中に存在するだけでその異性化反応を重大に阻
害し、それによって本発明に従う方法を実行不可能にし
てしまうことが考えられたのである。
異性化後に得られるキシロースに富んだシロップは脱
塩して精製することができ、そして次にクロマトグラフ
ィーによる分画段階にかける。
このクロマトグラフィー分画段階は公知の方法で不連
続的に、又は連続的に(シミュレーテド移動床)、強酸
性のカチオン樹脂の型の、好ましくはアルカリイオン又
はアルカリ土類イオンを交換吸着させたもの、或はN
H4 +、Na+、K+、Ca2+、Ba2+等を交換吸着させたカチオン
性ゼオライト型の吸着材の上で実施することができる。
このようなクロマトグラフィー的分離方法の例は、米
国特許第3,044,904号、同第3,416,961号及び同第3,692,
582号、フランス国特許第2,391,754号、同第2,099,336
号、米国特許第2,985,589号、同第4,024,331号、同第4,
226,977号、同第4,293,346号、同第4,157,267号、同第
4,182,623号、同第4,332,623号、同第4,405,445号、同
第4,412,866号、及び同第4,422,881号の各公報にあげら
れている。
好ましい具体例の一つにおいてこのクロマトグラフィ
ー的分離段階は、本出願人の出願にかかる米国特許第4,
422,881号及びその対応するフランス特許2,454,830号に
記述されている方法及び装置を用いて行なわれる。
用いるクロマトグラフィー的分離方法のいずれにおい
ても吸着材としてカチオン性物質、好ましくは強酸性の
カチオン樹脂が用いられ、これは約4ないし10%のジビ
ニルベンゼン含有量を有するものであって、更に好まし
くはカルシウム型で用いられる。
このクロマトグラフィー段階の種々のパラメータの選
択において、なかでも特に ○ 溶離流量 ○ 異性化されたシロップの供給流量 ○ キシロースに富んだフラクションの抜き出し流量 ○ 脱着帯域、吸着帯域及び濃化帯域の組成 を実施例において説明する。
この各パラメータの選択はフラクションX1がD−キシ
ロースに富んでいてその乾燥物質基準の含有%が60−95
%、好ましくは75%から90%まで、更になお好ましくは
80%から85%までとなり、そしてD−キシルロースの含
有量が25%以下、そして好ましくは15%以下となるよう
に行なわれる。
このような結果を得るには、このクロマトグラフィー
段階が米国特許第4,422,811号公報に記載されている方
法及び装置を用いて行なわれる場合、及び用いる吸着材
が6%のジビニルベンゼンで架橋化された粒度の低いカ
チオン樹脂であってカルシウム型で使用される場合には
下記のように選ばれる: ○ 溶離流量:吸着材m3当り125−500/hr ○ 異性化されたシロップの供給流量:吸着材m3当り15
−60/hr ○ キシロースに富んだフラクションの抜き出し流量:
吸着材m3当り30−120/hr その上にこのクロマトグラフィー段階はキシロースに
強く富んだフラクションX2及びそのカチオン性物質によ
って極めて強く吸着される生成物か、又はその逆に強く
排斥される生成物よりなるフラクションX3の同時的な生
成をもたらす。
このカチオン性物によって強く吸着される生成物の中
には、なかでもキシリトールとアラビトールとが、そし
て強く排斥される生成物の中には種々のサッカライド類
が見出される。
D−キシルロースに強く富んだフラクションX2は乾燥
物質重量基準で表わして好ましくは下記の組成を有す
る: キシルロース 50−80% キシロース 20−50% アラビトール及びキシリトール 0− 5% このD−キシルロースに強く富んだフラクションX2
本発明によれば酵素反応的異性化段階へ再循環される。
極めて高い収率でD−キシルロースをD−キシロース
に転化するとともに、D−グルコースからのD−キシル
ロースを経てのD−キシロースの製造を経済的に興味あ
るものにするほどの高純度でD−キシロースを得ること
を可能にしたのは、本発明に従ってクロマトグラフィー
的分離と再循環との各段階を採用したことによるもので
ある。
樹脂によって極めて強く吸着される生成物か、又はそ
の反対に非常に強く排斥されるような生成物を含むフラ
クションX2はその系から除去される。
D−キシロースに極めて強く富んだフラクションX1
らD−キシロースが回収される。このフラクションX1
直接水素添加反応、中でも接触的水素添加反応に掛ける
ことも可能である。
このフラクションX1からD−キシロースを回収するた
めには ○ シロップを濃縮して純粋なD−キシロースを化学的
に結晶化させ、次に排出された母液をクロマトグラフィ
ー段階へ再循環させるか、又は ○ 上記シロップを全体として脱水して工業用品質のD
−キシロースを作る ことが可能である。
フラクションX1を直接水素添加することを決定したと
きは、従来技術において公知の種々の条件により、特に
ルテニウム又はラネーニッケルを含む触媒が用いられる
が、その際この直水素添加は好ましくはキシリトールを
製造しようとする場合に採用され、その水素添加はラネ
ーニッケル触媒を用いて20ないし80Kg/cm2の水素圧力の
もとで約80ないし130℃の温度において行なうことがで
きる。
得られるキシリトールシロップは下記の組成を有す
る: キシリトール 87−97% アラビトール 3−13% キシリトール含有量が極めて高いためにその水溶液か
ら直接結晶化させることによってキシリトールを極めて
高い収率で且つ非常に高い純度で分離することが可能と
なり、そしてその結晶化から母液を例えばフランス特許
第2,202,069号公報に示されているように連続して数回
の回収段階を実施することによって排出させることがで
きる。
〔実施例〕
D−グルコースの好気性発酵段階 全容積10m3の発酵器中に 結晶化モノ水和デキストローズ 1200kg 酵母抽出物 16kg KH2PO4 8kg MgSO4・7H2O 8kg を導入する。
この培地を滅菌して30℃に冷却した後にこの発酵器
に、フランス特許第2,009,331号公報に記述されているP
ichia Ohmeri ATCC 20209の、24時間熟成させた予備培
養物800を接種する。
通気はグルコースのアラビトールへの転換の間中130N
m3/hrの流量で90時間継続し、そしてpHはアンモニアの
添加によって4.5になるようにチェックした。
D−アラビトールの好気性発酵段階 上記第1段階が完了したならばこの発酵器の内容物を
滅菌し、次いで他の栄養成分を加えることなく、且つ30
℃の温度に冷却した後にこれにもう一度接種を行なった
が、今度は下記の組成 アラビトール 50 g/ ソルビトール 2 〃 酵母抽出物 2 〃 KH2PO4 0.2 〃 MgSO4・7H2O 0.2 〃 の培地で培養したAcetobacter suboxydansの24時間熟成
した予備培養物800を接種した。
この発酵の終りにおいて培養液を濾過し、活性炭の上
で脱色し、そしてイオン交換樹脂で脱塩した。この精製
したシロップの糖質組成は下記のとおりであることが見
出された: キシルロース 80.7% アラビトール 6.5% キシリトール 3.8% 種々のサッカライド 9 % このシロップは用いたクルコースの乾燥物質について
48%の収率で得られたが、これは使用したグルコースに
ついて純粋のキシルロースの40%の収率に相当する。
異性化段階 D−アラビトールの好気性発酵段階の後に得られた精
製したシロップを、乾燥物で45%の濃度に濃縮し、次い
でこれをSuomen Sokeriから市販されているSPEZYME(商
標)のグルコースイソメラーゼの存在のもとに55℃にお
いて恒温タンクの中に導入した。用いた酵素の添加量は
タンク中に存在するシロップの2m3について2kgであっ
た。このシロップのpHを7.0に調節し、そして異性化反
応を30%濃度のNaHSO30.7ml及び1g/のMgSO4・7H2Oの
存在のもとに24時間行なわせた。
この段階の後で得られたシロップは下記の組成を有し
ていた: キシルロース 60 % キシロース 20 % アラビトール 6.5% キシリトール 3.8% 種々のサッカライド 9.7% このシロップの中のキシロースについてのキシルロー
スの割合は従って25%であり、これは純粋の結晶化した
キシロースから出発して異性化を行なった場合の酵素の
正常な平衡値であった。従って既に述べたようにキシリ
トールは異性化酵素の拮抗阻害剤のようには挙動しない
ことが観測された。
クロマトグラフィー的分画段階 このキシロースに富んだ異性化されたシロップの分画
を次に連続的なクロマトグラフィー的分離装置の中で行
なったが、この装置の構造及び操作は米国特許第4,422,
881号及びその対応するフランス特許第2,454,830号公報
に記述されているものであるが、ここでは記述の理解に
必要な範囲までだけそれらの詳細な説明をもう一度再掲
する。
この装置は上記米国特許の第2図に示すように(ここ
では第2図に再掲するが、その詳細な説明は上記米国特
許を参照する)それぞれDuolite C204−2078型の細かな
粒度(0.2ないし0.4mm)のカルシウム形の強酸性カチオ
ン樹脂の吸着材で充填された200の8個のカラム又は
段階C1ないしC8よりなっていた。
それぞれの電磁弁を調節することによって2段階の脱
着帯域I、3段階の吸着帯域II及び弱く吸着されるキシ
ロースと強く吸着されるキシリトール及びアラアコビト
ールの濃化及び分離のための3段階の帯域IIIを第3図
に示すように作り出したが、これは第2図に示す装置の
ブロック説明図であって下記だけが示されている: ○ カラムC1ないしC8 ○ 開閉手段、この場合は電磁弁106 ○ 分画されるべき異性化されたキシロースに富んだシ
ロップのための供給パイプと水のための供給パイプ(そ
れぞれ14及び128で示す) ○ キシルロースに富んだシロップ(フラクションX2
のための抜き出し用パイプ148及びキシリトール−アラ
ビトール(フラクションX3)、種々のサッカライド(フ
ラクションX3)及びキシロース(フラクションX1)を連
続的に抜き出すためのパイプ146開閉手段106(特に電磁
弁)がその採用した形で一方において、濃化帯域であっ
て従って強く吸着されるキシリトール−アラビトール、
種々のサッカライド類及び次にキシロースに富んだフラ
クションが末端部において連続的に回収される帯域III
と、もう一方においてキシルロースの脱着帯域であって
その頂部において脱着用の水が導入される帯域Iとの間
の全体的な完全な密閉を維持する。
この開閉手段は液相が選択的吸着材を越えて通過する
方向を確定する。
26分30秒に調節されたタイミング装置が以下に記述す
る種々の流量について、全キシルロースの脱着をもたら
すのに充分な水を脱着帯域Iの第1段階又は第1カラム
へ供給すること及び吸着材容積及び吸着容量に見合った
量のキシロースに富んだ異性化されたシロップを供給す
ることを確実にし、それによってその異性化されたシロ
ップ中に存在するキシロースの少なくとも60%に等し
く、また従ってキシロースの少なくとも60%以上の濃度
に相当する値のキシロース抜き出し比が得られるように
する。
上述した抜き出し比及び純度はその吸着されたキシロ
ースの抽出ポンプ(図示せず)の流量を調節することに
よって一定に保たれる。「アラビトール−キシリトール
−種々のサッカライド」の各フラクション(フラクショ
ンX3)、及び次いで「キシロースに富んだフラクショ
ン」(フラクションX1)の排出は大気圧において行なわ
れ、そしてその一定流量はそれぞれの供給流量と抜き出
し流量との間の差によってもたらされる。
濃化及び分離の帯域IIIの頂部において装置中へ流入
するキシロースに富んだ異性化されたシロップは前に述
べたように50%の乾燥物質含有量を有する。分離カラム
内の温度は約70℃に保たれる。
第4図は204で第2及び第3図の装置を示すが、共通
の部分について同一参照数字は第1図と同じ要素を表わ
す。クロマトグラフィー装置204はパイプ306bを含み、
これを通してアラビトール−キシリトールの大きな割合
と種々のサッカライドの部分(フラクションX3)を含む
過剰の水が除去される。これらの抜き出し液は低い乾燥
物質含有量を有し、そしてパイプ306b1を通って出て行
く。
水の供給はパイプ401から行なわれる。
各パイプに付した矢印は流れの方向を示す。
クロマトグラフィー装置204は次のように運転され
る: ○ クロマトグラフィーにより分画されるべきキシロー
スに富んだ、異性化されたシロップは52/hrの流量で
パイプ401を通して導入され、そしてこれは乾燥物質含
有量50%を有する。
○ 濃化されたキシロース(フラクションX1)は88.5
/hrの流量でパイプ306b2を通して回収され、このものの
平均乾燥物質含有量は23.3%である。
○ この装置から抜出される液体の全量は344.5/hrの
全流量とともに、 *一方においてパイプ306b1から抜き出され、低濃度
高純度でキシリトール−アラビトールを含み、次に低濃
度及び高富化度で種々のサッカライドを含む過剰の水の
フラクション(その際その全量は265.5/hrに相当し、
その乾燥物質含有量は2.5%であり、そしてこれらの各
フラクションは1サイクルにおいて21分を占める)と高
度に濃化されたキシロースのフラクション〔フラクショ
ンX1−88.5/hrに相当し、パイプ306b2を通して精製装
置(図示せず)へ導かれ、そしてこのフラクションの乾
燥物質含有量は23.3%であり、このフラクションは1サ
イクルの最後の部分、すなわち6分39秒を占める〕及び *もう一方においてキシルロースに強く富んでキシロ
ースに極めて乏しいフラクション〔フラクションX2−第
3図の148に対応するパイプ306a(第4図)を通して79
/hrの流量で抜き出される〕 よりなる。
下記第1表及び第2表にクロマトグラフ的分画装置の
運転の特徴的条件をまとめて示す。
この装置の抜き出された各排出流を下記第2表に示
す。
この結果はキシロースの抜き出し重量比20.7/32=キ
シロース84%を含む濃化されたシロップの65%(これは
キシロースの抜き出し比17.4/19.2=90.6%を表わす)
に相当し、またキシルロースの抜き出し重量比4.7/32=
68%のキシルロースを含む濃化されたシロップの15%
(これはキシルロースの抜き出し比3.2/6.4=50%を表
わす)に相当する。
この水準において例えばフラクション(X1)及び
(X3)の排出流量の低下として現れるフラクション
(X2)の抜き出し流量の増加によって、例えばキシルロ
ースの上記抜き出し比を著しく上昇させることが可能で
あったと言うことは注目すべきである。関連的に、キシ
ロースは更に濃化されているけれどもキシロースの抽出
収率が僅かに少ないようなフラクション(X1)が得られ
る。一方フラクション(X2)はキシルロースが僅かに少
なくなる。
濃化したキシロースシロップ(X1)の分析は下記の結
果を与える: キシリトール−アラビトール 痕跡 キシルロース 15% キシロース 84% 種々のサッカライド類 1% 濃化されたキシルロースのフラクション(X2)の分析
は下記の結果を与える: キシリトール−アラビトール 痕跡 キシルロース 68% キシロース 32% キシロースに富んだフラクションは精製し、濃縮した
後で公知の方法により結晶化させることができる。その
ようにして得られた結晶化したキシロースはキシリトー
ルを作るために水素添加することができる。
この場合に、キシロースの母液の排出の後でこれを有
利にはクロマトグラフィー的分画段階へ再循環してそれ
によりこのものから実際上全てのキシロースを抽出する
ようにするのが有利である。すなわちこのフラクション
をD−キシロースの結晶の存在のもとに乾燥物質含有量
75%まで真空のもとに濃縮し、ついでこれを撹拌しなが
ら20℃の温度に24時間の間に冷却した。この結晶化した
混合物を抜き出して洗浄し、そのようにして1段の回収
で50%の収率でキシロースが得られた。このキシロース
の純度は98%であった。母液は約68%のキシロース濃度
を有し、従ってこのものから実際上全てのキシロースを
抽出するようにクロマトグラフィー段階へ再循環させる
ことができた。
キシロースに富んだフラクションはまた直接水素添加
してキシリトールに富んだシロップを作ることもでき
る。すなわちこのフラクションを45バールの水素圧力の
もとでラネーニッケルを用いて120℃の温度において水
素添加し、それによって91%のキシリトール濃度を有す
るシロップが得られた。
クロマトグラフィー段階から送られてくるフラクショ
ンX2はもう一度酵素反応的異性化段階へ再循環させるこ
とによりキシルロースに富んだ発酵液の異性化について
前に述べたと同じ条件で異性化させた。
異性化したシロップが得られたが、その組成は次の通
りであった: キシリトール−アラビトール 痕跡 キシルロース 26% キシロース 74% このシロッをプを再びキシロースに富んだシロップと
混合してもう一度クロマトグラフィー的分画を行なっ
た。この例に示された各数値から、本発明に従う方法に
よって、D−アラビトールの発酵段階からの糖質乾燥物
質131.5kgから、乾燥物質で100kgの量の84%濃度を有す
るキシロースシロップが得られ、これはグルコースのキ
シロースに対する転換率が48%であることから、274kg
のグルコースが使用されたことを示している。
従って本発明の方法によれば、使用したグルコースに
ついて36%の収率で非常に濃厚な状態のD−キシロース
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従う方法の手順をブロック図で説明
し、第2ないし第4図はこの方法を実施するのに適した
装置の各部を図式的に説明する。 106……開閉手段 14、128、401……供給パイプ 146、148、306b、306b1、306b2……抜き出しパイプ 204……クルマトグラフィー装置 M1……D−グルコース転化段階 M2……D−アラビトール転化段階 M3……D−キシルロース異性化段階 M4……クロマトグラフィー分画段階 N1……D−キシロース回収段階 N2……D−キシルロース回収段階
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:84) (C12P 7/18 C12R 1:02) (C12P 7/18 C12R 1:01) (C12P 7/18 C12R 1:22) (56)参考文献 丸尾文治 外1名 監修「酵素ハンド ブック」(1982年)朝倉書店 p.742, 747 Appl.Environ.Misr obiol.42(1)(1981)p.66− 69 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12P 19/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】D−キシロースを製造する方法において、 イ)第1段階においてD−キシルロースのシロップを酵
    素反応的異性化過程にかけてD−キシロースとD−キシ
    ルロースとの混合物を作り、 ロ)第2段階において上記混合物をクロマトグラフ処理
    して一方のD−キシロースに強く富んでいるフラクショ
    ン(フラクションX1)と他方のD−キシルロースに強く
    富んでいるフラクション(フラクションX2)との少なく
    とも2つのフラクションに導き、 ハ)第3段階においてこのフラクションX2を前の異性化
    段階へ戻して再循環させ、 その際D−キシロースはフラクションX1から回収され、
    そしてこの後者は直接水素化段階にかけてもよいことを
    特徴とする、方法。
  2. 【請求項2】出発物質としてのD−キシロースとその異
    性化が下記の一連の工程段階、すなわち a)D−グルコースのシロップをPichia属の好浸透圧性
    微生物により好気性発酵させてD−グルコースをD−ア
    ラビトールに変える段階、 b)このD−アラビトールのシロップをD−アラビトー
    ルのD−キシルロースへの転化に適した、アセトバクタ
    ー(Acetobacter)、グルコノバクター(Gluconobacte
    r)又はクレブシエラ(Klebsiella)属の、アルコール
    脱水素酵素を作り出す微生物により好気性発酵させる段
    階、及び c)そのD−キシルロースのシロップをグルコースイソ
    メラーゼの作用により、又はキシロースイソメラーゼの
    作用によりD−キシロースに富んだシロップにする段階 によって行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】クロマトグラフ的分画段階がカチオン性樹
    脂又はゼオライト、好ましくは、アルカリイオン又はア
    ルカリ土類イオンを好ましくは交換吸着した強酸性カチ
    オン交換樹脂の型の吸着材、或いはまたNH4 +、Na+、K+
    及びCa2+、Ba2+のイオンを好ましく吸着させたカチオン
    性ゼオライトの型の吸着材の上で連続的に(シュミレー
    テッド移動床)又は不連続的に行われる、請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】酵素反応的異性化段階の各パラメーターを
    53%よりも高いD−キシロース含有量を含むシロップが
    作り出されるように選ぶか、及び/または クロマトグラフ的分画段階のそれぞれのパラメーター
    を、いずれも乾燥物質重量基準で、 D−キシロースの含有量が、60%から95%まで、好まし
    くは75%から90%まで、更により好ましくは80%から85
    %までであって、 D−キシルロースの含有量が、25%より低く、好ましく
    は15%より低い、D−キシロースに富んだフラクション
    が得られるように選ぶ、 請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】D−キシロースの結晶化からの母液をクロ
    マトグラフ的分画段階へ再循環させる、請求項1〜4の
    いずれかに記載の方法。
JP2155609A 1989-06-16 1990-06-15 新規なキシロース製造方法 Expired - Lifetime JP2981257B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8908046 1989-06-16
FR8908046A FR2648474B1 (fr) 1989-06-16 1989-06-16 Nouveau procede de fabrication du xylose

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0367596A JPH0367596A (ja) 1991-03-22
JP2981257B2 true JP2981257B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=9382832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2155609A Expired - Lifetime JP2981257B2 (ja) 1989-06-16 1990-06-15 新規なキシロース製造方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US5238826A (ja)
EP (1) EP0403392B1 (ja)
JP (1) JP2981257B2 (ja)
KR (1) KR0157304B1 (ja)
AT (1) ATE109209T1 (ja)
BR (1) BR9002828A (ja)
CA (1) CA2019036C (ja)
DE (1) DE69010999T2 (ja)
DK (1) DK0403392T3 (ja)
ES (1) ES2060976T3 (ja)
FI (1) FI95576C (ja)
FR (1) FR2648474B1 (ja)
IE (1) IE64306B1 (ja)
RU (1) RU1838418C (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2652589B1 (fr) * 1989-10-04 1995-02-17 Roquette Freres Procede de fabrication de xylitol et de produits riches en xylitol.
US5728225A (en) * 1993-07-26 1998-03-17 Roquette Freres Viscous liquid compositions of xylitol and a process for preparing them
GB9514538D0 (en) * 1995-07-15 1995-09-13 Cerestar Holding Bv Process for the production of xylitol
FR2749307B1 (fr) * 1996-05-29 1998-09-04 Roquette Freres Procede de preparation de d-arabitol
JP3855486B2 (ja) 1997-10-17 2006-12-13 味の素株式会社 キシリトールの製造法
JPH11266888A (ja) * 1997-10-17 1999-10-05 Ajinomoto Co Inc キシリトールの製造法
US6036865A (en) * 1998-06-15 2000-03-14 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Separation processes
US6045703A (en) * 1998-06-15 2000-04-04 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Separation processes
FI106853B (fi) 1998-11-18 2001-04-30 Xyrofin Oy Menetelmä polyolien valmistamiseksi arabinoksylaania sisältävästä materiaalista
JP2000210095A (ja) 1999-01-20 2000-08-02 Ajinomoto Co Inc キシリト―ル又はd―キシルロ―スの製造法
JP2001008682A (ja) * 1999-06-24 2001-01-16 Ajinomoto Co Inc D−アラビトール、d−キシルロース及びキシリトールの製造法
WO2001012834A1 (en) * 1999-08-18 2001-02-22 Hydrios Biotechnology Oy Process for the preparation and simultaneous separation of enzyme-catalysed products
US6894199B2 (en) 2001-04-27 2005-05-17 Danisco Sweeteners Oy Process for the production of xylitol
FI20011889A (fi) 2001-09-26 2003-03-27 Xyrofin Oy Menetelmä ksylitolin valmistamiseksi
US6998480B2 (en) * 2002-03-08 2006-02-14 Tate & Lyle Public Limited Company Process for improving sucralose purity and yield
US6943248B2 (en) * 2003-04-30 2005-09-13 Tate & Lyle Public Limited Company Crystalline form of sucralose, and method for producing it
US7812153B2 (en) * 2004-03-11 2010-10-12 Rayonier Products And Financial Services Company Process for manufacturing high purity xylose
WO2011161685A2 (en) 2010-06-26 2011-12-29 Hcl Cleantech Ltd. Sugar mixtures and methods for production and use thereof
GB2524906B8 (en) 2011-04-07 2016-12-07 Virdia Ltd Lignocellulose conversion processes and products
CN102796797B (zh) * 2012-08-09 2014-07-09 山东天力药业有限公司 微生物转化葡萄糖制备木糖醇及其中间体d-木酮糖的方法及所用的菌种
MX2018009634A (es) 2016-02-19 2018-12-17 Intercontinental Great Brands Llc Procesos para crear multiples flujos de valores a partir de fuentes de biomasa.
EP3559207A4 (en) 2016-12-21 2020-08-12 Creatus Biosciences Inc. XYLITOL-PRODUCING METSCHNIKOWIA SPECIES

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1518510A (fr) * 1967-04-12 1968-03-22 Kyowa Hakko Kogyo Kk Procédé de production de d-ribulose et d-xylulose par fermentation
JPS543949B1 (ja) * 1968-05-25 1979-02-28
US3619369A (en) * 1968-10-31 1971-11-09 Noda Inst For Scientific Res Process for producing xylitol by fermentation
US4490468A (en) * 1980-04-23 1984-12-25 Purdue Research Foundation Production of ethanol by yeast using xylulose
US4394178A (en) * 1981-12-10 1983-07-19 Union Carbide Corporation Bulk lactulose/lactose separation by selective adsorption on zeolitic molecular sieves

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Appl.Environ.Misrobiol.42(1)(1981)p.66−69
丸尾文治 外1名 監修「酵素ハンドブック」(1982年)朝倉書店 p.742,747

Also Published As

Publication number Publication date
KR910001067A (ko) 1991-01-30
CA2019036C (en) 2000-01-11
DK0403392T3 (da) 1994-08-22
US5238826A (en) 1993-08-24
BR9002828A (pt) 1991-08-20
IE902172L (en) 1990-12-16
FR2648474B1 (fr) 1995-01-06
RU1838418C (ru) 1993-08-30
DE69010999D1 (de) 1994-09-01
FI903009A0 (fi) 1990-06-15
EP0403392B1 (fr) 1994-07-27
KR0157304B1 (ko) 1998-10-15
IE64306B1 (en) 1995-07-26
ATE109209T1 (de) 1994-08-15
EP0403392A3 (fr) 1991-05-08
FI95576B (fi) 1995-11-15
EP0403392A2 (fr) 1990-12-19
IE902172A1 (en) 1991-01-02
FI95576C (fi) 1996-02-26
FR2648474A1 (fr) 1990-12-21
JPH0367596A (ja) 1991-03-22
DE69010999T2 (de) 1994-12-15
ES2060976T3 (es) 1994-12-01
CA2019036A1 (en) 1990-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2981257B2 (ja) 新規なキシロース製造方法
KR0164430B1 (ko) 크실리톨 및 크실리톨-함유 생성물의 제조방법
CA1336584C (en) Process and apparatus for manufacturing ethanol, glycerol, succinic acid and distiller's dry grain and solubles
US5177008A (en) Process for manufacturing ethanol and for recovering glycerol, succinic acid, lactic acid, betaine, potassium sulfate, and free flowing distiller's dry grain and solubles or a solid fertilizer therefrom
US5081026A (en) Method for the production of xylitol
CN101497904B (zh) 一种同时生产木糖醇与阿拉伯糖的方法
WO1991010740A1 (en) A process for the simultaneous production of xylitol and ethanol
CN101497903B (zh) 一种选择性转化分流生物制品的方法
US4906569A (en) Process for isolating and recovering erthritol from culture medium containing the same
US7674381B2 (en) Method for preparing L-iditol
US6146856A (en) Process for the production of isomatulose and other products
JPH0965888A (ja) キシリトールの生成方法
JP2002520066A (ja) 固定化微生物によるマンニトールの製造方法
US5466795A (en) Process for the manufacture of mannitol
DE2443895A1 (de) Verfahren zur herstellung einer immobilisierten dextroseisomerase
GB2406855A (en) Production of xylitol from a carbon source other than xylose and xylulose
JPH11332591A (ja) L−リボースの精製方法
JPH11266894A (ja) D−キシロースの製造方法
MXPA96002768A (en) Procedure for the production of xili

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11