JPH0694440B2 - 新規なホルミル酢酸エステル - Google Patents
新規なホルミル酢酸エステルInfo
- Publication number
- JPH0694440B2 JPH0694440B2 JP60201406A JP20140685A JPH0694440B2 JP H0694440 B2 JPH0694440 B2 JP H0694440B2 JP 60201406 A JP60201406 A JP 60201406A JP 20140685 A JP20140685 A JP 20140685A JP H0694440 B2 JPH0694440 B2 JP H0694440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formyl
- acetate
- formyl acetate
- novel
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なホルミル酢酸エステルに関するものであ
る。本発明の化合物は種々の医薬、農薬の合成中間体と
して重要なものである。
る。本発明の化合物は種々の医薬、農薬の合成中間体と
して重要なものである。
ホルミル酢酸エステルとして、メチルエステル、エチル
エステルは公知である。しかしながら、医薬・農薬合成
段階において、エステル残基が脱離基として作用する場
合、或いは光学活性なエステル残基により不斉物を誘起
させる場合など、目的に応じて任意のエステル残基を持
つホルミル酢酸エステル類が望まれる。
エステルは公知である。しかしながら、医薬・農薬合成
段階において、エステル残基が脱離基として作用する場
合、或いは光学活性なエステル残基により不斉物を誘起
させる場合など、目的に応じて任意のエステル残基を持
つホルミル酢酸エステル類が望まれる。
又、ホルミル酢酸エステルのアセタール体は公知である
(特開昭54-103823号公報)。しかしながら、これらか
らフリーのホルミル体を得ることは、非常に困難であ
る。
(特開昭54-103823号公報)。しかしながら、これらか
らフリーのホルミル体を得ることは、非常に困難であ
る。
このように、従来、ホルミル酢酸エステルの不安定さも
あって、本発明のような化合物は知られていなかった。
あって、本発明のような化合物は知られていなかった。
本発明者らは、鋭意研究の結果、新規なホルミル酢酸エ
ステルを見出し本発明を完成するに至った。
ステルを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、式 OHC−CH2CO2R ……(I) (ただし、式中Rはl−メンチル基である) で表される新規なホルミル酢酸エステルに関するもので
ある。
ある。
本発明のホルミル酢酸l−メンチルは、光学活性なエス
テル残基を持つ安定したホルミル酢酸エステルである。
従って、医薬・農薬合成段階において、光学活性なエス
テル残基により不斉物を誘起させることができ、種々の
医薬・農薬中間体、例えば、生理活性核酸化合物(ヌク
レオシド類)の光学活性体の中間体等として有用であ
る。
テル残基を持つ安定したホルミル酢酸エステルである。
従って、医薬・農薬合成段階において、光学活性なエス
テル残基により不斉物を誘起させることができ、種々の
医薬・農薬中間体、例えば、生理活性核酸化合物(ヌク
レオシド類)の光学活性体の中間体等として有用であ
る。
本発明のホルミル酢酸l−メンチルを製造する方法とし
ては、出発原料としてホルミルメルドラム酸を用いる方
法が推奨される。即ち、ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族
系溶媒、クロロホルムなどの塩素系溶媒或いはテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミドなどの非プロトン系極性溶媒などの不活性溶媒の存
在下で、ホルミルメルドラム酸とl−メントールとを反
応させることにより、本発明のホルミル酢酸l−メンチ
ルを製造することができる。この反応式を以下に示す。
ては、出発原料としてホルミルメルドラム酸を用いる方
法が推奨される。即ち、ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族
系溶媒、クロロホルムなどの塩素系溶媒或いはテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミドなどの非プロトン系極性溶媒などの不活性溶媒の存
在下で、ホルミルメルドラム酸とl−メントールとを反
応させることにより、本発明のホルミル酢酸l−メンチ
ルを製造することができる。この反応式を以下に示す。
(式中、Rはl−メンチル基である) ここで用いられるl−メントールは、ホルミルメルドラ
ム酸に対して1.0倍モル〜5.0倍モルが適当である。
ム酸に対して1.0倍モル〜5.0倍モルが適当である。
反応温度は室温から150℃の範囲であり、反応時間は反
応温度により変動し、数分から数時間を要する。反応混
合物より、通常の精製工程、例えばカラムクロマトグラ
フィーや蒸留などの手段により安定に本発明のホルミル
酢酸l−メンチルを単離することができる。
応温度により変動し、数分から数時間を要する。反応混
合物より、通常の精製工程、例えばカラムクロマトグラ
フィーや蒸留などの手段により安定に本発明のホルミル
酢酸l−メンチルを単離することができる。
実施例1(ホルミル酢酸l−メンチル) l−メントール1.6g(10mmol)の無水トルエン(40ml)
溶液に、加熱還流下、ホルミルメルドラム酸1.73g(10m
mol)を少量づつ加えた。全量を15分かけて加え、更に1
5分加熱還流した。18℃以下でトルエンを減圧下留去
し、残渣を減圧蒸留して、沸点72℃(0.03mmHg)の油状
物として目的物1.26g(55%)を得た。
溶液に、加熱還流下、ホルミルメルドラム酸1.73g(10m
mol)を少量づつ加えた。全量を15分かけて加え、更に1
5分加熱還流した。18℃以下でトルエンを減圧下留去
し、残渣を減圧蒸留して、沸点72℃(0.03mmHg)の油状
物として目的物1.26g(55%)を得た。
IR(CHCl3):3400,1735(s),1715,1650cm-1 NMR(CDCl3)δ: 3.38(2H×1/2,d,J=2Hz,CH2CO),4.81(1H,m,メンチル
1−H),5.02(1H×1/2,d,J=6Hz,オレフィンH),7.1
2(1H×1/2,dd,J=6Hz,12Hz,オレフィンH),9.83(1H
×1/2,t,J=2Hz,CHO),11.55(1H×1/2,d,J=12Hz,OH) 比旋光度:〔α〕D 28−70.57(C=2.6,CHCl3) 元素分析; 計算値(C13H22O3) C 68.99,H 9.80 分析値 C 68.63,H 9.22
1−H),5.02(1H×1/2,d,J=6Hz,オレフィンH),7.1
2(1H×1/2,dd,J=6Hz,12Hz,オレフィンH),9.83(1H
×1/2,t,J=2Hz,CHO),11.55(1H×1/2,d,J=12Hz,OH) 比旋光度:〔α〕D 28−70.57(C=2.6,CHCl3) 元素分析; 計算値(C13H22O3) C 68.99,H 9.80 分析値 C 68.63,H 9.22
Claims (1)
- 【請求項1】式 OHC−CH2CO2R ……(I) (ただし、式中Rはl−メンチル基である) で表される新規なホルミル酢酸エステル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60201406A JPH0694440B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 新規なホルミル酢酸エステル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60201406A JPH0694440B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 新規なホルミル酢酸エステル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6261952A JPS6261952A (ja) | 1987-03-18 |
JPH0694440B2 true JPH0694440B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=16440559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60201406A Expired - Lifetime JPH0694440B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 新規なホルミル酢酸エステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694440B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7459258B2 (en) * | 2005-06-17 | 2008-12-02 | Xerox Corporation | Toner processes |
US8431318B2 (en) * | 2010-04-09 | 2013-04-30 | Xerox Corporation | Toner compositions and processes |
-
1985
- 1985-09-11 JP JP60201406A patent/JPH0694440B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6261952A (ja) | 1987-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20100184998A1 (en) | Organic compounds | |
HU211773B (en) | Process for producing dialkyl-(2,3-pyridinedicarboxylate) derivatives | |
KR20060118483A (ko) | 비타민 비6의 제조 방법 | |
JPH0694440B2 (ja) | 新規なホルミル酢酸エステル | |
JPH05262734A (ja) | 5−置換された2−クロロピリジン類の製造方法 | |
JPS63417B2 (ja) | ||
US5440065A (en) | Process for preparing 4-amino-5-hexenoic acid | |
HU209916B (en) | Process for preparation of 2-aryl-5-/trifluoro-methyl/-pyrrole derivatives having insecticidal, acaricidal, nematocidal activity | |
WO2017195894A1 (ja) | 2-アセチルピリジン化合物の製造方法 | |
JP3072314B2 (ja) | γ−アルキリデン−γ−ブチロラクトン誘導体の製造方法 | |
JPS62126164A (ja) | 4−アルコキシ−2−オキソ−ピロリジン−1−酢酸アルキルエステルおよびその製法 | |
JP4288372B2 (ja) | アルファーピロン類およびその製造方法 | |
Shinada et al. | 1, 2-Dioxo-3-isopropyloxy-4-methyl-3-cyclobutene as a nucleophilic synthon. Synthesis of Sq-containing cinnamic acid derivatives | |
JP4264683B2 (ja) | 1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸誘導体の製造法 | |
RU2039732C1 (ru) | Способ получения метилендиацетата | |
SU375299A1 (ru) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ О.О-ДИАЛКИЛ-Ы-АЦЕТИМИДО-р-ЦИАН- | |
JP4228465B2 (ja) | 2−[(アリールオキシカルボニル)アミノ]−3−ケトエステル類、その製造方法及びそれを用いる4−アルコキシカルボニル−2−オキサゾリノン類の製造方法 | |
JPH0316354B2 (ja) | ||
JP2702246B2 (ja) | 新規なβ―ケトアミドとその製造方法 | |
JPH05140041A (ja) | シクロプロパン化合物及びその合成中間体の製造方法 | |
JPH02240040A (ja) | 3―ケト―1―アルコールの製造法 | |
JPH06145073A (ja) | ジクロロ化合物の製造方法 | |
JPS6366302B2 (ja) | ||
JPH0791225B2 (ja) | 2‐エトキシメチレンアセト酢酸アルキルの製造方法 | |
JPH04321645A (ja) | ヘミケタールおよびヘミチオケタールの製造方法 |