JPH0694406B2 - クロルピリホス含有マイクロカプセルの水懸濁液 - Google Patents

クロルピリホス含有マイクロカプセルの水懸濁液

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JPH0694406B2
JPH0694406B2 JP28964889A JP28964889A JPH0694406B2 JP H0694406 B2 JPH0694406 B2 JP H0694406B2 JP 28964889 A JP28964889 A JP 28964889A JP 28964889 A JP28964889 A JP 28964889A JP H0694406 B2 JPH0694406 B2 JP H0694406B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は殺虫剤として卓効を有するが、その反面強い急
性毒性を有するクロルピリホスをマイクロカプセル化し
てなり、殺虫剤殊に殺白蟻剤もしくは白蟻防除剤として
利用し易くしたクロルピリホスのカプセル剤に関する。
従来の技術 クロルピリホス(O,O−ジエチルO−3,5,6−トリクロル
−2−ピリジルホスホロチオエート)は高い殺白蟻効力
を有し、粉剤,乳剤,油剤,または水和剤にそのままの
形で製剤化されて使用されてきた。しかし、クロルピリ
ホスは血液中のコリンエステラーゼを低下させるという
急性毒性が強いため、使用に際しては最大の注意が必要
であるばかりでなく、繰り返しの使用により作業者の健
康が損われるという問題がある。また、乳剤ではコンク
リート上に散布した場合、強いアルカリ性により短時間
でクロルピリホスが分解し、殺白蟻または防白蟻効果が
消滅する等問題があった。また、マイクロカプセル化し
たクロルピリホスをスラリー剤として利用する例(特開
昭61-33230)もあるが、水中への分散性,水溶出性、希
釈後保存した場合の再分散性が悪く、また希釈時の起泡
性も大きく作業性が劣っていた。さらにクロルピリホス
を内包したマイクロカプセル膜が土壌中においても安定
であるため、土壌に散布したマイクロカプセルを、白蟻
が破壊もしくは喫食しなければ、殺蟻又は防蟻効果を発
揮しないと言われていた。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上述した現状に鑑み、クロルピリホスの毒性を
低減させることと使用性,効力の発現性などを改良し、
殺虫剤殊に殺白蟻剤または白蟻防除剤として実用に供し
得るクロルピリホス含有マイクロカプセルの水懸濁液を
提案することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の構成上の特徴は、クロルピリホスの芯材と尿素
ホルムアルデヒドプレポリマーおよび/またはメラミン
ホルムアルデヒドプレポリマーがカチオニック尿素樹脂
とアニオニック界面活性剤の存在下に重縮合してなる膜
材とからなるマイクロカプセルと該マイクロカプセル10
0重量部に対し、ザンサンガム0.5〜2.0重量部および界
面活性剤0.5〜25重量部を含む水懸濁液であって、クロ
ルピリホス2.5gに対して全量が250mlになるように水を
加えて希釈した時該希釈液の沈降係数が80%以上であ
り、再分散性が5回以下となることである。
本発明において沈降係数とはクロルピリホスのカプセル
剤を使用濃度に希釈したときのクロルピリホスの分散性
を示す指標であって、次のようにして決められる。即ち
クロルピリホス2.5gを含むカプセル剤を250mlの有栓メ
スシリンダーに入れ水を標線まで加えて、希釈液とす
る。これを1分間に30回の速度で倒立を繰返す撹拌を1
分間行った後1時間後にメスシリンダーの中央部から25
mlのホールピペットで分散液をサンプリングし、この中
のクロルピリホス量を測定して、均一に分散したときの
割合を沈降係数として表わし、次式によって求めた。
沈降係数は100%に近い程分散性が良好であり、80%以
上あれば十分実用に供し得る。
また再分散性とはクロルピリホスのカプセル剤を上記の
如く希釈した希釈液を24時間静置し、沈降したカプセル
を分散させるために、250ml有栓メスシリンダーを1分
間に30回の速度で倒立を繰り返し、沈降していたカプセ
ルの全てが浮き上るまでの倒立の回数で表わされる。通
常の白蟻防除作業では希釈した液を一度に全量使い切る
ことは少なく、このため残部を後日に使用するときに再
分散させる必要があり、容易に再分散することが要求さ
れる。前記の倒立撹拌5回以内でカプセルの全てが浮き
上るものは希釈保存後の再使用に供し得る。
以下、本発明を詳しく説明する。
クロルピリホスのカプセル化は芯材としてのクロルピリ
ホスを溶融の後、アニオニック界面活性剤の存在下膜材
形成成分の一部または全部が溶解または分散した水系媒
体中に液滴が2〜30μmになるように分散させて該液滴
の界面で膜材形成成分を重縮合させることにより行われ
る。この際の反応系の温度はクロルピリホスの融点(42
〜43.5℃)以上であることが必要である。生成するカプ
セル中クロルピリホスは50〜90重量%、好ましくは75〜
85重量%を占める。膜材形成成分とは水溶性カチオニッ
ク尿素樹脂,尿素ホルムアルデヒドプレポリマー(以下
“UFプレポリマー”と略記する)および/またはメラミ
ンホルムアルデヒドプレポリマー(以下“MFプレポリマ
ー”と略記する)を指す。
本発明のマイクロカプセルスラリーは次の手順で製造さ
れる。
まず、溶融したクロルピリホスを水溶性カチオニック尿
素樹脂とアニオニック界面活性剤の存在する水系混合液
を加え、pH4〜5に調整し、ホモジナイザー,攪拌機,
超音波等の適当な手段を用いて、適当な大きさ例えば2
〜30μmの液滴となるように乳化分散させる。
一方、膜材としての樹脂プレポリマーは、上記芯材とし
てのクロルピリホス1に対して重量比で好ましくは1〜
0.1の量を、上記乳化分散前の混合液に予め添加して乳
化させるか、或いは乳化の途中もしくは乳化後に一度又
は数回に分けて添加してもよい。この際の乳化はpH3.5
〜5、温度45〜70℃、好ましくは45〜60℃で行う。
上述のように樹脂プレポリマーを加えた後の乳化液を緩
やかに撹拌しながら、15〜25時間反応(重縮合)させた
後、pHを2.5〜3.0に調整して30〜60℃の温度で更に40〜
50時間反応させることによりカプセル化が完了する。
なお、ここで用いる樹脂プレポリマーであるUFプレポリ
マーとは、モノメチロール尿素からテトラメチロール尿
素に至るメチロール化尿素又はこれらメチロール化度の
異なるメチロール尿素の混合物又は前記メチロール尿素
と尿素とホルムアルデヒドとの混合物を意味し、さらに
は尿素とホルムアルデヒドの反応をさらにすすめたオリ
ゴマー、すなわち重合度2〜5での親水基を持った透明
なコロイド溶液であってもよい。
また、MFプレポリマーとは、モノメチロールメラミンか
らヘキサメチロールメラミンに至るメチロール化メラミ
ン又はこれらメチロール化度の異なるメチロール化メラ
ミンの混合物又は上記メチロール化メラミンとメラミン
とホルムアルデヒドとの混合物を意味し、更にはメラミ
ンとホルムアルデヒドの反応を更にすすめたオリゴマ
ー、すなわち重合度2〜10メチロール化メラミンの塩酸
処理等によって得られた透明なコロイド水溶液であって
もよい。このMFプレポリマーはメラミンとホルマリンと
の混合物をアルカリ性で加熱することにより容易に生成
することができ、この水系反応液はそのままカプセルに
供することができる。
また、上記カプセル化で用いる水溶性カチオニック尿素
樹脂は、尿素ホルムアルデヒド樹脂にカチオニックな変
性剤を導入したものであり、例えば尿素ホルムアルデヒ
ドプレポリマーに変性剤としてテトラエチレンペンタミ
ン,ジアミノエタノール,ジシアンジアミド,ジエチル
アミノエタノール,グアニール尿素又はこれらに類する
ものを加え公知の方法で重縮合して容易に得られる。樹
脂プレポリマーに対する水溶性カチオニック尿素樹脂の
割合は重量比で1:0.01乃至2.0の範囲であることが好ま
しい。
また、アニオニック界面活性剤としては脂肪酸塩類,高
級アルコール硫酸エステル類,アルキルアリールスルホ
ン酸塩類等を例示し得るが、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダが好ましい。
上述のようにしてクロルピリホスのマイクロカプセル水
懸濁液が得られる。
このクロルピリホスのカプセル水懸濁液を殺白蟻剤また
は白蟻防除剤として使用するに際しては人体への影響を
出来るだけ少なくし、かつ、作業性を向上するために、
マイクロカプセルからの芯材クロルピリホスの溶出性、
分散性,再分散性,沈降性等を調整する必要がある。マ
イクロカプセルからの芯材の放出性は例えば芯材:樹脂
プレポリマーの比を1:0.1〜1,カチオニック尿素樹脂:
アニオニック界面活性剤の比を1:0.025〜0.03,マイクロ
カプセル形成後の熟成時間を10時間以上とすることによ
りクロルピリホスの水中溶出性が2.0ppm以下好ましくは
0.3〜2.0ppm、更に好ましくは0.3〜1.5ppmとすることが
できる。毒性の低減および効力の発現はカプセル剤を水
で希釈した際のクロルピリホスの溶出性に依存し、溶出
性が少ない程低毒性であるが効力は少くなる。しかし、
クロルピリホスの殺白蟻効果は雰囲気中1ppm程度あれば
十分である。本発明では水中溶出性を2ppm以下とするこ
とにより十分な低毒性化が達せられると同時に十分な殺
白蟻効果を有する。
尚、水中溶出性は後述の実施例6(水中溶出性評価)に
記載された方法で測定される。
また、使用上で問題になるのはカプセル剤を散布用に希
釈した場合に散布中にクロルピリホスカプセルのみが沈
降してしまうことであり、さらに使い残した散布液を保
存し後日再使用する場合に沈降したクロルピリホスカプ
セルを均一に再分散させる必要があるが、従来のカプセ
ル剤ではかなりの労力を要し、困難であった。カプセル
懸濁液中のクロルピリホスカプセルが散布中に沈降分離
するのを防止し、かつ、一時的保存のため沈降したカプ
セルを容易に再分散させるための工夫が必要となる。こ
れらの問題を解決すべく本発明者らが鋭意研究した結
果、分散剤としてザンサンガムをマイクロカプセル100
重量部に対し0.5〜2.0重量部好ましくは0.5〜1.0重量部
および界面活性剤を0.5〜25重量部好ましくは1〜20重
量部添加することにり前記の沈降係数80%以上、再分散
性5回以下の条件を満たし実用に供し得るクロルピリホ
スのカプセル剤を得ることができた。
ザンサンガム(Xanthan Gum)はブドウ糖等を主原料と
しザントモナスキャンペストリス菌の醗酵作用により産
出される高分子量の多糖体であり、水溶性増粘剤,ゲル
化剤,乳化安定剤等として使用されている。
分散剤としてのザンサンガムの添加量はマイクロカプセ
ル100重量部に対し0.5重量部より少ないときは上記の条
件を満し得ず、2.0重量部より多く添加することは経済
的ではない。尤もザンサンガムと他の水溶性分散剤例え
ばグアガム,ヒドロキシエチルセルローズ,ポリビニル
アルコールなどを併用することは差し支えない。
界面活性剤としてはポリアルキレングリコールジサルフ
ェートのナトリウム塩,ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物のナトリウム塩,ポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテルスルホン酸ナトリウム等のアニオニ
ック界面活性剤,ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のノ
ニオニック界面活性剤などが適しており、これらの1種
類または2種類以上を混合して用いることができる。そ
の添加量はマイクロカプセル100重量部に対して0.5重量
部以下では前述のカプセル剤の条件を満たせず、25重量
部以上に添加することは不経済である。界面活性剤はこ
の範囲内においてその種類によって適量が定められ添加
される。
尚、このカプセル剤の溶出性,分散性,再分散性等はpH
によって影響される。マイクロカプセルを製造したとき
のpHは3以下であるが、水酸化ナトリウム水溶液やアン
モニア水溶液を加えてpH4〜7に調整するのが好まし
い。
また、本発明のカプセル剤の寒冷地における使用のため
に凍結防止剤としてプロピレングリコール,エチレング
リコール,ジエチレングリコール等の添加、さらに幾分
残る臭気を防ぐための香料の添加も何らさしつかえな
い。
本発明のカプセル剤中におけるマイクロカプセルの濃度
は10〜50重量%好ましくは15〜40重量%である。
発明の効果 本発明のクロルピリホスのカプセル剤はクロルピリホス
が特殊な膜材によりマイクロカプセル化されているた
め、クロルピリホスの毒性が低減される一方、効力にす
ぐれ、またマイクロカプセル化されたクロルピリホスの
他にザンサンガム,界面活性剤を適当量含む水懸濁液で
あるため、水中への分散性,水溶出性,希釈後保存した
場合の再分散性が良好で希釈時の起泡性も少ない。
また、本発明のカプセル剤は空気中において徐放性を有
するので、特に優れた殺白蟻効果,防白蟻効果を発揮す
る。本カプセル剤をクロルピリホスが接触分解され易い
コンクリート上に散布した場合、クロルピリホスはアル
カリ性の強いコンクリートに直接接触することが極めて
少ないため、殆ど分解されない。従って、本発明のカプ
セル剤はコンクリート上に散布した場合でも殺白蟻効
果、防白蟻効果を長期間継続する。また、本発明のカプ
セル膜材は土壌菌により分解されるため、土壌に散布し
た場合はクロルピリホスの放出が促進される。いずれの
場合も、本発明のカプセル剤は白蟻によるカプセルの破
壊もしくは喫食をまつまでもなく長期間に亘って有効に
作用する。
本発明のカプセル剤は上述のようにすぐれた殺白蟻効果
を有するが、他の害虫、例えばゴキブリ,ダニ,ノミ等
に対してもすぐれた殺虫効果を有することは勿論であ
る。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 本例は本発明に係るマイクロカプセルの調整法を示した
ものである。
膜材としての樹脂プレポリマーの作成: 2%NaOH水溶液でpH9.0に調整した35重量%ホルムアル
デヒド水溶液171.5g(2.0モル)にメラミン63g(0.5モ
ル)を添加混合し、70℃で反応させ、メラミンが溶解し
たら直ちに水234.5gを加えてそのまま3分間撹拌して、
MFプレポリマー水溶液を作成した。
別に、トリエタノールアミンでpHを8.0に調整した35重
量%ホルムアルデヒド水溶液386g(4.5モル)に尿素150
g(2.5モル)を添加混合し、70℃で1時間反応させて、
UFプレポリマー水溶液を作成した。
マイクロカプセル化: 水溶性カチオニック尿素樹脂であるユーラミン p−15
00(三井東圧化学(株)製)120g、水900g、10%トリエ
タノールアミン水溶液45g及び先に上記により作成したM
Fプレポリマー水溶液450gとUFプレポリマー水溶液450g
を混合、し25%クエン酸水溶液でこの混合液のpHを4.2
に調整し、更に10%ネオペレックス (アルキルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ,花王(株)製)水溶液13.5gを加
えた。
この液に、45℃に保持し溶融したクロルピリホス1530g
を加えホモジナイザーで液滴の径が2〜10μmになるよ
うに乳化させ、その後ゆっくり撹拌しながら温度を50℃
に保持し、撹拌開始10分後及び3時間後に、それぞれ50
℃の温水1づつを加え、24時間後に25%クエン酸水溶
液を用いてpH2.8に調整し、48時間後にマイクロカプセ
ル化を完了した。
得られたマイクロカプセルの平均粒径は7.5μm、クロ
ルピリホス25.4重量%(マイクロカプセルとして31.7重
量%)含有するマイクロカプセル懸濁液が得られた。
実施例2 このマイクロカプセル懸濁液980gをゆっくり撹拌しなが
ら20%水酸化ナトリウム水溶液でpH6に調整し50℃に加
温撹拌しながら、ケルザンS (ザンサンガム、輸入発
売元三晶株式会社)2.3g、Newcol 240(ポリアルキレ
ングリコールジサルフェートのナトリウム塩,有効成分
30%,日本乳化剤(株)製)33.3gおよび水208.9gを加
え、2時間撹拌し、クロルピリホスのカプセル剤を得
た。このクロルピリホスのカプセル剤中のマイクロカプ
セル量は25.0重量%であった。
実施例3 実施例2のケルザンS 2.3gにかえて、ケルザンS2.0g
とPVA105(ポリビニルアルコール,クラレ(株)製)10
g及び水199.2gとしたほかは実施例2と同様にしてクロ
ルピリホスのカプセル剤を得た。
実施例4 実施例2のNewcol 240のかわりにデモールN (ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩,花
王(株)製)20gおよび水を129.3gにしたほかは実施例
2と同様にしてクロルピリホスのカプセル剤を得た。
実施例5 実施例2でNewcol 240のかわりにNewcol 504(ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル 日本乳化剤
(株)製)15gおよび水を134.3gとしたほかは実施例2
と同様にしてクロルピリホスのカプセル剤を得た。
比較例1 実施例1で得たクロルピリホスカプセル懸濁液788gに水
185gを加え、更に20%水酸化ナトリウム水溶液でpH6に
調整し、カプセル剤を得た。
比較例2 実施例2においてケルザンS のかわりに、サンローズ
F100MC(カルボキシメチルセルロース,山陽国策パル
プ(株)製)5gおよび水206.2gとしたほかは実施例2と
同様にしてカプセル剤を得た。
比較例3 実施例2においてNewcol 240を33.3gを添加するかわり
にNewcol240を4gおよび水238.2gとしたほかは実施例2
と同様にしてカプセル剤を得た。
比較例4 実施例2においてNewcol 240,33.3g及び水208.9gに代
えてHitenol NE−05[ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルの硫酸エステル塩、第一工業製薬(株)製]81.0
g及び水161.2gとしたほかは実施例2と同様にしてカプ
セル剤を得た。
実施例6(水中溶出性評価) 実施例2〜5および比較例1〜4のカプセル剤をクロル
ピリホスとして2.5gを共栓付三角フラスコにとり、蒸溜
水250mlを加え、よく振りまぜ混合後、50℃の恒温槽に
入れ24時間静置後、上澄液1mlを予めアセトニトリル0.5
mlを入れたサンプルびんにサンプリングし、液体クロマ
トグラフィーでクロルピリホスの濃度を分析した。結果
を表1に示した。
実施例7(カプセル剤作業性能評価) 実施例2〜5および比較例1〜4のカプセル剤12.5gを1
00mlのビーカーにとり、水50mlを加えガラス棒で良く分
散させて、250mlの有栓メスシリンダーに入れ水で250ml
に希釈した。希釈15分後30回/分の割合で倒立させる撹
拌を1分間行った。
(起泡性) 上記撹拌直後および1時間後の泡の高さを測定し、起泡
性および消泡速度の目安とした。白蟻防除作業性の点か
ら考えると泡立ちが少ない程、または泡消えが速い程良
い。結果を表1に示した。
(分散性) 上記倒立撹拌1時間経過後メスシリンダーの中央部から
25mlホールピペットで液をサンプリングし、この中のク
ロルピリホス量をガスクロマトグラフィーで分析し、次
式で沈降係数として表わす。
結果を表1に示した。
(再分散性) 上記倒立撹拌後24時間静置した後、再度倒立撹拌を行
い、沈降したカプセルが何回で浮き上るかその回数を測
定した。結果を表1に示した。
実施例8 実施例2で製造したクロルピリホスカプセル剤を水で所
定濃度に希釈し、直径90mmの円形紙の中央に1mlつ
け、24時間風乾後、内径90mm、高さ120mmの容器の底部
に入れ、イエシロアリの職蟻30匹を放した4時間後の死
亡、転倒、および健全固体の割合を求めた。結果を表2
に示した。なお、容器は恒温槽で温度28℃±1℃、湿度
70%以上になるようにした。
実施例9 実施例2で製造したクロルピリホスカプセル剤の急性経
口毒性,急性経皮毒性及び魚類に対する急性毒性試験を
下記により実施し、結果を示したものである。
試験方法 供試動物として急性経口毒性には、ICR系雄マウス(5
週令)を、急性経皮毒性試験には、ウィスター系雄ラッ
ト(8週令)を用い、その5匹からなる各群について、
農林水産省の農薬の毒性指針(59農蚕第4200号)に準じ
て試験を行ってLD50を求めた。
又、魚類に対する急性毒性試験は、こいを用い1区10匹
からなる各群について農林水産省農政局長通達B第2735
号に準じて行いTLmを求めた。
結果を表3に示した。
実施例10 実施例2で製造したクロルピリホスのカプセル剤をクロ
ルピリホス量が1重量%になるように水で希釈した。別
に90mmφのシャーレに80gのコンクリート[乾燥生コン
((株)ミユキ製)100重量部に水16重量部を加え練っ
たもの]を入れ、たいらにならした後30℃の熱風循環式
恒温槽に入れて2日間硬化させた。この硬化させたコン
クリート上に、1重量%に希釈したクロルピリホスのカ
プセル剤を19ml/3l/m2)加え、アルミ箔でフタをし上記
30℃の恒温槽中に保持した。90日後のクロルピリホスの
残存率は93重量%であった。
マイクロカプセルはほとんどコンクリート表面に残存し
ていた。
比較例5 クロルピリホス乳剤(レントレク40EC :ダウ・ケミカ
ル(株)製)を1重量%のクロルピリホス濃度になるよ
うに希釈し、実施例10と同様にシャーレの中で硬化させ
たコンクリート上に19ml加えた。アルミ箔をフタをし、
30℃の恒温槽中に90日間保持した後のクロルピリホスの
残存率は30重量%であった。
この場合全コンクリートを粉砕し、アセトンを100ml加
えた後20時間振盪した。振盪後No.5cの紙で過し
た。この残渣にさらにアセトン100mlを加え20時間振盪
後過した。両液を加え250mlに定容し、高速液体ク
ロマトグラフィーでクロルピリホス量を測定した。
コンクリート表面のみをアセトンで抽出した場合クロル
ピリホスはほとんど測定されなかった。
実施例11 実施例10および比較例5でクロルピリホスカプセル剤又
は、クロルピリホス乳剤を施用後90日間30℃の恒温槽中
に保持したシャーレの中に、イエシロアリの職蟻、各30
匹づつ放虫し室温に放置した。24時間後の死亡率を調べ
た。(表4に示した)。実施例10のシャーレでは全数死
亡しているのに対し比較例5では、死亡1、転倒2であ
った。
実施例12(土壌中放出性試験) 実施例2で作成したカプセル剤7.5gを水100mlに分散さ
せ、この1mlを100mlビーカーに入れた30gの土壌(関南
山砂土壌)に添加しよく混合した。
別にクロルピリホス原体1500mgをアセトン100mlに溶か
し、この1mlを30gの土壌(同上)に添加しよく混合し
た。
ビーカーはアルミ箔で被覆し、時々撒水し、土壌が乾燥
しないようにした。65日後にビーカー中のクロルピリホ
ス量を測定した。
クロルピリホスの全量測定は土壌30gにアセトン150mlと
濃塩酸2mlを加え65℃水浴中にて1時間加熱還流し、冷
却後No.5Cの紙で過した。残渣をさらに100mlのアセ
トンで洗浄し、250mlに定容してクロルピリホス量を高
速液体クロマトグラフィーで測定した。遊離のクロルピ
リホス量は土壌30gにメタノール−水(60/40)の混合溶
媒を加え10分間振盪後No.5Cの紙で過した。残渣を
さらに100mlの混合溶媒で洗浄し250mlに定容してクロル
ピリホス量を測定した。
結果を表5に示した。
カプセル剤を用いたものは、クロルピリホス原体にくら
べて、残存量が多いと同時にマイクロカプセルから放出
された遊離クロルピリホス量が多い事がわかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロルピリホスの芯材と尿素ホルムアルデ
    ヒドプレポリマーおよび/またはメラミンホルムアルデ
    ヒドプレポリマーを水溶性カチオニック尿素樹脂とアニ
    オニック界面活性剤の存在下に重縮合させてなる膜材と
    からなるマイクロカプセル100重量部、ザンサンガム0.5
    〜2.0重量部および界面活性剤0.5〜25重量部を含むクロ
    ルピリホス含有マイクロカプセルの水懸濁液であって、
    クロルピリホス2.5gに対して全量が250mlになるように
    水を加えて希釈したとき該希釈液の沈降係数が80%以上
    であり、再分散性が5回以下であることを特徴とするク
    ロルピリホス含有マイクロカプセルの水懸濁液。
  2. 【請求項2】マイクロカプセル中でクロルピリホス量が
    50〜90重量%を占める請求項(1)記載のクロルピリホ
    ス含有マイクロカプセルの水懸濁液。
  3. 【請求項3】マイクロカプセル含量が10〜50重量%であ
    る請求項(1)記載のクロルピリホス含有マイクロカプ
    セルの水懸濁液。
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