JPH069412A - 外用水虫治療剤 - Google Patents
外用水虫治療剤Info
- Publication number
- JPH069412A JPH069412A JP18877792A JP18877792A JPH069412A JP H069412 A JPH069412 A JP H069412A JP 18877792 A JP18877792 A JP 18877792A JP 18877792 A JP18877792 A JP 18877792A JP H069412 A JPH069412 A JP H069412A
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- JP
- Japan
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- silver
- athlete
- therapeutic agent
- copper
- foot
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 外用水虫治療剤を提供する。
【構成】 コ−ラルサンドに抗菌性金属として銀および
/または銅を0.5 〜5.0 wt%担持させたものからなる外
用水虫治療剤。
/または銅を0.5 〜5.0 wt%担持させたものからなる外
用水虫治療剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外用水虫治療剤に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】水虫は、カビの一種である白癬菌が感染
して発症する、わが国で広くみられる皮膚疾患の一つ
で、その予防法として足を清潔にし靴下、靴の通気性を
よくし足が蒸れないようにすることが推奨されている
が、感染して発症した後の治療はかなり厄介である。と
くに最も多い趾間糜蘭型の水虫の場合は治療が困難で、
外用療法として、クリサロビン軟膏、タ−ル軟膏、ヨ−
ドチンキの他、トルナフテ−ト、ヨ−ドウンデシレン
酸、ケロトリマゾ−ルやミコナゾ−ルなどのイミダゾ−
ル系薬剤の塗擦が行われているが、いずれの場合も処置
が面倒なため、完全な治癒が困難であった。
して発症する、わが国で広くみられる皮膚疾患の一つ
で、その予防法として足を清潔にし靴下、靴の通気性を
よくし足が蒸れないようにすることが推奨されている
が、感染して発症した後の治療はかなり厄介である。と
くに最も多い趾間糜蘭型の水虫の場合は治療が困難で、
外用療法として、クリサロビン軟膏、タ−ル軟膏、ヨ−
ドチンキの他、トルナフテ−ト、ヨ−ドウンデシレン
酸、ケロトリマゾ−ルやミコナゾ−ルなどのイミダゾ−
ル系薬剤の塗擦が行われているが、いずれの場合も処置
が面倒なため、完全な治癒が困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これにかんがみ本発明
は、多孔質粉末基材のコ−ラルサンドの特性を利用し
て、使用が簡単で従来とはまったく異なる治療薬を提供
することを課題とするものである。
は、多孔質粉末基材のコ−ラルサンドの特性を利用し
て、使用が簡単で従来とはまったく異なる治療薬を提供
することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、多孔質粉末
基材に抗菌性金属として銀および/または銅を0.5 〜5.
0 wt%担持させた外用水虫治療剤を要旨とする本発明に
よって解決される。
基材に抗菌性金属として銀および/または銅を0.5 〜5.
0 wt%担持させた外用水虫治療剤を要旨とする本発明に
よって解決される。
【0005】本発明の水虫治療剤における多孔質基材と
しては、いわゆるコ−ラルサンド(サンゴ化石、風化造
礁サンゴ)や活性炭素粉が用いられる。これら多孔質基
材をさらに微粉砕したのち、硝酸銀溶液を注加し一昼夜
放置すると、基材の微細孔中に炭酸銀が生成するので、
還元剤で処理して銀とし、乾燥することにより本発明の
水虫治療剤が得られる。同様に、塩化銅溶液を使用して
生成する炭酸銅を還元すれば、銅を担持する治療剤が得
られる。
しては、いわゆるコ−ラルサンド(サンゴ化石、風化造
礁サンゴ)や活性炭素粉が用いられる。これら多孔質基
材をさらに微粉砕したのち、硝酸銀溶液を注加し一昼夜
放置すると、基材の微細孔中に炭酸銀が生成するので、
還元剤で処理して銀とし、乾燥することにより本発明の
水虫治療剤が得られる。同様に、塩化銅溶液を使用して
生成する炭酸銅を還元すれば、銅を担持する治療剤が得
られる。
【0006】この場合の担持量は、多孔質基材に対し
0.5〜5.0wt%が適当である。この範囲以下では効
果が発揮されず、これ以上では効果に差がなく多孔質基
材の吸着特性が低下するおそれがある。
0.5〜5.0wt%が適当である。この範囲以下では効
果が発揮されず、これ以上では効果に差がなく多孔質基
材の吸着特性が低下するおそれがある。
【0007】
【作用】本発明の外用水虫治療剤の抗菌性を試験するた
め、銀を1.0 wt %添加したコ−ラルサンド(S1)
と,銅を同量添加したコ−ラルサンド(C1),および
両者の等量混合物の3種の試験品について行った、社団
法人日本食品衛生協会の試験結果は次のとおりであっ
た。
め、銀を1.0 wt %添加したコ−ラルサンド(S1)
と,銅を同量添加したコ−ラルサンド(C1),および
両者の等量混合物の3種の試験品について行った、社団
法人日本食品衛生協会の試験結果は次のとおりであっ
た。
【0008】試験検査成績書 1.試験検査の名称 抗菌力試験 2.試験品又は検体の名称及び数量 C1,S1,混
合物、対照品 3.試験検査成績 試験結果は別紙のとおり 平成3年5月20日付けをもって試験検査の依頼のため
当協会食品衛生研究所提出された試験品又は検体につい
て行った試験検査の結果は上記のとおりです。 平成3年5月29日 食品衛生法による厚生大臣指定検査機関 薬事法による厚生大臣指定検査機関 社団法人 日本食品衛生協会
合物、対照品 3.試験検査成績 試験結果は別紙のとおり 平成3年5月20日付けをもって試験検査の依頼のため
当協会食品衛生研究所提出された試験品又は検体につい
て行った試験検査の結果は上記のとおりです。 平成3年5月29日 食品衛生法による厚生大臣指定検査機関 薬事法による厚生大臣指定検査機関 社団法人 日本食品衛生協会
【0009】(前記別紙) 1.試験目的 試験品の抗菌効果を下記の方法で試
験した。 2.試験方法 1)対象菌 白癬菌(Trichophyton ruburum):皮膚病
(白癬)の原因菌 黄色ブドウ球菌(Staphyloccocus aureus 209p);化膿
菌 2)方法 ハロ−テスト法(発育阻止帯形成法)によ
る。すなわち、供試菌を塗布した寒天平板上に試験品を
置き、所定の温度と時間培養後、試験品周囲の発育阻止
帯形成の有無により抗菌効果を判定した。 培養温度と時間: 白癬菌 ;25℃,5〜7日間培養 黄色ブドウ球菌;35℃ 48時間培養 3)試験結果
験した。 2.試験方法 1)対象菌 白癬菌(Trichophyton ruburum):皮膚病
(白癬)の原因菌 黄色ブドウ球菌(Staphyloccocus aureus 209p);化膿
菌 2)方法 ハロ−テスト法(発育阻止帯形成法)によ
る。すなわち、供試菌を塗布した寒天平板上に試験品を
置き、所定の温度と時間培養後、試験品周囲の発育阻止
帯形成の有無により抗菌効果を判定した。 培養温度と時間: 白癬菌 ;25℃,5〜7日間培養 黄色ブドウ球菌;35℃ 48時間培養 3)試験結果
【0010】
【表1】 ( ):阻止帯の大きさ(mm)(図面参照)
【0011】4)所見 C1及びS1単独品では抗菌性に違いが見られた、すな
わち、前者では細菌に、後者では白癬菌に対して効果を
示した。一方、混合品では拮抗現象が認められず、細菌
と白癬菌に同時に抗菌性を示した事から単独品に比べ利
用性の広さが伺われた。
わち、前者では細菌に、後者では白癬菌に対して効果を
示した。一方、混合品では拮抗現象が認められず、細菌
と白癬菌に同時に抗菌性を示した事から単独品に比べ利
用性の広さが伺われた。
【0012】図1は、ハロ−テスト法による寒天培養基
上の白癬菌阻止帯の形成状態を示す写真の模写図、図2
は同法による寒天培養基上の黄色ブドウ球菌阻止帯の形
成状態を示す写真の模写図であるが、これによって前記
所見のとおり銀および銀と銅の混合を含む試験品が、白
癬菌にたいし効果的であることが証明される。
上の白癬菌阻止帯の形成状態を示す写真の模写図、図2
は同法による寒天培養基上の黄色ブドウ球菌阻止帯の形
成状態を示す写真の模写図であるが、これによって前記
所見のとおり銀および銀と銅の混合を含む試験品が、白
癬菌にたいし効果的であることが証明される。
【0013】
【発明の効果】本発明の水虫治療剤は、白癬菌にたいし
抗菌作用の顕著な銀および/または銅を担持する多孔質
粉体であるため、患部に散布するだけで面倒な処置が必
要でなく治癒できる。また銀と銅を併用することにより
白癬菌のみならず他の球菌による皮膚病にも効果が発揮
できる。
抗菌作用の顕著な銀および/または銅を担持する多孔質
粉体であるため、患部に散布するだけで面倒な処置が必
要でなく治癒できる。また銀と銅を併用することにより
白癬菌のみならず他の球菌による皮膚病にも効果が発揮
できる。
【図1】ハロ−テスト法による寒天培養基上の白癬菌阻
止帯の形成状態を示す写真の模写図。
止帯の形成状態を示す写真の模写図。
【図2】ハロ−テスト法による寒天培養基上の黄色ブド
ウ球菌阻止帯の形成状態を示す写真の模写図。
ウ球菌阻止帯の形成状態を示す写真の模写図。
Claims (2)
- 【請求項1】多孔質粉末基材に抗菌性金属として銀およ
び/または銅を0.5 〜5.0 wt%担持させたものからなる
外用水虫治療剤。 - 【請求項2】多孔質粉末基材がコ−ラルサンドである請
求項1に記載の外用水虫治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18877792A JPH069412A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 外用水虫治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18877792A JPH069412A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 外用水虫治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069412A true JPH069412A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16229611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18877792A Pending JPH069412A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 外用水虫治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100487103B1 (ko) * | 2001-10-30 | 2005-05-04 | (주)뉴트리바이오 | 은 화합물을 유효 성분으로 함유하는 피부 질환 치료용 제제 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP18877792A patent/JPH069412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100487103B1 (ko) * | 2001-10-30 | 2005-05-04 | (주)뉴트리바이오 | 은 화합물을 유효 성분으로 함유하는 피부 질환 치료용 제제 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040414 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040611 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040624 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20040716 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |