JPH0694093A - 自動反転伝動装置 - Google Patents

自動反転伝動装置

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JPH0694093A
JPH0694093A JP24502292A JP24502292A JPH0694093A JP H0694093 A JPH0694093 A JP H0694093A JP 24502292 A JP24502292 A JP 24502292A JP 24502292 A JP24502292 A JP 24502292A JP H0694093 A JPH0694093 A JP H0694093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
grooves
rotor
spiral groove
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP24502292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Konishi
義昭 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
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Publication of JPH0694093A publication Critical patent/JPH0694093A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作ストロークを大きく設定することができ
る自動反転伝動装置を得る。 【構成】 ローラ20と、スライダ22と、転動球24
とから構成する。ローラには、その内周面に軸方向に並
列して順次長さの増大する1つの球状凹部26と、5つ
の直線駆動溝28a〜28eとを設け、スライダ22に
は、外周面に軸方向に交差する従動螺旋溝32a,32
bと、この螺旋溝の端部を誘導連結する案内溝34a,
34bとを設け、そして前記凹部から前記各駆動溝の両
端部を通る展開角度線のなす角度を、前記螺旋溝のピッ
チ角度と同一に設定することにより、転動球を凹部およ
び各駆動溝内において螺旋溝および案内溝に係合するよ
う構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動ポンプの駆動部
等に使用される回転運動を往復運動に変換するための自
動反転伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動反転伝動装置は、一
般に、図10に示すように、クランク機構10から構成
され、往復動するスライダ12によりポンプ14などを
駆動するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ク
ランク機構10は、図10からも明らかなように、装置
が大形化、殊に軸方向の長さが長大化される一方、その
ストローク長lはクランクの変位長2εとなることか
ら、装置の前記長大化に対比して極めて小さくなる欠点
を有していた。
【0004】なお、ストローク長を大きく設定するに
は、図11に示すような交差形円筒カム機構16が知ら
れているが、この機構は、カム溝内に相対して固定的に
(摺動可能に)配置されて荷重を負荷される案内舟形片
18を有している。このため、前記舟形片18の強度的
問題から、動力を伝達する前述のような自動反転伝動装
置には適用不可能であることも公知である。
【0005】そこで、本発明の目的は、装置の大きさに
対比して充分長いストロークを達成することができる自
動反転伝動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る自動反転伝動装置は、内周面に軸方向
に並列して順次長さの増大する複数の直線駆動溝を有す
るロータと、外周面に軸方向に交差する従動螺旋溝を有
し前記ロータ内に挿通されるスライダと、前記各直線駆
動溝内にそれぞれ配置され前記従動螺旋溝にそれぞれ係
合する転動球とからなり、ロータの前記複数の直線駆動
溝は、そのそれぞれの両端部を通る展開角度線のなす角
度を、スライダの前記従動螺旋溝のピッチ角度と同一に
設定し、最短直線駆動溝は転動球を収容する球状凹部に
構成してなり、スライダは、その両端部に前記交差する
螺旋溝のそれぞれの両端部を誘導連結する案内溝を備え
ると共に軸方向に往復動可能に形成し、ロータを一方向
に回動することによりスライダを往復駆動するよう構成
することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に係る自動反転伝動装置によれば、スラ
イダは、ロータの回転による転動球の動作により、螺旋
溝および案内溝の全長に亘って往復動する。すなわち、
充分長いストロークが達成される。なお、この場合、転
動球の前記動作は、直線駆動溝および従動螺旋溝内に係
合している複数の転動球が、ロータの回転力をスライダ
の往復動力に変換することから、スライダに対し充分な
駆動力が安定した状態で伝達されることは明らかであ
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る自動反転伝動装置の実施
例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0009】図1乃至図4において、本発明の自動反転
伝動装置は、先ず基本的には、ロータ20と、スライダ
22と、転動球24とから構成される。そして、ロータ
20は、その内周面を半径方向に8等分する分割角度線
上に連続して軸方向に並列させ、順次長さを増大する6
つの直線駆動溝(但し、最短直線駆動溝は球状凹部)、
すなわち1つの球状凹部26と5つの直線駆動溝28a
〜28e、を有するウォームホイールから形成されるウ
ォーム30により回転駆動するよう構成されている。
【0010】スライダ22は、外周面に軸方向に交差す
る従動螺旋溝32a,32bと、その両側に前記螺旋溝
のそれぞれの両端部を誘導連結する案内溝34a,34
bとを備えて、それぞれロータ20内に挿通される。ス
ライダ22のシャフト36は、スプライン軸に形成され
てスライダ22の回転を阻止して、スライダ22を軸方
向に往復動するよう構成されている。
【0011】転動球24は、球状凹部26および各直線
駆動溝28a〜28e内にそれぞれ配置され、従動螺旋
溝32a,32bおよび案内溝34a,34bにそれぞ
れ係合するよう構成されている。すなわち、球状凹部2
6および各直線駆動溝28a〜28eは、凹部26から
各駆動溝28a〜28eのそれぞれの両端部を通る展開
角度線38a,38bのなす角度αが、従動螺旋溝32
a,32bのピッチ角度αと同一となるよう設定されて
いる。
【0012】このような構成において、図5に示すよう
に、ロータ20が図示方向に回転し、そして転動球24
の球列が展開角度線38b上において螺旋溝32bに係
合している場合には、前記転動球24の球列は、ロータ
20の回転に従い螺旋溝32bに対して図示方向の押圧
力Fを発揮し、この押圧力Fの分力Faによりスライダ
22が図示の左方向へ移動する。
【0013】したがって、転動球24の球列は、前記螺
旋溝32bに沿って前記展開角度線38b上を図示の右
下方向へ、すなわちスライダ22の右方向へ順次移動す
る。なお、前記球列の前記移動において、螺旋溝32
b,32aの交差点に位置する転動球24は、この時前
記押圧力Fを他の球列により受けているので、連続する
前記展開角度線38b上をスムーズに移動する。
【0014】次いで、転動球24の球列は、図6に示す
ように、スライダ22の右端部において前記螺旋溝32
bから案内溝34bへと案内されるが、この時最後尾の
転動球24を除いて、各転動球24は、矢印で図示され
るように、案内溝34bを介してそれぞれの直線駆動溝
28a〜28e内を順次左端方向へ自由に移動する。な
お、この時、スライダ22はその移動方向が右方向へ変
換される。そして、前記球列は、他方の展開角度線38
a上、すなわち他方の螺旋溝32a上において整列す
る。図7においては、この状態が示されており、そして
この状態においては、スライダ22は右方向へ移動し、
一方球列は、他方の螺旋溝32aに沿って展開角度線3
8a上を左下方向へ、すなわちスライダ22の左方向へ
順次移動することは明らかである。そして、この球列
は、スライダ22の左端部において(図8参照)、螺旋
溝32aから案内溝34aへと案内され、この時スライ
ダ22はその移動方向が左方向へ変換され、そして展開
角度線38b上において整列する。すなわち、図5の状
態に復帰することになる。なお、このことも容易に理解
されることである。
【0015】このように、本発明によれば、スライダ
は、ロータの回転による転動球24の動作により、螺旋
溝および案内溝の全長に亘って往復動する。したがっ
て、比較的簡単且つ小形な構成により、充分長いストロ
ークを得ることができる。この場合、転動球24の前記
動作は、直線駆動溝および従動螺旋溝内に係合している
複数の転動球24の球列がロータの回転力をスライダの
往復動力に変換するものであるから、スライダ22に対
して充分な駆動力が安定して伝達されることは明らかで
ある。
【0016】なお、図9は、このような本発明に係る自
動反転伝動装置を、往復動ポンプに適用した場合の前記
ポンプの吐出および吸込動作波形を示したものである。
この場合、図9から明らかなように、吐出および吸込行
程td,tsが充分長く設定されるため、ポンプ容量を
安定した状態で増大することができると共に、加速度に
よる抵抗を減少することができる等多くの利点が得られ
る。
【0017】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
反転伝動装置は、内周面に所定の軸方向に並列する複数
の直線駆動溝を有するロータと、外周面に軸方向に交差
する従動螺旋溝およびこれを誘導連結する案内溝とを有
し前記ロータ内に挿通されるスライダと、前記各直線駆
動溝内にそれぞれ配置され前記従動螺旋溝および案内溝
にそれぞれ係合する転動球とから構成することにより、
ロータの一方向の回動を介してスライダを連続して往復
駆動するよう構成したことにより、従来のこの種の装
置、すなわちクランク機構と比較して、装置の構造を簡
単化且つ小形化できると同時に、作動ストローク(スラ
イダ行程)を大幅に大きく設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動反転伝動装置の一実施例を示
す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す自動反転伝動装置のロータの内周面
展開図である。
【図4】図1に示す自動反転伝動装置のスライダの外周
面展開図である。
【図5】図1に示す自動反転伝動装置のスライダの左行
時における動作状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す自動反転伝動装置のスライダの右行
変換時における動作状態を示す説明図である。
【図7】図1に示す自動反転伝動装置のスライダの右行
時における動作状態を示す説明図である。
【図8】図1に示す自動反転伝動装置のスライダの左行
変換時における動作状態を示す説明図である。
【図9】本発明に係る自動反転伝動装置を往復動ポンプ
に適用した場合のポンプの吐出および吸込動作を示す動
作波形図である。
【図10】クランク機構に適用した従来の自動反転伝動
装置の概略正面図である。
【図11】交差形円筒カム機構に適用した従来の自動反
転伝動装置の概略正面図である。
【符号の説明】
20 ロータ(ウォームホイール) 22 スライダ 24 転動球 26 球状駆動凹部 28a〜28e 直線駆動溝 30 ウォーム 32a,32b 従動螺旋溝 34a,34b 案内溝 36 シャフト 38a,38b 展開角度線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に軸方向に並列して順次長さの増
    大する複数の直線駆動溝を有するロータと、外周面に軸
    方向に交差する従動螺旋溝を有し前記ロータ内に挿通さ
    れるスライダと、前記各直線駆動溝内にそれぞれ配置さ
    れ前記従動螺旋溝にそれぞれ係合する転動球とからな
    り、ロータの前記複数の直線駆動溝は、そのそれぞれの
    両端部を通る展開角度線のなす角度を、スライダの前記
    従動螺旋溝のピッチ角度と同一に設定し、最短直線駆動
    溝は転動球を収容する球状凹部に構成してなり、スライ
    ダは、その両端部に前記交差する螺旋溝のそれぞれの両
    端部を誘導連結する案内溝を備えると共に軸方向に往復
    動可能に形成し、ロータを一方向に回動することにより
    スライダを往復駆動するよう構成することを特徴とする
    自動反転伝動装置。
JP24502292A 1992-09-14 1992-09-14 自動反転伝動装置 Pending JPH0694093A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504906A (ja) * 2002-03-05 2006-02-09 ムービング マグネット テクノロジーズ エム.エム.テ. ブラシレス多相電気モータを備えるリニアアクチュエータ
JP2017187112A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 東都電機工業株式会社 シャッターの開閉装置

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JP2006504906A (ja) * 2002-03-05 2006-02-09 ムービング マグネット テクノロジーズ エム.エム.テ. ブラシレス多相電気モータを備えるリニアアクチュエータ
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