JP2000055146A - ハーモニックドライブ式変速機 - Google Patents

ハーモニックドライブ式変速機

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JP2000055146A
JP2000055146A JP10219016A JP21901698A JP2000055146A JP 2000055146 A JP2000055146 A JP 2000055146A JP 10219016 A JP10219016 A JP 10219016A JP 21901698 A JP21901698 A JP 21901698A JP 2000055146 A JP2000055146 A JP 2000055146A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハーモニックドライブ式変速機に関し、速比を
無段階に変更することを目的とする。 【解決手段】閉曲線断面形状を有する内周壁を有して軸
6回りに回転可能な第1回転部1と、いずれの方向も楕
円の長軸となるように弾性変形可能で、長軸対応部にお
いて前記第1回転部1の内周壁を押し付け、互いに周方
向の拘束をし合う第2回転部2と、第2回転部2に対し
て周方向に対しては自由に回転し、径方向に対して押し
付ける方向の拘束を行って第2回転部2を押し付け方向
を長軸とする楕円形状に変形させる第3回転部3とを有
し、前記第1回転部1の内周壁の周囲長と第2回転部2
の外周壁の外周長との差を可変にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハーモニックドライ
ブ式変速機に関するものである。回転出力を持つアクチ
ュエータは近年の種々の要求に応じて最高速度や最高ト
ルクを増大させることが要求されている。また、消費エ
ネルギーを最小化するためには、アクチュエータの使用
効率を高めることが重要であり、アクチュエータの回転
速度と出力回転速度の比を調整することが要求されてい
る。
【0002】
【従来の技術】ハーモニックドライブ式変速機の従来例
を図14に示す。ハーモニックドライブは楕円柱形状の
コア部7を備えたウエーブジェネレータ8を有し、該ウ
エーブジェネレータ8のコア部7にはボールべリング1
0が外嵌される。ボール9を介して内輪10aに対して
相対移動自在なボール9ベアリングの外輪10bは弾性
変形可能であり、外輪10bの回転を禁止した状態でコ
ア部7を回転させるとコア部7の外周形状に追随して弾
性変形する。ボールベアリング10の外輪10bには外
周壁面に所定ピッチで歯を刻んだ薄肉筒状のフレクスプ
ライン11が外嵌され、さらに、フレクスプライン11
はサーキュラスプライン12の内周壁面に内接するよう
に配置される。フレクスプライン11は外輪10bの変
形に追随して弾性変形可能であり、外周壁面の歯はサー
キュラスプライン12の内周壁面に刻んだ歯に長軸部近
傍でのみ噛み合う。
【0003】フレクスプライン11の歯数をサーキュラ
スプライン12の歯数より少なくしておいてサーキュラ
スプライン12を固定し、ウエーブジェネレータ8のコ
ア部7を図14に示すように時計方向に回転させると、
サーキュラスプライン12は歯数差分だけ逆方向、すな
わち、反時計方向に回転し、この回転を出力として取り
出すことができる。なお、図14においてP1、P2、
P3はサーキュラスプライン12、フレクスプライン1
1、およびウエーブジェネレータ8上の定点を示す。
【0004】かかる方式の変速機においては、速比は歯
数差と、入出力軸6、および固定部の選択方法により与
えることが可能であり、例えば、上述した例において
は、フレクスプライン11の歯数をZf、サーキュラス
プライン12の歯数をZcとすると、減速比iは、i=
(Zf−Zc)/Zfで与えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例には以下の欠点がある。すなわち、上記機構を減速装
置、あるいは入出力関係を逆転させた増速装置、さらに
は、これらを組み合わせて差動装置として使用する場合
の速比は歯数差により予め決定されるために、融通性に
劣る。
【0006】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たもので、速比を無段階に変更可能なハーモニックドラ
イブ式変速機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、閉曲線断面形状を有する内周壁を有して軸6回りに
回転可能な第1回転部1と、いずれの方向も楕円の長軸
となるように弾性変形可能で、長軸対応部において前記
第1回転部1の内周壁を押し付け、互いに周方向の拘束
をし合う第2回転部2と、第2回転部2に対して周方向
に対しては自由に回転し、径方向に対して押し付ける方
向の拘束を行って第2回転部2を押し付け方向を長軸と
する楕円形状に変形させる第3回転部3とを有し、前記
第1回転部1の内周壁の周囲長と第2回転部2の外周壁
の外周長との差を可変にしたハーモニックドライブ式変
速機を提供することにより達成される。
【0008】第3回転部3は第2回転部2に対し、周方
向には自由に回転し、径方向に対しては押し付ける方向
の拘束を行う。第2回転部2は第3回転部3の押し付け
方向に追随して弾性変形可能であり、その内周において
は第3回転部3と半径方向に対して押し付けあい、外側
において第1回転部1と周方向の拘束をし合う。第1回
転部1は第2回転部2との接触部分で押し付けられるこ
とにより周方向に対して相対位置を拘束する。
【0009】第1回転部1、第2回転部2、第3回転部
3のそれぞれは、機構中での構成方法により、減速機、
あるいは増速機における入力部、出力部、固定部にする
ことができ、例えば、第1回転部1の回転を拘束して第
3回転部3を回転させると、第2回転部2は第3回転部
3の1回転毎に、第1回転部1との周囲長の差に相当す
るだけ第1回転部1に対して相対回転する。この結果、
本使用状態において、第1回転部1への回転入力を|L
1−L2|/L2に減速して第2回転部2から取り出す
ことができる(ただし、L1、L2は第1回転部1と第
2回転部2の周囲長を示す。)。
【0010】本発明において、L1−L2、すなわち、
第1回転部1と第2回転部2の外周長の差が可変であ
り、無段階に速比を変更することができる。外周長の差
を可変にするためには、例えば請求項2に係る手段を採
用できる。すなわち、請求項2に係る発明は、前記第3
回転部3は、軸6方向に外周長を一定に保持して離心率
が連続的に変化する楕円錐形状に形成されるとともに、
第2回転部2は第3回転部3に対して相対回転自在に外
嵌され、かつ、第1回転部1の内壁は前記第2回転部2
の長軸を直径寸法とする円錐形状に形成され、第2回転
部2は軸6方向に相対移動操作可能である請求項1記載
のハーモニックドライブ式変速機である。
【0011】本発明において第2回転部2は第3回転部
3を巻回するように外嵌され、第3回転部3の回転に伴
って第3回転部と相似形を維持するように弾性変形す
る。第3回転部3は楕円錐形状に形成され、第2回転部
2を長軸方向が変わるように弾性変形させることによ
り、第2回転部2の長軸対応部を第1回転部1の内壁に
接触させる。周囲長が一定の第2回転部2を軸6方向に
移動させると対応する第1回転部1の直径寸法は変化す
るために、第2回転部2と第1回転部1との周囲長差を
変更できる。
【0012】さらに、請求項3に係る発明において、外
周長の差を可変にするための他の手段が提案される。す
なわち、請求項3に係る発明は、前記第3回転部3は第
2回転部2の内周壁を転動する一対の回転体4を間隔可
変に保持して形成されるとともに、第1回転部1の内壁
は前記第2回転部2の回転体4による支持部対応部間を
直径寸法とする円錐形状に形成され、第1回転部1と第
2回転部2は軸6方向に相対移動操作可能である請求項
1記載のハーモニックドライブ式変速機である。
【0013】第3回転部3は第2回転部2の内周壁を転
動する一対の回転体4を有し、所定長を有する第2回転
部2は内方から2点で支持されることによりほぼ楕円形
状に変形する。第1回転部1は第2回転体4の回転体4
による支持部に対応する部位間の寸法、すなわち、長軸
寸法に一致しており、回転体4間を変更しながら第1回
転部1、および第2回転部2を軸6方向に移動させる
と、対応する第1回転部1の直径寸法は変化するため
に、第2回転部2と第1回転部1との周囲長差を変更で
きる。
【0014】請求項4に係る発明は、前記第2回転部2
を第1回転部1に圧接させる与圧付与機構5を備える請
求項1、2または3記載のハーモニックドライブ式変速
機である。本発明において、与圧付与機構5は第2回転
部2の外周を第1回転部1の内周に押し付けることによ
り、スリップの発生を防止するために、所望の速比を得
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1にハーモニックドライブ式変
速機の主要部を示す。図中8は第3回転部3を構成する
軸6回りに回転可能なウエーブジェネレータであり、軸
6に直交する面での断面形状が楕円形で、かつ、切断面
が軸6の長手方向に沿って前端面(図における左端)か
ら後方に移動するに従って外周長を一定に保持しながら
長短軸比が漸次小さくなって真円に近くなる楕円錐形状
に形成される(図2参照)。
【0016】上記ウエーブジェネレータ8の外周には複
数のベアリングボール9を介してフレクスプライン11
が外嵌され、第2回転部2を構成する。フレクスプライ
ン11は可撓性を有する材料により有底筒形状に形成さ
れ、前端に内方に向けて突設されるボール保持片11
a、11a間にボール9、9・・を保持して該ボール9
の軸6長手方向への移動を禁止する。
【0017】第1回転部1を構成するサーキュラスプラ
イン12は後端面から前方に行くに従って漸次直径が小
さくなる截頭円錐形状の中空部を有し、第2回転部2は
ボール9が第3回転部3の外周壁面に沿い、フレクスプ
ライン11の長軸が第1回転部1の内周壁を押し付ける
状態で第1回転部1と第3回転部3の間に介装される。
【0018】第2回転部2は軸6方向に移動可能であ
り、図2(b)に示すように、第2回転部2を第1回転
部1、および第3回転部3の後端部近傍に位置させた状
態では、図2(a)に示すように、第2回転部2の長軸
長、および第2回転部2の長軸に接触する第1回転部1
の内周径は最大となり、第1回転部1の内周長と第2回
転部2の外周長との差が最大となる。反対に、図2
(f)に示すように、第2回転部2を第1回転部1、お
よび第3回転部3の前端部近傍に位置させると、第2回
転部2の長軸長、および第2回転部2の長軸に接触する
第1回転部1の内周径は最小となり(図2(e)参
照)、第1回転部1の内周長と第2回転部2の外周長と
の差が最小となり、図2(c)、(d)に示すその中間
位置では周長差は最大値と最小値の中間値をとる。
【0019】図3に第2回転部2を第1回転部1、およ
び第3回転部3の後端部近傍に位置させた状態で第1回
転部1の回転を禁止し、第3回転部3を時計回りに回転
させた場合の第2回転部2の動作を示す。なお、理解を
容易にするために、図3(a)に示す回転開始時におけ
る第1回転部1、第2回転部2、および第3回転部3の
対応位置をP1、P2、P3点で示す。第3回転部3は
第2回転部2に対して相対回転しながら第2回転部2を
変形させ、該第2回転部2の長軸位置を第3回転部3の
長軸位置に合致させる。長軸対応部において第1回転部
1の内周壁に接触可能な第2回転部2は第3回転部3に
より長軸対応部の位置を移動させられることにより、第
1回転部1の内周壁をなぞるようにして軸6回りに回転
する。第1回転部1の内周は真円であり、第2回転部2
の外周は楕円であるために、第1回転部1の内周の周囲
長は第2回転部2の外周長に比して長く、第3回転部3
の時計回りの回転によって、第1回転部1により回転を
拘束された第2回転部2は図3(b)、(c)、(d)
の順に反時計回りに回転し、第3回転部3が1回転した
図3(e)の状態においては経路長差に相当するだけ第
2回転部2は第1回転部1、および第3回転部3に対し
て角度θだけ相対回転する。
【0020】一方、図2(e)、(f)に示すように、
第2回転部2を第1回転部1、および第3回転部3の前
端部近傍に位置させた状態においては、第2回転部2は
真円に近く、経路長差は小さいために図4に示すよう
に、第3回転部3の1回転に対する第2回転部2の相対
回転角度θ’は小さくなる。この状態が減速比最大の状
態で、第2回転部2後端方に適宜移動させることによ
り、上述した減速比最小の状態まで減速比を連続的に変
化させることができる。
【0021】図5にハーモニックドライブ式変速機の全
体構成を示す。変速機は出力部となるフレクスプライン
11のガイド部11bが外嵌されるハウジング13を有
する。フレクスプライン11のガイド部11bとハウジ
ング13との摺接境界にはボールベアリング14が介装
されて相対回転を許容するとともに、フレクスプライン
11の曲げ剛性を高める。
【0022】入力部となるウエーブジェネレータ8は上
述した外周形状を有して有底筒状に形成され、底部壁面
に入力動力であるモータ15が連結される。モータ15
のロータ15aとウエーブジェネレータ8との間にはリ
ニアスライダ16が介装され、ロータ15aの回転力を
ウエーブジェネレータ8に伝達し、かつ、ロータ15a
とウエーブジェネレータ8との間の軸6方向への相対移
動が許容される。なお、図5において15bはモータ1
5のステータを、15cはベアリングを示す。
【0023】ウエーブジェネレータ8を包囲するように
配置されるサーキュラスプライン12はハウジング13
に連結されて回転運動が禁止され、ハウジング13との
間に介装されるリニアスライダ17により軸6方向への
移動が許容される。サーキュラスプライン12はリニア
アクチュエータ18により軸6方向に駆動可能であり、
サーキュラスプライン12の駆動力は深溝玉軸受、ある
いはアンギュラ組み合わせ玉軸受等の軸受19を介して
ウエーブジェネレータ8に伝達され、両者は同期して軸
6方向に移動する。さらに、上記軸受19は与圧付与機
構5としても機能する。すなわち、軸受19はウエーブ
ジェネレータ8が矢印A方向に、サーキュラスプライン
12が矢印B方向にずれて、軸6に直交する面における
間隙が狭くなる方向の内力が発生するように介装されて
おり、該間隙に挿入されるベアリング9、およびフレク
スプライン11に径方向への与圧を付加する。
【0024】図5における第1回転部1、第2回転部
2、および第3回転部3の位置関係は図2(a)、
(b)および図3に対応しており、この状態で第3回転
部3の回転速度に対する第2回転部2の減速比は最小と
なる。この状態からリニアアクチュエータ18を駆動す
ると、図6に示すように、サーキュラスプライン12、
およびウエーブジェネレータ8は後方に移動し、フレク
スプライン11はボール9、およびボール保持片11a
がサーキュラスプライン12とウエーブジェネレータ8
に沿うように弾性変形する。この図6は図2(e)、
(f)、および図4に示す減速比最大時の位置関係を示
すもので、リニアアクチュエータ18の駆動距離を適宜
選択することにより、最小と最大との中間の減速比を選
択できる。
【0025】図7に本発明の第2の実施の形態の主要部
を示す。なお、以下の説明において、上述した実施の形
態と実質的に同一の構成要素は図中に同一符号を付して
説明を省略する。この実施の形態において、第1回転部
1を構成するサーキュラスプライン12は上述した実施
の形態と同様に後方に行くに従って直径が小さくなる截
頭円錐形状の中空部を有し、第2回転部2を構成するフ
レクスプライン11はどの方向も楕円の長軸となれるよ
うに弾性変形可能な筒部を有する。このフレクスプライ
ン11は第1回転部1の最小径部における周囲長よりも
短い周囲長に形成される。
【0026】第3回転部3は図8に示すように、一端に
ローラ等の回転体4を回転自在に枢支したローラ支持体
20をガイド体21の上下孔部21a、21bに進退自
在に嵌合して形成される。ローラ支持体20と上下孔部
21a、21bとの間には圧縮スプリング22が介装さ
れ、ローラ支持体20を飛び出し方向に付勢する。この
第3回転部3をフレクスプライン11の筒部内に挿入す
ると、圧縮スプリング22により外方に付勢される回転
体4がフレクスプライン11を押し付け、該フレクスプ
ライン11は押し付け対応部位を長軸とする楕円に変形
し、長軸対応部においてサーキュラスプライン12の内
周を押し付ける。
【0027】例えばサーキュラスプライン12を固定し
て第3回転部3を回転させると、フレクスプライン11
は長軸位置を移動させるようにして変形し、該長軸対応
位置においてサーキュラスプライン12を押し付けて周
方向に拘束し合って反時計方向に少しずつ回転する。
【0028】第2回転部2が図9(a)、(b)に示す
ようにサーキュラスプライン12の後端にある場合に
は、第3回転部3の回転により第2回転部2は図10
(a)〜(d)を経て図10(e)の状態になり、第3
回転部3の回転方向と逆方向、すなわち、この例では反
時計方向にθだけ回転する。同様に第2回転部2が図9
(e)、(f)に示すようにサーキュラスプライン12
の前端にある場合には、第3回転部3の回転により第2
回転部2は図11(a)〜(d)を経て図11(e)の
状態になり、第3回転部3の回転方向と逆方向、すなわ
ち、この例では反時計方向にθ’だけ回転する。図10
の状態にある場合は図11に示す状態に比してフレクス
プライン11の外周長とサーキュラスプライン12の周
囲長との差が大きなために、第3回転部3の回転角θは
図11に示す状態のサーキュラスプライン12の回転角
θ’より大きくなり、減速比は小さくなる。
【0029】図12に上記主要部を組み込んだ全体構成
図を示す。この実施の形態においてモータ15のロータ
15aは直接ガイド体21に連結され、第3回転部3は
フレクスプライン11の定断面位置内で回転する。図1
2は図9(a)、(b)、および図10に示す減速比最
小状態に対応しており、この状態から図13に示すよう
に、リニアアクチュエータ18によりサーキュラスプラ
イン12をリニアスライダ16に沿って軸6方向に移動
させると、回転体4はフレクスプライン11を介してサ
ーキュラスプライン12の内周壁から反力を受け、ロー
ラ支持体20は圧縮スプリング22の反力に抗して沈み
込んで回転体4間の間隔が狭くなる。この状態でフレク
スプライン11は回転体4により内方から押し付けら
れ、回転体4への接触部位を長軸とする楕円に変形して
おり、圧縮スプリング22はフレクスプライン11内方
から径方向にフレクスプライン11を押し付けてサーキ
ュラスプライン12に圧接させる与圧付与機構5として
機能する。
【0030】したがってこの実施の形態において、リニ
アアクチュエータ18を動作させることにより、図12
に示す最小減速状態から、図13に示す最大減速状態の
間の任意の減速比を選択することができる。
【0031】なお、上記第1、第2の実施の形態におい
ては、第1回転部1を固定部に、第2回転部2を出力部
に、第3回転部3を入力部にした場合を示したが、第1
回転部1を出力部、あるいは入力部にし、第2回転部2
を固定部、あるいは入力部にすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、減速、あるいは増速比を無段階に変更するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す図で、(a)は(b)の1A−1
A線断面図、(b)は(a)の側面図である。
【図2】第2回転部の軸方向への移動状態を示す図で、
(a)はボール接触面に沿って切断した断面図、(b)
はその側面図、(c)は減速比が中間状態におけるボー
ル接触面に沿って切断した断面図、(d)はその側面
図、(e)は減速比が大の状態におけるボール接触面に
沿って切断した断面図、(f)はその側面図である。
【図3】減速比小の時の第2回転部の動作を示す図であ
る。
【図4】減速比大の時の第2回転部の動作を示す図であ
る。
【図5】図1の全体構成図である。
【図6】リニアアクチュエータを駆動した状態を示す図
である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図で、(a)
は(b)の7A−7A線断面図、(b)は(a)の側面
図である。
【図8】第3回転部を示す図である。
【図9】第2回転部の軸方向への移動状態を示す図で、
(a)はボール接触面に沿って切断した断面図、(b)
はその側面図、(c)は減速比が中間状態におけるボー
ル接触面に沿って切断した断面図、(d)はその側面
図、(e)は減速比が大の状態におけるボール接触面に
沿って切断した断面図、(f)はその側面図である。
【図10】減速比小の時の第2回転部の動作を示す図で
ある。
【図11】減速比大の時の第2回転部の動作を示す図で
ある。
【図12】図7の全体構成図である。
【図13】リニアアクチュエータを駆動した状態を示す
図である。
【図14】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1回転部 2 第2回転部 3 第3回転部 4 回転体 5 与圧付与機構 6 軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉曲線断面形状を有する内周壁を有して軸
    回りに回転可能な第1回転部と、 いずれの方向も楕円の長軸となるように弾性変形可能
    で、長軸対応部において前記第1回転部の内周壁を押し
    付け、互いに周方向の拘束をし合う第2回転部と、 第2回転部に対して周方向に対しては自由に回転し、径
    方向に対して押し付ける方向の拘束を行って第2回転部
    を押し付け方向を長軸とする楕円形状に変形させる第3
    回転部とを有し、 前記第1回転部の内周壁の周囲長と第2回転部の外周壁
    の外周長との差を可変にしたハーモニックドライブ式変
    速機。
  2. 【請求項2】前記第3回転部は、軸方向に外周長を一定
    に保持して離心率が連続的に変化する楕円錐形状に形成
    されるとともに、 第2回転部は第3回転部に対して相対回転自在に外嵌さ
    れ、 かつ、第1回転部の内壁は前記第2回転部の長軸を直径
    寸法とする円錐形状に形成され、 第2回転部は軸方向に相対移動操作可能である請求項1
    記載のハーモニックドライブ式変速機。
  3. 【請求項3】前記第3回転部は第2回転部の内周壁を転
    動する一対の回転体を間隔可変に保持して形成されると
    ともに、 第1回転部の内壁は前記第2回転部の回転体による支持
    部対応部間を直径寸法とする円錐形状に形成され、 第1回転部と第2回転部は軸方向に相対移動操作可能で
    ある請求項1記載のハーモニックドライブ式変速機。
  4. 【請求項4】前記第2回転部を第1回転部に圧接させる
    与圧付与機構を備える請求項1、2または3記載のハー
    モニックドライブ式変速機。
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