JPH0693935B2 - パチンコ機の弾球装置 - Google Patents

パチンコ機の弾球装置

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JPH0693935B2
JPH0693935B2 JP22090890A JP22090890A JPH0693935B2 JP H0693935 B2 JPH0693935 B2 JP H0693935B2 JP 22090890 A JP22090890 A JP 22090890A JP 22090890 A JP22090890 A JP 22090890A JP H0693935 B2 JPH0693935 B2 JP H0693935B2
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英也 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は永久磁石の反発力を利用したパチンコ機の弾球
装置に関するものである。
(従来の技術) パチンコ機の弾球装置は、弾球槌をモータにより駆動さ
れるカムを利用して引き下げ、カムから外れたときにバ
ネの張力を利用して弾球槌を急速に上昇させて弾球動作
を行わせるようにしたものが普通である。しかしこのよ
うな従来の弾球装置は、バネに特有のサージング、座屈
等が原因となる球飛びのばらつきを避けることができ
ず、また長期間の使用によるバネの品質劣下を避けるこ
とができない。更にこのような従来の弾球装置は、ダイ
アル操作によりバネの張力を調整して打球の強度をコン
トロールしているので、打球の振動がワイヤーや歯車等
を通じてダイアルに伝わる欠点がある。
そこで最近では新しい弾球装置として、弾球槌をロータ
リーソレノイドにより電気的に駆動する方式のものが発
明されているが、入賞時に作動するランプ、モーター、
ソレノイド等の負荷の変化により電圧低下が生ずると、
弾球力が変化して打球の強度が不安定となる欠点があっ
た。
さらにまた最近では弾球槌の槌軸に永久磁石を取付ける
とともに、基板側にダイアルと連動して回動できる弾球
力調節可能な永久磁石を取付け、これらの永久磁石の相
互間の反発力を利用して弾球動作を行わせるようにした
ものも提案されている。ところがこの弾球装置は磁石相
互間の反発力がダイアルに直接伝わり重量感を感ずる欠
点があるうえ、弾球装置の組み立ての際に弾球力調節用
の永久磁石の位置精度を出しにくいという欠点があっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、打球
の強度を常に安定させることができ、またダイアルに打
球の振動や重量感等が伝わることのない新規なパチンコ
機の弾球装置を提供するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本発明は、弾球装
置の基板側に永久磁石を固定するとともに、弾球槌の槌
軸側にも永久磁石を前記永久磁石と対向させて取付け、
さらに固定側の永久磁石と基板との間隙に、ダイアル操
作により永久磁石の裏面に対して出没する磁気遮蔽板を
設けたことを特徴とするものである。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例により更に詳細に説明す
る。
第1図及びその底面図である第2図において、(1)は
弾球装置の基板、(2)は基板(1)の軸受部に回転自
在に取付けられた槌軸、(3)は槌軸(2)に一体的に
取付けられた弾球槌である。この弾球槌(3)の最大振
れ角度は基板(1)に取付けられたストッパ(4)、
(5)により規制されており、また最後退角度はモータ
により駆動される弾球用カム(図示せず)が槌軸(2)
に固定されたカムフォロア(6)を変位させる量により
決定されている。
槌軸(2)の周囲の基板(1)側には肉薄のケース(7
a)に入った円板状の永久磁石(7)が固定されてい
る。この永久磁石(7)は第3図に示されるように90゜
間隔でN極とS極が分布したものである。また弾球槌
(3)の槌軸(2)側にも、これと相対向させてケース
(8a)に入った円板状の永久磁石(8)が取付けてあ
り、その磁極の分布は第3図に示すように永久磁石
(7)のS極に永久磁石(8)のN極が対向し、永久磁
石(7)のN極に永久磁石(8)のS極が対向するよう
になっている。しかし弾球槌(3)が弾球用カムによっ
て最後退位置まで揺動されたときには、第3図のように
S極とN極とが相対向した安定位置から槌軸(2)側の
永久磁石(8)が35〜40゜程度回転し、カムフォロア
(6)が弾球用カムから外れると磁石の反発力により元
の安定位置へ急速に復帰してこの際に弾球動作が行われ
るようになっている。
この固定側の永久磁石(7)と基板(1)との間隙に
は、鉄板のような磁気遮蔽能力のある材質からなる磁気
遮蔽板(9)が設けられている。この磁気遮蔽板(9)
は図示のような三日月状乃至は半月状のものであって、
永久磁石(7)の外側の軸(10)を中心として揺動する
ことができる。そしてその揺動量はダイアル軸(11)に
よって調整される。即ち、磁気遮蔽板(9)の下端には
ワイヤ(12)が連結してあり、ダイアル軸(11)を回転
させるとそれに連れてワイヤ(12)が引かれ、軸(10)
を中心として磁気遮蔽板(9)を揺動させて永久磁石
(7)の裏面側に移動させる。またダイアル軸(11)を
戻すと復帰ばね(13)の作用によって磁気遮蔽板(9)
は永久磁石(7)の裏面から外側向かって移動し、元の
位置に戻る。
(作用) このように構成された本発明のパチンコ機の弾球装置
は、モータにより弾球用カムを駆動して弾球槌(3)を
強制的に後退方向に回転させると、基板(1)側の永久
磁石(7)とこれに相対向させた槌軸(2)側の永久磁
石(8)との間に反発力が作用した状態となる。この状
態から更に弾球用カムが回転してカムフォロア(6)と
の係合が外れると、槌軸(2)側の永久磁石(8)が上
記の反発力により第1図の位置まで急速に回転し、この
ときに弾球動作を行うこととなる。
また遊技者が打球の強さを強めたい場合には、ダイアル
操作によって磁気遮蔽板(9)を永久磁石(7)の裏面
と重ね合わせる。このように磁気遮蔽板(9)を永久磁
石(7)の裏面と重ね合わせると、第4図に模式的に示
したようにそれまでは永久磁石(7)の裏面から外部に
漏れていた磁力線が磁気遮蔽板{(9)の作用により防
がれ、磁力線の短絡が生じて表面側に作用する磁力が次
第に強化される。このため、永久磁石(7)と合対向さ
せて配置されている永久磁石(8)に作用する磁力が強
くなり、弾球力が大きくなる。
逆にダイアル操作を戻して磁気遮蔽板(9)を永久磁石
(7)の裏面から外側へ移動させると、第4図に示した
ように磁力線の狼れが多くなり、永久磁石(7)の表面
側に作用する磁力が弱くなって反発力が低下し、球の飛
びが小さくなる。
このように、本発明の装置はダイアルによって弾球力を
自由に調節することができる。しかも本発明の磁気遮蔽
板(9)は弾球槌(3)から独立した部材であるから、
打球の振動がダイアルに伝わることがなく、また磁気遮
蔽板(9)自体には磁力は作用しないので、ダイアルに
重量感が生ずることもなく、軽快にダイアルの操作を行
うことができる。
なお、永久磁石(7)、(8)の形状や磁極の分布等に
ついては実施例の他に種々の態様を取ることができるこ
とはいうまでもない。
(発明の効果) 本発明は以上の説明から明らかなように、基板側の永久
磁石と槌軸側の永久磁石との反発力を利用して弾球動作
を行わせるものであるから、バネを使用した従来のもの
のようなサージング、座屈、バネの品質劣下等が原因と
なる球飛びのばらつきを避けることができるとともに、
弾球槌が戻るときのビビリ振動を磁石の吸引力によりな
くすることができる。また本発明においてはこれらの基
板側の永久磁石の裏面の間隙にダイアル操作により移動
される磁気遮蔽板を設けて弾球力の調節を行うようにし
たので、移動側の永久磁石と固定側の永久磁石とをきわ
めて接近させることができ、永久磁石の径を小さくして
も強い反発力を発揮させることができる。しかもダイア
ルに打球の振動や重量感等が伝わることがないうえ、装
置の組立の際にも両方の永久磁石の位置を固定できるの
で、組立作業が容易になる利点もある。
よって本発明は従来の問題点を解決したパチンコ機の弾
球装置として、その実用的価値は極めて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す一部切欠正面図、第2図
はその一部切欠底面図、第3図は永久磁石の磁極分布の
一例を示す斜視図、第4図と第5図は磁気遮蔽板の作用
を示す断面図である。 (1):基板、(2):槌軸、(3):弾球槌、
(7):基板側の永久磁石、(8):槌軸側の永久磁
石、(9):磁気遮蔽板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾球装置の基板(1)側に永久磁石(7)
    を固定するとともに、弾球槌(3)の槌軸(2)側にも
    永久磁石(8)を前記永久磁石(7)と対向させて取付
    け、さらに固定側の永久磁石(7)と基板(1)との間
    隙に、ダイアル操作により永久磁石(7)の裏面に対し
    て出没する磁気遮蔽板(9)を設けたことを特徴とする
    パチンコ機の弾球装置。
JP22090890A 1990-08-21 1990-08-21 パチンコ機の弾球装置 Expired - Fee Related JPH0693935B2 (ja)

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JPH04102475A JPH04102475A (ja) 1992-04-03
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