JPH0693408B2 - 負荷時タツプ切換変圧器 - Google Patents

負荷時タツプ切換変圧器

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JPH0693408B2
JPH0693408B2 JP60284244A JP28424485A JPH0693408B2 JP H0693408 B2 JPH0693408 B2 JP H0693408B2 JP 60284244 A JP60284244 A JP 60284244A JP 28424485 A JP28424485 A JP 28424485A JP H0693408 B2 JPH0693408 B2 JP H0693408B2
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phase
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安信 戸川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気により絶縁を行
い、負荷時タツプ切換器(以下OLTCと略記する)を有す
る分割タンク型の3相負荷時タップ切換変圧器に関す
る。
〔従来の技術〕
近年たとえばSF6などの絶縁ガスあるいはフロンR113やC
8F16Oなどの蒸気を用いてタンク内の絶縁を行う変圧器
が製作されている。これらの変圧器は従来の油入変圧器
に対し下記の特長を有する。
絶縁媒体が不燃性であるため、例えば変圧器タンク内
でアーク事故が生じた場合でも火災や爆発の心配がな
い。
絶縁媒体が気体や蒸気であるため油入変圧器よりも軽
量である。
油入変圧器では油の温度による体積変化を吸収するた
めコンサベータをタンク上に取付ける必要があるが、ガ
スあるいは蒸気の温度変化は本体タンクの圧力上昇の形
で吸収できるため、コンサベータは不要となり、変圧器
の高さを低くすることができ、ビルの地下変電所に変圧
器を設置する場合建設費を易くできる。
油入変圧器に比べ現地での据付作業が容易である。つ
まり油入変圧器では製造工場で乾燥空気や窒素ガスを封
入して輸送し、現地にて真空引と注油作業を行なうのに
対し、現地にて接続作業が不要のガス絶縁変圧器では、
工場で大気圧程度の絶縁ガスを封入して輸送し、現地で
は絶縁ガスと追加封入して指定ガス圧にするだけで良
い。
第5図に従来の負荷時タツプ切換ガス絶縁変圧器で輸送
上の寸法あるいは重量の制限から3相を分割したものの
構成を示す。各相本体タンク2内鉄心20に巻かれた巻線
16から出たタップリード15は接続ダクト14内を通って3
相OLTCタンク19内へ集められ、タップセレクター1に接
続される。OLTCタンク19は3分割された本体タンクのう
ちの1ケに接続されるが、その本体タンク内には3相分
の数十本の接続リードを通す必要がある。
第6図には3分割した本体タンク2のうちの1ケに3相
OLTCを収納した従来例の構成を示す。ダイバータスイッ
チ3を点検時に吊出す場合を考慮して天井高さは吊上げ
寸法Lだけ必要である。
〔発明が解決しようとする問題点〕 以上のようなガスあるいは蒸気により絶縁する変圧器に
は下記の問題がある。
絶縁耐力が油より劣る。即ち3〜4気圧のSF6ガスは平
等電界中では油と同等の絶縁耐力を有するが、不平等電
界中では油に劣る。更にガス圧力を高くして使用すれば
油より絶縁耐力が高くなるが、高圧に耐えるタンクとす
る必要があるため、タンク重量が増大し、軽量という長
所が失われる。このため寸法が油入変圧器より大きくな
る。
更に負荷時タツプ切換変圧器を有する変圧器の場合、前
記と同様の理由によりOLTCが油入変圧器のものに比べ大
きくなる。特にOLTCの高さが高くなることから、定期点
検時のOLTCのダイバータスイッチ吊上げ寸法が油入変圧
器の場合より大きくなり、高さが低いと言う長所を失っ
てしまう。またOLTCの高さが輸送上の制約となる。更に
輸送制限あるいは建物への搬入制限から3相変圧器を各
相毎に別タンクに分割するいわゆる特別3相変圧器でOL
TC付のものでは現地にて各相間の電気的接続及びタップ
リードとOLTCとの接続を行うためタンク内を一旦外気に
開放する必要がある。この場合、接続作業後真空引,ガ
ス封入という作業が必要となり、現地工事期間が長くな
る。
本発明はガスあるいは蒸気絶縁の負荷時タップ切換器
付、3相分割輸送形変圧器の上記のような欠点をとりの
ぞき輸送寸法が小さく、タンク内を一旦外気に開放する
ことなく且つダイバータスイッチの吊上げ寸法が小さ
く、現地での作業時間の短い負荷時タツプ切換変圧器を
得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、1相ごとに独立した鉄心と巻線とこれらを内
蔵し内部に絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気を封入した本体
タンクを有する負荷時タツプ切換変圧器において、各相
本体タンクごとに巻線のタップと電気的に接続された負
荷時タップ切換器のタップセレクターを有し、負荷時タ
ップ切換器のダイバータスイッチは3相一括として該本
体タンクとは別のダイバータスイッチ用タンクに内蔵し
て各相タンクのタップセレクターと該ダイバータスイッ
チとをタンク外部にて接続シャフトで接続すると共にタ
ップセレクターとダイバータスイッチとの電気的接続及
び該巻線の各相間の電気的接続を、該各相本体タンク間
および本体タンクとダイバータスイッチ用タンク間を前
記各相本体タンクの気密を維持したまま接続可能な接離
自在の接続ダクト内で接続リードを通して行なうことを
特徴とする。
〔作用〕
3相一括形のタップセレクターは軸方向に3相分の接点
が配置されるが、単相形でしかもダイバータスイッチを
別タンクにすることによりOLTCの高さが低くなり、変圧
器の輸送に対しOLTCの高さが制約条件とならない。
また巻線のタップリードとタップセレクターとの接続を
工場での組立時に行ない現地ではタップセレクターとダ
イバータスイッチ間の接続(各相2本)だけを行えば良
く、現地での接続時間が低減すると共に、タンク内を外
気にさらすことなく大部分の接続作業が管理の容易な工
場で行えるので信頼性が向上する。
更にスペーサを用いると、スペーサ間は接続導体で接続
することにより更に現地工事の作業時間を短縮しかつ信
頼性を更に向上することができる。
また本体タンクとは別のダイバータスイッチ用タンクの
取付位置を本体タンクの高さより低くすることにより、
点検時のダイバータスイッチ吊り上げ寸法を低く抑える
ことも可能である。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図から第4図を参照して説明す
る。第1図は3相分割形負荷時タップ切換ガス絶縁変圧
器を3相器として組立てた状態を示す構成図である。3
分割形変圧器は各相別々に輸送後現地にて接続作業を行
なうが、相間に渡る電気的接続が必要である。各相間の
接続リードの本数は、3相巻線が星形結線される場合は
相間毎に1本、三角結線される場合は相間毎に2本であ
る。本発明は各本体タンク2内にOLTCのタップセレクタ
ー1を配置し、巻線16とタップセレクター1間のタップ
リード15による接続は各本体タンク2内にあり、他相に
は渡らない。一方タップセレクター1と3相一括形のダ
イバータスイッチ3間はそれぞれ各相当り2本の接続線
で接続される。更にタップリード15が接続されるのは高
圧巻線星形結線の中性点側であるがこの中性点は相間で
電気的接続される。
本実施例は3ケの本体タンク2のうち中央の本体タンク
へタップセレクター1とダイバータスイッチ3間の接続
リード17各相当り2本を集め、中央の本体タンクに取付
けられた3相一括形ダイバータスイッチ3へ接続するも
のである。
各相本体タンク2間及び中央の本体タンクとダイバータ
スイッチ用タンク4間は絶縁スペーサ11及び接続導体13
を用いて行なう。絶縁スペーサ11はガス絶縁開閉装置に
用いられるエポキシ樹脂注形で中央部に1本以上の導体
を有するものである。
3巻線変圧器で高圧巻線及び中圧巻線が星形結線,低圧
巻線が三角結線の場合、本体タンク2間で接続されるリ
ード線は、中圧と低圧とで合計3本、高圧の中性点1本
とダイバータスイッチ3−タップセレクター1間の接続
リード2本の合計6本となるので、これらを3本ずつに
分割し、3相形の絶縁スペーサ112ケを用いて接続を行
なう。一方本体タンク2とダイバータスイッチ用タンク
4との接続に要するリード線の本数はダイバータスイッ
チ3−タップセレクター1間接続用の2本が3相分で6
本、中性点用が1本の計7本であるのでこれを4本と3
本に分割し、中心導体4本の絶縁スペーサ11及び3本の
絶縁スペーサ11を用いる。
輸送時は各タンク2に絶縁スペーサ11を取付け、内部に
絶縁ガス12を封入した状態とし、現地にて第2図に示す
ように、接続ダクト14及び接続導体13にてタンク間を接
続する。
この方法によれば真空引き及びガス封入の作業は接続ダ
クト14内だけについて行えば良いため、作業時間が大幅
に短縮できる。
各タップセレクター1はタック切換時ダイバータスイッ
チ3の動きに連動して動作する必要がある。このため、
第3図に示すように、伝動シャフト7をタップセレクタ
ー1間、タップセレクター1−ダイバータスイッチ3間
のタンクの外に取付け接続する。全体の動作はダイバー
タスイッチ用タンク4横に取付けた内部にモーターを有
する電動操作機構18によって行なわれる。電動操作機構
18とダイバータスイッチ3間も伝動シャフト7によって
接続される。
第4図は本発明のOLTC取付を行った場合のダイバータス
イッチ3吊上寸法を示す。ダイバータスイッチ用タンク
4の高さが本体タンク2の高さより低くなる位置にダイ
バータスイッチ用タンク4を取付けることにより吊上げ
寸法Lは第6図に示した従来例の場合より大幅に縮小さ
れる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば輸送寸法、ダイバータスイ
ッチ吊上げ寸法を縮小し、タンク内を外気に開放するこ
となく現地での作業時間を減少させかつ信頼性の高い負
荷時タツプ切換変圧器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は絶縁
スペーサを用いたタンク間の接続を示す断面図、第3図
はタップセレクター及びダイバータスイッチを連動操作
する手段を示す平面図、第4図は本発明によるダイバー
タスイッチの吊上げ寸法を示す正面図、第5図は従来の
3分割形変圧器の構成を示す正面図、第6図は従来のOL
TCの取付方法とした時のダイバータスイッチ吊上げ寸法
を示す正面図である。 1…タップセレクター、2…本体タンク 3…ダイバータスイッチ 4…ダイバータスイッチ用タンク 5…タップセレクター可動部 6…ダイバータスイッチ可動部 7…連結シャフト、9…タンク開口部 10…中心導体、11…絶縁スペーサ 12…絶縁ガス、13…絶縁導体 14…絶縁ダクト、15…タップリード 16…巻線、17…接続用リード 18…電動操作機構、20…鉄心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1相ごとに独立した鉄心と巻線とこれらを
    内蔵し内部に絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気を封入した本
    体タンクを有する負荷時タップ切換変圧器において、各
    相本体タンクごとに巻線のタップと電気的に接続された
    負荷時タップ切換器のタップセレクターを有し、負荷時
    タップ切換器のダイバータスイッチは3相一括として該
    本体タンクとは別のダイバータスイッチ用タンクに内蔵
    して各相タンクのタップセレクターと該ダイバータスイ
    ッチとをタンク外部にて接続シャフトで接続すると共に
    タップセレクターとダイバータスイッチとの電気的接続
    及び該巻線の各相間の電気的接続を、該各相本体タンク
    間および本体タンクとダイバータスイッチ用タンク間を
    前記各相本体タンクの気密を維持したまま接続可能な接
    離自在の接続ダクト内で接続リードを通して行なうこと
    を特徴とする負荷時タップ切換変圧器。
  2. 【請求項2】各タンク間を電気的に接続するためのタン
    ク壁面開口部に導体が貫通する絶縁物の絶縁スペーサを
    取付け、タンク内の絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気を封じ
    ると共に、該導体のタンク内側は電気的接続に要するリ
    ード線と接続し、他端は接続導体にて他タンクの絶縁ス
    ペーサ導体と接続し、該接続導体は絶縁ガスあるいは絶
    縁性蒸気を封入した接続ダクトに収納したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の負荷時タップ切換変圧
    器。
  3. 【請求項3】タップセレクターとダイバータスイッチの
    電気的接続部の本体タンク壁面及びダイバータスイッチ
    用タンクの開口部に導体が貫通する絶縁物の絶縁スペー
    サを取付け、タンク内の絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気を
    封じると共に、該導体のタンク内側は電気的接続に要す
    るリード線と接続し、本体タンクとダイバータスイッチ
    用タンク間の絶縁スペーサの導体間を接続導体により接
    続し、該接続導体は絶縁ガスあるいは絶縁性蒸気を封入
    した接続ダクトに収納したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の負荷時タップ切換変圧器。
  4. 【請求項4】ダイバータスイッチ用タンクの上面を本体
    タンク上面より低くしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の負荷時タップ切換変圧器。
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JPS62144308A JPS62144308A (ja) 1987-06-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2637116B2 (ja) * 1987-10-19 1997-08-06 株式会社東芝 ガス絶縁変圧器
WO2015028253A1 (de) * 2013-08-27 2015-03-05 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Laststufenschalter, stufentransformator zur spannungsregelung und verfahren zur durchführung einer umschaltung im stufentransformator

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