JPH0693380B2 - 連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法 - Google Patents

連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法

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JPH0693380B2
JPH0693380B2 JP30536989A JP30536989A JPH0693380B2 JP H0693380 B2 JPH0693380 B2 JP H0693380B2 JP 30536989 A JP30536989 A JP 30536989A JP 30536989 A JP30536989 A JP 30536989A JP H0693380 B2 JPH0693380 B2 JP H0693380B2
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学夫 橋本
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鍛造用に主として用いられる連続送り式誘
導加熱装置がトラブルで停止した後の再運転時に、所定
温度に達していない被加熱物の発生を極力減らす様にし
た連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕 従来の連続送り式誘導加熱装置は特公昭63-10875号公報
に示されているように後工程がトラブルで停止した場合
に停止温度が困難なため、微速送り温度を採用してい
た。微速送り保温とは、所定の搬送速度に対して、50〜
60%の搬送速度にする。つまり、後工程が立上るまでの
待機時の捨て材を少なくしようとするものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法は、微速送
り保温をしていたため、保温時間が長時間に亘ったり、
大型装置で加熱コイルが長い場合、捨て材が大量に発生
し、バイパスされた捨て材の処理に困っていた。本発明
は捨て材の発生を低減した連続送り式誘導加熱装置の再
加熱方法を提供する。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法
は、前段と後段に分割された加熱コイルと、上記前段お
よび後段の加熱コイルにそれぞれ電力を供給する加熱電
源装置とを備え、定常電力、定常速度SDにて被加熱物を
連続的に搬送しながら所定温度まで誘導加熱する連続送
り式誘導加熱装置において、この誘導加熱装置の停止後
の再立ち上げ時に、上記被加熱物が静止状態にて、上記
後段の加熱コイルのみに電力を供給し、一定時間後に上
記SD以下の速度SLで上記被加熱物を搬送させて、上記前
段の加熱コイルへの供給電力を定常電力のSL/SDに近い
値PLに設定し、上記後段の加熱コイルへの供給電力を定
常電力より高い値PR2に設定し、上記後段の加熱コイル
の出口側での上記被加熱物の温度が所定温度に近づくに
つれて、上記被加熱物の搬送速度をSLからSDに徐々に近
づけていくとともに上記前段の加熱コイルへの供給電力
をPLから定常値に徐々に近づけていき、かつ上記後段の
加熱コイルへの供給電力をPR2から徐々に低くしてい
き、上記後段の加熱コイル入口側の上記被加熱物の温度
が所定温度に近づいた時点で、上記被加熱物の搬送速
度、上記前段および後段の加熱コイルへの供給電力を定
常の値に復帰させるようにしたものである。
〔作用〕
この発明においては、再加熱時に通常より遅い速度で搬
送し、前段で再加熱しながら不足分を後段で再加熱し
て、被加熱物を所定の温度に加熱する。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を実施するための構成図で
ある。図において、(1a)は前段加熱コイル、(1b)は
後段加熱コイル、(2)はピンチローラ、(3)はスキ
ッドレール、(4a)はインバータからなる前段加熱電
源、(4b)は同じくインバータからなる後段加熱電源、
(5)はフリーローラ、(6)は近接スイッチ、(7)
は近接スイッチ(6)と対向した金属羽根、(8)は送
入コンベア、(10)は被加熱物、(20)は制御装置であ
る。ここで被加熱物(10)は、複数の円筒形の鋼材で、
前段加熱コイル(1a)の入口から後段加熱コイル(1b)
の出口まで連続的に搬送される。
この誘導加熱装置の定常運転時の前段加熱コイル(1a)
および後段加熱コイル(1b)内の被加熱物(10)の温度
カーブは第3図(1)に示すものであって、上図に示す
ように後段加熱コイル(1b)内で被加熱物(10)の温度
は所定温度(約1250℃)で均温化されている。
第1図で示す様に被加熱物(10)はピンチローラ(2)
で搬送されている。その速度は第2図では定常時の場合
SDである。被加熱物(10)に接触したフリーローラ
(5)は被加熱物(10)の移動と共に回転するため、そ
の軸に取付けられた金属羽根(7)も回転する。その金
属羽根(7)が接近すると検出する近接スイッチ(6)
を配置しておくと被加熱物(10)の移動につれて、定期
的にパルスが発生する。従って、そのパルスをカウント
すれば被加熱物(10)の進んだ距離が把握できる。今、
後工程の故障等の原因で誘導加熱装置を停止させたとす
る。第2図(d)で制御装置(20)内のタイマが動作し
始め、停止時間を計測し始める。被加熱物(10)の温度
は加熱コイル(1)の全域に亘って低下を始める。そし
て、その温度低下は停止時間によるが、例えば第3図の
カーブ(2)となり、例として10分間の停止で約700℃
になる。
ここで、誘導加熱装置の運転再開信号が入ると、まず後
段加熱電源(4b)のみ電力が印加され、被加熱物(10)
の送りは行われずに、静止加熱を行う。この期間を静止
加熱期間と呼ぶ。この期間において、後段加熱コイル
(1b)内の被加熱物(10)の温度を所定温度にできるか
ぎり近づける。静止加熱を開始する時点の被加熱物(1
0)の温度は、誘導加熱装置の停止期間(上記のタイマ
により把握)と被加熱物(10)の熱放射損失、空気との
熱伝達により計算することができる。その計算を行うた
めの定数を別表に示す。この静止加熱の目的は、次に記
す低速送り期間で昇温できない範囲の温度を先に上げて
おくためである。
なお、静止加熱期間で前段加熱コイル(1a)にも出力を
与えると、前段加熱コイル(1a)の入口にある被加熱物
(10)が過昇温するので好ましくない。
静止加熱期間は、被加熱温度が定常温度に近づいた時点
をもって終了する。ここで、昇温値は、(印加電力×加
熱効率×静止加熱時間/被加熱物の比熱)に比例する。
よって、計算または事前の実験によって昇温値を推定す
ることができるので、定常温度に近づいた時点を判断す
ることができる。静止加熱期間終了時点での比加熱物
(10)の温度カーブは第3図の(3)に示すように後段
加熱コイル(1b)内のみが昇温している。
次に低速送り期間では以下の動作を行う。静止加熱期間
終了時点の前段加熱コイル(1a)および後段加熱コイル
(1b)の被加熱物(10)の温度を後段加熱電源(4d)で
補償することになるが、速度SL、後段加熱電源(4b)の
出力PR2は以下のようにして決められる。低速送り開始
時点の被加熱物(10)の温度をTL、所定加熱温度をTS
後段加熱コイル(1b)の被加熱物(10)の時間あたり通
過重量をMとして、TS−TLが後段加熱電源(4b)で昇温
させる昇温値で、必要な電力は、(TS−TL)×(被加熱
物の比熱)×M/加熱効率に比例した値で計算される。比
熱、通過重量M、加熱効率はあらかじめ把握できるの
で、必要な電力も計算でき、この電力が後段加熱電源
(4b)の設定出力PR2になる。なお、温度TLは、低速送
り開始時点での後段加熱コイル(1b)の入口の被加熱物
(10)が選ばれる。ここで、時間あたり通過重量Mは速
度SLに比例するので、SLが大きすぎると必要な電力すな
わち後段加熱電源(4b)の出力が定格値を越えてしま
う。また、一般に被加熱物(10)内部に流れる誘導加熱
電流は表面にしか流れないので、時間をかけて加熱する
方が被加熱物(10)内部への熱伝導が多くなり、被加熱
物(10)の均熱がしやすくなる。よって、SLは定常速度
SDに比べてかなり低い値、例えば1/2の値ぐらいがよ
い。
低速送り期間中の前段加熱電源(4a)の出力PLは、以下
のようにして決められる。一般に必要な電力は、送り速
度にほぼ比例する。よって、前段加熱電源(1a)の出力
は、定常出力×SL/SDで求めた値にする。これは、前段
加熱コイル(1a)においては、定常運転の温度カーブが
得られるようにするためである。この低速送り期間中
は、前段加熱コイル(1a)より後段加熱コイル(1b)に
入ってくる低温の被加熱物(10)の温度を後段加熱コイ
ル(1b)で補償、昇温させる形になる。
この低速送り期間が始まると、後段加熱コイル(1b)の
出口より被加熱物(10)が順次排出されてくる。この低
速送り期間中の最初は被加熱物(10)の温度カーブは第
3図の(4)のようになる。その後、後段加熱コイル
(1b)内の被加熱物(10)の温度は徐々に立ち上がり、
低速送り期間開始時点で後段加熱コイル(1b)の入口に
あった被加熱物(10)が排出されるころには、温度カー
ブは第3図の(5)に示すようになり、被加熱物(10)
の温度は所定温度に上がっている。この温度上昇につれ
て速度を低速SLから定常値SDに徐々に復帰させる。この
動作によって、加熱コイル(1)内の被加熱物(10)の
温度カーブは徐々に定常カーブ(第3図(1))に近づ
けることができる。この場合に速度をある時点をもって
SLから定常値SDに急変させると、加熱コイル(1)内の
温度カーブは第3図の(5)から(1)へ変わると、第
3図(6)に示すような過昇温領域が発生することがあ
る。この低速から定常速度へ移行させるタイミング(第
2図の時間T)は、前述の被加熱物(10)の移動パルス
(第2図の(b))と制御装置(20)内のカウンタ(第
2図の(c))によって判断できる。低速送り期間開始
時点で後段加熱コイル(1b)の入口にあった被加熱物
(10)が後段加熱コイル(1b)の出口に達した時点がこ
のタイミングで、第2図(e)の出力変段指令である。
これに合わせて、前段加熱電源(1b)の出力は速度の上
昇に合う値、すなわち前述したように定常出力×そのと
きの速度/定常速度SDで計算される値として、徐々に高
くしていき、最終的に定常値P0にする。
低速送り期間開始時点で前段加熱コイル(1a)内にあっ
た被加熱物(10)は、前段加熱電源(4a)によって加熱
昇温されているため、後段加熱コイル(1b)に入ってい
くころには、温度カーブは第3図の(5)に示すよう
に、低速送り期間開始時点の温度カーブ(第3図
(3))より高めになっている。そのため、速度を定常
値に復帰させる動作につれて後段加熱電源(4b)は第2
図(g)に示すように、徐々に出力を下げていって所定
出力PR0に復帰させる。
以上のようにして、静止加熱開始時点すなわち再加熱開
始時点で前段加熱コイル(1a)および後段加熱コイル
(1b)にあった被加熱物(10)は、低い温度より所定加
熱温度まで昇温されていく。その後、定常運転に復帰し
た後は所定温度に立ち上がっていることはいうまでもな
い。
以上の運転を行うための制御機能は、市販のプログラム
コントローラなどで安価に構成できる。
〔発明の効果〕
以上の様に本発明によれば、連続送り式の誘導加熱装置
でも、運転停止後の再運転時に捨て材を減らす事が可能
となった。また、再運転時、徐々に温度が回復するのに
合わせて送り速度を定常値に近づけるため、被加熱物に
過昇温が発生することも避けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する誘導加熱装置の構成図、第2
図は本発明による運転方法の一実施例を示す説明図、第
3図はコイル内被加熱部の温度変化を示す説明図、第4
図は放冷曲線計算例を示す説明図である。 図において、(1a)は前段加熱コイル、(1b)は後段加
熱コイル、(4a)は前段加熱電源、(4b)は後段加熱電
源、(10)は被加熱物、(20)は制御装置である。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前段と後段に分割された加熱コイルと、上
    記前段および後段の加熱コイルにそれぞれ電力を供給す
    る加熱電源装置とを備え、定常電力、定常速度SDにて被
    加熱物を連続的に搬送しながら所定温度まで誘導加熱す
    る連続送り式誘導加熱装置において、この誘導加熱装置
    の停止後の再立ち上げ時に、上記被加熱物が静止状態に
    て、上記後段の加熱コイルのみに電力を供給し、一定時
    間後に上記SD以下の速度SLで上記被加熱物を搬送させ
    て、上記前段の加熱コイルへの供給電力を定常電力のSL
    /SDに近い値PLに設定し、上記後段の加熱コイルへの供
    給電力を定常電力より高い値PR2に設定し、上記後段の
    加熱コイルの出口側での上記被加熱物の温度が所定温度
    に近づくにつれて、上記被加熱物の搬送速度をSLからSD
    に徐々に近づけていくとともに上記前段の加熱コイルへ
    の供給電力をPLから定常値に徐々に近づけていき、かつ
    上記後段の加熱コイルへの供給電力をPR2から徐々に低
    くしていき、上記後段の加熱コイル入口側の上記被加熱
    物の温度が所定温度に近づいた時点で、上記被加熱物の
    搬送速度、上記前段および後段の加熱コイルへの供給電
    力を定常の値に復帰させるようにしたことを特徴とする
    連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法。
JP30536989A 1989-11-22 1989-11-22 連続送り式誘導加熱装置の再加熱方法 Expired - Lifetime JPH0693380B2 (ja)

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