JPH0693305B2 - 回転ヘツド型再生装置 - Google Patents

回転ヘツド型再生装置

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JPH0693305B2
JPH0693305B2 JP60246276A JP24627685A JPH0693305B2 JP H0693305 B2 JPH0693305 B2 JP H0693305B2 JP 60246276 A JP60246276 A JP 60246276A JP 24627685 A JP24627685 A JP 24627685A JP H0693305 B2 JPH0693305 B2 JP H0693305B2
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光弘 音川
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、情報信号と共にトラツキング制御用のパイ
ロツト信号が記録されている記録トラツクが多数並列し
て形成された記録媒体から前記情報信号を回転ヘツドで
再生する装置、特に記録媒体の走行を停止させる手段を
具える回転ヘツド型再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、家庭用ビデオテープレコーダにあつては規定のテ
ープ速度で記録したテープを、それとは異なる低速度で
走行させて後テープを所望の位置に停止させてノイズの
ない静止画を再生する機能が一部のVTRに採用されてい
る。
従来より公知の4周波パイロツト信号を用いてトラツキ
ング制御(以下ATF制御という)するVTRにおいては、4
種の周波数でトラツク毎に循環的に順次繰返し記録され
たパイロツト信号を再生ヘツドで再生し、再生されたパ
イロツト信号にそれと同じ周波数の4周波信号を循環的
に繰返し発生して得たリフアレンス信号(以下ローカル
パイロツト信号という)を乗算して周波数変換する。そ
して得られる再生パイロツト信号とローカルパイロツト
信号との差周波数成分の振幅変化を検出し、その検出信
号のゼロクロス点とヘツドスイツチングパルス(回転ド
ラムの回転に同期した1/60秒毎にハイレベルとロウレベ
ルとが切換わるような30HZの信号、以下30PGという)と
の時間差をみて、テープの低速走行を停止することによ
つて駒送りスチル再生を行なう方式がある。これは例え
ば本出願人が先に出願した特願昭59年187317号に開示し
ている。
第2図は、従来より用いられているパイロツト信号を映
像信号と多重して記録形成されたテープ上の記録トラツ
クパターンを示す図、第3図はATF制御回路の要部ブロ
ツク図である。第3図において、3は乗算器、4,6は夫
々、中心周波数3fH,fHのバンドパスフイルタ(BPF)、
5,7は夫々、検波器(DET)、8は差動アンプである。
第2図の記録トラツクAi,Bi(i=0,1,2,・・・)は各
々互いにアジマス角の異なる回転磁気ヘツドにより、映
像信号とパイロツト信号が多重されて1フイールド毎に
交互にガードバンドがないように形成される。トラツク
Aiには、パイロツト信号f1,あるいはf3が、トラツクBi
にはパイロツト信号f2あるいはf4が対応するようにか
つ、f1,f2,f3,f4の順で、循環的にトラツク毎に逐次記
録される。これらパイロツト信号の周波数は、映像信号
の水平同期周波数をfHとすればf1=6.5fH,f2=7.5fH,f3
=10.5fH,f4=9.5fHと定められている。
第2図にて、静止画再生状態のヘツドのトレース軌跡を
斜線で表わした。
尚、このトレース軌跡はA1トラツクを記録した記録ヘツ
ドと同一のアジマス角を有する一対のヘツドで順次テー
プ上をトレースする場合の理想的トレース軌跡を示す。
今、A1トラツクには周波数f1のパイロツト信号が記録さ
れていると仮定する。このときローカルパイロツト信号
の周波数を、f1,f4,f3,f2と順次循環させればヘツド
は、クロストークとして1回のトレースの前半は、1つ
前のトラツクであるB0トラツクより周波数f4の信号を拾
い、後半は、1つ先のトラツクであるB1トラツクより周
波数f2の信号を拾う。したがつて第2図において、斜線
部のようにヘツドがトレースすれば第3図における端子
14より入力される再生パイロツト信号は、乗算器3に
て、前述したローカルパイロツト信号(f1,f4,f3,f2
循環する)と乗算される。乗算器3の出力信号は、BPF
4,BPF6に各々入力される。今、BPF4の中心周波数を3fH
(fHは水平同期周波数)とし、BPF6のそれをfHとする。
BPF4,6の次段には、検波器(DET)として各々DET5とDET
7があり、これらDET5,DET7から2つの検波信号を比較す
る差動アンプ8により、トラツキング信号(ATF信号)
が作成される。具体例として第2図の状態で、第3図の
回路構成の場合に得られるATF信号を第4図にて表わし
た。第4図において、15は30PGであり、a,b,c,dは、ロ
ーカルパイロツト信号としてf1,f4,f3,f2の周波数のも
のを発生している期間を示す。aなる期間では、1回の
ヘツドトレースの前半は、B0のトラツクよりパイロツト
信号f4を再生するので|f4−f1|=3fHであるから、BPF4
の出力は、第4図16aの様に表わせる。このとき、B1
ラツクよりのクロストークは0であるで、BPF6の出力
は、0となる。
後半は、逆にB0のクロストークがなくなり、B1のクロス
トークが徐々に増加するのでB1トラツクよりパイロツト
信号f2を再生するので、|f2−f1|=fHであるからBPF6の
出力は第4図17aの様に表わせる。
以後第4図におけるb,c,dの期間で、ローカルパイロツ
ト信号をf4,f3,f2のように変化させれば、3fHとfHのク
ロストーク量は第4図の16a,17aで示したようになり、
従つて、ATF信号は第4図18aのように2フレーム期間に
1回の周期をもつ波形となる。ATF信号のレベルがゼロ
の時、ヘツドが制御対象トラツク上を正確にトレースし
ているのであるから、ATF信号のゼロクロスの位置と30P
G15の位相差Tが所定の位相差となつた時第2図に示す
ように正常にトラツキングしている結果を示している。
第5図はテープ停止位置が理想的な位置ではない場合の
ヘツドのトレース軌跡を示した図であるが、第5図のよ
うな場合、記録トラツクB0からのクロストーク量とB1
らのクロストーク量とが異なり、第4図の点線で示した
ようなタイミングチヤートとなり、ATF信号のゼロクロ
スと30PGの位相差がtとなり、テープが理想的な位置に
あるときの位相差Tより長くなつてしまう。従つて、t
>Tのような場合、テープをゆつくり動かしてT=tに
なつた時、テープを停止させれば、第2図のような理想
的なトラツキング状態となる。
また、記録時のテープ速度として標準速度の他に、この
標準速度に比べて遅い速度の2種の速度を具備した記録
再生用のデツキを用いた場合について述べる。前述の標
準速度による記録再生を単にSPモード、遅い速度による
記録再生をLPモードという。今、記録再生用のヘツドを
SPモードとLPモードで兼用するとすれば、SPモードで記
録したテープはLPモードに比べてテープが高速であるた
め、記録トラツク間に空白が生じてガードバンド有のテ
ープとなつてしまう。この時、スチルモードを実行する
と第6図で示すようなヘツドトレース状態になるが、記
録トラツクB0,B1よりのクロストーク量が減つて第7図
で示した波形が得られ、ATF信号は同図18bで示したよう
になり、期間eがクロストークのない所謂不感帯部分と
なつてしまう。そして、この場合は、第4図18aで示す
位相差Tをこの期間e中のどのタイミングに基づいて決
定すればよいかが定まらなくなつてしまう。また、SPモ
ードで記録されたトラツク間にカードバンドがない磁気
テープを再生する場合においても、SPモードで再生する
場合にトラツクピツチより狭いヘツドで再生を行えば同
様に位相差Tを定めることが困難であつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように従来のATF制御を行う回転ヘツド型再生装
置では、各記録トラツクピツチの広い記録媒体より静止
画を再生しようとすると、ATF信号の出力が常に0とな
る期間が長くなり、記録媒体の停止位置の制御が困難で
あるという問題点があつた。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、記録媒体の記録トラツク間の間隔に拘らず、所望の
停止位置に記録媒体を停止することのできる回転ヘツド
型再生装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る回転ヘツド型再生装置は、情報信号と共
にトラツキング制御用のパイロツト信号が記録されてい
る記録トラツクが多数並列して形成された記録媒体から
情報信号を再生する回転ヘツドが主にトレースしている
記録トラツクの両隣接トラツクから再生されるパイロツ
ト信号のレベルを比較してトラツキングエラー信号を形
成する手段と前記記録トラツクの間隔を検出する手段
と、該間隔が大の場合にはその時定数が大となり、間隔
が小の場合にはその時定数が小となる低域濾波手段と、
該低域濾波手段を介した前記トラツキングエラー信号の
ゼロクロスタイミングを検出する手段と、該ゼロクロス
タイミングと前記回転ヘツドの回転位相とを所定の位相
差とするべく前記記録媒体の走行を停止させる手段とを
具えるものである。
〔作 用〕
この発明においては、上述の如き構成によつて、記録ト
ラツクの間隔が広くなるに従い、トラツキングエラー信
号の供給される低域波手段の時定数を長くすることに
よりトラツキングエラー信号のゼロクロスタイミングを
容易に検出できるようになつた。
〔実施例〕
まず、この実施例の考え方について簡単に説明する。
第6図で示した記録トラツク間にガードバンドのある磁
気テープから静止画を再生しようとした場合は、隣接ト
ラツクのB0,B1よりのクロストーク量が全くない期間e
があり、ATF信号のゼロクロスタイミングを検出するこ
とが困難であつた。
このとき、ATF信号を時定数の大きいローパスフイルタ
(LPF)に通して、期間eなるATF信号がゼロレベルの期
間をなくせば第2図の場合と同様の制御ができる。この
LPFからの出力であるATF信号を第7図18cで示した。第
7図はガードバンド有りの場合の磁気テープから静止画
を再生しようとした場合におけるATF信号のタイムチヤ
ートである。第7図において、波形18cのゼロクロス点
と30PG15間の位相差t′により、トラツキング制御が可
能となる。又、この位相差t′はLPFの遅れ時間も含ま
れているので、t<t′となるが、そのときは理想的な
トレース位置となる位相差Tが変化する。
第1図はこの発明の一実施例としてのVTRの要部構成を
示すブロツク図であり、図において、9,10はスイツチ、
11は反転器、12は時定数の大きいLPFで、13はゼロクロ
ス検出回路、14はATF信号で制御されるキヤプスタン駆
動回路、15はゼロクロスと30PGの位相差に基づいて停止
タイミングを決定するためのキヤプスタン停止制御回
路、16はSP−LPのいずれのモードで記録が行われている
かの判別を行うための長短判別回路、HA,HBはヘツド、1
8はヘツド切換スイツチ、19は再生アンプ、17はローカ
ルパイロツト信号発生器であり、又、第3図と同一符号
は同一又は相当部分を示す。
第1図において、長短判別回路16は差動アンプ8からの
ATFエラー信号の周期や、ピークレベル等を検出し、LP
モード記録されているか、SPモードで記録されているか
を検出する。該回路16はLPモードで記録されていること
を検出するとL(低)レベルの信号を出力し、反転器11
を介してスイツチ9をオンにする。それにより、差動ア
ンプ8の出力がそのままゼロクロス検出回路13へ入力す
る。
又一方、SPモードで記録されたテープを再生するとき、
長短判別回路16の出力は、H(高)レベルの信号を出力
し、反転器11の出力をL(低)としてスイツチ9をオフ
にし、さらに、スイツチ10をオンにする。それによつ
て、ATF信号は差動アンプ8からスイツチ10を介してLPF
12を通つてゼロクロス検出回路13へ入力する。
上記のようにしてゼロクロス検出回路13へ入力された各
モードにおけるATF信号は、ゼロクロス検出回路13でゼ
ロクロス点を検出される。そして、ゼロクロス検出回路
13の出力と端子20からの入力される30PGとをキヤプスタ
ン停止制御回路15に入力し、ここで、ゼロクロス点のタ
イミングと30PGとの位相差に基づいて、キヤプスタンの
停止を制御する信号を出力する。このキヤプスタン停止
制御回路15の出力により、キヤプスタン駆動回路14にお
いて、キヤプスタンモータの走行を停止させる。
尚、ゼロクロス点と30PGの位相差に基づいて、キヤプス
タンの停止タイミングを決定する具体例としては、この
出願と同一出願人による特願昭59−187317号に記載のよ
うに、30PGのエツジとゼロクロスタイミングが一致する
までテープを少しづつ駆動する方法とか、同じく同一出
願人の特願昭59−205757号に記載のように、30PGとゼロ
クロスの位相差に応じた距離だけ動かして停止させる方
法とかがある。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、情報信号と共にトラツ
キング制御用のパイロツト信号が記録されている記録ト
ラツクが多数並列して形成された記録媒体から前記情報
信号を回転ヘツドで再生する装置において、前記回転ヘ
ツドが主にトレースしている記録トラツクの両隣接トラ
ツクから再生されるパイロツト信号のレベルを比較して
トラツキングエラー信号を形成する手段と、前記記録ト
ラツクの間隔を検出する手段と、該間隔が大の場合には
その時定数が大となり、間隔が小の場合にはその時定数
が小となる低域濾波手段と、該低域濾波手段を介した前
記トラツキングエラー信号のゼロクロスタイミングを検
出する手段と、該ゼロクロスタイミングと前記回転ヘツ
ドの回転位相とを所定の位相差とするべく前記記録媒体
の走行を停止させる手段とを具える構成としたので、記
録トラツク相互の間隔に関係なく記録媒体を所望の停止
位置に停止させる制御が容易にできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例としてのVTRにおける要部
のブロツク図、第2図は静止画再生時における磁気テー
プ上のトレース軌跡を示す図、第3図はATF制御回路の
要部のブロツク図、第4図は静止画再生時におけるATF
信号の波形を説明するためのタイムチヤート、第5図は
静止画再生時において磁気テープの停止位置が理想的な
位置ではない場合のヘツドのトレース軌跡を示す図、第
6図はガードバンドのあるトラツクパターンを有する磁
気テープから静止画を再生する場合のヘツドトレース軌
跡を示す図、第7図は第6図におけるATF信号の波形を
説明するためのタイムチヤートである。 図において、3は乗算器、4,6はBPF、5,7はDET、8は差
動アンプ、11は反転器、12は時定数の大きいLPF、13は
ゼロクロス検出回路、14はATF信号で制御されるキヤプ
スタン駆動回路、15はキヤプスタン停止制御回路、16は
長短判別回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号と共にトラツキング制御用のパイ
    ロツト信号が記録されている記録トラツクが多数並列し
    て形成された記録媒体から前記情報信号を回転ヘツドで
    再生する装置であって、前記回転ヘツドが主にトレース
    している記録トラツクの両隣接トラツクから再生される
    パイロツト信号のレベルを比較してトラツキングエラー
    信号を形成する手段と、前記記録トラツクの間隔を検出
    する手段と、該間隔が大の場合にはその時定数が大とな
    り、間隔が小の場合にはその時定数が小となる低域濾波
    手段と、該低域濾波手段を介した前記トラツキングエラ
    ー信号のゼロクロスタイミングを検出する手段と、該ゼ
    ロクロスタイミングと前記回転ヘツドの回転位相とを所
    定の位相差とするべく前記記録媒体の走行を停止させる
    手段とを具える回転ヘツド型再生装置。
JP60246276A 1985-11-05 1985-11-05 回転ヘツド型再生装置 Expired - Lifetime JPH0693305B2 (ja)

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