JPH0692918A - 2−アミノメチルシクロプロパン−1−カルボン酸類 - Google Patents
2−アミノメチルシクロプロパン−1−カルボン酸類Info
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- JPH0692918A JPH0692918A JP24774192A JP24774192A JPH0692918A JP H0692918 A JPH0692918 A JP H0692918A JP 24774192 A JP24774192 A JP 24774192A JP 24774192 A JP24774192 A JP 24774192A JP H0692918 A JPH0692918 A JP H0692918A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 次の一般式(1)
【化1】
(式中、R1 、R2 及びR3 は水素原子又はフッ素原子
を示す)で表わされる2−アミノメチルシクロプロパン
−1−カルボン酸類。 【効果】 本発明の2−アミノメチルシクロプロパン−
1−カルボン酸類はγ−アミノ酪酸トランスアミナーゼ
活性阻害作用を有し、中枢神経系疾病の治療剤として有
用である。
を示す)で表わされる2−アミノメチルシクロプロパン
−1−カルボン酸類。 【効果】 本発明の2−アミノメチルシクロプロパン−
1−カルボン酸類はγ−アミノ酪酸トランスアミナーゼ
活性阻害作用を有し、中枢神経系疾病の治療剤として有
用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中枢神経系疾病の治療剤
として有用な新規化合物の2−アミノメチルシクロプロ
パン−1−カルボン酸類に関する。
として有用な新規化合物の2−アミノメチルシクロプロ
パン−1−カルボン酸類に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、多くのシクロプロパン誘導体が合成されており、そ
の中のいくつかの化合物については中枢神経系疾病の治
療剤として有効であることが報告されている。従って、
本発明は優れた医薬効果を有する新規なシクロプロパン
誘導体を提供することを目的とするものである。
ら、多くのシクロプロパン誘導体が合成されており、そ
の中のいくつかの化合物については中枢神経系疾病の治
療剤として有効であることが報告されている。従って、
本発明は優れた医薬効果を有する新規なシクロプロパン
誘導体を提供することを目的とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、次の一般式(1)
発明者は鋭意研究を行った結果、次の一般式(1)
【0004】
【化2】
【0005】(式中、R1 、R2 及びR3 は水素原子又
はフッ素原子を示す)で表わされる2−アミノメチルシ
クロプロパン−1−カルボン酸類が優れたγ−アミノ酪
酸トランスアミナーゼ活性(GABA−T活性)阻害作
用を有し、中枢神経系疾病の治療剤として有効であるこ
とを見出し、本発明を完成した。
はフッ素原子を示す)で表わされる2−アミノメチルシ
クロプロパン−1−カルボン酸類が優れたγ−アミノ酪
酸トランスアミナーゼ活性(GABA−T活性)阻害作
用を有し、中枢神経系疾病の治療剤として有効であるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、上記の一般式(1)
で表わされる新規な2−アミノメチルシクロプロパン−
1−カルボン酸類を提供するものである。
で表わされる新規な2−アミノメチルシクロプロパン−
1−カルボン酸類を提供するものである。
【0007】本発明化合物(1)は、例えば次の反応式
によって示される何れかの方法によって製造される。方
法1:
によって示される何れかの方法によって製造される。方
法1:
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】この原料化合物(2)は、グリセロアルデ
ヒドをトリエチルホスホノ(フルオロ)酢酸と反応させ
て不飽和エステルとし、これを還元して対応するアルコ
ール誘導体となし、次いでこれをベンジルエーテル化
し、これをSimmons−smith反応に付すこと
により製造される。方法2:
ヒドをトリエチルホスホノ(フルオロ)酢酸と反応させ
て不飽和エステルとし、これを還元して対応するアルコ
ール誘導体となし、次いでこれをベンジルエーテル化
し、これをSimmons−smith反応に付すこと
により製造される。方法2:
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】
【作用及び効果】本発明化合物(1)についてGABA
−T活性阻害作用を試験した結果は次のとおりである。
試験はJ.Med.Chem.1987,30,267
〜272頁に記載の方法に準じて行った。すなわち、被
験液にウサギ脳由来のGABA−Tを加え、一定時間後
(5、10、20、30分後)にその液の一部を採取す
る。採取した液を、ピロリン酸ナトリウム、メルカプト
エタノール、NAD、α−ケトグルタル酸、GABA及
びコハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼを含むキュ
ベット中に加え、10分後におけるNADPHの産生量
を分光光度計により測定する。その結果は表1のとおり
である。
−T活性阻害作用を試験した結果は次のとおりである。
試験はJ.Med.Chem.1987,30,267
〜272頁に記載の方法に準じて行った。すなわち、被
験液にウサギ脳由来のGABA−Tを加え、一定時間後
(5、10、20、30分後)にその液の一部を採取す
る。採取した液を、ピロリン酸ナトリウム、メルカプト
エタノール、NAD、α−ケトグルタル酸、GABA及
びコハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼを含むキュ
ベット中に加え、10分後におけるNADPHの産生量
を分光光度計により測定する。その結果は表1のとおり
である。
【0014】
【表1】
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
れに限定されるものではない。
【0016】実施例1 (1)(4R)−4,5−O−イソプロピリデン−1−
O−ベンジル−2−フルオロ−2−ペンテン−1,4,
5−トリオール:アルゴン雰囲気下、トリエチルフルオ
ロホスホノアセテート8.19gのテトラヒドロフラン
(THF)溶液を−78℃に冷却し、ナトリウムビスト
リメチルシリルアミドの1M THF溶液35.39ml
を加え、30分間攪拌した。反応液に(R)−グリセロ
アルデヒドアセトニドのTHF溶液を加え、−78℃で
1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水
を加え、エーテル抽出した。エーテル層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(ヘキサン−酢酸エチル=50:1〜5:1)
で分離精製し、Z−エステル2.67gを得た。
O−ベンジル−2−フルオロ−2−ペンテン−1,4,
5−トリオール:アルゴン雰囲気下、トリエチルフルオ
ロホスホノアセテート8.19gのテトラヒドロフラン
(THF)溶液を−78℃に冷却し、ナトリウムビスト
リメチルシリルアミドの1M THF溶液35.39ml
を加え、30分間攪拌した。反応液に(R)−グリセロ
アルデヒドアセトニドのTHF溶液を加え、−78℃で
1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水
を加え、エーテル抽出した。エーテル層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(ヘキサン−酢酸エチル=50:1〜5:1)
で分離精製し、Z−エステル2.67gを得た。
【0017】アルゴン雰囲気下、Z−エステルのエーテ
ル溶液を−78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウム
ヒドリドの1Mヘキサン溶液を滴下し、1時間攪拌し
た。反応混合物にエーテル、飽和食塩水を加えて激しく
攪拌し、ゲル状の反応混合物をセライト濾過した。濾液
を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=5:1〜1:1)で分離精製し、フルオロ
アリルアルコール体2.055gを得た。
ル溶液を−78℃に冷却し、ジイソブチルアルミニウム
ヒドリドの1Mヘキサン溶液を滴下し、1時間攪拌し
た。反応混合物にエーテル、飽和食塩水を加えて激しく
攪拌し、ゲル状の反応混合物をセライト濾過した。濾液
を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=5:1〜1:1)で分離精製し、フルオロ
アリルアルコール体2.055gを得た。
【0018】このフルオロアリルアルコール体を、アル
ゴン雰囲気下、水素化ナトリウム308mgのTHF懸濁
液に加え、20分間攪拌した後、臭化ベンジル2.1g
を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテルで2回抽出し、食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸
エチル=30:1〜5:1)で精製分離し、無色油状物
の標記のベンジルエーテル体(a)2.98gを得た。
〔α〕D 27=−38.3°(c=2.032,CHC
l3)。
ゴン雰囲気下、水素化ナトリウム308mgのTHF懸濁
液に加え、20分間攪拌した後、臭化ベンジル2.1g
を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え、エーテルで2回抽出し、食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸
エチル=30:1〜5:1)で精製分離し、無色油状物
の標記のベンジルエーテル体(a)2.98gを得た。
〔α〕D 27=−38.3°(c=2.032,CHC
l3)。
【0019】(2)(1R,2S,1′S)−1−ベン
ジルオキシメチル−1−フルオロ−2−(1′,2′−
O−イソプロピリデン−1′,2′−ジヒドロキシエチ
ル)シクロプロパン:アルゴン雰囲気下、氷冷下に、ベ
ンジルエーテル体(a)の塩化メチレン溶液にジエチル
亜鉛の1Mヘキサン溶液28mlを加え、更にジヨードメ
タン15gの塩化メチレン10ml溶液を加え、0℃で8
日間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトと中圧液体クロマトグラフィーにより分
離精製し、黄色油状物質の標記のシクロプロパン体
(b)を2.27g得た。〔α〕D=−46.1°(c
=0.245,CHCl3)、IR(neat):29
86,2933,2870,1497,1455cm-1。
ジルオキシメチル−1−フルオロ−2−(1′,2′−
O−イソプロピリデン−1′,2′−ジヒドロキシエチ
ル)シクロプロパン:アルゴン雰囲気下、氷冷下に、ベ
ンジルエーテル体(a)の塩化メチレン溶液にジエチル
亜鉛の1Mヘキサン溶液28mlを加え、更にジヨードメ
タン15gの塩化メチレン10ml溶液を加え、0℃で8
日間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトと中圧液体クロマトグラフィーにより分
離精製し、黄色油状物質の標記のシクロプロパン体
(b)を2.27g得た。〔α〕D=−46.1°(c
=0.245,CHCl3)、IR(neat):29
86,2933,2870,1497,1455cm-1。
【0020】(3)(1R,2S,1′R)−1−ベン
ジルオキシメチル−1−フルオロ−2−(1′,2′−
ジヒドロキシエチル)シクロプロパン:シクロプロパン
体(b)2.03gをメタノール15mlに溶解し、濃塩
酸数滴を加え、0℃で45分間攪拌した。反応混合物を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、エーテル抽出
し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=1:2)で分離精製し、無色油状物質の標
記のジオール体(c)を1.33g得た。〔α〕 D=−
52.4°(c=2.292,CHCl3)、IR(n
eat):3390,3032,2872,1497,
1455cm-1。
ジルオキシメチル−1−フルオロ−2−(1′,2′−
ジヒドロキシエチル)シクロプロパン:シクロプロパン
体(b)2.03gをメタノール15mlに溶解し、濃塩
酸数滴を加え、0℃で45分間攪拌した。反応混合物を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、エーテル抽出
し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=1:2)で分離精製し、無色油状物質の標
記のジオール体(c)を1.33g得た。〔α〕 D=−
52.4°(c=2.292,CHCl3)、IR(n
eat):3390,3032,2872,1497,
1455cm-1。
【0021】(4)(1R,2S)−1−ベンジルオキ
シメチル−1−フルオロ−2−ヒドロキシメチルシクロ
プロパン:ジオール体(c)1.33gをTHF−水
(3:1)30mlに溶かし、0℃に冷却後、過ヨウ素酸
ナトリウム1.54gを加え、1時間攪拌した。反応混
合物をエーテル抽出し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣のメタノール10ml溶
液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウムを加え、3
0分間攪拌した。反応混合物に水を加え、エーテル抽出
し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=5:1〜1:3)で分離精製し、無色油状
物質の標記のアルコール体(d)を1.52g得た。
〔α〕D=−39.2°(c=1.01,CHCl3)、
IR(neat):3435,3065,3031,2
872,1497,1454cm-1。
シメチル−1−フルオロ−2−ヒドロキシメチルシクロ
プロパン:ジオール体(c)1.33gをTHF−水
(3:1)30mlに溶かし、0℃に冷却後、過ヨウ素酸
ナトリウム1.54gを加え、1時間攪拌した。反応混
合物をエーテル抽出し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣のメタノール10ml溶
液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウムを加え、3
0分間攪拌した。反応混合物に水を加え、エーテル抽出
し、食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−
酢酸エチル=5:1〜1:3)で分離精製し、無色油状
物質の標記のアルコール体(d)を1.52g得た。
〔α〕D=−39.2°(c=1.01,CHCl3)、
IR(neat):3435,3065,3031,2
872,1497,1454cm-1。
【0022】(5)(1R,2S)−1−ベンジルオキ
シメチル−1−フルオロ−2−アジドメチルシクロプロ
パン:アルゴン雰囲気下、アルコール体(d)994m
g、トリエチルアミン1.98mlの塩化メチレン溶液
に、氷冷下、塩化メタンスルホニル0.73mlを加え、
30分間攪拌した。反応混合物に希塩酸を加え、エーテ
ル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣
をジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解し、ア
ジ化ナトリウム920mgを加え、60℃で加温攪拌し
た。反応混合物を氷水中に注ぎ、エーテル抽出し、食塩
水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチ
ル=25:1)で分離精製して、淡黄色油状物質の標記
のアジド体(e)を1.045g得た。〔α〕D 24=−
38.21°(c=1.052,CHCl3)、IR
(neat):3031,2867,2096,149
7,1455cm-1。
シメチル−1−フルオロ−2−アジドメチルシクロプロ
パン:アルゴン雰囲気下、アルコール体(d)994m
g、トリエチルアミン1.98mlの塩化メチレン溶液
に、氷冷下、塩化メタンスルホニル0.73mlを加え、
30分間攪拌した。反応混合物に希塩酸を加え、エーテ
ル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮し、残渣
をジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解し、ア
ジ化ナトリウム920mgを加え、60℃で加温攪拌し
た。反応混合物を氷水中に注ぎ、エーテル抽出し、食塩
水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチ
ル=25:1)で分離精製して、淡黄色油状物質の標記
のアジド体(e)を1.045g得た。〔α〕D 24=−
38.21°(c=1.052,CHCl3)、IR
(neat):3031,2867,2096,149
7,1455cm-1。
【0023】(6)(1R,2S)−1−ベンジルオキ
シメチル−1−フルオロ−(N−t−ブチルオキシカル
ボニルアミノ)メチルシクロプロパン:アジド体(e)
642mg、塩化スズ2.59gのジオキサン(10ml)
−水(5ml)溶液を6時間攪拌した。これに炭酸水素ナ
トリウム3.2g、二炭酸ジ−tert−ブチル4.1
gを加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物に1N塩
酸を加え、エーテル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、食塩水で洗浄後乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトで分離精製して無色油状物質の
標記の1−ベンジルオキシメチル−2−アミノ体(f)
804mgを得た。〔α〕D 24=23.4°(c=1.0
6,CHCl3)、IR(neat):3386,30
05,2978,2932,2871,1714cm-1。
シメチル−1−フルオロ−(N−t−ブチルオキシカル
ボニルアミノ)メチルシクロプロパン:アジド体(e)
642mg、塩化スズ2.59gのジオキサン(10ml)
−水(5ml)溶液を6時間攪拌した。これに炭酸水素ナ
トリウム3.2g、二炭酸ジ−tert−ブチル4.1
gを加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物に1N塩
酸を加え、エーテル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、食塩水で洗浄後乾燥した。減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトで分離精製して無色油状物質の
標記の1−ベンジルオキシメチル−2−アミノ体(f)
804mgを得た。〔α〕D 24=23.4°(c=1.0
6,CHCl3)、IR(neat):3386,30
05,2978,2932,2871,1714cm-1。
【0024】(7)(1R,2S)−1−フルオロ−1
−ヒドロキシメチル−2−(N−t−ブチルオキシカル
ボニルアミノ)メチルシクロプロパン:水素雰囲気下、
1−ベンジルオキシメチル−2−アミノ体(f)804
mgのメタノール3ml溶液に5%Pd−Cを加え、室温で
5時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過後、減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトで分離精製して、無色油
状物質の標記の1−ヒドロキシメチル−2−アミノ体
(g)564.4mgを得た。〔α〕D 30=−15.9°
(c=2.016,CHCl3)、IR(neat):
3347,2978,2934,1689,1523cm
-1。
−ヒドロキシメチル−2−(N−t−ブチルオキシカル
ボニルアミノ)メチルシクロプロパン:水素雰囲気下、
1−ベンジルオキシメチル−2−アミノ体(f)804
mgのメタノール3ml溶液に5%Pd−Cを加え、室温で
5時間激しく攪拌した。反応混合物を濾過後、減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトで分離精製して、無色油
状物質の標記の1−ヒドロキシメチル−2−アミノ体
(g)564.4mgを得た。〔α〕D 30=−15.9°
(c=2.016,CHCl3)、IR(neat):
3347,2978,2934,1689,1523cm
-1。
【0025】(8)(3R,4S)−N−t−ブチルオ
キシカルボニル−3−フルオロ−3,4−メタノ−2−
ピロリドン:1−ヒドロキシメチル−2−アミノ体
(g)564mgをアセトンに溶解し、ジョンズ試薬(三
酸化クロム771mg、濃硫酸0.9ml、水5mlより調
製)を加え、30分間攪拌した。反応混合物に2−プロ
パノールを加えエーテル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(ヘキサン−酢酸エチル=10:1)で分離精製し、無
色油状物質の標記のピロリドン体(h)426mgを得
た。〔α〕D 28=−58.6°(c=1.228,CH
Cl3)、IR(neat):2981,2936,2
909,1794,1721cm-1。
キシカルボニル−3−フルオロ−3,4−メタノ−2−
ピロリドン:1−ヒドロキシメチル−2−アミノ体
(g)564mgをアセトンに溶解し、ジョンズ試薬(三
酸化クロム771mg、濃硫酸0.9ml、水5mlより調
製)を加え、30分間攪拌した。反応混合物に2−プロ
パノールを加えエーテル抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(ヘキサン−酢酸エチル=10:1)で分離精製し、無
色油状物質の標記のピロリドン体(h)426mgを得
た。〔α〕D 28=−58.6°(c=1.228,CH
Cl3)、IR(neat):2981,2936,2
909,1794,1721cm-1。
【0026】(9)(1R,2S)−2−アミノメチル
−1−フルオロシクロプロパン−1−カルボン酸・塩酸
塩:ピロリドン体(h)426mgをジクロロメタン5ml
に溶解し、トリフルオロ酢酸0.46mlを加え、1時間
攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、次いで1N塩酸
15mlを加え、80℃で加熱還流した。減圧下濃縮し、
析出結晶をエーテルで洗浄後、乾燥し、白色結晶の標記
化合物303mgを得た。融点189〜190.5℃、I
R(KBr):3400〜2460,1715cm-1。
−1−フルオロシクロプロパン−1−カルボン酸・塩酸
塩:ピロリドン体(h)426mgをジクロロメタン5ml
に溶解し、トリフルオロ酢酸0.46mlを加え、1時間
攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、次いで1N塩酸
15mlを加え、80℃で加熱還流した。減圧下濃縮し、
析出結晶をエーテルで洗浄後、乾燥し、白色結晶の標記
化合物303mgを得た。融点189〜190.5℃、I
R(KBr):3400〜2460,1715cm-1。
【0027】実施例2 (1)実施例1のトリエチルフルオロホスホノアセテー
トの代りにトリエチルホスホノアセテートを出発原料と
し、(1)〜(3)と同様にして(1R,2S,1′
S)−1−ベンジルオキシメチル−2−(1′,2′−
ジヒドロキシエチル)シクロプロパン及び(1S,2
R,1′S)−ベンジルオキシメチル−2−(1′,
2′−ジヒドロキシエチル)シクロプロパンを製造し、
シリカゲルクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=2:1〜
1:4)で分離精製して、(1R,2S,1′S)−体
(〔α〕D 28=+57.1°,(c=1.048,CH
Cl3))及び(1S,2R,1′S)体(〔α〕D 28=
−45.64°(c=1.48,CHCl3))を得
た。
トの代りにトリエチルホスホノアセテートを出発原料と
し、(1)〜(3)と同様にして(1R,2S,1′
S)−1−ベンジルオキシメチル−2−(1′,2′−
ジヒドロキシエチル)シクロプロパン及び(1S,2
R,1′S)−ベンジルオキシメチル−2−(1′,
2′−ジヒドロキシエチル)シクロプロパンを製造し、
シリカゲルクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=2:1〜
1:4)で分離精製して、(1R,2S,1′S)−体
(〔α〕D 28=+57.1°,(c=1.048,CH
Cl3))及び(1S,2R,1′S)体(〔α〕D 28=
−45.64°(c=1.48,CHCl3))を得
た。
【0028】(2)上で得たジオール体から実施例1の
(4)〜(9)と同様にして次の化合物を得た。 (1R,2S)−2−アミノメチルシクロプロパン−1
−カルボン酸・塩酸塩:融点239〜241℃。〔α〕
D 30=−38.5°(c=0.99,1N HCl)。 (1R,2S)−2−アミノメチルシクロプロパン−1
−カルボン酸・塩酸塩:融点242〜243℃。〔α〕
D 26=37 .3°(c=0.99,1N HCl)。
(4)〜(9)と同様にして次の化合物を得た。 (1R,2S)−2−アミノメチルシクロプロパン−1
−カルボン酸・塩酸塩:融点239〜241℃。〔α〕
D 30=−38.5°(c=0.99,1N HCl)。 (1R,2S)−2−アミノメチルシクロプロパン−1
−カルボン酸・塩酸塩:融点242〜243℃。〔α〕
D 26=37 .3°(c=0.99,1N HCl)。
【0029】実施例3 (1)シス−1−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシブテ
ン−2(a):シス−1,4−ジヒドロキシブテン−2
の3.52gを無水テトラヒドロフラン100mlに加
え、氷浴で攪拌下、水素化ナトリウム(60%)400
mgを少量ずつ加え、室温下に30分攪拌した。その後、
氷浴に変えて攪拌下、ベンジルブロミド1.72gを滴
下し、室温にて1夜攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、
水を加え、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を
留去し、得た残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサ
ン−酢酸エチル=8:2)に付し、無色油状物質の標記
のモノ−ベンジル体(a)1.57gを得た。
ン−2(a):シス−1,4−ジヒドロキシブテン−2
の3.52gを無水テトラヒドロフラン100mlに加
え、氷浴で攪拌下、水素化ナトリウム(60%)400
mgを少量ずつ加え、室温下に30分攪拌した。その後、
氷浴に変えて攪拌下、ベンジルブロミド1.72gを滴
下し、室温にて1夜攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、
水を加え、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を
留去し、得た残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサ
ン−酢酸エチル=8:2)に付し、無色油状物質の標記
のモノ−ベンジル体(a)1.57gを得た。
【0030】(2)シス−4−アセトキシ−1−ベンジ
ルオキシブテン−2(b):モノ−ベンジル体(a)
1.5gをピリジン6mlに溶解し、無水酢酸3mlを加え
室温にて4時間攪拌した。水20mlを加え30分攪拌
後、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
し、無色油状物質の標記化合物(b)1.78gを得
た。
ルオキシブテン−2(b):モノ−ベンジル体(a)
1.5gをピリジン6mlに溶解し、無水酢酸3mlを加え
室温にて4時間攪拌した。水20mlを加え30分攪拌
後、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
し、無色油状物質の標記化合物(b)1.78gを得
た。
【0031】(3)1−ベンジルオキシメチル−3,3
−ジフルオロ−2−ヒドロキシメチル−1,2−シス−
シクロプロパン(c):無水トリグリム5mlに化合物
(b)を1g加え、窒素雰囲気下、190〜200℃に
加温攪拌し、ジ−フルオロ−モノ−クロロ−酢酸ソーダ
3.7gを20mlの無水トリグリムに溶解した溶液を約
1時間を要して滴下した。そのまま15分攪拌後、加温
を止め、室温になるまで攪拌した。水30mlを加え、n
−ヘキサン30mlで2回抽出した。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
し、得た残渣にメタノール2.7ml、アセトニトリル3
ml、水2.7mlを加えて溶かし、苛性ソーダ270mgを
加えて、室温にて1時間攪拌した。クエン酸で酸性に
し、飽和食塩水を20ml加え、酢酸エチルで抽出した
(2回)。その有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去し、得た残渣を
シリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=
8:2)に付し、無色油状物質の標記化合物(c)84
9mgを得た。
−ジフルオロ−2−ヒドロキシメチル−1,2−シス−
シクロプロパン(c):無水トリグリム5mlに化合物
(b)を1g加え、窒素雰囲気下、190〜200℃に
加温攪拌し、ジ−フルオロ−モノ−クロロ−酢酸ソーダ
3.7gを20mlの無水トリグリムに溶解した溶液を約
1時間を要して滴下した。そのまま15分攪拌後、加温
を止め、室温になるまで攪拌した。水30mlを加え、n
−ヘキサン30mlで2回抽出した。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
し、得た残渣にメタノール2.7ml、アセトニトリル3
ml、水2.7mlを加えて溶かし、苛性ソーダ270mgを
加えて、室温にて1時間攪拌した。クエン酸で酸性に
し、飽和食塩水を20ml加え、酢酸エチルで抽出した
(2回)。その有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去し、得た残渣を
シリカゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=
8:2)に付し、無色油状物質の標記化合物(c)84
9mgを得た。
【0032】(4)1−ベンジルオキシメチル−3,3
−ジフルオロ−2−メタンスルホニルオキシメチル−
1,2−シス−シクロプロパン(d):無水テトラヒド
ロフラン(THF)10mlに化合物(c)を849mg加
え、トリエチルアミン(TEA)566ml加え、氷浴攪
拌下、メタンスルホニルクロリド512mgを1mlの無水
THFに溶かした溶液を少しずつ加え、室温にて1夜攪
拌した。飽和食塩水30mlを加え、炭酸水素ナトリウム
を加え、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧に溶媒を留去
し、無色油状物質の標記化合物(d)950mgを得た。
−ジフルオロ−2−メタンスルホニルオキシメチル−
1,2−シス−シクロプロパン(d):無水テトラヒド
ロフラン(THF)10mlに化合物(c)を849mg加
え、トリエチルアミン(TEA)566ml加え、氷浴攪
拌下、メタンスルホニルクロリド512mgを1mlの無水
THFに溶かした溶液を少しずつ加え、室温にて1夜攪
拌した。飽和食塩水30mlを加え、炭酸水素ナトリウム
を加え、酢酸エチルで抽出した(2回)。飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧に溶媒を留去
し、無色油状物質の標記化合物(d)950mgを得た。
【0033】(5)2−アジドメチル−1−ベンジルオ
キシメチル−3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シク
ロプロパン(e):ジメチルホルムアミド(DMF)1
0mlに化合物(d)を950mg加え、NaN3 285mg
加え、室温で1夜攪拌した。水30mlを加え、ベンゼン
で抽出した(2回)。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧に溶媒を留去し、得た残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=8:
2)に付し、無色油状物質の標記化合物(e)756.
4mgを得た。
キシメチル−3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シク
ロプロパン(e):ジメチルホルムアミド(DMF)1
0mlに化合物(d)を950mg加え、NaN3 285mg
加え、室温で1夜攪拌した。水30mlを加え、ベンゼン
で抽出した(2回)。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧に溶媒を留去し、得た残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチル=8:
2)に付し、無色油状物質の標記化合物(e)756.
4mgを得た。
【0034】(6)2−アミノメチル−1−ベンジルオ
キシメチル−3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シク
ロプロパン(f):THF8mlに化合物(e)を410
mg加え、濃アンモニア水0.5mlを加え、室温攪拌下に
トリフェニルホスフィン520mgを加え、2時間室温で
攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、得た残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(酢酸エチル−メタノール=95:
5)に付し、無色油状物質の標記化合物(f)343.
5mgを得た。
キシメチル−3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シク
ロプロパン(f):THF8mlに化合物(e)を410
mg加え、濃アンモニア水0.5mlを加え、室温攪拌下に
トリフェニルホスフィン520mgを加え、2時間室温で
攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、得た残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(酢酸エチル−メタノール=95:
5)に付し、無色油状物質の標記化合物(f)343.
5mgを得た。
【0035】(7)1−ベンジルオキシメチル−2−
〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕メチル−
3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シクロプロパン
(g):無水THF2mlに化合物(f)を261mg加え
て溶かし、室温攪拌下、ジ−tert−ブチルジカルボ
ネート375mgを加え、同温で1夜攪拌した。翌日、ア
ンモニア水0.2mlを加え、室温で2時間攪拌し、減圧
下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(ヘキサン−酢酸エチル=9:1)に付し、無色油状物
質の標記化合物(g)300mgを得た。
〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕メチル−
3,3−ジフルオロ−1,2−シス−シクロプロパン
(g):無水THF2mlに化合物(f)を261mg加え
て溶かし、室温攪拌下、ジ−tert−ブチルジカルボ
ネート375mgを加え、同温で1夜攪拌した。翌日、ア
ンモニア水0.2mlを加え、室温で2時間攪拌し、減圧
下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(ヘキサン−酢酸エチル=9:1)に付し、無色油状物
質の標記化合物(g)300mgを得た。
【0036】(8)2−〔(tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノ〕メチル−3,3−ジフルオロ−1−ヒド
ロキシメチル−1,2−シス−シクロプロパン(h):
エタノール25mlに化合物(g)を1.2g加えて溶か
し、5%Pd−Cを200mg加え、常温常圧で1.5時
間接触水素添加した。触媒を濾去し、濾液を減圧下に留
去し、白色結晶の標記化合物(h)750mgを得た。融
点90〜91℃。
ニル)アミノ〕メチル−3,3−ジフルオロ−1−ヒド
ロキシメチル−1,2−シス−シクロプロパン(h):
エタノール25mlに化合物(g)を1.2g加えて溶か
し、5%Pd−Cを200mg加え、常温常圧で1.5時
間接触水素添加した。触媒を濾去し、濾液を減圧下に留
去し、白色結晶の標記化合物(h)750mgを得た。融
点90〜91℃。
【0037】(9)1−N−tert−ブトキシカルボ
ニル−3,4−ジフルオロメタノ−2−ピロリドン
(i):アセトン4.2mlに化合物(h)を504mg加
えて溶かし、5〜8℃で攪拌下、ジョンズ試薬(酸化ク
ロム638mg,濃硫酸0.75ml,水4.2mlより調
製)を加え、同温度で2時間攪拌した。酢酸エチル20
mlを加え、炭酸水素ナトリウムを加えてアルカリ性とし
て、有機層を分離した。水層を再度酢酸エチルで抽出
し、有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、白色結晶の標
記化合物(i)360mgを得た。融点112〜114.
5℃。
ニル−3,4−ジフルオロメタノ−2−ピロリドン
(i):アセトン4.2mlに化合物(h)を504mg加
えて溶かし、5〜8℃で攪拌下、ジョンズ試薬(酸化ク
ロム638mg,濃硫酸0.75ml,水4.2mlより調
製)を加え、同温度で2時間攪拌した。酢酸エチル20
mlを加え、炭酸水素ナトリウムを加えてアルカリ性とし
て、有機層を分離した。水層を再度酢酸エチルで抽出
し、有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、白色結晶の標
記化合物(i)360mgを得た。融点112〜114.
5℃。
【0038】(10)3,4−ジフルオロメタノ−2−
ピロリドン(j):酢酸エチル5mlに化合物(i)を3
30mg加えて溶かし、1N−塩酸−酢酸エチル溶液5ml
を加え、室温で3時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
し、得た残渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸
エチルで溶出して白色結晶の標記化合物(j)158mg
を得た。融点116〜117℃。
ピロリドン(j):酢酸エチル5mlに化合物(i)を3
30mg加えて溶かし、1N−塩酸−酢酸エチル溶液5ml
を加え、室温で3時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
し、得た残渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸
エチルで溶出して白色結晶の標記化合物(j)158mg
を得た。融点116〜117℃。
【0039】(11)シス−2−アミノメチル−3,3
−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸・塩酸塩
(k):水6mlに濃塩酸1.5mlを加えた液に化合物
(j)を135mg加え、外温80℃で5時間加熱攪拌し
た。減圧下に溶媒を留去し、得た白色結晶にイソプロパ
ノール2mlを加えて粉砕し、濾過し、酢酸エチル、n−
ヘキサンで順次洗浄して、白色結晶の標記化合物(k)
93mgを得た。融点213〜214℃。
−ジフルオロシクロプロパン−1−カルボン酸・塩酸塩
(k):水6mlに濃塩酸1.5mlを加えた液に化合物
(j)を135mg加え、外温80℃で5時間加熱攪拌し
た。減圧下に溶媒を留去し、得た白色結晶にイソプロパ
ノール2mlを加えて粉砕し、濾過し、酢酸エチル、n−
ヘキサンで順次洗浄して、白色結晶の標記化合物(k)
93mgを得た。融点213〜214℃。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 及びR3 は水素原子又はフッ素原子
を示す)で表わされる2−アミノメチルシクロプロパン
−1−カルボン酸類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24774192A JPH0692918A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 2−アミノメチルシクロプロパン−1−カルボン酸類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24774192A JPH0692918A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 2−アミノメチルシクロプロパン−1−カルボン酸類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0692918A true JPH0692918A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17167982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24774192A Pending JPH0692918A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 2−アミノメチルシクロプロパン−1−カルボン酸類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0692918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007122745A1 (ja) * | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Sumitomo Chemical Company, Limited | N−tert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジノン類およびその製造方法 |
JP2008222699A (ja) * | 2006-04-17 | 2008-09-25 | Sumitomo Chemical Co Ltd | N−tert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジノン類およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP24774192A patent/JPH0692918A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007122745A1 (ja) * | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Sumitomo Chemical Company, Limited | N−tert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジノン類およびその製造方法 |
JP2008222699A (ja) * | 2006-04-17 | 2008-09-25 | Sumitomo Chemical Co Ltd | N−tert−ブトキシカルボニル−2−ピロリジノン類およびその製造方法 |
US8242285B2 (en) | 2006-04-17 | 2012-08-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | N-tert-butoxycarbonyl-2-pyrrolidinones and production method thereof |
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