JPH0692466A - 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置 - Google Patents

箱内から小型部品を排出するための箱出し装置

Info

Publication number
JPH0692466A
JPH0692466A JP4140300A JP14030092A JPH0692466A JP H0692466 A JPH0692466 A JP H0692466A JP 4140300 A JP4140300 A JP 4140300A JP 14030092 A JP14030092 A JP 14030092A JP H0692466 A JPH0692466 A JP H0692466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support rod
bevel gear
box
rotation axis
bevel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4140300A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruaki Haba
東昭 羽場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4140300A priority Critical patent/JPH0692466A/ja
Publication of JPH0692466A publication Critical patent/JPH0692466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上方が開口した箱内に収納されている小型電
子部品を、人手による操作と同様な操作により箱内から
排出する機構を簡単な構成により実現すること。 【構成】 水平な回転軸線2上において対向配置した第
1および第2のベベルギヤ3、4によって、支持ロッド
8を、この支持ロッドに取りつけた第3および第4のベ
ベルギヤ6、7を介して支持してある。第4のベベルギ
ヤ7はロッドに固着され、他方のベベルギヤ6は回転自
在に支持されている。支持ロッド8は第1の回転軸線を
中心として一定の角度だけ旋回すると、第1の規制手段
11によって旋回が規制される。この後は、第2の規制
手段12が解除され、第1のベベルギヤ33が回転する
ので、支持ロッド8は旋回することなくその軸線を中心
として回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箱内に収納されている
小型部品、例えば、精密電子部品、小型金属樹脂部品、
野菜などを、箱を傾けて排出する箱出し装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサなどの小型電子部品は、箱に
入れて搬送、保管などが行われる。これらの小型部品を
箱に入れる箱入れ作業はそれほど労力を必要としない。
また、水平に置いた箱の上側開口から小型部品を投入す
ればよいので、かかる箱入れ作業の自動化も進んでい
る。これに対して、箱から小型部品をトレー等にあける
箱出し作業は、その動作が意外と複雑である。
【0003】例えば、上側が開いている箱に収納されて
いる小型物品をトレー上にあける場合には、作業員は次
のような動作を行っている。まず、箱を水平にトレー上
に持ち上げる。次に、一方の縁が低くなるように箱を全
体として傾ける。この動作と共に、下方に向いた縁にお
ける一方の隅が最も低い位置となるように、箱全体を回
転させる。図14にはこのようにして傾けた箱の姿勢を
示してある。この図に示すように、箱をこのように傾け
ると、箱の隅から小型物品が落下する。箱に入っている
小型物品を全て明けるためには、図に示す姿勢を保持し
たままで箱を徐々に傾けていく必要がある。このように
箱出し作業においては、箱を三次元上で動かす必要があ
る。よって、従来においてはこのような動作を簡単な駆
動機構を用いて再現することが出来なかった。このため
に、現在のところ、箱出し作業は、人手に頼っているの
が現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような箱出し動作
を行う機構には、以下のような点が必要とされる。第1
に、図15に示すように、箱をその開口の一辺が低くな
るように傾けたのみでは、箱に収納されている小型部品
が一度に落下してしまい、部品がトレーの外に散乱して
しまうなどの弊害が発生する。よって、図14に示すよ
うに、部品を箱の隅から徐々にあけるような動作を実現
できる必要がある。
【0005】第2に、図16あるいは図17に示すよう
に、箱をその底の側を回転中心として傾むける機構を採
用すると、内容物が排出される側の縁の位置が箱の回転
と共に移動してしまうため、内容物を所定の位置にあけ
る動作を実現できない。このため、箱出し機構は、図1
8に示すように、内容物を排出する側の縁に近い位置に
おいて箱を回転させる構成が必要であるが、この構成に
よる動作には大きな駆動力を要する。
【0006】第3に、図19に示すように、内容物をあ
ける側に障害物が存在していると、箱から排出される内
容物が障害物に当たり、内容物の散乱あるいは内容物が
損傷してしまうなどの弊害が発生する。このため、箱出
し機構は、内容物の排出側には障害物が存在しないもの
であることが必要である。
【0007】第4に、当然のことではあるが、内容物の
入った箱を水平に設置できる必要がある。また、内容物
を排出し終わった後の箱の取外し作業が簡単になるよう
に、再び水平状態に戻す機能が必要である。
【0008】第5に、箱は各種のサイズのものが使用さ
れるので、各種のサイズの箱を設置できる構造となって
いる必要がある。
【0009】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
箱に収納されている小型物品を、人手による場合と同様
な動作によって箱から排出することの可能な箱出し装置
を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、2対のベベルギヤを用いて箱
を支持するための支持ロッドを、垂直面上で一定の範囲
に渡って旋回させると共に、その軸線を中心として一定
の範囲に渡って回転させるように構成し、このように運
動する支持ロッドによって、理想的な箱出し動作を実現
している。
【0011】図1および図2を参照して本発明の箱出し
装置を説明する。本発明の装置1は、実質的に水平面上
に位置する第1の回転軸線2上において、一定の間隔を
保持して対向配置した第1および第2のベベルギヤ3、
4を有している。第1の回転軸線に直交する第2の回転
軸線5上には、同様に第3および第4のベベルギヤ6、
7が対向配置されており、これらのベベルギヤは、上記
の第1および第2のベベルギヤにそれぞれ噛み合ってい
る。支持ロッド8がこれらの第3および第4のベベルギ
ヤを介して、第1および第2のベベルギヤによって支持
されている。上記の第3のベベルギヤ6は、このロッド
上に回転可能に支持されている。これに対して、第4の
ベベルギヤ7は、ロッド上に固着した状態で支持されて
いる。この支持ロッド8は、第4のベベルギヤ7から外
方に向けて突出しており、この突出部分8aには、箱設
置部9が固着した状態で支持されている。また、本発明
の装置においては、第1の回転軸線を中心とする支持ロ
ッド8の旋回を規制する第1の規制手段11を有してい
る。さらに、この第1の規制手段によって支持ロッドが
固定されるまでの間、旋回重力と回転重力がベベルギヤ
を介した反力によりバランス状態になるように、第1の
ベベルギヤの回転を規制する第2の規制手段12を有し
ている。
【0012】本発明の好適な実施形態においては、支持
ロッド8が、その待機位置において、水平状態に保持さ
れる。すなわち、第2の回転軸線5は水平面上に位置す
る。
【0013】この支持ロッド8の旋回量を規制するため
の第1の規制手段は、支持ロッド8に形成した係合用突
起11aと、この係合用突起11aの回転軌跡上の位置
に配置したストッパ11bとから構成することができ
る。同様に、第1のベベルギヤ3の回転を規制するため
の第2の規制手段12は、この第1のベベルギヤに形成
した係合用突起12aと、この係合用突起12aの回転
軌跡上の位置に配置したストッパ12bとから構成する
ことができる。
【0014】また、本発明の好適な実施形態において
は、箱設置部9は、支持ロッド8から下方に向けて実質
的に垂直に延びている端面部分9aと、この端面部分の
側縁から直交する方向に延びている側面部分9bと、こ
れらの端面部分および側面部分の下端から直交する方向
に延びている底面部分9cから構成されている。
【0015】さらに、本発明の装置においては、第2の
ベベルキヤ4が回転入力要素とされ、箱出し動作時には
この第2のベベルギヤ4を回転させる。回転は、人手に
より行うようにしてもよい。しかし、モータおよび減速
機構から構成される回転力源を用いて行うようにするこ
とが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の装置1において、箱設置部が水平原位
置にあるとき、第1のベベルギヤ3の矢印a1の方向へ
の回転は第2の規制手段12により規制されている。こ
のため、箱設置およびそこの設置された箱の重量によっ
て支持ロッド8に作用する矢印a2の方向への旋回動力
と、同じくその重量によって支持ロッド8に作用する矢
印a3の方向への回転力とは、ベベルギヤ3、7の噛み
合わせによりバランスしている。このために、第2のベ
ベルギヤ4にかかる負担は軽微になっている。
【0017】この状態から、第2のベベルギヤ4を矢印
a4の方向に回転すると、第3および第4のベベルギヤ
6、7はこれと一体となって回転する。この結果、第3
および第4のベベルギヤに支持されている支持ロッド8
は、第1のベベルギヤ3の回転が規制されているので、
矢印a5の方向に回転しながら第1の回転軸線2を中心
として下方に(矢印A2の方向に)旋回する。
【0018】支持ロッド8が図2において想像線で示す
位置まで来ると、第1の規制手段11によって支持ロッ
ド8の旋回が固定される。これと同時に、それまで第2
の規制手段12に加わっていた旋回荷重はこの第1の規
制手段11の側に移る。この結果、支持ロッド8に取付
けられた箱設置部の旋回傾斜重力を箱底上げ回転力に転
換するバランス機能が消滅する。
【0019】この後、さらに継続して第2のベベルギヤ
4を回転すると、旋回荷重が除去された第1のベベルギ
ヤ3はa6の方向に回転しはじめ、第4のベベルギヤ7
およびこれに固着された支持ロッド8は図2に示す想像
線の位置でa5の方向に回転する。また、第3のベベル
ギヤ6はこれとは逆方向に回転する。
【0020】箱設置部9に設置されれいる箱13は、こ
の支持ロッド8の回転に伴って、支持ロッドの先端側に
位置する隅13aの部分が除々に低くなり、ここから箱
内の小型物品Wが定量ずつゆっくりと落下する。
【0021】なお、第2のベベルギヤ4を逆向きに回転
すると上記とは逆の動きが起こる。
【0022】すなわち、第2のベベルギヤ4の逆回転に
より、第2の規制手段12を構成するベベルギヤ3の側
の部材12aが、同じくこの規制手段を構成している他
方の固定側部材12bに当たり、第1のベベルギヤ3の
回転が規制される。この後は、第3および第4のベベル
ギヤ6、7によって支持されている支持ロッド8は、上
方に向けて旋回を始める。このようにして、支持ロッド
8はその初期状態に復帰する。
【0023】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0024】(全体構成)図3には本発明の一実施例の
外観を示してある。本例の箱出し装置21は、小型電子
部品を箱からあけるための箱出し装置である。この図に
おいて、22は矩形のベースであり、このベース22の
隅部分には縦長の直方体形状をしたケース23が設置さ
れている。このケース23内に、後述する駆動機構が組
み込まれている。この駆動機構によって駆動される支持
ロッド38が、ケース側面23aの上方側の位置から水
平に外部に突出している。この支持ロッド38の突出部
分38aには、直方体形状の箱43を設置するための箱
設置部39が支持されている。支持ロッドの突出部分3
8aの下方には、断面がV形の部品受け樋24が同じく
ケース側面23aに対して、下方に向けて傾斜した状態
に固着されている。上記の箱設置部39は、支持ロッド
の突出部分38aから下方に向けて垂直に延びる端面部
分39aと、支持ロッド先端側に取付けられた端面部分
39aに連続して、ここから支持ロッドとは直交する方
向に延びる側面部分39bと、底面部分39cから構成
されている。この箱設置部39に乗せる箱43は、上側
が開口した直方体形状をしており、この中に、コンデン
サなどの小型金属部品Wが収納されている。
【0025】(支持ロッドの駆動機構)次に、図5およ
び図6を参照して、支持ロッドの駆動機構を説明する。
【0026】まず、図6に示すように、ケース23内の
上側には、支持ロッド38と同一高さ位置においてこれ
に直交する第1の回転軸線32上において、第1および
第2のベベルギヤ33、34が一定の間隔をおいて対向
配置されている。これらのベベルギヤは同一のものであ
り、それぞれケース構造部材23bに固着された回転軸
部材33a、34aによって回転自在に支持されてい
る。第2のベベルギヤ34は、支持ロッド駆動用の回転
力入力要素とされている。すなわち、ケース内の下端に
は、モータ44が水平に設置されており、その出力軸4
4aが、チェーンおよびスプロケットから構成される減
速機構45を介して、第2のベベルギヤ34に連結され
ている。減速機構45は、モータ出力軸44aに固着し
た第1の駆動側の小径スプロケット45aから、チェー
ン45bを介して、第2のベベルギヤの下側位置でケー
ス構造部材23bに対して回転自在に支持された被駆動
側の大径スプロケット45cに到る第1の減速段と、こ
の大径スプロケット45cと一体回転する小径スプロケ
ット45dからチェーン45eを介して、第2のベベル
ギヤ34と一体回転する大径スプロケット45fに到る
第2の減速段とから構成されている。
【0027】一方、図5に示すように、支持ロッド38
のケース内に位置する元端部分には、第3および第4の
ベベルギヤ36、37が取付けられている。元端寄りに
取付けられた第3のベベルギヤ36は、支持ロッド38
に対して回転自在に支持されている。これに対して、第
4のベベルギヤ37の側は、支持ロッド38に対して一
体回転するように固着されている。これらの第3および
第4のベベルギヤ36、37はそれぞれ第1および第2
のベベルギヤ33、34に噛み合っている。従って、支
持ロッド38は、第1の回転軸線32を中心として垂直
面内において旋回可能である。
【0028】ここで、ケース上板23cの下面には第1
のストッパ41bが取付けられている。また、支持ロッ
ドの元端38cには、第1の係合用弾性リング41aが
取付けられている。ストッパ41bは、このリング41
aの旋回軌跡上に位置させてあると共に、支持ロッド3
8が水平状態から一定の角度Θ1だけ旋回したときに、
リング41aが衝突する高さ位置に設定されている。一
方、ケース上板23cの下面には第2のストッパ42b
が取付けられている。また、第1のベベルギヤ33に
は、このストッパ42bに対してロッドの元端側の位置
に、このストッパに衝突可能な第2の係合用弾性突起4
2aが取付けられている。初期状態においては、ストッ
パ42bに対して突起42aが突き当たった状態にあ
る。ここに、支持ロッド38の先端側の部分38aに
は、箱設置部39の側から荷重が作用する。この荷重
は、支持ロッド38に対して、下方への旋回荷重および
軸線回りの回転力として作用する。この支持ロッド38
から第4のベベルギヤ37、第1のベベルギヤ33およ
び突起42aを介して第2のストッパ42bに加わるロ
ッド旋回荷重は、第1のストッパによりロッド38の旋
回が停止すると、今度は第1のストッパに作用する。従
って、旋回荷重から開放された第1のベベルギヤ33
は、ベベルギヤ36、37の噛み合いによって回転をは
じめる。
【0029】(箱出し動作)図7から図12までを参照
して本実施例の箱出し動作を説明する。
【0030】図7および図8には、本例の装置31の初
期状態を示してある。この状態においては、支持ロッド
38が水平に保持されている。この状態での、支持ロッ
ドの駆動機構は、図5および図6において実線で示す状
態にある。
【0031】この状態でモータ44を駆動して第2のベ
ベルギヤ34を図5に示す矢印A1の方向に回転させ
る。この回転に伴ってこれに噛み合っている第3および
第4のベベルギヤ36、37はそれぞれの方向の回転す
る。従って、ベベルギヤ37に固着された支持ロッド3
8もベベルギヤ37と一体となって回転する。この時、
ベベルギヤ33は、旋回荷重によってストッパ42bの
側に押しつけられている。従って、ロッド38はベベル
ギヤ37の噛み合わせにより図10の旋回荷重を図11
の回転力に転換しながら、第1のストッパ41bで旋回
が規制されるまでロッド38は旋回および回転をする。
このように、本例の機構によれば、ロッド38を回転さ
せるための駆動力として最も大きな力を必要とする箱の
回転を、箱の自重を利用して行うことができるので、か
かる駆動力が小さくて済むという利点がある。
【0032】支持ロッド38がΘ1だけ旋回すると、支
持ロッド38の元端に取付けてある第1の弾性リング4
1aが図5において想像線で示すようにケース側のスト
ッパ41bに衝突する。この結果、支持ロッド38はこ
れ以上旋回することはなく、角度Θ1だけ傾いた状態で
保持される。図12はこの時の状態を示してある。
【0033】このようにして第3および第4のベベルギ
ヤの支持軸であるロッド38の傾斜が固定された後は、
第1のベベルギヤ33の回転を規制する旋回負荷が無く
なり、第1のベベルギヤ33は自転をはじめる。第4の
ベベルギヤ37が支持ロッド38に固着されているの
で、支持ロッド38は第4のベベルギヤ37と共に、ロ
ッドの軸線である第2の回転軸線35を中心として回転
する。このロッドの回転によって、これに支持された箱
設置部39に乗せた箱43は、ロッド先端側の隅43a
に対して対角線方向に位置する隅43bの側が除々に持
ち上がる。すなわち、図11および図12に示す姿勢で
箱は除々に傾斜していく。
【0034】箱出しを行った後は、モータを逆回転させ
ることにより、各部を図7および図8に示す初期状態に
戻す。この場合、第1のベベルギヤ33に取付けられた
突起42aがこのベベルギヤ33の逆転によりストッパ
42bに衝突した後は、ベベルギヤ33の回転が規制さ
れるので支持ロッド38は上方に旋回を始めて、原位置
まで戻る。
【0035】以上説明したように、本実施例において
は、箱43の隅43aの部分から、ロッド38の軸線回
りの回転に伴って除々に小型部品Wが排出される。従っ
て、従来における人手による場合と同様な操作により、
箱出し作業を行うことができる。また、支持ロッド38
は箱43の上縁側に位置しており、この支持ロッドを中
心として箱43の他方の側が持ち上げられ、部品の安定
した箱出しができる。さらに、本例においては、傾斜す
る支持ロッドに作用する箱の重量を、箱を持ち上げるた
めの回転力に変換できる。よって、小さな力で箱出し動
作を実現することが可能となる。これに加えて、本例に
おいては、箱設置部39は、支持ロッドとは反対側の二
つの側面が開放した形状となっている。したがって、図
13に示すように、各種のサイズの箱を設置できる。
【0036】なお、支持ロッドの旋回角度Θ1および回
転角度Θ2は、それぞれ個々の実施例に応じて適宜設定
されるべき値である。また、本例は、本発明の一実施例
を示すものであり、この実施例の構造に本発明を限定す
ることを意図したものではない。例えば、支持ロッドの
旋回停止用の機構、あるいは第1のベベルギヤの回転止
め機構としては、本例とは異なる機構のものを採用して
もよい。また、対象となる小型部品としては、本例にお
けるような小型電子部品の他に、例えば、小型の樹脂材
料、裁断した野菜、小粒の果実、球根などであってもよ
い。さらには、パチンコ玉などであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、二つの対のベベルギヤを利用したバランス機構を用
いて、箱を支持するための支持ロッドを、垂直面内で一
定の角度だけ箱の重量を利用して旋回させると共に、こ
の重量をロッドの回転力に転換してロッドをその軸線の
回りに一定の角度だけ回転させるようにしている。従っ
て、本発明によれば、このように動作する支持ロッドに
よって、従来における人手による箱出し作業と同様な操
作で箱を傾けることができる。よって、最も望ましい状
態で小型部品を箱から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成および動作を示す構成図である。
【図2】図1に示す機構を側面から見た状態を示す構成
図である。
【図3】本発明の一実施例である箱出し装置の外観を示
す斜視図である。
【図4】図3に示す装置における箱出しの状態を示す斜
視図である。
【図5】図3の装置における支持ロッドの駆動機構を示
す断面構成図である。
【図6】図5のVI−VI線で切断した部分を示す断面
構成図である。
【図7】図3に示す装置の動作を示すための概略側面図
である。
【図8】図3に示す装置の動作を示すための概略正面図
である。
【図9】図3に示す装置の動作を示すための概略側面図
である。
【図10】図3に示す装置の動作を示すための概略正面
図である。
【図11】図3に示す装置の動作を示すための概略側面
図である。
【図12】図3に示す装置の動作を示すための概略正面
図である。
【図13】図3の装置においてその箱設置部に各種寸法
の箱を設置可能なことを示す斜視図である。
【図14】望ましい箱出し状態を示す斜視図である。
【図15】望ましくない箱出し状態を示す斜視図であ
る。
【図16】望ましくない箱の回転軸の位置を示す説明図
である。
【図17】望ましくない箱の回転軸の位置を示す説明図
である。
【図18】望ましい箱の回転軸の位置を示す説明図であ
る。
【図19】望ましくない箱出し装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・箱出し装置 2・・・第1の回転軸線 3・・・第1のベベルギヤ 4・・・第2のベベルギヤ 5・・・第2の回転軸線(支持ロッドの軸線) 6・・・第3のベベルギヤ 7・・・第4のベベルギヤ 8・・・支持ロッド 9・・・箱設置部 11・・・第1の回転規制手段 12・・・第2の回転規制手段 13・・・箱 W・・・小型部品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に水平面上に位置する第1の回転
    軸線上において、一定の間隔を保持して回転可能に対向
    配置した第1および第2のベベルギヤと、 前記第1の回転軸線に直交する第2の回転軸線上におい
    て対向配置されていると共に、前記第1および第2のベ
    ベルギヤにそれぞれ噛み合っている第3および第4のベ
    ベルギヤと、 前記第2の回転軸線上に配置され、前記第3のベベルギ
    ヤを一体回転するように支持し、前記第4のベベルギヤ
    を回転可能に支持している支持ロッドと、 この支持ロッドにおける前記第4のベベルギヤから外方
    に延びている突出部分に固着した箱設置部と、 前記第1の回転軸線を中心として前記支持ロッドの突出
    部分が下方向に向かう方向への支持ロッド旋回量を制限
    する第1の規制手段と、 この第1の規制手段によって支持ロッドの旋回が停止す
    るまでの間、前記第1のベベルギヤを固定して前記の旋
    回力を前記第4のベベルギヤの回転力に転換する第2の
    規制手段とを有する、 ことを特徴とする箱内から小型部品を排出するための箱
    出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記支持ロッドは、
    その初期状態において実質的に水平に保持されているこ
    とを特徴とする箱出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の規制手段
    は、前記支持ロッドに形成した係合用突起と、この係合
    用突起の旋回軌跡上の位置に配置したストッパとから構
    成されていることを特徴とする箱出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第2の規制手段
    は、前記第1のベベルギヤに形成した係合用突起と、こ
    の係合用突起の回転軌跡上の位置に配置したストッパと
    から構成されていることを特徴とする箱出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記箱設置部は、前
    記支持ロッドの突出部分に固着され、ここから下方に向
    けてほぼ垂直に延びる端面部分と、この端面部分の側縁
    から直交する方向に延びている側面部分と、これら端面
    部分および側面部分の下端から直交する方向に延びる底
    面部分とから構成されていることを特徴とする箱出し装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第4のベベルキ
    ヤを回転させるための回転駆動手段を有していることを
    特徴とする箱出し装置。
JP4140300A 1991-06-03 1992-06-01 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置 Pending JPH0692466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140300A JPH0692466A (ja) 1991-06-03 1992-06-01 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13138991 1991-06-03
JP3-131389 1991-06-03
JP4140300A JPH0692466A (ja) 1991-06-03 1992-06-01 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0692466A true JPH0692466A (ja) 1994-04-05

Family

ID=26466238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140300A Pending JPH0692466A (ja) 1991-06-03 1992-06-01 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0692466A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539434A (ja) * 2010-08-19 2013-10-24 アーケラ スマート テック オサケユキチュア 空輸ユニットへの自動積込み方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539434A (ja) * 2010-08-19 2013-10-24 アーケラ スマート テック オサケユキチュア 空輸ユニットへの自動積込み方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011102161A (ja) 長物野菜の箱詰め装置
JPH0692466A (ja) 箱内から小型部品を排出するための箱出し装置
RU2269915C2 (ru) Устройство для закрывания крышки
JP2001009765A (ja) 昇降ユニット及びロボット装置
JP2003127775A (ja) 車両用ミラー装置
CN211109695U (zh) 一种智慧黑板的翻转装置
EP0180580A1 (en) Apparatus for fining bottled wine
KR950012878B1 (ko) 상자 속에서 소형 부품을 비우기 위한 배출장치
CN109327599A (zh) 重心可调装置及应用其的重心自动调节装置和电子装置
JPH0643069Y2 (ja) 積込みホッパ
JP3509410B2 (ja) カセットチャンバ
KR100299829B1 (ko) 낙하시험장치및방법
CN219553658U (zh) 一种ic翻转装置
WO2024004081A1 (ja) 選別器
RU2002105503A (ru) Ёмкость для сбора, транспортировки и хранения жидких и/или твердых материалов
CN210853484U (zh) 一种汽车天窗运输盒
CN117485708B (zh) 一种可折叠的收纳木箱
CN115206165A (zh) 一种多功能实验用教学设备
CN220563221U (zh) 一种保护性好的升降堆放结构
CN209160299U (zh) 一种集成电路芯片托盘的固定机构
JP3508495B2 (ja) カセットチャンバ
CN220412012U (zh) 一种机电一体化上料装置
CN210556318U (zh) 一种包装箱
CN219258457U (zh) 一种仓储货架防坠落机构
CN111172954B (zh) 一种闸门辅助固定装置