JPH0692155A - 四輪駆動装置 - Google Patents
四輪駆動装置Info
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- JPH0692155A JPH0692155A JP24207992A JP24207992A JPH0692155A JP H0692155 A JPH0692155 A JP H0692155A JP 24207992 A JP24207992 A JP 24207992A JP 24207992 A JP24207992 A JP 24207992A JP H0692155 A JPH0692155 A JP H0692155A
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- JP
- Japan
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- output shaft
- transfer
- transmission
- engine
- vehicle
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 縦置エンジンを備えた四輪駆動装置におい
て、トランスファ潤滑用オイルポンプの配置による駆動
系の軸長を抑える。 【構成】 縦置エンジン10からの駆動力を、トランス
ミッション20、動力伝達装置30、トランスミッショ
ン20と平行に位置するトランスファ40、を介して前
後輪出力軸42、43に出力する四輪駆動装置であっ
て、トランスファ40の潤滑用オイルポンプ100をト
ランスミッション20の出力軸上で動力伝達装置30を
境にトランスミッション20と反対側に配置するように
構成されている。
て、トランスファ潤滑用オイルポンプの配置による駆動
系の軸長を抑える。 【構成】 縦置エンジン10からの駆動力を、トランス
ミッション20、動力伝達装置30、トランスミッショ
ン20と平行に位置するトランスファ40、を介して前
後輪出力軸42、43に出力する四輪駆動装置であっ
て、トランスファ40の潤滑用オイルポンプ100をト
ランスミッション20の出力軸上で動力伝達装置30を
境にトランスミッション20と反対側に配置するように
構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、縦置エンジンからの
駆動力をトランスファを介して前輪出力軸と後輪出力軸
とに分配する四輪駆動装置に関するものであり、特にト
ランスファの潤滑用オイルポンプに関するものである。
駆動力をトランスファを介して前輪出力軸と後輪出力軸
とに分配する四輪駆動装置に関するものであり、特にト
ランスファの潤滑用オイルポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の縦置エンジン(クランク軸が車両
の前後方向に延びるように配置したエンジン)を備えた
車両の四輪駆動装置は例えば特開昭62−234731
号公報に提案されているようなものがある。
の前後方向に延びるように配置したエンジン)を備えた
車両の四輪駆動装置は例えば特開昭62−234731
号公報に提案されているようなものがある。
【0003】これは図3(a)に示すように、車両のほ
ぼ中央に配置された縦置エンジン10と、エンジン10
の出力軸側(車両前方側)に配置されたトランスミッシ
ョン20と、トランスミッション20の出力軸と平行の
軸上に配置されたトランスファ40と、トランスミッシ
ョン20の出力軸とトランスファ40とを連結する動力
伝達装置30とを備え、エンジン10からの駆動力をト
ランスファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力軸
42と後輪出力軸43とに分配するものであり、トラン
スファ40はトランスミッション20の側方に並列に位
置しているので、トランスファ40をトランスミッショ
ン20の出力軸上に直列に配置する構成に比べてトラン
スファ40のスペース分だけ四輪駆動装置の軸長を抑え
ることができるという利点がある。
ぼ中央に配置された縦置エンジン10と、エンジン10
の出力軸側(車両前方側)に配置されたトランスミッシ
ョン20と、トランスミッション20の出力軸と平行の
軸上に配置されたトランスファ40と、トランスミッシ
ョン20の出力軸とトランスファ40とを連結する動力
伝達装置30とを備え、エンジン10からの駆動力をト
ランスファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力軸
42と後輪出力軸43とに分配するものであり、トラン
スファ40はトランスミッション20の側方に並列に位
置しているので、トランスファ40をトランスミッショ
ン20の出力軸上に直列に配置する構成に比べてトラン
スファ40のスペース分だけ四輪駆動装置の軸長を抑え
ることができるという利点がある。
【0004】一方、オイルポンプ(トランスファの潤滑
用オイルポンプ)の一般的な配置は、前後いずれかの駆
動輪側出力軸に配置されると脱輪時に作動せず潤滑不足
が発生する可能性があるので、前後いずれの車輪が脱輪
しても作動するようにトランスファよりも(駆動力伝達
経路の)上流側の駆動力伝達経路であるトランスミッシ
ョンの出力軸上にトランスミッションに隣接して配置
し、トランスミッションの出力軸により直接駆動してい
る。
用オイルポンプ)の一般的な配置は、前後いずれかの駆
動輪側出力軸に配置されると脱輪時に作動せず潤滑不足
が発生する可能性があるので、前後いずれの車輪が脱輪
しても作動するようにトランスファよりも(駆動力伝達
経路の)上流側の駆動力伝達経路であるトランスミッシ
ョンの出力軸上にトランスミッションに隣接して配置
し、トランスミッションの出力軸により直接駆動してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3(b)に
示すように上述のような四輪駆動装置の構成に一般的な
オイルポンプ100の配置を行うと、オイルポンプ10
0の車両前後方向の厚み分だけエンジン10が車両後方
に突出し車室への出張りとなってしまう。また図3
(c)に示すように、トランスファ40と動力伝達装置
30の間にオイルポンプ100の配置を行う方法が考え
られるが、後輪出力軸43の軸長が短くなることにより
後輪出力軸43のジョイント角が大きくなり、ひいては
後輪出力軸43の回転変動を増大させるとともに騒音の
原因になる。
示すように上述のような四輪駆動装置の構成に一般的な
オイルポンプ100の配置を行うと、オイルポンプ10
0の車両前後方向の厚み分だけエンジン10が車両後方
に突出し車室への出張りとなってしまう。また図3
(c)に示すように、トランスファ40と動力伝達装置
30の間にオイルポンプ100の配置を行う方法が考え
られるが、後輪出力軸43の軸長が短くなることにより
後輪出力軸43のジョイント角が大きくなり、ひいては
後輪出力軸43の回転変動を増大させるとともに騒音の
原因になる。
【0006】本発明の技術的課題は、駆動力伝達経路外
かつトランスファよりも上流側から駆動力が伝達される
位置にオイルポンプを配置することで上記問題を解決す
ることにある。
かつトランスファよりも上流側から駆動力が伝達される
位置にオイルポンプを配置することで上記問題を解決す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における四輪駆動装置は図1に示すように構
成されている。
に、本発明における四輪駆動装置は図1に示すように構
成されている。
【0008】すなわち、クランク軸が車両の前後方向に
延びるように配置されたエンジン10と、該エンジン1
0の出力軸側に配置されたトランスミッション20と、
該トランスミッション20の出力軸と平行の軸上に配置
されたトランスファ40と、該トランスミッション20
の出力軸と該トランスファ40とを連結する動力伝達装
置30とを備え、前記エンジン10からの駆動力を前記
トランスファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力
軸42と後輪出力軸43とに分配する四輪駆動装置であ
って、前記トランスファ40の潤滑用オイルポンプ10
0を前記トランスミッション20の出力軸上で前記動力
伝達装置30を境にして前記トランスミッション20と
反対側に配置するように構成されている。
延びるように配置されたエンジン10と、該エンジン1
0の出力軸側に配置されたトランスミッション20と、
該トランスミッション20の出力軸と平行の軸上に配置
されたトランスファ40と、該トランスミッション20
の出力軸と該トランスファ40とを連結する動力伝達装
置30とを備え、前記エンジン10からの駆動力を前記
トランスファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力
軸42と後輪出力軸43とに分配する四輪駆動装置であ
って、前記トランスファ40の潤滑用オイルポンプ10
0を前記トランスミッション20の出力軸上で前記動力
伝達装置30を境にして前記トランスミッション20と
反対側に配置するように構成されている。
【0009】
【作用】この構成の四輪駆動装置において、クランク軸
が車両の前後方向に延びるように配置されたエンジン1
0からの駆動力は、エンジン10の出力軸側に配置され
たトランスミッション20と、トランスミッション20
の出力軸と平行の軸上に配置されたトランスファ40
と、トランスミッション20の出力軸とトランスファ4
0とを連結する動力伝達装置30と、を介してトランス
ファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力軸42と
後輪出力軸43とに分配される。またトランスファ40
の潤滑用オイルポンプ100はトランスミッション20
の出力軸上で、動力伝達装置30を境にしてトランスミ
ッション20と反対側に配置され駆動されている。
が車両の前後方向に延びるように配置されたエンジン1
0からの駆動力は、エンジン10の出力軸側に配置され
たトランスミッション20と、トランスミッション20
の出力軸と平行の軸上に配置されたトランスファ40
と、トランスミッション20の出力軸とトランスファ4
0とを連結する動力伝達装置30と、を介してトランス
ファ40から車両の前後方向に延びる前輪出力軸42と
後輪出力軸43とに分配される。またトランスファ40
の潤滑用オイルポンプ100はトランスミッション20
の出力軸上で、動力伝達装置30を境にしてトランスミ
ッション20と反対側に配置され駆動されている。
【0010】
【実施例】次に本発明の詳細を明らかにするために、本
発明の一実施例を図面にしたがって説明する。
発明の一実施例を図面にしたがって説明する。
【0011】図2は本実施例の四輪駆動装置の全体図を
示し、図2において10はエンジン、20はトランスミ
ッション、30は動力伝達装置、40はトランスファ、
70はフロントデフ(フロントディファレンシャル)、
をそれぞれ表す。エンジン10からの駆動力はトランス
ミッション20を介して動力伝達装置30によりトラン
スファ40へ入力され、フロントデフ、リアデフ(図示
せず)へ分配され出力される。
示し、図2において10はエンジン、20はトランスミ
ッション、30は動力伝達装置、40はトランスファ、
70はフロントデフ(フロントディファレンシャル)、
をそれぞれ表す。エンジン10からの駆動力はトランス
ミッション20を介して動力伝達装置30によりトラン
スファ40へ入力され、フロントデフ、リアデフ(図示
せず)へ分配され出力される。
【0012】エンジン10は、車両(図示せず)の前後
方向(図2の左右方向)ほぼ中心に車両の車幅方向(図
2の上下方向)ほぼ中心に縦置され(エンジンのクラン
ク軸が車両の前後方向に延びるように置かれ)、その駆
動力は車両の前方側(図2の右側)から出力される。
方向(図2の左右方向)ほぼ中心に車両の車幅方向(図
2の上下方向)ほぼ中心に縦置され(エンジンのクラン
ク軸が車両の前後方向に延びるように置かれ)、その駆
動力は車両の前方側(図2の右側)から出力される。
【0013】トランスミッション20は4速自動変速機
で、エンジン10に対して車両の前方側に直列に置か
れ、エンジン10から入力された駆動力を前進4速、後
進1速の変速を自動的に行い車両の前方側から出力して
いる。
で、エンジン10に対して車両の前方側に直列に置か
れ、エンジン10から入力された駆動力を前進4速、後
進1速の変速を自動的に行い車両の前方側から出力して
いる。
【0014】動力伝達装置30は、トランスミッション
20から出力された駆動力を後述のトランスファ40に
伝達する装置であり、ドライブスプロケット31と、ド
リブンスプロケット32と、チェーン33と、チェーン
ケース37から構成される。ドライブスプロケット31
は一対のベアリング34、35により後述のトランスフ
ァケース41から延びトランスミッション20に連結し
たチェーンケース37に支持され、トランスミッション
出力軸21とスプライン結合し一体回転する。ドリブン
スプロケット32はその内側がベアリング36によりチ
ェーンケース37のフランジ部37aに支持され、後述
の粘性流体差動制限装置60のアウタメンバ63と連結
し一体回転する。チェーン33はドライブスプロケット
31とドリブンスプロケット32に動力伝達可能に掛け
られている。ここで、ドリブンスプロケット32と、ベ
アリング36と、チェーン33は図2から明らかなよう
にほぼ一直線上に並べられており、ベアリング36一つ
だけでドリブンスプロケット32をチェーンケース37
に支持できるようになっている。以上のような構成によ
り、トランスミッション出力軸21と一体回転するドラ
イブスプロケット31の回転力はチェーン33によって
ドリブンスプロケット32に伝達され、ドリブンスプロ
ケット32と連結するトランスファ40に伝達される。
20から出力された駆動力を後述のトランスファ40に
伝達する装置であり、ドライブスプロケット31と、ド
リブンスプロケット32と、チェーン33と、チェーン
ケース37から構成される。ドライブスプロケット31
は一対のベアリング34、35により後述のトランスフ
ァケース41から延びトランスミッション20に連結し
たチェーンケース37に支持され、トランスミッション
出力軸21とスプライン結合し一体回転する。ドリブン
スプロケット32はその内側がベアリング36によりチ
ェーンケース37のフランジ部37aに支持され、後述
の粘性流体差動制限装置60のアウタメンバ63と連結
し一体回転する。チェーン33はドライブスプロケット
31とドリブンスプロケット32に動力伝達可能に掛け
られている。ここで、ドリブンスプロケット32と、ベ
アリング36と、チェーン33は図2から明らかなよう
にほぼ一直線上に並べられており、ベアリング36一つ
だけでドリブンスプロケット32をチェーンケース37
に支持できるようになっている。以上のような構成によ
り、トランスミッション出力軸21と一体回転するドラ
イブスプロケット31の回転力はチェーン33によって
ドリブンスプロケット32に伝達され、ドリブンスプロ
ケット32と連結するトランスファ40に伝達される。
【0015】チェーン33を境にしてトランスミッショ
ン20と反対側のトランスミッション出力軸21の端部
にはオイルポンプ(トランスファ40の潤滑用オイルポ
ンプ)100が設けられている。ドリブンスプロケット
31とスプライン結合するシャフト101の端部に形成
された六角面にてドライブロータ102を介しドリブン
ロータ103を回転させて油圧を発生させる。発生した
油圧は、オイルポンプ100とトランスファ40を連通
する油路104を通って圧送されトランスファ40の各
部を潤滑する。ここでオイルポンプ100とトランスフ
ァ40が従来に比べて離れて配置されているので、油路
104が必然的に長くなり油圧がトランスファに圧送さ
れる間に冷却され油圧によるトランスファの冷却性が向
上する。
ン20と反対側のトランスミッション出力軸21の端部
にはオイルポンプ(トランスファ40の潤滑用オイルポ
ンプ)100が設けられている。ドリブンスプロケット
31とスプライン結合するシャフト101の端部に形成
された六角面にてドライブロータ102を介しドリブン
ロータ103を回転させて油圧を発生させる。発生した
油圧は、オイルポンプ100とトランスファ40を連通
する油路104を通って圧送されトランスファ40の各
部を潤滑する。ここでオイルポンプ100とトランスフ
ァ40が従来に比べて離れて配置されているので、油路
104が必然的に長くなり油圧がトランスファに圧送さ
れる間に冷却され油圧によるトランスファの冷却性が向
上する。
【0016】トランスファ40は、動力伝達装置30か
ら入力された駆動力を前輪出力軸42と後輪出力軸43
に分配する装置で、トランスファケース41と、センタ
デフ(センタディファレンシャル)50と、差動制限装
置60から構成され、車両の右側(図2の下側)にトラ
ンスミッション20と平行に位置している。
ら入力された駆動力を前輪出力軸42と後輪出力軸43
に分配する装置で、トランスファケース41と、センタ
デフ(センタディファレンシャル)50と、差動制限装
置60から構成され、車両の右側(図2の下側)にトラ
ンスミッション20と平行に位置している。
【0017】センタデフ50は、ベアリング57により
トランスファケース41に回転自在に支持され、後述の
粘性流体差動制限装置60のアウタメンバ63と連結し
一体回転するセンタデフケース51と、センタデフケー
ス51内にセンタデフケース51が回転する軸線に直行
する方向にセンタデフケース51に固着され一体回転可
能なピニオンシャフト52と、ピニオンシャフト52の
両端部に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ53
と、トランスファケース41に回転自在に支持された前
輪出力軸42と後輪出力軸43に動力伝達可能にスプラ
イン結合され、センタデフケース51内で両ピニオンギ
ヤ53にそれぞれ噛合い互いに同軸上で対向する左右サ
イドギヤ54、55から構成される。
トランスファケース41に回転自在に支持され、後述の
粘性流体差動制限装置60のアウタメンバ63と連結し
一体回転するセンタデフケース51と、センタデフケー
ス51内にセンタデフケース51が回転する軸線に直行
する方向にセンタデフケース51に固着され一体回転可
能なピニオンシャフト52と、ピニオンシャフト52の
両端部に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ53
と、トランスファケース41に回転自在に支持された前
輪出力軸42と後輪出力軸43に動力伝達可能にスプラ
イン結合され、センタデフケース51内で両ピニオンギ
ヤ53にそれぞれ噛合い互いに同軸上で対向する左右サ
イドギヤ54、55から構成される。
【0018】差動制限装置60は、アウタメンバ63
と、インナメンバ64と、アウタプレート61と、イン
ナプレート62を備えた粘性流体差動制限装置である。
アウタメンバ63はセンタデフケース51とドリブンス
プロケット32と固着して一体回転可能なハウジング状
のものである。インナメンバ64は前輪出力軸42とス
プライン結合して一体回転可能なハブ状のものであり、
アウタメンバ63の内周側にアウタメンバ63と同軸
的、液密的かつ回転自在に組付けられていて、アウタメ
ンバ63とともに環状の流体室を形成している。アウタ
プレート61はその外周縁の一部をアウタメンバ63の
溝部に嵌合され、インナプレート62はその内周縁の一
部をインナメンバ64の溝部に嵌合されている。したが
って、アウタメンバ63とインナメンバ64に相対回転
が生じたとき、すなわちセンタデフ50の機能により前
輪出力軸42と後輪出力軸43に差動が生じたときとき
は、流体室の流体の剪断力によりその差動を制限しスリ
ップを制限している。
と、インナメンバ64と、アウタプレート61と、イン
ナプレート62を備えた粘性流体差動制限装置である。
アウタメンバ63はセンタデフケース51とドリブンス
プロケット32と固着して一体回転可能なハウジング状
のものである。インナメンバ64は前輪出力軸42とス
プライン結合して一体回転可能なハブ状のものであり、
アウタメンバ63の内周側にアウタメンバ63と同軸
的、液密的かつ回転自在に組付けられていて、アウタメ
ンバ63とともに環状の流体室を形成している。アウタ
プレート61はその外周縁の一部をアウタメンバ63の
溝部に嵌合され、インナプレート62はその内周縁の一
部をインナメンバ64の溝部に嵌合されている。したが
って、アウタメンバ63とインナメンバ64に相対回転
が生じたとき、すなわちセンタデフ50の機能により前
輪出力軸42と後輪出力軸43に差動が生じたときとき
は、流体室の流体の剪断力によりその差動を制限しスリ
ップを制限している。
【0019】以上のような構成のセンタデフ50と差動
制限装置60を備えたトランスファ40の作動により、
動力伝達装置30のドリブンスプロケット32と一体回
転するアウタメンバ63とセンタデフケース51からセ
ンタデフ50に入力された駆動力は、センタデフ50に
より前輪出力軸42と後輪出力軸43に分配される。こ
のとき差動制限装置60は前輪出力軸42とセンタデフ
50への回転数差に応じて差動制限力を前輪出力軸42
と後輪出力軸43に与える。
制限装置60を備えたトランスファ40の作動により、
動力伝達装置30のドリブンスプロケット32と一体回
転するアウタメンバ63とセンタデフケース51からセ
ンタデフ50に入力された駆動力は、センタデフ50に
より前輪出力軸42と後輪出力軸43に分配される。こ
のとき差動制限装置60は前輪出力軸42とセンタデフ
50への回転数差に応じて差動制限力を前輪出力軸42
と後輪出力軸43に与える。
【0020】フロントデフ70は、前輪出力軸42の端
部に嵌着されたドライブピニオン71から入力された駆
動力を左右前輪(図示せず)に分配する装置で、一対の
ベアリング79によりフロントデフキャリア72に回転
自在に支持されたフロントデフケース73と、ドライブ
ピニオン71と噛合うようにフロントデフケース73の
外周に固着されたリングギヤ74と、フロントデフケー
ス73内にフロントデフケース73が回転する軸線に直
行する方向にフロントデフケース73に固着され一体回
転可能なピニオンシャフト75と、ピニオンシャフト7
5の両端部に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ
76と、フロントデフキャリヤ72に回転自在に支持さ
れた左右サイドギヤシャフト90、91に動力伝達可能
にスプライン結合され、フロントデフケース73内で両
ピニオンギヤ76にそれぞれ噛合い互いに同軸上で対向
する左右サイドギヤ77、78から構成される。ここで
リングギヤ74とピニオンシャフト75は、ドライブピ
ニオン71の回転中心よりもトランスミッション20側
に各々構成されている。以上のような構成により前輪出
力軸42から入力された駆動力は、左右のサイドギヤシ
ャフト90、91に分配され、左右輪に伝達される。
部に嵌着されたドライブピニオン71から入力された駆
動力を左右前輪(図示せず)に分配する装置で、一対の
ベアリング79によりフロントデフキャリア72に回転
自在に支持されたフロントデフケース73と、ドライブ
ピニオン71と噛合うようにフロントデフケース73の
外周に固着されたリングギヤ74と、フロントデフケー
ス73内にフロントデフケース73が回転する軸線に直
行する方向にフロントデフケース73に固着され一体回
転可能なピニオンシャフト75と、ピニオンシャフト7
5の両端部に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ
76と、フロントデフキャリヤ72に回転自在に支持さ
れた左右サイドギヤシャフト90、91に動力伝達可能
にスプライン結合され、フロントデフケース73内で両
ピニオンギヤ76にそれぞれ噛合い互いに同軸上で対向
する左右サイドギヤ77、78から構成される。ここで
リングギヤ74とピニオンシャフト75は、ドライブピ
ニオン71の回転中心よりもトランスミッション20側
に各々構成されている。以上のような構成により前輪出
力軸42から入力された駆動力は、左右のサイドギヤシ
ャフト90、91に分配され、左右輪に伝達される。
【0021】ここで、チェーンケース37、トランスフ
ァケース41、フロントデフキャリア72は一体的にな
ってトランスミッション20に結合されており、さらに
ドライブシャフトチューブ96とチェーンケース37間
にはステフィナ110、111が介在されて剛性を高め
ている。
ァケース41、フロントデフキャリア72は一体的にな
ってトランスミッション20に結合されており、さらに
ドライブシャフトチューブ96とチェーンケース37間
にはステフィナ110、111が介在されて剛性を高め
ている。
【0022】左右のサイドギヤシャフト90、91と左
右輪のそれぞれの中間には、等速ジョイント92、93
が介在され、サイドギヤシャフト90、91の回転を滑
らかに左右輪に伝達している。
右輪のそれぞれの中間には、等速ジョイント92、93
が介在され、サイドギヤシャフト90、91の回転を滑
らかに左右輪に伝達している。
【0023】以上のように本実施例においては、オイル
ポンプ100をチェーン33を境にしてトランスミッシ
ョン20と反対側のトランスミッション出力軸21の端
部に設けてあるので、従来のオイルポンプ100の配置
(オイルポンプ100をチェーン33を境にしてトラン
スミッション20側にトランスミッション20に隣接し
て配置)に比べて、オイルポンプ100の厚み分だけエ
ンジンの車両後方への突出を抑制することができ、それ
にともなってエンジンの車室への出張りを抑制すること
ができる。
ポンプ100をチェーン33を境にしてトランスミッシ
ョン20と反対側のトランスミッション出力軸21の端
部に設けてあるので、従来のオイルポンプ100の配置
(オイルポンプ100をチェーン33を境にしてトラン
スミッション20側にトランスミッション20に隣接し
て配置)に比べて、オイルポンプ100の厚み分だけエ
ンジンの車両後方への突出を抑制することができ、それ
にともなってエンジンの車室への出張りを抑制すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】このように本発明の四輪駆動装置は、ト
ランスファの潤滑用オイルポンプがトランスミッション
の出力軸上で動力伝達装置を境にしてトランスミッショ
ンと反対側に配置されているので、エンジンが車両後方
に突出することによる車室への出張りを抑制することが
できる。
ランスファの潤滑用オイルポンプがトランスミッション
の出力軸上で動力伝達装置を境にしてトランスミッショ
ンと反対側に配置されているので、エンジンが車両後方
に突出することによる車室への出張りを抑制することが
できる。
【図1】本発明のクレーム対応図
【図2】本発明の一実施例の全体図
【図3】従来の四輪駆動装置を示す図
10・・・エンジン 20・・・トランスミッション 30・・・動力伝達装置 40・・・トランスファ 42・・・前輪出力軸 43・・・後輪出力軸 100・・潤滑用オイルポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸が車両の前後方向に延びるよ
うに配置されたエンジンと、該エンジンの出力軸側に配
置されたトランスミッションと、該トランスミッション
の出力軸と平行の軸上に配置されたトランスファと、該
トランスミッションの出力軸と該トランスファとを連結
する動力伝達装置とを備え、前記エンジンからの駆動力
を前記トランスファから車両の前後方向に延びる前輪出
力軸と後輪出力軸とに分配する四輪駆動装置であって、
前記トランスファの潤滑用オイルポンプを前記トランス
ミッションの出力軸上で、前記動力伝達装置を境にして
前記トランスミッションと反対側に配置したことを特徴
とする四輪駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24207992A JPH0692155A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 四輪駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24207992A JPH0692155A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 四輪駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0692155A true JPH0692155A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17083977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24207992A Pending JPH0692155A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 四輪駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0692155A (ja) |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24207992A patent/JPH0692155A/ja active Pending
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