JP3968580B2 - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は4輪駆動車の動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
4輪駆動車の動力伝達方式の一つとして、エンジンの動力を変速機を介して前輪又は後輪の何れか一方の左右車輪軸に伝達すると共に、その動力の一部をトランスファ機構により分配して、プロペラシャフトを介して前輪又は後輪の他方に伝達する方式が実施されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1に記載された動力伝達装置は、エンジン及び変速機を前輪と後輪と間に配置した所謂ミッドシップ方式の車両に適用されており、変速機からの動力を後輪用差動機構を介して後輪の左右車輪軸に伝達すると共に、その後輪用差動機構のデフケース上に駆動ベベルギアを設けている。駆動ベベルギアにはトランスファ機構の被動ベベルギアを噛合させ、変速機からの動力をトランスファ機構に入力した後に動力伝達軸に伝達し、この動力伝達軸からプロペラシャフトを介して前輪側差動機構に動力を分配している。
【0004】
【特許文献1】
特許第3057694号明細書(図1−図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された動力伝達装置では、デフケース上に駆動ベベルギアを設けた構成のため、駆動ベベルギアを備えない2輪駆動車用の動力伝達装置と比較して、デフケース自体、及びデフケースを収容する後輪用差動機構のハウジング形状が異なることになり、これらの部品を4輪駆動車用に新たに製作することで、製造コストを高騰させてしまうという問題があった。
【0006】
又、特許文献1の図1〜4から明らかなように、デフケース上に駆動ベベルギアが位置しているため、変速機からの動力は車幅方向において後輪用差動機構の位置でトランスファ機構に入力され、入力された動力はトランスファ機構のチェーン等により車幅方向左方に伝達され、結果として動力伝達軸が車幅方向の左方に偏った位置に配置されることになる。よって、動力伝達軸とプロペラシャフトとを連結するジョイント部に大きな角度が生じたり、或いは、これを避けるために動力伝達軸の偏りに合わせて前輪用差動機構も左方に偏って配置する必要が生じたりして、動力損失が増加してしまうという問題があった。
【0007】
一方、このように動力伝達軸を左方に偏って配置した結果、動力伝達軸は変速機の下方を潜って前方のプロペラシャフトに連結されることになる。手動変速機の場合は下方の空間に比較的余裕があるが、ハウジングの下側に油圧制御装置(バルブボディ)を備える自動変速機(A/T、CVT)では、油圧制御装置が動力伝達軸と干渉してしまうため、動力伝達軸をより下方に配置せざるを得ず、結果として車両の最低地上高が制限されてしまうという別の問題が発生した。
【0008】
本発明の目的は、2輪駆動車との部品の共用化を推し進めて製造コストを低減できると共に、動力伝達軸を車幅方向の略中央に配置して動力損失を軽減でき、しかも、動力伝達軸の位置を高めて十分な最低地上高を確保することができる4輪駆動車の動力伝達装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、前輪と後輪との間に配置される横置きエンジンと、エンジンの車幅方向一側に配置される変速機と、変速機から出力される動力を入力して、前輪又は後輪の一方の左右車輪軸に分配する差動機構と、車両前後方向に配置される動力伝達軸に変速機から出力される動力を伝達することにより、動力を前輪又は後輪の他方に伝達する動力伝達機構とを備えた4輪駆動車の動力伝達装置において、動力伝達機構が、一方の左右車輪軸の内、車幅方向他側の車輪軸上に回転自在に支持されると共に、変速機から出力される動力を入力して車幅方向他側の端部に配置される第1かさ歯車から出力する第1伝達部材と、一方の左右車輪軸を挟んでエンジンの反対側に配置され、車両前後方向に延びる回転軸、及び回転軸の一端に配置されて第1かさ歯車に噛合する第2かさ歯車とを有し、第1伝達部材から伝達される動力を動力伝達軸側に出力する第2伝達部材とを有し、動力伝達軸が、車幅方向において差動機構と第2伝達部材との間に配置されるものである。
【0010】
従って、変速機から出力されるエンジンの動力は差動機構を介して前輪又は後輪の一方の左右車輪軸に分配される。又、変速機からの動力は一方の左右車輪軸の内、車幅方向他側、即ちエンジン側の車輪軸上に回転自在に支持された第1伝達部材に入力され、この第1伝達部材の車幅方向他側の端部に配置された第1かさ歯車から第2伝達部材の第2かさ歯車に伝達された後、第2伝達部材の回転軸から動力伝達軸を介して前輪又は後輪の他方の左右車輪軸に分配される。
【0011】
即ち、車幅方向他側(エンジン側)の車輪軸上に第1伝達部材が支持され,その第1伝達部材の車幅方向他側の端部、つまり車幅方向中央よりエンジン側に偏った位置で第1かさ歯車から第2伝達部材の第2かさ歯車に動力が伝達され、伝達された動力は第2伝達部材の回転軸から車幅方向の変速機側に順次伝達された後、車幅方向の差動機構と第2伝達部材との間に配置された動力伝達軸に伝達される。
【0012】
結果として動力伝達軸は車幅方向の略中央の適切な位置に配置されるため、動力伝達軸の車幅方向の偏りにより動力伝達軸を連結するジョイント部に大きな角度が生じる事態が防止されると共に、動力伝達軸の車幅方向の偏りに合わせて前輪又は後輪の他方側の差動機構を偏って配置する必要がなくなり、これらの要因による動力損失の増加が抑制される。
【0013】
又、動力伝達軸はエンジンや変速機間の下方に形成された空間に配置されることになり、エンジンや変速機との干渉を防止した上で動力伝達軸の位置をより高めることが可能となる。
一方、第1伝達部材の第1かさ歯車、第2伝達部材の第2かさ歯車や回転軸等の動力伝達機構を構成する各部材は、差動機構とは別個に車幅方向他側、つまりエンジン側に配置される。つまり、一方の左右車輪軸を駆動するための差動機構までの構成に対して、他方の左右車輪軸を駆動するための動力伝達機構の構成が明確に区分された状態で車両に設置され、差動機構までの構成、例えば差動機構のデフケースや差動機構のハウジング等を2輪駆動用の動力伝達装置と共用化可能となる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1において、動力伝達軸の軸心が第2伝達部材の回転軸の軸心よりも下方に位置するものである。
従って、動力伝達軸が下方に配置されることにより、エンジンや変速機と干渉することなく動力伝達軸を前後方向に配置可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、動力伝達機構が、回転軸と平行に配置される中間軸、及び中間軸上に配置されて回転軸の他端に配置される駆動ギアと動力伝達軸の一端に配置される被動ギアとに噛合するアイドラギアを備えた第3伝達部材を有するものである。
【0015】
従って、変速機からの動力は、第1伝達部材から第2伝達部材の回転軸に伝達された後、回転軸の駆動ギアから第3伝達部材の中間軸のアイドラギアを介して動力伝達軸の被動ギアに伝達される。このようにギア列を介して回転軸から動力伝達軸への動力伝達を行っているため、チェーンを利用して動力伝達する場合のスプロケット径に比較して、動力伝達機構に要求されるトルクをより小径のギアで伝達可能となると共に、駆動ギアと被動ギアとの間にアイドラギアが介されることで、駆動ギア及び被動ギアとの軸間距離に関係なくギアの小径化が達成される。よって、被動ギアの小径化に伴って最低地上高をより一層確保可能となる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1乃至3において、動力伝達軸が、動力伝達機構から動力を入力すると共に変速機の下方に配置されて、ジョイント機構を介して前輪又は後輪の他方側に配設される伝達軸本体と接続され、且つ、ジョイント機構側で変速機のハウジング部材に回転自在に支持されるものである。
従って、動力伝達軸は変速機の下方に配置されて、ジョイント機構を介して伝達軸本体と接続され、動力伝達機構から入力された動力を伝達軸本体を介して前輪又は後輪の他方の左右車輪軸に分配する。
【0017】
そして、動力伝達軸のジョイント機構側は変速機のハウジング部材に回転自在に支持され、換言すれば変速機と同一振動系で支持されており、且つ、動力伝達軸の一端を支持する動力伝達機構と他端(ジョイント機構側)を支持する変速機のハウジング部材との間の距離が短いことから、動力伝達軸は振れ回りを生じることなく回転し、これらの要因により、動力伝達軸と変速機との間に余分なクリアランスを確保する必要がなくなり、動力伝達軸の位置を更に高めて最低地上高を確保可能となる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4において、動力伝達軸が変速機の下方において縮径されているものである。
つまり、動力伝達軸の両端を支持する動力伝達機構とハウジング部材との間の距離が短かいことから、動力伝達軸を縮径しても振れ回り等の不具合が生じることはなく、動力伝達軸の縮径により最低地上高を一層確保可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した4輪駆動車の動力伝達装置の一実施形態を説明する。尚、本実施形態の説明では、車両の進行方向を基準として前後及び左右の方向を表すことにする。
図1は本実施形態の4輪駆動車を示す全体構成図であり、まず、同図に従ってエンジンから駆動輪までの動力伝達経路の概要を説明する。本実施形態ではエンジン1がガソリン機関として構成されて、車両の後輪2bの前側に横置き配置されており、エンジン1の車幅方向の左側にトルクコンバータ3aを有する自動変速機3が配置されている。尚、トルクコンバータ3aに変えて発進クラッチとしてもよい。自動変速機3はエンジン1からの動力を入力すると共に、車両の走行状態等に応じて変速段を自動的に切換える。自動変速機3の後側には後輪用差動機構4が配置され、後輪用差動機構4は左右の車輪軸5(一方の左右車輪軸)を介して車両の左右後輪2bにそれぞれ連結されている。よって、エンジン1の動力は自動変速機3から後輪用差動機構4に入力された後、車輪軸5a,5bを介して左右の後輪2bに伝達される。
【0020】
後輪用差動機構4の右側にはトランスファ機構6(動力伝達機構)が設けられ、トランスファ機構6からは動力伝達軸7a,7bが自動変速機3のトルクコンバータ3aの下方を潜って前方に延設されている。自動変速機3から後輪用差動機構4に入力されたエンジン1の動力の一部はこのトランスファ機構6を介して動力伝達軸7a,7bに分配される。動力伝達軸7a,7bの前端はプロペラシャフト8a,8b(伝達軸本体)及びビスカスカップリング9を介して前輪用差動機構10に連結され、前輪用差動機構10は左右の車輪軸11(他方の左右車輪軸)を介して車両の左右前輪2aにそれぞれ連結されている。よって、トランスファ機構6により分配された動力は動力伝達軸7a,7b及びプロペラシャフト8a,8bを介して前輪用差動機構10に入力された後、車輪軸11を介して左右の前輪2aに伝達される。
【0021】
図2は後輪用差動機構4及びトランスファ機構6の詳細を示す平断面図であり、以下、この図に従って後輪用差動機構4及びトランスファ機構6の詳細を説明する。後輪用差動機構4のハウジング21内にはデフケース22が左右一対のベアリング23により回転自在に支持され、デフケース22内には一対のサイドギア24が配置されている。デフケース22内において、両サイドギア24にはピニオンシャフト25により回転自在に支持された一対のピニオンギア26が噛合し、以上により後輪用差動機構4が構成されている。両サイドギア24には左右からデフケース22を貫通して車輪軸5における内側車輪軸5aの内端がそれぞれ嵌合固定され、両内側車輪軸5aの外端はジョイント27を介して車輪軸5における外側車輪軸5bにそれぞれ連結されている。
【0022】
デフケース22の一側には終減速被動ギア28がボルト29により固定され、終減速被動ギア28は上記自動変速機3の図示しない出力軸に固定された終減速駆動ギア30と噛合している。これらの終減速被動ギア28及び終減速駆動ギア30が終減速機構として機能し、自動変速機3から出力されたエンジン1の動力を所定のギア比により減速した後にデフケース22に伝達する。そして、伝達されたエンジン1の動力は後輪用差動機構4から左右の内側車輪軸5aに分配され、外側車輪軸5bを介して左右の後輪2bに伝達される。
【0023】
ここで、本実施形態の動力伝達装置は4輪駆動車のみならず2輪駆動車にも共用可能に構成され、以上説明した構成が共用部分に相当し、この共用部分に対して、以下に述べる構成を付加することで4輪駆動車用の動力伝達装置を成立させている。
後輪用差動機構4のハウジング21の右側には上記トランスファ機構6のハウジング31が配設され、このハウジング31は左右方向に延びる略円筒状をなしている。トランスファ機構6のハウジング31の左端は、図示しないボルトにより後輪用差動機構4のハウジング21に結合され、一方、ハウジング31の右端は図示しないボルトにより略円板状の軸受カバー32が固定されて閉塞されている。上記右側(エンジン側)の内側車輪軸5aは、このトランスファ機構6のハウジング31の内部及び軸受カバー32を貫通して右方に突出している。
【0024】
トランスファ機構6のハウジング31内において、右側の内側車輪軸5a(車幅方向他側の車輪軸)の外周には筒状の駆動スリーブ41が外嵌され、駆動スリーブ41は内側車輪軸5aに対して軸心C1を一致させた状態で相対回転し得るようになっている。駆動スリーブ41の右側外周にはフランジ部41aが一体形成され、このフランジ部41aにはベベルギア42(第1かさ歯車)がボルト43により固定されている。本実施形態では、これらの駆動スリーブ41及びベベルギア42により第1伝達部材が構成されている。
【0025】
駆動スリーブ41の左右両側は、ハウジング31及び軸受カバー32に設けられたベアリング44により回転自在に支持されると共に、駆動スリーブ41の左端は上記デフケース22の右端外周に対してスプライン結合部45により一体回転するように結合されている。よって、駆動スリーブ41は内部の内側車輪軸5aに支持されながらその回転が許容される一方、ベアリング44に支持されながら内側車輪軸5aの回転とは別個にデフケース22と一体で回転駆動されることになる。
【0026】
図3はギアの配列状態を示す平断面図、図4は同じくギアの配列状態を示す図2のA矢視図であり、図4ではギアカバー51を省いて示している。
トランスファ機構6のハウジング31の後部、つまりハウジング31を挟んでエンジン1の反対側にはギアベース部31aが一体形成され、このギアベース部31aは後方に面する略平面状をなしている。ギアベース部31aはトランスファ機構6のハウジング31の後部のみならず左方及び下方に延設され、図4に示すように、ギアベース部31aの最も左下の箇所は、エンジン1及び自動変速機3間の下方に形成された車両の前後方向に延びる空間Sに及んでいる。
【0027】
ギアベース部31aには後方よりギアカバー51が配設され、このギアカバー51は多数のボルト51a(図3に示す)により周囲をギアベース部31aに固定されて、ギアベース部31との間にギア室52を形成している。ギアベース部31aにはハウジング31内とギア室52内とを連通させるベアリング孔53が貫設され、このベアリング孔53内には回転軸54が前後方向に延びるように配設されて、ベアリング55により回転自在に支持されている。
【0028】
ハウジング31内に突出した回転軸54の前端にはベベルギア56(第2かさ歯車)が設けられ、このベベルギア56は上記駆動スリーブ41のベベルギア42に噛合している。又、ギア室52内に突出した回転軸54の後端には駆動ギア57が嵌合されて、この駆動ギア57はスプライン58により回転規制されてナット59で回転軸54に固定されている。本実施形態では、これらの回転軸54、ベベルギア56、及び駆動ギア57により第2伝達部材が構成されている。
【0029】
ギア室52内において、回転軸54の軸心C2より左方(変速機3側)で、且つ回転軸54の軸心C2より下方位置には中間軸60が配設されている。中間軸60は回転軸54に対して平行に配置されており、ギアベース部31a及びギアカバー51に設けられたベアリング61により前後両端を回転自在に支持されている。中間軸60にはアイドラギア62が一体成形され、このアイドラギア62は上記回転軸54の駆動ギア57と噛合している。本実施形態では、これらの中間軸60及びアイドラギア62により第3伝達部材が構成されている。
【0030】
ギア室52内において、中間軸60の軸心C3より左方(変速機3側)で、且つ中間軸60の軸心C3より下方位置には第1動力伝達軸7aが配設されている。この第1動力伝達軸7aは、上記したギアベース部31aの最も左下の延設箇所に位置して、軸心C4を自動変速機3の下方に形成された空間Sと対応させている。
【0031】
第1動力伝達軸7aは回転軸54及び中間軸60に対して平行に配置されており、ギアベース部31a及びギアカバー51に設けられたベアリング64により前後両端を回転自在に支持されている。第1動力伝達軸7aには被動ギア65が一体成形され、この被動ギア65は上記中間軸60のアイドラギア62と噛合している。尚、本実施形態では、駆動ギア57、アイドラギア62、被動ギア65をはすば歯車として構成しているが、これに代えて平歯車としてもよい。
【0032】
即ち、回転軸54の駆動ギア57、中間軸60のアイドラギア62、第1動力伝達軸7aの被動ギア65によりギア列が構成されており、本実施形態では図4から明らかなように、中間軸60の軸心C3が、回転軸54の軸心C2と第1動力伝達軸7aの軸心C4とを結ぶ直線Lよりも上方に位置している。そして、これらのギア列を収容するようにハウジング31のギアベース部31aとギアカバー51との形状が設定され、各部材31a,51の被動ギア65に対応する箇所(図4に矢印で示す)が車両の最下部に相当し、当該最下部により車両の最低地上高が決定されている。
【0033】
第1動力伝達軸7aの前方には、軸心C4を一致させて第2動力伝達軸7bが配設され、第2動力伝達軸7bの後端は、第1動力伝達軸7aの前端に嵌挿されてスプライン73により回転規制されている。
各図中の74a〜74dはシールであり、これらのシール74a〜74dにより、上記後輪用差動機構4及びトランスファ機構6のハウジング31内やギア室52内に貯留された潤滑用オイルの流出が防止されている。
【0034】
図5は第2動力伝達軸7bの配置状態を示す図4のB矢視図、図6は同じく第2動力伝達軸7bの配置状態を示す図4のC矢視図である。図4〜6に示すように、第2動力伝達軸7bは、自動変速機3の下方を潜るように空間Sを経て前方に延設されている。自動変速機3のコンバータハウジング81(ハウジング部材)の一側には取付座81aが一体形成され、取付座81aにはボルト82により軸受部材83が固定されている。第2動力伝達軸7bの前部は、この軸受部材83に貫設された軸受孔83a内に挿入され、ベアリング84により回転自在に支持されている。尚、図6における3bはオイルパンである。
【0035】
第2動力伝達軸7bの前部に形成された段差部71はベアリング84に対して後方より当接して前方への移動が規制されており、これにより第2動力伝達軸7bの後部側が上記第1動力伝達軸7aのスプライン73から離脱するのが防止されている。第2動力伝達軸7bの前端は軸受部材83から前方に突出してジョイント部85(ジョイント機構)が固定され、図示はしないがジョイント部85には上記プロペラシャフト8aの後端が連結され、結果として第2動力伝達軸7bがプロペラシャフト8a,8bを介して前輪用差動機構10側と連結されている。尚、図中の86はシールである。
【0036】
そして、トランスファ機構6側に支持された第2動力伝達軸7bの前部には前部テーパ部91aが形成され、同様に軸受部材83側に支持された第2動力伝達軸7bの後部には前部テーパ部91bが形成されている。第2動力伝達軸7bの両テーパ部91a,91b間は全体に亘って縮径されて、縮径部92を形成している。
【0037】
次に、以上のように構成された4輪駆動車の動力伝達装置の差動状況を説明する。
車両の走行中において、エンジン1からの動力は自動変速機3の変速段に従って変速された後、最終減速駆動ギア30と最終減速被動ギア28とのギア比により減速されて、後輪用差動機構4から左右の内側車輪軸5a及び外側車輪軸5bを介して左右の後輪2bに伝達される。
【0038】
一方、最終減速被動ギア28と共に後輪用差動機構4のデフケース22が回転駆動されると、デフケース22と一体で駆動スリーブ41が回転駆動され、駆動スリーブ41の回転はベベルギア42及びベベルギア56を介して回転軸54に伝達される。回転軸54の回転は駆動ギア57からアイドラギア62を介して被動ギア65に伝達され、被動ギア65と共に第1動力伝達軸7aが回転駆動される。第1動力伝達軸7aの回転は第2動力伝達軸7bからプロペラシャフト8a,8b及びビスカスカップリング9を介して前輪用作動機構10に伝達され、更に前輪用差動機構10から車輪軸11を介して左右の前輪2aに伝達される。
【0039】
ここで、車幅方向の略中央に位置する後輪用差動機構4に対して駆動スリーブ41が右方(エンジン1側)に位置することから、必然的に駆動スリーブ41の回転は車幅方向の右側に偏った位置でトランスファ機構6に伝達されるが(具体的には、ベベルギア42からベベルギア56へと伝達)、トランスファ機構6内で駆動ギア57、アイドラギア62、被動ギア65の順に左方(変速機3側)に回転伝達することから、車幅方向の略中央の適切な位置で第1及び第2動力伝達軸7a、7bからプロペラシャフト8a側に動力が出力される。
【0040】
結果として、第1及び第2動力伝達軸7a、7bは車幅方向の略中央の適切な位置(つまり、後輪用差動機構4と回転軸54との間)に配置されるため、図1に示すように、第2動力伝達軸7bとプロペラシャフト8a,8bとが略一直線状に配置されることになり、第2動力伝達軸7bの前端とプロペラシャフト8aの後端とがジョイント部85で大きな角度を生じることなく連結されて、ジョイント部85に大きな角度が生じた場合の動力損失や騒音及び振動の増加が未然に防止される。
【0041】
又、第1及び第2動力伝達軸7a、7bに合わせて前輪用差動機構10も車幅方向の略中央の適切な位置に配置されるため、前輪用差動機構10に接続された左右の車輪軸11に無理な角度が生じる虞がなくなり、これによる動力損失や騒音及び振動の増加も未然に防止される。
一方、本実施形態の動力伝達装置は、第2動力伝達軸7bの配置高さや被動ギア65の径等に関する要因により、エンジン1や自動変速機3への第2動力伝達軸7bの干渉を防止した上で、車両の最低地上高を確保でき、以下,その理由を詳述する。
【0042】
まず、上記のように第1及び第2動力伝達軸7a、7bが車幅方向の略中央に位置することで、必然的に第2動力伝達軸7bはエンジン1及び自動変速機3間(具体的にはトルクコンバータ3aのハウジング)の下方に形成された空間Sに配置されることになる。図4からも明らかなように、エンジン1の直下や自動変速機3の直下に比較して空間Sでは、エンジン1や自動変速機3との干渉を防止した上で第2動力伝達軸7bがより高い位置に配置される。
【0043】
又、図5に示すように、第2動力伝達軸7bの前部は軸受部材83を介して自動変速機3のコンバータハウジング81により支持され、換言すれば自動変速機3と同一振動系で支持されており、且つ、第2動力伝達軸7bの後部を支持するトランスファ機構6と前部を支持する軸受部材83との間の距離が短いことから、第2動力伝達軸7bは振れ回りを生じることなく回転する。従って、これらの要因により、第2動力伝達軸7bとエンジン1や自動変速機3との間に余分なクリアランスを確保する必要がなくなり、第2動力伝達軸7bの位置を更に高めることができる。
【0044】
更に、第2動力伝達軸7bの両端を支持するトランスファ機構6と軸受部材83との間の距離が短かいことから、第2動力伝達軸7bに縮径部92を形成しても振れ回り等の不具合が生じることはなく、縮径により第2動力伝達軸7bの位置を更に高めることができる。
一方、上記のように回転軸54から第1動力伝達軸7aへの動力伝達を、駆動ギア57、アイドラギア62、被動ギア65から構成されるギア列を介して行っており、チェーンにより動力伝達する場合のスプロケット径に比較して、ギアは同一トルクをより小径で伝達可能な特徴を有する。又、ギアで動力伝達する場合、図4に示すように回転軸54と第1動力伝達軸7aとの軸間距離Dが長いため、回転軸54の駆動ギア57と第1動力伝達軸7aの被動ギア65とを直接噛合させるとギアの大径化に繋がるが、駆動ギア57と被動ギア65との間にアイドラギア62が介されることで、軸間距離Dに関係なく駆動ギア57及び被動ギア65の小径化が可能となる。これらの理由で、車両の最低地上高を決定する被動ギア65の小径化が達成されている。
【0045】
即ち、以上述べた要因により第2動力伝達軸7bの位置が高められると共に、同軸上の第1動力伝達軸7aに設けられた被動ギア65が小径されるため、結果として車両の最低地上高を十分に確保することができる。
一方、図2から明らかなように、後輪用差動機構4に対して、トランスファ機構6を構成する駆動スリーブ41やベベルギア42等の各部材を車幅方向の右側で別個にハウジング31内に配置したため、後輪2bを駆動するための後輪用差動機構4までの構成に対して、前輪2aを駆動するためのトランスファ機構6等の構成が明確に区分された状態で車両に設置されることになる。
【0046】
その結果、デフケース上に駆動ベベルギアを設けた特許文献1と異なり、本実施形態ではデフケース22自体の形状が2輪駆動車用のものと何ら相違せず、単に駆動スリーブ41を結合するためのスプライン45を追加工するだけでよくなり、又、後輪用差動機構4のハウジング21は2輪駆動車用のものを流用可能となる。よって、これらの部品を含めた後輪用差動機構4の構成を2輪駆動用の動力伝達装置と共用化して、その製造コストを低減することができる。
【0047】
又、自動変速機3は、変速機構における摩擦係合要素に油圧を供給するための油圧制御手段、所謂バルブボディやオイルパン3bが変速機構の下方に配置されるが、本実施形態ではバルブボディオイルパン3bが位置しないエンジン1と自動変速機3の変速機構との間、即ち、トルクコンバータ3aの下方に形成される空間Sに第2動力伝達軸7bを配置したことにより、最低地上高を確保できると共に、パワートレイン装置全体をコンパクトに構成できる。
【0048】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、エンジン1と自動変速機3を後輪2b寄りに搭載したが、逆に前輪2a寄りにエンジン1と自動変速機3とを搭載してもよい。つまり、図1の上下が逆転したレイアウトになるが、この場合でも上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
又、上記実施形態では、ガソリンエンジン1をトルクコンバータ式の自動変速機3と組み合わせる一方、ビスカスカップリング9により車両旋回時の前後輪2a,2bの回転差を吸収する4輪駆動システムを採用したが、エンジンや変速機の種別或いは4輪駆動のシステム構成はこれらに限らず、例えばディーゼルエンジンや手動変速機を適用したり、ビスカスカップリング9に代えてセンタデフを備えた4輪駆動システムを採用したりしてもよい。
【0050】
更に、上記実施形態では、ギア列を介して回転軸54から第1動力伝達軸7aに動力を伝達したが、これに代えて回転軸54及び第1動力伝達軸7aにスプロケットを設けてチェーンにより動力伝達してもよく、この場合には、上記のように被動ギア65に比較して第1動力伝達軸7aのスプロケットが多少大径になるものの、第2動力伝達軸7bの位置を高めることで十分な最低地上高を確保することができる。
【0051】
一方、上記実施形態では、組立等の便宜を図って動力伝達軸を第1及び第2動力伝達軸7a,7bとして前後に分割したが、これらを単一の動力伝達軸として構成してもよい。
又、上記実施形態では、第1かさ歯車及び第2かさ歯車としてベベルギアを用いた構成としたが、これに代えてハイポイドギアを用いた構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれば、2輪駆動車との部品の共用化を推し進めて製造コストを低減できると共に、動力伝達軸を車幅方向の略中央に配置して動力損失を軽減でき、しかも、動力伝達軸の位置を高めて十分な最低地上高を確保することができる。
【0053】
請求項2の発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれば、請求項1に加えて、動力伝達軸を下方に配置してエンジン及び変速機との干渉を確実に防止することができる。
請求項3の発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれば、請求項1又は2に加えて、被動ギアの小径化により車両の最低地上高をより一層確保することができる。
【0054】
請求項4の発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれば、請求項1乃至3に加えて、動力伝達軸と変速機とのクリアランスを縮小して車両の最低地上高を一層確保することができる。
請求項5の発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれば、請求項4に加えて、動力伝達軸の縮径により車両の最低地上高を一層確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の4輪駆動車を示す全体構成図である。
【図2】後輪用差動機構及びトランスファ機構の詳細を示す平断面図である。
【図3】ギアの配列状態を示す平断面図である。
【図4】同じくギアの配列状態を示す図2のA矢視図である。
【図5】第2動力伝達軸の配置状態を示す図4のB矢視図である。
【図6】同じく第2動力伝達軸の配置状態を示す図4のC矢視図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2a 前輪
2b 後輪
3 自動変速機
4 後輪用差動機構
5a 内側車輪軸(一方の左右車輪軸)
5b 外側車輪軸(一方の左右車輪軸)
7b 第1動力伝達軸
7b 第2動力伝達軸
8a,8b プロペラシャフト(伝達軸本体)
11 車輪軸(他方の左右車輪軸)
41 駆動スリーブ(第1伝達部材)
42 ベベルギア(第1かさ歯車、第1伝達部材)
54 回転軸(第2伝達部材)
56 ベベルギア(第2かさ歯車、第2伝達部材)
67 駆動ギア(第2伝達部材)
60 中間軸(第3伝達部材)
62 アイドラギア(第3伝達部材)
65 被動ギア
81 コンバータハウジング(ハウジング部材)
85 ジョイント部(ジョイント機構)
C2,C4 軸心

Claims (5)

  1. 前輪と後輪との間に配置される横置きエンジンと、
    上記エンジンの車幅方向一側に配置される変速機と、
    上記変速機から出力される動力を入力して、上記前輪又は後輪の一方の左右車輪軸に分配する差動機構と、
    車両前後方向に配置される動力伝達軸に上記変速機から出力される動力を伝達することにより、上記動力を上記前輪又は後輪の他方に伝達する動力伝達機構と
    を備えた4輪駆動車の動力伝達装置において、
    上記動力伝達機構は、
    上記一方の左右車輪軸の内、車幅方向他側の車輪軸上に回転自在に支持されると共に、上記変速機から出力される動力を入力して車幅方向他側の端部に配置される第1かさ歯車から出力する第1伝達部材と、
    上記一方の左右車輪軸を挟んで上記エンジンの反対側に配置され、上記車両前後方向に延びる回転軸、及び該回転軸の一端に配置されて上記第1かさ歯車に噛合する第2かさ歯車とを有し、上記第1伝達部材から伝達される動力を上記動力伝達軸側に出力する第2伝達部材と
    を有し、
    上記動力伝達軸は、車幅方向において上記差動機構と上記第2伝達部材との間に配置されることを特徴とする4輪駆動車の動力伝達装置。
  2. 上記動力伝達軸の軸心が上記第2伝達部材の上記回転軸の軸心よりも下方に位置することを特徴とする請求項1記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
  3. 上記動力伝達機構は、上記回転軸と平行に配置される中間軸、及び該中間軸上に配置されて上記回転軸の他端に配置される駆動ギアと上記動力伝達軸の一端に配置される被動ギアとに噛合するアイドラギアを備えた第3伝達部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
  4. 上記動力伝達軸は、上記動力伝達機構から動力を入力すると共に上記変速機の下方に配置されて、ジョイント機構を介して上記前輪又は後輪の他方側に配設される伝達軸本体と接続され、且つ、上記ジョイント機構側で上記変速機のハウジング部材に回転自在に支持されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
  5. 上記動力伝達軸は、上記変速機の下方において縮径されていることを特徴とする請求項4記載の4輪駆動車の動力伝達装置。
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