JPH0691641A - 熱硬化性樹脂の冷却固化方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂の冷却固化方法

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JPH0691641A
JPH0691641A JP24393192A JP24393192A JPH0691641A JP H0691641 A JPH0691641 A JP H0691641A JP 24393192 A JP24393192 A JP 24393192A JP 24393192 A JP24393192 A JP 24393192A JP H0691641 A JPH0691641 A JP H0691641A
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JP
Japan
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cooling drum
resin liquid
cooling
resin
drum
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24393192A
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English (en)
Inventor
Fusaki Shitooka
房己 志渡岡
Hiroshi Takeda
浩志 武田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却ドラムの温度を低くしたまま冷却ドラム
への樹脂液の付着性を高める。 【構成】 内部に冷却手段4を設けた冷却ドラム2の外
周の上端より冷却ドラム2の回転方向側にずらせた位置
に圧延ロール3を転接させる。そして圧延ロール3と冷
却ドラム2の上端との箇所において冷却ドラム2の外周
に樹脂液1を供給して樹脂液1をこの箇所に滞留させ
る。この後に、樹脂液1を圧延ロール3で薄く拡げた状
態で圧延ロール3と冷却ドラム2との間を通過させて冷
却ドラム2の外周に付着させ、冷却・固化させる。滞留
する高温の樹脂液1で冷却ドラム2の表面温度を瞬時に
高めて冷却ドラム2への樹脂液1の付着性を向上させる
ことができる。冷却ドラム2に樹脂液1が付着した後は
内部の冷却手段4で冷却ドラム2は元の低い温度に戻っ
て樹脂液1を冷却・固化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノール樹脂やメラ
ミン樹脂など熱硬化性樹脂の製造工程における熱硬化性
樹脂の冷却固化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばフェノール樹脂は、フェノールと
ホルマリンを反応釜に仕込み、加熱しつつ反応させるこ
とによってシロップ状の初期縮合物として樹脂液を調製
し、この120〜130℃程度の高温の樹脂液を冷却ド
ラムの外周に薄く拡げて供給して付着させ、冷却ドラム
で樹脂液を冷却して固化することによって製造されてい
る。
【0003】冷却ドラムは金属の円筒体等で形成され、
その内面に冷却水をシャワーして冷却されつつ回転駆動
されているものであり、冷却ドラムの外周で冷却・固化
された固形樹脂をスクレーパー等で冷却ドラムから剥離
し、粗砕機等で粗砕するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
回転駆動される冷却ドラムの外周に高温の樹脂液を付着
させて冷却・固化させる方式では、冷却ドラムへの樹脂
液の付着性に難点があり、樹脂液の一部が冷却ドラムか
ら垂れて流れ落ちて装置に付き、掃除が必要になって連
続運転が難しいという問題があった。
【0005】すなわち、冷却ドラムはその表面温度を2
0〜30℃程度に設定してあるのが一般的であるが、1
20〜130℃程度の高温の樹脂液との温度差が大きい
ために、冷却ドラムの表面との間で滑りが生じて冷却ド
ラムへの樹脂液の付着性が悪い。一方、冷却水による冷
却を調整して冷却ドラムの表面温度を40〜50℃程度
の高めに設定すると、冷却ドラムへの樹脂液の付着性は
良好になることが確認されている。従って冷却ドラムへ
の樹脂液の付着性を高めるためには冷却ドラムの温度を
高めに設定すればよいが、冷却ドラムの温度を高くする
と樹脂液の冷却が不十分になって、冷却ドラムで冷却・
固化した固形樹脂を粉砕する際にケーキングが発生し易
くなり、現実的には冷却ドラムの温度を高めに設定する
ことはできない。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、冷却ドラムの温度を低くしたまま冷却ドラムへの
樹脂液の付着性を高めることができる熱硬化性樹脂の冷
却固化方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱硬化性樹
脂の冷却固化方法は、高温で液状の樹脂液1を回転駆動
される冷却ドラム2の外周に薄く拡げて供給することに
よって、冷却ドラム2の外周に付着される樹脂液1を冷
却して固化させるにあたって、内部に冷却手段4を設け
た冷却ドラム2の外周の上端より冷却ドラム2の回転方
向側にずらせた位置に圧延ロール3を転接させ、圧延ロ
ール3と冷却ドラム2の上端との箇所において冷却ドラ
ム2の外周に樹脂液1を供給して樹脂液1をこの箇所に
滞留させた後に、樹脂液1を圧延ロール3で薄く拡げた
状態で圧延ロール3と冷却ドラム2との間を通過させて
冷却ドラム2の外周に付着させるようにしたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】圧延ロール3と冷却ドラム2の上端との箇所に
おいて冷却ドラム2の外周に樹脂液1を供給して樹脂液
1をこの箇所に滞留させることによって、滞留する高温
の樹脂液1で冷却ドラム2の表面温度を瞬時に高めて冷
却ドラム2への樹脂液1の付着性を向上させることがで
きる。冷却ドラム2に樹脂液1が付着した後は内部の冷
却手段4で冷却ドラム2は元の低い温度に戻って樹脂液
1を冷却・固化させることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。冷却
ドラム2は内部が中空で両側面の開口が閉じられた円筒
形に形成してあり、熱伝導性の優れた金属で作成してあ
る。この冷却ドラム2は図1のようにケーシング8内に
配設してあって、冷却ドラム2の両側面の中央に突設し
た回転軸9をケーシング8を通して枢支することによっ
て回転自在に冷却ドラム2を支持してあり、電動機等の
動力によって回転駆動されるようにしてある。また冷却
ドラム2内には中空に形成される上記回転軸9を通して
冷却管10が配設してあり、冷却管10のノズル11か
ら冷却水を冷却ドラム2の内周面にスプレーすることに
よって冷却ドラム2を内面から冷却するようにしてあ
る。このノズル11を設けた冷却管10で冷却手段4が
形成されるものであり、冷却ドラム2をその表面温度が
20〜30℃になるように冷却してある。
【0010】圧延ロール3は内部にヒーター等の加熱手
段を設けて表面温度が樹脂液1の温度と同じ程度の12
0〜130℃に加熱されるように形成してあり、その両
側端の回転軸12をケーシング8に通して枢支すると共
に電動機等の動力によって、冷却ドラム2の表面に近接
させて転接駆動させるようにしてある。図1のように、
圧延ロール3は冷却ドラム2の外周の上部に、その上端
より冷却ドラム2の回転方向側にずらせた位置において
配設されるものである。またケーシング8内に天井面を
貫通して樹脂供給管14が導入してあり、樹脂供給管1
4の下端には水平に配置される樹脂分配管15が接続し
てある。樹脂分配管15は冷却ドラム2の上端の直上に
その長手方向が冷却ドラム2の軸方向と平行になるよう
に配置してあり、樹脂分配管15の下面には等間隔で多
数の樹脂流出口(図示省略)が設けてある。樹脂分配管
15はできるだけ圧延ロール3から冷却ドラム2の回転
方向と反対側へ離すのが好ましいが、樹脂液1が冷却ド
ラム2の回転方向と逆方向に流れ出すのを防ぐために冷
却ドラム2の最上端の直上に配置するのが好ましい。
【0011】さらに、圧延ロール3の外周から冷却ドラ
ム2の外周にかけて、その各側端部間にはそれぞれ図2
のように堰止め板16が配設固定してあり、堰止め板1
6の下端面は冷却ドラム2の外周の曲率と同じ曲率の円
弧面に形成して冷却ドラム2の外周面に密着させて摺接
させてあると共に堰止め板16の一方の側端面は圧延ロ
ール3の外周の曲率と同じ曲率の円弧面に形成して圧延
ロール3の外周面に密着させて摺接させてある。この一
対の堰止め板16と圧延ロール3によって冷却ドラム2
の上端部外周に樹脂溜まり17が形成されるものであ
る。そしてこの樹脂溜まり17の直上には超音波レベル
センサー等で形成される非接触型の液面センサー18を
配置して固定してある。
【0012】しかして、樹脂供給管14は反応釜等に接
続してあり、反応釜で調製された120〜130℃程度
の高温の樹脂液1は樹脂供給管14から樹脂分配管15
に供給され、図2に示すように樹脂分配管15の樹脂流
出口から冷却ドラム2の外周の上端に供給される。樹脂
分配管15には多数の樹脂流出口を設けてあるために、
樹脂液1は冷却ドラム2にその軸方向に均一に分配して
供給される。このように冷却ドラム2に供給された樹脂
液1は冷却ドラム2の回転に伴って圧延ロール3側へ流
されるが、堰止め板16の間の樹脂溜まり17に滞留し
た後に、圧延ロール3によって圧延されて薄く延ばされ
た状態で圧延ロール3との間を通過する。このとき、樹
脂液1は樹脂溜まり17に滞留されるために、この滞留
した樹脂液1が持つ熱量によって樹脂溜まり17の部分
の冷却ドラム2の表面温度は20〜30℃から瞬時に上
がり、40〜50℃程度になる。従って冷却ドラム2と
樹脂液1の温度差を小さくして冷却ドラム2への樹脂液
1の付着性を高めることができるものであり、圧延ロー
ル3との間を通過した樹脂液1は圧延ロール3の表面に
良好に付着し、樹脂液1が圧延ロール3の表面から流れ
落ちてケーシング8を汚したりするようなことがなくな
り、掃除の必要性がなくなって安定して連続運転するこ
とが可能になるものである。また、このように圧延ロー
ル3との間を通過して薄く延ばされて樹脂液1が冷却ド
ラム2の表面に付着すると、薄く延ばされた樹脂液1は
熱量が小さくなっているために、冷却ドラム2は冷却手
段4で瞬時に元の温度にまで冷却される。従って冷却ド
ラム2の表面に付着した樹脂液1は冷却ドラム2によっ
て十分に冷却され、固形化される。
【0013】このように冷却ドラム2の表面で冷却・固
化された固形樹脂1bは、冷却ドラム2の表面に摺接す
るように配設されるスクレーパ20によって剥離され
る。剥離された固形のフレーク片1cはケーシング8の
下端部に設けた粗砕機21によって粗砕片1dに粗砕さ
れる。尚、冷却ドラム2への樹脂液1の供給量は樹脂溜
まり17に滞留する樹脂液1の液面を液面センサー18
で検出することによって最適量を管理することができ
る。すなわち、樹脂溜まり17に滞留する樹脂液1の液
面が低下すれば樹脂供給管14への樹脂液1の供給量を
増加させ、また樹脂溜まり17に滞留する樹脂液1の液
面が上昇すれば樹脂供給管14への樹脂液1の供給量を
減少させるように制御することによって、最適条件で自
動運転することが可能になるものである。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明は、内部に冷却手段
を設けた冷却ドラムの外周の上端より冷却ドラムの回転
方向側にずらせた位置に圧延ロールを転接させ、圧延ロ
ールと冷却ドラムの上端との間の箇所において冷却ドラ
ムの外周に樹脂液を供給して樹脂液をこの箇所に滞留さ
せた後に、樹脂液を圧延ロールで薄く拡げた状態で圧延
ロールと冷却ドラムとの間を通過させて冷却ドラムの外
周に付着させるようにしたので、滞留する高温の樹脂液
で冷却ドラムの表面温度を瞬時に高めて冷却ドラムへの
樹脂液の付着性を向上させることができ、また冷却ドラ
ムに樹脂液が付着した後は内部の冷却手段で冷却ドラム
は元の低い温度に戻って樹脂液を十分に冷却・固化させ
ることができるものであり、冷却ドラムの温度を低くし
たまま冷却ドラムへの樹脂液の付着性を高めることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面断面図である。
【図2】同上の一部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂液 2 冷却ドラム 3 圧延ロール 4 冷却手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温で液状の樹脂液を回転駆動される冷
    却ドラムの外周に薄く拡げて供給することによって、冷
    却ドラムの外周に付着される樹脂液を冷却して固化させ
    るにあたって、内部に冷却手段を設けた冷却ドラムの外
    周の上端より冷却ドラムの回転方向側にずらせた位置に
    圧延ロールを転接させ、圧延ロールと冷却ドラムの上端
    との間の箇所において冷却ドラムの外周に樹脂液を供給
    して樹脂液をこの箇所に滞留させた後に、樹脂液を圧延
    ロールで薄く拡げた状態で圧延ロールと冷却ドラムとの
    間を通過させて冷却ドラムの外周に付着させるようにし
    たことを特徴とする熱硬化性樹脂の冷却固化方法。
JP24393192A 1992-09-14 1992-09-14 熱硬化性樹脂の冷却固化方法 Withdrawn JPH0691641A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7048388B2 (en) 2003-02-06 2006-05-23 Ricoh Company, Ltd. Projection optical system, magnification projection optical system, magnification projection apparatus, and image projection apparatus
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Effective date: 19991130