JPH0691126A - 燃焼排ガスからco2を分離・回収する方法及び装置 - Google Patents
燃焼排ガスからco2を分離・回収する方法及び装置Info
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- JPH0691126A JPH0691126A JP4269704A JP26970492A JPH0691126A JP H0691126 A JPH0691126 A JP H0691126A JP 4269704 A JP4269704 A JP 4269704A JP 26970492 A JP26970492 A JP 26970492A JP H0691126 A JPH0691126 A JP H0691126A
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- gas
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- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/40—Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
-
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- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/151—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃焼排ガスから高濃度のCO2 を分離・回収
する。 【構成】 炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着
材を充填した第1PSA装置16に排ガスを加圧状態で
通し大気圧で再生してCO2 に富むガスを得、このCO
2 に富むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PS
A装置20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度
のCO2 を分離・回収する。第1PSA装置14の上流
又は下流で排ガスを除湿する。
する。 【構成】 炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着
材を充填した第1PSA装置16に排ガスを加圧状態で
通し大気圧で再生してCO2 に富むガスを得、このCO
2 に富むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PS
A装置20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度
のCO2 を分離・回収する。第1PSA装置14の上流
又は下流で排ガスを除湿する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄所、発電所、化学
工場等から大量に排出される燃焼排ガスから、CO2 を
分離・回収する方法及び装置に関するものである。
工場等から大量に排出される燃焼排ガスから、CO2 を
分離・回収する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼排ガス、例えばボイラ排ガスはCO
2 、H2 O、N2 、O2 を主成分としており、この排ガ
スから地球温暖化物質であるCO2 を分離する技術とし
て、PSA(圧力変動吸着、Pressure Swi
ng Adsorption)法が知られている。例え
ば、特開平1−164714号公報には、PSA方式の
CO2 製造法において、原料ガス中のCO2 濃度を検知
し、この濃度により洗浄工程に供給する洗浄ガス量を制
御するCO2 精製法が記載されている。また、特開平1
−108106号公報には、PSA式CO2 回収方法に
おいて、前処理PSAにより原料ガス中の水分を除去し
た後、CO2 PSAによりCO2 を吸着、脱着してCO
2 を回収するCO2 回収方法が記載されている。
2 、H2 O、N2 、O2 を主成分としており、この排ガ
スから地球温暖化物質であるCO2 を分離する技術とし
て、PSA(圧力変動吸着、Pressure Swi
ng Adsorption)法が知られている。例え
ば、特開平1−164714号公報には、PSA方式の
CO2 製造法において、原料ガス中のCO2 濃度を検知
し、この濃度により洗浄工程に供給する洗浄ガス量を制
御するCO2 精製法が記載されている。また、特開平1
−108106号公報には、PSA式CO2 回収方法に
おいて、前処理PSAにより原料ガス中の水分を除去し
た後、CO2 PSAによりCO2 を吸着、脱着してCO
2 を回収するCO2 回収方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平1−16
4714号公報に記載された方法は、原料ガス中のCO
2 濃度を検知して活性炭が装入されたPSAを制御する
ものであり、特開平1−108106号公報に記載され
た方法は、合成ゼオライトが装入されたPSAの前処理
として水分除去を行うものであり、いずれも、一段のP
SAのみで加圧状態でCO2 を分離するので、回収され
たCO2 濃度が低いという問題点がある。なお、上記の
公報には、後述の本発明の特徴である吸着材の種類によ
り特性が異なることを利用して、加圧PSAと常圧PS
Aとを組み合わせて効果的なPSAプロセスを構成する
ことは、何も記載されていない。
4714号公報に記載された方法は、原料ガス中のCO
2 濃度を検知して活性炭が装入されたPSAを制御する
ものであり、特開平1−108106号公報に記載され
た方法は、合成ゼオライトが装入されたPSAの前処理
として水分除去を行うものであり、いずれも、一段のP
SAのみで加圧状態でCO2 を分離するので、回収され
たCO2 濃度が低いという問題点がある。なお、上記の
公報には、後述の本発明の特徴である吸着材の種類によ
り特性が異なることを利用して、加圧PSAと常圧PS
Aとを組み合わせて効果的なPSAプロセスを構成する
ことは、何も記載されていない。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、PSAに使用する吸着材として、
加圧(高いCO2 分圧)域で有効な活性炭、分子ふるい
炭素(MSC、Molecular Sieving
Carbon)等の炭素系吸着材、又はハイドロタルサ
イト系吸着材と、常圧域で有効なゼオライトとを用い、
両者を組み合わせて、高濃度のCO2 を回収することが
できるようにしたPSAのハイブリッドプロセスを提供
することにある。また、本発明の他の目的は、加圧PS
Aのオフガスの持つ圧力エネルギーをPSA動作エネル
ギーとして回収することにある。
で、本発明の目的は、PSAに使用する吸着材として、
加圧(高いCO2 分圧)域で有効な活性炭、分子ふるい
炭素(MSC、Molecular Sieving
Carbon)等の炭素系吸着材、又はハイドロタルサ
イト系吸着材と、常圧域で有効なゼオライトとを用い、
両者を組み合わせて、高濃度のCO2 を回収することが
できるようにしたPSAのハイブリッドプロセスを提供
することにある。また、本発明の他の目的は、加圧PS
Aのオフガスの持つ圧力エネルギーをPSA動作エネル
ギーとして回収することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の方法は、図1に示すように燃焼
排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)法により分
離・回収する方法において、排ガスを除湿した後、炭素
系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着材を充填した第
1PSA装置16に排ガスを加圧状態で通し大気圧で再
生してCO2 に富むガスを得、ついで、このCO2 に富
むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PSA装置
20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のCO
2 を分離・回収することを特徴としている。また、本発
明の他の方法は、図2に示すように、燃焼排ガス中のC
O2 をPSA(圧力変動吸着)法により分離・回収する
方法において、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系
吸着材を充填した第1PSA装置16に排ガスを加圧状
態で通し大気圧で再生してCO2 に富むガスを得た後、
このCO2 に富むガスを除湿し、ついで、このCO2 に
富むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PSA装
置20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のC
O2 を分離・回収することを特徴としている。これらの
方法において、第1PSA装置16から非吸着成分とし
て排出される加圧状態のN2 を主成分とするPSAオフ
ガスを、PSA装置の自動弁駆動用の計装気体として用
いることが好ましい。
成するために、本発明の方法は、図1に示すように燃焼
排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)法により分
離・回収する方法において、排ガスを除湿した後、炭素
系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着材を充填した第
1PSA装置16に排ガスを加圧状態で通し大気圧で再
生してCO2 に富むガスを得、ついで、このCO2 に富
むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PSA装置
20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のCO
2 を分離・回収することを特徴としている。また、本発
明の他の方法は、図2に示すように、燃焼排ガス中のC
O2 をPSA(圧力変動吸着)法により分離・回収する
方法において、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系
吸着材を充填した第1PSA装置16に排ガスを加圧状
態で通し大気圧で再生してCO2 に富むガスを得た後、
このCO2 に富むガスを除湿し、ついで、このCO2 に
富むガスをゼオライト系吸着材を充填した第2PSA装
置20に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のC
O2 を分離・回収することを特徴としている。これらの
方法において、第1PSA装置16から非吸着成分とし
て排出される加圧状態のN2 を主成分とするPSAオフ
ガスを、PSA装置の自動弁駆動用の計装気体として用
いることが好ましい。
【0006】本発明の装置は、図1に示すように、燃焼
排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)装置により
分離・回収する装置において、排ガス中の水分を除去す
る除湿塔14と、除湿された排ガス中のCO2 を分離す
るために、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着
材を充填した複数の充填槽からなる予備濃縮用の加圧吸
着−大気圧再生式の第1PSA装置16と、第1PSA
装置からのCO2 に富むガスから高濃度のCO2 を分離
・回収するために、ゼオライト系吸着材を充填した複数
の充填槽からなる濃縮回収用の常圧吸着−真空再生式の
第2PSA装置20と、を備えたことを特徴としてい
る。また、本発明の他の装置は、図2に示すように、燃
焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)装置によ
り分離・回収する装置において、排ガス中のCO2 を分
離するために、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系
吸着材を充填した複数の充填槽からなる予備濃縮用の加
圧吸着−大気圧再生式の第1PSA装置16と、第1P
SA装置からのCO2 に富むガス中の水分を除去する除
湿塔14と、除湿されたCO2 に富むガスから高濃度の
CO2 を分離・回収するために、ゼオライト系吸着材を
充填した複数の充填槽からなる濃縮回収用の常圧−真空
再生式の第2PSA装置20と、を備えたことを特徴と
している。本発明において、「高濃度のCO2 」とは、
95vol %以上、好ましくは99.9vol %以上のCO
2 のことを言う。また、ハイドロタルサイト系吸着材と
は、下記の数式で表わされる化合物のことを言う。ここ
で、 M2 + :二価金属、たとえばMg2 + ,Zn2 + ,Ni
2 + M3 + :三価金属、たとえばAl3 + ,Fe3 + ,Cr
3 + An - :n価アニオン、たとえばCl- ,NO3 - ,C
O3 2 - ,サリチル酸,しゅう酸,クエン酸 などで、xは、0<x<0.33の範囲にある。
排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)装置により
分離・回収する装置において、排ガス中の水分を除去す
る除湿塔14と、除湿された排ガス中のCO2 を分離す
るために、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着
材を充填した複数の充填槽からなる予備濃縮用の加圧吸
着−大気圧再生式の第1PSA装置16と、第1PSA
装置からのCO2 に富むガスから高濃度のCO2 を分離
・回収するために、ゼオライト系吸着材を充填した複数
の充填槽からなる濃縮回収用の常圧吸着−真空再生式の
第2PSA装置20と、を備えたことを特徴としてい
る。また、本発明の他の装置は、図2に示すように、燃
焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変動吸着)装置によ
り分離・回収する装置において、排ガス中のCO2 を分
離するために、炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系
吸着材を充填した複数の充填槽からなる予備濃縮用の加
圧吸着−大気圧再生式の第1PSA装置16と、第1P
SA装置からのCO2 に富むガス中の水分を除去する除
湿塔14と、除湿されたCO2 に富むガスから高濃度の
CO2 を分離・回収するために、ゼオライト系吸着材を
充填した複数の充填槽からなる濃縮回収用の常圧−真空
再生式の第2PSA装置20と、を備えたことを特徴と
している。本発明において、「高濃度のCO2 」とは、
95vol %以上、好ましくは99.9vol %以上のCO
2 のことを言う。また、ハイドロタルサイト系吸着材と
は、下記の数式で表わされる化合物のことを言う。ここ
で、 M2 + :二価金属、たとえばMg2 + ,Zn2 + ,Ni
2 + M3 + :三価金属、たとえばAl3 + ,Fe3 + ,Cr
3 + An - :n価アニオン、たとえばCl- ,NO3 - ,C
O3 2 - ,サリチル酸,しゅう酸,クエン酸 などで、xは、0<x<0.33の範囲にある。
【0007】
【数1】
【0008】図3は、排ガス中のCO2 分圧とCO2 吸
着容量との関係を示すグラフである。実線はゼオライト
を示し、破線は活性炭を示している。圧力の低い領域で
は、ゼオライトのCO2 吸着性能が優れ、圧力が増すに
つれて徐々にCO2 吸着量が増加するが、大きく増加す
ることはなく、ほぼ横ばい状態となる。一方、活性炭の
場合は、圧力の低い領域では、CO2 吸着性能はゼオラ
イトの場合よりも悪く、圧力にほぼ正比例してCO2 吸
着量が増加する。このため、ある圧力になると、逆転し
て、ゼオライトの吸着性能より活性炭の吸着性能が大き
くなる。低圧力域では、ゼオライトのCO2 吸着量は圧
力の上昇に伴い急激に増加するので、この圧力Pまでを
ゼオライトを装入した第2PSA装置の適用範囲とし、
この圧力Pより大きい圧力を炭素系吸着材又はハイドロ
タルサイト系吸着材を装入した第1PSA装置の適用範
囲とする。このように構成することにより、効率よくC
O2 を分離・回収することができる。
着容量との関係を示すグラフである。実線はゼオライト
を示し、破線は活性炭を示している。圧力の低い領域で
は、ゼオライトのCO2 吸着性能が優れ、圧力が増すに
つれて徐々にCO2 吸着量が増加するが、大きく増加す
ることはなく、ほぼ横ばい状態となる。一方、活性炭の
場合は、圧力の低い領域では、CO2 吸着性能はゼオラ
イトの場合よりも悪く、圧力にほぼ正比例してCO2 吸
着量が増加する。このため、ある圧力になると、逆転し
て、ゼオライトの吸着性能より活性炭の吸着性能が大き
くなる。低圧力域では、ゼオライトのCO2 吸着量は圧
力の上昇に伴い急激に増加するので、この圧力Pまでを
ゼオライトを装入した第2PSA装置の適用範囲とし、
この圧力Pより大きい圧力を炭素系吸着材又はハイドロ
タルサイト系吸着材を装入した第1PSA装置の適用範
囲とする。このように構成することにより、効率よくC
O2 を分離・回収することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の材質、形状、その相対配置などは、とくに
特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。 実施例1 図1は、本発明の一実施例を示している。CO2 を含む
排ガスを、コンプレッサー10で約5kg/cm G以上に
加圧し、ミストセパレータ12でミストを分離した後、
シリカゲル、アルミナなどの除湿材を充填した除湿塔1
4に導入して除湿した後、第1PSA装置16を導入す
る。第1PSA装置16は、活性炭、分子ふるい(Mo
lecular Sieving Carbon、MS
C)等の炭素系吸着材又はハイドロタルサイト(Hyd
rotalcite)系吸着材が充填された複数(図1
では一例として2基)の充填槽からなり、複数の弁(図
示せず)の切替操作により、大気圧以上の加圧状態で吸
着し、ほぼ大気圧で再生できるように構成されている。
なお、炭素系吸着材及びハイドロタルサイト系吸着材
は、大気圧以上の加圧状態において、CO2 吸着能が高
く、かつ、水分の吸着によるCO2 吸着能の劣化が少な
い。
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の材質、形状、その相対配置などは、とくに
特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。 実施例1 図1は、本発明の一実施例を示している。CO2 を含む
排ガスを、コンプレッサー10で約5kg/cm G以上に
加圧し、ミストセパレータ12でミストを分離した後、
シリカゲル、アルミナなどの除湿材を充填した除湿塔1
4に導入して除湿した後、第1PSA装置16を導入す
る。第1PSA装置16は、活性炭、分子ふるい(Mo
lecular Sieving Carbon、MS
C)等の炭素系吸着材又はハイドロタルサイト(Hyd
rotalcite)系吸着材が充填された複数(図1
では一例として2基)の充填槽からなり、複数の弁(図
示せず)の切替操作により、大気圧以上の加圧状態で吸
着し、ほぼ大気圧で再生できるように構成されている。
なお、炭素系吸着材及びハイドロタルサイト系吸着材
は、大気圧以上の加圧状態において、CO2 吸着能が高
く、かつ、水分の吸着によるCO2 吸着能の劣化が少な
い。
【0010】第1PSA装置16において、大気圧での
再生操作により、CO2 が予備濃縮(粗精製)されてC
O2 が25〜60vol %のCO2 に富むガス (CO2 リ
ッチガス) と、N2 に富むガス(N2 リッチガス)とが
分離される。そして、N2 リッチガスはN2 タンク18
に貯留される。CO2 リッチガスは、合成ゼオライト
(例えばモレキュラーシービングゼオライト5A型、1
3X型等)等のゼオライト系吸着材を充填した複数(図
1では一例として2基)の充填槽からなる第2PSA装
置20に導入される。この第2PSA装置20は、複数
の弁(図示せず)の切替操作により、常圧で吸着し、真
空(減圧)で再生できるように構成されている。22は
真空ポンプである。なお、ゼオライト系吸着材は、大気
圧以下でCO2 吸着能が高く、かつ、水分の吸着により
CO2 吸着能の低下が起こる。また、CO2 濃度が30
%以上でないと効果的でない。このため、予備濃縮され
たCO2 リッチガスを処理するのに適している。
再生操作により、CO2 が予備濃縮(粗精製)されてC
O2 が25〜60vol %のCO2 に富むガス (CO2 リ
ッチガス) と、N2 に富むガス(N2 リッチガス)とが
分離される。そして、N2 リッチガスはN2 タンク18
に貯留される。CO2 リッチガスは、合成ゼオライト
(例えばモレキュラーシービングゼオライト5A型、1
3X型等)等のゼオライト系吸着材を充填した複数(図
1では一例として2基)の充填槽からなる第2PSA装
置20に導入される。この第2PSA装置20は、複数
の弁(図示せず)の切替操作により、常圧で吸着し、真
空(減圧)で再生できるように構成されている。22は
真空ポンプである。なお、ゼオライト系吸着材は、大気
圧以下でCO2 吸着能が高く、かつ、水分の吸着により
CO2 吸着能の低下が起こる。また、CO2 濃度が30
%以上でないと効果的でない。このため、予備濃縮され
たCO2 リッチガスを処理するのに適している。
【0011】第2PSA装置20において、真空での再
生操作により、CO2 が濃縮(精製)回収され、CO2
タンク24に貯留される。この場合、CO2 濃度は95
〜99.9vol %である。CO2 タンク24内のCO2
はCO2 製品とされるが、一部は第2PSA装置20内
の塔内残留N2 パージ用として第2PSA装置20に導
入され、CO2 純度の向上を図るように構成されてい
る。そして、第2PSA装置20のオフガスは、ボイラ
排ガス中のCO2 濃度が、オフガス中のCO2 濃度より
大きい時はベントガスとして放出され、ボイラ排ガス中
のCO2 濃度がオフガス中のCO2 濃度より小さい時は
排ガスへリサイクルされ、CO2 回収率の向上を図るよ
うに構成されている。26はCO2 センサである。ま
た、前記N2 タンク18内のN2 リッチガスは、計装用
ユーティリティガス(バルブ駆動用等)として利用さ
れ、装置内消費動力の削減を図るように構成されてい
る。28は起動時に使用する空気コンプレッサーであ
る。
生操作により、CO2 が濃縮(精製)回収され、CO2
タンク24に貯留される。この場合、CO2 濃度は95
〜99.9vol %である。CO2 タンク24内のCO2
はCO2 製品とされるが、一部は第2PSA装置20内
の塔内残留N2 パージ用として第2PSA装置20に導
入され、CO2 純度の向上を図るように構成されてい
る。そして、第2PSA装置20のオフガスは、ボイラ
排ガス中のCO2 濃度が、オフガス中のCO2 濃度より
大きい時はベントガスとして放出され、ボイラ排ガス中
のCO2 濃度がオフガス中のCO2 濃度より小さい時は
排ガスへリサイクルされ、CO2 回収率の向上を図るよ
うに構成されている。26はCO2 センサである。ま
た、前記N2 タンク18内のN2 リッチガスは、計装用
ユーティリティガス(バルブ駆動用等)として利用さ
れ、装置内消費動力の削減を図るように構成されてい
る。28は起動時に使用する空気コンプレッサーであ
る。
【0012】実施例2 本実施例は、図2に示すように、除湿塔14を第1PS
A装置16の下流側に設置したものである。本実施例
は、除湿塔14に導入されるガス量が減少するので、除
湿塔を小型にすることができるという利点を有してい
る。他の構成、作用効果は実施例1の場合と同様であ
る。
A装置16の下流側に設置したものである。本実施例
は、除湿塔14に導入されるガス量が減少するので、除
湿塔を小型にすることができるという利点を有してい
る。他の構成、作用効果は実施例1の場合と同様であ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 燃焼排ガスを炭素系吸着材又はハイドロタルサ
イト系吸着材を充填した第1段目の加圧吸着−常圧再生
式のPSA装置で処理してCO2 を粗精製し、つぎにこ
の回収したガス(CO2 リッチガス)をゼオライト系吸
着材を充填した第2段目の常圧吸着−真空再生式のPS
A装置にて処理するものであるので、すなわち、吸着材
の特性の相違を有効に利用するものであるので、高濃度
のCO2 を回収することができる。 (2) 第1段目の加圧PSAで吸着されずに排出され
る、加圧状態のN2 リッチオフガスを、PSA装置駆動
用の切替弁の作動用等に利用する場合は、計装用空気の
代替となり、計装用空気コンプレッサー動力等を削減で
きるので、プロセス内消費エネルギーを軽減することが
できる。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 燃焼排ガスを炭素系吸着材又はハイドロタルサ
イト系吸着材を充填した第1段目の加圧吸着−常圧再生
式のPSA装置で処理してCO2 を粗精製し、つぎにこ
の回収したガス(CO2 リッチガス)をゼオライト系吸
着材を充填した第2段目の常圧吸着−真空再生式のPS
A装置にて処理するものであるので、すなわち、吸着材
の特性の相違を有効に利用するものであるので、高濃度
のCO2 を回収することができる。 (2) 第1段目の加圧PSAで吸着されずに排出され
る、加圧状態のN2 リッチオフガスを、PSA装置駆動
用の切替弁の作動用等に利用する場合は、計装用空気の
代替となり、計装用空気コンプレッサー動力等を削減で
きるので、プロセス内消費エネルギーを軽減することが
できる。
【図1】本発明の燃焼排ガスからCO2 を回収する装置
の一実施例を示す構成説明図である。
の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】本発明の装置の他の実施例を示す構成説明図で
ある。
ある。
【図3】排ガス中のCO2 分圧とCO2 吸着容量との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
10 コンプレッサー 14 除湿塔 16 第1PSA装置 18 N2 タンク 20 第2PSA装置 22 真空ポンプ 24 CO2 タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 速水 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 丸山 忠 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 梶畠 賀敬 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 西村 和也 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 堺 松成 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 佐治 明 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 市川 昌彦 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 燃焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変
動吸着)法により分離・回収する方法において、 排ガスを除湿した後、炭素系吸着材又はハイドロタルサ
イト系吸着材を充填した第1PSA装置(16)に排ガ
スを加圧状態で通し大気圧で再生してCO2 に富むガス
を得、ついで、このCO2 に富むガスをゼオライト系吸
着材を充填した第2PSA装置(20)に常圧状態で通
し減圧状態で再生して高濃度のCO2 を分離・回収する
ことを特徴とする燃焼排ガスからCO2 を分離・回収す
る方法。 - 【請求項2】 燃焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変
動吸着)法により分離・回収する方法において、 炭素系吸着材又はハイドロタルサイト系吸着材を充填し
た第1PSA装置(16)に排ガスを加圧状態で通し大
気圧で再生してCO2 に富むガスを得た後、このCO2
に富むガスを除湿し、ついで、このCO2 に富むガスを
ゼオライト系吸着材を充填した第2PSA装置(20)
に常圧状態で通し減圧状態で再生して高濃度のCO2 を
分離・回収することを特徴とする燃焼排ガスからCO2
を分離・回収する方法。 - 【請求項3】 第1PSA装置(16)から非吸着成分
として排出される加圧状態のN2 を主成分とするPSA
オフガスを、PSA装置の自動弁駆動用の計装気体とし
て用いることを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼排
ガスからCO2 を分離・回収する方法。 - 【請求項4】 燃焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変
動吸着)装置により分離・回収する装置において、 排ガス中の水分を除去する除湿塔(14)と、 除湿された排ガス中のCO2 を分離するために、炭素系
吸着材又はハイドロタルサイト系吸着材を充填した複数
の充填槽からなる予備濃縮用の加圧吸着−大気圧再生式
の第1PSA装置(16)と、 第1PSA装置(16)からのCO2 に富むガスから高
濃度のCO2 を分離・回収するために、ゼオライト系吸
着材を充填した複数の充填槽からなる濃縮回収用の常圧
吸着−真空再生式の第2PSA装置(20)と、を備え
たことを特徴とする燃焼排ガスからCO2 を分離・回収
する装置。 - 【請求項5】 燃焼排ガス中のCO2 をPSA(圧力変
動吸着)装置により分離・回収する装置において、 排ガス中のCO2 を分離するために、炭素系吸着材又は
ハイドロタルサイト系吸着材を充填した複数の充填槽か
らなる予備濃縮用の加圧吸着−大気圧再生式の第1PS
A装置(16)と、 第1PSA装置(16)からのCO2 に富むガス中の水
分を除去する除湿塔(14)と、 除湿されたCO2 に富むガスから高濃度のCO2 を分離
・回収するために、ゼオライト系吸着材を充填した複数
の充填槽からなる濃縮回収用の常圧−真空再生式の第2
PSA装置(20)と、を備えたことを特徴とする燃焼
排ガスからCO2 を分離・回収する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4269704A JP2551903B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃焼排ガスからco2を分離・回収する方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4269704A JP2551903B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃焼排ガスからco2を分離・回収する方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691126A true JPH0691126A (ja) | 1994-04-05 |
JP2551903B2 JP2551903B2 (ja) | 1996-11-06 |
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ID=17476027
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4269704A Expired - Fee Related JP2551903B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃焼排ガスからco2を分離・回収する方法及び装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2551903B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0737646A3 (en) * | 1995-04-10 | 1998-06-03 | Air Products And Chemicals, Inc. | Process for operating equilibrium-controlled reactions |
EP1006079A1 (en) * | 1995-04-10 | 2000-06-07 | Air Products And Chemicals, Inc. | Materials selectively adsorbing CO2 from CO2 containing streams |
US6778572B1 (en) | 1999-03-18 | 2004-08-17 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Electrode structure, process for fabricating electrode structure and semiconductor light-emitting device |
JP2012016322A (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-26 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 燃焼排ガス中の二酸化炭素を利用した圧力スイング法による園芸用施設への二酸化炭素供給装置 |
JP2012143741A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Kocat Inc | 排ガス吸着剤及びそれを利用した排ガス処理方法 |
CN115178050A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-10-14 | 瀜矿环保科技(上海)有限公司 | VOCs吸附剂富氧燃烧再生及生成高浓度二氧化碳的方法和系统 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP4269704A patent/JP2551903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2551903B2 (ja) | 1996-11-06 |
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