JP2000140550A - ガス流れから亜酸化窒素を分離するプロセス - Google Patents

ガス流れから亜酸化窒素を分離するプロセス

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JP2000140550A
JP2000140550A JP11296728A JP29672899A JP2000140550A JP 2000140550 A JP2000140550 A JP 2000140550A JP 11296728 A JP11296728 A JP 11296728A JP 29672899 A JP29672899 A JP 29672899A JP 2000140550 A JP2000140550 A JP 2000140550A
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air
cation
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シリル・ミレ
Georges Kraus
ジョルジュ・クラウス
Jean-Pierre Gabillard
ジャン−ピエール・ガビラール
Serge Moreau
セルジュ・モロー
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス流れ(例えば、空気)中に不純物として
含まれている亜酸化窒素NO(場合により更に、二酸
化炭素COまたはエチレンCなど)の分離プロ
セス(特にTSAタイプの分離プロセス)を提供する。 【解決手段】 不純物である亜酸化窒素類が、フォージ
ャサイト型ゼオライトによって除去される。このフォー
ジャサイト型ゼオライトは、Si/Al比が1〜1.5
であって、0〜35%のKカチオン、1〜99%のN
カチオン、及び1〜99%(好ましくは、50%以
上)のCa2+カチオンを含んでいる。分離プロセス
は、好ましくは、約−40℃から+80℃までの温度範
囲で、更に好ましくは室温で行われる。このプロセス
は、特に、空気の低温精留プロセスに先立って原料空気
を精製する方法として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス流れ(例え
ば、空気)中に不純物として含まれている亜酸化窒素
(NO)、場合により更に水蒸気(H0)、炭化水
素(CnHm)類、および/または、二酸化炭素(CO
)を除去するためのプロセスに係る。このプロセス
は、特に、空気の低温精留に先立って原料空気を精製す
る際に有効である。
【0002】
【従来の技術】ある種のガスについては、工業プロセス
において使用する前に、それに含有されている不純物を
予め取り除いておく必要がある。
【0003】外界の空気には、通常、約250から50
0ppmの二酸化炭素(CO)、様々な濃度の水蒸
気、および/または、エチレンなどの炭化水素が含まれ
ている。従って、低温分離プロセスに先立って、特に低
温精留プロセスに先立って、空気からこの様な不純物を
予め取り除いておく必要がある。
【0004】これは、その様な空気の前処理工程を省略
すると、CO、場合により更にH O、および/また
は、エチレンなどの炭化水素が、低温下で凝固し、熱交
換器及び精留塔を閉塞させる要因となるからである。そ
の結果、一方では、装置の能力を低下させ、他方では、
回収対象の空気成分(酸素あるいは窒素など)の純度の
低下を招くことになる。
【0005】更に、外界の空気に含まれることがある炭
化水素が、コールドボックス内の液体酸素の中に蓄積さ
れることがあり、その場合には、プラントの爆発を招く
危険もある。
【0006】事実、低温精製塔において、外界の空気に
含まれている酸素よりも沸点が高い不純物が、精留塔の
底部の液体中に濃縮され易いことが知られている。
【0007】明白な安全上の理由で、液体酸素中に不純
物として含まれる炭化水素の濃度を可能な限り減少させ
ることが望ましい。
【0008】この様な理由で、一般的に、低温精留プラ
ントには、外界の空気に含まれている不純物を取り除く
ための空気の予備精製ユニットが設けられている。
【0009】空気の予備精製を目的として、これまで
に、数々の技術及びプロセスが提案されている。
【0010】空気などのガス流れ中に不純物として含ま
れているCO及びH0を取り除くための第一の方法
は、これらの不純物を凍結させることである。即ち、上
記の不純物を、低温において凝固または結晶化させるこ
とである。しかしながら、この方法は、装置コスト及び
エネルギコストの観点から有利ではないので、ほとんど
採用されていない。
【0011】この方法に代わるものとして、処理対象の
ガス流れ中に含まれている二酸化炭素(場合により、更
に水蒸気)を適当な吸着剤を用いて吸着する方法があ
る。なお、この吸着剤として、ゼオライトまたは活性ア
ルミナが使用される。
【0012】ゼオライト及び活性アルミナは、事実、吸
着タイプのガス分離プロセスで最も一般的に使用される
吸着剤に属している。
【0013】このため、米国特許公報 US−A−3,
885,927号 には、Xゼオライトを使用する事例
が記載されている。このXゼオライトは、バリウム・カ
チオンによって90%以上カチオン交換されており、ナ
トリウム・カチオンのみを含有するXゼオライトと比べ
て、COの吸着率が約40%高い。
【0014】更に、欧州特許庁公開公報 EP−A−2
84,850号 には、フォージャサイト型ゼオライト
を使用してガス流れを精製するプロセスが記載されてい
る。このフォージャサイト型ゼオライトは、Si/Al
比が1から2.5の間であって、ストロンチウム・カチ
オンまたはバリウム・カチオンなどの二価のカチオンに
よって90%以上カチオン交換されている。
【0015】更に、米国特許公報 US−A−4,77
5,396号 には、窒素、水素及びメタンなどのよう
な「スイートガス」(腐食性ガスを含有していない天然
ガス)中に含まれている二酸化炭素の選択吸着プロセス
について記載されている。ここでは、フォージャサイト
型ゼオライトが充填された固定吸着床を用いるPSA
( Pressure Swing Adsorption:圧力スイング吸着)プ
ロセスが使用されている。ここで使用されるフォージャ
サイト型ゼオライトは、亜鉛、レアアース類、アンモニ
ウムからなるグループの中から選択された任意のカチオ
ンによって20%以上カチオン交換され、アルカリ金属
カチオンまたはアルカリ土類金属カチオンによって80
%以下カチオン交換されたものである。
【0016】更に、フランス公開公報 FR−A−2,
335,258号 には、混合ガスの精製プロセスが記
載されている。この混合ガスは、窒素、水素、アルゴ
ン、および/または、酸素を含有するほか、不純物とし
て、一酸化炭素、二酸化炭素及び水を含有している。上
記の不純物は、−40℃から+4℃までの温度で、Aタ
イプ・ゼオライトまたはXタイプ・ゼオライトによって
吸着される。この文献に記載されているAタイプ・ゼオ
ライトは、カルシウムカチオンによって72%以上80
%以下カチオン交換されたものであって、そのSi/A
l比は最大1である。また、Xタイプ・ゼオライトは、
カチオン交換されたものまたはカチオン交換されていな
いものであって、そのSi/Al比は1.15以上1.
5以下である。なお、慣習的に、Si/Al比が1.1
5以下のXタイプ・ゼオライトは、LSXゼオライト
(低シリカXゼオライト)またはシリカ低減ゼオライト
と呼ばれている。
【0017】同様に、欧州特許庁公開公報 EP−A−
0,718,024号 には、Xタイプ・ゼオライトを
用いて、ガス流れ中からCOを除去するプロセスにつ
いて記載されている。このXタイプ・ゼオライトのSi
/Al比は、最大約1.15である。吸着温度は、約−
50℃から+80℃の範囲である。この文献には、更
に、Xタイプ・ゼオライトまたはLSXゼオライトを使
用した場合の結果についても記載されている。これらの
Xタイプ・ゼオライトまたはLSXゼオライトは、カチ
オン交換されていないか、または、リチウム、カルシウ
ムもしくはレアアース・カチオンによってカチオン交換
されたものである。
【0018】更に、旧ソ連特許公報 SU−A−1,3
57,053号 には、モルデナイト型ゼオライト(
“mordenite-type zeolite” ) について記載されて
いる。このモルデナイト型ゼオライトは、亜酸化窒素を
除去するため、バリウム・カチオンによってカチオン交
換したものであり、この吸着剤の再生温度は約180℃
である。
【0019】更に、旧東独特許公報 DD−A−65
7,053号 には、食料品の保存のために吸着剤を用
いて環境を浄化する方法が記載されている。この吸着剤
は、活性カーボン、及びカルシウム・カチオンによって
カチオン交換されたAタイプ・ゼオライトからなる混合
物である。
【0020】しかしながら、以上に挙げた従来のプロセ
スは、完全に満足すべきものとは考えられない。
【0021】その理由は、例えば標準的な13Xゼオラ
イトなどのような、いくつかの吸着剤は、通常、空気中
に含まれるCO及び水蒸気を除去するために使用され
るものであって、空気中に含まれることがあるいくつか
の他の化合物、例えば、エチレン、プロパン、メタン、
エタン、および/または、亜酸化窒素については、部分
的に捕捉するか、あるいは全く捕捉しない。
【0022】このことは、“ Linde Reports on Sci
ence and Technology, 36/1983,Dr J. Reyhing ”
中の記事:「モレキュラ・シーブ吸着剤を用いた空気分
離プラントのプロセスからの炭化水素の除去」に記載さ
れている。同様に、このことは、“MUST‘96”
( " Munich Meeting on AirSeparation Technolo
gy, Octover 10-11, 1996, Dr U. Wenning " ) 中
の記事:「空気分離プラントにおける窒素酸化物」にも
記載されている。そこでは、5Aタイプ・ゼオライト
が、空気中に含まれている亜酸化窒素の捕捉に有効では
ないことが強調されている。
【0023】以上の様に、空気中に不純物として様々な
濃度で含まれているエタン、プロパン、亜酸化窒素及び
エチレンを考慮した場合、一般的に、次のようなことが
言える。
【0024】(a)エチレンは、液体酸素に対して可溶
性の不飽和炭化水素であって、低い溶質―ガス平衡係数
を有し、30,000ppmのレベルまで溶解される。
エチレンの凝固点は−169℃であって、これに対し
て、1.2×10Paにおける液体酸素の温度は−1
81℃である、従って、空気の予備処理が行われていな
いか、あるいは、予備処理が不十分でエチレンが完全に
は捕捉されていない場合には、低温プラントの中でエチ
レンは固体の状態で存在する。
【0025】(b)エタン及びプロパンは、1.2×1
Paにおける液体酸素の前記温度では、液体の状態
で存在する。
【0026】(c)亜酸化窒素(NO)は、空気の深
冷分離ユニットに別の問題を引き起こす。亜酸化窒素
は、どこでも大気中に0.3ppmのレベルで含まれて
いて、毎年、0.3%のオーダーで増加している。先に
挙げた炭化水素類とは異なり、亜酸化窒素は、液体酸素
中においては不活性であり、その状態では何の危険も招
かない。しかし、亜酸化窒素は、ほとんど常に、深冷分
離ユニットの精留塔の中に入り込み、二酸化炭素と同様
に、熱交換器内及び精留塔内に固形の堆積物を形成す
る。この様な堆積物は、装置の性能を低下させる要因と
なるので、その堆積を防止することが望ましい。
【0027】しかしながら、現在のところ、ガス流れ中
に(特に、空気中に)不純物として含まれている亜酸化
窒素(NO)を取り除くための、工業的なスケールで
使用可能な、現実的に有効なプロセスは、知られていな
い。
【0028】なお、欧州特許庁公開公報 EP−A−8
62,938号 では、NOx類、特にNOを除去す
るために、カチオン交換が行われていないゼオライト吸
着剤(特に、13Xタイプ・ゼオライト)を使用するこ
とを推奨している。しかし、後述する様に、本願の発明
者らにより実施された比較テストの結果によれば、13
Xタイプ・ゼオライトは、特にNOを捕捉するために
は、実際には有効ではない。
【0029】更に、深冷分離ユニットの中でこれらの不
純物が飽和レベルに達しないように、これらの不純物を
パージングあるいは低温吸着によって除去する方法も知
られている。
【0030】しかし、後者の方法は、コスト(特に、エ
ネルギー・コスト)上の観点から非常に不利であり、従
って、完全に満足すべきものとは考えられていない
【0031】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来の精製プロセスを改善することにより、工業プ
ラントの信頼性を改善することにあり、具体的には、ガ
ス流れ中(特に、低温精留プロセスに送られる原料空気
中)に不純物として含まれる、特に亜酸化窒素(N
O)(場合によれば、更にエチレンあるいは他の炭化
水素)の除去方法についての問題を解決することにあ
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス流れから
少なくとも亜酸化窒素(NO)を分離するプロセスで
あって、下記特徴を備える:前記亜酸化窒素の少なくと
も一部は、少なくとも一種類のフォージャサイト型ゼオ
ライトを含有する少なくとも一種類の吸着剤によって除
去され、このフォージャサイト型ゼオライトは、Si/
Al比が約1以上1.5以下であって、35%以下のK
カチオン、1%以上99%以下のNaカチオン、及
び1%以上99%以下のCa2+カチオンを含んでい
る。
【0033】状況に応じて、本発明のプロセスは、下記
の一ないしそれ以上の特徴を備える。
【0034】(a) 前記少なくとも一種類のフォージ
ャサイト型ゼオライトを含有する少なくとも一種類の吸
着剤は、Xタイプ・ゼオライトまたはLSXタイプ・ゼ
オライトであって、Si/Al比が約1以上1.25以
下であり、好ましくは、少なくとも一種類のLSXタイ
プ・ゼオライトであって、そのSi/Al比が1のオー
ダーである。
【0035】(b) 前記少なくとも一種類の吸着剤
は、少なくとも一種類のAタイプ・ゼオライトと、少な
くとも一種類のXタイプ・ゼオライトまたはLSXタイ
プ・ゼオライトとの混合物である。
【0036】(c) 前記Xタイプ・ゼオライトまたは
LSXタイプ・ゼオライトは、25%以下のKカチオ
ンを含有し、好ましくは、12%以下のKカチオンを
含有する。
【0037】(d) 前記Xタイプ・ゼオライトまたは
LSXタイプ・ゼオライトは、30%以上のCa2+
チオンを含有し、好ましくは、50%以上のCa2+
チオンを含有し、更に好ましくは、60%以上95%以
下のCa2+カチオンを含有する。
【0038】(e) 前記プロセスは、更に、「水蒸
気、二酸化炭素、一酸化炭素、水素及び炭化水素、特
に、エチレン、プロパン、および/または、メタン」の
グループの中から選択された少なくとも一種類の不純物
を除去する少なくとも一つのステップを有する。
【0039】(f) 不純物として含有される水蒸気及
び二酸化炭素の少なくとも一部の除去は、活性アルミナ
粒子が充填された少なくとも一つの吸着床で行われる。
【0040】(g) 前記プロセスは、TSA( Tempe
rature Swing Adsorption;温度スイング吸着)プロセ
スに属する精製プロセスであって、好ましくは、約−4
0℃から+80℃までの温度範囲で行われるTSAプロ
セスである。
【0041】(h) 前記プロセスにおいて、脱離(放
出)ステップは、5×10Pa以下10Pa以上の
圧力で行われ、好ましくは、1.4×10Pa以下
0.9×10Pa以上の圧力で行われ、更に好ましく
は、大気圧にほぼ等しい圧力で行われる。
【0042】(i) 前記プロセスにおいて、吸着ステ
ップは、10Pa以上10Pa以下の圧力で行わ
れ、好ましくは、3×10Pa以上6×10Pa以
上の吸着圧力で行われる。
【0043】(j) 前記プロセスは、更に、前記少な
くとも一種類の吸着剤を再生するステップを有し、好ま
しくは、その再生を50℃以上250℃以下の温度で行
う。
【0044】(k) 前記プロセスにおいて、精製され
る前記ガス流れは、空気であって、好ましくは、次に空
気の低温精留プロセスに送られる空気である。
【0045】本願明細書中において、「空気」と言う用
語は、屋外の大気、または、建物、加熱された囲いもし
くは加熱されていない囲いの中に取り入れられた周囲の
空気を意味している。なお、この「空気」は、前もっ
て、予備処理が施されたものであってもよい。この予備
処理としては、酸化触媒を用いた酸化、少なくとも部分
的な除湿、または、その構成ガスの組成の変更(例え
ば、特に、酸素もしくは窒素の追加もしくは除去)など
がある。
【0046】また、Xタイプ・ゼオライトまたはLSX
タイプ・ゼオライトには、更に、アルカリ土類金属のカ
チオン類、特に、マグネシウム、ストロンチウム、およ
び/または、バリウムのカチオン、が含まれこともあり
うる。
【0047】また、吸着ステップは、少なくとも一つの
吸着ユニットを用いて行われる。好ましくは、吸着ステ
ップは、並列に設けられた二つの吸着ユニットを用いて
行われる。後者の場合には、一方の吸着ユニットの運転
中に、他方の吸着ユニットの再生が行われる。
【0048】また、前記ガス流れの精製プロセスは、更
に、吸着剤を再生するための少なくとも一つのステップ
を含む。このステップでは、0℃以上300℃以下の温
度で、好ましくは、50℃以上250℃以下の温度で、
残りの窒素あるいは他の再生用ガスを用いて、吸着剤を
フラッシュする。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明に基づくガス流れの
精製プロセスの例について、図面を用いて、詳細に説明
する。但し、これらの例は、本発明の技術的範囲を何ら
限定するものではない。
【0050】(例1) “LSX(Si/Al=1)タイプ・ゼオライトの合
成” フォージャサイト構造を備え、Si/Al比が1.15
以下のXタイプ・ゼオライト(いわゆる、LSXタイプ
・ゼオライト)の合成を、従来の方法に基づいて行っ
た。なお、この合成方法は、例えば、英国特許公報 G
B−A−1,580,928号 に記載されている。
【0051】その結果得られたXタイプ・ゼオライトに
は、10%以上40%以下、一般的には20%以上30
%以下のカリウム・カチオン、及び、60%以上90%
以下のナトリウム・カチオンが含有されていた。なお、
これは、他のカチオンの存在の可能性を否定するもので
はない。
【0052】カリウム及びナトリウムの両者を含有する
LSXタイプ・ゼオライトは、通常、NaKLSXと呼
ばれる。
【0053】この様にして合成されたNaKLSXにカ
チオン交換を施して、一種またはそれ以上の他の金属の
カチオン(特に、カルシウム)を組み込んだ。これよっ
て、上記NaKLSXに含有されているカリウム・カチ
オンの少なくとも一部、および/または、ナトリウム・
カチオンの少なくとも一部、を目標の交換率レベルまで
カルシウム・カチオンによって置換した。
【0054】換言すれば、NaKLSXから、CaNa
KLSX(以下、「CaLSX」と呼ぶ)を得る。即
ち、カリウム・カチオンの全部または一部、および/ま
たは、ナトリウム・カチオンの全部または一部、をカル
シウム・カチオンによって置換することにより、カルシ
ウム・カチオンを含有するNaKLSXを得る。
【0055】事実、後述する様に、ガス流れ中(特に、
空気中)に含まれているNOの除去を特に目的とする
PSA( Pressure Swing Adsorption;圧力スイング吸
着)型プロセス、あるいは好ましくは、TSA( Tempe
rature Swing Adsorption;温度スイング吸着)型プロ
セス、においてゼオライトが使用される場合、LSXタ
イプ・ゼオライト中に含有されているカルシウム・カチ
オンは、特に、NOに対するゼオライトの吸着性能に
大きな影響を与える。
【0056】(例2) “CaXゼオライトによるCまたはCOの吸
着” 400ppmのCO(カーブC10)、または場合に
より、15ppmのC 、が人工的に添加された窒
素を、10Xゼオライトの粒子と接触させた。この10
Xゼオライト(以下、「CaXゼオライト」と呼ぶ)
は、約96%までカルシウム・カチオンによって置換さ
れており、残りの4%は、実質的にKカチオン及びN
カチオンである。
【0057】CaXゼオライトによるCOまたはC
の吸着は、圧力:6×10Pa、温度:20℃、
流量:8.8Sm/hで行われた。CaXゼオライト
は、直径60mmの実験室型吸着ユニットに充填され
た。
【0058】CaXゼオライト粒子は約2mmの平均粒
径を有し、ゼオライト床の厚さは250mmであった。
【0059】図1に、CO及びCについて得ら
れたブレークスルー曲線(ブレークスルー時間)を示
す。図1から分かる様に、本発明に基づくCaXゼオラ
イトは、約70分間、二酸化炭素を有効に除去し(カー
ブC11)、約300分間、エチレンを有効に除去して
いる(カーブC12)なお、本願明細書において「ブレ
ークスルー時間」とは、吸着の開始から、1ppmレベ
ルのCO(C)が吸着床の下流側で検出される
までの時間を意味している。
【0060】(例3) “比較テスト:カチオン交換が行われていない13Xゼ
オライトによるC 及びCOの吸着” 例3は、カチオン交換が行われていない従来の13Xゼ
オライト粒子を用いて、例2と同様に、COまたはC
に対する吸着性能を評価した結果である。
【0061】この13Xゼオライトを用いたテストは、
例2に示したCaXゼオライトを用いたテストと同様の
条件で行われた。但し、このテストにおいて、窒素に、
450ppmのCO(カーブC20)、または、14
ppmのC(カーブC22)を人工的に添加した
後、これを、上記の13Xゼオライトに接触させた。
【0062】図2に、得られた結果を示す。図2から分
かる様に、カチオン交換が施されていない13Xゼオラ
イトを用いた場合、COのブレークスルーは、約90
分後に起こる(カーブC21)。この時間は、CaXゼ
オライトを用いた場合と比べて僅かに長い。
【0063】なお、比較のため、図2にはカーブC20
及びカーブC22が示されている。これらのカーブは、
それぞれ、吸着床の上流側におけるCO及びC
の含有量、即ち精製前のガス流れの不純物組成を表して
いる。
【0064】COに対する結果とは反対に、カチオン
交換が施されていない13Xゼオライトを用いた場合、
のブレークスルーは、約30分後に起こる(カ
ーブC23)。これに対して、本発明に基づくCaXゼ
オライトを用いた場合のブレークスルーは、例2に示し
た様に、300分後に起こっている。
【0065】以上の結果から、本発明に基づくCaXゼ
オライトは、カチオン交換が行われていない従来の13
Xゼオライトと比べて、エチレンに対する吸着性能が顕
著に改善されていることが分かる。
【0066】(例4) “CaXゼオライト(60%Caを含有)を用いたN
O及びCOの吸着” この例4に示したテストは、先の例2に示したテストと
同様な方法で行われた。このテストの目的は、本発明に
基づくCaXゼオライト吸着剤の亜酸化窒素(NO)
に対するブレークスルー時間を評価することにある。
【0067】これを行うため、例2の場合と同様に、窒
素に、0.9ppmの亜酸化窒素(NO)を人工的に
添加した後、これをCaXゼオライトの粒子が充填され
た吸着床に接触させた。なお、このCaXゼオライト
(以下、「CaXゼオライト」と呼ぶ)は、約60%ま
でカルシウム・カチオンによって置換されている。
【0068】CaXゼオライト粒子の粒径は、約2mm
であった。
【0069】その他の実験条件は、例2の場合と同一で
ある。
【0070】図3に、得られた結果を示す。図3から分
かる様に、NOのブレークスルーは約60分後に起こ
る(カーブC31)。これによって、本発明に基づくゼ
オライトがNOを有効に吸着する性能を有しているこ
とが確認された。
【0071】なお、比較のため、図3にはカーブC30
及びカーブC32が示されている。カーブC30は、吸
着床の上流側におけるCOの含有量(400ppm)
を、カーブC32は、COのブレークスルー曲線を、
それぞれ表している。
【0072】この結果から、CaXを用いた場合、CO
のブレークスルーは、NOのブレークスルーとほぼ
同時に起こることが分かる。
【0073】(例5) “NOで飽和されたCaXゼオライトの再生” 60%までカルシウム・カチオンによる置換が行われた
Xタイプ・ゼオライトを、圧力:6×10Paにおい
て、0.5ppmの亜酸化窒素(NO)によって飽和
させた。
【0074】次いで、上記ゼオライトを、最高260℃
の温度(カーブC40)で、再生用ガス(例えば、窒
素)の流れと接触させて再生させた。
【0075】再生用ガスの流れは、吸着ユニットの出口
において回収され、分析され、脱離(放出)されたN
Oの量(カーブC41)の変化が測定された。なお、こ
の変化は、経過時間及び再生用ガスの温度に依存する。
【0076】図4に、その結果を示す。図4から分かる
様に、CaXゼオライトに吸着されていたほとんど全て
のNOが、100℃以下の温度で脱離(放出)されて
いる。
【0077】以上の様に、CaXゼオライトは13Xゼ
オライトよりも強い親和性をNOに対して有している
が、ゼオライトの再生の際、CaXゼオライト粒子に吸
着されたNOの脱離は、13Xゼオライト粒子に対し
て従来から行われていたものと同様な条件で行うことが
できることが分かる。即ち、吸着剤粒子を高温(具体的
には、100℃前後)のガスでフラッシュすることによ
って、再生させることができる。
【0078】換言すれば、本発明によれば、ガス流れに
不純物として含まれているNOの吸着に使用されたC
aXゼオライト粒子の再生は、13Xゼオライトを使用
する従来のプロセス(特に、TSA型の吸着プロセス)
と比較して、エネルギーコストを増加させることなく実
施することができる。
【0079】(例6) “CaXゼオライト(86%Caを含有)を用いたN
O及びCOの吸着” この例6のテストは、先の例4のテストと同様な方法で
行われた。このテストの目的は、本発明に基づく吸着剤
の亜酸化窒素(NO)に対するブレークスルー時間を
評価することにある。この例で使用されたCaXゼオラ
イトは、86%までカルシウム・カチオンによって置換
されたものである。なお、例4で使用されたCaXゼオ
ライトは、60%までカルシウム・カチオンによって置
換されたものである。
【0080】窒素に、0.9ppmの亜酸化窒素(N
O)を人工的に添加した後、または、約445ppmの
二酸化炭素(CO)を人工的に添加した後(カーブC
50)、これを86%までカルシウム・カチオンによっ
て置換されたCaXゼオライトの粒子に接触させた。
【0081】なお、その他の実験条件は、例4の場合と
同一である。
【0082】図5に、得られた結果を示す。図5から分
かる様に、NOのブレークスルー(カーブC52)、
及びCOのブレークスルーは(カーブC51)、共
に、約60分後に起こる。これによって、例4(図3)
における結果が再確認された。即ち、本発明に基づくゼ
オライトがNO及びCOを有効に吸着する性能を有
していることが確認された。
【0083】(例7) “比較テスト:カチオン交換が行われていない13Xゼ
オライトによるNO及びCOの吸着” 例4及び例6と同様なテストが、カチオン交換が行われ
ていない従来の13Xゼオライト吸着剤を用いて行われ
た。
【0084】このテストにおいて、原料窒素の流れに、
約5.5ppmのNO及び約374ppmのCO
添加した後、これを、圧力:6×10Pa、温度:約
20.5℃で、13Xゼオライトの粒子に接触させた。
【0085】図6に、その結果を示す。図6から分かる
様に、カチオン交換が行われていない従来の13Xゼオ
ライトは、本発明に基づくCaXゼオライトとは異な
り、N Oを捕捉することができない。
【0086】このことは、図6に示されている様に、T
SAプロセスにおいて、従来の13Xゼオライトを吸着
剤として使用したとき、NOのブレークスルーが15
ないし20分後に起こり(カーブC60)、COのブ
レークスルーが約60分後に起こる(カーブC61)こ
とから分かる。
【0087】(例8) “CaX(Si/Al=1.25)を用いた空気の精
製” 0.4ppmのNO、1ppmのC、及び40
0ppmのCOを含有する外界の空気を、Xタイプ・
ゼオライト(Si/Al=1.25)と接触させた。な
お、このXタイプ・ゼオライトは、60%までCa2+
カチオンによって置換され、約27%のNaカチオン
及び約13%のKカチオンを含有している。
【0088】吸着温度は約20℃であり、吸着圧力は、
約6×10Paであった。
【0089】精製の後、空気は回収され、分析された。
その結果、この様にして精製された空気には、N0、
及びCOが、実質的に含まれていないことが
判明した。
【0090】60%までCa2+カチオンによって置換
された13Xゼオライトは、置換されていない従来の1
3Xゼオライトと比べて遥かに小さな吸着剤の容積で、
空気中のN0、C及びCOを同時に捕捉する
ことができる。
【0091】(例9) “CaLSX(Si/Al=1)を用いた空気の精製” この例6のテストは、先の例4のテストと同様な方法で
行われた。即ち、0.4ppmのNO、1ppmのC
、及び400ppmのCOを含有する外界の空
気を、LSXタイプ・ゼオライト(Si/Al≒1)と
接触させた。なお、このLSXタイプ・ゼオライト(低
シリカタイプのゼオライト)は、約85%までCa2+
カチオンによって置換され、他にNaカチオン及びK
カチオンを含有している(Na++K+≦15%)。
【0092】吸着温度は約20℃であり、吸着圧力は、
約6×10Paであった。
【0093】精製の後、空気は回収され、分析された。
その結果、この様にして精製された空気には、N0、
及びCOが、実質的に含まれていないことが
判明した。
【0094】85%までCa2+カチオンによって置換
されたLSXゼオライトは、空気中のN0、C
及びCOを同時に捕捉することができることが確認さ
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくCaXゼオライトを用いたCO
またはCの吸着試験の結果を示す図。
【図2】比較例として行われた13Xゼオライトを用い
たCOまたはCの吸着試験の結果を示す図。
【図3】本発明に基づくCaXゼオライトを用いたN
O及びCOの吸着試験の結果を示す図。
【図4】本発明に基づくCaXゼオライトの再生試験の
結果を示す図。
【図5】本発明に基づくCaXゼオライトを用いたN
O及びCOの吸着試験の結果を示す図。
【図6】比較例として行われた13Xゼオライトを用い
たNO及びCOの吸着試験の結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 20/34 B01J 20/34 E (72)発明者 ジョルジュ・クラウス フランス国、75006 パリ、リュ・リット レ、12 (72)発明者 ジャン−ピエール・ガビラール フランス国、78610 オファルジ、アレ・ ジョリー・マーデル、13 (72)発明者 セルジュ・モロー フランス国、78140 ベリジ−ビラクーブ レイ、リュ・デュ・ジェネラル・エグゼル マン 22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流れから少なくとも亜酸化窒素(N
    O)を分離するプロセスであって、下記特徴を備え
    る:前記亜酸化窒素の少なくとも一部は、少なくとも一
    種類のフォージャサイト型ゼオライトを含有する少なく
    とも一種類の吸着剤によって除去され、 このフォージャサイト型ゼオライトは、Si/Al比が
    約1以上1.5以下であって、35%以下のKカチオ
    ン、1%以上99%以下のNaカチオン、及び1%以
    上99%以下のCa2+カチオンを含んでいる。
  2. 【請求項2】 下記特徴を有する請求項1に記載のプロ
    セス:前記少なくとも一種類のフォージャサイト型ゼオ
    ライトを含有する少なくとも一種類の吸着剤は、Xタイ
    プ・ゼオライトまたはLSXタイプ・ゼオライトであっ
    て、Si/Al比が約1以上1.25以下であり、好ま
    しくは、少なくとも一種類のLSXタイプ・ゼオライト
    であって、そのSi/Al比が1のオーダーである。
  3. 【請求項3】 下記特徴を有する請求項1または2に記
    載のプロセス:前記少なくとも一種類の吸着剤は、少な
    くとも一種類のAタイプ・ゼオライトと、少なくとも一
    種類のXタイプ・ゼオライトまたはLSXタイプ・ゼオ
    ライトとの混合物である。
  4. 【請求項4】 下記特徴を有する請求項1から3のいず
    れかに記載のプロセス:前記Xタイプ・ゼオライトまた
    はLSXタイプ・ゼオライトは、12%以下のKカチ
    オンを含有し、および/または、 前記Xタイプ・ゼオライトまたはLSXタイプ・ゼオラ
    イトは、30%以上のCa2+カチオンを含有し、好ま
    しくは、50%以上のCa2+カチオンを含有し、更に
    好ましくは、60%以上95%以下のCa2+カチオン
    を含有する。
  5. 【請求項5】 下記特徴を有する請求項1から4のいず
    れかに記載のプロセス:当該プロセスは、更に、「水蒸
    気、二酸化炭素、一酸化炭素、水素及び炭化水素、特
    に、エチレン、プロパン、および/または、メタン」の
    グループの中から選択された少なくとも一種類の不純物
    を除去する少なくとも一つのステップを有する。
  6. 【請求項6】 下記特徴を有する請求項5に記載のプロ
    セス:不純物として含有される水蒸気及び二酸化炭素の
    少なくとも一部の除去は、活性アルミナ粒子が充填され
    た少なくとも一つの吸着床で行われる。
  7. 【請求項7】 下記特徴を有する請求項1から6のいず
    れかに記載のプロセス:当該プロセスは、TSAプロセ
    スに属する精製プロセスであって、好ましくは、約−4
    0℃から+80℃までの温度範囲で行われるTSAプロ
    セスである。
  8. 【請求項8】 下記特徴を有する請求項1から7のいず
    れかに記載のプロセス:当該プロセスにおいて、吸着ス
    テップは10Pa以上10Pa以下の圧力で行わ
    れ、および/または、脱離ステップは5×10Pa以
    下10Pa以上の圧力で行われ、好ましくは、脱離ス
    テップは大気圧にほぼ等しい圧力で行われる。
  9. 【請求項9】 下記特徴を有する請求項1から8のいず
    れかに記載のプロセス:更に、前記少なくとも一種類の
    吸着剤を再生するステップを有し、好ましくは、その再
    生を50℃以上250℃以下の温度で行う。
  10. 【請求項10】 下記特徴を有する請求項1から9のい
    ずれかに記載のプロセス:精製される前記ガス流れは、
    空気であって、好ましくは、次に空気の低温精留プロセ
    スに送られる空気である。
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