JPH069078Y2 - 作業機への作動油供給系における漏油処理装置 - Google Patents

作業機への作動油供給系における漏油処理装置

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JPH069078Y2
JPH069078Y2 JP11046787U JP11046787U JPH069078Y2 JP H069078 Y2 JPH069078 Y2 JP H069078Y2 JP 11046787 U JP11046787 U JP 11046787U JP 11046787 U JP11046787 U JP 11046787U JP H069078 Y2 JPH069078 Y2 JP H069078Y2
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loader
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、作業機への作動油供給系における漏油処理装
置に関する。
(従来の技術) 実開昭58−106456号公報で示すように、ローダの車輌へ
の着脱時に、ローダへの作動油供給系において、例え
ば、4個宛の車輌側継手部とローダ側継手部とが着脱さ
れ、これら対応する車輌側継手部とローダ側継手部とに
より、夫々、セルフシールタイプの継手が構成されるも
のがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、車輌側継手部とローダ側継手部の連結解除時
には、継手部からかなり多量の作動油が漏出るが、従来
においては、この漏出た作動油に対する対策が何らなさ
れておらず、この漏出た作動油により、車輌やローダ等
が汚れると云う問題があった。
本考案は、上記問題を解決できる作業機への作動油供給
系における漏油処理装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案が採用した手段
は、作業機23の車輌1に対する着脱時に、車輌1から作
業機23への作動油供給系において、車輌側継手部53と作
業機側継手部54とが着脱されるものにおいて、 両継手部53,54から漏出た作動油を受ける油受119と、油
受119内の作動油を車輌1又は作業機23の潤滑必要部分
に供給する手段とが備えられた点にある。
(作用) 車輌側継手部53とローダ側継手部54の連結解除時等に、
両継手部53,54から漏出た作動油は油受119に受止めら
れ、この受止められた作動油は、車輌1又は作業機23の
潤滑必要部分に供給される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図乃至第19図の図面に基
き説明すれば、第5図及び第6図において、1はトラク
タにて示す車輌、2は車体で、同車体2の後部上面に、
左右一対のリフトアーム3を有する作業機昇降用油圧装
置4が搭載されている。5は後輪、6は後輪フェンダ、
7はフロアシートで、油圧装置4及び車体2を上方から
覆被し、両後輪フェンダ6を連結している。8はハンド
ル、9は後向きの座席である。
10は左右一対のロアリンクで、車体2の後端部の左右両
側に昇降自在に枢支され、リフトアーム3とリフトロッ
ド11を介して連結されている。
12は連結体で、両ロアリンク10の後端部に枢支連結され
ており、その左右方向中央部に、左右一対の当て板13
と、両当て板13間で当て板13に直交状とされて上方に突
出する突出部14とが形成されている。尚、連結体12は、
ロアリンク10に対する枢支部よりも下方側に重心があ
り、連結体12は自由状態では、突出部14が常に上方を指
向するようにされている。
15は下連結ブラケットで、車体2の後面から後方に突設
されており、下連結ブラケット15の後端部には、左右方
向に連結ピン16が配設されている。
17は上連結ブラケットで、車体2及び油圧装置4の後面
から後方に突設されており、その後部には、側方に開口
する連結凹部18が後端から切欠き形成されている。
19は抜止体で、上連結ブラケット17に左右方向の支軸20
により上下揺動自在に枢支されて、連結凹部18の後端開
口を開閉するもので、抜止体19はバネ(図示省略)によ
り閉鎖方向に付勢されると共に、操作機構(図示省略)
により開放操作される。抜止体19の後端面には、後上り
の傾斜状とされたカム部21が形成されている。
23は作業機として例示するローダで、車体2の後部に着
脱自在に装着されるもので、取付部材24と、取付部材24
の前部の上端部に左右方向の支軸25により昇降自在に枢
支された第1アーム26と、第1アーム26の後端部に左右
方向の支軸27により昇降自在に枢結された第2アーム28
と、第2アーム28からの前方突設部29の前端部にシリン
ダチューブが支軸30により枢結され且つピストンロッド
が取付部材24の前部の下端部に支軸31により枢結された
リフトシリンダ32と、一端部が前方突設部29に支軸30に
より枢結され且つ他端部が取付部材24の後端部に支軸33
により枢支された連動アーム34と、第2アーム28の後端
部に枢支されたバケット35と、バケット35をリンク機構
36を介して回動させるバケットシリンダ37と、取付部材
24の後端部に支軸38により揺動自在に枢支されたスタン
ド39等を有する。
取付部材24の前端部の下端部には、連結ピン16に係脱自
在に係合する係合部40が切欠き形成され、取付部材24の
前端部の上下方向中央部には、連結凹部18と係脱自在に
係合する連結ピン41が左右方向に配設されている。
そして、取付部材24に連結体12の当て板13と突出部14と
が下方側から係脱自在に係合されて、取付部材24が車体
2に確実に固定されている。
又、ローダ23への作動油供給系は第7図に示すように構
成されており、エンジン43により駆動される油圧ポンプ
44には油圧取出ブロック45を介してマスターバルブ46が
接続されている。
油圧取出ブロック45には、メインリリーフ弁47と圧損低
下弁48とが内蔵されている。4Aは作業機昇降用油圧装置
4の制御弁である。
マスターバルブ46には、リフトシリンダ用制御弁49と、
バケットシリンダ用制御弁50とが内蔵され、これら各制
御弁49,50が、リフトシリンダ32やバケットシリンダ37
に、夫々、一対宛のセルフシールタイプの継手51を介し
て接続されている。
尚、各シリンダ32,37の反ピストンロッド側油室と継手5
1間には締切コック52が介装されている。
ところで、各継手51は、雄型とされた車輌側継手部53
と、雌型とされたローダ側継手部54とから構成されてい
る。
まず、車輌側継手部53がどのように車体2に備えられる
かについて説明すれば、第1図乃至第4図、第12図に示
すように、フロアシート7の後端部の上部に取付ブラケ
ット55が固設され、この取付ブラケット55の左右両側部
に車輌側保持体56が、ボルト57、ナット58、カラー59を
介して前後に回動自在に備えられている。
車輌側継手部53は車輌側保持体56の上下に左右一対宛配
設されるもので、第14図及び第15図に示すように車輌側
保持体56に挿着されるハウジング60と、ハウジング60に
内蔵された円筒状ガイド61と、ハウジング60先端部に軸
心方向に移動自在に内蔵されたボール62と、ボール62と
ガイド61間に弾発状に介装されてボール62を軸心方向前
方に押圧するバネ63等を有する。
ハウジング60の外周面の先端部には、段付部64と係合用
周溝65が形成されると共に、ガイド61の壁部等には油路
が形成されている。
ハウジング60の基部には接続管66が螺結され、接続管66
は、車輌側保持体56のバカ孔状の挿通孔67に挿通されて
いる。ハウジング60の基端面と車輌側保持体56間には平
座金68が介装され、ハウジング60と接続管66のフランジ
部69とにより、車輌側継手部53と接続管66とは車輌側保
持体56に上下左右に移動可能に保持されている。
接続管66には油圧ホース70が接続されている。
第16図にも示すように、71は左右一対のガイドピンで、
車輌側保持体56の左右両側部に後方突出状に挿着され、
その先端部が円錐形状とされている。
72は左右一対の係合体で、車輌側保持体56の左右両側部
に左右方向の支軸73により回動自在に備えられている。
第17図にも示すように、各係合体72は、軸心方向中央部
に位置し且つ焼入れにより硬くされた中央ローラ74と、
その左右両側に位置する左右一対の円錐台形状の側部ロ
ーラ75とを有する。
尚、車輌側とローダ側の両継手部53,54の連結解除時
に、車輌側継手部53、ガイドピン71、油圧ホース70等の
重量バランスによって、車輌側保持体56が垂直姿勢を維
持して、車輌側継手部53が水平姿勢を維持するようにさ
れている。
一方、ローダ側継手部54は次のようにしてローダ23に備
えられている。
第8図乃至第11図に示すように、77は揺動アームで、そ
の下端部で、取付部材24に支軸31により前後揺動自在に
枢支されている。
78はガイドで、その一端部が取付部材24の前部の下部
に、支軸79、ナット80、カラー81等を介して上下揺動自
在に枢支されている。ガイド78には、ガイド溝82が長手
方向に形成されている。
そして、揺動アーム77の下部には、ガイド溝82に長手方
向に移動自在に挿入されるピン83が固設されており、こ
のガイド溝82により、揺動アーム77の揺動範囲が規制さ
れている。84はワッシャ、85はナットである。
第1図乃至第4図、第13図に示すように、86はローダ側
保持体で、その下部には、後方に突出する小側板87と、
小側板87よりも後方に大きく突出する左右一対の大側板
88とが固設されている。両大側板88の後端部間には揺動
アーム77の上端部が支軸89により枢結されている。
又、揺動アーム77の上部の前面にはブラケット90が固設
され、ブラケット90に駒体91が左右方向の軸心廻りに回
動自在に備えられている。
92はロッドで、その下部が駒体91に軸心方向に移動自在
に挿通されると共に、上端部が小側板87と一方の大側板
88間で枢結されている。
ロッド92には、駒体91とピン93に夫々接当する一対のバ
ネ受94が嵌合され、これらバネ受94間にバネ95が弾発状
に介装されている。ピン93はロッド92の複数のピン孔96
の一個に挿脱自在に挿通されている。
ローダ側保持体86には上下一対のホルダ97が挿着され
て、この各ホルダ97に、夫々、左右一対のローダ側継手
部54が挿着されている。
第14図及び第15図に示すように、ローダ側継手部54は、
ホルダ97に挿着されるハウジング98と、ハウジング98に
軸心方向に移動自在に挿通された本体99と、本体99の先
端部に周方向に等配された鋼球100と、ハウジング98と
本体99間に弾発状に介装されて本体99の移動に対する抵
抗となるバネ101と、本体99に内蔵されて本体99との間
等に油路を有するガイド102と、ガイド102内に軸心方向
に移動自在に挿入され且つシールリング103を有するポ
ペット104と、ガイド102とポペット104間に弾発状に介
装されたバネ105等を有する。
ハウジング98の内周面における鋼球100よりも基部側と
先端部側には、鋼球100が係脱可能な基部側周溝106と先
端部側周溝107が形成されている。
本体99には油圧ホース108が着脱自在に接続されてい
る。そして、本体99の先端部内に、車輌側継手部53のハ
ウジング60が挿入されて、ハウジング60の周溝65にロー
ダ側継手部54の鋼球100が係合すると共に、車輌側継手
部53のボール62とローダ側継手部54のポペット104が相
互に他方側を押圧して、両継手部53,54が連通してい
る。
ローダ側保持体86の左右両側部には、第16図に示すよう
に、ガイドピン71が挿脱自在に挿通される左右一対のガ
イド筒109が固設されている。
110は左右一対の板状カム体で、コ型状操作レバー111に
より連結されて、ローダ側保持体86の左右両側部に支軸
112、カラー113を介して回動自在に備えられ、カラー11
3はローダ側保持体86に固設されている。
カム体110には、弯曲状の先端部側突設部114と、基部側
突設部115とが対向状に形成されている。
先端部側突設部114の内周面は、弯曲凹状の連結用カム
部116とされており、ローダ23の車輌1への連結時に、
カム体110の回動により、係合体72と係脱自在に係合し
て、ローダ側保持体86を車輌側保持体56に接近させるこ
とで、車輌側とローダ側の両継手部53,54を解除自在に
連結させる。尚、連結用カム部116の奥側の終端部には
係合体72が係脱自在に係合される係合凹部117が形成さ
れている。
基部側突設部115の外周面は、弯曲突状とされた解除用
カム部118とされ、ローダ23の車輌1からの取外し時に
カム体110の回動により、係合体72と係脱自在に係合し
て、ローダ側保持体86を車輌側保持体56から後退させる
ことで、車輌側とローダ側の両継手部53,54の連結を解
除させる。
尚、バネ95の弾発力の調整によって、車輌側とローダ側
の両継手部53,54の連結解除時に、揺動アーム77の揺動
位置に関係なく、ローダ側継手部54や油圧ホース108等
の重量とバネ95の弾発力とがバランスしてローダ側保持
体86が垂直姿勢を維持し、ローダ側継手部54が水平姿勢
を維持するようにされている。
119は油受で、ローダ側保持体86の下端部に外嵌固着さ
れて、前方に突出しており、車輌側とローダ側の両継手
部53,54の連結解除時等に、両継手部53,54から漏出た作
動油を受ける。
油受119の底壁部の左右方向一側からは排出筒部120が下
設され、排出筒部120に供給ホース121が着脱自在に接続
されている。
尚、油受119の底壁部は水平とされているが、底壁部
を、左右方向に関して、排出筒部120側が下位となる傾
斜状として、油受119内の作動油が排出筒部120から良好
に排出されるようにしてもよい。
ところで、第18図及び第19図にも示すように、ローダ23
の取付部材24等の支軸25,27,30,31,33,38等の軸心方向
中央部には、第1アーム26等の回動筒部122が回動自在
に外嵌されると共に、上記軸心方向左右両側部には、左
右一対宛のカラー124が外嵌されている。
そして、回動筒部122の内周面には、周溝にて例示する
油溜り125が形成されると共、回動筒部122に、油溜り12
5と連通する供給筒部126が半径方向に着脱自在に螺挿さ
れている。
供給筒部126は回動筒部122から外部に突出しており、そ
の突出部分に、供給ホース121が着脱自在に接続されて
いる。
上記のように構成した実施例によれば、車輌1へのロー
ダ23の連結作業時には、第6図に示すように、リフトシ
リンダ32が伸長状態にあって、取付部材24が後傾してい
ると共に、ロックされたスタンド39とバケット35とが接
地している。
又、揺動アーム77は最前方揺動位置にあり、又、カム体
110は、第1図に示すように、解除用カム部118が前側に
位置する回動位置とされている。
上記状態で、車輌1を後進させて、ローダ23に接近さ
せ、第2図に示すように、カム体110の解除用カム部118
が係合体72と少隙を介して対向するか、接当する状態と
し、ローダ側保持体86のガイド筒109を車輌側保持体56
のガイドピン71に外嵌して、両保持体56,86の相対的な
位置決めを行うと共に、ローダ側継手部54の本体99を車
輌側継手部53のハウジング60の先端部に外嵌する。
尚、ガイド筒109がガイドピン71に外嵌される際には、
揺動アーム77は若干後方へ揺動せしめられる。
又、上記の場合において、両保持体56,86の上下方向の
位置ずれは、揺動アーム77の揺動、ローダ側保持体86の
支軸89廻りの回動、車輌側保持体56のボルト57廻りの回
動により吸収される。
而して、次に、操作レバー111を前側に回動させて、カ
ム体110を回動させ、連結用カム部116を係合体72の中央
ローラ74に係合させて、中央ローラ74を連結用カム部11
6上を転動させ、第3図に示すように、係合凹部117に一
旦係合させる。
これにより、ローダ側保持体86は車輌側保持体56に接近
し、ローダ側継手部54の本体99は更に前進して車輌側継
手部53のハウジング60に外嵌されていくが、このハウジ
ング60の段付部64とローダ側継手部54の鋼球100とが接
当すると、本体99の前進は停止し、ローダ側継手部54の
ハウジング98のみローダ側保持体86と共に前進して、車
輌側継手部53のハウジング60に外嵌されていく。
そして、ローダ側継手部54のハウジング98と本体99との
相対的な移動によりハウジング98の基部側周溝106が鋼
球100と対応する位置まで到達すると、鋼球100が基部側
周溝106に係合して、車輌側継手部53の段付部64と鋼球1
00の係合が解除される。
これにより、本体99はバネ101により前進して、ハウジ
ング98に対する原位置に復帰しようとすると共に、ハウ
ジング98自体もローダ側保持体86と共に更に前進する。
これによって、ローダ側継手部54の鋼球100は車輌側継
手部53のハウジング60の段付部64を乗り越えて、周溝65
と対応した位置となるが、この際には、鋼球100はロー
ダ側継手部54の基部側周溝106とも対応した位置にあ
る。
又、上記の際には、ローダ側継手部54のポペット104と
車輌側継手部53のボール62とが相互に他方側を押圧し
て、ポペット104のシールリング103と本体99のシート面
間が開放されると共に、ボール62とハウジング60のシー
ト面間が開放されて、両継手部53,54は連通状態とな
る。
而して、次に、操作レバー111を後方側に若干回動させ
て、カム体110を回動させ、第4図に示すように、係合
体72を係合凹部117から離脱させ、ローダ側保持体86を
車輌側保持体56から後退可能とする。
これにより、ローダ側継手部54のバネ101の押圧力によ
り、そのハウジング98がローダ側保持体86と共に若干後
退して、本体99に対する原位置に復帰し、これによっ
て、基部側周溝106が鋼球100から後退して、鋼球100は
基部側周溝106と先端部側周溝107間に位置すると共に、
車輌側継手部53のハウジング60の周溝65と確実に係合す
る。
ところで、上記両継手部53,54の連結時において、両者
に上下や左右方向の位置ずれがあっても車輌側継手部53
が車輌側保持体56に上下、左右に移動自在に備えられて
いるので、この移動により、上記位置ずれは吸収され
る。
ところで、上記のように、車輌側継手部53とローダ側継
手部54とを連結すべく、車輌1をローダ23に接近させた
状態では、ローダ23の取付部材24の係合部40は、下連結
ブラケット15の連結ピン16の上方側に位置している。
而して、上記状態で、ローダ23の取付部材24を車輌1に
連結する際には、リフトシリンダ用制御弁49の操作によ
り、リフトシリンダ32を縮小させて、取付部材24を前方
側へ回動させ、取付部材24の係合部40を連結ピン16に係
合させる。
そして、更に、リフトシリンダ32を縮小させると、取付
部材24が前方側へ回動し乍ら、スタンド39が地面から浮
上り、取付部材24の連結ピン41が抜止体19のカム部21と
接当し、抜止体19を上昇させ乍ら、上連結ブラケット17
の連結凹部18に係合し、その係合後、抜止体19がバネに
より下降して、連結ピン41の連結凹部18からの抜止がな
される。
ところで、上記の場合には、取付部材24が前方側へ回動
するが、揺動アーム77が支軸31廻りに相対的に後方側へ
揺動すると共に、ローダ側保持体86が支軸89廻りに相対
的に下方側へ回動することにより、ローダ側保持体86は
一定位置に保持され、車輌側とローダ側両継手部53,54
の連結に支障を及ぼすことはない。
而して、上記状態から、ロアリンク10を作業機昇降用油
圧装置4により上昇させて、第6図に示すように、連結
体12の当て板13と突出部14とを取付部材24に係合するこ
とにより、取付部材24は車体2に確実に固定され、ロー
ダ23の車輌1への連結作業は終了する。
次に、ローダ23を車輌1から取外す際には、上記とは逆
の手順で作業を行うのであり、まず、ロアリンク10を作
業機昇降用油圧装置4により下降させて、連結体12の当
て板13と突出部14とをローダ23の取付部材24から離間さ
せる。
次に、抜止体19をその操作機構により上昇させて、上連
結ブラケット17の連結凹部18を後方に開放状とする。
而る後、リフトシリンダ32を伸長させると、取付部材24
が後方に回動し乍ら、ロックされたスタンド39が接地
し、取付部材24の連結ピン41が上連結ブラケット17の連
結凹部18から離脱する。
そして、更に、リフトシリンダ32を伸長させると、取付
部材24が更に後方側へ回動して、取付部材24の係合部40
から連結ピン16が相対的に離脱する。
次に、車輌側とローダ側の両継手部53,54の連結を次の
ようにして解除するが、この際には、揺動アーム77は前
側に揺動した位置にある。
即ち、まず、各締切コック52を閉じ、リフトシリンダ用
制御弁49とバケットシリンダ用制御弁50とを操作して、
ローダ側の油圧系の圧力を抜くのである。
これは、車輌1から取外したローダ23を長期間放置して
も、ローダ23の姿勢が変わらないようにするためと、次
の連結作業時に、車輌側とローダ側の両継手部53,54を
軽い力で連結できるようにするためである。
而して、次に、操作レバー111を後方側に大きく回動さ
せて、カム体110を回動させ、その解除用カム部118を係
合体72の中央ローラ74に係合させて第2図に示すよう
に、中央ローラ74を解除用カム部118の終端部まで転動
させる。
これにより、ローダ側保持体86は車輌側保持体56から後
退して、ローダ側継手部54のハウジング98もローダ側保
持体86と共に後退する。
然し乍ら、ローダ側継手部54の鋼球100は車輌側継手部5
3のハウジング60の周溝65と係合しているので、ローダ
側継手部54の本体99は後退せずに、その位置で残る。
そして、ローダ側継手部54のハウジング98の後退によ
り、ハウジング98の先端部側周溝107と鋼球100とが対応
した位置になると、鋼球100が先端部側周溝107に係合可
能となって、鋼球100が車輌側継手部53のハウジング60
の周溝65から離脱可能となる。
これにより、ローダ側継手部54の本体99と車輌側継手部
53のハウジング60との係合が解除されて、本体99はロー
ダ側継手部54のハウジング98と共に後退し、鋼球100が
車輌側継手部53のハウジング60の周溝65及び段付部64よ
りも後退すると、バネ101の弾発力により、ローダ側継
手部54の本体99はハウジング98に対する原位置へ復帰し
て、鋼球100はハウジング98の両周溝106,107間に位置す
る。そして、更に、ローダ側継手部54が一体となってロ
ーダ側保持体86と共に後退する等して、車輌側継手部53
のボール62とローダ側継手部54のポペット104の押圧が
相互に解除されて、ボール62とハウジング60のシート面
間が閉鎖されると共に、ポペット104のシールリング103
と本体99のシート面間が閉鎖されて、車輌側とローダ側
の両継手部53,54の連通状態が遮断され、両者の連結が
解除される。
上記のようにして、ローダ23と車輌1の分離作業は終了
する。
そして、上記両継手部53,54の連結解除時等に、両継手
部53,54から漏出た作動油は油受119に受止められて、車
輌1やローダ23等を汚したりする惧れは少ないと共に、
上記油受119に受止められた作動油は排出筒部120、供給
ホース121、供給筒部126を会して、回動筒部122の油溜
り125に供給され、支軸25外周面と回動筒部122内周面間
等を潤滑する。
尚、実施例では、ローダ側を潤滑するようにしたが、車
輌側を潤滑するようにしてもよい。
第20図及び第21図は本考案の比較例を示すもので、ロー
ダ側保持体86の後面の左右両側部に、左右一対のL型状
フック128が固設され、これらフック128に油受119が着
脱自在に備えられている。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、車輌側と作業機
側の両継手部の連結解除時等に漏出た作動油は油受によ
り受止められるので、この漏出た作動油により、車輌や
作業機等が汚されると云う惧れは少ないと共に、油受に
より受止められた作動油により、車輌や作業機の潤滑必
要部分を潤滑できる。本考案は、上記利点を有し、実益
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第19図の図面は本考案の一実施例を示し、第
1図乃至第4図の各図は相異なる作動状態を示す要部の
側面図、第5図及び第6図の各図は相異なる作動状態を
示す車輌とローダの側面図、第7図は油圧回路図、第8
図は揺動アーム等の側面図、第9図は第8図のA−A線
矢視断面図、第10図は第8図のB矢視図、第11図は第10
図のC−C線矢視断面図、第12図及び第13図の各部は第
1図のD−D線、E−E線各矢視図、第14図及び第15図
の各図は相異なる作動状態を示すローダ側と車輌側両継
手部の縦側断面図、第16図はガイドピンとガイド筒を示
す縦側断面図、第17図は係合体の断面図、第18図は潤滑
必要部分の正面断面図、第19図は第18図のF−F線矢視
断面図、第20図及び第21図は本考案の比較例を示し、第
20図は油受等の側面図、第21図は同背面図である。 1……車輌、23……ローダ(作業機)、51……継手、5
3,54……車輌側・ローダ側(作業機側)継手部、119…
…油受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業機23の車輌1に対する着脱時に、車輌
    1から作業機23への作動油供給系において、車輌側継手
    部53と作業機側継手部54とが着脱されるものにおいて、 両継手部53,54から漏出た作動油を受ける油受119と、油
    受119内の作動油を車輌1又は作業機23の潤滑必要部分
    に供給する手段とが備えられたことを特徴とする作業機
    への作動油供給系における漏油処理装置。
JP11046787U 1987-07-18 1987-07-18 作業機への作動油供給系における漏油処理装置 Expired - Lifetime JPH069078Y2 (ja)

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