JPH069040U - イオン源 - Google Patents

イオン源

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JPH069040U
JPH069040U JP4741692U JP4741692U JPH069040U JP H069040 U JPH069040 U JP H069040U JP 4741692 U JP4741692 U JP 4741692U JP 4741692 U JP4741692 U JP 4741692U JP H069040 U JPH069040 U JP H069040U
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JP
Japan
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filament
partition wall
partition
power supply
ion source
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Pending
Application number
JP4741692U
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English (en)
Inventor
和洋 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Publication of JPH069040U publication Critical patent/JPH069040U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィラメント電源4からの電力の供給によっ
て発熱するフィラメント3と、このフィラメント3を内
部に備えた隔壁1とを有している。フィラメント3と隔
壁1とは、隔壁1をフィラメント3よりも低電位に設定
する隔壁用電源5を介して接続されている。 【効果】 隔壁1が隔壁用電源5によってフィラメント
3よりも低電位に設定されているため、プラズマ中の正
イオンがフィラメント3側とは反対方向となる隔壁1側
に引き寄せられることになる。よって、フィラメント3
が正イオンによってスパッタリングされる確率が極めて
低減したものになるため、フィラメント3の消耗速度が
低下することになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、イオン注入装置等において使用されるイオンビームを生成するイオ ン源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SiやCr等の金属イオンビームを取り出すイオン源のうち比較的電流量の大 きなイオンビームを取り出すことができるイオン源には、例えば金属化合物ガス (SiH4 やSiF4 、CrCl4 等)等の動作ガスを使用する方式のプラズマ 型イオン源がある。
【0003】 上記のイオン源は、図2に示すように、隔壁52内に設けられたフィラメント 51と、隔壁52内に動作ガスを供給する動作ガス供給手段と、隔壁52内から 正電荷を有したイオンである正イオンを引き出す引出電極53と、フィラメント 51に電力を供給するフィラメント電源54とを有しており、従来は、例えば特 開平1−274347号公報や実開昭61−100872号公報にも開示されて いるように、フィラメント51と隔壁52とが隔壁用電源55を介して接続され ることによって、隔壁52がフィラメント51よりも高電位に設定されるように なっている。
【0004】 これにより、従来のイオン源は、フィラメント51および隔壁52間の電位差 によってフィラメント51から熱電子を放出させ、この熱電子によって動作ガス を電離させてプラズマ化させ、このプラズマ中に存在する正イオンを引出電極5 3によって外部へ放出させてイオンビームを生成するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のイオン源では、隔壁52がフィラメント51よりも 高電位に設定されることによって、プラズマ中に存在する正イオンがフィラメン ト51に引き寄せられて衝突することから、フィラメント51が正イオンによる スパッタリングによって短命化したものになるという問題がある。この問題は、 フィラメント51の更新が装置の停止による稼働率の低下を招来することになる ため、特に生産装置に使用されるイオン源にとって大きな問題になっている。
【0006】 従って、本発明においては、フィラメント51を長寿命化させることができる イオン源を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のイオン源は、上記課題を解決するために、フィラメント電源からの電 力の供給によって発熱するフィラメントと、このフィラメントを内部に備えた隔 壁手段とを有し、上記フィラメントと隔壁手段との電位差によって熱電子を放出 させ、この熱電子によって正イオンを含むプラズマを形成してイオンビームを生 成するものであり、下記の特徴を有している。
【0008】 即ち、上記フィラメントと隔壁手段とは、隔壁手段をフィラメントよりも低電 位に設定する隔壁用電源を介して接続されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
上記の構成によれば、フィラメント電源からフィラメントに電力が供給され、 フィラメントが発熱すると、フィラメントからの放射熱によって隔壁手段が加熱 されることになる。そして、隔壁手段は、隔壁用電源によりフィラメントよりも 低電位に設定されたフィラメントとの電位差によって、加熱による温度の上昇に 伴い多量の熱電子を放出することになる。これにより、隔壁手段内には、熱電子 によって正イオンを含むプラズマが形成されることになる。
【0010】 上記のプラズマ中の正イオンは、隔壁手段が隔壁用電源によってフィラメント よりも低電位に設定されているため、フィラメント側とは反対方向となる隔壁手 段側に引き寄せられることになる。従って、フィラメントは、正イオンによって スパッタリングされる確率が極めて低減したものになるため、消耗速度が低下す ることになる。これにより、イオン源は、フィラメントの長寿命化によって更新 間隔が拡大し、稼働率が向上することになる。
【0011】
【実施例】
本考案の一実施例を図1に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】 本実施例に係るイオン源は、図1に示すように、図中上下方向に開口部1a・ 1bを有した隔壁1(隔壁手段)を有しており、隔壁1の開口部1aの近傍には 、プラズマ中から正イオンを引き出してイオンビームとする引出電極2が設けら れている。そして、この引出電極2と隔壁1とは、例えば30kVの出力電圧を 有する引出電源7によって接続されており、引出電源7は、引出電極2を隔壁1 よりも高電位に設定するようになっている。
【0013】 一方、隔壁1の他方の開口部1bには、図示しない動作ガス供給手段が接続さ れており、この動作ガス供給手段は、固体状の不純物を金属蒸気発生炉によって 蒸発させた動作ガスやガスボンベに充填されていた気体状の不純物からなる動作 ガスを隔壁1内に供給するようになっている。
【0014】 上記の隔壁1内には、タングステン等からなるフィラメント3が配設されてい る。このフィラメント3は、両端が隔壁1外に貫設されており、隔壁1の両側面 に固設された絶縁ブッシュに支持されることによって、隔壁1と電気的に絶縁状 態にされている。隔壁1外に位置するフィラメント3の両端には、フィラメント 電源4が接続されている。そして、このフィラメント電源4は、フィラメント3 に電力を供給することによって、フィラメント3を発熱させるようになっている 。
【0015】 上記のフィラメント電源4の負極側には、例えば100Vの出力電圧を有する 隔壁用電源5の正極側が接続されている。一方、隔壁用電源5の負極側は、隔壁 1に接続されており、隔壁1は、隔壁用電源5によってフィラメント3よりも低 電位に設定されている。また、隔壁1の内面壁には、隔壁1と同電位にされた例 えばタングステン等からなるヒートシールド6(隔壁手段)が設けられており、 このヒートシールド6は、フィラメント3からの放射熱により加熱されることに よって熱電子を放出するようになっている。
【0016】 上記の構成において、イオン源の動作について説明する。
【0017】 先ず、フィラメント電源4からフィラメント3に電力が供給され、フィラメン ト3の発熱が開始されることになる。そして、発熱したフィラメント3は、放射 熱をヒートシールド6方向に放出することによってヒートシールド6を加熱する ことになる。この際、ヒートシールド6は、隔壁用電源5により設定された隔壁 1の電位と同一の電位を有しているため、フィラメント3よりも低電位に設定さ れている。従って、ヒートシールド6は、ヒートシールド6の熱電子が高電位の フィラメント3に吸引されるため、加熱による温度の上昇に伴って多量の熱電子 を隔壁1内に放出することになる。
【0018】 次いで、図示しない動作ガス供給手段から動作ガスが隔壁1内に供給されるこ とになり、動作ガスのガス粒子と熱電子とが衝突することによって、不純物イオ ンや電子からなるプラズマが隔壁1内において形成されることになる。そして、 プラズマ中の正イオンが引出電極2に引き寄せられ、引出電極2のビーム通過孔 2aを介して外部へ放出されることによってイオンビームが生成されることにな る。
【0019】 また、プラズマ中の正イオンは、隔壁1およびヒートシールド6が隔壁用電源 5によってフィラメント3よりも低電位に設定されているため、隔壁1側のヒー トシールド6にも引き寄せられることになる。この際、正イオンのヒートシール ド6側および引出電極2側への移動方向は、フィラメント3側とは反対方向にな る。従って、フィラメント3は、正イオンによってスパッタリングされる確率が 極めて低減したものになるため、消耗速度が低下することになる。これにより、 イオン源は、フィラメント3の長寿命化によって更新間隔が拡大し、稼働率が向 上することになる。
【0020】
【考案の効果】
本考案のイオン源は、以上のように、フィラメント電源からの電力の供給によ って発熱するフィラメントと、このフィラメントを内部に備えた隔壁手段とを有 し、上記フィラメントと隔壁手段との電位差によって熱電子を放出させ、この熱 電子によって正イオンを含むプラズマを形成してイオンビームを生成するもので あり、上記フィラメントと隔壁手段とが、隔壁手段をフィラメントよりも低電位 に設定する隔壁用電源を介して接続されている構成である。
【0021】 これにより、隔壁手段が隔壁用電源によってフィラメントよりも低電位に設定 されているため、プラズマ中の正イオンがフィラメント側とは反対方向となる隔 壁手段側に引き寄せられることになる。よって、フィラメントが正イオンにより スパッタリングされる確率が極めて低減したものになるため、フィラメントの消 耗速度が低下し、結果としてフィラメントの長寿命化によって稼働率が向上する という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のイオン源の概略構成図である。
【図2】従来例を示すものであり、イオン源の概略構成
図である。
【符号の説明】
1 隔壁 (隔壁手段) 2 引出電極 3 フィラメント 4 フィラメント電源 5 隔壁用電源 6 ヒートシールド(隔壁手段) 7 引出電源

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィラメント電源からの電力の供給によっ
    て発熱するフィラメントと、このフィラメントを内部に
    備えた隔壁手段とを有し、上記フィラメントと隔壁手段
    との電位差によって熱電子を放出させ、この熱電子によ
    って正イオンを含むプラズマを形成してイオンビームを
    生成するイオン源において、 上記フィラメントと隔壁手段とは、隔壁手段をフィラメ
    ントよりも低電位に設定する隔壁用電源を介して接続さ
    れていることを特徴とするイオン源。
JP4741692U 1992-07-07 1992-07-07 イオン源 Pending JPH069040U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4741692U JPH069040U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 イオン源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4741692U JPH069040U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 イオン源

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069040U true JPH069040U (ja) 1994-02-04

Family

ID=12774551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4741692U Pending JPH069040U (ja) 1992-07-07 1992-07-07 イオン源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069040U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51163246U (ja) * 1975-06-19 1976-12-25
JPS51163247U (ja) * 1975-06-19 1976-12-25
JPH02146194U (ja) * 1989-05-10 1990-12-12

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51163246U (ja) * 1975-06-19 1976-12-25
JPS51163247U (ja) * 1975-06-19 1976-12-25
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