JPH0690387B2 - フィルム映写機のインターミッテント装置 - Google Patents

フィルム映写機のインターミッテント装置

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JPH0690387B2
JPH0690387B2 JP63206302A JP20630288A JPH0690387B2 JP H0690387 B2 JPH0690387 B2 JP H0690387B2 JP 63206302 A JP63206302 A JP 63206302A JP 20630288 A JP20630288 A JP 20630288A JP H0690387 B2 JPH0690387 B2 JP H0690387B2
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秀雄 高橋
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日本電子光学工業株式会社
東芝電興株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はフィルム映写機のインターミッテント装置に
関する。
従来の技術 インターミッテント装置、つまりフィルムの間欠送り装
置は、映写機の最も重要な部分であると同時に、最も動
力を消費する部分である。この部分の動力消費を抑制す
ることは、映写機全体の動力を少なくすることになる。
従来のインターミッテント装置を第5図と第6図に示
す。
従来のインターミッテント装置は次のような構造であ
る。
フィルムFを矢印方向に送るインタースプロケット1
は、インタースプロケット軸2の一端に固定されてい
る。従動車3はインタースプロケット軸2の他端に固定
されている。
インタースプロケット軸2は本体4に回転可能に支持さ
れている。インターミッテント装置本体4はギヤ5とア
イドリングギヤ6を有している。アイドリングギヤ6は
本体4に回転自在に設けられている。また、インターミ
ッテント装置本体4内には、原動車7aと、この原動車7a
に固定されたフライホイール7が回転可能に支持されて
いる。インタースプロケット軸2とフライホイール7の
軸は平行である。原動車7aのギヤ8はアイトリングギヤ
6とかみ合っている。原動車7aのピン9は柔道車3にか
み合っている。
図示しないモータの出力軸にはウォーム10が取付けられ
ている。このウォーム10はアイドルギヤ6とかみ合って
いる。ウォーム10が回転すると、動力がギヤ6を介して
伝達されて、原動車7aが回転する。原動車7aが1回転す
るとき、従動車3が1/4回転する。つまりインタースプ
ロケット1は1/4回転してフィルムFを1フレーム分を
矢印方向に送るのである。原動車7aと従動車3は間欠機
構を成している。
35mm以上のフィルムFを使用する映画においては、プリ
ントの焼付け誤差、フィルムつなぎミス等に対処するた
めに、間欠機構の停止時の位置を微調整する装置を備え
ている。これをフレーミング機構という。
フレーミング調整は回転方式により行う。この方式で
は、第5図のギヤ5を手動で回転してインターミッテン
ト装置本体4自体をインタースプロケット軸2を中心に
して回転させる。
つまり、インターミッテント装置本体4はインタープロ
ケット軸2に対して相対的に回転して、原動車の7aがイ
ンタースプロケット軸2を中心にして回る。このため、
インタースプロケット軸2はわずかな角度だけ回転され
てフィルムFは矢印方向又はその反対方向に移動するの
である。このようにして、間欠機構停止時のフィルムF
の位置を変えてフレーミング調整を行うのである。
発明が解決しようとする課題 このような従来のインターミッテント装置では、ウォー
ム10に比べて大口径のアイドリングギヤ6を使ってい
る。したがってアイドリングギヤ6の回転数をウォーム
10の回転数より小さくし、そのあとギヤ8の回転数を大
きくするようにしている。このため駆動力の損失が大き
く、ウォーム10の回転のために大型の駆動源を要する。
したがってインターミッテント装置を備えたフィルム映
写機の小型化が図れない。
この発明は駆動力の損失が小さく小型の駆動源(モー
タ)によりインタースプロケット軸を駆動できるフィル
ム映写機のインターミッテント装置を提供することを目
的としている。
課題を解決するための手段 この発明は、インターミッテント装置本体(30)の内部
空間に間欠駆動機構(100)を設け、前記間欠駆動機構
(100)と連動するようにフライホィール(31)を前記
インターミッテント装置本体(30)の内部空間に設け、
前記間欠駆動機構(100)の一方側に駆動軸(36)を接
続し、前記間欠駆動機構(100)の他方側にインタース
プロケット軸(27)を接続し、前記駆動軸(36)に第1
ギヤ(35)を設け、前記第1ギヤ(35)にかみ合うよう
に前記間欠駆動機構(100)側に第2ギヤ(34)を設
け、前記第1ギヤ(35)と前記第2ギヤ(34)は1:1の
ギヤ比か1:1に近似したギヤ比を有し、前記インターミ
ッテント装置本体(30)の内部空間で前記駆動軸(36)
と前記インタースプロケット軸(27)が前記第1ギヤ
(35)、前記第2ギヤ(34)及び前記間欠駆動機構(10
0)を介して機構的に連結されており、前記駆動軸(3
6)と前記インタースプロケット軸(27)が同軸線上に
あって前記インターミッテント装置本体(30)の外部に
互いに反対方向に突出しており、前記インターミッテン
ト装置本体(30)の外部でフィルム(F)を送るインタ
ースプロケット(13)が前記インタースプロケット軸
(27)に設けられており、前記インターミッテント装置
本体(30)が前記インタースプロケット軸(27)を中心
にして回転可能になっており、チェーンホィール(17)
を前記インターミッテント装置本体(30)に設け、フレ
ーミング調整用のつまみ(21)がチェーン(20)を介し
て前記チェーンホィール(17)に接続され、さらに前記
チェーンホィール(17)に軸(23)が固定され、前記軸
(23)にアイドリングギヤ(24)が回転自在に取りつけ
られ、前記インターミッテント装置本体(30)の外部で
前記駆動軸(36)に第3ギヤ(38)が設けられ、モータ
(45)に連動するプーリ(39)に第4ギヤ(40)が固定
され、前記アイドリングギヤ(24)が前記第3ギヤ(3
8)と前記第4ギヤ(40)に噛み合っていて、前記イン
ターミッテント装置本体(30)が前記インタースプロケ
ット軸(27)を中心として回転するとき、前記アイドリ
ングギヤ(24)が前記第3ギヤ(38)と前記第4ギヤ
(40)に対し公転することを特徴とするフィルム映写機
のインターミッテント装置を要旨としている。
作用 インタースプロケット軸27と駆動軸36は同軸線上にあ
り、両ギヤ35,34のギヤ比が1:1か1:1のギヤ比に近似し
ているので、駆動力の損失が少くなる。つまり小さい駆
動源(モータ)により駆動軸36からインタースプロケッ
ト軸27へ力を伝えることができる。
インターミッテント装置本体30をインタースプロケット
軸27を中心にして回転して、フィルムFのフレーミング
調整を行う。
インタースプロケット13が回転していないときに、つま
り間欠駆動をしない間にフィルムFのフレーミング調整
を行う。
つまみ21を手で回すと、インターミッテント装置本体30
がインタースプロケット軸27を中心として回転する。こ
のとき、アイドリングギヤ24は第3ギヤ38と第4ギヤ40
に対してインタースプロケット軸27と駆動軸36を中心と
して必要角度公転する。その際、間欠駆動機構100のた
とえば原動車31aがインタースプロケット軸27を中心と
して公転して、インタースプロケット軸27が回転する。
これによりフィルムFは所定量移動する。言い換れば、
インターミッテント装置本体30の回転によりフィルムF
の停止位置が所定量変位するのである。このようにして
フィルムFのフレーミング調整が行われる。
実施例 第1図はこの発明のインターミッテント装置を備えたフ
ィルム映写機を示している。
フィルムFは矢印で示すように光源部11と投影部12の間
を通る。第1図ではインターミッテント装置のインター
スプロケット13とその周辺部分のみが見えている。
第2図と第3図を参照してインターミッテント装置を説
明する。
[インターミッテント装置本体30] フィルム映写機の壁部13の穴に部材15がはめこまれて固
定されている。部材15内には部材16が抜けどめ板16aを
介して回転可能に取付けられている。部材16にはチェー
ンホィール17が固定されている。
第3図にに示すようにチェーンホィール18,19とチェー
ンホィール17にはチェーン20がかみ合っている。チェー
ンホィール18には、つまみ21が設けられている。このつ
まみ21はフィルムFのフレーミング調整用のつまみであ
る。
チェーンホィール17には部材22が固定されている。この
部材22には軸23の一端が固定されている。軸23の他端に
はアイドリングギヤ24が回転自在に設けられている。
部材16には中間部材25が固定されている。中間部材25に
はカバー26が固定されている。
インターミッテント装置本体30は、これらの中間部材2
5,部材16、カバー26等で構成されていて、全体が一体と
してケーシングの形となっており、その内部に空間を有
する。
インタースプロケット軸27は部材16にオイルシール16b
を介して回転自在に支持されている。このインタースプ
ロケット軸27の一端にはインタースプロケット13,13が
固定されている。インタースプロケット27の他端には従
動車28が固定されている。この従動車28は従来の従動車
と同様のものである。
[間欠駆動機構100] 原動車31aと従動車28は間欠駆動機構100を成している。
原動車31aとフライホイール31と従動車28はインターミ
ッテント装置本体30の内部空間に配置されている。原動
車31aの軸32は、軸受け33と軸受け板33aに回転自在に取
付けられている。原動車31aのピン34は従動車28とかみ
合っている。
フライホィール31は間欠駆動機構100と連動するように
インターミッテント装置本体30の内部空間に設けられて
いる。例えば、フライホィール31は原動車31aに固定さ
れている。
フライホイール31が1回転するとインタースプロケット
13は1/4回転して、フィルムFを1フレーム分送るので
ある。
フライホイール31のフライホイール軸32にはギヤ34が固
定されている。
一方、ギヤ35が駆動軸36に固定されている。この駆動軸
36はカバー26とサポート37の間に回転自在に支持されて
いる。
駆動軸36とインタースプロケット軸27は同一軸上にあ
り、互いに反対方向にインターミッテント装置本体30か
ら外側に突出ている。
ギヤ34とギヤ35のギヤ比は1:1である。
[入力部] 軸36にはギヤ38が固定されている。プーリ39は駆動軸36
に対して回転自在に取付けられている。ギヤ40は駆動軸
36に対して回転自在となっている。ギヤ40はプーリ39と
一体になっている。両方のギヤ38と40はギヤ24にかみ合
っている。これら3つのギヤ38,40,24のギヤ比は1:1:1
である。
プーリ39には歯付ベルト41がかかっている。
第4図を参照する。第4図では映写機本体42にフレーミ
ング用のつまみ21が設けられている。前記プーリ39と、
これとは別のプーリ43,44およびモータ45のプーリ46に
は前記歯付きベルと41がかかっている。モータ45を駆動
すると、プーリ39とギヤ40を回転できる。
[作用] まず、第4図のモータ45を駆動して第2図のプーリ39を
回すことによりギヤ40が回る。モータ45の力はギヤ40,
ギヤ24を介してギヤ38に伝わり、ギヤ35が回転する。こ
のギヤ35とともにギヤ34が回転し、原動車31aが回転す
る。
原動車31aが1回転すると、インタースプロケット13は1
/4回転してフィルムFを1フレーム分矢印方向又はその
方向と逆の方向に送る。図示した実施例ではギヤ34と35
は1:1のギヤ比である。また、3つのギヤ38,40,24は、
ギヤ比が1:1:1である。このため駆動力のロスが少くて
すみ能率よくインタースプロケット13を駆動できる。
[フレーミング調整] インタースプロケット13が回転していないときに、つま
り間欠駆動をしない間にフィルムFのフレーミング調整
を行う。
第2図のつまみ21を手で回すと、インターミッテント装
置本体30がインタースプロケット軸27を中心として回転
する。このときギヤ24はギヤ38,40に対してインタース
プロケット軸27と駆動軸36を中心として必要角度公転す
る。
その際、間欠駆動機構100の原動車31aがインタースプロ
ケット軸27を中心として公転するので、インタースプロ
ケット軸27が回転する。これによりフィルムFは矢印方
向または矢印と反対方向に所定量移動する。言い換れ
ば、インターミッテント装置本体30の回転によりフィル
ムFの停止位置が所定量変位するのである。このように
してフィルムFのフレーミング調整が行われる。
なお、好ましくはモータから駆動軸36への動力の伝達は
歯付ベルト41によって行う。
ところで、ギヤ35,34のギヤ比は1:1に近似するギヤ比に
してもよい。
発明の効果 以上説明したように、駆動軸からインタースプロケット
軸への動力の伝達が効率よく行え、小型の駆動源を用い
てフィルムを確実に間欠的に送ることができる。
さらに具体的にいえば、駆動軸36のギヤ35と間欠駆動機
構100のギヤ34はギヤ比が1:1であるので、動力伝達ロス
を最小限にできる。
このため第4図のモータ45は小型のものを使っても、低
トルクで十分にインターミッテント装置を駆動できるの
である。
しかも、構造を簡単にできるので、モータ45の出力は非
常に少なくて済む。このため第4図のモータ45の小型化
が図れる。その結果、モータを機械本体42内に組込むこ
とができる。
また、機械全体の機械的応力・振動を少なくできるた
め、構造を必要以上に強固にする必要がなく軽量にする
ことができる。
最近は、標準のフィルム輸動方式(35mm、24フレーム/
秒、4パーフォレーション/フレーム、70mm、24フレー
ム/秒、5パーフォレーション/フレーム)をこえる輸
動方式が使われることが多いが、このような場合でも、
低トルクですむため、容易に対応できる。
小型の駆動源であるモータを用いることで、従来はイン
ターミッテント装置本体の外に設けざるをえなかつたモ
ータを、本発明によれば、映写機本体内に設けることが
できる。またモータの定格をたとえば200Wから60Wのも
のに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインターミッテント装置を設けたフィ
ルム映写機を示す概略図、第2図は本発明によるインタ
ーミッテント装置を示す断面図、第3図は第2図のイン
ターミッテント装置を示す分解斜視図、第4図はフィル
ム映写機の機構を示す図、第5図と第6図は従来例を示
す図である。 13……インタースプロケット 27……インタースプロケット軸 28……従動車 30……本体 31a……原動車 34,35……ギヤ 24,38,40……ギヤ 39……プーリ 41……歯付ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターミッテント装置本体(30)の内部
    空間に間欠駆動機構(100)を設け、前記間欠駆動機構
    (100)と連動するようにフライホィール(31)を前記
    インターミッテント装置本体(30)の内部空間に設け、
    前記間欠駆動機構(100)の一方側に駆動軸(36)を接
    続し、前記間欠駆動機構(100)の他方側にインタース
    プロケット軸(27)を接続し、前記駆動軸(36)に第1
    ギヤ(35)を設け、前記第1ギヤ(35)にかみ合うよう
    に前記間欠駆動機構(100)側に第2ギヤ(34)を設
    け、前記第1ギヤ(35)と前記第2ギヤ(34)は1:1の
    ギヤ比か1:1に近似したギヤ比を有し、前記インターミ
    ッテント装置本体(30)の内部空間で前記駆動軸(36)
    と前記インタースプロケット軸(27)が前記第1ギヤ
    (35)、前記第2ギヤ(34)及び前記間欠駆動機構(10
    0)を介して機構的に連結されており、前記駆動軸(3
    6)と前記インタースプロケット軸(27)が同軸線上に
    あって前記インターミッテント装置本体(30)の外部に
    互いに反対方向に突出ており、前記インターミッテント
    装置本体(30)の外部でフィルム(F)を送るインター
    スプロケット(13)が前記インタースプロケット軸(2
    7)に設けられており、前記インターミッテント装置本
    体(30)が前記インタースプロケット軸(27)を中心に
    して回転可能になっており、チェーンホィール(17)を
    前記インターミッテント装置本体(30)に設け、フレー
    ミング調整用のつまみ(21)がチェーン(20)を介して
    前記チェーンホィール(17)に接続され、さらに前記チ
    ェーンホィール(17)に軸(23)が固定され、前記軸
    (23)にアイドリングギヤ(24)が回転自在に取りつけ
    られ、前記インターミッテント装置本体(30)の外部で
    前記駆動軸(36)に第3ギヤ(38)が設けられ、モータ
    (45)に連動するプーリ(39)に第4ギヤ(40)が固定
    され、前記アイドリングギヤ(24)が前記第3ギヤ(3
    8)と前記第4ギヤ(40)に噛み合っていて、前記イン
    ターミッテント装置本体(30)が前記インタースプロケ
    ット軸(27)を中心として回転するとき、前記アイドリ
    ングギヤ(24)が前記第3ギヤ(38)と前記第4ギヤ
    (40)に対し公転することを特徴とするフィルム映写機
    のインターミッテント装置。
JP63206302A 1988-08-22 1988-08-22 フィルム映写機のインターミッテント装置 Expired - Fee Related JPH0690387B2 (ja)

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