JP3008348B1 - ヘリコプター玩具のテールロータ駆動装置 - Google Patents

ヘリコプター玩具のテールロータ駆動装置

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JP3008348B1 JP23148398A JP23148398A JP3008348B1 JP 3008348 B1 JP3008348 B1 JP 3008348B1 JP 23148398 A JP23148398 A JP 23148398A JP 23148398 A JP23148398 A JP 23148398A JP 3008348 B1 JP3008348 B1 JP 3008348B1
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Abstract

【要約】 【課題】 細いテールパイプ内で前記ベルトが90度捻
じれると、該捩れた部分でベルト同士が接触して接触音
が発生すると共に、接触による摩擦で回転力の伝達がテ
ールロータに対してスムースに伝達できなくなり、か
つ、磨耗が発生してベルトが切断される等の問題が発生
した。 【解決手段】 エンジン11により回転する駆動ローラ
13と、テールロータ2に取付けられた被駆動ローラ2
1とをテールパイプ4内に挿通したベルト5で巻回し、
該ベルトの回転によってテールロータを回転するように
したテールロータ駆動装置において、前記ベルトが捻じ
れる部分の前記テールパイプ内に中間ローラを内蔵し、
前記回転するベルトを前記中間ローラ6で分離するよう
にしたヘリコプター玩具のテールロータ駆動装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテールロータをタイ
ミングベルト等のベルトによって回転させるヘリコプタ
ー玩具において、前記ベルトの捩れをスムースに行わせ
るようにしたヘリコプター玩具のテールロータ駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘリコプター玩具におけるテール
ロータを回転駆動する手段としては、エンジンの回転力
を傘歯車等の歯車機構を介してテールパイプ内に挿通さ
れた回転シャフトに伝達し、該回転シャフトの回転力を
再び傘歯車等の歯車機構を介してテールロータに伝達す
る方法と、エンジンによって回転するローラと、テール
ロータに取付けられたローラとの間をタイミングベルト
等のベルトで巻回する方法とがあった。
【0003】前記回転シャフトによってエンジンの回転
力をテールロータに伝達する前者の構造にあっては、エ
ンジン側とテールロータ側に歯車機構を使用しなければ
ならないため、構造が複雑となってコストが高くなると
共に歯車の磨耗による耐用年数が短くなり、かつ、騒音
が高くなるといった問題があった。
【0004】一方、ローラとベルトによってエンジンの
回転力をテールロータに伝達する後者の構造にあって
は、前記した前者の構造と比較して、構造が簡単である
ことからコストの低下が図れると共に耐用年数が長くな
り、かつ、ベルト駆動であることから騒音の発生が少な
いといった利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した後者
の構造のものは、エンジンの回転力が伝達される駆動側
ローラと、テールロータに取付けられた被駆動側ローラ
とは90度の位相ずれがあるため、前記2つのローラ間
に巻回されるベルトはテールパイプ内で90度捻じれる
こととなる。
【0006】細いテールパイプ内で前記ベルトが90度
捻じれると、該捩れた部分でベルト同士が接触して接触
音が発生すると共に、接触による摩擦で回転力の伝達が
テールロータに対してスムースに伝達できなくなり、か
つ、磨耗が発生してベルトが切断される等の問題が発生
した。
【0007】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、ベルトの捩れ部分に
中間ローラをテールパイプ内に設け、ベルト同士が接触
しないようにしたので、接触音の発生を防止すると共に
回転力の伝達がテールロータにスムースに伝達でき、か
つ、磨耗によるベルトの切断を防止できるようにしたヘ
リコプター玩具のテールロータ駆動装置を提供せんとす
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のヘリコプター玩
具のテールロータ駆動装置は前記した目的を達成せんと
するもので、その手段は、エンジンにより回転する駆動
ローラと、テールロータに取付けられた被駆動ローラと
をテールパイプ内に挿通したベルトで巻回し、該ベルト
の回転によってテールロータを回転するようにしたテー
ルロータ駆動装置において、前記ベルトが捻じれる部分
の前記テールパイプ内に中間ローラを内蔵し、前記回転
するベルトを前記中間ローラで分離するようにしたもの
である。
【0009】また、前記駆動ローラと、前記被駆動ロー
ラとが90度位相がずれている場合において、前記中間
ローラを前記捻じれたベルトが水平線に対して45度捻
じれた位置に取付けることが望ましく、さらに、前記駆
動ローラと、前記被駆動ローラとが90度位相がずれて
いる場合において、前記中間ローラを前記捻じれたベル
トが水平線に対して45度捻じれた位置で、かつ、前記
水平線に対して45度傾けて取付けることが望ましい。
【0010】また、前記中間ローラを、前記テールパイ
プ内に嵌合されるリング体と、該リング体に対して回転
自在に軸支されるローラとにより構成したものであって
もよい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るヘリコプター
玩具のテールロータ駆動装置の実施の形態を図面と共に
説明する。1はキャビンを構成するフレームにして、内
部にエンジン11、受信機、サーボ、ジャイロ、燃料タ
ンク12等のヘリコプター玩具として飛行に必要な部材
が搭載されている。
【0012】11aはエンジン11の出力軸に支持され
たプーリにして、該プーリ11aにはテールロータ2を
回転させるための駆動軸11bに固定されたプーリ11
cとの間にタイミングベルト等のベルト11dが巻回さ
れている。また、前記駆動軸11bには歯車11eが固
定され、該歯車11eにメインロータ3を回転させるた
めの回転軸11fに固定された歯車11gが噛合されて
いる。
【0013】すなわち、エンジン11の回転力はベルト
11dを介して駆動軸11bに伝達されるので該駆動軸
11bは回転され、また、駆動軸11bの回転力は歯車
11eを介して歯車11gに伝達されるのでメインロー
タ3を回転させる。なお、前記駆動軸11bには駆動ロ
ーラ13が固定されている。
【0014】4は前記フレーム1の後方に固定部材14
を介して固定されたテールパイプにして、後端にはテー
ルロータ2が回転自在に取付けられている。また、テー
ルロータ2には被駆動ローラ21が取付けられ、該被駆
動ローラ21と前記駆動ローラ13との間にはタイミン
グベルト等のベルト5が巻回されている。
【0015】ところで、前記した駆動ローラ13は水平
軸に対して平行に取付けられ、一方、被駆動ローラ21
は直交するようにテールロータ2に取付けられているの
で、図4に示す如く駆動ローラ13と被駆動ローラ21
との間を巻回するベルト5は途中で90度捻じられるこ
とになる。この捩れが前記したような接触を生じてテー
ルロータ2へのスムースな回転が伝達できず、また、接
触音の発生およびベルトの磨耗といった問題を生じさせ
る。
【0016】そこで、本発明にあっては、図5に示す構
造の中間ローラ6をテールパイプ4内に取付け、この中
間ローラ6によってベルト5の捩れ部分においてベルト
同士が接触しないようにした。以下、中間ローラ6の構
造について説明する。
【0017】中間ローラ6は、テールパイプ4内に嵌合
される外形を有するリング体61と、該リング体61内
に回転自在に軸支されるローラ62とにより構成されて
いる。リング体61はテールパイプ4にネジ止めするた
めのネジ孔61aが対向して形成され、該ネジ孔61a
に対して45度の傾斜をもってローラ挿入孔61bが形
成されると共に、該ローラ挿入孔61bと直交して軸受
け孔61cが形成されている。
【0018】ローラ62は前記ローラ挿入孔61bに挿
入される大きさに形成され、該ローラ62に嵌合された
ローラ軸62aが前記軸受け孔61c内に挿入されたベ
アリング63に装着されている。
【0019】前記の如く構成した中間ローラ6はテール
パイプ4内の略中間部に挿入されると共に、テールパイ
プ4の外側からネジ64によって、前記ローラ62が水
平線に対して45度の角度となるようにネジ止めされ
る。もちろん、この中間ローラ6をテールパイプ4内に
挿入するときに、ベルト5がローラ62の両側に位置す
るようにして挿入固定する。
【0020】このように、テールパイプ4内に中間ロー
ラ6を挿入してベルト5の捩れ部分を分離することによ
り、ベルト5の回転時において捻じれた部分が接触する
ことがなくなり、従って、テールロータ2へのスムース
な回転力の伝達ができ、また、接触音の発生およびベル
トの磨耗といった問題を防止することができる。
【0021】なお、前記した中間ローラ6のテールパイ
プ4に対する取付け位置は、駆動ローラ13と被駆動ロ
ーラ21との外径が同じの場合は中間位置となるが、外
径が異なる場合には前後方向にずれた位置、すなわち、
駆動ローラ13の外径が被駆動ローラ21の外径より大
きい場合には、被駆動ローラ21に近接した位置側に取
付け、また、逆の場合には駆動ローラ13に近接した位
置側に取付ける。
【0022】また、駆動ローラ13と被駆動ローラ21
とが90度の位相ずれの場合には、中間ローラ6を水平
線に対して45度の角度で取付けるが、駆動ローラ13
と被駆動ローラ21とが90度以内あるいは以上の位相
ずれの場合には、中間ローラ6の水平線に対する傾斜角
も45度とはならないものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は前記したように、エンジンの回
転力をベルト駆動によってテールロータに伝達するよう
にしたテールロータ駆動装置において、前記ベルトが挿
通されるテールパイプ内の前記ベルトが捻じれる部分に
中間ローラを内蔵してベルト同士が接触しないようにし
たので、テールロータへのスムースな回転力の伝達がで
き、また、接触音の発生およびベルトの磨耗といった問
題を防止することができる。
【0024】また、ベルトの捩れ角度に合わせて中間ロ
ーラの傾斜角度でテールパイプ内に取付けたので、ベル
トと中間ローラにおけるローラとの接触が面接触となっ
て、ベルトのスムースな回転が可能となり摩擦抵抗の軽
減が図れる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテールロータ駆動装置を具備した
ヘリコプター全体を示す側面図である。
【図2】ベルト駆動のエンジン側を示す拡大側面図であ
る。
【図3】ベルト駆動のテールロータ側を示す拡大側面図
である。
【図4】ベルトの捩れ部分を示す側面図である。
【図5】中間ローラの断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 11 エンジン 13 駆動ローラ 2 テールロータ 21 被駆動ローラ 3 メインローター 4 テールパイプ 5 ベルト 6 中間ローラ 61 リング体 62 ローラ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより回転する駆動ローラと、
    テールロータに取付けられた被駆動ローラとをテールパ
    イプ内に挿通したベルトで巻回し、該ベルトの回転によ
    ってテールロータを回転するようにしたテールロータ駆
    動装置において、前記ベルトが捻じれる部分の前記テー
    ルパイプ内に中間ローラを内蔵し、前記回転するベルト
    を前記中間ローラで分離するようにしたことを特徴とす
    るヘリコプター玩具のテールロータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動ローラと、前記被駆動ローラと
    が90度位相がずれている場合において、前記中間ロー
    ラを前記捻じれたベルトが水平線に対して45度捻じれ
    た位置に取付けたことを特徴とする請求項1記載のヘリ
    コプター玩具のテールロータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動ローラと、前記被駆動ローラと
    が90度位相がずれている場合において、前記中間ロー
    ラを前記捻じれたベルトが水平線に対して45度捻じれ
    た位置で、かつ、前記水平線に対して45度傾けて取付
    けたことを特徴とする請求項1記載のヘリコプター玩具
    のテールロータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記中間ローラを、前記テールパイプ内
    に嵌合されるリング体と、該リング体に対して回転自在
    に軸支されるローラとにより構成したことを特徴とする
    請求項1記載のヘリコプター玩具のテールロータ駆動装
    置。
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CN202270360U (zh) * 2011-09-29 2012-06-13 深圳市沈氏彤创航天模型有限公司 遥控模型像真直升机的尾旋翼传动装置

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