JPH068968A - もみがら断熱緩衝材およびその製造方法 - Google Patents

もみがら断熱緩衝材およびその製造方法

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JPH068968A
JPH068968A JP4187662A JP18766292A JPH068968A JP H068968 A JPH068968 A JP H068968A JP 4187662 A JP4187662 A JP 4187662A JP 18766292 A JP18766292 A JP 18766292A JP H068968 A JPH068968 A JP H068968A
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chaff
heat insulating
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JP4187662A
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Hitoshi Hayakawa
仁之 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】もみがらを使用して軽量で安価であり、断熱性
と強度や緩衝性にも優れ、しかも焼却できるので使用後
の処分が容易で、資源の有効利用や環境対策上も極めて
効果的なものである。 【構成】 もみがら2に水6を噴射して表面を濡らした
後、小麦粉、米粉、ゴムパウダーなどの接着剤となる植
物性接着剤粉8を散布し、次いで水6を噴射して植物性
接着剤粉8を液状化してから、撹拌機9で撹拌混合し、
次いでこのもみがら2を加圧してブロック12に成型した
後、このブロック12を加熱乾燥して接着剤を固化させ
て、もみがら2の繊維方向を横方向に揃えた断熱緩衝材
を形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はもみがらで形成した断熱
緩衝材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電機機器や精密機械あるいは魚な
どの生鮮食品などを梱包して輸送する場合、断熱や緩衝
性に優れた発泡プラスチック容器が多く用いれれてい
る。この発泡プラスチック容器は軽量で安価であるが、
使用後に処理する場合に有毒ガスや黒煙が出るため家庭
や工場などで焼却することができず、また腐食しないた
め環境に悪影響を及ぼすためその使用が環境上問題とな
ってきている。このため電機機器などの梱包には段ボー
ル製の緩衝材を使用することこが一部で行なわれるよう
になってきたが製造コストが高く普及していないのが実
情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
み種々研究を行なった結果、稲を刈り取って脱穀したも
みを、もみ摺り機で玄米と分離したもみがらを使用し
て、軽量で安価なであり、断熱性と強度や緩衝性にも優
れ、しかも焼却できるので使用後の処分が容易で、資源
の有効利用や環境対策上も極めて効果的なもみがら断熱
緩衝材およびその製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のもみがら断熱緩
衝材1は図1に示すようにもみがら2の繊維方向を横方
向に揃えて接着剤で固化してブロック状に成型したもの
である。もみがら断熱緩衝材1の製造方法は図2に示す
ように、ベルトコンベアー3の上方に設けたホッパー4
から、もみがら2をベルトコンベアー3の上に供給し、
次いで噴射ノズル5からもみがら2に水6を噴射して表
面を濡らした後、ホッパー7に入れた小麦粉、米粉、ゴ
ムパウダーなどの接着剤となる植物性接着剤粉8を表面
が水1に濡れたらしもみがら2の表面に散布して付着さ
せる。
【0005】この場合、接着剤として植物性接着剤粉8
を用いるのは、粘性のない粉の状態で散布した方が均一
にもみがら2に分散すると共に、化学合成接着剤は固化
しにくく粘性が残り、しかも価格が高いからである。植
物性接着剤粉8は小麦粉、米粉、ゴムパウダーなどを単
独で用いても混合して用いても良い。またもみがら2と
植物性接着剤粉8との混合比率は、植物性接着剤粉8が
多い程強度が増すが重量が重くなる上、固くなるので、
容積比で8.0 〜9.5 :2.0 〜0.5 の範囲が断熱性や重
量、強度のバランスの上から望ましい。
【0006】この後、図2に示すように再び噴射ノズル
5から表面に植物性接着剤粉8を散布したもみがら2に
水6を噴射して植物性接着剤粉8を濡らして液状にす
る。この状態で、ベルトコンベアー3から撹拌機9に供
給し、ここで撹拌してももみがら2と液状になった植物
性接着剤とを混合させる。この場合、糊のように液状の
接着剤ともみがら2を直接、撹拌機9に投入して撹拌す
ると全体に均一に糊がもみがら2の表面に付着しないで
塊となってしまうので上記方法が望ましい。
【0007】このようにして液状となった接着剤がもみ
がら2の表面に均一に付着したら、例えば図3に示すよ
うに、金型10に入れてプレス11で圧縮成型すると、もみ
がら2の繊維方向が加圧方向と垂直な横方向に揃ったブ
ロック12が成型される。なお加圧して所定の形状のブロ
ック12を製作する方法としては、この外にホットプレ
ス、形枠取り、射出成型、ブロー成型など加圧しながら
成型する方法であればいずれの方法を用いても良い。
【0008】次に所定の形状に加圧成型したブロック12
を電子レンジ等の電磁加熱機や高周波加熱機、あるいは
熱風乾燥して接着剤の水分を蒸発して固化させ、もみが
ら断熱緩衝材1を作成する。この場合、内部から加熱し
て短時間で固化させるには電磁加熱機や高周波加熱機を
用いると良い。
【0009】このようにして得られたもみがら断熱緩衝
材1は、もみがら2を原料としているので安価である。
つまりもみがら2は利用価値もなく、その廃棄処分が面
倒で、通常は焼却するか土に埋めているため、多量に安
価に入手でき資源の有効利用にもなる。またもみがら断
熱緩衝材1は軽量で断熱性や強度に優れ、特にもみがら
2の繊維方向が横方向に揃っているので、従来の発泡プ
ラスチック容器に比べて圧縮や耐衝撃性に優れている。
またもみがら2は植物繊維で形成されこれ自身の弾性作
用があると共に、吸湿作用やガスの吸着作用があるため
りんごなどの果実を長期間新鮮に保持する作用もある。
更に使用後は、有毒ガスや黒煙がでないので家庭や工場
でなどで焼却でき、一般の焼却ごみとしてもごみ収集に
出せるので処分が容易である。
【0010】図4は所定の形状に加圧成型したブロック
12の表面を紙14で被覆してから加熱固化させて剥離防止
層15を形成したもので、表面のもみがら2の剥離を防止
して取扱が容易である。なおこの場合、剥離防止層15と
して紙14の代わりにプラスチックフイルムを被覆すれ
ば、魚などの容器として水分を含む物の輸送に適してい
る。この場合、使用するプラスチックフイルムの量は僅
かであるので、使用後焼却する場合もほとんど問題がな
い。また剥離防止層15として表面を被覆する代わりにワ
ニスや蝋などを表面に含浸させたものでも良い。またも
みがら断熱緩衝材1の表面に凹凸部を形成して、衝撃時
に凹凸部が先に崩れて衝撃を吸収して内部の収納物を保
護して衝撃吸収性能を向上させたものでも良い。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図2の装置
を用いてもみがら2に、植物性接着剤粉8として容量比
で小麦粉50%、米粉50%のものを用いて、混合撹拌しこ
れを金型10に入れてプレス11で加圧した後、電子レンジ
で加熱して固化させた。このようにして、もみがら2と
植物性接着剤粉8との混合比を下表のように変えた試料
A、Bを作成した。
【0012】
【表1】
【0013】試料Bについて圧縮比を変えて加圧し断熱
緩衝材としての強度を判定し、その結果を表2に示す。
なお圧縮率は圧縮後の厚さ/圧縮前の厚さの割合を示
す。
【0014】
【表2】
【0015】圧縮率75%の試料Bについてその厚さを変
えて断熱特性を調べてその結果を表3に示した。測定方
法は試料の片面を 150℃に加熱した雰囲気内に保持し、
反対側の面を室温18℃の外気中に露出させて露出した
側の表面温度を測定した。
【0016】
【表3】
【0017】圧縮率75%の試料Bについて、その厚さを
変えて耐衝撃性を調べてその結果を表4に示した。測定
方法は、厚さを変えた縦150 mmx横60 mm の長方形の板
状の試料の底面両側を支持して、1Kgの鉄球を落下させ
てそのときの衝撃による試料の状態を観察した。なお比
較のために従来容器として使用されている発泡スチレン
(スチロール)板についても測定した。
【0018】
【表4】
【0019】圧縮率75%の試料A及び圧縮率75%の
試料Bについて、圧力を変えて厚さの変化を測定し、そ
の結果を表5に示した。測定方法は縦 150mmx横 40mm
x厚さ 40mm の板状の試料に厚さ方向に圧力を加えてか
ら、圧力を解除して復帰した時の厚さの変化を測定し
た。なお比較のために従来容器として使用されている発
泡スチレン板についても測定した。
【0020】
【表5】
【0021】なお上記説明では、包装容器の場合につい
て説明したが、板状に形成して断熱板や緩衝材あるいは
防音材として用いることができ、特に植物性接着剤粉8
の量を多くし、成型時の加圧力を大きくすると、建材用
の断熱板としても利用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るもみがら
断熱緩衝材及びその製造方法によれば、従来廃棄してい
たもみがらを使用して、軽量で安価でしかも断熱性と強
度や緩衝性にも優れた断熱緩衝材を得ることができ、し
かも焼却できる上、土に埋めて肥料となるので使用後の
処分が容易で、資源の有効利用や環境対策上も極めて有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のもみがら断熱緩衝材を示す斜視図でで
ある。
【図2】もみがら断熱緩衝材の製造装置を示す概略構成
図である。
【図3】もみがらブロックをプレスで加圧成型している
状態を示す断面図である。
【図4】本発明の剥離防止層で被覆したもみがら断熱緩
衝材を示す斜視図である。
【符合の説明】
1 もみがら断熱緩衝材 2 もみがら 3 ベルトコンベアー 4 ホッパー 5 噴射ノズル 6 水 7 ホッパー 8 植物性接着剤粉 9 撹拌機 10 金型 11 プレス 12 ブロック 14 紙 15 剥離防止層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 もみがらの繊維方向を横方向に揃えて接
    着剤で固化してブロック状又は板状に成型してなること
    を特徴とするもみがら断熱緩衝材。
  2. 【請求項2】 ブロック状に成型した表面に、紙、プラ
    スチックフイルム、ワニス、蝋などもみがら剥離防止層
    を形成したことを特徴とする請求項1記載のもみがら断
    熱緩衝材。
  3. 【請求項3】 もみがらに水を噴射して表面を濡らした
    後、小麦粉、米粉、ゴムパウダーなどの接着剤となる植
    物性接着剤粉を散布し、次いで水を噴射して植物性接着
    剤粉を液状化してから、撹拌機で撹拌混合し、このもみ
    がらを加圧してブロック状又は板状に成型した後、この
    ブロック又は板を加熱乾燥して接着剤を固化させること
    を特徴とするもみがら断熱緩衝材の製造方法。
JP4187662A 1992-06-22 1992-06-22 もみがら断熱緩衝材およびその製造方法 Pending JPH068968A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4585605B1 (ja) * 2009-09-25 2010-11-24 寿男 鈴木 籾殻建築資材とその製造方法
JP2014505808A (ja) * 2010-12-22 2014-03-06 オンデュリーヌ 瀝青で含浸された圧縮成形の植物繊維から屋根被覆部材を製造する方法、および屋根被覆部材、特に棟部材、平縁、水返し、あるいは隅棟

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