JPH0689686A - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents

走査型電子顕微鏡

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JPH0689686A
JPH0689686A JP4084021A JP8402192A JPH0689686A JP H0689686 A JPH0689686 A JP H0689686A JP 4084021 A JP4084021 A JP 4084021A JP 8402192 A JP8402192 A JP 8402192A JP H0689686 A JPH0689686 A JP H0689686A
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JP
Japan
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sample chamber
sample
objective lens
vacuum
small
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JP4084021A
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English (en)
Inventor
Shigetomo Yamazaki
茂朋 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型試料室と大型試料室の2つの試料室を備え
た走査型電子顕微鏡において、小型試料室を大型試料室
と同時に使用する場合においても、小型試料室の真空度
をより高くして、分解能の高い観察を行うことを目的と
する。 【構成】前記小型試料室と前記大型試料室との間の隔壁
にオリフィスを設けると共に、該小型試料室及び該大型
試料室の夫々に、該小型試料室及び該大型試料室の真空
度を上げる真空ポンプを設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小型試料室と大型試
料室の2段の試料室を備えた走査電子顕微鏡に係り、前
記2段の試料室を切替えて使用する場合において、第1
の試料室における分解能をより高くして使用することが
できる走査電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の2段の試料室を備えた走査型電子
顕微鏡としては、例えば、図3に示すような小型試料の
高分解能像と大型試料の像とを切替えて観察できるよう
にしたものがある。この走査型電子顕微鏡は電子銃1、
集束レンズ2、第1走査コイル3、第2走査コイル4、
小型試料観察用の第1対物レンズ5a,小型試料用の第
1試料台5b,小型試料用の第1二次電子検出器5c,
これらの第1対物レンズ5a,第1試料台5bや第1二
次電子検出器5cなどを内部に有する小型試料室5が設
けられ、また大型試料観察用の第2対物レンズ6a,大
型試料用の第2試料台6b,大型試料用の第2二次電子
検出器6c,これら第2対物レンズ6a,第2試料台6
bや第2二次電子検出器6cなどを内部に有する第2試
料室6が設けられている。
【0003】電子銃1から射出された電子線束は、集束
レンズ2によって縮小され、この電子線束を第1走査コ
イル3、第2走査コイル4を用いて2段偏向して二次元
的に走査し、この電子線束をさらに第1対物レンズ5a
または第2対物レンズ6aにより約10nm程度に縮小
して試料表面上に焦点合わせをし、試料表面から発生す
る二次電子をそれぞれ第1二次電子検出器5c、第2二
次電子検出器6cを用いて電気信号にし、それを増幅し
てCRTにより二次的な走査像を観察するようにしてい
た。
【0004】小型試料を観察するときは、第1対物レン
ズ5a,第1試料台5b及び第1の2次電子検出器5c
を使用する。この場合小型試料は、第3図に示すように
第1対物レンズ5aの磁場の中心に含まれ、第1試料台
5bの移動範囲を大きくする必要がないので、電子光学
的なレンズの収差が小さく、小型試料の高分解能像を得
ることができる。大型試料を観察するときは、第2対物
レンズ6a、第2試料台6b及び第2の2次電子検出器
6cを使用する。なお、この場合、第1試料台5bは抜
き去り、第1対物レンズ5aと第2対物レンズ6aの電
源を切り替える必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような従
来の走査型電子顕微鏡にあっては、大型試料を観察する
場合には、第1試料台5bを有する小型試料室5と第2
試料台6bを有する大型試料室6は、ほぼ同じ真空度と
なる。しかし小型試料を観察する場合には、一般に高分
解能を目的として試料観察を行うため、真空度を極力高
くしておくことが望ましい。万一真空度が悪いと、電子
ビームによる試料の観察中にコンタミネーション(試料
面上にカーボンが析出すること)が起こり、高い分解能
を得ることができないという問題があった。特に近年フ
ィールドエミッションの電子銃が使われるようになった
ため、分解能が向上してますます高い真空度が要求され
るようになっている。
【0006】また小型試料を観察する場合には、小型試
料室5と大型試料室6とを遮断し、真空を引く容積を小
さくする。しかし大型試料の観察と切替えて使用するよ
うな場合には、大型試料室6の真空度とほぼ同じ真空度
となっているため、小型試料室5のみ遮断して真空度を
上げようとしても、真空壁にガス吸着が起きており、直
ちには高い真空度を上げることができないという問題が
ある。
【0007】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたもので、大型試料の観察から小型試料の観察
に切替えた場合であっても、常に小型試料室5の真空度
を高くして分解能の高い観察ができるようにした走査型
電気顕微鏡を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、その構成を、電子銃に近い
側から、小型試料観察用の第1対物レンズ及び小型試料
室と、大型試料観察用の第2対物レンズ及び大型試料室
とを配置し、前記第1対物レンズの近傍に設けられた第
1試料台と、前記第2対物レンズの近傍に設けられた第
2試料台とを有する電子顕微鏡を、前記小型試料室と前
記大型試料室との間の隔壁にオリフィスを設けると共
に、該小型試料室及び該大型試料室の夫々に前記第1試
料台及び第2試料台近傍の真空度を上げる真空ポンプを
設けるように構成することとした。また、前記オリフィ
スは前記第1対物レンズの下側磁極部近傍にあり、その
下側に前記第2対物レンズ用の走査コイルが設けられる
こととした。
【0009】
【作用】次に本発明の作用を説明する。小型試料室と大
型試料室との間にオリフィスが設けられているため、該
小型試料室と該大型試料室との間の空気の出入が制限さ
れ、両者の間の真空度に差ができる。しかも該小型試料
室及び該大型試料室の夫々に真空ポンプが設けられてい
るから、前記第1試料台及び第2試料台近傍の真空度は
常に一定の差を保持する。
【0010】さらに前記オリフィスは前記第1対物レン
ズの下側磁極部近傍にあり、その下側に前記第2対物レ
ンズ用の走査コイルが設けられているので、第2試料台
の試料の広い範囲を走査することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の構成図で、走査型電子顕微鏡10には、
電子銃11があり、電子銃11に近い側から、集束レン
ズ12、その絞り13、第1及び第2の走査コイル14
が設けられ、その下に小型試料観察用の第1対物レンズ
15とこれと一体になった小型試料室16が設けられて
いる。その下には大型試料観察用の第2対物レンズ17
があり、第2対物レンズ17を含むようにして、小型試
料室16の下部に、大型試料室18が配置されている。
また第1対物レンズ15の近傍の、小型試料室16内に
は、第1試料台21が設けられ、第2対物レンズ17の
近傍の、大型試料室18内には、第2試料台22が設け
られる。
【0012】そして、小型試料室16を形成する第1対
物レンズ15の下部と、小型試料室16の下部の大型試
料室18との間に隔壁19には、直径1mm長さ20m
mのオリフィス20を設ける。図2にオリフィス20付
近の拡大した断面図を示す。また第1試料台21を有す
る小型試料室16内を真空にするための、真空イオンポ
ンプ26が設けられ、第2試料台22を有する大型試料
室18を真空にするための、真空用油拡散ポンプ29及
びロータリポンプ30が設けられる。
【0013】また、図2に示すように、オリフィス20
は第1対物レンズ15の下側磁極部31の近傍にあり、
オリフィス20のすぐ下側に、第2対物レンズ17用の
第4走査コイル32が設けられる。その他、第1対物レ
ンズ15の上側磁極部33の上方には、第1二次電子検
出器34が設けられており、第2対物レンズの下方の第
2試料台22の側方には、第2二次電子検出器35が設
けられている。なお第2対物レンズ17の内部に、第2
対物レンズ17用の第3走査コイル36が設けられ、そ
の下に第2対物レンズ17の絞り37が設けられてい
る。
【0014】なお、電子銃11の周囲も高い真空に保持
する必要があり、そのため電子銃室40を真空にするイ
オンポンプ41が設けられており、電子銃室40と、鏡
体の一部を形成する小型試料室16の第1対物レンズ1
5の上部室25との間の隔壁42には、オリフィス43
が設けられている。
【0015】次に図1の実施例の作用を説明する。小型
試料室16を形成する第1対物レンズ15の下部と、大
型試料室18との間には、オリフィス20が設けられて
いるため、小型試料室16と大型試料室18との間の空
気の出入が制限され、両者の間の真空度が異なったもの
となる。しかも、第1試料台21を有する小型試料室1
6を真空にするために、真空イオンポンプ26が設けら
れ、第2試料台22を有する大型試料室18を真空にす
るために、真空用油拡散ポンプ29及びロータリポンプ
30が設けられており、小型試料室16と大型試料室1
8との間のオリフィス20と組み合わされて、第1試料
室16と第2試料室18の真空度は常に一定の差に保持
される。
【0016】すなわち、オリフィス20を通過する空気
の量よりも、真空イオンポンプ26によって吸引される
空気の量の方が多いように設定されていることから、異
なる真空度が保持される。また、第2対物レンズ17の
ところにエアロック弁に設ける必要はなくなる。
【0017】また小型試料室16と大型試料室18と
は、オリフィス20を介して接続しているから、電子銃
11からの電子線は、オリフィス20の中を通過して大
型試料室18に到達することができる。さらにオリフィ
ス20は第1対物レンズ15の下側磁極部31近傍にあ
り、その下側に第2対物レンズ17用の走査コイル32
を設けて、第2試料台22上の試料38を、なるべく広
い範囲で走査することができる。
【0018】なお上記の実施例では走査型電子顕微鏡に
おいて、小型試料室16と大型試料室18を図に示すも
のとして説明したが、2段の試料室を有する走査型顕微
鏡であればその形状は限定されるものではない。また小
型試料室と前記大型試料室との間の隔壁も、図1に示し
たものに限定されるものではなく、オリフィスが設けら
れる位置も、第1対物レンズの近傍には限定されない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、小型試料観察用の小型試料室と、大型試料観察用の
大型試料室とを配置した電子顕微鏡において、前記小型
試料室と前記大型試料室との間の隔壁にオリフィスを設
けると共に、該小型試料室及び該大型試料室の夫々に前
記第1試料台及び第2試料台近傍の真空度を上げる真空
ポンプを設けたので、大型試料の観察後に小型試料の観
察に切替えた場合であっても、大型試料室と小型試料室
との間の異なる真空度を設定することができ、小型試料
について、常に分解能の高い観察を可能にする。
【0020】またオリフィスは小型試料室の前の第1対
物レンズの下側磁極部近傍にあり、その下側に大型試料
室の第2対物レンズ用の走査コイルが設けられることと
したので、大型試料室内の第2試料台の試料の、広い範
囲を走査することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査型電子顕微鏡の全体を、発明の構
成と共に示す断面図である。
【図2】図1においてオリフィスが設置されている付近
の拡大断面図である。
【図3】従来の2段の試料室を備えた走査型電子顕微鏡
の断面図である。
【符号の説明】
11 電子銃 15 第1対物レンズ 16 小型試料室 17 第2対物レンズ 18 大型試料室 20 オリフィス 21 第1試料台 22 第2試料台 26 真空ポンプ(イオンポンプ) 29 真空ポンプ(油拡散ポンプ) 30 真空ポンプ(ロータリポンプ) 31 第1対物レンズの下側磁極 32 第2対物レンズ用走査コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃に近い側から、小型試料観察用の
    第1対物レンズ及び小型試料室と、大型試料観察用の第
    2対物レンズ及び大型試料室とを配置し、前記第1対物
    レンズの近傍に設けられた第1試料台と、前記第2対物
    レンズの近傍に設けられた第2試料台とを有する電子顕
    微鏡において、 前記小型試料室と前記大型試料室との間の隔壁にオリフ
    ィスを設けると共に、該小型試料室及び該大型試料室の
    夫々に前記第1試料台及び第2試料台近傍の真空度を上
    げる真空ポンプを設けたことを特徴とする走査型電子顕
    微鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記オリフィスは前
    記第1対物レンズの下側磁極部近傍にあり、その下側に
    前記第2対物レンズ用の走査コイルが設けられているこ
    とを特徴とする走査型電子顕微鏡。
JP4084021A 1992-04-06 1992-04-06 走査型電子顕微鏡 Pending JPH0689686A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6744054B2 (en) 2000-12-08 2004-06-01 Hitachi, Ltd. Evacuation use sample chamber and circuit pattern forming apparatus using the same
WO2009051333A1 (en) * 2007-10-16 2009-04-23 Sec Co., Ltd. A scanning electron microscope
JP2009532831A (ja) * 2006-03-31 2009-09-10 エフ・イ−・アイ・カンパニー 荷電粒子ビーム器具用の改善された検出器

Cited By (4)

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