JPH0689451A - 光学ディスク装置 - Google Patents

光学ディスク装置

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JPH0689451A
JPH0689451A JP5129096A JP12909693A JPH0689451A JP H0689451 A JPH0689451 A JP H0689451A JP 5129096 A JP5129096 A JP 5129096A JP 12909693 A JP12909693 A JP 12909693A JP H0689451 A JPH0689451 A JP H0689451A
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objective lens
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広通 石橋
Masaharu Imura
正春 井村
Ryosuke Shimizu
亮輔 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2目標値に対して焦点制御を実行する。 【構成】 焦点誤差検出装置4と対物レンズ駆動装置3
0との間に設けられた直流オフセット加算装置であり、
その構成要素として直流オフセット切換スイッチ71お
よび加算装置72を有している。 【効果】 焦点制御ループを複数個備えた上、各焦点制
御ループにそれぞれ異なった焦点誤差に対する目標値を
持たせ、トラバースを実行するときに意図的に焦点誤差
を生じさせたことにより、スポットのトラックに対する
移動方向を検出することができる。このことによりトラ
ックアクセス時のシークエラーを軽減することができ、
その結果高速アクセスも可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機外部メモリー等に
用いられるような大容量でしかも高速なアクセス機能を
持つ光学ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年光学ディスク装置における情報の高
速アクセス化が強く望まれている。高速アクセスを実現
するための最低条件としては、光学ピックアップの高速
動作、高精度な位置決めの2点がある。
【0003】光学ピックアップの高速動作を可能にする
ため、光学ピックアップの小型軽量化、光学ピックアッ
プ駆動装置の改良といった点に重点を置いた設計開発が
現在最も盛んに行なわれている。
【0004】しかし光学ピックアップの高速動作もさる
ことながら、目標とするトラックを誤りなくアクセスす
る高精度な位置決め能力の高速アクセスに寄与する役割
も大きい。なぜなら、目標トラック以外のトラックをア
クセスした場合、たとえそのトラックが目標トラックと
トラック数本分の隔たりであったとしても、再び光学ピ
ックアップを動かしてアクセスし直さなければならず、
このことがアクセス時間を長くさせるからである。
【0005】目標トラックを正しくアクセスしない(シ
ークエラー)原因の多くはディスクの偏心回転等によっ
て引き起こされるトラックのカウントミスから発生して
いる。即ち、多くの光学ディスク装置は目標とするトラ
ックに到達するまで、横切ったトラックの本数をカウン
トしながら光学ピックアップを移動させる(トラバース
させる)が、従来の光学ディスク装置(特に記録可能な
もの)では後述のように光学ディスク面に対する光学ピ
ックアップの相対的な移動方向が検出できなかったた
め、ディスクの偏心がトラバース中の光学ピックアップ
を追い抜きその結果光学ディスク面に対して光学ピック
アップが今迄と逆方向に進みながらも正方向にトラック
をカウントしてしまうといったことが生じていた。こう
いったシークエラーは光学ピックアップの高精度位置決
め、即ち高速アクセスに悪影響を及ぼしていた。
【0006】以下従来の光学ディスク装置の欠点を詳細
に述べる。図7は従来の光学ディスク装置の部分斜視図
及びブロック図である。図7において1はレーザー発光
源、2はコリメータレンズ、3は対物レンズで、これら
は同一光軸上に設けられている。4は焦点誤差検出装置
で、受光光学部材41、受光素子42、焦点誤差電圧変
換装置43によって構成されている。11,12は分光
部材で、分光部材11は光学ディスク6で反射して再び
対物レンズ3を通った光を受光側へ分光するのに用いら
れる。分光部材12は受光側へ入射して来た光を焦点誤
差検出装置4と受光素子5へそれぞれ振り分ける働きを
する。対物レンズ3は、それを焦点制御方向に動かす対
物レンズ駆動装置30によって保持されている。また対
物レンズ駆動装置30は焦点誤差検出装置4の出力と電
気的に接続されている。
【0007】尚、図中では特に明らかにしてはいない
が、少なくとも対物レンズ3を光学ディスク6の面に対
して水平に移動させるトラバース駆動手段が存在する。
【0008】以上述べたように構成された従来の光学デ
ィスク装置について以下説明する。レーザー発光源1よ
り発せられたコヒーレント光はコリメータレンズ2で平
行光にされた後対物レンズ3により光学ディスク6上で
焦点を結ぶ。光学ディスク6で反射された光は再び対物
レンズ3を通った後その一部は分光部材11で受光側へ
送られ、さらに分光部材12を通った後焦点誤差検出装
置4へ入射する。焦点誤差検出装置は対物レンズ3の光
学ディスク6に対する焦点ずれを電気的に出力するもの
で、今日までに秀れた方式が数多く実現されているが図
7には筆者の好みから非点収差法による焦点誤差検出装
置を記してある。しかし非点収差法については公知であ
り、また若干後述もするのでここでは触れない。
【0009】対物レンズ3の光学ディスク6に対する焦
点ずれが検出されると、その電圧(又は電流)変換値が
対物レンズ3を支持している対物レンズ駆動装置30に
フィードバックされる。その結果焦点ずれを零に補正す
ることができる。こうして最低、対物レンズ3と対物レ
ンズ駆動装置30と焦点誤差検出装置4、の3者で構成
される焦点制御手段(ループ)(特に番号はつけず)に
より対物レンズ3より発せられる光は常に光学ディスク
6の反射面上で焦点を結んでいることになる。
【0010】このとき、受光素子5には光学ディスク6
のトラックのフーリエ変換像と初期光束とでたたみ込み
積分を行なった値が写し出される。この様子を図9
(a)に示す。P1,P2,P3は図8に示してあるよ
うに対物レンズ3によって集束された光(スポット)の
光学ディスク6上にかける位置に対応させた信号であ
る。受光素子5に写し出されるディスク反射光は光軸上
を進むO次光(l0)とO次光に対して左右対称に生じ
る−1次光(l-1)並びに+1次光(l+1)との和で表
わされる。O次光に対する±1次光の位相はスポットの
トラックに対する位置によって決定される。スポットが
トラックの凸部分にあるときP1は、±1次光はO次光
に対し−π/2の位相差を持ち、凹部分にあるときP3
は+π/2の位相差を持つ(図10)。O次光と±1次
光を加えると図9(a)のP1,P3で示したような右
左対称な強度分布を持つ反射光が得られる。スポットが
トラックエッジにあるときP2は−1次光の位相はO次
光に対しπとなり+1次光の位相はOとなるため、+1
次光側の強められた反射光となる。
【0011】ここで−1次光および+1次光によって干
渉された部分がそれぞれ検出できるように受光素子5を
素子片5a,5bに分割し、その出力a OUT、 b OUT
見れば図9(b)のようになる。図9で横軸はスポット
の位置、縦軸は出力を表わす。素子片5a,5bの出力
は一方のトラックエッジで極大または極小値をとるの
で、トラバース最中にこれらの出力の変動の様子をカウ
ントすれば即ち横切ったトラックをカウントしたことに
なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、受光素子5の
出力からスポットの移動方向を検出することは非常に困
難であるか、又は不可能である。これは図9(a)、図
10から明らかであるが、スポットかトラックの凸部P
1にあるときと凹部P3にあるときとのO次光と±1次
光との合成光は、その位相分布は異なっていても強度分
布は全く同じで、従って入射光の強度を検出する受光素
子5の出力を見てもトラックの凹凸の差異を検出するこ
とができないからである。
【0013】一般に光ディスクではトラックの凹または
凸の一方を情報記録用として用い、他方を緩衛領域とし
て用いるので、記録信号の有無によりトラックの凹凸を
見分け、その結果と先述の干渉光による出力変動値から
スポットの移動方向を検知することが可能ではあるが、
何ら情報の記されていない初期状態の光学ディスクでは
こういった方法はそのまま用いることはできない。した
がって初期状態においてトラックの凹凸を見分ける信号
をあらかじめ光学ディスクに書いておくことが必要であ
る。しかし、この方式は光学ディスクの生産性を著しく
低下させるばかりか、逆に光学ディスクに信号を記録す
る際に、トラック判別信号と記録信号が互いに影響し合
うことも考えられるので、あまり良い結果は期待できな
い。
【0014】以上述べたように従来の光学ディスク装置
ではスポットの光学ディスク上トラックに対する移動方
向を検出することが著しく困難であったため、目標トラ
ックを検索する際のシークエラーが頻発し、それが検索
時間(アクセスタイム)の短縮化を妨げていた。
【0015】本発明は、こういった従来の欠点を解消す
るもので、スポットの光学ディスクに対する移動方向を
検出することができ、その結果トラックアクセス時にお
けるシークエラーの頻度を減少させることができるもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光装置と、
発光装置より発せられた光を光学ディスク上へ集光させ
る対物レンズと、上記光学ディスクにおいて反射または
透過した光を電気信号に変換する受光手段を有し、上記
受光手段の中で、対物レンズと、対物レンズの焦点と光
学ディスク上の記録面との距離即ち焦点誤差に応じた電
気的出力を発する焦点誤差検出装置と、上記焦点誤差検
出装置の出力に応じて上記対物レンズをその光軸方向に
動かす対物レンズ駆動装置の少なくとも三者で構成され
る焦点制御手段を有する光学ディスク装置であって、上
記制御手段を実質的に複数個有し、上記焦点誤差に対す
る目標値が零である焦点制御手段と上記焦点誤差に対す
る目標値が適当な有限値である焦点制御手段の少なくと
も2者を備える。
【0017】
【作用】情報の読み書きを実行する際には、上記焦点誤
差に対する目標値が零である焦点制御手段を用いて光学
ディスク上に焦点の合ったスポットを形成させることに
より従来の光学ディスクと同等の動作を行なわせ、トラ
ックアクセスのため光学ディスク面をトラバースすると
きには上記焦点誤差に対する目標値として適当な有限値
を持った焦点制御手段を用いて若干焦点ずれの生じたス
ポットを光学ディスク面上に形成させることにより、光
の回折効果を利用して、トラバース中におけるスポット
の光学ディスク上のトラックに対する移動方向を受光手
段の1出力から検出できるようになる。
【0018】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における光学
ディスク装置の部分斜視図およびブロック図である。
図1において7は焦点誤差検出装置4と対物レンズ駆動
装置30との間に設けられた直流オフセット加算装置で
あり、その構成要素として直流オフセット切換スイッチ
71および加算装置72を有している。他の構成要素は
従来例と同じである。
【0020】以上のように構成された本実施例の光学デ
ィスク装置について以下その動作を説明する。直流オフ
セット切換スイッチ71をアース側S1へ接続した場合
は加算装置72の出力は焦点誤差検出装置4の出力と同
じになり、その結果本実施例の動作は従来例の動作と全
く同じになる。
【0021】次に直流オフセット切換スイッチ71を直
流バイアス側S2へ接続した場合を考える。このときは
焦点制御ループに直流オフセットが加わることになる。
即ちS1の状態で光学ディスク6に対する対物レンズ3
の焦点誤差が零になるように制御がかけられているとす
れば、S2の状態では焦点誤差がある有限値になるよう
に制御がかけられることになる。もっともS2で決定さ
れる直流オフセット値が焦点制御ループの制御範囲内に
あるという条件下においてである。
【0022】対物レンズ3が光学ディスク6に対して有
限の焦点誤差を持っているとき、受光素子5に写し出さ
れる像は光学ディスク6のトラックのフーリエ変換像と
初期光束に波面収差を加えたものとのたたみ込み積分値
となる。この結果を図2(a)に示す。図2(a)と図
9(a)との相違点は、図2(a)ではスポットがトラ
ックの凸部分にあるときP1と凹部分にあるときP3と
で得られる反射像が異なっている、ということである。
このことを波面収差の考え方を用いて若干説明する。
図3に対物レンズ3、光学ディスク6、および対物レン
ズ3によって形成される光の波面W1を記した。もし、
波面がW2であるならば対物レンズ3を出た光は光学デ
ィスク6の上で焦点を結び、その結果受光素子5で観察
される反射光は従来例で述べた強度および位相分布を持
つものとなる。
【0023】しかし実際に対物レンズ3より発せられる
光は光学ディスク6から有限距離f offだけ離れた点P
に集光するものであり、その波面はW1で表わされる。
W1,W2はそれぞれ点Pおよび光学ディスク6上の一
点を中心とする球面上に形成された波面であるから、W
1はW2に対して ω(h)= (h2*foff)/(2f2) (1) で表わされる波面収差を持っていると考えることができ
る。ここでhは対物レンズ3上の1点と光軸との間の距
離を表わし、fは対物レンズ3の焦点距離を表わす。こ
のことは即ちW1はW2に対して ωp(h)= 2πω/λ= (πh2off)/(λf2) (2) だけ位相を異にしながら伝搬することを意味する。
【0024】こうしてW1が光学ディスク6の表面で反
射し、受光素子5に到達したときの像を従来例に做って
考察すると図10(b)のようになる。
【0025】焦点ずれのときの反射像は、波面収差の観
点からすれば、単にトラックのフーリエ変換像と波面収
差ωp(h)を持つ初期光束とのたたみ込み積分という形
で表わすことができる。即ち図10(a)では各々の干
渉光においてはどの部分の位相も均一であったのに対し
図10(b)では各々の位相が中心からの距離に対して
ωp(h)で変化している。
【0026】ここで注目すべきことはスポットがトラッ
クの凸部分P1にある時と凹部分にある時との差異であ
る。図10(b)ではP1のときはO次光中心付近にお
いてO次光と±1次光はほぼ逆相でありP3のときはほ
ぼ同相である。つまりP1ではO次光の中心付近は周囲
より暗くなり、P3で逆に明るくなる。この特徴を表わ
したのが図2(a)である。
【0027】ここで従来例と同様に受光素子5の素子片
5a,5bの出力aout、boutを見た様子を図2(b)
に示す。2出力が、同相でも逆相でもない2相信号とし
て得られるため、両者の位相関係を見ることにより、ス
ポットの移動方向が判別できる。つまり、a out がb
out に対して位相が進んでいるか否かにより方向判別が
可能となる。
【0028】なお、本実施例の説明はあくまでトラック
検索中でしかも横切ったトラックを数えながらトラバー
スを実行しているときのものであり、情報の読み書きを
実行する際には直流オフセット切換スイッチ71をアー
ス側S1に切り換え、光学ディスク6上で焦点を結ばせ
ておかなければならない。
【0029】以上述べたように本実施例によれば、焦点
誤差検出手段4と対物レンズ駆動装置30の間に直流オ
フセット加算装置7を設けたことにより、スポットの光
学ディスクに対する移動方向を検出することができ、そ
れにより目標トラック検索時におけるシークエラーを軽
減し、より高速なアクセスを実現することができる。
【0030】ここで受光素子5に関して若干補足説明を
しておく。従来例、あるいは本実施例において、焦点誤
差零の制御を行なっている場合には、受光素子5はトラ
ッキング誤差信号の検出手段として用いる。しかし本実
施例においてトラバースを実行した際には受光素子5の
出力よりスポットの進行方向が識別でき、即ち特許請求
の範囲で述べた移動方向検出手段の役割を果たすことに
なる。
【0031】次に本発明の他の実施例について図面を参
照しながら説明する。図4は本発明の第2の実施例にお
ける光学ディスク装置の部分斜視図およびブロック図を
示す。図4において41は第1の焦点誤差検出装置であ
り、42は第2の焦点誤差検出装置である。13は光学
ディスク6からの反射光を第1および第2の焦点誤差検
出装置41,42へ振り分ける分光部材である。8は対
物レンズ駆動装置30を第1および第2の焦点誤差検出
装置41,42のどちらか一方の出力に接続する焦点制
御切換スイッチである。
【0032】以上のように構成された本実施例の光学デ
ィスク装置について以下動作を説明する。
【0033】焦点制御切換スイッチ8をS1側へ接続し
たときには、対物レンズ3、第1の焦点誤差検出装置4
1、対物レンズ駆動装置30によって構成される焦点制
御ループが、焦点制御切換スイッチ8をS2側に接続し
たときには対物レンズ3、第2の焦点誤差検出装置42
と対物レンズ駆動装置30によって構成される焦点制御
ループが作動する。前者は対物レンズ3の焦点を光学デ
ィスク6上に結ばせる(焦点誤差が零)のに用い、後者
を光学ディスク6から有限距離にある一点に焦点を結ば
せるのに用いれば、第1の実施例で述べたのと同等の効
果を得ることができる。
【0034】さらに、第1の実施例では焦点制御ループ
に加えられるオフセットが必ず焦点制御可能な範囲にな
ければならず、焦点誤差検出装置4もその検出範囲が十
分広くなければならなかったが、本実施例では情報の読
み書きとトラック検索とで別の制御ループを用いるた
め、こうした配慮は必要でなくなる。
【0035】以上述べたように本実施例によれば、第1
および第2の焦点誤差検出手段41,42を焦点制御切
換スイッチ8で選択して制御ループを構成することによ
り、それぞれの制御ループの制御範囲が第1の実施例で
必要とされる程広くない場合でも第1の実施例で述べた
のと同等の効果を得ることができる。
【0036】図5(a)は本発明の第3の実施例におけ
る光学ディスク装置の要部平面図、図5(b)は同様に
ブロック図を表わす。
【0037】図5(a)において、42a,42b,4
2c,42dは受光素子42を構成する素子片であり、
44a,44bは補助受光素子44を構成する素子片で
ある。図5(b)において43は各素子片の出力の和ま
たは差を出力する焦点誤差電圧変換装置である。9はそ
の出力と対物レンズ駆動装置30との間に設けられた焦
点制御切換スイッチである。
【0038】以上のように構成された本実施例における
光学ディスク装置について以下動作を説明する。今、焦
点誤差の検出は非点収差法を用いているとする対物レン
ズ3の焦点が光学ディスク6の上にある時には受光素子
42に写し出されるディスク反射光は円形になる(図6
SP1)。焦点がはずれて来ると反射光は受光素子42
の対角線方向に伸びる(SP2)ので、受光素子42の
各素子片からの出力A,B,C,Dから(図5(b)参
照)。
【0039】A+C−(B+D) (3) なる量を求めることにより焦点誤差に比例した電気的出
力を得ることができる(図6(b))。しかし、焦点誤
差が大きくなりディスク反射光が受光素子42の範囲を
越えると(SP3)焦点誤差検出装置4はその線形領域
を逸し、場合によっては制御をかけるのが不可能にな
る。であるから、もし迷光混入によるS/N低下を防ぐ
等の理由から受光素子4の大きさが限られているときに
は、第1の実施例で述べたような直流オフセットを加え
た状態での焦点制御が困難になる。
【0040】そこで本実施例では新たに補助受光素子4
4を受光素子42の外周部に設け、各素子片の出力
E,Fおよび受光素子42の出力から (A+B+C+D)−(E+F) (4) なる量を求めたものを新たに焦点制御ループに加えたこ
とにより制御範囲を広めている(図6(b))。焦点制
御切換スイッチは情報の読み書き、トラック検索の場合
場合に応じて、(3)式(4)式で表した焦点誤差出力
を焦点制御ループへ加える働きをする。
【0041】以上にように本実施例によれば受光素子4
2の周辺部に補助受光素子44を設けることにより焦点
制御ループの制御範囲を広めることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、焦点制御ループを複数
個備えた上、各焦点制御ループにそれぞれ異なった焦点
誤差に対する目標値を持たせ、トラバースを実行すると
きに意図的に焦点誤差を生じさせたことにより、スポッ
トのトラックに対する移動方向を検出することができ
る。このことによりトラックアクセス時のシークエラー
を軽減することができ、その結果高速アクセスも可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光学ディスク装
置のブロック図を含む斜視図
【図2】本発明の原理を表した説明図
【図3】本発明の原理を表した説明図
【図4】本発明の第2の実施例における光学ディスク装
置のブロック図を含む斜視図
【図5】本発明の第3の実施例における光学ディスク装
置の要部斜視図を含む要部ブロック図
【図6】本発明の第3の実施例の動作を表わす説明図
【図7】従来の光学ディスク装置のブロック図を含む斜
視図
【図8】スポットの位置を示す斜視図
【図9】従来例の動作を表わす説明図
【図10】光学ディスク反射光の生成原理を表した説明
【符号の説明】
1 レーザー発光源 3 対物レンズ 4 焦点誤差検出装置 5 受光素子 7 直流オフセット加算装置 8,9 焦点制御切換スイッチ 30 対物レンズ駆動装置 42 受光素子 44 補助受光素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光装置と、上記発光装置より発せられた
    光を光学ディスク上へ集光させる対物レンズと、上記光
    学ディスクにおいて反射または透過した光を電気信号に
    変換する受光手段を有し、少なくとも、上記受光手段か
    ら上記対物レンズの焦点と光学ディスク上の記録面との
    差異である焦点誤差に応じた電気的出力を発する焦点誤
    差検出装置と、上記焦点誤差検出装置の出力に応じて上
    記対物レンズをその光軸方向に動かす対物レンズ駆動装
    置とで構成される焦点制御手段を有する光学ディスク装
    置であって、 上記焦点制御手段を実質的に複数個有し、上記焦点誤差
    に対する目標値が零である焦点制御手段と上記誤差に対
    する目標値が適当な有限値である焦点制御手段の少なく
    とも二者を備えたことを特徴とし、 さらに、上記焦点誤差検出装置を実質的に複数個備え、
    それぞれの焦点誤差検出装置が同一の焦点誤差に対して
    それぞれ異なる複数の電気的出力を有するように構成
    し、対物レンズ駆動装置の入力と、上記焦点誤差検出装
    置のいずれかの電気的出力を切換え接続することによ
    り、実質的に複数の焦点制御手段を構成したことを特徴
    とするの光学ディスク装置。
  2. 【請求項2】焦点誤差検出装置に入射した光束を電気信
    号に変換する手段として、受光手段と補助受光手段を設
    け、焦点誤差に起因する入射光束の変化を上記受光手段
    が感知することにより焦点誤差に応じた一電気的出力を
    得、又同様に上記補助受光手段または受光手段と補助受
    光手段の両者が光束を感知することにより別の電気的出
    力を得、その結果同一の焦点誤差に対して複数の電気的
    出力を得るように構成したことを特徴とする請求項1項
    記載の光学ディスク装置。
  3. 【請求項3】焦点誤差が所定の範囲内であれば第1の受
    光手段より焦点誤差信号を得、焦点誤差が上記範囲外で
    あるときは第1の受光手段と第2の受光手段より焦点誤
    差信号を得ることを特徴とする請求項1記載の光学ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】第1の受光手段は互いに直交する2本の分
    割線によって4分割され、第2の受光手段は上記分割線
    の交点を通りしかも上記分割線の何れかと45度の角度
    をなす直線上に設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の光学ディスク装置。
  5. 【請求項5】発光装置と、上記発光装置より発せられた
    光を光学ディスク上へ集光させる対物レンズと、上記光
    学ディスクにおいて反射または透過した光を電気信号に
    変換する受光手段を有し、少なくとも、上記受光手段か
    ら上記対物レンズの焦点と光学ディスク上の記録面との
    差異である焦点誤差に応じた電気的出力を発する焦点誤
    差検出装置と、上記焦点誤差検出装置の出力に応じて上
    記対物レンズをその光軸方向に動かす対物レンズ駆動装
    置とで構成される焦点制御手段を有する光学ディスク装
    置であって、 上記焦点制御手段を実質的に複数個有し、上記焦点誤差
    に対する目標値が零である焦点制御手段と上記誤差に対
    する目標値が適当な有限値である焦点制御手段の少なく
    とも二者を備えたことを特徴とし、 さらに上記受光手段は複数の受光部に分割された第1の
    受光部と、上記第1の受光手段の周囲に設けられた第2
    の受光部とで構成されたことを特徴とする光学ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】焦点誤差検出装置と対物レンズ駆動装置の
    間に、上記焦点誤差検出装置の電気的出力に直流オフセ
    ットを加える加算装置を設け、目的に応じて直流オフセ
    ット値を切り換えることにより実質的に複数の焦点制御
    装置を構成したことを特徴とする請求項5記載の光学デ
    ィスク装置。
  7. 【請求項7】焦点誤差検出装置を実質的に複数備え、そ
    れぞれの焦点誤差検出装置が同一の焦点誤差に対してそ
    れぞれ異なる複数の電気的出力を有するように構成し、
    対物レンズ駆動装置の入力と、上記焦点誤差検出装置の
    一電気的出力とを切換え接続することにより、実質的に
    複数の焦点制御手段を構成したことを特徴とする請求項
    5記載の光学ディスク装置。
  8. 【請求項8】焦点誤差が所定の範囲内であれば第1の受
    光部より焦点誤差信号を得、焦点誤差が上記範囲外であ
    るときは第2の受光部、または第1の受光部と第2の受
    光部の両者から焦点誤差信号を得ることを特徴とする請
    求項5記載の光学ディスク装置。
  9. 【請求項9】第1の受光部は互いに直交する2本の分割
    線によって4分割され、第2の受光部は上記分割線の交
    点を通りしかも上記分割線の何れかと45度の角度をな
    す直線上に設けられたことを特徴とする請求項5記載の
    光学ディスク装置。
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KR100494465B1 (ko) * 2002-04-26 2005-06-13 삼성전기주식회사 픽업 이송장치의 오차 보정방법

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