JPH0689394B2 - 転炉の出鋼孔の補修用治具および出鋼孔の補修方法 - Google Patents

転炉の出鋼孔の補修用治具および出鋼孔の補修方法

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JPH0689394B2
JPH0689394B2 JP15279690A JP15279690A JPH0689394B2 JP H0689394 B2 JPH0689394 B2 JP H0689394B2 JP 15279690 A JP15279690 A JP 15279690A JP 15279690 A JP15279690 A JP 15279690A JP H0689394 B2 JPH0689394 B2 JP H0689394B2
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廣 西川
真喜 角田
孝一 大木戸
繁 佐々木
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は転炉の出鋼孔を容易に補修することができる転
炉の出鋼孔の補修用治具および該補修用治具による出鋼
孔の補修方法に関するものである。
<従来の技術> 第3図を参照するに出鋼孔6は転炉5の円筒形部分5Sと
その上部に位置するコーン部分5Cとの交点付近で転炉5
の鉄皮11に溶接された比較的短小な鋼製管状部材12と、
その内面にライニングされた内張り耐火物13とから構成
されている。14は転炉5を回転させるトラニオンを示
す。
転炉5における出鋼孔6は転炉5から取鍋(図示せず)
に溶鋼を出鋼する時の通り道であり、歩留りおよび品質
上、その管理は極めて重要である。すなわち、出鋼孔6
は精錬ヒートの連続に伴ない徐々に溶損拡大して行く。
その結果、転炉5内のスラグが取鍋に混入する量が多く
なり、品質上合金鉄の歩留り等に悪影響を与えていた。
さらに精錬ヒートが連続すると、ついに出鋼孔6は内張
耐火物13がなくなり、転炉5の鉄皮11が溶損するに至
る。このため従来、転炉5の出鋼孔6の補修について
は、必ず何ヒートかに1回実施してきた。その補修方法
を大別すると以下の2つの方法にわけられる。
(1)出鋼孔の溶損した内張り耐火物内に円筒状の耐火
レンガを取付けて補修する方法。
(2)フランジ付きのパイプを出鋼孔内に挿入してフラ
ンジ出鋼孔の炉外端鉄皮に固定し、出鋼孔とパイプとの
間に不定形耐火物を充填して補修する方法(実開昭54−
55609号公報参照)。
<発明が解決しようとする課題> 前記(1)の円筒状耐火レンガを取付ける方法は、出鋼
孔を補修後、約150〜200ヒート精錬することができ寿命
が長いという長所があるが、出鋼孔を補修するに際し、
高熱状態で内張り耐火物を人力によりブレーカで破砕除
去せねばならずまた円筒状耐火レンガの取付精度が高い
ことが要求されるため多大の労力を要し、そのため補修
作業に3〜4時間の長時間が必要で転炉の生産能率を阻
害していた。
また前記(2)のフランジ付きパイプを用いる方法は出
鋼孔にパイプを挿入した後、フランジを出鋼孔の炉外端
鉄皮にセットする際に、鉄皮に付着した地金を完全に除
去しなければ精度よく取付けることができないため補修
作業に約60〜70分掛り、補修能率が悪かった。
本発明は前記従来技術の問題点を解消し、単時間内に作
業性よく転炉の出鋼孔を補修することができる転炉の出
鋼孔の補修用治具および該補修用治具による出鋼孔の補
修方法を提供することを目的とするものである。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成するための本発明は、転炉の出鋼孔の補
修用治具であって、前記出鋼孔の基準元径とほぼ同径
で、かつ炉外から炉内に達する長尺パイプと、該長尺パ
イプの炉外側端部外周に固着され補修すべき前記出鋼孔
に一部が挿入可能で出鋼孔炉外端部を形成する截頭円錐
状の耐火物リングとからなることを特徴とするものであ
る。
前記補修用治具には、長尺パイプの外周面に、補修すべ
き出鋼孔の内壁面に接する長さを有する不定形耐火物固
定用アンカを耐火物リングの炉内側に多数取付けるよう
にするのが好適である。
また本発明の転炉の出鋼孔の補修方法は、前記の補修用
治具を長尺パイプの先端部から補修すべき出鋼孔に炉外
側から炉内側に向け挿入し、前記長尺パイプの炉外側外
周に固着された截頭円錐状の耐火物リングを出鋼孔に当
接させ、該当接部の外周を炉外側から不定形耐火物でシ
ールした後、炉内側から前記出鋼孔と長尺パイプとのな
す隙間に不定形耐火物を充填することを特徴とするもの
である。
<実施例> 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。まず、
転炉の出鋼孔の補修用治具を第1図を参照して説明する
と、第1図において、出鋼孔の基準元径とほぼ同一径の
鉄製の長尺パイプ2の炉外端部の外周に截頭円錐状の耐
火物リング3が固着されている。なお、耐火物リング3
を截頭円錐状にしたのは補修すべき出鋼孔の内側に一部
を挿入できるようにするためである。
さらに必ずしも必要ではないが長尺パイプ2の外周面に
不定形耐火物を固定するアンカ4を耐火物リング3の炉
内側に多数植設するのが好ましい。アンカ4は長目に作
ってあり補修すべき出鋼孔に挿入時に出鋼孔の内壁面に
接触して曲り、補修用治具1の固定用として作用し、補
修用治具1を安定化させ落下したりするのを防止する役
目を持っている。
次に本発明の補修用治具1により転炉の出鋼孔の補修方
法を第2図に従って説明する。第2図の(a)は転炉10
の出鋼孔6に補修用治具1を長尺パイプ2の先端部から
炉内側に向けて挿入してセットした状態を示しており、
耐火物リング3と出鋼孔6の炉外側端部とが当接されて
いると共にアンカ4が出鋼孔6の内壁面に接触してい
る。
次に第2図の(b)に示すように耐火物リング3と出鋼
孔6との当接部外周をシールすべく当該部分に台車7上
に搭載されたタンク8内に収容されている不定形耐火物
を吹付けランスを介して吹付けてシール部10を形成す
る。なお図面では、不定形耐火物を吹付けてシールして
いるが、不定形耐火物をコテ塗りしてシールしてもよ
い。シール部10の不定形耐火物は出銑孔2が100〜200℃
の熱い状態にあるので直ちに乾燥して固着される。
前記のようにして出鋼孔2への補修用治具1のセットが
完了したら第2図の(c)に示すように転炉5を水平に
して転炉10の炉口より供給パイプ15から不定形耐火物を
補修用治具1の長尺パイプ2と出鋼孔12の内張り耐火物
13の内壁面との隙間に投入して、当該隙間を不定形耐火
物で充填する。かくして不定形耐火物の充填が完了後、
補修部を乾燥すれば出鋼孔6の補修が完了する。
230トンの底吹き転炉において、本発明による補修用治
具を用いて出鋼孔き補修を行ったところ各作業段階の所
要時間は第1表に示す通りであり、合計所要時間は30分
であった。
また同230トンの底吹き転炉において出鋼孔の補修を本
発明法によって行った場合と、従来法によって行った場
合の効果を第2表に示している。
本発明によればいずれの作業項目においても従来に比較
して優れていることがわかる。
また、230トンの底吹き転炉において約50トンと180トン
の小ロットヒートを行う時に、230トンを精錬してまず5
0トンロットを取鍋に出鋼し、残り180トンを再び精錬し
て180トンを別の取鍋に出鋼することによって対応して
いる。このような小ロットの精錬は極めて頻度が少ない
が50トン出鋼をする際に、転炉から50トン取鍋に出鋼す
るためには細い出鋼孔にする必要があるが、本発明によ
れば小ロット精錬前にロスタイムなしに出鋼孔の補修を
行うことができるようになった。
<発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、従来技術のように
出鋼孔内の内張り耐火物の破砕、除去作業が不要となる
ので出鋼孔の補修作業時間が従来の約1/2に短縮され迅
速に補修できるばかりでなく安全に実施することができ
る。その結果、従来、出鋼孔の補修を行うためには転炉
の操業を停止する必要があったが、通常の連続連続鋳造
の切れ目間の約30分間で補修ができる。特に簡易補修で
あればタンディッシュ交換時を利用して行うことが可能
になり出鋼孔補修による生産能率の低下を完全に解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と本発明の出鋼孔補修用治具を示す斜視図、第2
図は本発明の方法を行う手順を示す断面図、第3図は転
炉と従来の出鋼孔とを示す断面図である。 1…補修用治具、2…長尺パイプ、 3…耐火物リング、4…アンカ、 5…転炉、6…出鋼孔、 7…台車、8…タンク、 9…吹付けランス、10…シール部、 11…鉄皮、12…鋼製管状部材、 13…内張り耐火物、14…トラニオン、 15…供給パイプ。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 繁 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転炉の出鋼孔の補修用治具であって、前記
    出鋼孔の基準元径とほぼ同径で、かつ炉外から炉内に達
    する長尺パイプと、該長尺パイプの炉外側端部外周に固
    着され補修すべき前記出鋼孔に一部が挿入可能で出鋼孔
    炉外端部を形成する裁頭円錐状の耐火物リングとからな
    ることを特徴とする転炉の出鋼孔の補修用治具。
  2. 【請求項2】長尺パイプの外周面に、補修すべき出鋼孔
    の内壁面に接する長さを有する不定形耐火物固定用のア
    ンカを耐火物リングの炉内側に多数取付けた請求項1記
    載の補修用治具。
  3. 【請求項3】請求項1記載または請求項2記載の補修用
    治具を長尺パイプの先端部から補修すべき出鋼孔に炉外
    側から炉内側に向け挿入し、前記長尺パイプの炉外側外
    周に固着された裁頭円錐状の耐火物リングを出鋼孔に当
    接させ、該当接部の外周を炉外側から不定形耐火物でシ
    ールした後、炉内側から前記出鋼孔と長尺パイプとのな
    す隙間に不定形耐火物を充填することを特徴とする転炉
    の出鋼孔の補修方法。
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