JPH0689311B2 - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

感圧性接着剤組成物

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JPH0689311B2
JPH0689311B2 JP12186785A JP12186785A JPH0689311B2 JP H0689311 B2 JPH0689311 B2 JP H0689311B2 JP 12186785 A JP12186785 A JP 12186785A JP 12186785 A JP12186785 A JP 12186785A JP H0689311 B2 JPH0689311 B2 JP H0689311B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はモノビニル置換芳香族化合物の重合体ブロツ
クと共役ジエン化合物の重合体ブロツクとからなるブロ
ツク共重合体をベースポリマーとする粗面接着性にすぐ
れる感圧性接着剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、天然ゴム,スチレン−ブタジエン共重合体などの
ジエン系ポリマーをベースポリマーとする感圧性接着剤
においては、ベースポリマー、粘着性付与樹脂、軟化
剤、安定剤、充てん剤、顔料およびその他の添加剤を有
機溶剤中に溶解混合してなる接着剤溶液を調製し、これ
をテープ基材などに塗工したのち、乾燥機に通して有機
溶剤を蒸発除去することにより、感圧性接着テープなど
を製造している。
しかし、近年、この製造プロセスに対して高生産性,無
公害性,火災に対する安全性などの見地から、ホツトメ
ルト製造方式の導入検討が行われるようになり包装用感
圧性接着テープを中心として、一部工業化が進められて
いる。この方式に用いられる感圧性接着剤のベースポリ
マーとしては、A−B−A型ブロツク共重合体が主であ
り、この共重合体の上記Aとしてはポリスチレンブロツ
クが、また上記Bとしてはポリイソプレンブロツクかポ
リブタジエンブロツクが、それぞれ用いられている。こ
のようなブロツク共重合体を用いた感圧性接着剤に関し
ては米国特許第3,239,478号明細書などに詳しく記述さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記従来のブロツク共重合体を用いた感圧性
接着剤は、ベニヤ板面や繰り返し使用によつて傷が生じ
たダンボール箱のフラツプ面,クラフト包装紙面などの
粗面に対する接着性に劣るという問題があつた。
すなわち、この種の感圧性接着剤を用いた接着テープ
を、ベニヤ板面や傷のついたダンボールフラツプ面など
に軽い圧着力で貼り付けた場合、接着剤のモジユラスが
高すぎるため、充分な接着面積の確保が難しく、またダ
ンボールフラツプの反発力などの応力に対して接着剤が
凝集破壊的にずれることによつてその応力を緩和すると
いつた応力緩和機能を持たないため、貼り付け後時間経
過とともに界面破壊的に剥がれてしまうことがしばしば
みられた。
そこで、このようなA−B−A型ブロツク共重合体を用
いた接着テープの欠点を回避するために、A−B−A型
ブロツク共重合体とともにA−B型ブロツク共重合体を
併用することなどが検討されてきたが、前記粗面接着性
を大幅に改良しうるほどの充分な成果は未だ得られてい
ない。
したがって、この発明は、A−B−A型ブロツク共重合
体をベースポリマーとする感圧性接着剤の上記従来の問
題点を解決して、粗面接着性にすぐれる感圧性接着剤組
成物を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、従来のA−B−A型ブロツク共重合体の代わりに
特定のA−B型ブロツク共重合体を主成分として使用
し、かつこれに従来のA−B−A型ブロツク共重合体な
どの他のブロツク共重合体を少量加え、さらに粘着性付
与樹脂とともに軟化耐を必須成分として配合することに
より、接着剤のモジユラスが適度に低下して粗面に対し
軽い圧着力でも充分な接着面積を確保できるとともに、
凝集破壊的ずれによる応力緩和機能をも付与でき、しか
も適度の凝集力によつて粗面接着後の保持性能も満足
し、もつて粗面接着性が大幅に改善された感圧性接着剤
組成物が得られるものであることを知り、この発明をな
すに至つた。
すなわち、この発明は、 a)A1−B1型ブロツク共重合体(A1はモノビニル置換芳
香族化合物の数平均分子量18,000以上の重合体ブロツ
ク、B1は共役ジエン化合物の重合体ブロツクで、A1の含
有量は共重合体中20重量%以下である)と、 b)A2−B2−A3型ブロツク共重合体および/または(A4
−B3)nX型ブロツク共重合体(A2,A3,A4はモノビニル置
換芳香族化合物の数平均分子量18,000以上の重合体ブロ
ツク、B2,B3は共役ジエン化合物の重合体ブロツク、X
はカツプリング剤残基、nは2〜6の整数で、A2とA3
の合計含有量およびn個のA4の合計含有量はそれぞれ各
共重合体中20重量%以下である) とからなり、かつ両者の合計量中a成分が85重量%を超
え、b成分が15重量%未満とされた混合ブロツク共重合
体を含有し、この共重合体100重量部に対して粘着性付
与樹脂20〜300重量部および軟化剤5〜150重量部を含有
することを特徴とする感圧性接着剤組成物に係るもので
ある。
なお、この明細書において、数平均分子量とあるは、GP
C(ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー)によ
り、ポリスチレン換算にて求められる平均分子量を意味
するものである。
〔発明の構成・作用〕
この発明においてa成分として使用するA1−B1型ブロツ
ク共重合体は、A1がスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノビニル置換芳
香族化合物の重合体ブロツクで、B1がイソプレン、1・
3−ブタジエン、1・3−ペンタジエンなどの共役ジエ
ン化合物の重合体ブロツクからなるブロツク共重合体で
ある。この中でも、A1がポリスチレンブロツクで、B1
ポリイソプレンブロツクであるものが特に好ましい。
このブロツク共重合体を構成するA1の数平均分子量は1
8,000以上、好ましくは18,000〜50,000であり、このよ
うな分子量範囲に設定することにより、このブロツク共
重合体を主成分として用いたことによる接着面積の確保
と凝集破壊的ずれによる応力緩和機能の付与効果ととも
に凝集力の適度な維持に好結果が得られるものである。
このブロツク共重合体の全体の分子量としては、接着剤
組成物の所望の特性に応じて適宜設定できるが、通常は
数平均分子量が90,000〜500,000の範囲内にあるのがよ
い。
また、このようなブロツク共重合体のA1の含有量として
は、共重合体全体の20重量%以下とすべきであり、通常
は5〜20重量%の範囲、特に好ましくは10〜16重量%で
あるのがよい。20重量%より多くなると、この種接着剤
に要求される弾性特性に欠け、不適当である。
この発明におけるb成分のひとつであるA2−B2−A3型ブ
ロツク共重合体は、A2,A3がスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノビニ
ル置換芳香族化合物からなる重合体ブロツク、B2がイソ
プレン、1・3−ブタジエン、1・3−ペンタジエンな
どの共役ジエン化合物の重合体ブロツクからなるトリブ
ロツク共重合体である。この中でも、A2,A3がポリスチ
レンブロツクで、B2がポリイソプレンブロツクであるも
のが特に好ましい。
このトリブロツク共重合体を構成するA2,A3の分子量
は、数平均分子量が18,000以上、好ましくは18,000〜5
0,000である。18,000未満となると接着剤の凝集力が低
くなりすぎて保持性能が低下してくるなどの欠点がある
ため、不適当である。なお、A2およびA3の分子量はほぼ
同じであるのが好ましいが、異なつていてもよい。また
このトリブロツク共重合体の全体の分子量としては、数
平均分子量が通常180,000〜800,000の範囲内であるのが
よい。
また、このようなトリブロツク共重合体のA2とA3との合
計含有量としては、前記a成分におけるA1の含有量の場
合と同様に、接着剤の弾性特性や凝集力などの観点か
ら、共重合体全体の20重量%以下とすべきであり、通常
は5〜20重量%の範囲、特に好ましくは10〜16重量%で
あるのがよい。
この発明におけるb成分の他のひとつである(A4−B3
nX型ブロツク共重合体は、A4がスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノビ
ニル置換芳香族化合物からなる重合体ブロツク、B3がイ
ソプレン、1・3−ブタジエン、1・3−ペンタジエン
などの共役ジエン化合物の重合体ブロツク、Xが四塩化
珪素、四臭化珪素、ジメチルジクロル珪素、モノメチル
ジクロル珪素、1・2−ビス(トリクロルシリル)エタ
ン、ジクロルエタン、塩化メチレン、ジブロムメタン、
ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジブロムエタ
ン、四塩化スズなどのカツプリング剤の残基、nが2〜
6、好ましくは2〜4の整数からなる放射状または直鎖
状のブロツク共重合体である。この中でも、A4がポリス
チレンブロツクで、B3がポリイソプレンブロツクである
ものが特に好ましい。
このブロツク共重合体を構成するA4の分子量およびn個
のA4の合計含有量は、それぞれ前記A2−B2−A3型ブロツ
ク共重合体におけるA2,A3の分子量およびA2とA3との合
計含有量と同様である。すなわち、分子量としては、数
平均分子量が18,000以上、好ましくは18,000〜50,000で
あり、またn個のA4の合計含有量としては、共重合体全
体の20重量%以下、通常は5〜20重量%の範囲、特に好
ましくは10〜16重量%である。なおまた、このブロツク
共重合体の全体の分子量も、前記A2−B2−A3型ブロツク
共重合体の場合と同様に、通常数平均分子量が180,000
〜800,000の範囲内に設定されているのがよい。
このようなa成分およびb成分を構成する各ブロツク共
重合体は、いずれもリチウム系開始剤を用いた公知のリ
ビングアニオン重合法によつて、また(A4−B3)nX型ブ
ロツク共重合体では上記重合後さらに所要のカツプリン
グ剤を用いた公知のカツプリング反応を行わせることに
より、容易に得ることができる。これらの方法は、たと
えば特公昭40−24914号公報、特公昭53−35112号公報、
特開昭58−120622号公報などに詳述されている。
この発明においては、上記a成分としてのA1−B1型ブロ
ツク共重合体と、上記b成分としてのA2−B2−A3型ブロ
ツク共重合体があるいは(A4−B3)nX型ブロツク共重合
体かのうちのいずれか一方または両方とを、混合して使
用することが重要である。すなわち、この混合使用によ
つてはじめて接着面積の確保と接着剤の凝集破壊的ずれ
による応力緩和機能と適度の凝集力の維持とに好結果が
得られ、粗面接着性を大幅に向上させることが可能とな
る。
a成分とb成分とを混合使用するにあたつて、その混合
割合としては、両者の合計量中前者のa成分が85重量%
を超え、通常95重量%までの範囲であるのがよく、後者
のb成分が15重量%未満、通常5重量%までの範囲であ
るのがよい。a成分の使用割合が85重量%以下、b成分
の使用割合が15重量%以上となると、a,b成分の混合使
用による前記効果を得にくく、粗面接着性の向上効果が
低下するため、不適当である。
なお、a成分とb成分との組み合わせ使用において、a
成分のブロツク共重合体のA1の数平均分子量に対しb成
分のブロツク共重合体のA2,A3またはA4の数平均分子量
が0.8〜1.2倍であり、かつa成分のブロツク共重合体の
B1の数平均分子量に対しb成分のブロツク共重合体のB2
の数平均分子量が2倍、B3の数平均分子量が0.8〜1.2倍
であることが望ましい。このような組み合わせとするこ
とにより、この発明の目的に対してより良好な結果を得
ることができる。
この発明において上記の如き混合ブロツク共重合体に配
合する粘着性付与樹脂は、軟化点が40℃以上、好ましく
は60〜180℃程度の常温で固形(半固形を含む)の樹脂
であり、これには従来公知のものがいずれも包含され
る。たとえばテルペン系樹脂、テルペンフエノール系樹
脂、テルペン芳香族系樹脂、クマロンインデン系樹脂、
スチレン系樹脂、石油系樹脂、フエノール系樹脂、キシ
レン系樹脂、ロジン系樹脂などを挙げることができ、こ
れらは必要に応じて2種以上併用することができる。
この粘着性付与樹脂の使用量は、上記の混合ブロツク共
重合体100重量部に対し、20〜300重量部、特に好ましく
は50〜200重量部とするのがよい。20重量部未満では、
接着剤に良好な初期粘着力を付与しにくく、また300重
量部より多くなると凝集力に劣り、いずれの場合も粗面
接着性に好結果が得られない。
この発明においては上記粘着性付与樹脂とともにさらに
適宜の軟化剤を必須成分として使用することを一つの特
徴としている。すなわち、この軟化剤の使用により粗面
に対する接着面積の確保が実質的可能となり、この発明
の目的とする粗面接着性の大幅な改善を図りうるもので
ある。
このような軟化剤としては、室温で液状の粘着性付与樹
脂、プロセスオイル、ポリエステル系可塑剤、ポリブテ
ン、液状ゴムなどが挙げられる。その使用量は、前記の
ブロツク共重合体混合物100重量部あたり5〜150重量部
とすべきであり、特に好適には10〜100重量部である。
この量が5重量部より少ないと前記効果が得られず、ま
た150重量部より多くなると凝集力が低下しすぎるなど
の弊害がある。
この発明の感圧性接着剤組成物は、上述の混合ブロツク
共重合体と粘着性付与樹脂と軟化剤とを必須成分とする
ほか、接着特性の微量調整の目的で上記混合ブロツク共
重合体以外のエラストマーおよび/またはプラストマー
からなる各種のポリマー成分を含ませることができる。
このポリマー成分には、前記a,bのブロツク共重合体と
同様の構成で、A1,A2,A3,A4の数平均分子量や、A1の含
有量、A2とA3との合計含有量またはn個のA4の合計含有
量がこの発明の規定範囲外のブロツク共重合体などの各
種エラストマーや、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体などの熱可塑性樹
脂からなるプラストマーが広く包含される。なお、これ
らポリマー成分は、前記a,bの混合ブロツク共重合体100
重量部に対し50重量部以下、特に30重量部以下であるの
がよく、これより多くなるとこの発明の目的を達成しに
くくなるため、好ましくない。
この発明の感圧性接着剤組成物には、さらに従来公知の
酸化防止剤、紫外線吸収剤、充てん剤、顔料、増量剤な
ど感圧性接着剤に添加される種々の添加剤を配合するこ
とができる。これらの使用量は通常の使用量でよい。
このように構成されるこの発明の感圧性接着剤組成物
は、無溶剤型のホツトメルト塗工タイプとしても、トル
エンなどの適宜の有機溶剤を用いた溶液タイプとしても
よく、さらに水系ないし非水系のエマルジヨンタイプと
することもできる。
この発明の感圧性接着剤組成物を用いて接着テープなど
を製造するには、常法によつて行えばよく、たとえば上
記各種タイプの組成物をポリエステルフイルムなどの公
知の基材上に各タイプに応じた適宜の手段で塗工して、
乾燥などの所要の工程を経ることにより、容易に製造で
きる。なお、この際の接着剤層は、使用目的に応じて選
択できるものであるが、通常は約5〜500μmとなるよ
うにすればよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明においては、ベースポリマーと
して前記a成分とb成分とからなる特定の混合ブロツク
共重合体を用い、かつこれに粘着性付与樹脂とともに軟
化材を必須成分として配合したことにより、ベニヤ板や
傷の付いたダンボールフラツプ面などの粗面に対して軽
い圧着力で貼り付けても充分な接着面積を確保できると
ともに、接着剤の凝集破壊的ずれによる応力緩和機能を
付与でき、しかも凝集力を適度に維持させることができ
るため、これら作用により粗面接着性の大幅に改善され
た感圧性接着剤組成物を提供することができる。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。なお、以下において部とあるは重量部を意味す
る。また、以下の実施例および比較例で用いたブロツク
共重合体A〜Iはつぎの方法にて合成したものである。
〈ブロツク共重合体A〉 洗浄し乾燥した撹拌機およびジヤケツトを備えたオート
クレーブに、シクロヘキサンとn−ペンタンとの重量比
9:1の混合溶剤2,500部とテトラヒドロフラン0.20部とを
窒素雰囲気下で仕込み、内温を60℃にした。つぎに、n
−ブチルリチウム0.0831部を含むヘキサン溶液を添加
し、その後スチレン35.7部を添加して、60分間重合し
た。ここでのスチレンの重合添加率は100重量%であつ
た。ついで、イソプレン214部を添加して60分間重合し
た。ここでのイソプレンの重合転化率は100重量%であ
つた。
なお、以上の各重合反応は、反応系の温度を60〜70℃に
保つて行つた。このようにして得られた重合体溶液に2
・6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール1.5部を添加
したのち、シクロヘキサンとn−ペンタンとの混合溶剤
を加熱除去して、S1−I型のブロツク共重合体Aを得
た。上記S1はポリスチレンブロツク、Iはポリイソプレ
ンブロツクであり、これらの数平均分子量と共重合体中
に占めるS1の含有量は後記の第1表に示されるとおりで
あつた。
〈ブロツク共重合体B〜D〉 重合開始剤,モノマー量および重合時間を変更した以外
は、ブロツク共重合体Aの場合と同様にして、S1−I型
のブロツク共重合体B〜Dを得た。各共重合体を構成す
るS1,Iの数平均分子量と各共重合体中に占めるS1の含有
量は後記の第1表に示されるとおりであつた。
〈ブロツク共重合体E〉 洗浄し乾燥した撹拌機およびジヤケツトを備えたオート
クレーブに、シクロヘキサンとn−ペンタンとの重量比
9:1の混合溶剤2,500部とテトラヒドロフラン0.20部とを
窒素雰囲気下で仕込み、内温を60℃にした。つぎに、n
−ブチルリチウム0.0831部を含むヘキサン溶液を添加
し、この後スチレン35.7部を添加して、60分間重合し
た。ここでのスチレンの重合転化率は100重量%であつ
た。ついで、イソプレン429部を添加して60分間重合し
た。ここでのイソプレンの重合転化率は100重量%であ
つた。最後に、スチレン35.7部を転化して60分間重合し
た。ここでのスチレンの重合転化率は100重量%であつ
た。
なお、以上の各重合反応は、反応系の温度を60〜70℃に
保つて行つた。このようにして得られた重合体溶液に2
・6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール3部を添加し
たのち、シクロヘキサンとn−ペンタンとの混合溶剤を
加熱除去して、S1−I−S2型のブロツク共重合体Eを得
た。上記S1,S2はいずれもポリスチレンブロツク、Iは
ポリイソプレンブロツクであり、これらの数平均分子量
と共重合体中に占めるS1とS2との合計含有量は後記の第
1表に示されるとおりであつた。
〈ブロツク共重合体F〜H〉 重合開始剤,モノマー量および重合時間を変更した以外
は、ブロツク共重合体Eの場合と同様にして、S1−I−
S2型のブロツク共重合体F〜Hを得た。各共重合体を構
成するS1,I,S2の数平均分子量と各共重合体中に占めるS
1とS2との合計含有量は後記の第1表に示されるとおり
であつた。
〈ブロツク共重合体I〉 洗浄し乾燥した撹拌機およびジヤケツトを備えたオート
クレーブに、シクロヘキサンとn−ペンタンとの重量比
9:1の混合溶剤2,500部とテトラヒドロフラン0.20部とを
窒素雰囲気下で仕込み、内温を60℃にした。つぎに、n
−ブチルリチウム0.0831部を含むヘキサン溶液を添加
し、その後スチレン35.7部を添加して、60分間重合し
た。ここでのスチレンの重合転化率は100重量%であつ
た。ついで、イソプレン214部を添加して60分間重合し
た。ここでのイソプレンの重合転化率は100重量%であ
つた。最後に、1・2−ジブロムエタン0.0122部を加え
てカツプリング反応を行つた。GPC分析によりカツプリ
ング率は10%であつた。
なお、以上の各反応は、反応系の温度を60〜70℃に保つ
て行つた。このようにして得られた重合体溶液に2・6
−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール1.5部を添加した
のち、シクロヘキサンとn−ペンタンとの混合溶剤を加
熱除去して、S1−I型ブロツク共重合体90重量%と(S1
−I)2X型のブロツク共重合体10重量%との混合物から
なるブロツク共重合体Iを得た。上記S1はポリスチレン
ブロツク、Iはポリイソプレンブロツク、Xはカツプリ
ング剤としての1・2−ジブロムエタンの残基であり、
両ブロツク共重合体のS1,Iの数平均分子量と両共重合体
中に占めるS1の含有量は下記の第1表に示されるとおり
てあつた。
実施例1〜3 プロツク共重合体A,B,E,F,Iを用いて、これと第2表に
示される粘着性付与樹脂、軟化剤および酸化防止剤とを
同表に示される配合組成にて混合し、さらにトルエンに
溶解混合して、この発明の三種の感圧性接着剤組成物を
調製した。これらの組成物をそれぞれ総厚120μmの片
面ポリエチレンラミネート紙のクラフト紙面に乾燥後の
接着剤層厚が30μmとなるように塗布したのち、乾燥機
に投入し加熱乾燥して、感圧性接着テープを作製した。
比較例1〜5 ブロツク共重合体A,C,D,E,G,Hを用いて、これと第2表
に示される粘着性付与樹脂、軟化剤および酸化防止剤と
を同表に示される配合組成にて混合し、さらにトルエン
に溶解混合して、比較用の五種の感圧性接着剤組成物を
調製し、以下実施例1〜3と同様にして、感圧性接着テ
ープを作製した。
上記実施例1〜3および比較例1〜5の各感圧性接着テ
ープにつき、下記の方法にて、粗面ダンボールシールテ
ストおよび対ベニヤ板保持テストを行つた結果は、第2
表に示されるとおりであつた。
〈粗面ダンボールシールテスト〉 市販ダンボール箱(A−1,サイズ640mm×255mm×300m
m)のフラツプの中央重なり部分付近に粗面化用感圧性
接着テープを貼り付け、ついで引き剥がすという操作を
繰り返すことによつて、フラツプ表皮を剥ぎ取り、粗面
化した。つぎに、18〜20℃の温度下で、上記の如く粗面
化したダンボール箱のフラツプを折り畳み、粗面化され
た中央部に50mm角のテープサンプルを貼り付け、軽く手
で圧着して放置し、テープが剥がれてフラツプが開くま
での時間(分)を測定した。測定値はいずれも各サンプ
ル数5個の平均値である。
〈対ベニヤ板保持テスト〉 市販ベニヤ板を切り出して試験板とし、18〜20℃の室温
下で、試験板のベニヤ面に25mm幅のテープサンプルを貼
りつけ長さ25mmとなるように貼り付け、指先で軽く圧着
後、テープが垂直に垂れ下がるように吊るし、ついでテ
ープ貼りつけ部分に均一に力がかかるようにテープ端に
1kgの荷重をかけ、テープが剥がれ落ちるまでの時間
(分)を測定した。測定値は、いずれも各サンプル数5
個の平均値である。
上記第2表の結果から明らかなように、この発明に係る
感圧性接着テープは、非常にすぐれた粗面接着性を示す
ものであることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 孝幸 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 飯尾 章 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 阪上 俊規 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)A1−B1型ブロツク共重合体(A1はモノ
    ビニル置換芳香族化合物の数平均分子量18,000以上の重
    合体ブロツク、B1は共役ジエン化合物の重合体ブロツク
    で、A1の含有量は共重合体中20重量%以下である)と、 b)A2−B2−A3型ブロツク共重合体および/または(A4
    −B3)nX型ブロツク共重合体(A2,A3,A4はモノビニル置
    換芳香族化合物の数平均分子量18,000以上の重合体ブロ
    ツク、B2,B3は共役ジエン化合物の重合体ブロツク、X
    はカツプリング剤残基、nは2〜6の整数で、A2とA3
    の合計含有量およびn個のA4の合計含有量はそれぞれ各
    共重合体中20重量%以下である) とからなり、かつ両者の合計量中a成分が85重量%を超
    え、b成分が15重量%未満とされた混合ブロツク共重合
    体を含有し、この共重合体100重量部に対して粘着性付
    与樹脂20〜300重量部および軟化剤5〜150重量部を含有
    することを特徴とする感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】a成分のブロツク共重合体とb成分のブロ
    ツク共重合体との組み合わせにおいて、A1の数平均分子
    量に対しA2,A3またはA4の数平均分子量が0.8〜1.2倍で
    あり、かつB1の数平均分子量に対しB2の数平均分子量が
    2倍、B3の数平均分子量が0.8〜1.2倍である特許請求の
    範囲第(1)項記載の感圧性接着剤組成物。
  3. 【請求項3】a,b成分の各ブロツク共重合体におけるA1,
    A2,A3,A4がポリスチレンブロツク、B1,B2,B3がポリイソ
    プレンブロツクである特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の感圧性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】混合ブロツク共重合体100重量部に対しこ
    の共重合体以外のエラストマーおよび/またはプラスト
    マーからなるポリマー成分(粘着性付与樹脂および軟化
    剤を除く)を50重量部以下含む特許請求の範囲第(1)〜
    (3)項のいずれかに記載の感圧性接着剤組成物。
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