JPH068911A - 紙葉類結束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、集積手段の小型化さらには装置全
体の小型化を図ることが可能な紙葉類結束装置を提供す
る 【構成】 本発明は、積層状態の紙葉類Ｐを集積手段３
により受け入れ、この集積手段３を結束手段４に移送し
て前記積層状態の紙葉類Ｐの結束を行う紙葉類結束装置
１において、集積手段３の結束手段４への移送動作に連
動してこの集積手段３に受け入れた紙葉類Ｐの高さ規制
を行う高さ規制手段を設けた。この構成により、受け入
れた紙葉類Ｐの高さをその品質の如何を問わず一定にす
ることができ、これにより、結束手段４の小型化さらに
は装置全体の小型化を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類結束装置に関
し、より詳しくは、積層された銀行券等の紙葉類を結束
する紙葉類結束装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の紙葉類結束装置においては、従
来、集積手段により積層された銀行券等の紙葉類を受け
入れ、この状態で集積手段を帯による結束を行う結束手
段に移送してこの結束手段により紙葉類の結束を行って
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置の場合、積層された紙葉類の枚数が同じでも品質の違
いによる高さの相違を考慮して結束手段の搬入口の高さ
に余裕をもたせる構成にしていたため、この結束手段の
形状が大きくなり、装置全体の大型化を招いてしまうと
いう問題があった。

【０００４】そこで、本発明は、結束手段の小型化さら
には装置全体の小型化を図ることが可能な紙葉類結束装
置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
積層状態の紙葉類を集積手段により受け入れ、この集積
手段を結束手段に移送して前記積層状態の紙葉類の結束
を行う紙葉類結束装置において、前記集積手段の結束手
段への移送動作に連動してこの集積手段に受け入れた紙
葉類の高さ規制を行う高さ規制手段を設けたものであ
る。

【０００６】請求項２記載の発明は、前記高さ規制手段
を、前記集積手段により回動可能に支持されるととも
に、前記結束手段の上端部から集積手段側に突設したガ
イド部材に案内されて集積手段の上端領域を覆い又はこ
の上端領域から退避する回動部材により構成したもので
ある。

【０００７】

【作用】上述した構成の紙葉類結束装置によれば、高さ
規制手段が、積層状態の紙葉類を受け入れた集積手段の
結束手段への移送動作に連動して受け入れた紙葉類の高
さ規制を行うので、受け入れた紙葉類の高さをその品質
の如何を問わず一定にすることができ、これにより、結
束手段の小型化さらには装置全体の小型化を図ることが
可能となる。

【０００８】また、前記高さ規制手段を、前記集積手段
により回動可能に支持されるとともに、前記結束手段の
上端部から集積手段側に突設したガイド部材に案内され
て集積手段の上端領域を覆い又はこの上端領域から退避
する回動部材により構成したものであるから、この回動
部材の動作で受け入れた紙葉類の高さをその品質の如何
を問わず一定にすることができ、これにより、結束手段
の小型化さらには装置全体の小型化を図ることが可能と
なる。

【０００９】

【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１０】図１，図２に示す紙葉類結束装置１は、基
台２の一端側に設けた積層状態の紙葉類Ｐを受け入れる
集積手段３と、この集積手段３からの積層状態の紙葉類
Ｐに対し帯による結束を行う結束手段４とを具備してい
る。

【００１１】前記集積手段３は、基台２に対して平行配
置に設けたレール５に沿って結束手段４に対して往復動
可能な移動体６と、この移動体６から垂直配置に立設し
た支柱７と、この支柱７の上部において支持した積層状
態の紙葉類Ｐを受け入れる集積ケース８と、前記支柱７
の上端部において回動可能に支持した高さ規制手段とし
ての回動部材９と、前記移動体６をレール５に沿って駆
動する駆動源（モータ）１０とを具備している。

【００１２】前記結束手段４は、前記支柱７の上端より
も若干高い位置に下面を設定した上部固定板１２と、こ
の上部固定板１２の下方に配置した図示しない駆動手段
により上下駆動される圧縮板１３と、前記上部固定板１
２からから集積手段３側に突設した長穴１４を有するガ
イド部材１５とを具備している。

【００１３】そして、ガイド部材１５の長穴１４に、前
記回動部材９を係合している。

【００１４】即ち、回動部材９は、ガイド部材１５の長
穴１４に係合したベアリング１８と、このベアリング１
８の回転により回動する支点部１６と、この支点部１６
に取り付けた押さえレバー１７とを具備し、前記支柱
７，集積ケース８の前記結束手段４に対する位置の変化
により、ガイド部材１５の長穴１４に係合したベアリン
グ１８が回転し、これにより、支点部１６に取り付けた
押さえレバー１７が回動して集積手段３の上端領域を覆
い又はこの上端領域から退避するようになっている。

【００１５】次に、前記紙葉類結束装置１の作用を図
３，図４をも参照して説明する。

【００１６】当初、集積手段３は、図２に示すように、
結束手段４の左方にあり、前記回動部材９は、長穴１４
の一端に係合して押さえレバー１７は垂直上方に起立し
集積手段３の上端領域から退避している。

【００１７】この状態で、前記集積ケース８は積層状態
の紙葉類Ｐを受け入れる。この後、前記駆動源１０によ
り前記支柱７，集積ケース８が結束手段４側に移動する
と、前記長穴１４に係合しつつベアリング１８が回転
し、これにより、支点部１６に取り付けた押さえレバー
１７が回動して図３に示すように集積手段３の上端領域
を覆い積層状態の紙葉類Ｐを一定の高さに押さえ付け
る。

【００１８】さらに、集積ケース８が結束手段４側に移
動し、押さえレバー１７は上部固定板１２の下面に下方
に侵入して図４に示すように集積ケース８上の紙葉類Ｐ
は結束手段４の圧縮板１３上に移送される。

【００１９】次に、前記駆動源１０の逆転により前記支
柱７，集積ケース８は初期位置に戻り、押さえレバー１
７は集積手段３の上端領域から退避して待機状態とな
る。

【００２０】また、圧縮板１３上に移送された紙葉類Ｐ
は、この圧縮板１３と上部固定板１２とにより圧縮さ
れ、さらに、図示しない帯により結束されて装置外に放
出される。

【００２１】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたので、受け入れた紙葉類の高さをその品質の
如何を問わず一定にすることができ、これにより、結束
手段の小型化さらには装置全体の小型化を図ることが可
能な紙葉類結束装置を提供することができる。

【００２３】また、本発明によれば、ガイド部材，回動
部材からなる高さ規制手段により上述した効果を奏する
紙葉類結束装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例装置の正面図

【図２】本発明の実施例装置の集積手段、結束手段を示
す部分側面図

【図３】本発明の実施例装置の動作を示す部分側面図

【図４】本発明の実施例装置の動作を示す部分側面図

【符号の説明】

１ 紙葉類結束装置 ３ 集積手段 ４ 結束手段 ９ 回動部材 １５ ガイド部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 積層状態の紙葉類を集積手段により受け
   入れ、この集積手段を結束手段に移送して前記積層状態
   の紙葉類の結束を行う紙葉類結束装置において、前記集
   積手段の結束手段への移送動作に連動してこの集積手段
   に受け入れた紙葉類の高さ規制を行う高さ規制手段を設
   けたことを特徴とする紙葉類結束装置。
2. 【請求項２】 前記高さ規制手段は、前記集積手段によ
   り回動可能に支持されるとともに、前記結束手段の上端
   部から集積手段側に突設したガイド部材に案内されて集
   積手段の上端領域を覆い又はこの上端領域から退避する
   回動部材により構成したものである請求項１記載の紙葉
   類結束装置。