JPH068888U - 流体用コネクタアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成簡単で安価な流体用アセンブリを提供す
る。 【構成】 第１と第２の部材を備える。第１の部材は本
体部と、首状部と、本体部より小さい直径を有する段部
とを有し、その段部は本体部と首状部との間に位置し、
首状部は段部から所望の距離だけ伸び、段部より小さい
直径を有している。第２の部材は中央孔を有し、該中央
孔を介して第１の部材の首状部と段部とにより受止めら
れるようになっている。第１の部材には少くとも３つの
外周溝が設けられ、２つは首状部に、１つは前記段部に
あり、それぞれの溝には弾性を有するエラストマーのＯ
−リングが収受され、首状部に収受されるＯ−リングは
第１と第２の部材との間をシールし、段部に収受される
Ｏ−リングは第１の部材を第２の部材に取外し可能に結
合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は導管用の流体コネクタアセンブリに関し、さらに詳細には、そのコネ クタアセンブリをシールし一緒に保持する弾性を有する重合体の部材を有してい るコネクタアセンブリに関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

流体用コネクタアセンブリは導管アセンブリ等を迅速に結合しあるいは外せる ことが望ましい。幾つかのタイプのコネクタアセンブリが存在する。これらのコ ネクタアセンブリは使用中にそのコネクタアセンブリを一緒に保持するための種 々のタイプの機構を有する。またこれらのコネクタアセンブリは使用時にコネク タの一部分をシールするためにガスケット等を利用する。通常コネクタアセンブ リは二つの部材からなり、挿入するための雄部材とその雄部材を収受し取付ける ための雌部材である。従来技術は米国特許第4,690,436号、4,565,392号、3,667, 785号、3,637,239号、3,222,091号等に開示されている。

【０００３】 上記従来技術は幾つかのタイプのコネクタアセンブリを開示しているが、しか しながら幾つかの問題点を有する。その１つは二つのコネクタ部材を一緒に保持 する機構がスリップあるいは圧縮リングであることである。スリップあるいは圧 縮リングは満足すべきものではあるが、コネクタ部材を互いに結合したり外した りするのに非常に大きな力を必要とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

したがって上記従来技術の欠点を解決することが本考案の目的である。本考案 は、弾性を有する重合体の部分をしてコネクタ部材を互いに保持しかつシールす ることを可能ならしめる流体用コネクタアセンブリについての技術を提供する。 本考案はコネクタ部材が互いに容易に結合しあるいは外すことができるようにす る。

【０００５】 本考案は新しい改良された流体用コネクタアセンブリについての技術を提供す る。本考案のコネクタアセンブリは本体部分とその本体部分から延長している首 状部分とを有する第１部材を含んでいる。少くとも二つの外周溝がその首状部に 形成されている。少くとも二つの弾性を有する重合体の部材が首状部分によって その少くとも二つの溝内に収受されるようになつている。それを貫通する中央孔 を有する第２の部材がその延長する首状部分によつて受止められるようになって いる。その第２部材の中央孔は第２部材と第１部材との間をシールするために弾 性部材の１つと組合わされるようになつている第１の部分を有する。中央孔の第 ２の部分は第２部材と第１部材を一緒に保持するために他方の弾性部材と組合わ されるようになっている。

【０００６】 添付図面に関してなされる以下の説明から、本考案の他の目的及び利点が当業 者には明らかとなるであろう。

【０００７】

【実施例】

図面を、特に第１図及び２図を参照すると流体コネクタアセンブリが図示され 番号１０で示されている。流体コネクタアセンブリ１０は第２部材１４と結合さ れるようになつている第１部材１２を含んでいる。また導管１６が第２部材に結 合されて流体等を送るようにすることができる。

【０００８】 第２図及び３図を参照すると、第１及び第２部材１２、１４のより良き理解が 得られる。第１部材には本体部分１８と、一体で延長している首状部分２０とを 有する。本体部分１８は長くなっていて全体にわたって六角形の断面形状を有す る。首状部２０は円筒形で、その外周上に複数の溝２２、２４、２６を有する。 溝２２と２４はほぼ同一形状でそれぞれ弾性のある重合体のシーリング部材す なわちＯ−リング２８と２９を収受し、それらＯ−リングは部材１２と１４が一 緒に結合されると第２部材１４と第１部材１２との間をシールする。溝２２と２ ４は湾曲した表面を有していて、Ｏ−リング２８と２９を着座させる。段部３０ が首状部の周囲３２から角度をなして突出し、本体部分１８付近でその首状部の 直径が増している。段部３０は溝２６を備えており、弾性のある重合体の保持部 材すなわちＯ−リング３４を収受するようになつている。

【０００９】 溝２６は好ましくは、互いに平行でほぼ平らな壁３６と３８と、両方の壁３６ と３８に対してほぼ直角である底部４０とを有する。底部４０は首状部の周囲３ ２とほぼ同一の線上にある。中央孔４４が首状部２０と本体部１８とを貫通して 流体が第１部材内へ流入できるようになつている。第１部材はどんなタイプの構 造物へも結合することができ、その構造物の中への流体の流れを可能とする。

【００１０】 第２部材１４はスリーブ部分４６とフランジ部分４８とを有する。中央孔５０ はスリーブ及びフランジ部分４６、４８の両方を貫通している。スリーブ４６は 第１図において仮想線で示される如く導管１６等と結合されるようになつている 外周５１を有する。スリーブ４６の内周は中央孔５０によって形成される。中央 孔５０はスリーブ部分４６の自由延長端部５２から内方へ通り、フランジ部分４ ８において外方へと拡がっている。裾拡がり部５３は段部３０の傾斜部分５５に 着座する。第４図に見られるように一対の周壁５４と５６が中央孔５０内へと突 出している。その突出している壁５４と５６が保持用空洞５８を形成する。保持 用空洞５８は、結合された状態において、保持用Ｏ−リング３４の周囲に位置さ せられて第２部材を第１部材と一緒に保持する。周壁５６は、圧力がこのシステ ムに加えられた時に第２部材が保持Ｏ−リングを越えて摺動するのを防止するバ ツストップとして作用する。

【００１１】 Ｏ−リング２８、２９そして３４は好ましくはゴム材料のエラストマーの連続 したほぼ円形のバンドである。Ｏ−リング２８、２９、３４は円周方向に拡がり 首状部分の周囲３２の上に嵌り、それぞれ溝２２、２４、２６の中へ着座する。 Ｏ−リング３４はＯ−リング２８、２９より大きい直径を有していて、段部３０ の溝２６の中に着座する。Ｏ−リング２８と２９は部材１２と１４とを漏出のな いようにシールする。Ｏ−リング３４は第３図に示されるように使用時において 二つの部材をロックされた関係で保持する。

【００１２】 第５図は本考案の第２実施例である。第５図において、導管６０と６２がそれ ぞれ第１及び第２部材１２、１４に取付けられている。第１部材１２はスリーブ ６４を有していて導管６０を第１部材１２上に保持する。中央孔４４が第１部材 １２とスリーブ６４とを貫通して流体の流れが導管アセンブリ１０を通って流れ られるようにする。第１部材１２と第２部材１４とは上述のものとほぼ同じであ る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のコネクタアセンブリは構成が簡単で、結合される部材間のシールとそ の結合の保持に安価なＯ−リングの使用が可能である。従って簡単で信頼性があ りかつ安価なコネクタアセンブリを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるコネクタアセンブリの斜視図であ
る。

【図２】図１のコネクタアセンブリの分解斜視図であ
る。

【図３】図１の３−３線による断面図である。

【図４】図２の４−４線による断面図である。

【図５】第２実施例の側面図である。

【符号の説明】

１２：第１部材 １４：第２部材 １６：導管 １８：本体部分 ２０：首状部分 ２２，２４，２６：溝 ２８，２９：Ｏ−リング ３０：段部 ３４：Ｏ−リング ４４：中央孔 ４６：スリーブ部分 ４８：フランジ部分 ５０：中央孔 ５３：裾拡がり部 ５５：傾斜部分 ５８：保持用空洞 ６０，６２：導管

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体部と、首状部と、前記本体部より小
   さい直径を有する段部とを有する第１の部材であって、
   前記段部は前記本体部と首状部との間に位置し、前記首
   状部は前記段部から所望の距離だけ伸び、前記段部より
   小さい直径を有している、前記第１の部材と、 少くとも３つの外周溝であって、２つは前記首状部に、
   １つは前記段部にある、前記外周溝と、 前記それぞれの外周溝において前記首状部と段部とによ
   り収受されるようになっている少くとも３つの弾性を有
   するエラストマーのＯ−リングと、 中央孔を有し、該中央孔を介して前記第１の部材の延長
   している前記首状部と段部とにより受け止められるよう
   になっている第２の部材とを備え、 前記首状部に収受される前記Ｏ−リングは前記第１と第
   ２の部材との間をシールし、前記段部に収受される前記
   Ｏ−リングは前記第１の部材を前記第２の部材に取外し
   可能に連結し、 前記第２の部材はスリーブ部分とそれに隣接するフラン
   ジ部分とを備え、 前記第２の部材の前記中央孔は、前記第１と第２の部材
   との間をシールするために前記首状部に収受された前記
   Ｏ−リングに協同するようになっている、前記スリーブ
   部分の内周により画成される第１の部分と、前記第２の
   部材を前記第１の部材上に保持するために前記段部に収
   受された前記Ｏ−リングに結合されるようになっている
   手段を備えた、前記フランジ部分の内周により画成され
   る第２の部分とを有し、 前記スリーブ部分は、前記第２の部材上に導管を保持す
   るようにされた、外側に設けられた手段を備えている、
   流体用コネクタアセンブリ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の流体用コネクタアセン
   ブリにおいて、前記第１の部材は該第１の部材の中への
   流体の通路のための、前記首状部を通って前記本体内へ
   通じる中央孔を含んでいる、流体用コネクタアセンブ
   リ。
3. 【請求項３】 流体の移送を行なうための導管と、前記
   導管に結合されるようになっているコネクタとからなる
   導管アセンブリにおいて、 前記コネクタが、 本体部と、首状部と、前記本体部より小さい直径を有す
   る段部とを有する第１の部材であって、前記段部は前記
   本体部と首状部との間に位置し、前記首状部は前記段部
   から所望の距離だけ伸び、前記段部より小さい直径を有
   している、前記第１の部材と、 少くとも３つの外周溝であって、２つは前記首状部に、
   １つは前記段部にある、前記外周溝と、 前記外周溝において前記首状部と段部とにより収受され
   るようになっている少くとも３つの弾性を有するエラス
   トマーのＯ−リングと、 スリーブ部分とフランジ部分を有し、前記スリーブ部分
   とフランジ部分の両方を貫通してそれら部分の内周を形
   成する連続した中央孔を備えた第２の部材とを備え、 前記中央孔は前記首状部と段部上に支持されるようにな
   っており、前記スリーブ部分は前記導管に連結されるよ
   うになつている外周を有し、 前記スリーブ部分の前記中央孔の部分は、前記第２部材
   と前記第１部材との間をシールするために、前記首状部
   上の前記エラストマーのＯ−リングと連結されるように
   なっており、 前記フランジ部分の前記中央孔の部分は、前記第２部材
   を前記第１部材上に取外し可能に保持するために、前記
   段部上の前記エラストマーのＯ−リングと連結されるよ
   うになっている、 導管アセンブリ。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の導管アセンブリにおい
   て、前記第１部材は前記首状部を通って前記本体内へ通
   ずる、前記第１部材内への流体の通路のための中央孔を
   含んでいる、導管アセンブリ。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の導管アセンブリにおい
   て、前記中央孔は前記本体を貫通して通り、前記本体は
   導管の前記第１部材への取付を可能にする手段を含んで
   いる、導管アセンブリ。