JPH023037Y2 - - Google Patents

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JPH023037Y2
JPH023037Y2 JP1985088904U JP8890485U JPH023037Y2 JP H023037 Y2 JPH023037 Y2 JP H023037Y2 JP 1985088904 U JP1985088904 U JP 1985088904U JP 8890485 U JP8890485 U JP 8890485U JP H023037 Y2 JPH023037 Y2 JP H023037Y2
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sleeve
slope
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ball
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JP1985088904U
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  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は結合している雌、雄の継手内部に塵
埃や水が入り込まないようにした流体継手の改良
に関する。
(従来の技術) 製鉄所の連続鋳造設備や圧延設備において作業
ロールなどを制御する油圧配管には、結合、分離
の容易なボールロツク式の流体継手が広く用いら
れているが、常に多量の冷却水や粉塵が降りかか
る環境におかれており、継手本体中に水滴や塵埃
が入り込まないようにすることが肝要で、その対
策として、これまでに、摺動スリーブの外周に、
両端部に内向きの環状突縁を設けたゴム状弾性材
からなる筒状のダストカバーを被着し、その前端
突縁を雌継手本体の外周面に接触させる一方、後
端の突縁を結合時に雄継手本体上に取付けられた
弾性のダストリングに接触させて、継手内部に塵
埃や水が入り込むのを防ぐようにしたもの(実公
昭56−50224号)、および雌本体の内周部と雄本体
の外周部との間に第1のOリングを設けて内部流
体の漏出を防ぐと共に雌本体の先端部と雄本体と
の間に第2のOリングを介在させて雌、雄本体間
の隙間から粉塵や水が入り込むのを防止し、ま
た、摺動スリーブの両端部と雌本体の周面との間
に第3、第4のOリングを介在させ、かつ雌本体
の端部外周にみぞを設けてこのみぞに薄板状の二
重リングまたは切欠リングを嵌め込み、これにス
リーブの端部を当接させてスリーブと雌本体との
間から粉塵や水が入り込むのを防ぐようにしたも
の(実公昭57−7911号)などが提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、前者では雌、雄本体の結合、分離に
当たりゴム状弾性材からなるダストカバーをつか
んでスリーブを摺動させることになるが、上記の
ような作業環境のためゴム状弾性材製のダストカ
バーの表面に粉塵と水とが混ざり合つて付着堆積
し、スリーブを摺動させようとしても手が滑つて
しまつて容易に操作できない難点があり、また後
者では前者のようなことはない反面、気密保持の
ために数個のOリングと薄板状のリングを必要と
し、部品点数が多く、また工作上も手間がかか
り、そして、スリーブの端面に薄板状リングを当
接させることは金属体同志の接触になり、使用中
にどうしてもその接触部から外部の水が侵入する
難点があり、また、スリーブの摺動部に使用され
ているOリングは摺動抵抗が大きい難点がある。
そこで、この考案は雌、雄本体の結合分離に当
たつてスリーブを容易迅速に操作することがで
き、しかも部品点数が少なく工作も容易で、シー
ル性を充分に期待できる流体継手を提供するもの
である。
(問題点を解決するための手段) 上記目的のもとにこの考案は、雌、雄本体から
なり、雌本体には錠止用のボールと該ボールを雄
本体に係脱させるスリーブを備え、雌、雄本体中
には自己密封用のポペツトバルブを配設した流体
継手として、上記スリーブの一端部内面にはゴム
状弾性体からなり断面の内側を軸方向に湾曲させ
たシールリングを埋設してその両側縁を雌本体の
外面に圧接させ、スリーブの結合端側外面を斜面
に形成し、雄本体の中央部上には、ゴム状弾性体
からなり周縁部内側に上記スリーブの斜面と傾き
を同じくしその外径より若干小さな内径の斜面を
設けた皿形環状体を取付け、結合時に上記スリー
ブの斜面を環状体の周縁部斜面に密接するように
したことを特徴としている。
(作用) 分離状態で雌本体上のスリーブを配管側に摺動
させ、ボールに対する抑止を解き、雌本体中に雄
本体の結合端側を一定長さ挿入してボールを雄本
体の環状凹所に係合させ、その状態でスリーブか
ら手を離せば、スリーブがばね力で復元してボー
ルを再び抑止し、かつスリーブの結合端側の斜面
が雄本体上の環状体の周縁部内側斜面に密接して
雌、雄本体が結合される。
(実施例) 第1図において1は筒状の雌本体であつて、一
端部は6角形状をなして内面には配管を接続すべ
きテーパねじ5を備え、このねじ5に近い内側に
は外周に三脚片を設けたガイド筒2が固定され、
ガイド筒2にはポペツトバルブ3の軸部が摺動可
能に嵌挿され、ガイド筒2の三脚片とバルブ頭部
3aとの間にコイルばね4が配設され、このコイ
ルばね4によりポペツトバルブ3は他端すなわち
結合端側に付勢され、継手の分離時には頭部3a
の周面に取付けたシール材が雌本体1の内側中央
部に形成された下すぼまりの斜面1bに圧接し
て、内部流体の漏出を防ぐようになされており、
また、雌本体1の上記斜面1bより結合端側の部
分は内面が二段に段付けられる一方、外面は他よ
り小径に段付けられて薄肉筒部1aをなし、その
内面の段付き境界部には雄本体との密封を図るO
リング6が埋設され、それより結合端側の位置に
は所要数の内すぼまりになつた透孔7が円周方向
に設けられ、各透孔7中にはボール8がそれぞれ
出没自在に嵌め込まれている。
雌本体1の外周には系脱操作用のスリーブ11
が摺動可能に嵌挿され、雌本体1の中央部上に位
置する配管側端部の内面には段付きの環状みぞ1
1aが形成され、その環状みぞ11a中には、ゴ
ム状弾性材からなり断面がほぼZ字状をなし内側
片を軸方向に湾曲させたシールリング12が装着
され、スリーブ11の摺動を妨げないようにその
湾曲部の両側縁が雌本体1の中央部外面に軽く圧
接されており、またスリーブ11の結合端側の内
面には雌本体1の薄肉筒部1aに接する所要幅の
内向き突条11bを備えていて、この突条11b
と雌本体1の中央段部との間にコイルばね13が
配設され、そのばね力によりスリーブ11は常時
結合端側に付勢され、その内向き突条11bの一
側縁が薄肉筒部1aの結合端上に設けられたスト
ツプリング14に係止してその抜け出しが防止さ
れる一方、突条11bが薄肉筒部1aの透孔7を
ふさいでボール8の飛び出しを防止している。そ
してスリーブ11の結合端側の外面は外すぼまり
のゆるやかな斜面11cに形成されている。
21は雌本体1より小径筒状の雄本体であつ
て、一端部は6角形状をなして内面には配管を接
続すべきテーパねじ25を備え、内側中央部には
外周に三脚片を設けたガイド筒22が固定され、
ガイド筒22にはポペツトバルブ23の軸部が摺
動可能に嵌挿され、ガイド筒22の三脚片とバル
ブ頭部23aとの間にコイルばね24が配設さ
れ、このばね24によりポペツトバルブ23は結
合端側に付勢され、分離時には頭部23aの周面
に取付けたシール材が結合端の内面に形成された
下すぼまりの斜面21bに圧接して内部流体の漏
出が防止されており、また、雄本体21の結合端
側は雌本体1の薄肉筒部1aの内面に一致するよ
うに形成され、外面には薄肉筒部1a内のOリン
グ6が当接する段部21cとボール8が係合する
環状凹所21aが設けられ、そして、外面中央部
にはゴム状弾性材からなり周縁部26aが結合端
側に曲がつた皿形環状体26が嵌合されて止めリ
ングによつて固定されており、その周縁部26a
の内面はスリーブ11の結合端側の斜面11c各
部の径より若干小さくこれに圧接するような斜面
26bに形成されている。
そこで、雌本体1上のスリーブ11をつかんで
コイルばね13のばね力に抗して配管側に押し込
み、内向き突条11bによるボール8に対する抑
止を解いておき、雌本体の薄肉筒部1aに雄本体
21を嵌挿し、その先端を第2図のように雌本体
1の内側段部に当接させるようにすれば、雌、雄
本体中のポペツトバルブ3と23とが互いに押い
合いながら後退して流体通路を開くと共に雌本体
1中のOリング6が雄本体21の外面段部21c
に当接して内部流体が外部へ漏出するのを防ぎ、
それと同時に多数のボール8が雄本体21上の環
状凹所21aに係合することになり、その状態に
おいてスリーブ11から手を離せば、スリーブ1
1はコイルばね13のばね力で元の位置に復帰
し、その内向き突条11bが多数のボール8を錠
止することになつて雌、雄本体1と21とが図示
のように結合され、その際にはスリーブ11の結
合端側の斜面11cはコイルばね13のばね力に
より雄本体21上の弾性環状体26の折曲げ周縁
部26aにこれを若干外方に押し開くようにして
嵌合し、その内側斜面26bに密接する。
かくて、雌本体1と雄本体21とを結合させた
際には、一方ではスリーブ11の内面に埋設した
シールリング12の湾曲部両側縁が雌本体1の外
面に密接していて、スリーブと雌本体との隙間か
ら粉塵や水が入り込まないようにしており、他方
ではスリーブ11の結合端側の斜面11cと雄本
体21上の弾性環状体26の周縁斜面26bとの
係合によつて結合部周辺を密封し、該部から粉塵
や水の流入を防止する。
また、上記結合状態において再びスリーブ11
をつかんで配管側に摺動させ、ボール8に対する
錠止を解き、雌本体1から雄本体21を引き抜け
ば両者は再び第1図のように分離され、そのとき
には各内部のポペツトバルブ3,23の頭部がコ
イルばね4,24の作用で内側斜面1b,21b
にそれぞれ圧接し、内部流体の漏出が防止され
る。
(考案の効果) 以上のようにこの考案では、ボール錠止型自己
密封式の流体継手として、一方では操作用スリー
ブの一端部内面にゴム状弾性体からなり断面の内
側を軸方向に湾曲させたシールリングを埋設し、
両側縁を雌本体の外面に圧接させるようにしたの
で、使用時にスリーブと雌本体の間の隙間から外
部の水や粉塵が継手内に入り込むのを確実に防ぐ
ことができ、スリーブの雌本体に対する摺動抵抗
が小さく円滑に操作することができ、また、スリ
ーブは表面にゴムカバーを持たないため、水など
が付着しても従来品のように滑ることなく迅速、
確実に操作することができ、他方ではスリーブの
結合端側の外面を斜面となし、雄本体の中央部上
には、ゴム状弾性体からなり周縁部内側にスリー
ブの斜面と傾きを同じくしその外径より若干小さ
な内径の斜面を設けた皿形環状体を取付けたの
で、雄、雌本体の結合時にはスリーブの復元動作
に伴つてその結合端側の斜面がコイルばねのばね
力で必然的に弾性環状体の周縁部を押し広げなが
らその内側斜面に密着することになり、雄、雌本
体の結合部周辺からの水や粉塵の侵入を確実に防
ぐことができ、そして、防塵、防水用の手段はシ
ールリングと弾性環状体だけなので、部品点数が
少なく製鉄設備の配管に用いて適切なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を分離したときの半断面側面
図。第2図は結合したときの半断面図。 図中、1……雌本体、2……ガイド筒、3……
ポペツトバルブ、6……Oリング、8……ボー
ル、11……スリーブ、11a……環状みぞ、1
1b……内向き突条、11c……斜面、12……
シールリング、21……雄本体、21a……環状
凹所、22……ガイド筒、23……ポペツトバル
ブ、26……環状体、26a……周縁部、26b
……斜面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 雌、雄本体1,21からなり、雌本体1には錠
    止用のボール8と該ボール8を雄本体21に係脱
    させるスリーブ11を備え、雌、雄本体中には自
    己密封用のポペツトバルブ3,23を配設した流
    体継手において、上記スリーブ11の一端部内面
    にはゴム状弾性体からなり断面の内側を軸方向に
    湾曲させたシールリング12を埋設してその両側
    縁を雌本体1の外面に圧接させ、スリーブ11の
    結合端側外面を斜面11cに形成し、雄本体21
    の中央部上には、ゴム状弾性体からなり周縁部内
    側に上記スリーブ11の斜面11cと傾きを同じ
    くしその外径より若干小さな内径の斜面26bを
    設けた皿形環状体26を取付け、結合時に上記ス
    リーブ11の斜面11cを環状体26の周縁部斜
    面26bに密接するようにしたことを特徴とする
    流体継手。
JP1985088904U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH023037Y2 (ja)

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JP1985088904U JPH023037Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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